鉄道模型制作報告
「旧型国電 片町線 第二期」その3
先にディティール処理

 先週ラストでは切り継ぎの「継ぎ」をしてからディティール処理と書いていたが、順序を逆にした。パンタ側運転室後ろに雨樋の縦管を追加し、助手席直後の窓を縮小。乗務員扉の額縁構造や窓への桟の追加など。この後接合して両運転台の側板が(ほぼ)完成する。

前面加工スタートは見慣れない形から

 次に前面の加工に移る。いきなり「やっちまった感」あるスタートで、何とウィンドシル下側を切り落とす。

廃材の活用

 ここで先週書いていた廃材の活用となる。GMの旧国キットの前面下部には、本来戦前平妻形にはない連結器の“逃げ”がある。これまでは「旧国宇野・赤穂線」の制作報告でお見せしたように埋めていたのだが、42系キットの場合はリベット表現が問題になってくる。今まではおゆまるで側面裾のリベットを型取りして前面へ“コピー”していたのだが、歩留まりは良くないのでちょっとした悩みだった。今回思いついたのが、リベットを型取りして複製するのではなく、側面パーツごと移植する方法。捨てる予定だった側板(写真上)を適当な幅に切り出し(写真下左)、ウィンドシルより下側だけの状態にして前面パーツに貼り付ける(写真下中央)。
 なお、前面パーツはパンタ側が雨樋なし、非パンタ側はありとなるので、その関係でシル下側の切り取り方が異なっている。

接着してみた

 切り取り跡を整形するなどして接着してみたところ。作業途中であるが故の珍妙なパーツが誕生した。左の非パンタ側の前面は接合個所に隙間ができてしまったが……写真で見ると目立つだけで、肉眼だと気にはならない……ならないはず!

前面貫通扉を抜く

 前面貫通扉はエッチングパーツに置き換えるので、該当箇所を切り抜いた。先ほどの写真の段階での違和感はかなり消えたはず。この後テールライトやらステップやら手すりやら……そして何より前面窓の加工作業が待っている。工程多くて面倒!

 手間の掛かる車両だとは分かっていたが、思っていた以上に時間が掛かっている。ま、旧国シリーズではいつものことかな? 間延びしてダレないように頑張ろう!(そのための「鉄道模型製作報告」だ)

(2023.02.19)
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