旧国第二弾大糸線、残りの4両も完成

クモハ54 101

  一昨日の画像より、ISO感度を1段上げて同時に絞りを1段絞ってみた。少しだけ後方までピントが合うようになったものの、やはりボケてるなあ。やっぱりフォーサーズ/マイクロフォーサーズでティルトできる例のシステム組むべきかなあ。
  というわけで残る4両も完成したので、一昨日同様に紹介していく。模型では動力車に設定したクモハ54(101)。クモハ54は元々クモハ51の改良(?)版なのだが、100番台は元クモハ60。というわけで窓割は51系ではなく40系のものとなっている。GMから半流40系が出ていれば製作は楽なのだが、ないのでクモハ51に40系の側板を切り継いで製作している。101及び102はノーシル・ノーヘッダー車なので、模型でもシル・ヘッダーを削り取る作業を……これがまた意外に面倒だった。また、一時期仙石線にいた関係で、ベンチレーターがグローブ型から押し込み型に換装されている。

クモハ60 082

  クモハ60(082)。何か画像が鮮明じゃないなあ……。ええと、40系の半流車となるので、模型ではクモハ54(101)同様クモハ51に40系の側板を切り継ぎ。なお、先ほどの車両もこの車両も、乗務員扉のすぐ後ろにある窓は後方にズラしてある(GMキットの窓位置がおかしい?ため)。
  今回から床下機器を少しいじってある。実車に倣い、各種機器類の位置を入れ替えたり……もっと本格的にやる案もあったのだが、並び替えだけの妥協案を採用した。それから、主抵抗器(っていうんだっけな?)は実車ではグレーだったらしい。今まであまりそういうイメージがなかったために黒一色で作ってきたが、今回は半分試験的な意味合いもあってグレーに塗ってみた。筆塗りなのだが、ちょっと上手く行かない部分もあったので、次以降はやるとしたらエアブラシで塗ることにしよう。

クハ68 001

  曰く付き?のクハ68のトップナンバー。実車はクロハ59からの改造車で、元々のクハ68のトップナンバーは028以降の何番かになっていた(はず)。前回作った新潟色の中にも、この車両の"お仲間"がいた。模型はその新潟色のクルマ同様、タヴァサホビーハウスのコンバージョンキットを組み立て。窓割が独特なのでGMキットから組むよりはるかに楽になる(と思う)。タヴァサの説明書を信頼して、大体はその通りに作ってある。
  下回りの話。今回作ったもののうち、クハ55(2両)、クハ68、サハ2両、クモハ43の合計5両に使う床板の台車間隔がやや広めだったため、床板の中間あたりを切り詰めて台車間隔を縮めてみた。また、クハとサハについては、GMキット付属の床下機器パーツが実車とあまりにも似てないのだが、一番似てないと思われる箇所を切り取っただけで後はそのまま使用した。きっちり作ろうとしたら泥沼だからね。

サハ57 401

  40系中間付随車サハ57(401)。大糸線に転属後(ひょっとしたらその前のタイミングかもしれないが)、トイレ設置工事が行われ400番台に改番されている。模型では40系中間車がGMキットから出ていないため、運転室のない側を切り継いで中間車に仕立ててある。加えてトイレ部分の窓を加工したぐらいで、全体としては楽に作れた車両である。

左からクモハ60、クモハ54、クモハ51

  GMキットから旧国を作るとなると前面の加工が必要になってくる。左2つは不要な穴を埋めたり貫通扉を交換したり窓をあれやこれやしたり。中央のクモハ54の運転室窓は、四隅にもうちょっと丸みが欲しかった。工作力不足。右のクモハ51はほとんどキットそのまま。運転室直上のルーバーをエッチングパーツに置き換えたぐらいかな?(キットの彫刻があまりにもお粗末だったため。この加工点はこの3両に共通し、そして前回の新潟色クハ68028でも行っている) なお、3両共に運転室の脇あたりに屋根上へ登るためのステップが設置されていたはずなのだが、模型ではどうしようかと考えているうちに工作することを忘れてそのまま塗装工程に移ってしまった。

パンタグラフ

  左からクモハ40、クモハ54、クモハ60のパンタグラフ。大糸線ではパンタグラフがグレーだったらしいので、模型でもねずみ1号で塗ってある。パンタグラフの金属以外の部分は軟質プラスティックで塗料が定着しにくいのだが、丁寧に扱えば剥がれにくいはず……と言ってるそばから早くも少し剥げてきた。クモハ40のパンタグラフはトミックス製で一番繊細な出来。中央のクモハ54はGMの新タイプ。クモハ60のはKitcheNのパーツを使用し、GM旧タイプパンタグラフをPS11モドキに化かしてある。ここでわざわざ旧タイプを使ったのは、台枠の上枠取り付け部分の寸法が新タイプで変わってしまったため、新タイプにKitcheNのパーツを使うと折り畳みしにくくなるためである。

クハ55、2種

  前面に加工点が集中したクハ55。左が432(元サハ57)で右が405。GMキットでクハ55を作ろうとすると、両側の窓がゴム押さえになったパーツを使うことになる(木枠のままのパーツはパンタからの配管がモールドされている……削って削れないことはないだろうが、綺麗に削るのは骨の折れる作業だ)。というわけで、四角く削ってプラ板はめ込んでまた四角く削るという"木枠化加工"をしたのだが……綺麗に四角く削ったつもりでも、色を塗ってみると曲がっていたりして己の技術のなさを痛感。数をこなしているうちに上手になるといいんだけどなあ。

(2010.05.22)

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