橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成27年1月分

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平成27年1月31日

Nゲージ「チザルピーノ」その後

  欲しい欧州型鉄道模型、の話で出てきた「チザルピーノ」。アーノルドの2015年カタログを発見したので熟読(ドイツ語読めないクセに熟読とはこれいかに)したのだが、“基本セット”のみで増結が一切ない……??? 一応セットを2つ買えば編成組めるけど、機関車2台も要らないよなあ。特に欧州型は値段が高いだけに機関車1台余らすのはちょっと考えたくない選択肢だ。というわけで自動的にチザルピーノはトリックス製品に決定。同時に、年内に出そうにないから“10か国目”はチェコにほぼ決定。突然カトーが台湾新幹線発売しない限り(経営破綻の危機にあるらしいので、出来れば破綻する前に発売して欲しいなあ……破綻後は許諾取るのが難しそう)。
  というわけで、馴染みの店に予約を入れに行ったのだが、そこで気付いたことが。何とトリックスのチザルピーノはDCCモデルオンリー。うち、そんなの導入してないぞ。やはりパソコンのモニターで見るだけじゃなくて紙のカタログをゆっくり見ないとこういうところ気付きにくいな。今のところパソコンではドイツ語のカタログしか発見できてないってのも大きい(店にあったのは英語。堪能じゃないけどドイツ語よりは“読める”)。ただ、疑問なのはDCCモデルにしてはお買い求めやすい価格設定。これがDCCモデルであることに気付かなかった最大の理由だろう(笑) 念のため他のDCCモデル、非DCCモデルの値段を調べてもらったのだが、チザルピーノセットの値段はDCCモデルの機関車1台分よりいくらか高いぐらい。セットの客車3両分を考えると非DCCと同水準だった(鉄道模型の車両セットは、セットだからといって安くなることがほとんどない。これは私の見た範囲内では日欧共通。但し、欧州型のスターターセットは安い(ような気がする))。DCCしかないのでDCC買うしかないのだが(買わなくてもいいんだよ?)、走らせられないんじゃ魅力半減未満。DCCモデルがアナログコントローラー下で走れるのか? 確か走れたような気がするし、でも実験したこともないので自信が持てない。でもまあ、高いんじゃなくて安いんだからまあいいか(笑)という安直な理由で予約を確定。走れなかったら加工してDCCデコーダーを外せばいいんだし(但し、ライト基盤がデコーダーと一体型で、デコーダー外すとライトが点かなくなる可能性は大)。とその他諸々の雑談を馴染みの店員さんとしていたら、もう一人の店員さんが店頭にあった同じメーカーの車両を持ってきてゴソゴソ。電話でお客さんから注文でもあったのかなー?と思っていたら、試運転を始めて一言「これ、DCCモデルです」。なるほど、現物がなくても同じメーカーの同じDCCモデルで実験すればいいわけか!(と言っても、故障のリスクがあるので客側から気軽に頼むわけにはいかない) というわけで、DCCモデルがアナログのコントローラーで動くことが分かり一件落着。あとは発売を待つのみ……その際、ほんの一時的でいいのでユーロが安くなってくれたら言うことはない(笑)
  さて、話が長くなったが恒例のを行こう。

【クロノ・モノクローム】5巻(新刊;完結):☆☆☆
  うーん、予想がいろいろと外れた(笑) しかし、ちょっと気になる点が2つ。結局タイムスリップのメカニズムが不明……? 黒六が過去に行く引き金はまだいいとしても、過去から戻ってきたところ、さらにはフランチスカがどうやって現代に飛んだのかが完全にうやむやに終わってしまっている。こういうところに拘るタイプの人間としてはかなり残念。もう1点はチェスというゲームの局面について。少なくとも同系統のゲームである将棋は、こんな感じでの逆転に次ぐ逆転なんてのはなかなか起こらない。特にトップレベルの対戦においては尚更。一旦形勢が傾いたらそれをひっくり返すには気合や根性論だけではどうにもならない。逆転が起きるというのはミスをするか、相手の読みを上回る手を指した時。トップレベルの棋士というのはミスが少なく、読みは正確で鋭い。それでもミスをするのが人間で、凡人から見れば雲の上の戦いであっても読む力には力量差がある。逆転は起きるものだが……起きた時に容易に動揺を顔に出さないのもトップクラスの棋力というものではないだろうか(?)。少年漫画ライズ(また新語作ったぞー)されてるからこれぐらいの“演出”は必要なのかもしれないけど、その点でちょっと正統派から外れてしまったような気がして残念。前にも書いたけど、これはこの5巻だけじゃなく途中も思ったこと。完結ということで総評を記すが、全体的に面白かったが、細部の作りこみで甘さを感じた。

【将太の寿司2 Warld Stage】3巻(新刊):☆☆☆★
  2巻のラストで、フランスに行った将太と日本にいる将太朗の話が交互に出てくる様子だったので、『将太の寿司2』の“将太”は将太と将太朗2人のことだと勝手に思っていた。が、日本の将太朗の話は割とあっさり終わって、またフランスへと舞台が戻る。どちらかというとウェートは佐治将太の方にあるのかな?
  3巻の将太の話はどうやって就労ビザを取得するか、になる。そういや1巻でそういう話が出ていたような気がしないでもないのだが、そこは漫画だからさらっと流すと思っていたら……ここで問題にするのか。その関連で、日本からフランスに料理修行にやって来た人物が出てくる。初見の印象では、坊ちゃんエリートタイプのちょっと嫌なやつポジションかと思ったら、同じ日本人の将太に対して協力的。そしてその後……大いに評価が変わる場面がある。こいつ、鉄道マニアだった(笑) 良い魚を手に入れるためにブルターニュへ。その道中、TGVに乗って大はしゃぎ。滔々とその魅力について語り出す。今鉄道がブームだからこういうところ取り込んで来るよねー。にしても、作者がブームを意識してそうしたのか、スタッフの誰かが好きなだけなのか。にしても、日本の鉄道じゃなくてフランスでこういう要素を入れてくるあたりがなかなか。ここんところで私の評価が「☆」半個増えましたよ(嘘:さすがにそんなことで増やしません)。一つだけ突っ込んでおくと、動力集中方式が新幹線ともICEとも違うと語ってくれたが、ICEは2世代目までは機関車の動力集中方式なのだが。今どの程度初代と2代目が残ってるのかは知らないが。
  にしても将太、悪運が強いにも程がある。時化った海で素人が一人で船を出して生きて生還するし、勝手に船を出したことはお咎めなしだし、漫画とは言え展開が無理やりすぎる(笑) まあでも、今までもそうだったと言えなくないし、悪運強いキャラということにしておこう。にしても「イス」って単語は久々に聞いたなあ。あ、赤毛の冒険家が主人公のゲームはあくまで「イース」であって「イス」じゃないからね。
  あ、そうそう、何か一人だけキャラクターデザインに力入ってる女性が出てくる。将来的に西ヤンの彼女ポジションか? なのはいいのだが、何故椅子(ソファ?)の上で横座り(でいいのかな?)??? ちょっとおかしくないか? お酒が出てたみたいだから、酔ってただけなのかな……。この演出?の理由をちょっと作者に問い詰めたい。

【ACCA13区監察課】3巻(新刊):☆☆☆★
  この漫画、面白いのだが感想書くのが難しいな(笑)<笑って誤魔化している
  舞台設定が上手いのだろうか。13の区に分かれた王国。それぞれの区には自治権があり、独特の文化を築いている。監察課として主人公ジーン・オータスはそれぞれの区へ赴くのだが、その様々な様相の描写が面白い。背後でクーデターの噂があり、主人公がその嫌疑を掛けられているというのもちょっとしたスパイスになっているのだろうか。
  まあ、全体的な感想文は難しいので、ちょこっと書いてお茶を濁すとしよう。3巻最終シーン、本部長に「案外君は役に立たんな」と言われてガーンなジーン。特にそういう擬音はないのだが、なくても失意茫然……に近いものがあるジーンを3コマプラスアルファで描写した作者の技量に乾杯。読者的にもあの発言は結構来るのだが、その後の2ページでさらにジーンの心中が伝わってくる。
  ニーノの尾行がばれるシーン。ニーノの持っていたカメラのファインダー内表示は「128 F1.4」。後者はおそらくレンズの絞り値で、F1.4が表示できるということは(現実世界に照らし合わせると)その候補が絞られてくる。よくあるのでは35mm、50mm、85mmの3本。このうち尾行する相手を撮影するなら35mmと50mmは論外。というわけで85mmになるのだが……ニーノさんそりゃ85mmで撮れる距離で尾行してたら気付かれまっせ(笑) 実はフォーサーズ規格で35mm版換算170mmでしたってか? でもフォーサーズで85mmってあったかなあ? アダプターで他社製レンズを……ってのはナシ。何故ならその場合ファインダー内に表示が出ないから。ミラーレスで純正アダプターでというのも却下。あのファインダーは光学式っぽい(ミラーレスのファインダーなら、画面内に各種表示が出る)。シャッター速度の128は、一見間違えているように見えて実は詳しい人間の仕業。ひょっとしたらバルナック・ライカあたりを持っているのかもしれない。シャッター速度は正確には「2のn乗分の1」が基本。最近のカメラでは125と表示されることが多いようだが、厳密には128が正解。もちろんその先は256、512、1024……なのだが、1024でも1000でも人間の目に見分けられるレベルの違いが出るとは思えないので、ひょっとしたら本当に1/1000とかで造られている可能性がないとは言い切れない。

【エマ】1巻(既刊):☆☆☆☆★
  森薫の代表?作。今まであれだけ『乙嫁物語』を絶賛しておいて何故買わなかったのか、橘雪翼の千七十七不思議の一つと呼ばれていたが、今宵遂にその謎が解け……というか謎そのものが消滅した。それはさておき。アンケート葉書にエア記入してみる。

Q 本書の事を何で最初に知りましたか?(by エマ)
A 雑誌か何かの紹介で
Q 購入動機は何かしら?(by ケリー先生)
A 森薫の他作品が気に入ったので
Q この本に付いてのご感想をどうぞ(by ウィリアム)
A 面白い!(注:葉書も1〜2行しか書くスペースないんすよ)
Q その他、作者に言いたい事があったらガスガス書いてくれたまえ!(by ハキム)
A 作者よりも君に言いたいことの方が多いぞ!(笑) いやでも、書き出したら作者宛のコメントの方が多くなりそうだな……。

  主人公はメイドのエマ。もう一人主要登場人物となるのがウィリアム。ちょっと頼りないというかなんというか、親近感が湧く(笑) エマに一目ぼれするが、上手いことアタックできない。親近感湧くわー(真顔) いやでも、私よりは積極的かな(汗) まあ、これぐらいの方が扱いやすいだろうし話も作りやすいだろう。
  しかし、あとがき読むと……この人(作者)本当に女性なのか疑ってしまう。あとがきのタイトルが「紳士のこだわり、メイド服はぜひ黒で」だし。この人メイド喫茶とかに通ってそう。通いつつ文句付けてそうだな……。この人がもっとビッグネームになったらきっと、「森薫こだわりのメイド喫茶」とかできそう。

……。

できたら一度行ってみるか(何)。以下、各話の気になった部分のコメント。
  第四話、エマはモテるようである。熱烈アタック?のハキムにウィリアムも心中穏やかではない。にしてもレイトンの看板娘さん、そこで笑っちゃお客さん逃すよ。私はウィリアム寄りだからヘソ曲げた気持ち分かるわー(笑)
  第五話、「俺がここにいるの知ってるやつなんかいないから大丈夫」といって仕事をさぼっているアル。だめだよそれは。壁に耳あり障子に目ありって言うだろ? サ店の店長もお友達も目の前にいるから知ってるし。しかもケリーに電話で呼び出し喰らうし、バレバレじゃねえか(笑)
  第七話、社交パーティーの冒頭部にて。どこぞの貴族の若い男がお嬢さん方相手に自慢話。猟の話に女性は困った様子で「男の方は猟の話がお好きね」、対する男は「失礼、ご婦人には退屈な話題だったようで」――うーん、最近何かでこの流れに近いものを読んだ記憶があるなあ(笑)(*1)

*1 姿形は大変違えど、『山賊ダイヤリー』です。時代や国が違っても、現実世界でも二次元でも猟は女性にはウケないようです(笑) 頑張れ岡本君! それでも鉄ヲタカメヲタアニヲタゲーヲタよりはモテると思うぞ!(*2)
*2 参考までに。橘雪翼はこの中ではアニヲタにだけは該当しないと思います。

  前半に何か買う買うと言っておいて、結局今年は今月新刊の『クロノ・モノクローム』最終巻でスタート。予定を全て消化したのちについに『エマ』購入。全部で4冊と大人しめの2015年スタートとなった。ちなみに、新たに手を出してみる候補に今月新たに『ゴールデンカムイ』、『バルセロナの太陽』が(「新たに」が2度書かれているが、これで正しい)。でも先述の通り現状は買ってないし、結局後回しになりそうな雰囲気も。という具合に“リスト”は日々太るだけでなかなか消化されない(笑) 私の体型とは逆だ。

白兎「はいちゅーもーく! 雪翼クンがまた新たに敵を作りました。皆さんちゅーもーく!」
雪翼「ちょ、ちょっとやめてよ……(涙目)」
白兎「自業自得でしょ」

  来月は……『乙嫁語り』『Q.E.D.証明終了』『C.M.B.森羅博物館の事件目録』『天体戦士サンレッド』の4冊が確定。『サンレッド』は最終巻だ。最終巻と言えば、『史上最強の弟子 ケンイチ』の最終巻も発売される。途中で買うのを辞めているが、結末だけは知りたいから買うかもしれない。もしくは、辞めたところから再開してもいいかなとも思っている。けど、思ったより冊数出てるし、飛ばしていきなり最終巻買うのが有力かな……(こういう買い方は過去に『ギャラリーフェイク』と『犬夜叉』、『王様の仕立て屋』で実行している。読み切りタイプのはいいとして、ストーリーものの『犬夜叉』でそれはどうなんだ(笑) ちなみに、『犬夜叉』はそれまで買った分を処分していたので、現在最終巻だけが本棚に残っている)。あとは『王室教師ハイネ』。昨年買い始めてまあまあ合格点なのだが、続き行くかどうかはその時の気分次第。あとは例によって月初が寂しいので、ね(笑) 幸い「気になる漫画リスト」は豊富だし、1個か2個減らしておくか。

*1 『ゴールデンカムイ』:第一巻が発売されて人気があるのか、私が行った時書店では売り切れていた。『となりのヤングジャンプ』で無料試し読み?できたのだが……日露戦争直後の北海道が舞台の歴史サスペンス(?)。なかなか生臭い話なのだが、続きが気になる一作。でもこの手のは、一度読んだら二度目はあまり面白く感じられないタイプかもしれないのでちょっと躊躇している。
*2 『バルセロナの太陽』:私にしては珍しく?サッカー漫画。こちらは最終4巻が発売された模様。4巻ってちょっと短くない? だらだら長いのも考え物だが、スポーツもので4冊はちょっと短すぎるかなあ。人気が出なかった故に早めに打ち切られた可能性も否めず、これはこれで購入に勇気が必要に。

(2015-05 01-05)


平成27年1月27日

露出ブラケット

  久々に某デジカメサイトのアンケートネタ。「露出ブラケットの順番はどうしてる?」というアンケートで、回答には「0→+→−」「0→−→+」「−→0→+」などの選択肢が用意されていた。私は回答していないが、ブラケットの順番は“0”スタートで+が先か−が先かはその時の気分。ブラケットの際にオートは使わず、手動でダイヤルもしくはリングをカチカチやって露出を振っている。
  というわけなのだが、自由回答欄を読んでいると私のやっている“ブラケット”に自信が持てなくなってきた。というのも、「露出ブラケット=オートブラケット」と受け取れるコメントが多い。私の中では、手動でやっても露出をずらして何枚か撮影すればそれは露出ブラケットで、それをカメラに自動的にやらすのがオートブラケットだと思ってた。ここで何度か書いているように私は露出モードをいつもマニュアルにしているので、そもそもオートブラケットの概念がない(ひょっとしたら、Mモードでもシャッター速度を設定値からズラして露光するオートブラケットができたかもしれないが)。そもそもメイン機の1台であるOM-3Tiには(以下略笑)。私がやっているのが露出ブラケットでないとすれば、(回答してないけど)回答すべきは「露出ブラケットは使わない」になる。うーん、私の解釈で間違ってないと思うんだけどなあ。ちなみに、「0スタートで+−はその時の気分」と書いたが、「0→+→++」のこともある。いつも3枚と言うわけでもなく、自信がなければ「0→−→−−→+」という具合に多めに撮ることもしばしばある。こういうあたりは手動のメリット。さらには、「0」はカメラの表示ではない。自分で決めた基準値である。だからカメラの表示で行くと「+1.0→+0.5→+1.5」という具合にブラケットすることもあったりする。ようは、1枚目に自分の決めた露出値が来るようにして、2枚目以降は保険ないし第二候補〜ということになる。
  「ブラケットは使わない」派の人のコメントを読んでいると……まあ、各種設定の人でもそうなのだけど、デジタルの時代になってからRAW現像時の処理で済ませている人が多いようである。時代の流れかなあ。一方で「漢は黙って一発勝負」みたいな熱いコメントもあるし、動きモノやスナップ撮影ではそもそもブラケットしている余裕がないという納得のコメントも。ブラケットそのものに関して「数撃ちゃ当たるみたいで嫌い」という意見もあり、これは私の撮影スタイルと正反対になる。私は露出に関しても撮影カットに関しても数撃って当たりを増やすタイプなので(苦笑) ただ、やっぱり「ブラケット=オート」と思しきコメントが散見される。「自分で露出補正する」というコメントは、自分で露出補正しながら数カット撮れば私の解釈では露出ブラケットだし、「カメラ任せになるようで好きじゃない」というのも、私のスタイルで行けばカメラ任せにしない露出ブラケットが出来るわけだし。それから「デジカメになって使わなくなった機能」というコメントも。私の解釈で行けば「露出ブラケット」は「行為」であって「機能」ではない。「機能」と呼ぶならそれは「オートブラケット」である。そんなわけで、果たしてこのサイトの質問の意図としてはどうだったのかも気になる(過去のアンケートを見ていると、質問の解釈がズレているコメントでもそのまま掲載されているような気がする)。回答の選択肢に「露出ブラケットは使わない」というものがあるので、「露出ブラケット」は「オートブラケット」のつもりだったのだろうか(私の解釈で選択肢を作ると、「露出ブラケットは行わない」になる。「使わない」は「機能」に対して用いられるべき単語だ)。
  ちなみに、ブツ撮りの時は「0」スタートではなくて、「+→0→−」「−→0→+」の繰り返しである。手動で露出を設定しているため、車両Aを3枚撮影した後、最後の設定のまま車両Bを線路に載せて“折り返しながら”撮影し、元に戻った状態で車両Cの撮影を始める……という具合にちょっとした手間を惜しむからである(笑) ズボラな性格だね!

(2015-04 01-04)




  ハイパー関係のない話題。またしても夢の話。「サンライズ」に乗る夢を見た。サンライズとは、サンライズ出雲とかサンライズ瀬戸とかのサンライズである。JR西日本及び東海の285系電車である。どういうシチュエーションかというと、何故か新快速の代走として走って来た。それだったら「サンライズ」じゃなくて「285系」だろー!と橘雪翼流の突っ込みを入れるべきところなのだが、夢の中ではサンライズって自分で言ってたので「サンライズ」なのだ。しかもその「サンライズ」、何故か4扉改造されていた。半永久的に新快速の代走として使うのであろう。っていうか旧国に脳を侵されすぎだ(モハ42系の一部は晩年、4扉改造されて走っていた)。しかも冷静に考えると、新快速用なら3扉改造されて然るべきじゃないのか? ちなみにホンモノの285系は2階建て車両が編成の大半を占めるので、中央に扉を増設するのは無理がある。夢の中の「サンライズ」は車端部に扉が増えていた。ほとんど意味のない扉増設……。しかしもっと重要な事項があって夢の中の「サンライズ」は平屋構造だった……本当はお前実物見たことないだろ?って言われても反論できない。いやまあ、模型持ってるんですがね。実車も深夜立花駅を通過していくのを見たことがありますよ。で、夢の中の「サンライズ」のどの辺が「サンライズ」だったかというと、色……? ちなみにシートの乗り心地は最高でした。……ん? シート? サンライズって寝台車両だったよね? ノビノビ座席とかじゃなくて、普通の座席だった。新快速用に転用されてたから座席だったのか? でも新快速用ならそんないいシート使わなくてもいいような気がするんだが。さらに夢ならではなのが、その新快速代用サンライズは立花駅に停車。願望強すぎだろ(笑) 新快速停めて欲しいなんて願望はなかったはずなんですが。しかもその後、西宮に停車する新快速代用サンライズ。止めと言わんばかしに西宮駅は構造が変で、折り返して頭端式ホームに……。俺は夢で何がやりたいんだろう……もしよかったらどなたか、診断してください(切実) 何かの病気かも。多分頭と精神の病気だな。以前からだから特に問題ないな。そこで列車を降りて、フードコートみたいなところで食事をとろうとしたところで起床……という具合の、起きたら突っ込みどころ満載の夢でした(笑) GH4の時といい、どうしてこんなしっちゃかめっちゃかなモノが出てくるかなあ。夢の中でマトモだったのって、103系と旧型国電(但し貫通扉は車体色のぶどう色2号)ぐらいしかないな。


平成27年1月21日

イタリア VS チェコ

  日本の鉄道模型愛好家の中には、日本の鉄道の模型しか持っていない、という人も多いと思う。ところが私は、最近欧州型にはまったせいで日本以外の車両が増えてしまった。というわけで、現在模型の元となった車両が何か国に渡るのか数えてみた。なお、よく分からないものとフリーランスは数に含めないことにした(深い意味がある……?)。
  まずは日本。言うまでもなく最大勢力であり、現在も増えるペースはダントツのナンバーワンである。車両の年代から言って「大日本帝國」のもあるが、カウントはしないことにする。次。香港。国、というと少し語弊があるが、他の中国の車両の模型を持っているわけでもないので1つとする。スイス連邦鉄道Re460の同型機と二階建て客車のセットがかつて発売されたことがあり、何故か所有している。
  さて、ここから欧州をざくっと。

・スイス――私の持つ外国形の中での最大勢力
・イギリス――ユーロスター
・フランス――TGVシリーズ
・ドイツ――ICE3他
・オーストリア――RailJet他
・スペイン――AVEやTalgo
・ポーランド――Berlin-Warszawa-Express(の一部)

日本、香港(仮)、欧州7か国……合計で9となる。次に持ってない国の車両の模型を手にするとめでたく二桁突入! というわけなのだが、それが今年になりそうなのだ。
  欧州型鉄道模型は、毎年初めにメーカーから年間の新製品予定?が発表される。その中から欲しいと思ったもの。まずはアーノルド及びトリックスから発売されるチザルピーノ。これはスイスとイタリアの国際列車を運行していた会社の列車で、電車も走っていたようだが今回予定されている模型は客車列車。これを買うとイタリアがめでたく10か国目……と思っていたのだが、イタリアとカウントするかどうかは極めて微妙なところのようだ。まず、車両がスイス連邦鉄道からのリースっぽい。トリックスのカタログにもSBBと明記されている。それから、チザルピーノ社の本社はスイスにあったらしい。私の中でのカウントなんだから私の気持ち次第でいいような気もするのだが、うーん、悩むなあ(←勝手にしろ)。
  さて、もう一つの大物がレイルジェット。レイルジェットと言えばオーストリア連邦鉄道の列車なのだが、今度発売される予定なのはチェコ鉄道版。去年HOの同車両が発売されたみたいで、カタログを見て「Nで発売されたら欲しいなあ」と思った。その願望が叶って?今年実現する見通しというわけである。Nゲージのレイルジェットを作っているのはホビートレインなのだが、これまでの数種類は全て機関車とのセットだった。しかし何故か、今年は客車のみが発売される。何故でしょうね。機関車がないとどうしようもないじゃん!と一瞬思ったが、フライシュマンの2015年カタログ(PDF)を見返して納得。フライシュマンは過去、レイルジェットの機関車のみを発売していて、今年もチェコ鉄道版レイルジェットの機関車のみを予定している。ふーん。へー。なるほどねー(棒読み)。オーストリア版レイルジェットの機関車もフライシュマン製に統一して、さらには2編成揃えて、一度は断念した16両編成で走らせたいなあ。それはさておき、これを買えば10か国到達ということになる。
  トリックスの新製品は遅れに遅れている様子で、多分今年チザルピーノが出ることはないだろう。アーノルドのは期待できるが、混結を考えるとトリックス製品で統一したい。チェコ版レイルジェットはというと、フライシュマンとホビートレインが分散して発売するという性質上、どちらかは年内に発売されそうな気がする。片方しか手にできないのは少々悲しいが、まあそこはそれ、また別の話である。というわけで現状チェコが“有力”。だからと言ってどうということはないのだが、10か国目に絡めて今年発表された欧州型の新製品の話がしたかっただけなのですよ。
  余談というか何というか。オリエントエクスプレスの会社ってどこにあるんでしょうかね? 創始者はベルギーらしいんだけど、某Wから始まるサイトの解説読んでいると、例の'88に関しては本拠地がスイスという記述を発見。スイスだともちろんカウントは増えない。これがドイツであってもフランスであっても同様。ということも含め、よく分からないのでカウントしなかった。もう一つ、カトーの何かの記念のアメリカ型の車両が何故かうちにある。これもアメリカとすれば10か国達成なのだが、一応記念モデルでフリーランスに近いから数には入れなかった。
  2〜3年ぐらい前に、カトーから台湾新幹線の製品化予告が発表された(厳密には、現地では既に発売されていて、日本でも少数出回っているようである)。ところが、当時何があったか思い出して頂ければ分かると思うが、政治情勢の関係か発売が中止されてしまった(表現上は延期だったような気がするが)。これも予定通り発売されていれば今頃10か国達成だったのだが。あと、発売されても購入するかどうか極めて微妙なラインなのだが、去年タリスのベルギー国鉄版(フランス国鉄板は既に所有)の発売が予定されていたのだがまだ出ていない。今年発売される可能性もあるが……? さらに、イタリアの車両は欧州型にはまった最初期に買おうとした。スイスと隣接していて国際列車も走っているしね。ところが、興味を持つ少し前に発売された車両がちょっと手遅れだったようで入手できず。それでケチがついて去年ぐらいに発売された旧色も見送ることにした。歯車が噛みあっていればイタリアが入っていたのだが。あと、トミックスから発売予定の三陸鉄道の新型車両は、クエート政府からの支援を受けてのもの。2月か3月に発売されるそうだから(発売されたら買う予定なので)、10か国目はまさかのクエート!?……でも冷静に考えると、車両を製造したのも所有するのも日本の会社だから違うなあ。
  こんな調子だから、今年も欧州型の模型が増えることだろう。つまり今年も、ユーロ/円を気にする日々が続くということでもある。まあ、気にしたところでどうしようもないんだけど(笑) いっそのこと、全部カトーが作ってくれりゃ買いやすいのだが、それは夢物語だな。

(2015-03 01-03)

  ……あ。そういや阪急電車があったな。あれってどこの国だっけ。そもそも阪急のどれがそうだっけ?
  ご存じない方に説明しておくと、阪急電鉄は一部の車両を税金対策のために海外の会社に売り飛ばし、リース契約を結んで走らせているそうです。
  というわけだから、阪急電車の一部は外国の車両と見なすこともできそう。 何てややこしいことするんだ!

  ……というわけで急いで調べてみたところ、まず該当するのは8300系らしい。模型、持ってるぞコンチキショウ。そして売却先は……ケイマン諸島。ああ、今日書いたのが全て無駄になった。合掌(ちーん)。阪急電鉄なんて大嫌いだ!(八つ当たり)
  ところがどっこい、ケイマン諸島はイギリス領……? これは……セーフでいいのか!? まあ、最初に「よく分からないものはカウントしない」って書いたからセーフということにしておこう!


平成27年1月19日

GH4が欲しい……?

  初夢に近い夢の中で、パナソニックのミラーレス一眼カメラGH4を買った(堂々と宣言した上での夢オチ)。やたらでかく、キットレンズの14-140mmも重かったので、流石は夢と言ったところか。某ヨから始まる家電量販店で何度か持って触っていじくり回したことがあるのに、夢でそれが再現できないとは私もまだまだだなあ。その夢の後に一度触りに行ったのだけれど、なかなかコンパクトで重さを含めて持ちやすい。これが光学式ファインダーを搭載したフルサイズの一眼レフカメラだったら、値段にもよるが間違いなく買っているな(また無茶な注文を)。
  というわけで、今GH4が気になっている。目的はもちろん4K動画である。4K動画で消えゆく大阪環状線の朱色一号の電車や、特急『こうのとり』として走る381系でも記録しておこうかと。本来それは数年前に購入したα77の役目なのだが、何だかテンションがしぼんだまま「今から頑張って撮るなら4Kで残しておきたいよなあ」という思いが芽生えてしまった。4K動画を手にしても、また同じことの繰り返しであまり撮らずに終わってしまう可能性もあるのだが、とりあえず今日は“欲しい”という部分だけをクローズアップする。
  諸々あるけど省略して記録メディア他の話。手持ちの32GBのSDカードでは――厳密にはSDHCとか言う規格かもしらんが、私の認識では「{SDHCカード}⊂{SDカード}」である――32GBのカードでは40分ほどしか記録できないらしい。電車の運転台背後に張り付いて走行映像を撮るわけではなく、駅で走ってくる列車を撮影したいわけである。だから40分あればそれなりの数の列車の動画が記録できる。逆に言うと、32GBのカードを満たそうと思うとかなりの時間がかかる(列車の待ち時間の方が長いから、2時間ぐらい粘ることになりそう?)。だからまあ、メディアの容量は32GBで足りるだろうと思っている。同時にもう一つ理解すべきことは、40分間撮影したらHDDの容量が32GB埋まるということである(私は原則、撮影したものは残しておく)。もちろん、HDDの32GBなんて安いものだ。それを10回繰り返したところで3TBのHDDの1/10弱が埋まるだけ。でも、スチル写真(RAW+JPEG)で32GB埋めようとすると1000枚以上必要なことを思うと、文字通り“重い”わけである。α77の失敗を反省していれば、HDDが満杯になってHDDを買い足すことはむしろ喜ばしいことのはずなのだが、HDDが5年前ぐらいに思ってたより大容量化&低価格化してないのでちょっと複雑な気分。現状、デジタルカメラの記録用のHDDの空き容量はたっぷりあるので、それはGH4を買ってたくさん撮影して残容量に不安を感じてから悩みましょうか(悩むも何も、HDD買い足すしか選択肢はないと思うが)。あとついでに。このパソコンでまともに4K動画が再生できるのかなあ?(まあ、再生できてもモニターがアレなんですが)
  というところも含めて、本当にGH4を買うかどうか迷い中。もちろん金銭的な面もあるのでうんたらかんたら。実際撮影しに行くのは暖かくなってからなので、その頃に今より1万円か2万円ほど安くなっててくれたら嬉しいなーと思うのと同時に、その頃にまた新しい機種が出て悩んでそうな気も。4K動画って今のところ30pらしいんだけど、これって60pになったりしないのかな? なったらなったで単位時間当たりのファイル容量が倍になるし、そもそもカードももっと高速なの(UHS-IIとか)が必要になったりで大変さが増すばかりだし、あとそもそも30pと60pで見分けが付くのかという問題も……(フルHDと4Kはモニターさえ対応していれば見分け付く……?)。ただ、60pになれば、4Kフォト用途で撮った動画が動画としてマシになるような気はする。もっとも、4Kフォト用途で撮った動画を動画サイトで見てみたんだけど、言われるほど違和感を抱かなかったので……橘雪翼の目は割と節穴だね!(今更)
  友人とか義兄に「α7s+外部レコーダーは?」とか言われそうだからその前に言っておこう。GH4だと空間認識AFが使えるのだよ。良く知らないけどスゴいらしい(良く知らないのに何言ってんだコイツ)。低輝度時のAFはα7sの方が良さそうだけど、昼間電車を撮るんだったらGH4に軍配が上がる……んじゃないかな(良く知らないのによくこんな文章書けたもんだ)。α77で動画撮ってて一番がっかりだったがAF性能。本体性能も多分あれなんだろうけど、レンズも最新のにしないと多分動体撮影には向かないんだろうね。普段スチルはMFで撮ってるわけだけど、流石に動画撮影時にMFで追いながら撮るのは難しい。熟練の技を以てすれば出来るのかもしれないが、少なくとも私にソレはない。鍛える気にもならなかった。まあ、解像度がフルHD程度だったら誤魔化しながらなんとかできるのかもしれないけどねー。シャッター速度1/60にして少し絞れば、ある程度は被写界深度で誤魔化せそうだし。まあそれはともかく、GH4の空間認識AFとやらに過大な期待を抱いている。あとは……マイクだな。結局α77用のは買ってない。何かダメ元で試せば良かったのかもしれないが、結局気持ちの面で機会を逃した。GH4買ったら外付けマイクも試してみたい。だから、GH4のレンズキットの値段にマイクの値段もプラスして考えている(空間認識AFを作動させるには純正レンズじゃないとダメなんだ)。少しでも値段が下がって欲しいという気持ちはそこからも来ている。さて、春頃に「買っちゃったぜ!」ってなるのでしょーか。お楽しみに。

(2015-02 01-02)


平成27年1月6日

ここしばらくの“橘雪翼の漢字”は「悩」

  あけましておめでとうございます(何日遅れ?)。本年もどうぞよろしくお願いします。
  今年も例によって特に目標とかはあるようなないような、そんな感じである。もはや達成するつもりがあるのか疑問な体脂肪率をほぼ維持したままの体重増強とか、たくさん鉄道模型を作るとか、写真趣味復活とか、阪神優勝とか。まあ、今年も例年通り行きますよ。
  模型制作は、年末から一応コツコツと作業が進んでいる。あれこれ悩みながらやっているが、来月中に完成させられるといいなあ。あ、何作ってるかまだ書いてない……みたいだね(過去ログで確認)。旧国阪和第二弾を完成させた後に挙げた候補のどれかです。ヒントになるかどうか分からないけど、ネットで模型の作例を探してもなかなか見当たらない一品です。雑誌等の作例でも私は見たことがありません――Nゲージ以外のスケールのものも全部含めて。つまり、カッコ良く言えば「誰も作ったことのないものを作っている」わけであります(但し、ネットで雰囲気重視での作品は見かけた)。何故そこでカッコ良く言う必要があるのかと問われると、ないとしか答えられない――と言うのがいつものパターンだけど、今回はきちんとした理由がある! カッコ良く表現したら、作業を進めるにあたって最も大切なモチベーションに繋がるじゃないか!(笑) という下らない理由です。発表されてないだけで誰かは作ってそうだけど、それでも制作例としてはかなりレアな部類に入ってくれそう。同時に、先駆者が見当たらないというのは困った時に頼れるものがないということでもある。実車写真はあっても、屋根上の様子なんかはかなり判別し辛いし。無視して雰囲気重視もしくは想像で埋めればいい話なんだけど、その結論に至るまでに悩んでしまうのが悪い癖? だからこそモチベーションの維持は大切なのです(きりっ)。完成してうちの線路を走る姿を想像しながら頑張ってます! で、悩みのうちの1つは、先ほど面白い解決方法を思い付いた。上手く行くかどうかは分からないけど、上手く行けば画期的?かもしれない。でも誰か思い付いて実践しててもおかしくないと思うんだけど……どうなんだろう。
  今回は珍しく、さらに次に作る予定の物も内定済み。だったのだが、年末にちょっとした事件?があったので間にそれが挟まるかも。ついでに、買ったまま放置せざるを得なかったクエ9423も一緒に組み立てるかも(制作に必要な東急旧3000系が再生産された)。東急旧3000系のキットは初めて買ったんだけど、これはこれで面白そうなキットだよなあ……ちょっといろいろ作ってみたい気もするけど、これまた結構な沼にハマってしまいそうで怖い。

  今月買う予定の新刊漫画は、一番早いもので16日。先日書いた通りそれまでに何か新しいものに手を出してみる予定なのだが、候補の中からなかなか絞れない。これまた先日書いた通り、重めのストーリー漫画よりは軽めのものが読みたい。何故重めのを避けるかというと、多分模型を悩みながら作っているからだろうなあ(自己分析)。というわけで、リスト中の過半数が却下されてしまった。結果、順位付けをしていたわけではないが“下位”のものしか残らず、2015年の最初に買ってみようという気になれない。やっぱりここは『エマ』かなあ(*1)。あの作者のあとがきを読んだら元気を分けてもらえそうな気もするし(笑)

*1 “リスト”もしくは“候補”には、主に読んだことのない作者の漫画が並んでいる。故に『エマ』はそもそも“リストアップ”されておらず、順位付け云々の話とも無縁なのだ。

(2015-01 01-01)


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