橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成26年11月分

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平成26年11月30日

来月でいよいよ今年も終わり

  不定期模型報告。旧国ディティールアップ大作戦は、一応目処が付いた。個々のパーツの効果は小さくてあまり“模”えないのだが、全体としてはノーマル時よりそれらしい雰囲気に。一応はやった効果はある? 手間暇費用対効果としてはあまりよくない気もするのだが、旧国の制作って全体的にそんなのが多かったような気もするので、とりあえずこの方向性で行こうと思う。あと1つやりたいことがあるけど、それに必要な素材が手元にないのでまた買いにいかねばならない。画像つきの報告はその後で。
  そんなわけで、月末のいつものを。

【山賊ダイアリー】4巻(既刊):☆☆☆☆
  よし! ウサギ獲り損なった!(←またその話かよ) アキくん、ビーグルは飼わなくていいです!(←ウサギ用らしい)
  親近感を覚えていたマサムネくん、カブでウィリーかましたり一人でレース始めたりと、私が思っていたよりワイルドな性格のようです。この回はネタ満載で結構笑えた。測量杭をキジの頭と見間違えたり、佐々木さんの英雄?談に突っ込み入れる3人の表情が面白かったり。
  イノシシの頭を食べると聞いて逃げたアキくん。知らずにやってきたマサムネくんも帰ろうとするが、主人公に引き止められてしまう。俺だったら何が何でも逃げてたと思うぞ、マサムネくん!

【山賊ダイアリー】5巻(既刊):☆☆☆★
  目を怪我する主人公。痛そう――だけで済ませると「小学生レベルの文章力」というレッテルを貼られそう。私も庭で、目を怪我しそうになったことがある。私はド近ちゃん(*1)故にほぼ常時眼鏡をしていて、これが保護になって正面方向は比較的安全なのだが、眼鏡はゴーグルじゃないので横方向には無力。特に横方向は視野外か、見えても気付きにくくて余計に危険。木の茂ってるところをうろつくときは注意が必要だ。ま、岡本君(=作者=主人公)は転げ落ちた時に怪我して、私は木が茂っているところを歩いただけなので、状況がかなり違うんだけどね。にしても、目の怪我は怖い。木の枝で突くなんて話聞いてるだけで痛そう。という具合に、やっぱり小学生レベルの感想に終始するのであった。

*1 ド近眼のこと

【数学女子】4巻(9月新刊):☆☆★
  主人公たちも学年が上がって卒業とか進学とか就職とかの話になってくる。ところで、今までに留年の話題は出てきたっけ……? 私は常に留年の危機と隣り合わせで大学生活を送ってきたのだが(多少大袈裟。4年生に上がれた時点で危機は脱したと言える)。
  数学枠で(発売から2か月遅れて)買ったけど、まあなんつうかその、読まなくても良かったかなあ。

【なのな フォト ゴロー】2巻(10月新刊):☆☆★
  母が読みたいと言ったのでとりあえず買って、私も読んだ。相変わらず話は鬱傾向。私のリストからは抹消予定だ。

【鋼鉄奇士シュヴァリオン】3巻(新刊):☆☆☆☆
  この漫画、トータルで言えばお気楽路線の話に終始するかと思っていたのだが、途中でキナ臭い雰囲気に。そして最終盤では急展開を迎える。狙ったかのようにいいところで3巻が終わるのだが、これ、ひょっとすると4巻で完結しちゃうかも???

【遮那王 義経 源平の合戦】28巻(新刊):☆☆☆☆
  ちょっと展開がダレてきてたところだったが、終結に向けて急に話が速くなってきた。単行本が少しだけ厚く完結の近さを思わせたのだが、あとがきによると予定より話数が2つ増えてしまったらしい。ダレて話が長いのは勘弁だが、こういう感じなら歓迎だよ。
  結局頼朝との和解はなさそうで、隣では政子が怒りと失望に打ち震えていた。「源氏なんて再興させなければよかった」って、おいおい義経も巻き添えかよと一瞬思ったけど、この物語の義経は源氏の血を引いてないのでセーフ。義経は家臣に秘密を打ち明けようとするが、この忙しいときに面倒な話は聞きたくないと一蹴される。思い返せば、峨山はこれが2回目だよね(笑) 既に義経が源氏ではないことがばれていたのだが、それでも全員が変わらぬ忠誠心を見せる。流石、頼朝とは器が違う(笑)
  さて、史実ではこの後間もなくして秀衡が死去し、跡継ぎの泰衡が義経を匿いきれなくなってしまうのだが、漫画では果たしてどうなるのか。今のところ泰衡と義経の結束は強そうに見える。頼朝の圧力に苦しむ泰衡を見かねて義経が自ら死を選ぶのか。それとも佐藤兄弟の死と、義経が源氏の血を引かないことが引き金となって、泰衡も頼朝コースに入ってしまうのか。最終29巻が待ち遠しくなってきたぞ。

【新世紀エヴァンゲリオン】14巻(新刊;完結):☆☆☆★
  旧劇場版では描かれなかったラスト、と言っておこうか。人類補完計画が発動し、人々のATフィールドが消滅。全ての生命体が一つになった世界はシンジの望むものではなかった。再びATフィールドが発生すれば人は人の形を取り戻し、人に傷つけられる、人を傷付けてしまう世界に戻ってしまう。シンジは言った。「それでも僕は、もう一度綾波と手を繋ぎたい」。おそらく旧劇場版でもシンジは同じ選択肢を選んだのだろう。しかし漫画版のようなはっきりとした描写はなく、そして人類補完計画が失敗?した後の世界もまた全く違ったものとなっている。
  さまざまな物議を産んだ『エヴァンゲリオン』、現在のところではこの漫画版が最も綺麗で納得の行く終わり方であろう。それでもまだ、物語中にたくさんあった謎は解明されていない。ファーストインパクト、アダム、使徒、などなど。私の解釈の中では、唯一明らかにされているのは人類補完計画だけ(?)。考えてみれば漫画版では“解決編”はやれないだろう。一応それは、新劇場版第4作目の役目のはずだから……というわけで、漫画とは少し外れるけど、そろそろ新劇場版も情報が欲しいよね。

【マージナル・オペレーション】3巻(新刊):☆☆☆★
  1巻2巻が「起承転結」の起承だったとすると、3巻で一気に転結が訪れる。読み終わるとちょっとあっけなくて、もうちょっとボリュームが欲しかったような気もするのだが、もう1冊分何かあったら私はいつものように「間延び感があったなあ」って言ってたのかもしれない(笑) 物語がサクサク展開するのは良いことだと思っておこう。というわけで第一部完。第一部というより、序章といった雰囲気だったかな。すぐに第二部が始まる模様で、この後の展開はなかなか楽しみだ。
  以前に「帯にニートって書いてあるけど、これニートじゃねえだろ!」って言ったのだが、3巻の冒頭でやっぱりニートだったことが判明。帯はネタバレかよ!(笑ギレ) それとはまったく関係ないが、表紙のアラタが妙に小物感を醸し出している。オペレーターとして兵士に指示を出しているようなシーンなのだが、表情が何とも言えない。ちょっとヒステリックに叫んでるような印象。主人公としては締まらないというか、迫力がないというか。多分ちょっとした差なんだろうけど、絵を描くって難しいんだろうなあ。
  さて、第一部ラストシーンについてもう一言。こういう終わり方好きだなあ。

(通信(携帯電話?)終了後)
「オマルは何と言ってる?」
「TEMPURAが美味しいそうです」
「よし、我々も食べるとしようか」

悪く言えば緊張感が足りない、良く言えば余裕たっぷり。1年経ってるはずなのに、そのオマルが若干幼く見えるような気がするのも……絵って難しいんだろうなあ。

【ライジングサン】7巻(新刊):☆☆☆
  前巻で戻ってこなかった神崎涼子で丸々一巻費やされる。ありそうな青春の物語なのだが、ライジングサンにそれを求めていなかったような気も。間延びした感じはないけれど、ちょっと足踏みしたような7巻だった。

  『エヴァ』がステルス気味に発売された。前もそうだったような気がするのだが、限定版の方が先に出て、そして発売予定表に載らなかったのかな? と思ってたら、一週間遅れ?で通常版も発売されていた。はい、ただのチェック漏れです。それ以外は概ね予定通りで、『山賊ダイアリー』が最新刊に追い付いて、発売されたものの買い損ねていた『なのな フォト ゴロー』と『数学女子』を回収。残りは今月発売の新刊だ。『シャーリー』1巻と『くーねるまるた』2巻以降も買おうか考えたんだけど、何となく来月以降に回した。
  12月もなかなかのラインナップ。『ワンパンマン』『エンバーミング』『クロノ・モノクローム』『凍牌 〜人柱篇〜』『げんしけん 二代目』の5冊で、全体的に期待値が高い。いつも文句を言っている発売日の偏りだが、今回は程よくばらけて上旬2冊、中旬2冊、下旬1冊だ。とはいえ、最初の2冊が発売された後は2週間空いてしまう。間で『シャーリー』1巻と『くーねるまるた』2巻か? 11月の新刊は全て後半に入ってからの発売だったので、前半に『山賊ダイアリー』他の合計4冊(ぢつは5冊(*1))を購入してバランスを取った。そんなバランスが必要なのかどうかと問われると「ない」としか答えられないのだが(笑)

*1 既読の『山賊ダイアリー』1巻が入っているのでこんなカウントになっている。1巻は電子書籍で購入して読んだのだが、やはり紙の本がいい。少なくとも、PS Vitaは電子書籍を読むのに適していない。

(2014.11-7 2014-80)


平成26年11月28日

『閃の軌跡II』クリア……?

  来週になると『ギルティギアXrd』が発売される。これはピンチ!(*1) というわけでここ数日で『閃の軌跡II』を頑張ってクリア(?)した。

*1 ディスクの入れ替えを億劫がる性格なので、Xrd発売後はPS3をそちらに取られる可能性が中ぐらいある。

いろいろと言いたいことがあるが、まずはゲームバランスだ。「遅延」、これはいかんだろう。軌跡シリーズ未体験の人のために簡単に解説しておくと、戦闘中時間の流れみたいなのがあって、戦闘開始時と行動後には待機時間がある。「遅延」効果のある攻撃を相手に当ててそれが有効と判定されると、その待機時間が増える。『碧の軌跡』まではそれほど酷くなかったのだが、前作『閃の軌跡』から「遅延」効果を持つ攻撃が劇的に増えたために、ボスでさえ「遅延」に対する耐性がなければ“完封”勝ちすることが出来てしまう。例えばラスボスとかね。『閃の軌跡』ではさすがに、ストーリーの核となるようなボス(ラスボス含む)は遅延耐性が100%だったのに、何故か今回は90%止まり(全部だったか一部100%だったかは、しっかりチェックしてないので断言できないが)。そのせいで……ラストバトルの1戦目は序盤の一回とカウンター数回以外の被ダメージなし。4戦目に至っては通称「ずっと俺のターン」による完全勝利。

ラスボスぐらい遅延耐性100%にしとけ!!!

でも何か、今回敵の攻撃が激しいのか結構ダメージ量が多くて、ぶっちゃけラスボスにも遅延効いてかなり楽が出来た。間で一度セーブできるけど、騎神戦含めて5連戦のラストバトルだったので、遅延が無効だったら精神的にかなりキてたような気がする。ゲームバランスには疑問を感じるが、全体としては面白かったからいいんだけど。
  さて、ストーリー面。終盤までは良かった。「終盤までは良かった」という表現は「それより後は良くなかった」という含みを持たせたものである。あのエンディングは何? 後味悪い……とまではいかなくても、すっきりしない終わり方をしてくれたものだな。クロウが死ぬのは、やや強引だけど落としどころとしては妥当かとも思わなくもない。が、その後がいけない。オズボーンが生きていた、のは想定の範囲内。けど、結社の計画を乗っ取るとか言っちゃったり、ルーファスがヴィータの使い魔を一刀の元に切り伏せちゃったりとか、≪身喰らう蛇≫の地位が低すぎない? 敵ではあるけどさ、『空の軌跡』の時代から最大最強の脅威として立ちはだかる相手なんだから、ここの扱いが酷くなるとエステルやヨシュアの苦労が陳腐化しそうで好ましくない。まあ、レーヴェやワイスマン他多数の主力が欠けてきて弱体化してると解釈できなくもないけど……。その後の終わり方もよくない。結局その後下の階層で残して来た戦いはどうなったの? クレア大尉だけが普通に上がってきたけれど、シャロンは? オリビア&トヴァルは? ラウラの父ちゃんは? そういうとこ全くフォローせずにエンディングテーマ流れ始めて……おいおいおい、まさかまた次回に続くとかじゃねーだろーな。
  と思ってたらクロスベルでの外伝とやらが始まった。まだ終わってなかったのかーっ!!! 12月3日までに終わらせないと……テンションが持つかなあ。

(2014.11-6 2014-79)


平成26年11月23日

また放置……

  と言うほどは放置してなかったね。

(1)ソニーα7II
  α7の改良版?進化版?が早くも登場。このクラスのカメラがまさか1年でモデルチェンジ(α7も併売らしいが)されるとは思わなかった。グリップの形状が変更されたことや、それに伴ってシャッターボタンの位置が押しやすそうな場所へ移動したのは少々惹かれるものがある。噂ではマウントのがたつきを耳にしたのだが、マウントも一応強化されているのかな? あとはシャッターレスポンスが良くなってくれていると嬉しい。手ぶれ補正とか連写速度アップとかAF強化とかは私にとっては些細な点。それより、やっぱり一眼レフのα910とかは出ないのかなあ。
  ところで、α7シリーズでマウントアダプターを使い、ライカレンズの使い回し云々の話について。薄々は感じていたのだが、自動絞りがないのでちょっと使いにくいと思われる。E-PM2にOMアダプターを付けたり、先日のティルト&シフトアダプターを付けたりしているが、絞る量によっては絞った状態でピント合わせるのが難しい。よって開放近くでピント合わせてから再度絞ってシャッターを押す、という手順になる。これはよほど「面倒臭い」のを楽しめない限りは辛い撮影になりそうだ。未だにフィルムカメラでOM-3Tiを使っていたりして、橘雪翼は面倒臭いのが好きだと思われているかもしれないが、ピント合わせとか露出決定とかは“作品作り”において根幹をなす要素だから面倒だとは思わない。ピント合わせのために絞りを開くのは単純に面倒なだけの作業。ピント合わせたらすぐにシャッター押さないと、体が動いてピント位置が変わっちゃいそうだしね。
  というわけで、やっぱりソニーはα910をだな(以下略)

(2)グリーンマックス旧国大糸線
  詳細が少し発表された。もうちょっと具体的な情報が欲しいところだが、発売は4月と少し先……また来月あたりもう少し詳しいことを知らせてくれるだろう。
  で、製品本体については見てみないと分からないことも多いので何とも言えない。とりあえず現状、クモハ60とクハ55の2形式だけという何とも手抜きな構成になるらしいので、クモハ43、51やサハ45、47、そしてクモハ12といったあたりを揃えた我が陣容の存在意義はまだまだ健在。それより、新規パーツが分売された場合ちょっと嬉しいことになる。PS11は手遅れ(トミックスのもカトーのもある)なのでまあいいとして、私の注目は床下機器。GMの旧国に入っている床下機器は、どうやら70系や80系、73系新製車に合わせた形状なので、戦前型とは違う部分も多い。その違いに目を瞑って並べ替えぐらいでそのまま使っているのだが、ここできちんとした部品が出てくれるとかなり嬉しいことになる。次に台車で、DT12がようやくグリーンマックスから発売される。完成品とキットで台車の取り付け部が異なっているのだが、そこは頑張ることにしようか。集電可能な台車になるはずなので、ライト点灯化もかなり楽になるだろう……もっとも、DT12とTR23の2形式だけでは一部だけしかできないわけだが。完成品シリーズがバリエーション展開されて、完成品用の集電台車がDT13、DT16、DT20と増えてくるとライト点灯化できる車両は増えるが、そうなると今度はわざわざクオリティで劣るキット組み立て品にライトを組み込んで走らせる意義があるのかどうかを考えなくてはいけない。まあ、103系がアレだったから今回も似たようなことになる可能性がある。台車のバリエーションについてはあまり期待せずに見守ろう。

(3)現在の鉄道模型制作状況
  次はエボキットで大阪環状線編成でも作ろうかなと思いつつ、鉄道コレクション用動力ユニットTM-17(20m級B2)の当面の必要数が確保できたので、作った車両のカプラーの全面ボディマウント化でもしようかな、と。同時に、前々から課題としてとっておいた運転室側の床下中心のディティールアップも検討中。これが結構悩ましくて、なかなか前に進まない。
  まず、すんなり行きそうなのが排障器の取り付け。最近のJR車だとスカートが付いているために目立たない排障器だが、前がスカスカの旧国はあると少しだけ引き締まる。タヴァサの部品を買って来てあれこれしていたのだが、説明書の通りには使えない。台車のカプラーポケットに取り付ける設計なのだが、そのカプラーポケットがTNカプラーに干渉するので既に切り取ってある。以前新潟の旧国を作った時にスノープラウを取り付けたのだが、それと同様の考え方で取り付けることに。取り付け位置の調整で実車の写真と睨めっこしながら四苦八苦したが、目処は立った。動力車に関しては、台車のカプラーポケットを取り付ける台座に真鍮板を折り曲げたものを接着すれば、前後・縦両方向でばっちりに決まりそう。
  次に乗務員ステップ。説明書だと車体の裏側に取り付けるよう書いてあるが、それだと下回りを外してボディを置いた時に破損もしくは外れやすそうなので、下回りに接着したい。でもそうすると、どうしても位置が奥まってしまって見栄えの点では若干悪くなる。もっとも、車体裏側に付けてもプラスチックの厚みで奥に入ってしまうのだが……。裏を少し削ってギリギリまで表側に付けるのがベストだが、この辺りはちょっと考慮中。
  釣合空気溜め、という小型のエアータンクっぽいものがある。最近それを再現するパーツがタヴァサから新発売され、それで存在を意識するに至った(笑) しかしながら実際の製品を見てみるとイマイチ買う気になれない。小さな部品なのだが、2個で200円(定価税抜)。これぐらいだったら自作できるんじゃない?と思って一両たかが100円をケチって家に帰った私。ところが話はそんなに簡単じゃなかった。タミヤの1ミリプラ棒は細すぎるし、同2ミリになると今度は太すぎる。唸りながらあれこれ入れてる袋をまさぐっていたら、エバーグリーンの1.2ミリと1.6ミリが出てきた。いつ買ったか、何のために買ったか覚えていないが、今日役に立てばそれでいい。検討の結果、1.6ミリのものを加工すればそれらしく作れる。加工時間は5分ほど(計測したわけではないが)。1両1個(片運転台の場合)でいいので、これは自作で正解じゃないかと思う(ことにした)。
  かなり悩んでいるのが配管。銀河モデルから部品が出ているので、それをちょっと加工すれば簡単に行けるだろう……と思っていたら大間違い。実車写真と見比べていると、新型車両と旧型車両で配管の通っている高さが異なっていて、銀河モデルのは新型車両用。そのままでは使えなくて(細かいこと気にしないのなら使えなくもないけど)、さりとて加工すればいいのかと言うとそれも難しそう。結論としては自分で真鍮線を曲げて接着するのが手っ取り早そうなのだが、同じように何本も曲げるのは面倒で難しそうだし、加えて狭いところなのでどこにどう接着固定するのかも難しい。省略するのが早道なのだが、反対側に釣合空気溜め取り付ける予定なのに、逆側に何もないのはバランス悪そう。うーむどうしよう。
  最後にジャンパ栓。これのみ車体をいじらないといけない。α-modelというところから(ソニーやミノルタとは関係ありません)パーツが出ているのだけれど、コスト激高で採用したくない。カトーの旧国では同社の115系用のジャンパ栓パーツを流用することになっていて、その部品の分売設定を見てみるとこちらは現実的。ただし、材質が軟質プラっぽくて塗装が難しそう。取り付け箇所は触れやすい場所ではないのでそんなに気にすることはないかもしれないけど。あと、カーブで多分カプラーとケーブルが干渉するので、おそらくケーブルはカットして使うことになるだろう。なんか勿体ない話だ。最初に書いたように車体をいじらないといけないのも心理的に抵抗感が強い。既に取り付けたジャンパ栓の蓋みたいな部品を取り外して云々。ただ、誤魔化すならその上からポン付けもあり……?
  何か悩んでばかりでなかなか先に進む気配がない。とりあえず103系大阪環状線編成を作ってしまった方が建設的な気もするが、やる気の面では旧国ディティールアップなんだよね。ま、明日になったら気が変わってるかもしれないけど。あ、排障器弄ってたらブレーキシューの位置が気になりだして仕方がない。頑張って加工しようかとも考えたのだが、泥沼の気配を感じて現時点では自粛。1両ぐらいは試しにやってみようかな?

(2014.11-5 2014-78)


平成26年11月17日

野崎まど許すまじ

  少し日が経っているが、例のうさぎのライトノベルの続編、『なにかのご縁2 ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う』を読み終わったので感想文でも書いておこう。とりあえずは見出し通りの通りだ。私は怒っている。烈火の如く、だ。2巻では、はるばるフランスから縁が見えるという高校生、ローランが“修行”のためにやってくる。茶色のモフモフ……ユリシーズを伴って。二人ともプライドが高いのか自信家なのかちょっといけ好かないところもあるのだが、一応真面目に縁結びや縁切りに取り組んでいることもあって、終盤に入る頃には「憎めないやつ」に格上げ。そして、壮大なるネタバレになってしまうのだが、ユリシーズが他界してしまう。ローランが「じい」と呼び、実際相当な高齢ではあるらしいのだが……寿命によりこの世との縁が切れてしまう。
  というわけでとある一読者は大変ご立腹なのだ。白じゃなくて茶色とは言え、うさぎが死んでしまうなどというストーリーが許されると思っているのか? 命あるものいつかは、なのだが、わざわざフィクションでまで読者に悲しい思いをさせていいと思っているのか? 作者がどう思っているのか知らないが私は許さん! この罪は絶対に償ってもらう!! 即ち、

その1:さらに続編を書く(続きそうなストーリーだった)
その2:大人気シリーズになる(今人気あるのかは知らない)
その3:アニメ化される(私は多分見ないが)
その4:グッズが発売される(その2から直接飛んでも可)
その5:白と茶色のもふもふぬいぐるみが発売される

これで許してやろう!!!



白兎 「……あれ? 雪翼泣いてる?」
雪翼 「泣いてなんかねーよ!!!」


  ところで、西院さん謹製のプラシーボ温度計、いいね。今度作ってみようか(※橘雪翼は噂によると暑さには強いらしい)。

(2014.11-4 2014-77)


平成26年11月16日

ボツネタ

  少し前に「カーボローディング」という単語を知った。これを元にギャグを思い付いて一本侃侃諤諤を書こうとしたのだが、ちょっと無理がありそうなのでボツとした(でも勿体ないと感じてボツになったという話をするのであった)。
  何に引っ掛けるかというと、初音ミクで有名な「ボーカロイド」。

  カーボローディング
  ボーカロイド

な?
無理があるだろ?



「な?」じゃねーよ(笑)
  せめて「カーボローディング」に付随して「カーボロード」っていう用語もあれば。

  カーボロード
  ボーカロイド

これならまだ行けたかもしれない。残念だ。

(2014.11-3 2014-76)


平成26年11月10日

浦島雪翼

  鉄道コレクション用動力ユニットのTM-06Rを買って来た。先日発売された阪神3011形の中間車を動力化しようとしたのだが、手持ちのTM-06(改良前の製品)はグレー成形なので下回りが黒の3011形には少し不向き。改良版は黒成形に変わっているそうなので、TM-06はまた別に使う機会もあるのでTM-06Rにしたというわけである。TM-06とTM-06Rとの違いは、色だけではなくて台車のギアユニットが変わっている。これによりボディマウントタイプのTNカプラーが付くという話を聞いたのだが、できないという話も聞いたような気がして結局どうなったのか私は確認せず仕舞いのまま今日まで来ていた。3011形に取り付ける前に実験してみたのだが……装着できる! ギアユニットが改良されたのは随分前のことなのだが、今頃になってやっとこういう重要なポイントをチェックするに至った時代遅れな橘雪翼というわけである。
  さて、問題はTM-06RにボディマウントタイプのTNカプラーが使えるかどうかではない。この様子で行くとTM-17もボディマウントTNカプラーが使えそう、であることが最重要である。品番TM-17とは、軸間距離約16mmの20メートル級用動力ユニット。車輪直径が6.0mmと太くなったためにTM-09Rとはならずに新品番になったと思われる。旧型国電用動力ユニットにして、私が制作中の旧型国電シリーズに採用しているTM-09の実質改良版と言える品物である。
  古いタイプの鉄道コレクション用動力ユニットはボディマウントTNカプラーがそのままでは取り付けられない。復心機能を削ることで何とかならないこともないのだが、それをすると先頭部の見栄えが悪くなるのと、走行時の安定性が落ちるような気がして却下。しかし先頭車運転台側にはボディマウントタイプのTNカプラーを使いたい、ということもあって、私はやや強引ながら動力の片側のギアユニットを切除するという方法で解決した。では連結面側はどうするのか、という話になる。103系なら片町線のあの編成にでもしない限り、運転台側と連結面側で連結することがないので2種類のカプラーを混在させることも可能だが、旧国ではそうはいかない。台車マウント用のTNカプラーを台車に取り付けることも考えたが、台車マウントのTNカプラーはトミックス製のカプラーポケットでないと非常に扱い辛い。というわけで、タヴァサホビーハウスから発売されている「台車マウント用TNカプラーを車体に取り付けるためのアダプター」みたいなものを採用することにした。正直言って、扱い辛さが残る点と、見た目にはあまり良くない。トミックスが旧型国電(73系)用の動力ユニットを分売してくれていたらそれを使っていたかもしれない(ボディマウントのTNカプラーが普通に使える)のだが、かつてはあったのに私が旧国にハマった頃には分売設定がなくなってしまったのだ。というわけで、妥協しつつタヴァサのパーツを使っていたのだが……もしTM-17が期待通りであれば、全面的にボディマウントのTNカプラーが採用できる!
  問題点その一。ストックしていた部品に無駄が出る。まず、TM-09そのもの。まあこれは、将来作る予定の80系とかに使えばいいからまあいいか(80系は編成が整っているので、中間部は楽してアーノルドカプラーのままで行こうと思っている)。次、タヴァサのカプラーアダプター。まあ、これはそんなに値の張るものじゃないし、再び死蔵コース(*1)に入ってもらうことにしよう。それから、タヴァサの説明通りに使うとネジを締め切れないので、それを解消するために真鍮パイプを使っていた。これもまた無駄になるが……まあこれこそ俗に言う“必要経費”で割り切ろう。最後に台車マウントのTNカプラー。多分もう二度と日の目を見ることはなさそうな……? 
  問題点その二。コスト。ボディマウントタイプのTNカプラーは……高い(笑) 台車マウントのものと比べると雲泥の差。でもまあ、ここはカッコ良くなるし扱いやすくもなるので値段分の価値はあると考えよう。それからTM-17本体。今までTM-09を使っていたものを置き換え、尚且つ今後のためにもまたストックしたいので……何個ぐらい必要かなあ。実はこれが当面一番痛かったりする。トミーテックが継続的に生産してくれるのであれば急いで買う必要はないのだが、カトーが飯田線シリーズを始めちゃったお蔭で撤退の可能性を考えなくちゃいけなくなった。だから、なるべくあるうちに買っておきたい(そもそもTM-09の在庫を抱えているのも「あるうちに買っておこう」とい方針の結果なんだよなあ……辛いです)。
  問題点その三。TM-09RじゃなくTM-17になったのは車輪径が6.0mmになったからじゃないだろうか、と書いたが、そこんところ。実車の車輪径は旧国〜103系の頃?まで、電動車910mm、付随車860mmだった。だからNスケールで行けば電動車6.0mmというのは妥当な値で、付随車5.6mmと差を付けるのが忠実なスケールダウンと言えばそうなる。が、模型では実車における電動車全てに動力を入れるわけではない。動力車は6.0mmでいいけど、じゃあ動力入れなかったモハクモハはどうするの?という話になってくる。一応6.0mmの車輪も鉄コレ用にトミーテックから発売されているのだが、そこまで拘るべきか……? 実際問題、車輪径が0.4mm違うということは車高は0.2mm違うということで、これはもう……誤差の範囲内だよね? という処理の仕方にしておこうと思っている。
  問題点その四。今まで作った車両の交換作業が発生する。多少手間だけど、これは楽しい部類に入るんじゃないだろうか(じゃあ問題点として挙げるなよ!)。今までもなんちゃってPS11を正統PS11に、新型で誤魔化していた連結器を旧型に適正化したりしてるから、今回のもアップデートということで。ついでに前照灯の部品も交換しておきたいね。
  TM-17が“使える”ことが前提の話なので、まずは一個買って来て確かめよう。話はそれからだ(っていう前に随分話をしたなあ)。

*1 実はこの部品、一度死蔵コースに入っている。中学生の頃に大量に買ったのだが(厳密には買ってもらった)、思ったより使いにくいのと汎用ボディマウントTNカプラーが発売されたこと、止めに途中で「アーノルドカプラーのままでもいいや」と悟ってしまい使いどころがなくなってしまったのだ。金属部品で、売られている状態では金属地肌のまま。使うときは出来れば黒く塗っておきたい。しかし当時塗装環境がなかったために、当時長姉と交際していた男性(現義兄)に塗ってもらった。そういう手間を掛けさせておいてこの扱い……。それが10年以上の時を経て活躍の場を得ることになったのだから、人生何が起きるか分からない。結局最終的には再び眠りに付いてもらう予定なのだが(苦笑) そうそう、いつか言おうと思いつつチャンスがなかったのだが、ようやく暴露する機会がやって来た。模型制作にあたり、私のちょっとした意地というか拘りというかで、「他人の助力は得ない」というのがある(助言を受けることはあるよ)。人の助けを借りて作ったものを自分の作品と堂々と言えるだろうか? まあメーカー製品を組み立てたり部品を使ってる時点でどこが“堂々”なのか分からないけどね。そんな中での唯一の例外がこの部品だったりする。これだけは私じゃなく義兄が大昔に塗った部品なのだ。わざわざ塗り直したりなんてしていない。私のポリシーには反するのだが、既に塗ってあるものを全く同じように塗り直すなんて無駄でしょ? それに、義兄が手間を掛けてくれたのが嬉しかった当時の思い出があるからね。

(2014.11-2 2014-75)


平成26年11月2日

ここ数日の動き

  先月は20日近く開けたので今回は中1日で更新(笑)
  「一つ完成させたらすかさず次のを作り始める」のが量産のコツで、今まである程度実行してきたことなのだが……現在中休み?中。コツはコツなのだが、「一つ完成させたら」とりあえず机の上を片付けるというのも必要なことで(非常に散らかっている)、現在部品の整理中なのだ。ちょっと全体的に部品が散らばっているので、可能な限り一ヶ所に集め、残数などもチェックしておきたいのだが……これがなかなか終わらない。なので机の上も散乱したままで、一応部品の整理作業は進んでいる……のかな?(今日は他の用事があってやってないけど)
  さて、今回旧国阪和第二弾を完成させる間際になって気付いたのが、意外と台車のストックが減ってきていること。車両キット本体は100両分ぐらいあるのだが、台車のストックは今日数えたらその五分の一しかない。こりゃ大変買い足しておかなきゃ……と思って、ちょうど今某Jから始まる家電量販店のウェブサイトでポイントアップセールをやっていたので、他の「そのうち買おう」と思っていたものと一緒に注文。DT13台車は10個ぐらいいるよなあ(私はDT12の代用にTR23でなくDT13を使っている)……と数量を入力した瞬間気付いた。DT13台車を使う車両の半分ぐらい?に動力を組み込むから、普通の台車パーツはいらないやん。慌てて数量を減らして事なきを得たが、ちょっと危ないところだった。台車をストックしている箱にメモ書き貼り付けといた方がいいかな? 2年前ならしっかり覚えてたんだろうけど、旧国は少しブランク作っちゃったからね(一部の部品で、どこのメーカーの部品使ってたか忘れかけていた)。ここで少し問題発生で、TR23が何故か完売扱いになっていた。グリーンマックスのことだからそのうち再生産されて店にも並ぶんだろうけど、こういう品切れは微妙なところ気になるなあ。
  片付け作業と並行して、次何を作るかも考えている。候補はいろいろある……というか全部候補なのだが(笑) 有力なのは、旧国では可部線17メートル級、代用急電のクハ68モハ70版とクハ76モハ71版、宇部線の警戒色入りの。これまでの流れで行けば、片町線作って京阪神緩行線という順番なのだが、ちょっと寄り道したい気分なのだ。可能ならば可部線73系とか富山港線とかもやりたいのだが……(両方トミックス製品があるのだが、バリエーションを求めて敢えて細部で劣るGMキットをば)。旧国以外では、京阪260形諸々に、阪急5127F(だったかなあ?)の再挑戦、エボキットの大阪環状線仕様(これが一番お手軽で素早く仕上がる)、HOの新潟トランシスの失敗したののやり直しとかもあったなあ……。あと、カトー221系の先頭車に動力を組み込むという計画も。いかん、有力候補という名の元に絞ろうとしたのに全然絞れてない(笑) 最終的には片付けが終わった時の気分だね。で、全然違うものを作り始めるというオチもあり。さー数か月後に何が完成しているでしょう?
  話は100%変わって、先日家族麻雀してたときのこと。緑發と紅中をポンして混一色してたら、白板を引いてきた。その時河に既に2枚出ていたが、ロマンを求めて単騎待ちに変更(地獄待ちってやつ?)。そしたら出てきたので……もちろんロン。小三元はコンピューター麻雀以外では初の和了だったかもしれない。發中小三元混一の子の跳満……ながら他でパッとせず2位。二回戦で同じく混一してたら、4枚目の北を単騎待ちする形になった。この時ドラだったので、さすがに無謀な二匹目のドジョウだと思って待ちが変わるのを待っていたのだが、三索と七索しか引いて来ない。辺張待つぐらいなら(ちなみに同時にチャンタもやっていた)、ドラとは言え掴んだら離しそうな北で待つ方がマシ、と思って三索も七索もツモ切り。そしたら他の索子引く前に北が出て、これまた跳満。普通の雀荘とかだったらまず切らないんだろうけど、あくまで家族麻雀ですから。南場に入って母と次姉は三本ずつ積んだのだが、いずれも安い和了もしくは流局だったので、親を軽く流されたにもかかわらず今度は私が勝てた。漫画『ライオン』の主人公によると「親で稼ぐのがギャンブルの基本だぜ」だそうだが、野球界の某氏の言葉「勝ちに不思議の勝ちあり」の方になった。一時期ボロ負けが続いた家族麻雀なのだが、最近少し持ち直してきた。あっ、でもその前の時は3位と4位(ハコテン)だったような気も……結局あれだ、橘雪翼は麻雀が弱いということか。
  昨日、『閃の軌跡II』久々に起動させたら、次に何をやるべきか忘れていた(笑) ストーリーは覚えていたんだけど、ストーリーを進める前にやっておきたいこととがね。

(2014.11-1 2014-74)


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