月と黒猫ちゃん
月と“黒猫”リリアたん

 去年のちょうど今頃のお月見(*1)をしていた時のこと。空気が冷たいせいか、いつもより月が奇麗に見えて「そうだ、月をバックにしたリリアたんの写真を撮ろう」と思い立った。その日は月がかなり昇っていたので翌日改めて挑戦。リリアたん3人のうち、私のイメージしたのが和装の黒猫ちゃん(*2)。撮影中は満月だと思い込んでいたのだが、数日してからそれが十六夜だったことに気付いた。いいんだよ、月にはピント合わさないんだから。
 写真的な技法としては先日の『月華』と同じ。ミノルタ旧型サンニッパを絞り開放で使い、月を大きくボカして背景に使う。デジタルなので撮影は段違いに楽だった。ホワイトバランスはいじっていない。主要被写体であるリリアたんの顔色がおかしくなるからね。さて、これも撮影中は全く意識していなくて先週に気付いたのだが、『月華』からほぼぴったり20年後に撮っていた(満月ではないが)。大きく違うのはそこにリリアたんがいること(笑) 21年前は流石にドールお迎えしてる自分の姿は想像してなかったなあ。ちなみに去年の年賀写真と同じ場所での撮影である。

*1 橘雪翼は運動習慣として夜に少しのランニングとバットの素振りをしている。それを「月見」などと表現したりする。月が見えるかどうかは関係なく。
*2 去年の段階ではまだグリモワちゃんはいなかった。

急遽変更して2カット目

 1カット目は枝がうるさく、カメラのモニターで確認していて私が梅に捉われすぎていることに気付いた。そこで慌てて脚立を出してきて木から離れることにした。梅は依然背後にあるのだが、主張は激しくない。ところがこれはこれでちょっとシンプルすぎて物足りないような気もする。アイディア的にはそう悪くないはずなのだが、私の腕がそれを生かしきることができなかった。

 余談。ライトノベル『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』の短編に「黒猫」「月が奇麗ですね」というキーワードが登場するものがある。なので本更新も「月が奇麗ですね」にしたかったのだが、ちょっと意味合いが違うなーということでやめた。リリアたんの立ち位置は「娘」だからね。

 当時撮影の様子?をツイッターに上げたので、リンク貼っておきます。
伝家の宝刀スタンバイ中!
寒い。が、耐えられないほどじゃあない。
月も綺麗だったけど、メインの被写体はうちのこでしたー!

 ツイッターにリンク貼るのは初めての試み。そしてツイッターの方が写真解像度が高くなるので、私としては葛藤があったり。

(2023.2.23)
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