月の分類

  
 一年の12の月を、ある基準に沿って7つに分けてみた。

A:一月、二月、十月
B:五月
C:八月、十一月
D:三月、六月
E:九月
F:四月、十二月
G:七月

7つという時点でお察し頂けるかと思うが、曜日に関するもの。その月の最終日が何曜日になるかであり、例えばAに分類される「一、二、十」の三つの月は毎年末日が同じ曜日になる。A〜Gは曜日の順で、一月が水曜日の年は五月が木曜日になる、といった具合だ。これは非閏年版で、このページ最後に閏年版も載せてみた。
 どうして一日じゃなく末日に着目したかというと、このサイトが月末に「漫画感想文」、日曜日に「模型制作報告」を更新しているから。両者が重なる月はどちらを優先するか思案のしどころで(大抵は「模型報告」優先)、それが毎年あるのか、年によってどの程度偏りがあるのか知りたかったから調べてみたのだ。昨日4月30日は月末日曜日だったが、今回は「旧国片町線(II)」完成後のインターバル期間中だったので「感想文」になった。次回は12月、つまり大晦日になる。去年も大晦日に「制作報告」を載せたが、これはいつも通りの日曜日にしようとすると元日になってしまうから。流石に元日は元日更新にしたい、ということで1日早めたわけだ。どうやら今年も最後の更新は制作報告になりそう……もちろん再び完成後のインターバルに重なる可能性もある。
 一年は365日あるが、昔の人はどうしてこれを12の月に分けたのだろうか。私なら28日ずつ十三ヵ月にする。そうすれば月ごとに日付と曜日の関係がずれることがなく、いちいちカレンダーを見ながら「次の日曜日は何日だっけ……」みたいなことを確認する必要がない。大の月と小の月が混在することもなくなり、「4月31日」なんていう存在しない日を作って赤っ恥をかくこともない。もちろん「28×13=364」だから一日“足りなく”なるが、これは「一年の始まりの日」をどの月にもどの曜日にも属さない「特別な一日」とでもすればいいだろう。閏年はこれに加えて、6月28日と7月1日の間に特別な日を入れれば問題なし。カレンダーや手帳が売れなくなってしまうが、予定を書き込むタイプの人ならば同じ暦でも毎年買うだろうし、使い回しが効くので売れ残りが少なくなるというメリットもある。ただ、「13」という数字は人によっては不吉に感じるらしいし、日本の四季に照らし合わせると春夏秋冬にきっちり割り振れなくなるという欠点もある(尤も最近暑い時期が長くなってきたので、春夏秋冬各3ヵ月ずつというのも実情に合わないが)。皆さんはどちらがお好みだろうか?
 今我々が使っている暦は、「一、三、五、七、八、十、十二」月が31日まで、二月が28日、「四、六、九、十一」月が30日までとなっている。大の月と小の月にあまり法則性がなくややこしいのだが、これも世界の歴史が関係してるとかないとか。いろいろ説があるようだが、私が気に入っているのは発端がユリウスという人のもの。七月は「September」だったが、自分の名前に由来する「July」に変更。「September」は一つずれて八月に(九月以降もずれる)。この後ローマの皇帝アウグストゥスがこれを真似して、自分の誕生月を「August」に変え、さらに小の月が嫌だったから二月から1日取ってきて31日に。同時に大の月が3つ連続するのはどうか、ということで残り4ヵ月の大小の並びを逆にした。そして「September」はさらに1つずれて九月へ。ただ、これは俗説という話も聞いた。結局のところ真相は闇の中なのかな。


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 巻末付録
「末日の曜日で月を分類」閏年版
A:一月、七月
B:二月、十月
C:五月
D:八月、十一月
E:三月、六月
F:九月
G:四月、十二月

「1日の曜日で月を分類」
A:一月、十月
B:五月
C:八月
D:二月、三月、十一月
E:六月
F:九月、十二月
G:四月、七月

「1日の曜日で月を分類」閏年版
A:一月、四月、七月
B:十月
C:五月
D:二月、八月
E:三月、十一月
F:六月
G:九月、十二月

(2023.05.01)
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