橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成26年1月分

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平成26年1月31日

無料で貰ったポイントが生んだポイントで

  ソニーの電子書籍のポイント、詳細は省略するが(正確には、きちんと説明できないから省略)また付与されて、また何か買える状態になってしまった。ポイントの一部の有効期限が今日。さりとて電子版で読みたいようなものがなく……最初は鉄道雑誌かカメラ雑誌でも買っておこうかと思ったのだが、雑誌はビジネス系に重点が置かれていて趣味関連は少ない? 結局読みたいのを発見できず、どうせ元はといえばタダだったんだから捨ててもいいかなーと思った直後、最後の最後で思いついたのが漫画版『万能鑑定士Q』の2巻。小説(原作)を読めばいいから漫画版はもういいや、と思っていたのだが、どうせ失効するポイントで読めるのなら購入しておいても悪くはない。というわけで購入、ダウンロード、そしてファイルが開けない、の前回と同じ流れに(笑) 『降服ハピネス』がしばらくして読めるようになったので、今回もそのうち読めるようになるさー、というわけで数日放置してみる。そんなわけで、今月の漫画感想文はついにダウンロード購入した『降服ハピネス』から始まりまーす。

【降服ハピネス】1巻(既刊):☆★
  期待していたほど面白くなかった。まあ、期待したほうが間違いなのかもしれないけど。物語を簡単に説明すると、学年一の美少女が女性に興味のない鉄道オタクに恋をする、という内容の少女漫画。女の子が鉄道オタクを好きになるのぐらい、私がこの漫画に興味を持ったのは奇妙な構図と言えるだろう(謎) というわけでこの評価。

【降服ハピネス】2巻(既刊):☆★
  一つ腑に落ちないのだが……仲西(ヒロイン)の兄が持ってるあの杖、あれは何? ギリシャ神話のゼウスが持ってたみたいな見た目で、雷が落とせるって……何でそこだけファンタジーなの?
  まあ内容はありがちなもので、2巻ではあんまり電車がかんけーない。それにしても、いくらなんでも誕生日プレゼントに電車の模型(Bトレインショーティーっぽいもの)は流石に“ない”と思うぞ。いくら主人公が鉄道オタクで女の子に興味がない、といってもそれぐらい考えろよ!(笑)

【エンバーミング】5巻(既刊):☆☆☆★
  面白いのか面白くないのか判断に困るなあ。っていうか、微妙に戦闘シーンが分かり辛い。大減点要素だ(といいつつ減点してないが)。人造人間の戦いだから描きにくいのか? だったら錬金術で生まれた代物による戦いも描き辛く分かりにくいものになると思うのだが……(『武装錬金』の話ね)。とりあえず迫力があるのは分かった。

【センセイあのね?】1巻(既刊):★(いい意味で)
  これ……あかんやつや。表紙の裏に「おふとんかぶって、ジタバタしちゃう【ウブ片恋4コマ】!!」って書いてあるまさにその通りで、恥ずかしすぎて3ページと連続で読めへんがな!!

こんなの描いてる作者の顔が見てみたい

ってヤツだ!(意味不明) むしろ「描いてる時の作者の顔が見てみたい」かも。
  年末暗い雰囲気の漫画で終わったので、明るい雰囲気の気軽そうな漫画を選んでみたのだが、どうやらベクトルを誤ってしまったようだ。ストーリーは、先生が好きになってしまった女子高生の恋の物語。ちょっとしたことがきっかけでそれは始まり、主人公も最初は気付かないうちに進行して、やがてクラスメイトの後押しを受けつつ……というある種王道?な流れ。普通のストーリー漫画だったら恥ずかしすぎて絶対に読めないところだが、4コマ漫画なので何とか読み進められる。しかし1巻の終わり方が極悪すぎる。センセイ鈍感すぎてついにヒロイン告白しちゃったよ……どーすんだよこれ。というわけで2巻(最終巻)に続く。

【狼の口 ヴォルフスムント】3巻(既刊):☆☆☆★
  うおっ!? 話が大きく動き出した。帰りは外国人扱いで正規に関所抜けるのかと思ったら、また関所破りしたヴァルター。そして、その手助けのために犠牲になる兄妹。この流れに徐々に余裕が消えてきたヴォルフラムの様子が見逃せない。前巻では部下の失態にも心の動きを見せることはなかったが、ヴァルターに再びの国境越えを許してしまったことを知ったヴォルフラムは、その報告が遅れた部下を谷底に突き落とす。以降、動揺するシーンが増えたと思ったのだが……3巻終盤ではピンチの状況に陥っているにも拘わらず、「やれやれ、悪い予感が当たってしまいましたねえ」というセリフが心から出たとは思えぬ表情。このまますんなり行くと物語としては面白くない?ので、4巻でまた引っくり返されるのだろうか。現在5巻まで刊行されているが、ひょっとして5巻で完結しちゃうという可能性も???

【乙嫁物語】6巻(新刊):☆☆☆☆
  6巻の1話めはいつもの通りの雰囲気。2話目から最後までは、アルミさんの実家が攻めてきて戦闘になる『乙嫁物語』っぽくない展開。とりあえず、兄ちゃん(長兄のアゼル)ナイスすぎます。やはり親父よりは可愛い?妹の方が大切なのか、あるいは単にそのやり方が気に食わないのか(両方で、比重は3:7ぐらい?)。そしてカルルクの婆ちゃんもなかなか容赦がないというか、腕がいいというか。現代日本に住んでいるとちょっとドキッとするシーンかもしれないが、この時代背景を考えると実に的確な判断かもしれない。襲撃してきた敵を返り討ちにしただけでは弱い。敵の長を生かしたまま逃がすことは、その後の一族の生死に直接関わってくる。実力で排除できたのならまだしも、寝返りと内部分裂という僥倖あってのこと。まあでもとにかく、相手が手負いで尚且つ油断した瞬間とは言え、それをきっちり追跡して仕留める婆ちゃん天晴れです。
  あと、あとがきが相変わらずハイテンションで面白かった。1コマ目と3コマ目と4コマ目で笑えるって、どないなギャグ漫画やねん(こういうの大好き)。

【センセイあのね?】2巻(既刊:最終巻):★(いい意味で)
  引き続き読むのに苦労しました(笑) うーん、物語を最後まで知りたかったから買ったけど、そもそもこの漫画を選んだことからして大失敗だったなあ(笑)

【エンバーミング】6巻(既刊):☆☆☆☆☆
【エンバーミング】7巻(既刊):☆☆☆☆★
  うわっ、何コレ。6巻の第二話から急に無茶苦茶面白くなったんだけど。今まで単語としてのみ出てきたフランケンシュタインの聖地・ポーラルートが遂に姿を現す。しかしまずは過去のお話。ジョン=ドゥの生い立ちの秘密と連動して、ポーラルートの街の様子が描かれる。ポーラルートはフランケンシュタインを使って豊かな街を創り上げ、市民はその豊かさを享受していた。それは現実世界の現代における科学技術のようでもある。しかし、ジョンが見たその裏舞台とは? ポーラルートでは当たり前の犠牲でも外部から来た彼にはそれが受け入れられなかった。それでも彼はこの地で出来た恋人と共に歩むことを選び、恋人も彼の支えになることを決めた。しかし、“ジョン=ドゥ”をポーラルートに運び込んだ張本人にして“ジョン=ドゥ”の肉体(死体?)を手に入れるためにその全てを壊した少年がいた。おそらく後の(物語中の時系列で行くと“今”の)死体卿であろう。ジョン=ドゥの目覚めがポーラルートの崩壊のきっかけとなってしまい、7巻ではその荒廃した姿が物語本来の時系列に戻って描かれる。
  『武装錬金』の読み切りのジョン=ドゥがなぜ花嫁を欲したのか。というあたりから始まって、『エンバーミング』で明らかになっていなかった大部分が明かされる(但し、読み切りは読み切りでパラレルワールド的な面もあると考えた方が良さそう)。正直ココまで「な〜んか決め手に欠けるなあ」と思って読んでいたが、6巻になってようやく大ブレイク。……はいいんだけど、面白い部分は全部主人公不在(爆) 実は、7巻読み終わってもう一度6巻の最初を見てて初めてそのことに気づいた(爆) 6巻〜7巻序盤の主人公はジョン=ドゥ。7巻中盤からはアシュヒト? 6巻も7巻も(本来の主人公である)ヒューリーの影が薄く、なおかつそれで面白いって漫画のプロットとしては失敗な気もする。でもまあ、これだけ面白ければ俺は文句ないよ(笑)
  さて、最大の問題。7巻が発売されたのが2012年の夏頃と推察される。1年と半年ほど新刊が出てないが……これ、連載で話進んでるのかね? まさかジャンプスクエアって休刊中とか? そこまでいかなくても『エンバーミング』休載中とか? よくよく思い出してみれば、作者は最近まで『るろ剣』描いてたんだよなあ……2作ぐらい同時に進行できないのかっ!(←無責任な要求) 8巻以降も気になるが、これだけわかった状態で1巻から読み直すと再発見というか、各種の伏線の意味が理解できて面白いかもしれない。漫画本編の間に挟まってる登場人物の会話編もまだ読んでないし、作者の独り言もまだだしね。いやーそれにしてもまさかここまで化けるとは思わなかった。

  『乙嫁物語』がチェック漏れでした(汗) まあ私がこれをやらかすのは日常茶飯事なので(開き直り)。1月の頭に『降服ハピネス』がようやく読める状態になったので、購入は昨年末だが感想文は今月に編入しておく。で、予定通り『エンバーミング』と『ヴォルフスムント』の続きを進めたのだが、最初は1冊ずつ買ってストップしていた。つまらんわけじゃないけど焦って続きを読みたいわけでもなし……と。ただ、『エンバーミング』は地元の本屋に置いてないので、月末に外出のついでに面倒だからと既刊の残り全部(といっても2冊)を買ったらこの結果。『ヴォルフスムント』が霞んでしまう破壊力だった(『狼の口』も4巻以降で大化けしないかな)。あと、『センセイあのね?』も別の意味で破壊力絶大だった。うーん、冒険しすぎたか。
  2月は当たり月。『真・餓狼伝』『サンセットローズ』『Q.E.D.』『C.M.B.』『遮那王義経 源平の合戦』『はじめの一歩』『ぼのぼの』『ライジングサン』と8冊もある。上旬から下旬までまあまあの散らばり具合というのもポイントだ(笑) 新しく買い始めた『真・餓狼伝』と『サンセットローズ』の功績が大きいかなあ。さらに『将太の寿司2』なんてのも連載始まってるらしく、その1巻が出るので買うかもしれない(買わないかもしれない)。

(2014.1-6 2014-6)


平成26年1月24日

欧州型の欲しい鉄道模型2014年版〜その後

  ありゃ……よくみたらサロンカーもe-shop限定品か……(前回の記事の後半参照:e-shopはロコフライシュマンのメーカー直の通販みたいなの)。

  そろそろ欧州型各メーカーの2014年の新製品発表が出揃ったかな? 少なくとも私のメインのNゲージに関してはこれで全部だと思う。最初のフライシュマンで悶絶していたが、その後トリックス、アーノルド、ブラワと特別に欲しい物がなくて(お財布的な意味で)安心していたのに、最後の最後でカトーがやらやしてくれた。これは(お財布的な意味で)ヤバい。
  トリックスはDSB(デンマークらしい)の星と月の装飾が入った寝台客車がちょっと気になるが、スイスとは無関係っぽいので見送るのが賢明?(ちなみに、「賢明」が本日のキーワードになります(謎笑)) どうやら去年にフライシュマンも予定していたらしいが、未発売の模様。トリックスのが2両セットでフライシュマンが3両セット。そしてトリックスの模型写真(試作品? 画像加工? それともHOか?)には月のマークが見えるのにフライシュマンのにはそれがない。この辺の違いが良く分からないのだが、月のマークが入っていたほうが良いとなるとトリックスのを買うべきなのだろうか。なお、DSBの機関車やその他の客車も持ってないしあまり買う予定もないのだが、そこは模型の特権で適宜好きなように繋いで遊べばいいという意見も存在する。アーノルドはDRオンパレードだったので、ほぼなかったことにできた。ブラワは、去年発売されたEW-IIシリーズにエポック4の1等2等合造車が追加されるようだ。SBBなので無視はできないが、あまり手広くやっても泥沼にはまるだけなので時代を遡るのはやめておこうと思う。
  というわけで、この頃は平和だった。フライシュマンの2階建てのアレを買うかどうか悩んでいればいいだけの幸せな時代だった。LEMKE KATOの2014年版カタログPDFが公開されてその束の間の平穏なひと時は終わりを告げた(ンな大袈裟な)。TGVシリーズが4種類、一頁にぎゅっと詰め込まれていた。TGVとは、言わずと知れたフランス国鉄の意地とプライドが詰まった?高速鉄道車両。日本の新幹線から世界一の称号を奪った憎き仇敵でもある……という割に模型を複数所有しているのもどうかと思うが(笑) まああれだ、ライバルということにしておこう。そしてそのライバルを何故かNゲージ界では日本のカトーが最も精力的に?製品化しているというこの不思議。ともかく、そのTGVシリーズに4つの新製品が(早ければ)今年登場する。今TGVは登場30周年だとかで、新塗装に切り替え中?(一部編成限定の記念塗装なのか、今後全編成を対象に塗り替えるのかはちょっと分からない。ドイツ語が読めたら海外のサイトから情報収集できるんだが) その「Carmillion」塗装のPOSタイプとDuplexタイプが登場する。それから、「レゾ」と呼ばれる比較的原型に近い?タイプ、最後にThalysの新色(過去製品と番号違い……?)。結論から言うと全部欲しい(笑) POSのCarmillion塗装は「Lyria」のマーク入りで、これはスイス乗り入れ列車に使われるタイプなので是非。Duplexはノーマル塗装に続く2編成目ということになるが、これ買って連結できるように改造して2編成繋いで走らせたいなー。当然最後のThalysも2編成繋ぐための“もう1本”である。そうなるとレゾも2本欲しいしなあ……ダメだこの人の頭どうにかなっちゃってるよ(自虐) 問題が何点かあって、Lyria自体は2編成繋いでの運行があるらしいのだが、今後Carmillion塗装化が進むのであれば模型も2つ買っておく必要がある

注:この人頭おかしいです。

当然だが、Duplexも2つ買っておく必要がある

注:この人頭おかしいです。

後輩のこと笑ってられないなあ。

注:「Duplex買うなら2つ買わんとあきません」と発言した後輩がいる。

幸いにして、値段が他欧州型メーカーに比べてまだ大人しめなのが唯一の救いか。

注:カタログPDFのユーロの値段を円に直すとアレだが、カトーは日本のメーカーなので国内発売分に関しては円安ユーロ高の影響を受けない……はず。それでも日本型の模型より高いが、欧州型の動力入り10両編成と考えると随分お求め安いお値段設定となっている。

で、爆弾はそれだけではなかった。オリエントエクスプレス――これまた蠱惑的な文字列が並んでいた。何年か前に、カトーはオリエントエクスプレスを製品化した。1988年に日本で走った編成を模型化したものを日本で発売したのだが、それに一部足りない車両を加えて(そして日本でのみ連結された日本型車両を取り除いて)15両セットにしたものを発売するらしい。私はこの“日本編成”の模型を発売当時に買っているので、今度の“フル編成”は要らないと言えば要らないのだが……それでも手持ちのセットに入ってない車両が新たにセットされているとなれば魅力的である。それこそ日本版が発売された頃ならば、「日本で走ったから興味あるんや、パリ〜香港間の編成なんて興味ないで」と言い切れたのだが、現在は欧州型鉄道にはまっている身分である(笑) オリエントエクスプレス15両編成が自宅の線路を走っている姿を想像すると……いかんいかん、うっかりそのまま予約を入れそうになってしまう。こいつに別の問題を発見するとすると、牽引する機関車だ。カタログによると同時代のドイツの機関車が模型の牽引用に指定されているが、こちらはカトー製品じゃなくホビートレイン製。まあ別にホビートレインでも悪くはないのだが……うーんあまりいいイメージは抱かないなあ。加えて機関車のフォルムそのものがあまり好きじゃない。実車はコレで牽引したみたいだけど、あんまり似合ってるとも思えない……? さっきも同じようなこと書いたけど、模型だから好きな機関車に牽かせるのもアリ。但し、欧州型のオリエントエクスプレスに似合う機関車って……手元にないよなあ。何となくだが蒸気機関車が一番相応しいようにも思えるのだが、欧州型ノ蒸気機関車ノ値段ハチョット洒落ニナッテナイ……。というわけで、これは流石に見送るのが賢明な判断かなあ。
  TGVも、全種買うのはいいとして1個ずつが賢明です(Thalysは“もう持ってる”から買わない、という意味でもある)。はいそれは分かってるんですが、物欲という本能に抗い難いのもまた事実でして……。

  欧州型はもう一つお話があるんだけど、長くなってきたのでまた後日(と言っておいてその後日が延々とやってこないパターンも最近多い?)。

(2014.1-5 2014-5)


平成26年1月20日

Thalys

  『EU Express Train』というDVDがあるのを知って、1枚買ってみた。このシリーズでは「TGV Duplex」「TGV Thalys」「ICE3」「EuroStar」の4種類が発売されていて、私が今回手にしたのは「Thalys」。選んだ理由は某所で安かったからだが、Thalysの模型は2編成(旧色と新色)を持っているので特価は渡りに船だったとも言える。もっとも、よく考えるとこの4つは全て模型を所有している。返す返すもカトーのEuroStarを発売時にフル編成で揃えておかなかったのが悔やまれる。まあ、この4つの中ではThalysが一番のお気に入りだ。DVDの内容は、パリ(フランス)〜ブリュッセル(ベルギー)間の車窓や運転台映像、車内の様子がメイン。私はよく某動画サイトでThalys他いろいろな走行動画を見ているが、それとはまた違った視点ということになる。私は「鉄道ファン」の中でも「模型テツ」になるが、それは車両の外観に強く惹かれるからである。だから車窓はもちろん、内装(設備)やシステム面にはあまり興味がないのだが、たまにこうして見てみる分には面白い。DVDは買って良かったと思うが、それは特価大安売りだったからで、正価で残りの3枚を買うかどうかは……うーん、ちょっと考えるなあ。
  ところで、動画サイトで見ているときから気になっていたのだが、Thalysに限らずTGVは2編成をつなげて走ることも多いようである。何が言いたいか言わなくても良く分かると思うが、模型でも2編成つなげて走らせたい(笑) まあ、それが目的で2年前だったかに2編成目のThalysを特価で買って来たのだが、よく見ると私が持ってたのは旧色で特価で在庫処分されていた製品は新色だったという――このあたりの顛末は、当時画像で侃侃諤諤で語ったので覚えておいでの方もいらっしゃるだろう。模型で2編成の連結は加工が必要で、ハードルは……そんなに無茶苦茶高いこともないのだろうけど、失敗時のリスクが日本型に比べて高い(値段と入手性などを考慮すると)。2編成同じのを揃えていたらある程度割り切った加工も可能なんだけど、新色旧色と仕様が違うので云々は過去にお話した通りなので今日は省略。もう1編成新色探してきて改造するかねえ。
  最近動画を良く見ていて気付いたのがパンタグラフの上げ方。Thalysに限らず、DuplexやPOSなどでもそうなのだが、TGVには両側の機関車に2基ずつ、1編成中に合計4基のパンタグラフを搭載している。全てのパンタグラフを上げて走るわけではなく、2基もしくは1基上げて走行しているようだ。2基のときは前から見て1基目と4基目、1基のときは前から見て3基目。2基目は上がらないのかというと、逆方向に走るときには3基目に相当するのでその時に使われる(はずだ)。これは私の想像だが、2基上げている時は直流区間を走行中で、1基のときは交流用。日本の交直両用の電車や機関車はパンタグラフは共用だが、どうやらあちらでは別のパンタグラフを用意しているらしい? なぜ交流では1基しか上げないのかというと、確か変電所ごとに区切られたセクションを通過するときにショートの恐れがあるから、だったかと。日本の電車は編成中2〜3基ぐらいのパンタグラフを上げて走行しているが、それは各車両の電気系統が独立しているから? TGVは模型を見る限り引き通し線で繋がれているようで、それでパンタグラフを1基だけ上げて走っているようだ。まあ、そんなこんなで、模型で走らせるときのパンタグラフの上げ方の参考になる(ちなみに模型は直流です――しかもパンタグラフからは集電してないし(笑))。
  欧州型鉄道模型の話関連ということで、今年の発売予定品について。まだ各メーカーの発表が出揃ってないのだけれど、フライシュマン1社だけでちょっとやばいことになっているので(笑) まず、SBBのRe4/4 IIが新規金型?で登場するようだ。去年緑色のを1台買ってみたのだが、何か幅が広いような気がする。あと、側面ルーバー(実車の冷房化に伴い付けられた?)がモールドじゃなく印刷なのも気になる(緑なので辛うじて我慢できるが、赤だとちょっとイマイチな気がする)。このあたりが改良されて発売されると嬉しいなあ。最新型ではないものの、まだまだSBBの第一線で活躍している(はずの)機関車だから、これは是非2台ぐらい確保しておきたいところ。Cargo塗装も予定品に上がっていてそちらも欲しいのだが(SBBはCargo(貨物)塗装でも旅客列車を牽引することがある)、直販限定なので難しいかな。でもかなり欲しい。それから、Re420と2階建て列車のセットが発売される。機関車と客車3両のセットなのだが、番号違い2種類発売されるみたいで一瞬意味が分からなかった。動画で見たことはあるのだが、あまり詳しく見ていなかったので復習してみると……理解できた。実車は客車6両を機関車2台で挟んだ固定編成でプッシュプル運行されているようだ。客車6両の内容が綺麗に2セットに分割できるので、メーカーもこういう売り方にしたのだろう。後ろの方のページに客車2両の増結セットが載ってたのだが、むしろこちらの方が意味が分からない(笑) 多分フル編成は長くて要らないが基本だけでは寂しい、という人向けなんだろうけど。それから、Re450と2階建て列車の特別塗装?っぽいのが出る。こちらはRe450と客車3両の固定編成(客車の最後尾に制御室があって、やはりプッシュプル運用となっている)なのだが、何故かセット売りではなく全部単品発売されている。私が欧州型に手を出したときに、基本カラーのは売っていたのだが予算の都合で見送ったという経緯がある。実車は2編成繋げて走ることもあるようなので、今年発売のを買っておいて、将来基本カラーが再生産されたら買い足して、繋げて8両にするというプランも魅力的で捨て難い(同じ色のを8両繋げるよりも見た目にカラフルで楽しい)。あと、Re460の広告塗装機が2種類出るようだが、直販限定かつ広告ラッピングにあまり興味がないので見送るのが懸命だろう。最後に、オリエント急行風?の車両(サロンカー?)が発売されるみたいで、これも実車を(動画で)見たときに模型で是非欲しいと思っていたので、嬉しい製品化発表だ。
  まとめると、Re4/4IIとサロンカーは何としてでも欲しい。Cargo塗装は入手経路の面で何とかなれば同じく。2階建て2種は……欲しいが、ちょっと悩むところ。特に前者はフル編成で買うと結構なお値段になる(そして買うなら中途半端な編成では我慢できない困ったちゃんな性格)。幸い、トリックスの新製品に欲しい物がなかったので、後はカトー欧州型とホビートレインとアーノルドの新製品次第かなあ。ただ、先日ネットの海を彷徨って、海外のショップで直販限定のICE-Tの予約を受け付けているところを発見した。日本でも1つそういう店があるのだが……ひょっとしてフライシュマンと特約か何かを結んでいて、直販限定品を卸している……? だとすれば、一度は諦めたICE-Tだが再度検討の余地が残る。そうなればプッシュプルの2階建て列車なんて買ってる場合じゃなくなるんだけど、そもそもICE-Tにしたって結構な値段だからなあ……。
  カメラといい模型といい、最近物欲が強くて困る。増税前に駆け込みでパソコン新しくしたいとも思ってるし。

(2014.1-4 2014-4)


平成26年1月12日

意地を張るか張らないか

  現在制作が停滞しているNゲージのセキ8000は、今日も一歩も前に進まなかった。気が向いたときだけデカールを1両分ぐらい貼る、という作業を繰り返し、まだ半分にも到達していない(さて、何日に一度ぐらい気が向いているのでしょう)。で、先日の817系みたいに適宜別の物を作ろうとしているのだが、次の候補が林檎製作所の大阪市交50系。詳細は省くけど、現在手元に2セットある。あまり実物の資料が手に入らないんだけど、細かいことは抜きにして1セット買い足して谷町線カラーで作ろうかな、と。大阪市交通局の路線で言えば、谷町線が一番乗っている……ような気がする。50系は記憶にないが。しかしながら、色的に言えば四つ橋線の青の方がが私の好きな色で、尚且つ今手元にある2セット4両編成で済む。手元にある4次車だったかは四つ橋線カラーにはならなかったらしいが……あれだ、細かいことは抜きで考えることにする。そんなに思い入れのある車両じゃないし。そう、思い入れがあるわけではないので、わざわざ1セット買い足して6両にすることもない。今手元にある分で完結させて、4両編成の谷町線という手もあるのだ。細かいことは以下略。谷町線の編成は、50系化のごく初期を除いて別系列から改造編入した車両を間に挟んでいたらしいので、そこんところを厳密にやり出すと色々と面倒だし。けれど、最低限両数だけは合わせたいなあという気持ちもある。
  と、色々と悩んでいたら、鉄道コレクションで50系が発売されるというニュースが飛び込んできた。旧色で発売されるらしいが、その気になれば色を剥がして自分で再塗装すればいいだけの話。入手性は林檎製品よりも劣るが、こっちで頑張った方が台車の面倒がない分いいんじゃないか? と一瞬思ったが、私が林檎製大阪市交の50系を作るのはそこにキットがあるからで、鉄道コレクションをわざわざ買うという選択肢は何かがおかしい。「キットがあるから作る」という理論もおかしく見えるが、大丈夫、橘雪翼はいろいろとおかしいから。で、わざわざ鉄コレを買うほどにない……と思うと、わざわざ林檎製50系も買い足すほどでないと思えてきて……悩みが増大した。
  鉄道模型業界は、組み立てキットが現在苦戦しているらしく云々という話は以前にしているので省略するが、数少ないキット組み立てる人間である私がキット買わなきゃ誰がキット買うんだ?という思いもある。だからといって何でもかんでもキットを買うのはおかしい気もするし、でも私の鉄道模型趣味のうちの制作部門は「実車に興味のある車両を作る」ではなくて「製品に興味があれば組み立てる」だ。だから鉄道コレクションなんぞに惑わされず最初の方針を貫くべきであるとも思う。例え誰かに「鉄コレ出るのにキット買うの?」って言われても、意地を張ってキットを買うのだ!……と、数年前までだったら迷わず言えたんだけど、ここ数年の惨状を見るとどうもねえ。さて、どうしよう。
  さてどうしよう、といえば、林檎製作所の50系は台車が面倒なんだよな。ほんと、どうしよう。

(2014.1-3 2014-3)


平成26年1月10日

たまに更新する侃侃諤諤喧喧囂囂

  皆さんあけましておめでとうございます。更新回数は減りますが本年もどうぞよろしくお願いします(←先週更新した時に挨拶しろよ←何となくそういうノリじゃなかった)。というわけで、ここで突然ですが一句

カラスさえ 吐く息の白い 寒さかな

いやね、カラスがカーカーうるさいのよ。で見てたらカーカー鳴くのに合わせて白いもやが。ああ、カラスも体温があって、寒いと吐く息が白く見えるんだなーって、当たり前のことを思った朝だった。

  さて、年明け早々に更新しちゃって、「やばい、このままじゃまたいつも通りの更新頻度に戻っちゃうぞ」と思って自重していた私。ツイッターで呟いた件も、最初は侃侃諤諤するつもりだったんだけど、侃侃諤諤を更新しないようにするためにわざわざツイッターを活用(意味不明) で、更新しなくなるとしなくなるで、これはこれで存在を根本から忘れてしまいそうで怖い(笑)
  さしあたって現在、『侃侃諤諤』の新しい名前を考えているんだけど、あんまりいいのが思いつかない。タイトルに書いたように、頭に「たまに更新する」を付けてみるのはどうか。現時点ではまだ『侃侃諤諤』は毎日更新していた、という印象が強いからいいけど、これであと5年6年もすると「侃侃諤諤=月に何回か更新されるもの」とういイメージが定着して「たまに更新する、とは何ぞや」ということになりかねない。というわけだから、結論としてはこのままのタイトルでいいかなあと。け、決して考えるのが面倒になったわけじゃないぞ! まあ、いいのが思いついたらその時点で変えたらいいかな。

  ちなみに、ネタ自体は毎日……ではないにせよ、2日に1つぐらいは沸いてくる。でも、それを文章化してページに書き込む気力は相変わらず不足してます。今日も、年明けてから新しく出来たネタを何か書こうと思ってた……正確には軽く下書きしてた中からどれか本書きしようと思ってたのだけれど、面倒になってこんな内容になりました。考えてみれば冒頭の俳句だけでも良かったかもしれない。

(2014.1-2 2014-2)


平成26年1月2日

中1日更新

  更新しないよーって言ってたのに中1日で更新する侃侃諤諤中毒の私(笑) いや、話題があったもので。先日言ってた電子書籍、諦めきれずに再度ソフトウェアを立ち上げてみると、読み込みを完了しましたみたいなメッセージが出てきて読めるようになった。「いやっほう!」ということで早速読んでみたのだが……操作性がイマイチ(苦笑) アンドロイド端末でタッチ操作することを前提としたインターフェースなんだろうねえ。指の代わりにマウスでドラッグしてページを送っていくのだが、ドロップ(左クリックを外す)タイミングが悪いと今読み終わったページが戻ってきてしまう。そうやって読むのに苦労したせいもあってか、期待していたほど面白くなかった。2巻完結で2巻とも買ってあるのだが、とりあえず2巻はまた明日読むことにしよう。
  どうでもいい話だが、「電子図書券」って勝手に呼んだつもりがソニーからのダイレクトメールにそういう文字列が入っていた。無意識のうちに刷り込まれていたのかもしれない。

(2014.1-1 2014-1)


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