暴くもの、暴かれるもの
Original text:ハルキゲニアさん
01.
「今日のアスカ、調子が良いみたいね」
「はい。前回のシンクロテストより良い数値が出ています」
定期的に行われているシンクロテスト。
本来はパイロット三人を揃えて行われるものだが、シンジとレイはミサト他スタッフと共に特別任務の為に出張中。
現在、テストルームのエントリープラグの中にはアスカ一人、数値を監視しているのも赤木博士とマヤだけである。
「…置いて行かれた事で悪影響があるかと思っていたけれど」
「シンジ君が何か話してましたよ?最近、仲が良いですよね、あの二人」
「ミサトが上手くやれてる、って事かしらね。思春期の男女は色恋沙汰にしちゃうのが相互補完で楽だけど」
いつものテスト。いつもの会話。
だが、災禍は常に突然にやってくる。
警報が鳴り響いたのは、テストが終盤に差し掛かった時だった。
「何があったの!?」
「解りません!テストプラグとの通信、不通!モニタリングも途絶しています!」
「テスト強制終了!パイロットの脱出を優先!」
「駄目です!停止信号受け付けません!」
「緊急回線!司令部に連絡を…」
「通常回線、非常回線、バックアップ、ホットライン、全て繋がりません!現在テストルームは外界から隔離されています!」
「まさか…使徒…!?アスカは!?」
「テストプラグ内部とテストルームも隔絶されています!通信、モニタリング不通!」
第11使徒、イロウルの襲撃であった。
ウィルスサイズの使徒、イロウル。
彼が目標としたのはMAGIでもEVAでもない。
EVAを構成する最も脆弱な部品―― パイロットであった。
「ねえ、ちょっと!何かあったの!?何か言いなさいよ!」
通信不通―― そう表示された通信用モニターを前に、アスカは途方に暮れていた。
EVAに乗っている時ならばいざ知らず、テスト用のエントリープラグの中でアスカに出来る事は殆ど無い。
「また何か壊れたのかしら…意外とポンコツなのよね、ここの機材。性能優先だから仕方ないのかもしれないけど」
まさか危機的状況にあるとは露ほども思わず、アスカはシートに身を沈めた。
「電源は落ちてないから命の危険は無いわね。仕方ない、待つか…」
ぴくり。
「…何?」
アスカの背中を、微かに甘い刺激が走った。
「今のは…?」
EVAはパイロットとのシンクロにA10神経系を用いる。
それはヒトの欲求と快楽を司るものである。
使徒はテスト用のシンクロシステムを汚染、信号を逆流させて、アスカのそれにアクセスしていた。
「…ふっ…く…何で…こんな…」
アスカは混乱している。突然火照り出した身体を持て余し、沸き上がる性衝動と戦っている。
「くぅ…っ」
左腕で胸を抱き締め、右の拳を股間に押し付け、身を強ばらせる。
今すぐ自慰に耽りたい―― その欲求を抑えているのはアスカのプライドとプラグスーツである。
プラグスーツはパイロットの身体防護の為、極薄ながら優れた耐衝撃、耐熱、対摩擦能力を持っている。
ゆっくりと触れば伝わるが、一定以上の速度で触れた衝撃も摩擦も内部に通さない。
スーツの上から擦り立てたところで、身体が求める刺激は得られない。
スーツ越しに通る柔らかな刺激は、アスカを焦らし、昂りをいや増すだけである。
アスカが自慰に及ぶ為には、プラグスーツを脱がなくてはならない。
そのひと手間、最も薄いところで厚さ1mmにも満たない極薄のスーツが、アスカのプライドにとって最後の防衛線であった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「マヤ、イの五番のプラグを抜いてちょうだい。これで最低限のモニタリングは出来る筈よ」
「はい、これですね…あっ!先輩!」
「どうしたの!?」
「テストシステムが書き換えられています!」
「これは…侵食…」
「A10神経抑制機能は既に完全に書き換えられています。そして…これは…」
「プラグ内のコントロールシステム…プラグスーツの生命維持システムにまで…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プラグ内部。アスカの姿勢は変化していた。
両手を操縦棹に、両足をステップに乗せた操縦姿勢。
だが、その 身体は張り詰め、硬直し。その腰が、上下に揺れている。
身体の疼きは既に限界に近かった。彼女の姿勢を変えさせたのは、彼女自身が分泌した熱い粘液である。
ぴったりとフィットするプラグスーツは、パイロットの皮膚との間に摩擦刺激を生じない。
身体保護の為の造りであるのだが、アスカのそこが分泌したバルトリン腺液は設計上の想定を越えた。
男性が騎乗位のとき行う様な、突き上げる様な腰の動きは、スーツと性器の間に僅かに摩擦を生み、アスカのそこに甘い刺激を与えた。
身体が求めるものには程遠いものだったが、プラグスーツを脱ぎ捨てて性器を擦り立てるよりはマシだと
…アスカは思った。思ってしまった。
それは逃避であり言い訳に過ぎなかったが、一度始めた動きは止められず、物足りない刺激はより強い昂りを呼び、今やアスカは甘く息を荒げ、強く激しく腰を突き上げ続けている。
意識を白く飛ばし、既に「堕ちた」アスカが、欲求に従ってプラグスーツを脱ぎ捨てないのは、今続く快楽を中断出来ないからだ。
そこに。
使徒がアクセスを始めた。
三つの事が同時に起きた。
一つは、リツコとマヤによりプラグ内部の映像モニタリングが復旧した事。
一つは、不正規な方法で開通したモニタリングデータが、ネルフ内部のあらゆるモニターに表示された事。
一つは、使徒化したプラグスーツが、胸上から股間まで、扉を開く様に「剥けた」事。
アスカは快い刺激を奪われて悲鳴をあげ、多くのネルフ職員はそれを見た。
性欲と快感に濡れ開いた女性器。
痛々しい程に硬く勃起した乳首とクリトリス。
それらを見ろとばかりにしなやかな身体を反らし、腰を突きだし、
悲鳴を上げる美しいクォーターの女子中学生を。
アスカは気付いていない。その余裕も無い。
即座に性器を擦ろうとした手はシートに抑えられた。ブーツは膝下を固定され、若くしなやかな両脚は更に開かれた。
その両脚の間に、十数にも及ぶそれらは現れた。
太さは成人男性の指程。指の様に自在な動き。
表面はヒトの舌に似て。濡れ光り滑らかに見えて、細かな柔突起に覆われている。
そのかたちとしなやかな硬さは―― 男性器のそれだった。
シート表面から伸びたそれによる凌辱劇が、ネルフ全館にライブ放送されたのは次の瞬間だった。
アスカは悲鳴すら上げられなかった。
クリトリスを舐め上げられた。膣口を開かれた。膣壁を擦られた。
Gスポットをくすぐられ、膣奥をノックされ、陰唇を掻き分けられ、
唇も、口腔も、乳房も、乳首も、肛門も、直腸も、
背中、臍、太股、膝裏、脇腹、二の腕、
全てを舐められ、くじられ、蹂躙され、犯された。
何度もイカされ、しかし神経システムからのコマンドは性欲の減衰を赦さず。
失神する度、スーツの生命維持システムがアスカの意識を繋いだ。
栄養分は使徒から供給され、疲労は使徒が吸い取り、幾度か訪れた生命の危機さえ、使徒は乗り越えさせてしまった。
かくて、使徒によるアスカ凌辱ライブは実に48時間に渡ってネルフ全館に放送され続けた。
「…48時間で使徒は消えてしまったか…冬月」
「ああ。跡形も無い。意味は解らんが、パイロットを辱しめる事だけが目的だったのだろうな。
あの使徒、カメラの増設からアングルを変える事さえしていたしな」
「…録画は」
「……これだが…程々にな、碇。マヤ君などは最近睡眠不足が見て取れる。夜毎に、その励み過ぎている様だ。…しかし、あのパイロットはもう」
「ああ、代わりが要るな」
「…アスカはどうなったんですか?ミサトさん。あれから三週間も経つのにまだ面会さえ…」
ミサトはシンジの質問に言葉を濁す。
件の凌辱劇は当然ながらシンジには伏せられている。
使徒による凌辱はアスカの身体に深刻な変化を与えていた。
精神汚染はなかった。
身体も問題無い。
ただ…四六時中、強い性欲に襲われている。
今も、付属病院の隔離病棟で、疲れか快感で意識を失うまで、三人の男性職員から「治療」を受けている筈だ。
好きでもない男に抱かれる屈辱と、膣奥と直腸、喉を突くペニスと精液に与えられる絶頂に涙しながら。
アスカの性欲は生半可な行為では収まらない為、一日に九人の男性職員がスタンバイ。
更に、ネルフの全男性職員を対象にローテーションが組まれた。
最近では、「治療効果を高める為」と称し、「治療 」を撮影している者も居るという噂だ。
まさかそれを流通させたりはしていないだろうが…
(これじゃただレイプしているだけじゃないの…!)
「…ミサトさん?」
「ああ、ゴメンねシンジ君。また病院に聞いとくわ」
そうしてミサトが逃げる様に立ち去り、一人残されたシンジに一人の男性職員が声をかける。
「よう、少年。面白いDVDがあるんだが、どうだい?」
終
From:エロ文投下用、思いつきネタスレ(4)