平成25年11月30日
11月は30日までです 猫画像、ここからが本番だぜ!の予定だったのに、あんまり更新しなかった。今まで通り撮った日付け基準で公開して行くと面白くない回が続くので、ある程度テーマ別にしようかな……と思うとそれはそれで厳選が難しい。最終的に面倒になって先送りにしていたら月末がやって来た、というわけである。というわけで、とりあえず漫画のお話をば。
【パタリロ!】91巻(新刊):☆☆ 相変わらずの低空飛行だが、今回ちょっとマシだったかも。『湿度の問題』は意味不明すぎたが、ヒットマンの話は若干パタリロっぽくて良かった。が、しかし、悪意を持って投げられた塩のビンをきっちりキャッチできる男が、野球の守備であんなにポロポロするのは納得が行かない。まあ、オチが良かったから良しとするか。
【頭文字D】48巻(新刊:完結):☆☆☆ ついに完結、である。物語本編は単行本の半分弱のところで終わり、後は読み切りが2本。まずは本編の話。VSシンジの最終戦のラストは、ある程度予想していた通りハチロクのエンジンがブローする。っていうか、エンジンには安全装置とか付いてないんですかね。まあレース用のエンジンだからちょっと特別なのかも……。それより気になったのは、バトルが終わった後の相手の表情が一切描写されていないこと。結局シンジって赤の他人だったのか?(←ここの予想が外れたのが一番悔しい) もうちょっと何かあっても良かったような気がするのだが……。後日談のところでは、酔っ払った拓海がいい味出してるかも。インプレッサ速すぎて啓介さんに悪いですよ、とか何とか。拓海にインプって、多分あれだよ。鬼に金棒。でもヒルクライムでやらせたら意外と慣れてない分啓介が勝つのかも。で、結局「D」の意味は? 「Dream」の頭文字? 「Driver」じゃないよな。 読み切りの後のほう。藤原家の過去。拓海が「グレ」て真昼間に駅前を運転したが、誰も学ランの中学生が運転していることに気付かなかった……という、いくら田舎でもそりゃないだろって拓海と同じ気持ちだ(笑) 一応作者による「お前の運転が上手すぎだからだよ」という文字があったが、そんなものなのかねえ(漫画だからねえ)。にしても、拓海にしてはなかなか思い切ったことをしたかもしれない。
【真・餓狼伝】3巻(新刊):☆☆☆★ 前田対文吉の戦いが終了し、また文吉の過去の話になる。前巻の感想で「前田視点の文吉主人公? 続きはどーするの?」と書いたが、どうやらそういうのは無視で、普通に主人公主軸で話を進めていくようである。とは言うものの、また別の登場人物が出てきて、その人物主体の物語になって……夢枕獏は今日も平常運転ということか。
【サンセットローズ】5巻(新刊):☆☆☆☆ 面白い。前巻がちょっとイマイチだったので心配したけど、調子を取り戻したようだ。 前巻で遭遇した一つ目の巨人、彼がしずくの器(の一部)を所有していた。そしてその息子が仲間になって……うーん? 1〜2巻に1人の割合で仲間が増えてないか?(笑) 続く話で出てきた王子も、何となく次かその次の巻あたりで船に乗ってそうだし(これまた外れそうな予想)。 ただ、ちょっと気になるのが、アクションシーン描くの前(『ココ』)よりも下手になってない……? レンジアブラザーズがレウカ・デンドロン(一世)を倒すあたりの描写が……何かしょぼい。ページ数足りなくて焦ったのかな? あと、いくら何でもあれだけ体力ありそな生き物が鎌で2箇所刺されたぐらいであっさり絶命するのは不自然。せめてもうちょっと反撃してもっとレンジア兄弟を焦らせるぐらいのことはして欲しかった。
【遮那王義経 源平の合戦】25巻(新刊):☆☆☆★ いよいよ壇ノ浦の決戦始まる。一方で前巻に引き続き金太がキナ臭いが、沢田版源平記ではやはりそこが物語の結末へと繋がっていくのだろうか。 平家側であるが、知盛が知将すぎる。海戦に強い、というのもあるが、田口氏の心の中の動揺を見透かしているというのが切れ味鋭い。25巻の最後では潮の流れが変わるとともに源氏優勢になって行くが、田口氏の動きも見逃せない終わり方だった。やはり知盛はあそこで斬っておくべきだったのか。 さて、24巻で分からないと書いていた部分、読み返していてようやく得心がいった。有名な道成寺のくだりなのだが、義経は権現様を使って揺さぶりをかけようとしただけ。たまたま別当側が源氏に付く口実を探していたところ、義経がそういう話をし始めたので上手く利用した、と。義経がもう少し安珍と清姫の話を使ってあれやこれや難癖(笑)を付けていたら「ああそういうことか」って分かってたと思うんだけど、話がとんとん拍子過ぎたから「口裏合わせてないとこうはならないんじゃないの?」と思ってしまったというわけだ。義経の「何か上手く行き過ぎのような気もするけど」というセリフをもう少し重視するべきだったね。相変わらず読解力ないわー。
【はじめの一歩】105巻(新刊):☆☆☆★ 板垣が負けるとは……ま、確かに、「どーせ板垣が新王者なんだろ」って冷めた見方をしていたんだけどね。今井もややダーティーな戦い方をしたけど、リングの上で油断をしていた板垣側に非があるのは間違いない。さて、板垣はこの後どうなるのやら。 で、後半はメインイベントの一歩の試合。でもちょっと試合に入るまでが長いかなあ(苦笑) 板垣の試合が早く終わったからいいといえばいいのだが。 一歩から少し離れるけど……最近強く思うのだが、漫画って(多分漫画でなくても)テンポが大切だよね。物語そのものの面白さが一番なんだけど、必要以上にページ数を割くと間延びして面白さが感じられない。もちろん、展開が早すぎても寸詰まり感が出てマイナスである。作者がやりたいテーマ、物語に対して、必要にして充分なページ数をいかに見極めるかがその成否に大きく関わってくるような。もちろん、「実は間延びしてるんだけど上手く描いてるから読者がそれに気付かない(感じない)」とか、「間延びのページすら面白く描ける」とか漫画家によっては技術持っている人もいるだろうけど、最近思う「つまらなくなったなあ」って漫画のいくつかはページ数のかけすぎが原因だと思う(『一歩』もそうだし、『頭文字D』も最後の10冊ぐらい?はそうだった。随分前に読むのをやめた『Dreams』なんかはダラダラしている漫画の反面教師的な意味でのお手本だ。一試合終わらすのに何年かけてるんだ)。
【さよならソルシエ】2巻(新刊:完結):☆☆ うーん、ちょっと地味すぎたかなあ。少女漫画っぽい描写なんだろうけど、全体的に重く暗く、そしてひたすらに地味すぎた。そしてたった2冊で終わってしまった分、深みが感じられないというか、もう少し何か描けば良かったのにと思わないでもない(但し、この漫画に関しては2巻で完結するのなら最後まで読んでみようと思ったので、3冊以上続いていれば私が続きを読むことは無かった)。
【凍牌 〜人柱篇〜】6巻(新刊):☆☆☆☆ なるほど、マットに残った牌の跡を読み取る技術ねー。いろいろ考えるなあ。多分作者、毎日新しいイカサマとかトリックとか考えてるんだろうなあ。推理小説(漫画)を書(描)いている作家と似たようなものかも(笑) そしてそれを逆用したKの「六索の真ん中2本を塞いで四索に見せかける」――某玄人なギャグ漫画で似たような発想を見たようなことがある(笑) あっちは完全なギャグだけど、こちらは一応相手の目を欺く高等技術?
【OL進化論】35巻(新刊):☆☆☆★ コンドロイチン云々。最近の社会の高齢化に伴い、選挙の立候補者が高齢者受けばかりを狙っているという話を聞くが、何も政治の世界ばかりじゃない? 企業の作る製品もそちら向けのが多くなると、確かに若者の視点からすれば面白くない社会ということになりかねない。確かに若年層の数が減っていけば、企業として利益を出すためにはそういう方向へ舵を取らざるを得ないのだろうけど……。と、四コマ漫画ながら真面目なことを考えてしまったりしたのである(珍)。
【天体戦士サンレッド】18巻(新刊):☆☆☆☆ 新しい怪人、スシメッシーが結構ツボに来て久々に声を出して笑ってしまった。ちょっと出オチ系の回だったので後半グダグダだったのが惜しいところかな。 ウサコッツの初期登場時は博士の記憶が入っていた、という後付け設定(笑) そういや狼男ならぬ男狼なタイザ君も明らかに後付け設定だよなあ。ウサコッツの場合は読者から突っ込まれたんだろうなあ。最初の時と最近と性格が違うじゃねえか(笑)って。ギャグ漫画なんだしそんなところ流せばいいのに、辻褄合わせしようとする作者は律儀だなあ。 最後はプラモが出てくる。ジャンルは違うけど私も自称モデラーだからこういう話は好き。しかしサンレッド、喧嘩が鬼強いだけじゃなくて色んなことやってるなあ(笑)
結局、『岸辺露伴』と『凍牌』作者のギャグ漫画は(暫定的に)パスして、不確定組の中では『ソルシエ』だけを購入。予定では10冊オーバーだったけど10冊ちょうどに収まった。私のテンションによって上下する漫画評価だけど、今月は全体的に面白かったかな。あ、でも、『D』のラストはちょっとしょぼかったかなー。某軌跡なRPGの終わり方とは比べるべくもないですが(爆) 12月は11月の反動か、2冊のみでちょっと寂しい――『ワンパンマン』『げんしけん 二代目』。既刊の気になる漫画が数点ある他、復活候補として現在『エンバーミング』が挙がっている。その中から何冊かは買ってみることであろう。『エンバーミング』は、ちょっと記憶があやふやだけれど漫画感想文を始める前に買うのやめたのかな?(3巻まで手元にある) 今調べて見ると7巻まで刊行されているのだが、その7巻は去年発売になっていて……連載終わったのかな?と思って調べると、掲載誌のサイトでは連載中とのこと。刊行ペースちょっと遅いね。3巻買ったのも随分昔のことに思える(やっぱり感想文書き始める前かなあ)。作者は和月伸宏で、わざわざ書くまでもないが、私の大好きな漫画である『るろうに剣心』の作者だ。同じ和月作品の『武装錬金』も、1巻以降続きを読むのを一度は放棄したのだが、友人Dに借りて残りを読み、最終的に全巻揃えている。和月氏とはどこか波長が合うのかもしれない。ちなみに、友人Dが『武装錬金』を知ったきっかけは、私が1巻を貸したことである。 ちなみに、現在候補に挙がってる既刊各種。某サイトで新刊チェックをしていて、タイトルと表紙イラストを見て「面白そう」と思ったもの(の中から、調べてみてイマイチそうなものを外している)。
『バーサスアース』 週刊チャンピオンで連載中のSFアクション(?) もし買うことになると、『真・餓狼伝』『サンセットローズ』に続き週刊チャンピオンが3タイトルに。まさかの第二黄金期到来か!?(高校時代はチャンピオンを一番楽しみにしていた)
『狼の口 ヴォルフスムント』 中世っぽい雰囲気で騎士が描かれた表紙。おそらくは戦乱モノだろう。あんまり詳しく調べてないので、買うとしてもきちんとチェックしてからにしよう。
『あつあつふーふー』 四コマギャグ漫画? お好み焼き屋の娘が主人公の、お好み焼きにまつわるお話? お好み焼きといっても大阪じゃなくて広島のほう。ライバルを知る意味でこの漫画は大阪人にとって必読かもしれない、とマークしている(意味不明)
『キミと話がしたいのだ。』 これだけは本屋で見て気になった漫画。今月発売なのかな? 今月は普通に買ってる漫画が多いので見送ったが、来月プラスアルファで買う有力候補になっている。内容は猫とその飼い主の物語(どっちが主人公かは良く分からないが、やはり猫か?)。タイトルからすると、猫側が主人公に働きかけるが人間は猫語が分からないので上手く伝わらない、でも飼い主の思いやりは伝わってくる……という雰囲気なのだが、帯にはしっかり「猫と話せる」と書いてあった(笑)
今年も残すところあと1ヶ月。そろそろ年間漫画MVPとかも考えていきましょかね〜。
平成25年11月29日
不覚! いつの間にか『ウサビッチ』の最新作、シーズン5が発売されていたようだ! 見逃していた……というか長いことチェックするのを忘れていた(笑) これ、せめて1年に1度新作出してくれてたらいいんだけど……多分前作から結構時間経ってるよな。今DVDのパッケージ見たけど、『1』が2008年10月31日、『2』が2009年2月4日、『3』が2009年7月15日……とここまではいいペース。ところが『4』は(パッケージには発売日らしき記載がなく、某通販サイトによると)2011年11月25日発売。一気に2年以上空いていて、確かこの時はもう完結したんだと思っていたような気がする。『4』は続きのありそうな終わり方をしていたのだが……今年の9月4日発売だから、忘れるのに充分なインターバルだね(自己弁護)。 というわけで某通販サイトにて早速注文。早く届くといいなあ(わくわく)
別の話題。メルマガによると、漫画『みんな集まれ!ファルコム学園』がアニメ化されて地上波で放映されるらしいんだが……正気か? 一体何人の人が見るんだ?? ファルコムのファンってそんなに多いのか??? いや、そもそもあの漫画面白かったか????? 俺、家にテレビがあっても観ないと思うぞ(*1)。まあ別に、ファルコムファンというわけでもないのだが。
*1 橘雪翼の家にテレビはありません。
平成25年11月27日
訂正 昨日の話の最後の部分、デジタルカメラの画素ピッチとピント合わせについて、ちょっと間違った解釈をしていた(ような気がする)ので訂正。カメラのオートフォーカス(AF)に関しては画素ピッチが狭いほうがより厳密さを求められるのは間違いないと思う。問題はマニュアルフォーカス(MF)だ。MFは人間が目で見て自分で合わせるから、画素ピッチは関係あるがイメージセンサーのサイズは問題ではない。センサーサイズじゃなく、ファインダー像の大きさが問題なんじゃないかと。当たり前だけど、より大きい方が細かいところまで見えるから、MFでのピント合わせもしやすいし精度が出せるだろう。もちろん、同じ大きさでも見やすい、見にくいはあるんだけどね。光学式ファインダーの場合、センサーサイズにある程度依存するからセンサーサイズは無視できないのだが、それでも最近のAPS-C機は倍率が0.9倍少しのが多く、一方でフルサイズ機は0.7倍程度。フルサイズの方が大きいとは言え、デジタルカメラ黎明期と比べると差はかなり縮まっている。単純にセンサーサイズと画素数だけ比較してもピント合わせのしやすさには直結しないだろう。 さて、昨日はα7Rとα77でのピント合わせのしやすさに言及したのだが、MFに関しては両者でほぼ互角の電子式ファインダーに頼ることになる。α77のセンサーサイズはAPS-Cだが、ファインダーが光学式じゃなく電子式なのでファインダー像の大きさには影響がない。両者のファインダー像の大きさはほぼ同じ(計算式が正しいかどうかは分からないが、多分α77の方が若干……無視できるレベルで大きい?)。ということは……やっぱりα7Rの方が記録画素数が多い分MFでのピント合わせは慎重にやる必要がありそうだ。ファインダーの大きさやドット数にほとんど違いはないものの、α7Rの方が新しい分改良されたものが搭載されているらしく、その分いくらかは見やすいだろうけど……ソニーストアや店頭で見た限り2400万画素と3600万画素の差をカバーするほどの違いは感じられなかった……? ちなみに、電子式のメリットでMF時に一部分を拡大するフォーカスアシストという機能が使える。上手く活用できればMFでも何ら問題なさそうなのだが……私はこの機能が嫌いだったりする。ファインダーの一部が拡大されたり全体表示に戻ったりして表示が変わると、撮影に集中できない。あと、最初にちょっと使っただけで機能をオフにしたからよく分からないのだが、どの部分が拡大されるの?という問題がある。当然だが自分のピントの合わせたい部分を拡大してもらわないと役に立たない。それは画面中央のこともあるだろうし、左上のこともあるだろうし、右下のこともあるだろう。拡大したい部分をどうやって指定するのか分からないが、撮影するカットごとにピントを画面のどこに合わせるかはコロコロ変わるから、いちいち拡大する箇所の指定を変更していては煩わしすぎる。今見てみると、α7Rにはフォーカスピーキング機能が付いているらしいから、そちらを使うという手もあるが……。 α7Rを買ったら、多分サードパーティーのマウントアダプターを買ってライカM、Lマウントのレンズを装着する機会も多いと思う。もちろんそれらのレンズでAFは使えない。というわけでMFでの撮影になるから……だからMFのしやすさは重要項目なのだ。
今日はも一つ、話変わって鉄道模型。カトーの氷河特急のスターターセットが発売されたようだ。機関車の塗装が通常の車両セットとは違っていて、それで私がぎゃーぎゃー騒いでたアレである。ホビーセンターカトー大阪のツイッターに、Assyパーツ組み立て品として機関車だけ売る予定という話が出ていたのだが……これはAssyパーツが発売されると考えて良いのだろうか? それとも、発売されないけどホビーセンター限定で名目上Assyパーツ組み立て品として機関車の分売をするということなのだろうか??? まだ行き付けの店からは何の連絡もなく、カトー公式サイトの生産予定表にもAssyパーツに関する情報は何もない。一応ツイッターの記述を見る限りAssyパーツが発売されそうな雰囲気はあるんだけど……。 まあ一応、今日も書いておくか。「信じてるぜ、カトーちゃん!」
平成25年11月26日
フルサイズ3600万画素は本当にレンズを選ぶシビアなカメラなのか? ニコンD800、D800E、そして今度発売されたソニーα7Rは、35ミリ判フィルムサイズに近いサイズの3600万画素イメージセンサーを積んだデジタルカメラである。今のところ35ミリ判では最も高画素なカメラだ。最近は画素数のアップが緩やかになった印象があるので、しばらくは3600万画素が最高画素機ということになるだろう(って言ってたら4000万画素、5000万画素機が出てきたりして(笑))。そして、カメラ雑誌等では「高画素機なのでレンズもいいものを使う必要がある」というようなことが常識のように語られている。これ、本当だろうか? ある程度は本当だろうけど、幾分か考えが及んでない部分もあるような気がしてならない。今日はその、「及んでないんじゃないか」というところについてのお話。 当たり前だけど、フルサイズ2400万画素機と比べたら、解像度が高いので要求されるレンズ性能も高くなるだろう。比較対象はそこじゃなくて、APS-Cサイズのセンサーを積んだ2400万画素機だ。APS-Cサイズの2400万画素デジタルカメラは今までに複数登場しているが、あまりレンズを選ぶという話は聞いたことがない。もちろん、安いキットレンズみたいなのはそれなりの写りしかしないだろうけど、かといって各社が発売している最高級品を使わないと2400万画素が生きない、という話も聞かない(聞いたことがないような気がする)。ところが私は、フルサイズ3600万画素と比べると、ある面ではAPS-C2400万画素の方がシビアな気がするのだ。APS-C2400万画素機で使うレンズに関してうるさい意見を聞かなかったのに、なぜフルサイズ3600万画素であれこれ言うのか、と。3600万という数字に騙されてないか、と。ひょっとしたら本当にフルサイズ3600万画素機の方がレンズを選ぶ扱いの難しいカメラなのかもしれないが、私が今日お話しする疑問を解決する記述には出会っていないのも事実だ(古今東西全てをチェックしてるわけじゃないけどね)。
・画素ピッチはAPS-C2400万画素の方が狭い 大まかに言って、35ミリ判とAPS-Cでは縦横ともに1.5倍ほど35ミリ判の方が大きく、面積で言うと35ミリ判はAPS-Cよりも2.25倍(1.5×1.5倍)広い。APS-Cサイズ2400万画素のイメージセンサーを、同じ画素ピッチで35ミリ判にまで広げると5400万画素になる。3600万画素の1.5倍で、逆の見方をすればフルサイズ3600万画素機の方が1つ1つの画素は1.5倍大きいということである。大きいということはその分“粗い”わけで(悪い意味ではない)、レンズ性能の観点から言えば要求されるレベルが高くないことになる。フルサイズのイメージセンサーを搭載したカメラにAPS-C用のレンズを付けて撮影すると、中央部だけを抜き出して記録するモードに切り替わるようだが、この時の画素数は大体1500万画素程度(さっきの1.5倍という数値を採用すると1600万画素になるはずだが、何故かニコンもソニーも1500万画素台に。厳密にはフィルム時代とセンサーサイズが違っているのが原因だろう)。同じレンズをAPS-C2400万画素機に付けて撮影すると……当然ながら2400万画素で記録されるので、この場合はAPS-C2400万画素センサーの方がレンズに対してシビアな結果を出すということになる。 もちろん、フルサイズ機を使うのにわざわざAPS-C専用レンズを用意することはない。フルサイズ対応のレンズを使い、そしてフルサイズ3600万画素の撮影をすることの方が多いだろう。そしてレンズとは一般的に、中央部の方が解像度が高く、周辺になるに従い落ちてくるものだ。だからフルサイズ機を使うならば、周辺部まで解像度の高いハイスペックレンズを使うべきだ……という話の流れになりがちである。ところが思い出して欲しい。周辺部の画素ピッチもやはり中央部と同じで、APS-C2400万画素機よりも広い(言い方を変えると粗い)のだ。レンズの解像度が周辺部で落ちるとしても、イメージセンサーの密度はAPS-C2400万画素機ほどはないのだ。もちろん、周辺部の画質の落ち方が激しければ画素の大きさでは吸収しきれないだろう。念のため書いておくが、私は「フルサイズ3600万画素にいいレンズは必要ない」とは言ってはいない。「いいレンズが必要と言っているが、それは本当なの?」と疑問を呈しているだけである。だから誰か詳しい人に是非訊ねてみたい。レンズの周辺部の落ち込みの方が、画素ピッチの広さよりも影響が大きいのか、と。もちろん私とて、安いカメラに付属している安いズームレンズがフルサイズ3600万画素のカメラでの使用に耐えうるとは思っていない。ただ、大三元レンズと呼ばれる最高級品や、85mmF1.4やサンニッパに代表される大口径レンズでなければフルサイズ3600万画素は勿体無い……というのが少しばかり腑に落ちないのだ。もしそうだとすれば、フルサイズ3600万画素よりもAPS-C2400万画素のときにもっと高性能レンズを推奨すべきだったんじゃないか、と言いたいのだ(そういう記事があったのに読んでない、あるいは忘れてるだけかも?)。 あと、APS-C専用レンズもフルサイズ用同様に周辺部の画質低下はあるはず。フルサイズ用をAPS-C2400万画素機で使うのであれば“おいしいとこ取り”で話は終わるんだろうけど、さっきも書いたようにそういう使い方を強く推奨する雑誌記事等は見たことがない。画角の問題がありそうだしね。で、APS-C専用レンズはフルサイズ用よりイメージサークルが小さいので、その辺り均質なレンズが作れそうに見えるが、実際には小型化のための妥協もあるはず。そうでなければ、APS-C専用レンズは今頃銘玉のオンパレードで大変なことになっているんじゃないかな。条件面としてはAPS-Cでもフルサイズでもあんまり変わらなさそう。
あと、プリントする場合……3600万画素の方が拡大率が小さいということも忘れてはいけない。同じサイズへのプリントであれば、当たり前の話だが3600万画素方が拡大率が小さい。縦横それぞれ0.8倍強程度かな。拡大率が小さければ、その分レンズの粗が目立ちにくいということでもある。もっとも、通常サイズのプリントであれば、そもそも3600万画素も2400万画素もオーバースペック以外の何物でもないのだが……。
APS-C2400万画素のときに声高に叫ばれなかった理由として一つ考えられるのが、APS-C専用のレンズが各社ともに多くなかったことが挙げられるかもしれない。高級なレンズは特に種類が少ない印象がある。つまり、選べる環境下になかったということである。フルサイズ対応レンズに目を向ければ選択肢は大幅に増えるが、画角の問題の他にサイズ、重量の話も出てくる。雑誌記者もメーカーも、2400万画素とは言えAPS-Cのカメラにそういうレンズを安易に勧めるわけには行かなかったのかもしれない。 あと、D800Eやα7Rの場合、ローパスレスという点でまた話が違ってくるのかもしれない(D800Eはローパス“レス”ではないが、実質ないようなもんだろう)。ただ、APS-C2400万画素機にもローパスレスのものが出始めているが、そちらで「レンズを選ぶ」という話はフルサイズ3600万画素ほどは強調されていないような気がする(気がする……という表現は私が勝手にそう思っている、という意味だけどね。まあ、今日の話は全部私の“気のせい”あるいは“思い過ごし”だ)。これは一度、自分で3600万画素機を買って来て、APS-C2400万画素機と比較しなくては。でも私の眼力じゃあ正しい比較は出来ないんだよねえ。
前に話をしたことがあるが、私は今α7Rが欲しい。その一方でいくつか懸念もある。そのうちの一つが「ピント合わせがシビアになるのではないか」ということ。実はレンズはあまり気にしていない。多少の性能の善し悪しはあんまり分からんからねー(笑)(←そのくせ高いレンズを何本か持っている) でもピントは気になる……というか分かる。猫の写真をα77で撮っていると、ピントを少し外しただけでも(パソコンモニター上では)気になってしまう。これは結構なストレスで、ピントは重要とは言えナーバスになりすぎると撮影の楽しさは半減する。2400万画素でこうなんだから3600万画素になったらどないすんねん、と思っていた。だがしかし、画素ピッチを考えると実は緩くなるのかもしれない、と思っている。先ほどの話と同じ流れで、フルサイズ3600万画素(α7R)の方がAPS-C2400万画素(α77)より一つ一つの画素が大きく、その分ピントのずれも許容範囲が広がるんじゃないか……と。ピントに関してはレンズ性能云々じゃなく、ピントを合わせた部分(合っていて欲しい部分)だけの話だから、純粋に画素ピッチの問題になるはずだ。あ、でも、そうか、こればかりはローパスレスが大きくモノを言うのかな……。 この流れで私の理論を適用すると、マイクロフォーサーズシステムは不利になる。今欲しいもう一つのカメラであるE-M1や、既に持っているE-PM2はマイクロフォーサーズ規格の1600万画素機だ。画素のサイズはAPS-C2400万画素よりもさらに小さく、ピント合わせはもっとシビアになる……はずだ。だが、そうなるともっと小さいセンサーサイズのカメラ、具体的にはNikon1シリーズやペンタックスQシリーズ、何よりコンパクトカメラ(高級コンパクトは除く)はどーするねんという話になる。マイクロフォーサーズよりさらに小さいイメージセンサーに1600万画素を詰め込んだカメラもあり、そうなるとピントのシビアさはとんでもないことになるのだが……そういう話はあんまり聞かないねえ。となると、私の考察が間違っているということか??? うーん、ロジックの組み立てに自信はあるけど、見落としがないとは言い切れないからなあ……。 ピントに関して画素数云々とは全く違う話。α-9とα77を交互に使うと……やっぱ電子式ファインダーはまだまだダメだね。光学式ファインダーがすっきりピシっと見えるのに対して、電子式ファインダーは質の悪いガラス越しみたいな感覚。α77のそれは235万ドットか何かで現時点でトップクラスではあるものの、光学式に本当に迫りたければ最低でもその4倍(縦横2倍ずつ)ぐらいは必要なんじゃないかな? 実際見てみないと分かんないけどね。電子式はそれはそれでメリットはあるし、α7、α7Rみたいなミラーレス機にはそれしか積めないので、とりあえず今日のところは「ソニー頑張れ」と言っておこう。でも光学式ファインダーのカメラが欲しいね。
平成25年11月25日
最近の鉄道模型制作事情 セキ8000の22両を目の前にして、デカール貼りを開始したものの程なくして心が折れた。これ面倒すぎ(苦笑) というのが1週間か10日ほど前の話。1両でデカール20枚以上って異常だろう……。俺、基本的にデカール嫌いなんだよ。誰だよ美祢線のフル編成やろうって言い出したのは(他ならぬお前だよ)。 黒いプラスチックと睨めっこするのが飽きたので、一旦別のものを作ろうと画策。そういや先日、大学祭の様子を見に行ったときに後輩が817系を作っていたなあ……俺も積んであるし、作るか! となったのはいいけど、817系も最後デカール貼りが待ち受けていたんだった(笑)
平成25年11月24日
ゲームの話 『ウルトラストリートファイターIV』のロケテストが行われたらしい。で、インターネットの情報サイトで『スパIV』からの変更点が載っていたりするのだが……何か豪鬼がかなり弱くなっているような気がする。弱め調整ばっかりで強化点がないってどういうことなん??? 現時点のが最終バージョンになるわけでもないのだろうが、方向性としては「豪鬼強すぎるから弱くするよ」なんだろうな。そう思うとお先真っ暗。キャラクター的には豪鬼が好きなので、豪鬼もやりつつ他の別のキャラクターも触ってみるべきかなあ(思い切ってヒューゴーとか行ってみるか)。 『閃の軌跡』2周目やっているのだけど……かなり面白くない。原因は戦闘で、レベルを引き継いだので圧倒的に強くて楽しくない。初期値に戻したかったのだが引き継ぎ項目がかなり大まかで、レベルを引き継がないと上げるのが大変な項目まで全部リセットされてしまう。悩んだ末に引き継いだ結果、戦闘が一瞬で終わってしまう事態に。ファームウェアで何とかできそうだから改善して欲しいところだが……もうアップデートは無いだろうなあ。
平成25年11月22日
公式見解 鉄道模型Nゲージの話。カトーが作っている車両によく搭載されている電車形のカプラー(連結器)がある。世界標準?のアーノルドカプラーではなく、カトー独自のカプラーで他種のカプラーと連結することは出来ない。このカプラーは実物の連結器を模した部分で連結するのではなく、下に付いているフックを引っ掛けて連結する構造になっている。もちろん実物の電車にはそんなものはないが、模型ではよくあることである。ところで、実物には「電気連結器」、通称電連というものが連結器本体のすぐ下に付いているものがある。これは「電気の力を使って車両同士を繋ぐ」のではなく、電気系統を隣の車両と繋ぐための接点みたいなものである。故に力学的には相互の車両を繋ぐ能力は持たない。カトーのそのカプラーは、下にあるフックが邪魔で電連が再現できない。ちなみに、トミックスのTNカプラーは連結器本体で連結するようになっているので、連結器本体直下の電連がカッコよく再現されている。この差異だけでも、225系、287系(こうのとり、くろしお)やE259系(成田エクスプレス)はトミックス製品を選ぶ価値がある。まあ、カトー製品に改造してTNカプラー付けるって手もあるんだけど。で、一部の人はカトーカプラーの下のフックのことを「電連(を模したもの)」と言っているんだけど、皮肉の利いた上手いジョークだと思う。 ずっとジョークだと思ってたんだけど、どうやら世の中にはあれが本気で「電連」(を模したもの)だと思っている人がいるらしい。いくらなんでも……あれが電連に見えるのは実物を知らないか眼力がなさすぎるかだろう。と言いたくなるぐらい全くの別物なのだ。カトーは日本のNゲージの元祖だから根強いファンも居て、「あばたもえくぼ」なのかもしれないが……。 今月末に発売予定の新製品、飯田線の旧型国電には新型のカプラーが搭載されることになっている。今までのフックではなく、きちんと連結器本体で連結できるようにしたカプラーだ。このカプラーが分売される予定になっているのだが、その分売品の製品案内の紙を見てぶったまげることになった。
「これまでのものは、カプラーの下に電気連結器形状の部品がありましたが」
あの変な形の(実物にはない)フックのことを、作ってるメーカー自身が電気連結器だと言っている!(唖然) いや、私は決してカトーというメーカーが嫌いなわけではない。今年はあんまり製品買ってないけど、氷河特急とかスイス連邦鉄道の客車とか買って大満足しているし、新製品の飯田線のクモハ53と愉快な仲間たちにも大いなる期待を寄せている。まさかそのメーカーが……あの変な物体を……電気連結器だと思っていただなんて! ちょっと、いや、かなり幻滅してしまったぞ! ちなみに、HOの連結器もよーく見るとフックで連結する構造になっている。Nは連結器のそのさらに下にフックが付いているのだが、HOの場合連結器本体の最下部がフックになっている。いわば、フックを本体内に格納して目立たなくしているというわけだ。最初気付かなくて、ある日しげしげ眺めていて発見し、この時も結構幻滅したなあ。
あ、わざわざ書くまでもないことですが、今日の話は20%ぐらいジョークです。って、五分の四は本気なのかよ(笑) カトーがあのフックを電連としていたのはずーっと前から分かっていた。JR東日本が新幹線を2編成繋いで走らせたりしているが、その新幹線の連結器には……何故か在来線と違って電連が上側についている(理由は知らない)。そして、カトーが発売している新幹線模型のカプラーはフックが上側になっている。それを見れば、カトーが“アレ”を電連に見立ててることは明らか。ただ、“アレ”を電連のつもりにするのはちょっと出来の悪いジョークにしか見えないのも事実。メーカーが苦し紛れにやってるのならまだしも、ユーザーがそれに迎合することはない。小さな模型だから仕方のない部分もあることを分かった上で、“アレ”が電連には見えないことを忘れてはいけない。
平成25年11月21日
Xrd 気が付いたら新作格闘ゲーム『ギルティギア イグザード サイン』の公式サイトが出来てて、ちょっとずつ?情報が公開されているらしい。ロケテストもやってるみたいだけど、まあ私は正式稼動(というか家庭用が出るまで)待つことにする。新システムがいくつか追加されているようだけど、多分使いこなせなくてボッコボコにやられる側に回るんだろうなあ(笑) でもまあ、同程度の腕前のプレイヤーとやる分には『ストIV』シリーズのとき同様、五割前後の勝率は確保できるかな。そういや『ウルトラストリートファイターIV』ってのも来年発売されるみたいだし、また少し格ゲーに戻りそうな予感。 『ギルティ』に話を戻すけど、現在公開されているキャラクターは旧作にいた12人と、シルエットのみ公開の新キャラ1人。その中に……テスタメントはいない。正式稼動までまだ時間があるようだし、徐々に登場キャラクターも増えていくものと思われるが……それでも削られやしないかと少々不安である。何せ、『ギルティ』シリーズはほぼテスタメントしか使えないからなあ。スレイヤーとかアクセルとかちょっと練習してみたけど、結局のところテスタメントが一番面白い(笑) テスタメントがいないんだったら、思い切って謎の新キャラに走るという手もあるが……それにしても我ながら不器用だよな。『ストIV』シリーズもほぼ豪鬼1キャラのみだったし、模型作る器用さはそこそこあると自負してるけど、アクションゲームは苦手だなあ。そういう意味ではSNKのゲームって簡単だったのかもしれない(『月華の剣士』とか『餓狼』あたりは、友人との対戦であれば大多数のキャラで互角以上に戦えた。キャラクター性能に極端な個性がなかったということか)。
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