Back Seat

Original text:引き気味
Illust:目黒腹蔵さん



07

キュ、キュイィィィ……!

タイヤの擦れる音と共に、蛇行したリムジンが道路を外れる。
美少女中学生のフェラチオ奉仕に精を吹き上げ、最後の一滴まで飲み干してもらうという、極上の快楽に手元を狂わせた運転手は、辛うじてリムジンを川沿いの草地へと停車させた。

「も、申し訳ございません……」

触れ得ざる全人類のアイドル―― セカンドチルドレン=アスカの唇を穢すという望外の夢心地は、失態を演じた萎縮に蒼白へと変わって主人へと頭を垂れさせた。

「……まぁ良い。君の責任は後で問うが――

老人に背後から抱きかかえられ、膝の上に秘肉を貫かれたまま身を硬くしているヒカリと、喉に絡まった精液に『けほ……』とえずくアスカ。
二人を眺めやったまま視線を窓の外に走らせた老人は、いやらしい笑みをその皴だらけの顔に浮かべた。

「お嬢さん方は気分が優れないようだ。折角だから、少し風に当たって行こうじゃないかね」



◆ ◆ ◆

「あ……」

夜の川面を渡る涼やかな風が、アスカの横顔をそよと吹き抜けていった。
軽く乱れたままの髪も流されて、真正面から彼女を照らすヘッドライトにきらめきながらなびいている。
鼻をくすぐる豊潤な水の匂い。
砂と砂利を足元に鳴らして振り向くと、川岸を埋めた草むらの揺れる様がいつかの夜景色を―― 3人で座り込んで夜空の星を見上げた、あの時を思わせた。

(寒い……)

不意にアスカは、ブラウスの半袖から伸びる己の二の腕を抱きしめた。
夜風の冷たさがそうさせたのではない。
誰一人、アスカを助けてくれる者が傍らに居ないという頼り無さが、弱気を引き連れて彼女の身を凍えさせたのだ。

何かと癇に障っていた、あの無表情な少女は居ない。
思い返せばいつも傍らに居た、あの少年も居てはくれない。

今彼女は、一人ぼっちなのとぬいぐるみを連れて泣きべそをかく、哀れな迷子の女の子も同然だった。



「何をぼんやりしているのかね。アスカ君?」

微かに眉間に皴を寄せて向き直ったアスカを、リムジンの横に寄り掛かった老人がニヤニヤと眺めていた。
傍らには、徹底的に犯しぬかれて身体に力が入らない様子のヒカリ。
その華奢な肩を片腕に抱いて、胸に回した手のひらに素裸の乳房を玩んでいる。

「……っあ、ああ、いやぁあ……」

喉を詰まらせてすすり泣く、お下げの頭はネルフ高級士官服の胸元に。
中学生の彼女と老人とでは、頭一つ半ほども背が違う。
自分の純潔を奪った憎むべき老人の胸に身体を預けねばならないのは、ヒカリのような年頃の少女の潔癖さからはおぞましい限りに違いない。
だが、そうやって縋らねば立っていられないのだろう。
ドロドロの汗と、そして股間から伝い流れる破瓜の血の混じった精液に汚れた両脚は、今にも崩れ落ちてしまいそうなほどに震えていた。

「彼の仕事の邪魔をしろと言った覚えもないし、それくらい分かってた筈だがね」

どうやらまだ躾が足りていなかったようだと、うそぶく似非紳士の顔をアスカは黙って睨みつけた。

「君のお陰で彼はとんだミスをしてしまった―― その責任を取らねばならない。申し訳ないと思うだろう、アスカ君?」

ニィと、爬虫類の舌なめずりのような笑み。

「償いだよ。君の最高のショウで、慰めて差し上げたまえ」

一切の反抗はアスカに許されてはいない。
どんなに理不尽であっても、ただ甘んじて受け入れ従わねばならないのが今のアスカの身分だった。

だが、

「ショウ……?」
「そうだ。君がいつもワシに見せてくれているだろう? 君の一番得意なダンスだよ」
「こ、ここで……?」

遮る物は何一つ無い、吹きっ晒しの河川敷。
夕闇も大分濃くなった時間帯とは言え、誰かが通りがかる事の無いとは決して言えない。
道路から2メートルほど斜面を降りたその下に僅か視線を向けるだけで、容易くその景色は目に飛び込んでくるだろう。
しかも、眩しいほどのヘッドライトがアスカの姿を照らし出しているのだ。
こんな場所で淫らな真似をしてのける恥知らずな女―― そんな醜態を誰かに見られでもしたらと、アスカは掠れた声で問い返した。
まして親友の目もあるのだ
『そんなまさか、嘘でしょう?』と、老人が死にたいほどの恥辱をいくらでも自分に強いてくる、生粋のサディストなのだと知り抜いてはいても、己が耳に聞いた言葉を信じたくはないアスカなのだった。

「何度も言わせる気かね?」

従うつもりがないのならと、言下に匂わせる低い声。
さんざんに泣き叫ばされた“仕置き”の記憶を無意識下に刺激させられたアスカは、これがあの勇敢な使徒殺しの戦乙女かと、ヒカリは勿論、老人の側に控える運転手役の保安諜報部員をも驚かせる弱々しい声で屈服したのだった。

「さあ、踊りたまえ!」
「は、はい……」



◆ ◆ ◆

スポットライトを浴びるように闇夜に浮かび上がったアスカの姿には、その身に流れる白人の血ゆえか、まだ中学生なのだとは信じられない華やかさがあった。

金髪碧眼の―― どんなグラビアアイドルよりも多く雑誌の表紙を飾って世界を魅了した美しい顔立ちには、どこか高貴な雰囲気が漂っている。
地味なデザインの制服の上からもの柔らかさが伝わって来るような可憐な胸の膨らみは、未成熟な中にも少女らしさい優美なラインを主張してやまない。
そして、細く締まったウェストから小振りなヒップへと続く、メリハリの利いたスタイル。
全世界に英雄として公開されているそのプラグスーツ姿から、いったいどれほどの男達がその肢体を腕に抱きたいと願っていることか。

しかし今、その美貌の全ては、たった一人の老人の所有物として、歪んだ性欲に隷従させられているのだった。

「あ、アスカ……何を?」

するつもりなの―― と、ヒカリが震える小声を続ける前に、『トサッ』と地面に落とされたスカートが始まりだった。

ブラウスの裾からしなやかに伸びた剥き出しの右脚を軽く前に、構えるように右の手のひらを正面へ突き出す。
“観客”に向かって目を閉じ、屈辱の一礼を。
そしてアスカは踊り始めた。

―― タン、タ、タタ……タン

目を瞑ればいつでも耳に思い出すことが出来る。
それはアスカとシンジの最初の絆となった、あのシンクロ訓練のダンスだった。

「うそ……、嘘でしょうアスカ? それって碇君との……。それなのに、そんな!?」

身を躍らせる度、跳ねる度にブラウスだけをはおったその裾はめくれ上がって、太腿の付け根もはっきりと、白いパンティが姿を見せる。
うねる腰付きにライトを反射して輝くのは、高級なシルク素材の生地。
瀟洒なレース仕立てのその薄布は、アスカの肌をまるで隠していないばかりか、

「ああ……ああ、あっ……、アスカ……!」

まさかそんな……。
見える筈の無い、見えてはならない物が見える。
そんな自分の目が信じられないと願うように、否定するようにいやいやと首を振ったヒカリは、それでも目を離せぬアスカの股間の禁忌の“それ”を、グイと突き出すように腰を入れてタップを踏んだ、その瞬間に開かれた両脚の間にしっかりと認めてしまった。

純白のパンティの中央に、切れ上がって覗いたピンクの縦筋。
シルクの輝きとは明らかに違う、ぬめり光る肉色の―― アスカの秘粘膜。

「ああ……あ、アスカ……?」

痛いほどに視線を注がれているのだと分かっている筈なのに、悲鳴を上げる親友に、決してアスカは目を合わせようとしない。

ヒカリのような初心な少女にも、クロッチ(股布)にそんな恥ずかしいスリットが入った下着が、何に使うための物かぐらいは分かるのだ。
少女達が勝負パンツと呼ぶ、彼氏を誘う飛びっきりの夜の為の下着―― それよりも更に過激な、セックスをする為の用途しか持たない、裸よりももっと恥ずかしい淫らな飾り着。
オープンパンツとも呼ばれるそれを履いて身をくねらせるアスカは、まるで汚らわしい娼婦のよう。
ヒカリにはその姿が、これまで親友として過ごしてきた惣流・アスカ・ラングレーと同じ女の子なのだとは、信じられなかった。
―― 信じたくはなかった

「嘘よ。嘘なんでしょう? アスカぁ……」

今まで信じてきた世界の全てが、今は悪夢のように裏切っている。
目も眩む絶望がヒカリを襲っていた。

―― タン、タタ、タタン

しなやかな筋肉を弾ませてアスカが飛び跳ねると、パクパクと口を開ける淫らな肉割れから、糸を引く滴りがライトに輝きながら落ちていく。
それはシンジとの大切な絆なのだと、そうヒカリは聞かされ信じていたダンスを、コールガールの淫らなショウに変えながらアスカの肢体がうねる。

「どうして? どうしてなのよ、アスカ……」

打ちのめされたヒカリに答えたのは、背後から包み込むようにして彼女の裸を玩んでいた、卑劣な年寄りの声だった。

「ふふ。いつもながら魅力的だな、アスカ君のダンスは。実に嬉しそうに男を誘っておる―― 君もそう思うだろう?」
「な、何を言って……やァッ!」

不意にヒカリのスリットをなぞらせた指先に、ねっとりと暖かな粘液を掬い取って老人が笑った。

「分からんかね? ほら、君だって濡らしている。セックスというものは、随分と素敵な体験だっただろう? 気持ちが良かっただろう?」
「そ、そんなことない……、そんなことありません……!」
「それこそ嘘だろうに。ワシの逸物でお腹の底をいっぱいにしてもらって、泣いて喜んでいたのはついさっきではないかね」
「ひぁ、ああ……やめてェ……」
「気持ち良い、気持ち良い……と、あれだけ腰を使ってワシにおねだりしていたのを、もう忘れたわけではあるまい」
「うぁ、……はうゥッ!」

ぐにぐにと両肩から伸びた手に双丘を揉みしだかれて、ヒカリは声を詰まらせて切ない喘ぎをこぼした。
老人の手の動きのまま自在に形を変える、子供の硬さを残した蒼い膨らみ。
その頂を摘まれ転がされて、今しがたの激しい性交の残り火に、ゾクゾクと新たな息吹が吹き込まれていく。

「君のお友達のアスカ君もな。気持ちが良くて堪らなかったのだよ」
「やだ。やだっ、またぁ……!」

敏感になっている乳首をこねくられて、こらえきれずに腰を揺らめかせてしまったヒカリは、引いたヒップの後ろに隆々と膨らんだ強張りを感じて悲鳴を上げた。
否応無く、そのいきり立つ肉槍にクレヴァスを貫かれて悦がり狂わされた、忌まわしい感覚が蘇ってくる。

「それでつい、奉仕の気持ちを忘れてな……自分の快楽に溺れてしまった。だから侘び代わりに踊ってみせておるのさ」
「うぁ、ンぁぁ……あ、ひィイイイ―――― !!」

『丁度、今の君のようにな』と、老人の手が引き千切るほどに乳首をつまみ上げた。

「ヒカリ君。君にも言っておくが、一心にサービスすべきところを自分の快楽に溺れてしまうなどと、レディーにはあってはならん事なのだよ」
「う、嘘よ……」
「うん?」
「あ、あんな事をさせられて……。それで気持ちが良いなんて嘘だわっ!」
「ほほぅ? 舌で男を味わうのが良い筈がないと?」

少女の柔肌を撫で擦られる刺激に悶えながらも必死の息の下で言い切って見せたヒカリを、老人は面白がるように見下ろした。
俯いて震える頤(おとがい)を捕らえて、ぐいと肩越しに首を向かせる。
媚薬を用いられて初体験の身体に性感を増幅させられ、濃厚なセックスの快楽を無理矢理に味わされた。
そして尚もその身を年経たテクニックに苛まされていながら、驚くべきことに、涙に濡れて真っ赤に充血した目には、クラスのリーダーとして皆に頼られる、いつものヒカリの強い意志の輝きが戻ってきていた。

「ふふ。そう言えばアスカ君もそう言っておったよ」

やはりという表情を浮かべたヒカリに『もっとも、それもはじめの内だけで、今はあの有様だがね』と弄るように言って、老人はその顔を卑猥なダンスに身をくねらせるアスカへと向き直らせた。
その間にも小振りなバストを揉みしだき、愛液に濡れそぼった無毛の秘肉の奥をくじってヒカリを喘がせる。

「ほれ。随分、うっとりとしておるのが分かるだろう? さっきもあんな貌で、美味しそうに彼の股座にしゃぶりついておったのを、君も見ていたではないかね」

踊りながらブラウスのボタンを外していたのだろう。
ヒラヒラと翻るブラウスの間からは、形の良いアスカのおへそはおろか、乳房を包んだブラの下端まで覗いている。
そうして、揺れる前髪の奥に隠れて現れて。
アスカの瞳は涙をこぼしながらも、どこか虚ろな笑みを湛えている。

「うん……フ、ふぁ、ふぁあ……あ、あっ、アスカぁ……」

タンッとリズムを踏んで、夜空へ差し伸べた両腕が胸を這って滑り落ちる時、アスカは確かに自分の乳房に意識しての愛撫を加えていた。
白魚のような指を這わせたのを引き離す、その刹那を惜しむように、最後にはつんとしこり立った乳首を指先に摘み転がしていた。
汗を散らせて踊るアスカの顔には、ヒカリにも間違いなくそうと知れる陶酔の色が浮かび上がっていて、『はぁン……』と、甘ったるい声を洩らすのを、確かに聞いてしまった。

その顔が、その声が、

『うむっ、ん、ちゅっ……ちゅうっ……。んく、ん……。はぁン……』

ちゅぱちゅぱと美味しそうに舌音を立てて、汚らわしいとしか思えない男の性器を舐めしゃぶっていたアスカの喘ぎに、ヒカリには被さって聞こえた。

(ああ、アスカ……。なんて、なんて顔をしてるのよ……!)

その情けなさ、やるせなさに、ヒカリの目尻からまたはらはらと新しい涙が零れ落ちるのだった。

「肉に狂ってしまえば漏らしてしまう。女も男も変わるまい? ―― と、ほほぉっ?」
「んうっ! うー……っ!!」

放心した様子に見えた少女の口に、彼女自身の媚粘膜から染み出した秘蜜を舐めさせようとした指先を、危うく噛み付かれる前に引き抜いて、年寄りは笑い声を立てた。

「それ、それだよ。結局は食わず嫌いに過ぎんと思うのだがね? ワシの逸物の味を教えてやろうとしても、最初の内はアスカ君もくだらん抵抗をしていたものさ」
「うっ、んっ……あ、当たり前……だわっ! 私もきっと噛み千切ってやるから……ッッ!? ああ―― ッ!!」

儚い抵抗への教訓に少女の肉芽を捻り潰しながら、老人は愉快そうに口元を歪めた。

「なんの、そういうじゃじゃ馬にもな。女の作法というものを、自分の躯の有意義な使い方というものを教えてやる方法は、いくらでもあるのだよ。……そう、その可愛いお口をね、こうやって――
「あぐっ! いぎ……いふぁッ! ふぐわ……、ンうっ! な、何をするぅッ、ふぉぉぉ……!!」

ぐいと頬に食い込んだ指が、無理矢理にヒカリの口を開けさせようとしていた。
老人とは思えぬ握力が上顎と下顎の間に隙間を穿ち、噛み締めようとする歯の間をぎりぎりとこじ開けていく。

「んぐンゥ! むぐぅッ、むぅぅ〜〜〜っ!!」

老人の腕の中、釣り上げられて暴れる若鮎のように抗おうとする精一杯の気力は、股間の急所をひねるもう片手の脅迫に、あえなくクタクタと抜けていったのだった。

「所詮は子供の力だな。口を開けてやるのも他愛もないし、そのまま閉じずにいさせるのも実に簡単な事だよ」
「ふぁぁ……あ、はっ、はっ、はぁあ……」

息を切らせる耳元にレロと舌を這わせながら、息臭く顔を寄せて老人は囁く。

「嫌だ嫌だと聞き分けのないアスカ君にな、簡単な作りの口枷を噛ませてやった、それだけで良かったのだよ――



『ん……んぅ……。むぅう〜〜っ!』

制服姿のまま、老人の足元に引き出されたアスカは、不確かな悲鳴に激しく顔を振ってみせていた。
しきりに嫌よと叫んでいるらしい口には、歯医者の治療に使うような、金属製のマウスピースが嵌められて大きく開けたまま固定されている。

『どんな気分だね、アスカ君?』

向かい合うようにして見下ろす老人は、既にいきり立った股間の物を誇示するようにしていた。

『ふふ、今更ワシに従えぬと、本気で言っていたわけではあるまい? なぁ、アスカ君。ワシに従うと、奴隷として仕えると這いつくばって誓ったのを忘れたわけではなかろう?』
 
悔しそうに俯いたそのほっそりとした首には、本来この気の強い少女ならば烈火のように怒り狂うだろう辱めの言葉を投げつけられても、あえて逆らえぬ今の身の上を象徴するような、赤い皮の首輪が巻き付けられていた。


イラスト:目黒腹蔵さん「アスカ、馴致矯正」


(そう。所詮、今のアタシはコイツの性奴隷に過ぎない……。耐えるしかないのよ、アスカ……)

屈辱に蒼ざめた顔を震わせて堪えるアスカだったが、ずいと目の前に黒々としたペニスを突きつけられては、年頃の少女らしく悲鳴を上げるしかなかった。
既に幾度となくその穢れなき乙女の肉体を貪られ、汚濁を胎内へと吐き出されてはいたのだが、快楽責めに理性を蕩かされてならともかく、平素の状態でおぞましい肉隗を見せられては、怯えと嫌悪が先に立ってしまうのだ。

だが、そんな純粋な心を凄絶な肉宴の内に塗り替えて、やがては男のペニスを見ただけで躯を疼かせ、自ら股をひらいてセックスを懇願せずにはいられないようにまで堕落させるのが、老人の愉しみとしているところなのだった。

『んあ……、あ、ふぁぁ……』

絶対の支配者である老人の前に跪いて、自分からのはじめての口舌奉仕を捧げねばと大きく開かされた口を近付けたアスカは、しかしムッと漂う濃い牡の匂いになかなか踏ん切りを付けられずにいた。

『どうした。さっさと咥えんか』

ガクガクと震えながら、ありったけの忍耐でおぞましい凌辱器官へと口元を寄せていく。
眉根を顰めた瞳からは恥辱の涙がこぼれ、極度の緊張に引き攣った白皙には大量の脂汗が流れていた。

(ああ、だめ……。気持ち悪い……)

やっとの思いで、熱のこもった臭気を唇に感じるほどの近くに距離を詰めはしても、その丸い肉槍の先端へと差し出して“挨拶”せねばならないと教え込まされた舌先は、咥内で強張ったまま。
愛してもいない男の性器を口に許すという行為に、乙女の本能がその身体を制止させたようだった。
これ以上はと、上目遣いにおずおずと慈悲を請うた15の可憐な美少女に、それでもやはり、凌辱者である老人はどこまでも残酷だった。

―― んぐぅ! ふぶゥふ、むぐふぅ〜〜!!』

ぽっかりと開いた少女の口の中へと、一気に肉棒が押し込まれる。
反射的に身を引いて逃げようとした後頭部はがっしりと老人の手に捕まえられて、そのまま深く、喉までも飲み込むように切っ先が押し付けられた。 
口いっぱいに広がる、吐き気を催すような感触にくぐもった悲鳴が上げる。

(ああっ、イヤ! イヤよ。気持ち悪い……気持ち悪い! いやっ、いやあっ! た、助けて……シンジ……!!)

ジュブジュブと激しい音を立てて、老人のペニスが抜き差しされる。
涎を吹き溢す隙間からは、切れることなくアスカの痛切な叫びが洩れ続けているが、却って老人のサディスティックな興奮をそそってしまっているのだった。
一層股間を熱くエレクトさせて、叩き付けるように腰を打ち揺する。
そのピストンのような猛烈な責めに、己の股間で舞い踊る赤みがかったプロンドを見下ろしながら、老人はニヤリとポケットに忍ばせていたリモコンのスイッチを入れた。

『ん、ううんぅーッ!』

制服のスカートの下に咥えさせていたバイブレーターが回転をはじめ、床に這ったアスカの腰が、耐えかねたようにビクビクと踊り始めた。
未成熟ながら突き上げられることに既に馴染み始めている膣肉は、すみやかにその人造ペニスの激しい動きを快楽として捉え、しとどに陰唇を潤わせる。
地獄のような責め苦の中、子宮から背筋を這い上がる快美感を必死に否定しようとするアスカの心を、あっさりとその性愛愉悦を垂らし込まれた下半身は裏切った。
未だ清純なピンク色を失わずにいる秘裂粘膜がうねるようにバイブを包み込んで、勝手に官能を貪り出す。
グチャグチャと、蜜壷をかき回される、淫靡に湿った音。
ますます燃え盛るように熱くなった腹の底からは、ゴツゴツとバイブの先が子宮口をも叩こうとする快感が渦を巻いて、アスカの理性を飲み込もうとしていた。

(だ、だめ……このままじゃ! あ、ああ……あああ……!)

息も出来ない息苦しさに加えて、処女を奪われて以来の調教を受け続けた肉体の反乱に遭い、怒涛の如く体中の神経に広がる快楽電流に追い詰められ、ついにアスカは咥内を犯す肉棒をしゃぶるしかなかった。
生臭い味に嘔吐感がこみ上げても、吐き出すわけにはいかない。
中学生性奴に許されているのは、口の中を傍若無人に暴れまわる主人への快楽奉仕だけなのだから。
苦悶の表情も真っ赤に染めて、必死に舌を絡ませるアスカは、いつしかそのしゃぶり付いた剛直の味に―― 惨めなフェラチオ行為にと縋ってしまっていた。

自分の体が快楽にだらしがなくなってしまったという認めがたい事実と、年寄りの醜怪なペニスを舐めしゃぶらされて いる恥辱。
そんな何もかもから目を背けたくて、頭の中を空っぽにしてしまいたくて、口の中の、ただ確かな漲った物への奉仕に没入する。
荒い呼吸に小鼻は膨らんで、涙の露を乗せた睫毛が忙しなく震えている。
もごもごと頬を窄ませて、桜色の唇に根元まで抽送を迎え入れる美少女の貌は、次第に妖しい色気を発散させる淫らがましいものへと変わって行っていた。

『そうだ。良いぞ、アスカ君……』

蕾が花開いて鮮やかな色を咲かせるように、アスカは今、心底の肉奴隷少女へと初々しくも淫らに開花してゆく。
そんな姿に満足そうな声をもらして、老人は更に激しくアスカの唇を犯すのだった。

『んぅーう! うぐぐ……、ふむぅ、ふむむゥ〜〜!』

気品ある横顔は明らかな発情のピンクに染まって、憑かれたように舌を動かす間には、時折鋭く喉奥までも突きこまれる。
その息苦しさは、アスカの自らの意思によって行われるフェラチオ奉仕だったなら、未熟さゆえに吐き出すか、ひょっとすると歯を立ててしまっていたかもしれない。

だが、今のアスカは口枷によって強制的に口を広げられ、一方的に牡の劣情をぶつけられているだけなのだった。
そこにはアスカの意思や感情だとかは一切関係無い。
含まされたマウスピースはネジとシリンダー内の緩いバネの二重仕掛けになっていて、ネジによって一定以上は閉まらない。
また、限界まで口を開けてもバネによって抑えが追従してきてしまう為、どんなに悲鳴を上げようともがこうとも、容赦なく抽送を受け入れ続けねばならないのだ。
小さなその金具は、少女の清らかな唇をただペニスを突き入れられるだけの道具へと貶める、悪魔のような機能を備えていたのだった。

(あ、ああ……。あ、アタシ、口を犯されてる……。いいえ、精液を吐き出すために、アタシの口を勝手に使われてしまっているんだわ……)

満足に飲み込むことも出来ず、滾々と溢れるままの涎と先走りの白濁を華奢な喉首に伝わせて、アスカはポゥと全身を包むような愉悦に意識をドロドロに蕩かせてしまっていた。
それはまさに、蹂躙される事によって女を疼かせてしまう、被虐の官能への誘いだった。

しこり立ったクリトリスは、無意識の内に犬這いの腰ごとへたり込むように絨毯に押し付けられて、次々に軽いアクメを生み出している。
両の乳首もまた、ブラジャーの生地に擦り付けられ、ビクビクとアスカの背筋を仰け反らせる快楽の源泉と化していた。

(あぁ……っは、んあン……。し、信じられない。お口が……身体中が、どこもかしこもがアソコと同じみたい……。イイっ! イイのっ! 全身……感じちゃう……!!)

性感の波に彼方へとさらわれそうになる身体は、どこもかしこもが性感帯に変わったように、昂ぶって敏感になっていたのだった。
被虐官能一色に霞みはじめた脳裏には、バイブを咥え込んで子宮の入り口を擦り上げられられているのも、老人のとは信じられない逞しい腰の動きで削らるように圧迫される頬の肉も、同じ粘膜の伝える快美感だとその境がつかなくなってしまっていた。

『大分、良い顔になってきたようだね、アスカ君。ん? そうか、良過ぎてワシの声も良く聞こえんか? ははっ、結構だよ。それならたっぷり食わせてやろうじゃないか……。そら! そらっ! しっかり舌を使いたまえ。そらっ!』

幼い頃より心身を鍛え上げられ、セカンドチルドレンの称号を持って使徒との熾烈な闘争を戦い抜いた勇敢な乙女。
アスカという極上の美少女のプライドを踏み躙り、強気な心を折ってその秘められたマゾ性を開花させる。
そして従順なセックス奴隷へと変貌させようという企みが着々と実っていく様子に、歪みきった性根で高笑いを上げながら、老人は白濁のマグマをアスカの口の中に爆発させた。

『ぐぅおっ! むぐぅうッ! ……ンムゥオオオオオッ!!』

喉の奥に熱い粘液が迸るのを感じると同時に、アスカはその日最初の―― いつかになって振り返れば、マゾペットとして塗り替えられたはじまりのと思い出す、鮮烈なオルガスムスに達したのだった。

The offering to masochism



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From:「EVA」アスカ&レイのエロエロ統合スレ