First Mission
04
「い、いやっ!」
淫蕩な笑みを浮かべたナオコに圧し掛かられ、レイは哀訴するようにふるふると涙顔を左右に振った。
昼下がりの日差しが、道路沿いのガラスウォールから穏やかに射し込んで―― しかし、店内には夜の寝室にこそ相応しい、淫らなオンナの香りが甘ったるく立ち込めている。
妖しく瞳を輝かせる熟女に組み敷かれようとするレイの身体は、化粧と香水と、そしてナオコ自身の熟れた肢体から立ち上る女性の体臭に間近に包まれて、カタカタと小刻みに震えていた。
―― 怯えるように、拒むように。
薄い胸を、その華奢な肩を抱くように交叉させた両腕で隠し、やはり身を縮み込ませて固く擦り合わせた両腿でまだ叢も生えぬ一筋の割れ目を守る。
(また、またなの? またヘンな気持ちにさせられてしまうの……?)
チロチロと、紫の口紅を注した唇に舌なめずりするのはまるで蛇のようで、レイの見開かれたつぶらな瞳はみるまに怯え、潤んでいく。
それは、自分ですら押えられない“エッチなわたし”が再び顔をもたげてくるのではという、純然たる恐怖なのだった。
目の奥はツンと熱く、心では声の限りに叫んで助けを求めようと思うのだが、喉は干上がったようになっていて『ヒ、ヒィ……』と情けない掠れ声しか搾り出せないのだ。
「怖がらないでレイちゃん。おばさんと、また気持ちイイことしましょ?」
「や、やぁっ! わ、わたし、シンジくんだけ……あぅン! し、シンジくんだけなのっ!」
たった今見せ付けられた、大人の女同士が交わす―― しかも器具をつかった変態的なレズビアン・プレイの情景に驚愕していたレイは、まるで身体に力を入れられない。
追い詰められた子鹿がガクガクとわななくばかりで容易く猛獣の牙に掛かってしまうように、幼い肢体を床に倒され、抱きしめていた腕を掴まれて、しこり立っていた薄桃色の乳首を摘み取られてしまった。
「健気ねぇ……。シンジ君に操を立てたいってわけね?」
「ひ、ひぁ……! あ……み、みさお?」
「そうよぉ……。ふふふ」
柔らかなグミの実のような弾力を楽しみながら、それだけでナオコには少女の躯の昂ぶりが分かったのだろう。
嬉しそうな吐息をレイの首筋にこぼして笑う。
敏感な胸の突起を熟女の指先に捕まえられて、レイは『あぁ……』とまだくびれてもいない幼腰をくねらせた。
『ほら、レイ。可愛い乳首をピンと固くさせちゃって……もう感じているんだね?』
そうやって、いつもいじわるな口調で義兄に指摘されていたのだ。
乳首を勃起させてしまっていると自覚させられる事は、人一倍頭の回転が早く、そして人一倍羞恥心の強い少女にとって、自分がエッチな気持ちになってしまっているのだと突き付けられる事だった。
「貞操を守るってね? 恋人以外の男性に股を開かない、セックスはしない。そうやって愛の証にするのよ」
「愛の……んぁ、ああん……あ、証……?」
透き通るようなような淡い色合いのしこりをクニクニと転がされて、胸の先から広がる気持ち良さと共に、みるみるレイの精一杯の心の壁は、頬に流れた涙と共に諦観に崩れていってしまう。
(どうして……?)
義母のユイより年上の“おばさん”。
その指の腹に摘まれて時に捻られる度に、その爪先に押されて、まだ乳房とは言えない未熟の胸肉に押し込まれる度に、ジンジンとした熱が生まれて、レイを堪らなくさせるのだ。
―― 甘い疼痛。
極度の緊張状態に小さな身を強張らせるレイには、その緊張ゆえに張りつめた感覚で分かってしまう。
自分の股の間が熱くなってきている、もうエッチなオツユを漏らしてしまっているのだと。
(これはやっぱり私の気持ち? エッチな私は、こんなことをされて喜んでしまっているの……?)
「そう、愛の証よ……。レイちゃんは、シンジ君だけなんでしょう?」
「ふぁ……あ、あ、あァッ!」
半音上がるレイの喘ぎ。
戸惑うレイの微かな乳頭にナオコの爪先がめり込んだのだ。
セックスの邪魔にならぬよう丸めてある爪先で米粒ほどの先端をくじるようにしながら、ナオコは掴む事もできないほどの僅かな乳量の膨らみを手のひら全体に圧迫し、ぐいっぐいっとマッサージを加える。
「フフ、それとも他にも好きな男の人が居るのかしら? ここにおちんちんを咥え込みたいって人が?」
「い、いないわ! シンジ君だけなの……あっ、ひゃ、やぁあ……」
周期的に与えられる軽い痛みも、胸肉を揉み捏ねられる秘悦に混ざる、程よい刺激だった。
首筋、耳たぶ、頬、喉元、鎖骨―― 覆い被さった熟女の荒い息が吹きかけられると、次いで唇がきつく吸い付いて、花びらのような朱を散らした跡を熱いぬめりが舐めしゃぶった。
やがて少女は、ナオコの息を感じるだけで膚を意識せずの期待に粟立たせてしまう。
淫らな指先に鼓動を弾ませてしまう反対の胸にも、ゆっくりねっとりと時間を掛けて麓から頂まで螺旋に舐め上げ、レイに背筋を反らせての切ない喘ぎを洩らさせた。
じわじわと色合い濃く染まりゆく雪肌は、幼い子宮がドロドロの淫炎を注がれる発情のピンクにと、躯の裡から変わりはじめているのだった。
それは、少女がナオコの熟れた肉体に燃え盛る淫蕩さに分け火を貰ってしまったという―― レイの理性が愛しい義兄との愛の儀式という清らかさから離れた、ただの愛欲行為に魅入られてしまったという、何よりの象徴だった。
(ああ……やっぱりダメなの? シンジくん。私、え……エッチな女の子なの?)
徐々に腰のうねりも大きく、もじもじと擦り合せる太腿にも幼いながらの艶かしさを湛えて、
「ん……んん……んんっ、んっ、ン! んぅん〜〜……」
鈴が鳴るような声音で囀りだしたレイに更に憚りの無い悦がり声を聞かせて欲しいと、ナオコはその熱くなった幼軀をボリュームのある胸元にぴったり抱き込むと、健気に残る最後の理性をそぎ落とす囁きを耳元に吹き込んでいった。
「あらん、じゃあ、例えばお父さんの事は嫌いなの? 酷いわねぇ、あんなに可愛がってくれてるのに、嫌われてるなんて聞いたらあの人泣いちゃうかも」
「き、嫌いじゃないわ……」
「じゃあ、セックスしたいのね? お父さんのおチンチンで、ココをズポズポしてもらいたいんでしょう?」
言葉と共に、まだ幼く硬い秘肉にナオコの人差し指と中指とと、揃えた指先が忍び込んだ。
大人と子供の身長差から、ほとんど床に大の字に組み伏せられたレイの裸は、丁度ナオコが自分の腰辺りに添わせた手の下に股間を開いている。
反射的に閉じようとした脚も手遅れで、じゅくじゅくと愛蜜を下肢に滴らせる秘裂粘膜にまで潜り込むと、いきなり硬い肉襞の奥へと潜り込んで、ほっそりとした指先にかき回した。
「い、嫌ぁ……そんなのイヤなのぉ……」
「あら、嫌いじゃないってことは好きなんでしょう? 好きな人に気持ち良くなってもらいたい、してもらいたいってのは女の子なら当たり前じゃない」
だから、このちっちゃなオマンコにお父さんのおチンチンをズッポリ嵌め込んで欲しいのよねと、妖しく吹きそよぐ声は送り込まれ続ける胸と恥裂からの快感と相俟って、ともすれば大地から遊離して陶酔の園に消え入りそうなレイの心に、催眠術のような幻を見せるのだった。
麝香のように淫靡に少女を包む熟女の体臭は、義兄のそれより汗に男臭い、父親の体臭に摩り替わった。
重なるようにしてレイを押さえ付ける大きな人影は、がっしりとした男のシルエットに霞んで見えた。
腿と腿の間に咲いた幼花を貫く感触は、知らぬ筈のゲンドウの剛直へと変じて、抉るように柔襞の奥の性感帯を刺激した。
―― お、お父さんの……おチンチン?
「ヒッ! ヒィ、やぁは、は、やあぁぁぁ〜〜〜〜ッ!?」
愉悦に虚ろう瞼に浮かんだ父親は一瞬だったが、その刹那の父親とのセックスは、レイに計り知れぬ背徳感と、堪らぬ嫌悪、そして理解不能の爆ぜるような官能をもたらした。
「くんッ! んはっ、はっ、はっ……はひぃン、ヒッ、ひいぃぃん……!!」
ルビーの瞳をカッと見開いて硬直し、次いでビクビクと痙攣しながら放心するそのレイの反応に、思った以上の素養を―― ひょっとすると、タブーに塗れる恥辱にこそ昂ぶってしまえる、例えばリツコのような牝奴隷向きの性向を感じ取って、ナオコは益々嬉しく頬を緩ませた。
(ホントに、先が楽しみだわぁ……♪ きっとこの子、マゾよね。 直接血は繋がってないって言うけど、さすがユイの娘だわ♥)
これでシンジのお手付きでなければ、今日の内にもフルコースで被虐の悦びを覚えさせてあげるのにと、彼女は少し恨めしくも感じていた。
―― でも、折角、レイちゃんもトロトロに蕩けてきたんだし、まだちょっとキツいけど、大丈夫よね?
◆ ◆ ◆ 「レイちゃん、やっぱり気持ち良くしてもらうの大好きなんでしょう? ほらほら、ね? エッチなレイちゃん?」
「違うわ……。わたし、そんなのじゃ……」
力なく慄く少女は、最早秘部をまさぐってくる淫婦に抗う気力も果てて、床の上に汗に塗れたコンパクトな肢体をくたくたと投げ出しているのだった。
ナオコの淫手が敏感な肉芽に及べば電撃で撃たれたようにビクと背筋を震わせはするが、それ以外は泣き濡れて恨めしげな半眼をそっぽに向けて、どこか投げた調子で呟くのみ。
「ウ、ソ……♥ もうこんなにしちゃって、可愛いオマンコひくひくさせて、オモチャのおチンチンを食べたいって涎たらしちゃってるのよ? ほらっ! 見えるでしょう?」
「ああっ、やぁ……!」
レイの下半身を弄っていたナオコは身を起こすと、しどけなく投げ出されていた両肢を持ち上げて、そのまま幼女のおしめを変えせるように、そして更に腰を持ち上げさせて、体育マットの上で後転の途中に止められたような、はしたない姿勢をとらせた。
無理に身を丸めるレイは苦痛の声を上げたが、すぐに目の前に突きつけられた自分の秘裂のありさまに、『あぁ……』と頬を赤く、羞恥に身を捩じらせた。
「クリちゃんもこんなに大きくしちゃって、ふふ、えっちなオツユでトロトロよね。レイちゃん、すっごくイヤらしいわよ?」
「うそ、うそよ……ああ、やめて、見せないで……」
己が醜態に耐え切れず顔を背けたレイだったが、網膜に焼きついた秘肉の有様は、それが自分自身なのだとは信じられない―― 信じたくない淫らがましさだった。
肉莢から完全に姿をあらわして、ツンと立った薄桃色のクリトリス。
無毛の肉割れは赤く充血して綻んでいるばかりか、ナオコの指先に合わせて泡でも立てそうなほどの粘ついた音を少女の耳に届けている。
秘粘膜を熱く潤ませて、溢れる愛蜜は今にも真下に怯えるレイの顔に滴り落ちんばかりだ―― 。
「やっ! はっ、ああっ。違う……違うの、こんな……こんなことって……」
レイはさっきから暴れるような自分の鼓動をまるで耳元に叩くようにドキドキと聞いていたのだが、それでもそのさほど大きくない筈の水音は、グチャグチャと気にしてしまうほどに鮮明になって、レイの死にそうなほどの羞恥心を煽るのだ。
まだ小学生の少女には残酷過ぎる現実に、レイのフランス人形のように細く整った眉根は狂おしげに歪められて、哀切の涙がはらはらと頬を伝う。
浅く荒い呼吸にぱくぱくと忙しない桜の唇が切れ切れに悲鳴をこぼすのだが、そこにはもう紛れも泣く官能の喘ぎが混じっているのだった。
じっくりと幼い獲物の性感を掘り起こしたナオコは、悲痛に歯を食いしばる表情に時折愉悦の陶酔が混ざるのを確かめて、ここぞと控え置いていたバイブレーターを取り出した。
腕の中でビクビクと悶えくねるロリータボディを弄り探り尽くして、未熟の膣腔の秘奥まで射し込んだ指先に把握し切ったたのだ。
もう、無理をさせて壊してしまう怖れはなかった。
「フフフ。ね、ホントのことおばさんに教えて。レイちゃん気持ち良い事大好きよね? オマンコ、シンジ君に掻き回して貰うの大好きなんでしょう?」
言いながら少女の泥濘に、模造のペニスの切っ先をほんの僅か『クチュ……』と埋没させる。
「や、やぁ! そんな変なもの使わないで!」
目を潤ませて快楽責めに耐えていたレイが、突き付けられた人工ペニスの冷たい感触にゾッと背筋を震わせた。
クレヴァスの粘膜に何度も往復させて、レイの怯える顔を嬉しそうに覗き込みながら、今にもグイッと突き込もうとする。
「ね、大好きよね?」
「ああ! 言うの、言うからやめてぇ……」
見たこともないようなグロテスクな張形に、そのおぞましい機能を想像させられたレイは必死に熟女の慈悲を請うた。
「わ、わたし……エッチなの。シンジ君とエッチするの大好きなの、気持ちイイの大好きなのぉ……」
「はい、良く出来ました♥」
―― ズ、ズズッ!
「ひ、ひいいぃン! ああ、酷い。しないって言ったのに!!」
哀願も空しく、狭隘の幼膣をバイブに犯されたレイは、押さえ込まれた可愛いヒップを揺すりながら汚辱の悲鳴を上げた。
充分に綻んでいた花門を割って、一気にナオコは膣底まで潜らせた。
赤ん坊のようにツルツルの秘裂はさすがに未完成で、竿も半ば埋もれぬままで少女の股間に突き立っている。
「ひ、ひどい……」
呻いて白い喉を見せるレイのおとがいを捕まえて、そのまま顔を沈めると、
「あら、おばさんレイちゃんが気持ち良いこと大好きって言うから……そうしてあげただけよ? ねぇ……んっ、ちゅっ、んぅ〜〜……」
喘ぐ唇に深く口付けて、嫌がる舌を絡めとってレロと嬲り回した。
甘い少女の唾液を啜り上げる。
蛇のようにうねる舌先は歯茎から隅々までレイの咥内を味わいつくして、
「ん? んむ、むぅ……!」
(ああ、シンジくん……わたし、キスを……。ああっ、いや。いや、いやぁ〜〜!)
ちゅるんと抜き取った舌と唇とに、涎の架け橋を繋いで離された。
「ほら、嬉しいでしょう? 嬉しいわよね、お口どころか、オマンコからもヨダレ流して喜んでるんですもの」
レイに普段のような芯の強さが残っていたなら、唇を汚された怒りに歯を立てて噛み付いたかもしれなかったが、バイブの底を握った熟女の手のまま秘唇に抽送を受けて、押し留めようもなく広がる甘い波動に襲われていては、成すすべなく口唇愛撫を受け入れるしかなかった。
「分かるでしょう? ね、おばさんレイちゃんのこと大好きよ? だから気持ちよくなってもらいたいの。ホラ……ん、ちゅっ、ちゅう……」
―― カチリ。
ブブ、ブゥーン……ブブ、ブブゥーン……
「んんっ!? やぁむっ、んむっ、むむぅ……!」
むせ返るような妖しさを発散する熟女に再び唇を犯され、突然腹の中に固いビニルの塊が蠢き始めた悲鳴も押し殺された。
ぴちゃぴちゃと、一方的なキスの紡ぐ音に混じってレイを追い詰めるのは、自分の股間に突き刺された作り物のペニスからだと知れるモーターのくぐもった唸り。
(ヒ……! や、やぁ……。う、動いてる。ああ、わたしの中で動いてるの……!?)
「レイちゃんもそうよね。好きな人にはエッチなことをして上げたいわよね。女の子だもの、自分のカラダで気持ち良くなってもらいたいでしょう?」
ぐんっ、ぐんっという衝撃と共にナオコの指にまさぐられて、過敏に熱く滾った媚粘膜を抉られる感触が、びりびりと電撃のようにレイの神経を駆け巡った。
反射的に顔を起こそうとしてしまったレイは、お尻を天井に掲げて二つ折りにされたような窮屈な姿勢に、目の前でいっぱいに口を開けてバイブを飲み込んだ秘唇を、まざまざとすぐ目の前に見詰めてしまうことになった。
「あ、あっ、ああぁ……」
透けるような膚は真っ赤に火照って、充血した股間の肉割れが淫靡に回転する杭を咥え込んでいる。
強く弱く周期的に与えられる刺激に応えるように、折り畳まれた白い下腹がびくびくとうねっていた。
無残に割り広げられたスリットとバイブの隙間から滴る愛液は、自分の心を裏切って『おいしい……、美味しいの―― 』とだらしなく流すヨダレにも見えた。
「思い出して御覧なさい。シンジ君、レイちゃんが裸を見せて上げると喜ぶでしょう? セックスしていると気持ち良さそうよね?」
―― 認めなさい。
そう、心に囁く声があった。
「何度も見ているのでしょう? シンジ君のおチンチンが、嬉しそうに勃起しちゃってるのを。それはレイちゃんのエッチな裸に我慢が出来ないくらい興奮しちゃうからなのよ」
―― もう、認めてしまうのよ。
悲しげな溜息を漏らしながらも、くんっと張りつめてしまったソックスの爪先は何に追い詰められてなのか。
今にも腰を振って貪りたくなってしまう飢えは、いったい何に向けてのことなのか。
「……気持ち、イイのよね?」
卑猥な動きで回りくねるバイブレーターを熟女の手に抜き差しされて、膣奥から湧き上がる快美感はもう目を背けていられる程度を越えてしまっていた。
じりじりと快楽の炎に炙られて、耐えねばと思いながらも、時折薄れる意識の間にはしたない悦がり声を張り上げてしまいそうだった。
「ホラっ、おばさんに教えて頂戴っ!」
――ジュブブッ!
か細くよじられた理性の糸は、子宮口まで届こうかと言うナオコの強い打ち込みに、儚く弾け飛んだ。
「あうっ! ふわぁ……あ、シンジ君……イイって、レイのオマンコはとっても気持ちイイって……」
「うふ、そうよぉ……男の人は、レイちゃんみたいな可愛いコの身体が大好きなの。オマンコパクッって食べたいって、それでレイちゃんのジュースを啜って、おチンチンでズポズポしたいって思うものなのよ」
(気持ち良い……気持ちイイの! ああ、わたしは……)
―― 認めるの、それもあなたのココロよ……。
もうその声が、自分自身の本音なのだとレイには分かっていた。
義兄への思い一心で否定しようとしている、快楽に溺れてしまいたいと惨めに叫ぶ、本能に近いところの自分の声。
―― いやらしく股をシンジ君以外の人に開いて感じてしまっている。それもあなたのココロよ。
(きゃふっ! ふぁぁぁン………わたしは……わたしは、悦んでいる、の……?)
『ああ……』と、一度甘い吐息をこぼしてしまえば、後は坂道を転がり落ちるようだった。
「ねぇ、分かったでしょう? 好きな人なら喜んでもらいたいでしょう? お父さんにレイちゃんのオマンコ食べてもらいたいわよね? ズブッって突き刺してもらいたいわよね?」
「いやぁ……。お父さんは好きだけど、そんなのやぁなのぉ……ぉ、ああふ! う、あふン!!」
性器を血の通わぬ作り物のペニスに貫かれて、痺れるような被虐の快感がレイの脳髄を突き抜けて、宙に揺れる華奢な肢を揺らめかせた。
ズッ、ズッ……と抽送されるのに合わせて、幼い少女はバネのように折り畳まれた下半身を弾ませてしまうのだ。
「あらあら、困ったコねぇ……。それって変よ。変だとおばさん思うなぁ。アスカちゃんだって、好きな人には自分のカラダで気持ちよくして上げたいって思ってる筈よ」
「す、好きな……ひと? あ! あっ、あっ、だめっ……い、イイ……。イイの。ああ、もっと……」
うわ言のようにナオコに答えながら、年上の同性に犯されているという倒錯した自覚が、アブノーマルな感覚を覚えさせた。
次第にバイブの振動が与える歓びを受け入れると、高々と掲げた腰をヒクヒクとうねらせて、ピストンのようなその動きに応えてしまっていた。
「……そうね、学校の加持先生のことアスカちゃん好きよね。きっと先生が言ったら、喜んでおチンチンぺろぺろしてあげるんじゃない? アスカのカラダで気持ち良くなって下さい―― って。こっそり体育倉庫でセックスしてるかもよ?」
「ち、違うわ! ア、アスカはそんなことしないもの……。あうッ! わ、わたし達は……シンジ君だけ、シンジ君だけだもの……ぉ、ぉアッ! あふ、あふぅ……ぅうン!」
もう我慢は忘れてしまったのか、先ほどまでは圧し掛かるナオコを撥ね退けようとしていた腕も、今は自分の胸に回し切なそうに固くさせた乳首をいじって、少しでも快感を得ようとしている。
そんな性愛愉悦に乱れた有様なのに、
「だからイヤなのぉ……シンジくんだけなのぉ……」
「こんなに気持ちイイのに、イヤなの? お父さんは嫌い?」
「お父さんは好き。……でも、シンジ君は大好きなの、特別なの……!」
「特別?」
「浮気はしないの……シンジ君とだけ、ふぁぁ……! あ、エッチするのはシンジ君とだけなの」
「フフ、ほぉんとに健気なのね。おばさん、シンジ君に嫉妬しちゃうわ」
それでも墜ち切らずに義兄への愛を手放そうとはしない少女の一途さに、ナオコは意のままにレイを泣き叫ばせているという征服感とはまた別の感情に胸を熱くさせた。
「だから、やめて……こんなのやぁなの……」
「そう、嫌なの?」
ナオコは顔を寄せて、れろとその涎と涙とでぐしゃぐしゃになった頬を舐めてやった。
「や、やめて欲しい……です」
「おばさん達とエッチしたって、シンジ君に浮気したって知られるのは嫌?」
「イヤァ! そんなのイヤぁぁ!!」
よほど恐ろしいのだろう、必死に首を振って訴えるレイの様子には、それだけシンジに依存する幼い心が見て取れた。
アルビノの容姿に、美少女と呼ばれるに相応しい整った顔立ちだからこそ、その冷めた振る舞いしか出来ない少女は、冷血だのと陰口を叩かれて孤独の内に過ごして来たのである。
はじめて自分を受け入れてくれた家族―― 分けてもシンジの存在は喪失に耐えられぬほど、深くレイの心に根を下ろしている。
―― 気付いているのだろうか?
先ほどから兄と呼ばず、『シンジ君』と呼ぶんでいるのも、この幼い少女が胸の奥に育てている密やかな、しかし宝石のような大切な感情の顕れなのだった。
それはナオコには眩しくもあり、その母性をも刺激するものだった。
「レイちゃん……。うふ、ウフフフ……♪」
しかしだ。
深い母性と共に、またどうしようもなく淫蕩な性を―― 娘のリツコに言わせれば頭のネジが焼き切れているとしか思えないような、底なしのサディスティンなオンナを持ち合わせているのが、ナオコという女性だったのだ。
(ああ……ゾクゾクしちゃうわ。そんなすがるような目で見詰められちゃうと、それだけでイッちゃいそう……!)
シンジというナイトを信じきって、性にどうしようもなくだらしないメスの一面を目覚めながらも、いまだ野に揺れるコスモスの花のような、穢れの無さを心に守っている少女だ。
その無垢な魂を愛欲の泥濘に沈めてみたい、性欲に発情しきった、メスイヌのような淫らさを教え込んでやりたいと、邪な心が湧き上がるのを抑えられない。
「でもねぇ……ほら、レイちゃん。このお店も防犯って気を使ってるから、ね?」
「…………! ひぁ……あ、やぁぁ……」
カメラのレンズを指し示して、真っ青になったレイにナオコはにっこりと笑って見せた。
まさしく魔女の笑顔で。
「シンジ君、レイちゃんのこぉんなカッコ見ちゃったら、どう思うかしら。あんまりエッチだから驚いちゃうかな?」
「やめて、ああ、やめて……お願いなの……」
「ふふ、安心なさいな、おばさんだってシンジ君に嫌われるのは嫌だもの」
一時、愛撫の収まった間に冷えてきていた幼軀が、再びヌチャヌチャとクレヴァスの奥を掻き混ぜられて燃え始めた。
ナオコに対する絶対的な敗北感―― 逆らえないという恐怖に凍える心とは裏腹に、膣奥をバイブに抉られ、淫核を残忍に押し潰されると、鋭く襲う肉の悦びが被支配感と混然となってレイの幼い子宮を滾らせる。
促されるまま四つ這いの姿勢をとり、今や少女の女主人となったナオコに、未だ電気仕掛けの模造ペニスで膣肉を貪られ続ける股間を高々と差し出す。
頬を熱くさせるのは激しい屈辱感。
俯いて前髪に隠した目元に涙を浮かべて打ち震えながらも、性具をゆっくりとピストン運動させられては、押し殺した喘ぎで泣き咽び、小さな尻を振って悦虐感を訴えるレイなのだった。
「ああっ……あン! んああ、あひっ!ひぃ……!」
「ね、レイちゃん。深く考える事はないわ。これはただのオモチャ。女のコが一人で寂しい夜に、自分を慰めるための道具よ。……分かるかしら?」
小指を噛んで堪える少女が『オ、ナ、ニー♥』と囁かれて頬を染める様に、ナオコはますます歪んだ性欲を強くする。
自分が男だったなら、いたいけな秘洞を抉って抉って抉りぬいて、突き殺してしまうほどにペニスをいきり立たせていただろうと、そう思うのだ。
「きゃふッ!?」
さっきはあれほど抵抗したアヌスを指に犯されても、心折られた者のか弱さでレイは必死に耐えようとする。
その華奢な背中を見下ろして、膝立ちに少女の秘腔を抉りながらナオコは自分の衣服を次々と脱ぎ捨てていった。
黒いランジェリーに包まれた熟れた肢体を自らまさぐりながら、少女のいじらしい心を自分好みのマゾペットに貶めるような毒を囁き込むのだ。
「―― そうよレイちゃん、自分でしているのと変わらないの。浮気じゃないわ」
それに、と。
「おばさんがもっと男の人を、シンジ君を気持ちよくして上げられる方法を教えてあげるわ。きっとシンジ君も喜んでくれる……」
義兄を裏切る罪悪感への免罪符を与えると同時に、そのシンジの喜ぶ為ならば何をだって躊躇わない一途さを巧みに刺激する。
両手を突いてガクガクと揺さぶられるまま、ただ自分が床に垂れ流した涎と涙の跡に向かって俯き泣いていたレイは、思考力の鈍った頭で『シンジの為に』というその言葉に縋りついた。
焦点を失った赤い瞳に幻のシンジを認めて、少女の貌に白痴のような壊れた微笑が浮かんだ。
「ひっ! あああっ! シンジ君……そこイイのっ! か、感じちゃう、感じちゃうのっ!」
「そうよ! 何も怖い事なんかないのよ!」
「イ、イクのっ! すごい……イイのっ! あひぃ、ひぃぃ……わ、わたし。わたし……ああ、シンジくん、シンジくん! イッちゃうの、イッちゃうの―――― !!」