橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成30年7月分

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平成30年7月31日

無限じゃなかったループ

  某Jから始まる家電量販店のネット通販で頼んでいたNゲージ鉄道模型のパーツが届いた。グリーンマックスの「新製品」で、エヴォシリーズの103系組み立てキットに付属しているグローブ型ベンチレーター、俗称グロベンの分売品だ。新製品というのは販売形態の話であって、部品自体は何年か前からある見慣れたものだ。
  ここ何年か……もう10年ぐらい経つかもしれない。ずっと上記の家電量販店で「何かを注文している」状態が続いていた。鉄道模型関連は、新製品が発表されてから発売されるまでに半年近いタイムラグがあるのが普通である。稀にだが、早めに予約しておかないと入手できないなんてこともあるし、今回のパーツ類みたいにたくさん欲しいのに「1人1個」制限を喰らったりもする。というわけで、予約受付が始まったらなるべく早く注文することになる。実際に商品を受け取るのは半年後ぐらいになるわけだが、その間にもメーカーは新製品を発表する。その中に欲しいものがあればまた予約し、届くのは半年後……そういうループが生成されて、私のメモから「○○を某Jで予約中」という行が消えることはなかった。今年に入って、そのループが解消されそうになった。「遂にこの時が来たか……!」と思ったら、発売が延期されて、その間に今回のグロベンの発売が告知された(笑) これはもう、運命共同体というやつなんだろうな、と諦めていたら、意外にもその後は静かな日々が続いた。今回のグロベンの発売を以て、今度こそ全ての注文を消化。まあ、またじきに次のループが始まるんだろうけど、某Jを含めた全ての通販サイトで発送待ちの注文がないというのは何だかすっきりした気分である。

  では、恒例の。

【僕のヒーローアカデミア】19巻(新刊):☆☆☆
  え? 青山くんってそれだけ? 緑谷少年を励ますだけなら何もあんな意味深な行動取らなくても……やっぱ怖いよこの人!
  そして文化祭へ。「ガッポォォイ!」(学校っぽい、の意味)という意味不明な歓声で喜ぶ生徒たちだが、確かに普通に考えれば学園ものなので文化祭はやりますわな。主人公が学生の漫画で文化祭は鉄板ネタ。多くの学生主役の漫画で「野球回」があるように「文化祭回」があるのは定番のド定番。とかいいつつ、今読んでいる漫画を見返したところ……『ブンゴ』『凍牌』は学生主人公だけど文化祭なさそうだね。『凍牌』は幕間の学校生活のシーンで、文化祭の賑わいの裏でクラスメートに賭け事に巻き込まれて……とか考えられなくもないのだが、現在の展開を見ると最早そんな余地はないだろう。そういや『青山くん』もサッカー一筋で文化祭がなかったような(途中までしか買ってないので断言はできないが)。
   ジェントル・クリミナルとかいうまた何て言うか、独自色の強いキャラクター登場。雄英の文化祭の話に絡んでくるわけだが……何だかちょっとおっちょこちょい? 完全な悪、というわけでもなく、お供のラブラバと共にどことなく憎めない雰囲気。この漫画の宿命でバトルへと移行するのだが、最近私が苦言を呈している構図の見辛さといのは今のところ感じられない。次巻、ラブラバの個性が発動した後にどうなるか。

【ぐらんぶる】11巻(新刊):☆☆☆
  若干シビアだが、安易に三つ半は付けないことにしたのでこの評価。ちょっと期待が勝っちゃったかな。
  いつもの調子で行くと1巻丸ごと無人島のお話っぽかったのに、前半だけであっさり。この辺りがイマイチだった原因かな。一方で、相変わらず作者のセンスを感じさせるシーンも。「ってかコレもう一緒に遊んでるだろ!」――テニスサークルティンカーベルの一行とたまたま遭遇した伊織たち。ティンカーベル工藤部長の提案が「一緒に遊ぼう」だったが、伊織たちはそれに反対。工藤が「じゃあ遊ぶか遊ばないか勝負で決めよう」と言って勝負を始めるのだが、その勝負の内容がどう考えてもビーチレジャー。傍から見れば楽しく遊んでいるようにしか見えない、というわけである(笑) やけに勝負のシーンを端折ってダイジェストにしているあたりも良いテンポを生んでいる。
  で、この辺りから気になっていたのだが、結局桜子も伊織のことが気になるわけ? 尚海くん一直線だと思っていたのだが……この漫画どんだけ主人公がモテるんだよ。最近の漫画かよ!(最近の漫画です)――とは言ってみたものの、言うほど“倍率”は高くないか。ぱっと思い付く限りでは『らんま』と同程度?
  最後が恐ろしく気になる引きで終わる。ケバ子が未読スルー。そして奈々華が母親の電話に出るところ――深刻そうに見せかけて、絶対どうせ大した事じゃないんだぜ!(笑)

【聖闘士星矢】1巻(既刊;電子書籍版)
  ……古いっ!(笑)
  というわけで、電子書籍“第一号”は懐かしの作品になりました。『ドラゴンボール』ほどじゃないにせよ文句なしの人気作品。今もどうやら続編が描かれているようで、知名度はかなり高いはず。下手な現在連載中のジャンプ作品よりも知ってる人多そう(笑) な割には、集英社からは紙の単行本が一切出ていない。続編は現在秋田書店か何かだったと思うが、その辺の権利関係でこじれたか?(の割に電子版は出ているわけで、よく分からない)。連載されていたのは私の幼少期。単行本も持っていたはずだが、『ドラゴンボール』と違って1冊も残ってない。『ドラゴンボール』の完全版を買い始めて間もなくして『聖闘士星矢』も、と思ったのだが、先述の通り絶版になっていた。この辺りの経緯は書いたっけ?(下書きには書いた覚えがあるけれど、採用してない気もする) この度、電子版を積極的に活用することに決め、第一弾の白羽の矢が立ったのが電子版でしか手に入らない本作。今でもはっきり覚えているシーンがあって、そこに到達するのが楽しみだ。ちなみにどこかというと、目の見えない紫龍が星矢と共に、双子の黄金聖衣へ特攻する場面だ。
  最初の数ページで早くも感じた古さ。そりゃそうだよね、昭和の漫画だもん。調べてみると第一巻は1986年の9月15日発売だったらしい。私が小学校に入って間もない頃、末期の昭和だ。知り合いとおしゃべりしていて、古い作品に対して「昭和の匂いがする」とか言ったりするのだが、実際は平成に入ってからのものだったりする。でも『聖闘士星矢』は、間違いなく昭和の作品だ。そりゃ古い。何と言おうか、完膚なきまでに古い。絵柄はもちろんのこと、設定やセリフに至るまで随所が古い。貶しているわけではない。30年前の漫画だから当然のこと。ただ、「不朽の名作」には苦しいかな。「朽ちてない」とは、私は言えない。でも昭和生まれの私だから、懐かしさを感じるよ。
  『ドラゴンボール』で散々書いたが、今回も――ほとんどのシーンに記憶がない(笑) 聖衣は、所有者の意志に呼応して勝手に装着されるイメージがあったんだけど、この1巻では一つ一つ手で分解して装備してる。ひょっとしたら私の印象はアニメ版で刻まれたのかも? 辛うじて星矢が聖衣の入った箱を担いでいる姿と、シャイナというやや敵側にいるポジションの女性の2つだけが記憶の片隅に残っている。一方で、幼い星矢に戦い方を教えたマリン(魔鈴)については「う〜ん、いたかなあ?」という程度の覚えしかない。
  何かいろいろとツッコミどころがある。「原子を砕く」とか「拳の速度がマッハ1を超えていて、3.4メートル離れた相手に秒間100発叩き込める」とか。実は最初丁寧に指摘しようかと思っておりましたが、省略します(笑) 当時小学生だった頃には分からなかったことが、30余年の時を経て分かるようになったということです(謎) 成長したなあ(棒読み)
  聖闘士同士による格闘技大会が始まるが、出場者のキャラクターデザインに格差がありすぎ。この辺りがモロに昭和。要は、今後も登場する主人公サイドの人間はしっかり瞳が輝いているが、登場が今回限りのやられ役の皆さんは露骨なほどに悪役顔(笑) 昭和の頃から格差社会は始まってました(笑)

【ドラゴンボール】完全版15巻(既刊)
  遂にベジータとナッパがやって来た。主役は遅れてやって来る、というベタと言えばベタな展開で、悟空は界王さまのミスにより参戦が遅れる。「サイヤ人が2人来たんだから、1人は悟空抜きで倒すんだろうなあ」と思った当時の少年たちの心を打ち砕くナッパの豪腕鉄壁っぷりが懐かしい。一撃で天津飯の片腕を奪い、文字通り決死の餃子の自爆をものともしない。頼みのピッコロは、クリリンのすがるような「ちょっとは勝つ自信あるんだろ?」という問いかけに「ない」と吐き捨てる。絶体絶命の中見出したかすかな光明も、弱点の尻尾は克服済みで手痛い反撃を喰らう。これ、ふと思ったんだけど、尻尾は悟空鍛えてたよね? ナッパとベジータも鍛えてたわけだ……何故ラディッツお前はサボってたんだ? だから弱虫って言われるんだよ! クリリンの懸けたワンチャンスもベジータの助言により不発に。こうしてみるとクリリンって努力家だよね。いよいよになって悟飯がその真の力の片鱗を見せるも、やはり通用せず、ナッパの放った止めの一撃を……ピッコロが盾となり悟飯を守るのであった。考えてみればピッコロがサイバイマンをあっさり片付けた時の天津飯のセリフ、「いずれまた敵になるかと思うとぞっとするぜ」や、クリリンの「今だけとは言えあんたが仲間なのは心強いぜ」、この二つは伏線だったんだろうな。ピッコロが同じ側に立っているけど、それは目の前にサイヤ人がいるからであって本来は敵である――読者に釘を刺してからの悟飯を助けるシーン。悟空がサイヤ人だった、ピッコロがナメック星人だった、というのは完全に後付けの設定だと思われるが、このシーンに関しては計算内だったのだろうか。だとすれば作者の思惑通り、きっと多くの読者が驚いたことだろう。
  さて、前の巻で悟空が息子を連れてカメハウスに来た時、悟空は道着を着ていた。少し前に辿ると、亀仙人が「もうお主たちはワシの手を離れた」と言って道着を弟子たちに用意しなかったのに、悟空やクリリンは自前で同じデザインの道着を用意していた。亀仙人……読者目線だとただのエロジジイなのに弟子にむっちゃ慕われてるなぁ。悟空は界王さまのところで修行するが、最後にボロボロになった道着を新しくしてもらって、亀マークの道着だったことに喜ぶ(但し背中の文字は界王)。一方で息子は? 当初ピッコロに作ってもらった道着は“父親と同じ”亀仙人道着(但しこちらも文字が「魔」にアレンジされている……センスが界王さまもピッコロも同じだ!)。ところが、サイヤ人襲来の時点では……よーく見るとピッコロ本人が着ているものと同じになっている。多分どこかのタイミングで「ピッコロさんと同じのがいい」と言ったんだろうなあ。ピッコロも表向きは悪人面で厳しくしていても、自分でも気付かないぐらいの父性が芽生えていて、悟飯にねだられると嬉しくてプレゼントしちゃったんだろう。この後も悟飯のピッコロへの懐き具合は第二の父親といった感じだが、今読み返すとここからなんだねえ。
  次巻、悟空の圧倒的なパワーと、それをさらに上回るベジータに震撼せよ!

【女騎士、経理になる。】4巻(既刊):☆☆☆★
  電子版と悩んだけど、紙版で行くことにした。幕間の文字ページが、電子書籍だと読み辛い可能性があるので。雑誌の電子版を読んだことがあるのだが、デスクトップパソコンのモニターでも読み辛く、『女騎士、経理になる。』の幕間ページはアウトと判断。1つあたり1ページなので我慢できなくもないんだけどねえ。余談だが、この「侃侃諤諤」の文字が大きいと思っている人もいるだろう。(閲覧する環境によっても違うが)この大きさはどうやって決めたかというと、私が読みやすいと思ったサイズなのである。
  というわけで、4巻は減価償却費のことが学べる。減価償却費というと面倒な印象が強い。申告書類書くときが大変だった。取得金額に「0.9」を掛けて耐用年数で割って、貸付割合と本年に使用した割合を掛けて、さらに未償却残高の数値の更新も……というのは旧定額法のお話。現行法だと最初の「0.9」がなくなったが、旧法の残った分を均等償却するという話が出て来て、これまた面倒くさい……。
  巻末の原作者のあとがき。中学生の頃の話で、「マジック・ザ・ギャザリング」とか『エヴァンゲリオン』が好きだったとか、普通のドラマとかは見なかったとか……共通点多くて親近感が(笑) 共通項目でなかったのが、彼は級友たちに見栄を張るために「彼女がいることにしていた」こと。あとがきの締めに、級友に「芸能人だと誰に似ている?」と聞かれて、芸能人を知らなかったが故に出てきた回答が……ということらしいのだが、普通に「ドラマとか見ないから分からんわぁ」で良かったんじゃないかと。まあ、当時中学生だったからそこまで機転が回らなかったのかもね。

【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―】完全版7巻(既刊):☆☆☆★
  新月村での一幕。ここで出てくる三島栄次が、『ジャンプSQ.』で連載再開されたばかりの『北海道編』にて成長した姿で再登場。そんなところでキャラの再利用をするとは思ってなかったのでびっくり。しかも読み返している完全版とタイミングがばっちり合うとは何という運命の悪戯。
  『るろ剣』のストーリーに於ける新月村の意味合いはどんなものか考えてみた。まず、まことちゃんこと志々雄誠が初めて顔を出す。編集部の入れ知恵か作者の機転かどちらかは分からないけど、京都編の最大の敵である志々雄の登場シーンがないままでは物語の盛り上がりに欠けると見たのであろう。次に瀬田宗次郎の得体のしれない強さ。相打ちとはなっているが、剣心の象徴でもある逆刃刀が折られたという事実は読者目線で言えば敗北である。いくら相手の長曾根虎徹を粉砕したとしても、だ。逆刃刀はこのあと真打へとランクアップ?するのだが、剣心の戦力が特にアップしたわけではない。一応「前のものよりしっくり来る」という表現はあったが、RPGのように「こうげきりょくがあがった」とか「まりょくがあがった」とか「すばやさがあがった」とか「ひでんのわざをおぼえた」とかは一切ない。秘伝の技は師匠に教えてもらうわけだからね。そう、ラストシーンで逆刃刀の作り手と共に比古清十郎の捜索を翁に頼むわけだが、仲違いした師匠にもう一度教えを乞うことにしたのは、瀬田宗次郎と刃を交えて足りないものを補おうとしたからなのだろうか? 

【聖闘士星矢】電2巻(既刊)
  1巻はほとんど記憶に残っていなかったが、2巻は今もはっきり覚えているシーンがあった。それは紫龍が自分の盾を自分で砕くシーン。ドラゴンの聖衣の盾と拳は最強、ならばその拳で盾を殴ったら? 「矛盾」という言葉をここで覚えた、という子どもも当時いたことだろう。故事では最強の矛と盾は両立し得ないということだったが、『聖闘士星矢』車田正美の答えは「両方砕け散る」だった。だがこのシーン、30年ぶりに見ると……違和感というか、強引さが目に付く。星矢は紫龍の盾を潰すべく特攻を仕掛けるのだが、完全に懐に潜り込めている。そこからだったら直接殴った方が早い。紫龍側から見れば、その位置から左腕を狙われたのなら、捻って盾で受けるような不自然な動作より避けた方が理に適っている。そもそも星矢が紫龍の懐に入り込んだシーンがおかしくて、そこまでスピードに差があるならそんな小細工せずに、普通に戦って勝てるはずなのに……。あと、これは「聖闘士だから怪力なんです」と言われればそれまでなんだけど、紫龍が自らの盾を撃ち抜いたパンチが手打ちすぎる。腕力だけでその威力が出せるなら、変に大振りせず音速越えのジャブを連発していた方が戦いを有利に運べそうだ。
  その後にこの漫画らしい熱いやり取りがあって、最後は星矢の流星拳が紫龍の心の臓を止めてしまう。紫龍を救うためには、背中側から同じ力で心臓を叩き、再び鼓動を復活させなくてはならない――このあたりも非常に懐かしく感じた。1巻とは違って2巻は結構覚えている。全く覚えてないとちょっといろいろ自信をなくすので、時折「読んだら思い出す」シーンが混ざっていて欲しい。さて、3巻はどうなりますかね。今のところ、この後の展開に全く見当が付いていない(笑)

【Dr.STONE】2巻(既刊):☆☆☆☆
  よく検討したわけじゃないんだけど“とりあえず”買ってみた。いきなり2巻なのは、近所の本屋に1巻の在庫がなく、そして1巻は電子書籍サービスで無料で読ませてもらっていたから。とりあえず1巻は急いで買う必要がなく、今は先の話を読みたいから、ということで“2巻から”になった。1巻はまたそのうちに買おう(過去にこのパターンで入った『PEACE MAKER』の1〜3巻は、未だに買ってない)。
  1巻じゃないけど侃侃諤諤初登場なのであらすじを。残念ながらその無料試し読みの1巻が、2巻を買った前日で期限切れになっていたのでうろ覚えで書く。主役は科学大好き高校生・千空(名字不明、以下同じ)とその親友で体力馬鹿の熱血男・大樹。ヒロインは大樹が想いを寄せる(多分両想い)・杠(ゆずりは)。ある日、全世界の人間が石化するという謎の現象が発生する。千空は石になりながらも尋常ならざる精神力で時の経過を数え続け、3700年間後に石化から蘇る。全ての文明は滅び去ったが、千空が学んだ知識が残っていた。再び世界に文明をもたらし、自分以外の人々の石化を解くために行動を開始する。その後程なくして大樹も復活。1人では無理でも2人なら!
  でまあ、その後いろいろあって2巻。着目すべき点は2つ。まず、何となく全ての生物が石化していたような気がしていたのだが、1巻でもライオンだったかが普通に生存していたように、石化していたのは人間……とあと燕だけ、という謎のチョイス。千空の思考で解明された事実なので、後で「実は」ということもあり得るが。全人類(と燕)が石化するというのはもちろん漫画ならではのファンタジーなのだが、千空にこういう思考をさせると言うことは漫画なりに何らかの根拠があるということなのか? 物語の最後に解明されるのか、それとも途中で判明してそれがラストへと繋がっていくのか、楽しみなところだ。もう一つは、千空が石から目覚めた最初の人間……で行くのかと思っていたのに、2巻で早くも別の人類が登場する。司の思考によると、石から目覚めたわけではなく、その子孫であるようだが、この辺は司が「そう思っただけ」なのか「(漫画内での)真実」で行くのか、この漫画のパターンがまだ良く分からないので何とも言えない。千空たち以外の人間が、1人ではなく既に社会生活を営み始めていることが次巻予告で判明する。この次巻予告、ちょっとしたネタバレだよね(笑)

【将太の寿司】電子版24巻(既刊):☆☆☆
  最後に買った23巻から22年の時を経て復活。話の続きに全く記憶がないが、『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』とは違って「覚えてない」のではなく「読んでない」ものと思われる。22年前なら一度でも読んでいれば何かしらの記憶は残っているはず。ちょうどその頃は大学受験を控えた高校生だったので、学業で忙しかったから漫画なんか読んでる暇なかった――大嘘です。当時もちゃんと『ジャンプ』『マガジン』『サンデー』『チャンピオン』は全部読んでいたはず(4つの並びは月曜日起点の発売順で、売り上げ順ではありません)。むしろ漫画だけが娯楽だったと言ってもいい私の青春時代に、いくら途中で見切ったとは言え掲載誌で連載されているものを読み飛ばしていたとは思えない。でも現実的に「読んでないと思えるほど覚えがない」わけだしなあ。となると、見切った後なので「読み飛ばしていた」のかなあ。
  23巻で鳳寿司に新人飛男が入ってくるが、冷静に考えて佐治安人が抜けた代わりがコレってこの店ヤバいぞ(笑) 佐治マイナス飛男の分は全部将太の成長が補ってるんかね? 一方で連載初期からいるシンコ君にあまり進歩が見られない……ように見えるけど、多分きっと将太が凄いだけで慎吾が普通の一般人なんだよ。てなわけで(?)慎吾君主体の回があり、次にツンデレ評論家武藤、そして「夏休みに仙台に修行がてらのお手伝いに行ったら見たくもない旧友に会った件」と続く。武藤は相変わらず嫌な奴に見えてその実将太の腕前に惚れ惚れ? 印鑑をもらったあたりで“改心”したようで、どこぞの神の舌とは大違い(笑) そして相変わらずの笹寿司なんだけど、これ現代だったら間違いなくごく普通に問題になって炎上してるよね……スマホもツイッターもSNSもない時代(の漫画)で良かったね。
  『将太の寿司』は飽きて単行本を買うのをやめたわけだけど、24巻になってもやっぱり路線は変わらない。27巻完結の後に『全国大会編』が17冊続くわけで、もちろん(?)続けて買う予定にはしているのだが、これまた途中で飽きてやめてそう(苦笑) その場合は例によって「キセル買い」で最終17巻まで飛ばせばいいかな。『2』の最初に繋がりそうだから、今更感は否めないが読んでおきたい。

【哲也〜雀聖と呼ばれた男〜】電子版36巻(既刊):☆☆☆
  最後に買った35巻から14年の時を経て復活。話にそれなりの覚えがある。14年ちょっと前というと、私がまだ「数学教師」という肩書を持っていた頃で、その時分の記憶は残っているらしい。数学と言えば、『哲也』には数学教授の男が出て来る話があったが、残念ながらあそこは好きじゃない。数学者が賭け麻雀をやっていたから、ではなく、本間教授の演じていた「目羅」が仕掛けた技の詳細が不明だから。この漫画、全体的にイカサマの技はとんでもないことをやっていて現実的には実現不可能だったりするが、それでも漫画として何かしらの根拠があった。ところが数学者の目羅のとこだけは「一件滅茶苦茶に見えて実は法則があったんだ」とか何とかの説明があるだけで、その内容については触れず、哲也が何か良く分からないけど“何か”を見破って逆転勝利するというもの。話の幕引き(オチ)のところは、ややツッコミどころはありつつも嫌いじゃないんだけどね。
  さて、35巻の話。物語全体として終盤を迎えつつあり、哲也がナルコレプシーに悩まされ始める。前半は夢喰らいのバク。店のマスターとグル、とか、幻覚剤入りのお茶とか、前にどこかで見たような……。完全に卓外の仕掛けなので、麻雀漫画としては面白くない。が、ナルコレプシーと幻覚がシンクロしていて、『哲也』全体としては一つのターニングポイントになっている、のかな。にしてもこの人(バク)、オーラスで5万点差で勝ってて、役満直撃しなければいいってときに、危険牌抱え込んだら……黙ってオリてればいいだけの話じゃなかろうか。1000点でいいのに九連狙っちゃうし……。過去の話にもあっただろー!
  後半は牌彫り師のキバ。麻雀牌をこれだけ綺麗に彫れるとは実に器用。自称モデラーとしてはその腕前に興味が湧く。36巻の話に食い込むが、これだけ手先が細かく動くと、重さを感知する神経も発達するのだろうか? 某料理漫画で箸やオタマで正確に調味料を測る料理人が出てきたが、精度は一桁二桁細かそう。そういや『凍牌』に牌の重さで種類を判別してたジイさんがいたなあと思い出す。もちろん『哲也』の方が先なのだが、これをヒントにしたのかな? 

【王室教師ハイネ】11巻(新刊):☆☆☆★
  最近この漫画読んでて思うのだが、ハイネの謎には迫らないんですかね……? 王位継承の話の方が確かにメインっちゃあメインなんだけど。で、結局アインス王子はヘタレなのか? ローゼンベルグ伯爵は所謂黒幕ポジションなのか、それとも美しい友情で動いているのか、といったあたりでいろいろと気になるのも事実。寄り道が多くてなかなか先に進まないんだけど、かといってラストに向かって一本道を真っ直ぐ行かれても「もうちょっといろいろな話を読みたかったなあ」って文句を私は絶対に言うと思う(過去に何かでそういう発言をしたはず)。時折考えさせられる話が挟まったりもするので決して寄り道は悪くないんだが……悪くないんだが、何だろう、この「人気が出てきたから可能な限り長く連載を続けられるよう工夫しましょう」感は気のせいなのか?(笑)

  先日話した通り、電子書籍の世界へと足を踏み入れた。物理的な保管スペースを気にしなくていいので、今後の大量増殖が見込まれる。それは即ち、月末の侃侃諤諤がどんどん長くなることを意味する(笑) 多分もう誰も読んでないけど(爆) とりあえず今月は、電子書籍版しか選択肢のない古い既刊をチョイス。例によって月に1冊ずつ行こうかと思ったのだが、『聖闘士星矢』はそれでは先が長すぎなのと、単純に続きが読みたかったので暫定的に2冊。『哲也』はそのペースでちょうど年内に終了するが、『将太の寿司』は続編が長い。途中で飽きる可能性があるとは言え……8月からは2冊ペースにしようかな? 比較的新しい、現在も連載中で新刊がでるタイトルを今後以降するかどうかは、その都度判断して行こうと思う。今月は、“ご新規”さんの『Dr.STONE』も含めてとりあえず全部今まで通りの紙書籍のままということになった。
  余談だが、『将太の寿司』と『哲也〜雀聖と呼ばれた男〜』は次に何巻を買えばいいのか分からず苦労した。共に途中で買うのを中止しただけあって単行本の管理が甘く、散逸していたせいで何巻まで買ったかが分からなかったのだ。『将太の寿司』はまだ良くて、電子版の冒頭の試し読みではっきりと「ここは読んだことがない」と自信を持って判断できたのだが、『哲也』は単行本は買わずとも、掲載誌で連載末期まできちんと読んでいたため、中途半端に記憶にあって「単行本で読んだことがある」(そして本が行方不明)なのか「雑誌で連載を読んだだけで単行本は買ってない」のかで迷うことになった。ところで、『将太の寿司』23巻の発売がいつだったのか調べていて気付いたのだが、当時の単行本の値段は「388円」(税別)だったようだ。今回の電子書籍版は……400円(税別)。この微妙な“値上がり”は何?(笑) 価格が統一されているのか、『哲也』も同じ税抜400円。他は特にチェックしていないが、少年漫画はこの値段なのだろうか。ちなみに、『聖闘士星矢』は税込みで400円だった。出版社が違うからだろうけど、微妙な差がある(笑)
  さて、8月はというと……話進めてよ『ワンパンマン』、今度こそ31年ぶりの復活『究極超人あ〜る』、


書いてて気付いたのが、『聖闘士星矢』第1巻と『究極超人あ〜る』“最終巻”9巻の発売がたった1年違いであること。『あ〜る』9巻は1987年、『聖闘士星矢』1巻は1986年。『あ〜る』9巻の方が1年“新しい”わけだが、連載開始時期は『あ〜る』の方がいくらか前の出来事とになる。『聖闘士星矢』も『あ〜る』も古い漫画だが、どちらが古く感じるかと言えば圧倒的に『聖闘士星矢』だ。ジャンルの違いもあるだろうけど、『あ〜る』が当時として新しかったのか、それとも『聖闘士星矢』が当時としても古かったのか。気になったので『ドラゴンボール』も調べたのだが、この二つよりさらに古かった(連載開始時期基準)。連載開始は「ドラゴンボール、あ〜る、聖闘士星矢」の順番だが、私の感じる時代の古さで言えば「聖闘士星矢、ドラゴンボール、あ〜る」の順番になる。当時何とも思わなかった私が言うのも何だが、よくこれで『聖闘士星矢』が人気シリーズになったものだと感心する(笑)
  話が脇道に逸れてしまったが、8月はこの2冊と、直前になって『マージナル・オペレーション』の新刊に気付いた。危うくチェックミスするところだったが、中旬頃に見たときは刊行予定なかった気がする。見落としか、それとも本当に月の終わりが近付いてから刊行予定に入ったのか。まあともかく、新刊3冊と多少寂しい感じもするが、例によって完全版2冊と、『女騎士、経理になる。』『Dr.STONE』の続き、そして電子書籍を3冊か4冊程度となかなか賑やかである。


  ちなみに、通販じゃないとある店舗では、もうかれこれ20年間ぐらいはずっと何かを予約している状態が続いています(笑)

(2018-56 07-07)


平成30年7月30日

祝! 歳内投手支配下登録

注:タイトルと本文に関連性はありません。


  先日の画像で侃侃諤諤、縦位置グリップの写真になぜ大きな画像の用意があったのでしょう。その理由と思われる以下の(1)〜(3)の中から一つを選び、クリックせよ。
(1)そのままのサイズだと分かりにくい何かがあったから
(2)大きく見てみてもらいたいところがあったから
(3)新しく買ったレンズで撮った写真だったから

(2018-55 07-06)


平成30年7月29日

台風前の夕焼け

  昨日上陸した台風12号は、非常に珍しい進路を取ったらしい。普段は西から東へと時計回りに移動するが、今回はその逆。関西は通り過ぎたが、現在九州付近にいるというのが言われてみれば不思議である。
  さて、昨日の日が沈む少し前、見事な夕焼けが見られた。写真も撮ったのだが、腕前が良くなくいまいちなものしか記録できなかったので載せない。「夕焼けの翌日は晴れ」という話は皆さん小学生の頃に誰かに聞いて知っていることと思う。少なくとも日本では天気は西から東へと変わって行く傾向が強く、夕焼けは西の空に大きな雲のない時に起きる現象。その大気が翌日頭上へと流れてくるため、雲が少なく晴れているということである。
  そんなわけで、台風接近中にも拘わらず「明日は晴れですよ」のサインとも言える夕焼けが昨日見られた。台風がいつもと違う顔の出し方をしたわけだから、仮に夕焼けに人格があったとしたら「だって西は晴れていたので……」と言い訳するかもしれない?

(2018-55 07-06)


平成30年7月27日

アオイ日傘

  去年か一昨年か忘れたが、母親から男性用の折り畳み式の青い日傘をもらった。とても微妙な気分だった。確かに昨今の異常なまでの暑い夏に、直射日光を浴びるのは体への悪影響を無視できない。日傘が有効なのは分かるが、男性が日傘を差して歩くのはちょっと恥ずかしく、申し訳程度に使うにとどまっていた。去年の夏、後輩に誘われて103系の撮影に二度、炎天下の中を出掛けていた。1日目に日に焼けてしまい、文字通り痛い目に遭った。ちょっと恥ずかしいけど、これは日傘の出番だ!ということで2日目は珍しく自主的に差すことにした。そうです、○○川付近で日傘の陰で撮影してたのは私です。周りの撮り鉄は「このおっさんなんやろな……」と思ってたに違いない。後輩からは何の突っ込みもなかったんだが、触れないでそっとしておこうと思われたんだろうなあ。
  さて、今年も異常に暑い日が続く。そんな中ネットのニュースに「日傘男子」なるものが登場。日傘を使う男性が、少しずつだが増えて来たらしい。「女子」の時も問題になったが、「男子」は何歳ぐらいまでの男性に使っていい単語なんだろう(笑) 背に腹は変えられぬということで、暑さを凌ぎ、熱中症の予防に日傘を使う男性が増えてきたのだろう。そもそもの母親が私に買って来た日傘は、男性用として売られていたものらしく、メーカーも「男も日傘を使ったらいいんじゃないか」ということで製造したわけだ。少数派かもしれないけど、2年前?から男性日傘ユーザーはいたはずである。それがより市民権を得てきたということか。その記事中の“殺し文句”は、少なくない男性が気にしているであろう「薄毛の予防」だ(*1)。紫外線が毛根に与える影響は小さくない云々――これは、流行るんじゃない? と期待はしたが、新聞の報道と身の回りの実情が合ってないことは往々にしてある。来年に期待かな……と思っていたらですよ! その翌日ぐらいに早速地元で発見。いましたよ私以外の日傘ジェントルマンが。というわけで自信を持って日傘を持ち始める私(笑) さらにもう一人目撃し、これは時間の問題……と思ったらその後あまり見かけません(笑) 私が日傘を差して歩いているのを見て「あ、俺も日傘使おうかな」と思う男性が増えるかもしれないので、普及活動がてら堂々と日傘を差して歩くことにしよう。

*1 幸いなことにこの私、頭髪の量に関しては今のところ悩みがない。侃侃諤諤読者の皆様にはお分かりだろうが、ストレスが少ない生活を送っているのが大きいかと。過去にストレス極大だったときは食欲(体重)に直撃してたので、ストレスがあったからといって髪が薄くなるとも限らないんだろうけど。
*2 ちなみに今日のタイトルは、某漫画家のペンネームを意識。今日最新刊が発売された『王室教師ハイネ』の作者さんね。「赤井ヒガサ」なんだけど、「ヒガサ」が「日傘」なのかどうかは知りません。

(2018-54 07-05)


平成30年7月25日

ニコンのミラーレス

  ニコンが新しいミラーレス一眼カメラの開発発表を行った。とりあえず分かっていることは、
・FXフォーマット(35mm判)
・新マウント
・マウントアダプターも用意される(?)
具体的なスペックは一切不明で、発売時期や値段ももちろん未定。情報出し惜しみ過ぎじゃないか?
  D810で名実ともにニコンユーザーとなった私だが、実はあんまり注目してなかったりする。“本気撮り”カメラとしてそれぞれマウントの異なる3台を揃えた今、さらに追加するのは考えがなさすぎる。どちらかというと今は普段の持ち歩き用のカメラが“穴”になっていて(α7 IIIでもいいんだけど、若干重い)、α6500は高いしソニーは後継機も出さないので、ニコンがAPS-Cフォーマットのミラーレスを出してくれたらって気持ちもあったりする。でもまあ、ミラーレス界で主導権を握るためにはAPS-Cやってる余裕はないよね。
  という今の気持ちをひっくり返すぐらいのカメラが発売されたら、嬉しい悲鳴というやつになるだろう。どういうカメラが出たらひっくり返るか? 本体とレンズが合わせて600から700グラムぐらいで、APS-C機並みにコンパクトながらボタン類も完備の2400万画素機……ってさっきの「普段の持ち歩き欲しいカメラ」やん!!! まあ、まずそんなのは出ないよね。先日の新聞記事によると、ニコンもキヤノンもソニーの先行を止めるべくミラーレスの発売時期を前倒しにするわけだから、私の言うところの“本気撮り”に相当するハイアマクラス以上のものを投入するはず。でも私にしてみれば、例えばD850のミラーレス版、みたいなのが出ても「あっそふーん」で終わるし(D850を買おうとは全く思ってないからね)、2400万画素の秒間20コマ連写機が出ても「あっそふーん」で終わる(2400万画素秒間10コマでもめったに使わないからね)。新しいマウントのカメラを買うということは、余程のことがない限りまた新しいマウントのレンズを買うということでもあり、現状の私には資金(と防湿庫の空きスペース)面でそんな負担は許容できない。仮に第一号機と標準ズームレンズのセットが30万円だったとして、そんなお金があったらFマウントの魚眼ズームと、フォクトレンダーの10mmレンズと、あとα77用縦位置グリップでも買いたいところだね。
  ニコンにしてみればユーザーの流出を止めたくて、そしてD810を買った後にα7 IIIを買った私は「流出したユーザーの1人」かもしれない。だけれどもこの行動は完全に計画内のことで、計算外があるとすればα7シリーズを買う時期が大幅に早かったということぐらい。もちろん、α7 IIIを買う前にニコンが素晴らしいミラーレス機を発表していれば、α7 IIIを買わずにそちらへ行っていた可能性もあるわけだが……まあ遅すぎだよね。そういう意味ではソニーの戦略は優秀だった。尤も、STFレンズがあるというだけでα7シリーズは私にとって超魅力的だし、将来α99IIが壊れた後もαレンズたちが使えるというのは大きい。α99II壊れる頃にはα7 IIIもガタが来ていて、「α7 IV」か「α7 V」に買い直す必要があるだろうけど(笑) え? 「α99III」あるいは「α99IV」? 出てるといいんだけど、どうだろうなあ。出てたとしても5000〜6000万画素とかになってそうで、買いづらいような。αレンズ云々を言うなら、ニッコールレンズにも同じことが言えて、αよりは少ないけどFマウントレンズにもそこそこ投資してしまっている。しかもまだ買うつもりである(さっき書いた魚眼ズームね)。D810もいつかは壊れるだろうし、その頃にまともなボディがないとがっくり来ることになる。一眼レフはこの先右肩下がりになることが予想されるから、ニコンの新ミラーレスには成功してもらわないと困る。冒頭で「あまり注目していない」とは書いたけど、そういう意味では非常に気になっていたりする。
  だから小出しの情報はやめにして、どーんと発表して欲しかったなあ(笑)

(2018-53 07-04)


平成30年7月18日

思ったより時間がかかった

  ある日、私はα7 III用の縦位置グリップを買うことに決めた。マウントアダプター「LA-EA4」と一緒に買うつもりだった。ところがその日、某ヨから始まる家電量販店の価格をチェックすると値段が上がっていた。大した値上げ幅じゃなかったと思うが、安いのを見ているだけに買いづらく、そして私はこう思った。「どうせまたすぐ元の値段に下がるだろう」――ところがである、何故かさらに値上がりした。こういう商品は定価から1割2割ほど値引いていることが多いのだが、ほとんど定価と同じ価格になってしまった。こうなるともう意地でも買う訳にいかない。私はひたすら再び値下がりするのを待った。こういうものは早く買ってたくさん使った方が“トク”なのは分かっているが、今回は粘れるだけ粘ることにした。
  で、先日、めでたく値下がりした。私がウォッチングしていた中での最安値を更新。というわけで、また値上がりする前に急いで買って来た

(2018-52 07-03)


平成30年7月9日

電子書籍案採用前夜?

  最近更新をサボり気味だが、6月終了時点での更新回数は去年と一緒。4月終了時点でちょっと飛ばし気味(毎日更新をやめてからの5年で最高ペース)だったので、ちょっと抑えたわけである。体調が悪いとか書くことがないとか飽きてきたとかじゃないので、心配は無用だぜヒャッハー!




嘘です。ただただサボり気味だっただけで更新頻度については何も考えてません。

  極力漫画の話題は月末だけにしておこうと思っているのだが、漫画の感想文じゃないのでまあいいか、ということで。
  今日、『究極超人あ〜る』の新刊を買いに行ったのだが、発売を1ヶ月間違えていた(汗) 完全版BOXとやらは今月で、そちらと勘違いしていたようだ。待望の通常版第10巻は来月8月9日発売予定だ。
  といわけで本題。電子書籍の件。第1号は『グラゼニ』になる予定だったのだが、あの後色々考えて『女騎士、経理になる。』も電子版でいいかな、と思い始めた。で、いざ電子書籍初購入!(*1)となる前に考えるべきことがある。残念ながら電子書籍のデーターは一般的なフォーマットのファイルではなく、会社ごとに用意されたアプリケーションソフトを使って閲覧しなくてはならない。A社で1巻、B社で2巻、という風に別のところで買ってしまうと、1巻の続きを読もうとすると別のソフトを起動させる手間が発生してしまう。そういうわけだから、まずはどこのサービスを利用するか、これは重要な問題だ。目下パソコンやスマホ、タブレット端末に入っている電子書籍系のソフトは、Doly、Kindle、hontoの3つ。検索してみると他にもいろいろあることに少々驚いた。「電子書籍を比較してみた」みたいな感じのサイトで見ていると、お得なクーポンやポイント還元キャンペーンをやっているところもあって、目移りしてしまいそうになった。試しに『女騎士、経理になる。』と検索ボックスに打ち込んでみて分かったのだが、結局のところクーポンやキャンペーンといった割引は限定的なもの。欲しい本がキャンペーンやクーポンの対象になっているとは限らない。複数のサービスを使い分けて、クーポンやキャンペーンを美味しくしゃぶりつくす、みたいなことをすればお財布の面ではおトクかもしれないが、いちいちチェックして回るのも面倒だし、先ほど書いた問題もあるので特別な理由がない限り1つに絞るべき。
  というわけで、一番無難なのはヨドバシ(Doly)かなあと思っている。クーポンやキャンペーンの類は期待できないが、いつでもどれでも20%ポイント還元してくれる安定感は魅力だ。「何でもいいから安い漫画を読みたい」ならクーポンやキャンペーン重視だが、私は「読みたい漫画を、できれば安く」というスタンスなので、おトク度は少な目でも平均的に享受できる方がいい。ポイントも、普段からヨドバシ(そういや今日は某とか付けてないや)で買い物するので使いやすい。残る問題はDolyというアプリの使い勝手だが、不満はあるけどじゃあそれがKindleやhontoなら満足なのかと言われるとそうでもない。何度も何度も読み返す漫画は今後も当面は紙書籍を買うつもりだから、アプリの使い勝手に関しては目を瞑るべきだろう(とは言え、電子書籍の割合が上がるとアプリ上で読む時間は長くなるのだが)。
  最後の最後で大逆転、は起きるかもしれないけど、とりあえず今のところはDoly採用で考えている。で、見返してると、電子書籍版でもいいかなと思う漫画が結構多いことに気付いた。列挙しようかと思ったけど、むしろ紙書籍で揃えたい漫画の方が少ない気が。電子書籍に移行する気がないのは完全版の2タイトルと、『あおざくら』『軍靴のバルツァー』『乙嫁物語』『Q.E.D.』(『C.M.B.も?』)『MFゴースト』『将棋の渡辺くん』『山賊ダイヤリーSS』『タヌキとキツネ』、そしてこれから刊行されるであろう『るろうに剣心 北海道編』、ぐらい。うーん、意外と多いな。半々ぐらい?
  さて、今後電子書籍への移行度を上げていくにあたっての懸念がある。今紙で買っている漫画を移行させる分には問題にならないのだが、新しく1巻から買って行く漫画に関してだ。2巻3巻と読み進めるうちに、その漫画がとても気に入って紙版で揃えておけば良かったかなあ、と思ってしまった場合だ。買い直ししなきゃならん、ということだ。試し読みの1巻で、紙か電子か判断出来ればいいのだが、某森さんのあとがきでの表現を借りると「天気予報みたいなもの」じゃないだろうか。該当感想文中で「最近の天気予報は結構当たるよ」と突っ込んだクセに今ここでその表現を借りる私(笑) 自己弁護的に発言を修正しておくと「2週間後の天気を当てるようなもの」ぐらいじゃないかと。『あおざくら』のように買い始めた時に6巻7巻ぐらいまで出ていれば、ネット検索で評判を探して参考にできなくもないが、ネタバレの危険性があるためやらない方がいい。ちなみに、『あおざくら』の1巻を読んで、紙で行くか電子版で行くか正確に判断できたかというと自信がない(関係ないが、『あおざくら』は1巻試し読みじゃなく1話試し読みだったと記憶している)。無難な案として「とりあえず3巻までは紙版を買う」ことにすればいいのだが、電子版へと舵を切るならその3冊分のスペースも削りたい気がする。
  電子書籍解禁となった時に想定されること。現在途中で止まっている『海賊とよばれた男』『PEACE MAKER』『帝一の國』が無事復活する。結末が知りたい、といいつつ買ってない『殺せんせー』『青山くん』の最終巻購入が現実のものに(それでも途中は買わないのか?)。古い漫画だが『哲也〜雀聖と呼ばれた男〜』『将太の寿司』の最後の方を購入(どちらも8割ぐらいのところで単行本の購入をストップしているが、今になって最後まで読みたいと思っている)。前に書いたような気もするんだけど(下書き段階で消したかも)完全版の流れで『聖闘士星矢』を読み返したくなったんだけど、残念ながら絶版。集英社はジャンプコミックスを残す傾向にあると思っていたのだが、それもなく、残っているのは大嫌いな文庫版のみ。諦めていたのだが、電子版は存在することを今回発見した。今後期待したいのが秋田書店。これまた古い漫画で『東洋妖人伝 用神坊』(*2)というのがあって、単行本は3巻までしか買ってないのだが、確か7巻か8巻まで出ていたはず。当然のように絶版で、かつ電子版もない。出来れば頼むぜ秋田書店!
  という感じで、ひょっとしたら明日あたり、早くも第一号を買って読んでいるかもしれない(*1)。

*1 無料版も形式上は0円で「購入」だし、タダでもらったポイントを使って「購入」したこともあるが、本当の本当に身銭を切って電子書籍を買うのは多分今回が初になる(楽譜は書籍に入りますか?)。と思ったら、『ムダヅモなき改革』を5冊20円ぐらいで買ったのを忘れてた。てへっ、ぺろっ。
*2 いとう杏六という作者で、私が勝手に「週刊少年チャンピオンが三大少年誌より面白かった時代」(*3)と言っている頃に連載されていた。作者のセンスが独特で「B級」の域は脱しないが、B級は波長が合うととことん合うからね。今調べたところ、もう漫画描いてないのかな。確かに売れてなさそうな雰囲気はあったけど、画力は高かった。クセはあれど、そのクセの強さは『チャンピオン』にハマってたように思う。
*3 『鉄鍋のジャン!』『フルアヘッド!ココ』『京四郎』『グラップラー刃牙(及びその後継シリーズ)』があった頃。私は好きじゃなかったけど、『浦安鉄筋家族』『ドカベン(のナントカ編)』も連載されていたので、もっと売れてて良かったハズなんだが……現実には「三大」と言われてチャンピオンは入れてもらえてなかったんだよねー。

(2018-51 07-02)


平成30年7月8日

戦犯北條

  悔しいから庭で素振りしてから寝ることにしよう。







  阪神、オールスター前の最後のゲームで完封負け。唯一の失点は北條の失策によるもの。なお、次に予定されていた広島3連戦は「西日本豪雨の影響」により全て中止となったらしい。

  最近思い付いたジョーク。阪神が試合の途中で負けていた場合、「(俺の中では)今日の阪神の試合は中止だよ」と言って現実から目を逸らすことにしている。全ての阪神ファンは、阪神が負けているとき、あるいは負けたとき、精神的な安定のために「阪神は試合をしていない」あるいは「しなかった」と思い込んでよい。これは憲法によって保障されている権利である。

  というわけで負けが一つ先行して1勝2敗になりました。


※ ちなみに、本当に中止になった場合、区別するために「物理的に中止になった」と表現している。昨日までの大雨での中止とか、明日からの3連戦の中止とかは「物理的な中止」。今日の「中止」は、私が今夜もぐっすり眠るための精神衛生上の「私の中での中止」。

(2018-50 07-01)


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