橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成25年7月上旬分

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平成25年7月10日

『とれいん』を読んでいて気付いたこと

  昨日からの流れのお話。模型雑誌を読んでいて楽しいのが新製品紹介。あ、いや、特集記事も楽しいんだけど、月によっては興味のない特集のこともあるから、毎月安定して楽しめるのは新製品紹介のページかな……と。いくらインターネットで情報が手に入るとは言え、完全ノーマークのサードパーティーから面白そうな新製品が発売されることも多々あるこの業界。やはり紙媒体でこうしてまとめて紹介されていると読むのが楽しい。Nゲージだけじゃなく、HOやOゲージ、はたまたさらに大きい1番ゲージやライブスチームの商品紹介記事は、買うことはないだろうけど見ているだけでも面白い。それに、雑誌記者による簡単な商品解説・レビューが読めるのは雑誌ならではだしね。そんな感じで、先日買った『とれいん』の新製品紹介記事もくまなく(?)チェック。そして気付いたことがある。
  トミーテックの鉄道コレクションシリーズで、旧型国電の仙石線の模型が発売された。仙石線の旧型国電と言えば、ウグイス色(黄緑)で塗られて、冬季の雪対策でベンチレーターがグローブ形から押し込み形に変更されているのが特徴。私の好みで言えば、押し込み型より丸いグローブ形の方が似合っていると思うのだが、大糸線の模型を作る際、変化が付いて面白そうなので仙石線から大糸線に移ってきた車両をチョイスしたことがある(現時点で仙石線色の仙石線車両を作る予定はないが、暇になったら作るかもしれない:そんな暇になる日が来るのかねえ)。さて、その仙石線のどんな車両が鉄コレで発売になったのかというと……クモハ54 100番台とクハ68。”一般的”には51系に分類される車両である。ところが商品名は「40系仙石線」となっている。何故? この両者は、元々40系として製造され後に51系に編入された車両だ。編入された理由は、座席がロングシートからセミクロスシートに改造されたから。外見上は40系のクモハ60、クハ55のまま。当時の国鉄は、シートの違いで40系と51系を分けていたようである。そんなわけだから、形式ナンバーは51系と言えども見た目は40系。旧国趣味界では、扉間の窓の枚数の違いで「5枚」「6枚」と呼び分けているらしいが、私にはこれがどうもしっくり来ない。40系は800ミリ幅の窓が5枚並んでいるが、51系は800ミリ4枚の両側に700ミリ窓が並ぶ。確かに枚数だけ数えるなら5枚、6枚なのだが、幅も配置も違うのに枚数が目印なのか、と。元40系とか51系オリジナル車とか、そういう形式名で呼んだ方が分かりやすいような気がしていた。そんな中でトミーテックがど真ん中ストレートの大胆な商品名を付けてきた。おいおい、いいのか40系で?とは思うのだが、今ネットで検索したところ、そこに突っ込みを入れる声は小さいようである(ざっと10ちょっとのブログを流し読みしたが、51系の番号であることを指摘していたのは2つだけだった)。皆気にしていないのかなあ。私の検索の仕方が悪かったのかなあ。というか、そもそも『とれいん』の記事にもそのあたりについてはなーんも書いてなかったのが不思議。ひょっとして私の認識がおかしいのか???


平成25年7月9日

久々に欧州型鉄道模型の話でも

  先月は珍しく、鉄道雑誌、カメラ雑誌を合計4冊も買った。最近こうした雑誌は興味のある月しか買わないのだが、先月は珍しくそういう記事が重なったということだ。何もまとめてひと月に集中しなくても……と思うのだが、先月はたまたま私のアンテナの感度が良かっただけかもしれない。そのうちの「とれいん」のお話+α(+αの方が長いのはお約束)。
  読みたかった記事は、橋本孔明という人の欧州型模型の記事。以前から日本型の加工でちょくちょく名前を見たことがあったのだが、私が欧州型に興味を持ってからのある日、とあるキーワードでネット検索した際に見つけた改造・加工記事のブログに同じ名前を発見。「うわ、この人外国型もやってたのか」と驚いた次第。「とれいん」の記事によると、興味を持ったのは2009年のとのこと。私より約2年早いということになる。で、欧州と言ってもたくさん国があるが、私と同じでスイス型がお好きのよう。多分他の国の模型も集めているとは思うのだが、8月号ではスイス型の実車紹介と加工記事が出ていた。実車紹介については、大体私が調べて知っているのと同内容。ただ、EW-IV食堂車のICN塗装については初耳初見で、これはちょっと調べてみなくては(←自分で確かめないと気が済まないタイプ)。フライシュマンはEW-IVのICN塗装の生産時に食堂車もラインナップしていて、動画サイトの実車走行動画ではそれと同じ色の車両しか確認していなかった。だから、食堂車は色が変わってないとすっかり思い込んでしまった。もっとも、動画サイトでのチェック時にはそういう思いで見ていないので、見落としの可能性はある。ICN塗装化と並行?同時?にパンタグラフの撤去も行われたそうなので、フライシュマンはパンタグラフの撤去車を作るのが嫌で旧塗装しか製品化しなかったのかもしれない。私も食堂車もう1両買って、パンタ撤去とICN塗装化してみようかな。食堂車はオリジナルカラーもICNカラーでも座席車とは違う色で目立つのだが、塗り替えただけあってICNカラーの方がICNカラーの座席車に馴染むような気がする。
  しばらく話をしていなかったが、なかなか入荷しないと嘆いていた欧州型はようやく揃いつつある。「揃いつつある」とは即ち、まだ全てではないという意味でもある。その店ではロコフライシュマンの取扱量が少ないようで、荷物がある程度まとまるまで送ってこないそうだ。メルクリントリックスはコンスタントに荷物あるらしいが……。で、ようやく送られてきたと思ったら、私の注文したものは半分強しか荷物に入っていなかったらしい。当然他の人も頼んでいるだろうから私のを優先しろとは言えないのだが、一つの荷物に入りきらないぐらい注文溜まってるならもっと早く送ってきてもいいんじゃない? 先日ようやく今年に入って二度目の入荷があったらしいのだが、今年に入って注文した今年の新製品は来たのに、去年(一昨年の暮れだったかも)注文した去年発売の製品がまだってのは解せん。さらに腑に落ちないのが、品切れと言われていた品物が届いたということで……メーカーの在庫管理体制を疑ってしまう。「ない」と言われた品物が「ある」のなら、その逆パターンもあるんじゃないかと現時点でとても不安。未着の客車がまだ7両(+α?)あるのだが、大丈夫かなあ。あと、ユーロが高くなって商品価格も上がってしまっている。今年の初めの入荷時と今月入ってからので、同じ製品で比べると約2割アップ。外国の商品なのでレートによって値段が変わるのは仕方がないが、注文した品物が訳の分からない分納になって、待たされた揚げ句遅れて届いた品物の値段が上がっているのでは文句の一つでも言いたくなる。
  まあ、せっかく待望していた商品を手にしたのだから、切り替えて各製品の話でも。普段だったら画像で〜なのだが、最近そういう気力がないので文字オンリー。

○ SBB Re460
既にカトー製品は持っているけれど、赤一色のベーシックな塗装のフライシュマン製品が発売されたので購入。フラ製は初。細かい出来のあれこれは良く分からないけれど、特に問題もなく実車同様カッコいい。ダミーカプラーが付属しているので、2台のうちの1台の片側はそのうちダミー化しよう。ちなみに、同じフライシュマンのタウルスシリーズにはダミーカプラーが付いていなくて、このあたりはどういう扱いなのか良く分からない。

○ BLS Re465
Re460の、BLS向けに出力を増強した兄弟車。塗装は濃い青。私は最近よく「赤がカッコイイ」とか言ってるが、元々好きな色は青。そしてRe465の青もいい色である。しかしながら、この形に似合うのはやっぱり赤だよなーと思わせる一台。後述のEW-IV客車は、青いBLS車も魅力的だ。

○ SBB EW-IV(座席車)
元ロコ製品らしく、出来は……イマイチ。金型もちょっと古くなっている印象。特に窓周りと塗装と走行性能が。ってほとんど全部やん。出来ればどこかのメーカーが完全新規で作って欲しいような気がするのだが、買い直すにはちょっと厳しいぐらいたくさん買っちゃった(てへ)。まあ、とりあえずEW-IVが模型でうちの家の線路の上を走るということで満足するか。

○ SBB EW-IV(先頭車)
こちらは新規製作らしいのだが、既存車にやや合わせたのか妥協気味な雰囲気(主に窓周り)。但し、金型が新しいお陰か、カプラー周りと台車周りは何の問題もない。ライトはヘッド/テールライトのみならず室内灯も標準装備。あのっ、中間車には室内灯ないのに先頭車だけ光らせてどーするんですか? 中間車にも取り付けろ、ってことなのかもしれないけど、そうするとコストが……。ライト基盤はDCC対応で、私初のDCC対応車……もちろんDCCの制御機器はないので宝の持ち腐れ。DCC基盤積んだせいかお値段もちょっと高め。アナログ仕様で全然構わなかったのだが……。ちなみに、集電板のせいで転がりは最悪の次ぐらいに悪い。欧州製品はここらへんが弱点。カトーが本気出して参入したら欧州メーカーは全部Nから撤退するんじゃないか?とか思っちゃったりする。もっとも、向こうの主流はHOだからカトーもNで本気だそうとは思ってないかもしれない。

○ SBB EW-IV(食堂車)
先述の食堂車。こちらもやはり元ロコ製品らしい。プロトタイプが何故か数両しか製作されなかった試作車(前期車?)らしく、とれいんの記事で孔明氏は後期型(量産車?)に見せる加工をしていた。パンタグラフが大きくて、キャスコのケースに入れ替えようとすると天地方向が足りなかったり。

○ OeBB Rh1216
オーストリアの機関車。”タウルス”と呼ばれるシリーズの一員である。オーストリアとスイスの国際列車をイメージした列車を仕立てようと購入したのだが、オーストリアの客車がまだ手元に2両しかないという……。タウルスはRe460には負けるけど、名前の通り?なかなかの男前。こちらも標準塗装は赤。欧州は赤い車両が多いかもしれない。

ここからは別の店で買った製品。
○ SBB Re4/4II
スイス連邦鉄道の、Re460が登場する前の標準的な機関車。現在でも主力として活躍中らしい。Re460と比べるとクラシックな装いで、全長も短くコンパクトな印象。当初はノーマークだったのだが、動画で見慣れてくると外せない機関車に(笑) 赤いのが欲しかったのだが、残念ながら緑しか手に入らなかった。但し、緑も似合う機関車である。

○ ベルリンワルシャワエクスプレス
ドイツとポーランドを繋ぐユーロシティ(国際列車)。白地に青い帯が入っており、その青い帯が途中で切れていて「Berlin-Warszawa-Expless」の文字が入っていてカッコいい。今の日本型のようなセット売りではなく、ユーザーが好みも踏まえて買い足せていける単品発売。製品としては5種出ているのだが、実車の標準編成は6両らしい。動画サイトで見ると5両編成もあったようだが……私は1両多く買って6両編成に。列車によってはかなり長い14両?ぐらいのものもあって、日本型の値段だったら是非やりたかったのだが、単価の高い欧州型なので妥協。機関車はタウルスシリーズの色違い。ポーランドのナントカ塗装なのだが、これはこれでカッコイイ。客車も同じ塗装のが合って、ベルリンワルシャワエクスプレスに繋がれる(繋がれた)こともあるようで、機関車にも似合うことだしこちらの客車も発売されたら是非何両か欲しいところだ。

○ DB IC/EC用客車
上記列車で代用?塗装変更完了前?に繋がれていたことがあるようで、ドイツのインターシティ、ユーロシティ用の車両も買ってみた。その日の気分によって青帯統一編成でも赤帯混じりでも楽しめる。また、スイスドイツの国際列車は、スイスユーロシティ用客車に1両この車両が繋がれているようで、そちらでも楽しめる。なお、ベルリンワルシャワエクスプレスを含めて古い製品らしく、分割ラインがちょっと信じられない場所に入っている上に冗談みたいに目立つ。実は赤帯はもう少し買ってみる予定だったのだが、出来が悪いので断念。他社からもっといいのがそのうち発売されるだろう。

  「なんかむっちゃ増えてるやん」と突っ込むのが正しいと思います(笑) カトー氷河特急とあわせて、今年はかなり増えてます。ただ、この勢いで突っ走るといろんなものが(主に財布が)やばいので、現在自制中。しばらくは新しく欲しいものを作らないようにします。


平成25年7月6日

朧村正

  先日、PS Vita本体と一緒に買ったゲーム『朧村正』の話でも。話が例によって長くなるので、たまには簡潔にまとめる努力でも。
  まず、「☆」による各種評価。例によって「☆☆☆☆☆」が最高で、「★」は「☆」の半分。

総合評価 ― ☆☆☆☆
ゲーム性 ― ☆☆☆☆★
キャラクター ― ☆☆☆☆
物語  ― ☆☆☆★(隠しエンディング含む)
難易度 ― ☆☆☆★
プレイ時間 ― ☆☆☆
グラフィック ― ☆☆☆☆★
音楽 ― ☆☆☆★
食べ物 ― おいしそう
狐 ― ☆☆☆☆★(人間に化けてない狐)


  全体的に高評価。順番に……ゲーム性について。私の苦手なアクションRPGだけど、どちらかというと防御より攻撃のゲームで、私の弱点があまり露見しないタイプなのでよかった。ただ、やっぱり回避を含む防御技術は大切だよね……。キャラクターは、主人公にまあまあ感情移入できるし、道中味のあるやつもいた。惜しむらくは「町」相当する場所にもうちょっと住人がいて欲しかったことかなあ。全くいなかったらそれはそれでそういうゲームって納得できたかもしれないけど、何か中途半端な人数……。物語は、真エンディングがちょっと訳わかんなくて減点。いや、意味は理解できるんだけど、そう来るか……と言った感じ。好きなのは鬼助、百姫両方で二番目のエンディングかなあ。エンディングを抜きにすると、鬼助のストーリーの方が好き。中盤から「惚れた女のために」って感じになるんだけど、やっぱり同性だからこういうところ理解しやすいのかもしれない。百姫の方は、何か理不尽で納得がいきにくい。難易度は「無双」と「修羅」の二種類しかないのだが、「修羅」は難しくて「無双」は簡単。間が欲しかったような……でもボス戦は結構苦労したので「無双」で良かったのかな。「修羅」でクリアすると「死狂」というちょっとおかしめの難易度が追加されるらしいけど、やる気起きません(笑) プレイ時間が少々不満で、エキストラダンジョン全部攻略して真エンディングも見て……まだもうちょっと遊びたかったような気がする。「死狂」やれってか? グラフィックはとても綺麗。2Dの最高レベルじゃないか……と書いたらいいすぎ? ゲームは3Dである必要はない、という主張にまた根拠が加わってしまった。音楽は普通。サントラ買おうとは……あんまり思わないレベルかな。崎元氏ということで期待はしたのだが、少し期待しすぎてハードルを高めてしまったかもしれない。食べ物の表現には凝っていて、美味しそうに見える。私は割りと大丈夫だが、プレイする人によっては深夜は遊ばないほうがいいのかもしれない(笑) 主人公達の道案内役?の稲荷の狐さんが出てくるのだが、各主人公それぞれ1人(匹)ずつ化けて人間の姿をしている。狐のままのも何匹か出てくるのだが、結構可愛い。その愛らしさが余すことなく再現されたぬいぐるみが発売されたら買う。最低二匹は買う(もちろん1匹1万円とかだったら買わないが)。……でも発売されてないんだよなあ。
  今回珍しくプレイ時間に言及したが、何故かというとVitaが私にとって新ハードだからという理由が……。もうちょっとVitaで遊んでいたいのに『朧村正』終わっちゃったよ……という感じで残念なのだ。「じゃあ次の買えば?」――今下手に買うと、月末の『逆転裁判5』が買うだけ買って放置されるという『逆転検事2』の二の舞になるリスクがあるんだよなあ。ニコリのパズルのを買えばそれはないんだけど……さてどうしましょうかねえ。


平成25年7月4日

ゼロ行進

  今日もまた、観戦試合連続イニング無得点記録の起点が出来てしまった。というか、観に行った5試合のうちの3試合が完封負けって酷くない? 確かに今年は多いんだけどさ。それでも辛うじて2勝してるのが救いと言えば救い。それに負けたら完封も乱打戦の末の1点差負けも一緒なんだけどさー。でも今日の場合、1点取ったら全然違う試合だったんだよな……。というわけで、今年もそろそろ諦観の時期に入ったのかなあ。


平成25年7月2日

食べるだけナントカ

  一時期「魚を食べると頭が良くなる」って歌が流行ったけど、それって「プロテインを摂取すると筋肉が付くよ」って言ってるようなもんだよね。




* プロテイン飲むだけで筋肉が付くわけではない。大切なのはトレーニング。プロテインは言ってみれば栄養補助食品で、トレーニングによる筋肉増強を効率よく進めるためのものである。ということで、魚に多く含まれるDHA(だっけ?)が頭にいいとしても、鍛錬抜きで頭を良くしようというのは虫のいい話だろう、というのが今日の発言の主旨(まあ今更なハナシなのですが……)。


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