橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成24年4月下旬分

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平成24年4月30日

  はーい、というわけで今月もいつものいってみよーかー。

【ののちゃん】8巻(3月新刊):☆☆☆★
  近年の『ののちゃん』にはシリーズものがあるのだが、そのうちののぼるくんの所属する野球部編から柴島センパイがいなくなってしまった。詳細は不明だが、問題を起こしての退部ないし退学ということになっているようだ。素行が悪かったからなあ。留年してたし(あれ? 中学だったよね? 中学って留年あったっけ? あ、中学ということは退学という線はないのか)。代わりに柴島センパイの家業の跡継ぎ編がスタート。何か切れ味イマイチで、ちょっとこれは勿体無い”移籍”だったような。

【史上最強の弟子ケンイチ】41巻(既刊):☆☆☆★
  40巻発売当時の”感想文”では「ボケたフリをしているだけだろう」と書いてた久賀舘のおじいちゃん。41巻を買う前に読み返していると、本当にボケていて時折”スイッチ”が入って正常に戻ってるだけかも……と思ったり。41巻の本人の申告によるとボケたんじゃなくてフリなのだが、結末部分ではやっぱりボケてそうな雰囲気も……んー、達人だから爪を隠している(ボケたフリをしている)ということにしておこうか。
  裏ムエタイ界の死神、アパチャイ・ホパチャイ、はどうやら飛行機が苦手のようで。その気持ち分かるなあ〜。だってあんな鉄の塊が空を飛ぶんだぜ? 悪い冗談としか思えない。とまあ、そんなギャグパートも格闘パートも『弟子ケン』らしい展開だった。

【史上最強の弟子ケンイチ】42巻(既刊):☆☆☆☆
  師匠対闇の武器組みの達人がメイン。まず前半、秋雨と剣星の馬鹿馬鹿しいやりとり(褒め言葉:なお、馬鹿馬鹿しいのは剣星)があった後に戦闘開始。秋雨の「この泰平は先人の涙と汗があってのもの。易々とは奪われはせん!」の決め台詞があまりにもカッコ良くて痺れる。そして剣星。相変わらずエロに邁進する中国拳法の達人だが、こちらも勝利後のセリフが微妙にカッコ悪いくせに決まってるあたりが作者の腕前ということか。前半戦の最後は逆鬼が締めるのだが……逆鬼のシーンはごく普通。残念。
  後半はアパチャイ&兼一対ムエタイ師弟。師匠のアーガードとの因縁という形でアパチャイの過去が描かれる(アパチャイの秘められた過去はこれで2度目?)。アパチャイというと常にアホっぽい表情して抜けまくりの言動が連続していたのだが、明らかに青年期の方がしっかりしているような気がする。
  ところで秋雨先生、どこから5インチのフロッピーディスクなんて持ち出したんスか(笑) この人ぜ〜〜〜〜ったい初心者なんかじゃない(笑) きっと5インチの現役時代からパソコン触りまくっていたに違いない(笑)

【数学女子】3巻(新刊):☆☆☆★
  上手く証明できたら「エレガント」と賞賛され、証明の筋道が野暮ったいと「エレファント」と苦笑いされる……。ある種の言葉遊びなのだが、この「エレファント」という表現を初めて聞いたのは漫画『Q.E.D.』。数学科にいたけどそんなの聞いたことないぞ? 『数学女子』でも出てくるところを見ると、世間一般の数学界(*1)では普通に使われる表現なのだろうか。
  女子グループの某(実は登場人物の名前を良く覚えていない)の運転が酷くて、同乗者が「ガードレールが二重になってる、落ちたら死ぬぅぅぅ!」とビビってるシーンがあった。某頭文字がDの漫画に書いてあったな……と思ったら、その吹き出しのすぐ左に「イニDで読んだ」ってコメントが。お前もか!!(*2)

*1 どこが世間一般なのだろう
*2 橘雪翼の知識のうちの何パーセントかは漫画から仕入れたものです(だから間違ってることが多いかも……)

【はじめの一歩】99巻(新刊):☆☆☆
  最速決戦なのだが、話の展開はあまり速くない。どんどん才能が開花していく板垣クンだが、

  あっ、これ、決着付くの100巻? 記念の区切りの単行本のメインイベンターが主人公じゃないのかよ!

【バーコードギアス 販売のルルーシュ】(新刊):☆
  『コードギアス 反逆のルルーシュ』のスピンオフ。タイトルを見て分かるとおりむっちゃギャグ系。全く期待していなかったのだが、やはりその通りだった。原作に縛られすぎたあたりが一つのダメなところ。そしてもう一つが、後半オチに困ったのかあまりにも強引なところ。
  どうしても突っ込んでおきたいというか気になる部分。裏表紙のレシート、商品価格をどう足しても「\300,020」にはならない……のは(よく分からないが)ギャグなんだろうけど、お預かりが「\310,000」でお釣りが「\980」なのはいくらなんでもおかしすぎるだろ。

【氷菓】1巻(新刊):☆☆★
  米澤穂信の小説、『古典部』シリーズの漫画化。これまた大した期待もせずに買った。原作の雰囲気を意識しすぎているのか、漫画としてのテンポはいまいち良くない気がする。
  収穫(?)。完璧に忘れていた……というか多分その後小説では一切触れられていない「千反田えるが古典部に入った『一身上の都合』」の詳細が、ひょっとすると漫画版で明らかにされるかもしれない。もしそうなら、漫画自体が多少退屈でも読む価値があるぞ……。

  『数学女子』の新刊を見落としていた。あとは先月買えなかった『ののちゃん』に単行本購入再開の『弟子ケン』(この2件は予定通り)。さらには『氷菓』のコミカライズにも手を出したせいで今月は賑やかなラインナップになった。

  来月は……『バクマン。』『乙嫁語り』、それから『王様の仕立て屋2』をどうしようか考え中。『パタリロ!』も最近アレだしなあ。『ぼのぼの』すら当落線上とは、少し前なら考えられなかったぜ。『範馬刃牙』は宣言どおり買わないつもりなのだが、帯に「親子対決決着ッッッ!!!」とか書いてあったら買うかもしれない。レギュラー組がそれなりに充実しているが、『弟子ケン』も続きが気になることだし、ここらで一気に最新刊まで買っちまうという可能性があってもいいのではないだろうか。


平成24年4月29日

  不意を付いて連日更新。あ、明日も障害がなければ更新するよ。それと、今季第一回目の「阪神の応援やめた」です。
  『キャサリン』を一応クリアしたので、それについて色々と。とりあえず、何故このゲームに興味を持ったのか。

1:パッケージの可愛い子ちゃん
2:パズルが難しくて話題に
3:ラストステージのBGMが『革命』

別に正解しても商品があるわけでもないのでさくっと正答を。もちろん1!……じゃなくて3でした。
  どこかのサイトで『キャサリン』のラストステージのBGMの『革命』がうんたらかんたら……とあったので、「『革命』ってまさかあの『革命』じゃないよな?」と思って調べてみると動画サイトにアップされていた。再生ボタンを押してみると……”あの『革命』”でした。フレデリック=ショパンのエチュード(練習曲)『革命』。ちなみに何故か楽譜持ってんですけど、めちゃめちゃ難しいです。弾けません。もちろんゲーム用にばっちりアレンジされていて、こりゃなかなかに良い感じ。
  とまあ、きっかけはそんな感じ。公式サイトに行き着いて初めてゲームジャンルを知って、ストーリーのイントロダクションを見て……いっちょやってみるか!という気になったのである。パズルの部分は先日言ったとおり、パンツ一丁姿の主人公ヴィンセントを操り、石を動かして階段状にし登って行く。ストーリーはヴィンセントと恋人キャサリン、そして突如現れた謎の美女キャサリンを軸に、巷で話題になっている謎の怪死事件が絡みつつ深みを増していく……というかヴィンセントは深みにはまって行く。エンディングはいくつかあるようで、途中の選択肢をどう選ぶかで結末が変わる。”選択肢”のうち、パズルパートの中間地点で出される質問はゲーム機をオンライン状態にしておくと回答が送信され、そして他のプレイヤーがどのぐらいの割合でどっちを選んだかが表示される(オフラインだと、メーカーがあらかじめしていたアンケート調査の情報が表示される)。私は……かなり多くの質問が多数派だったと答えておこう。ちょっと意外。同じタイプの人間がこのゲームのプレイヤーの多数派だったか、もしくはストーリーの流れからそれっぽい選択肢を選んだか。
  難易度が先日から言っているように相当高い。「easy」「normal」「hard」の3つがあるのだが、「初めてプレイする人はeasyがオススメ」と画面に表示されるとおり、「normal」では第3ステージあたりから厳しくなってくる。私は6ステージの2つ目がどうしてもクリアできず挫折。ゲーム中でも悪夢に入る前なら難易度が変更できるので、少し前のデーターをロードして「easy」にしてその先に進んだ。「normal」と「easy」の差が結構激しくて、この調子で難しくなるのなら「hard」は相当なパズルマニア向けになりそう。「easy」は石の配置が違う他、セレクトボタンを押すと1手戻せる(最大9手まで)のが大きい。このゲームはあまり考える時間を与えてくれない上に、よく考えて石を動かさないといわゆる「詰んだ」状態になりやすい。というわけでセレクトボタンは大活躍。さらにこの”待った”は考慮時間も与えてくれる。石を動かした後、下の石が崩れる直前まで考えてからセレクトボタンを押すと、石を動かす直前まで時間を巻き戻してくれるのだ。セレクトボタン大活躍。まあそんなわけだから、「easy」と「normal」の難易度は全然違う。せめてノーマルでも「1手戻す」が使えたら良かったのに、よくこんな仕様にしたものだ。
  噂によるとエンディングは8つあるらしい。とりあえずそのうちの2つ見た。ハッピーエンディング風のといまいち良く分かんないのと(バッドエンドじゃないとは思う)。せっかくなので残りの6つも制覇しておきたいところ。ある程度は最終ステージの質問の答え方でエンディングが分岐するようなのだが、さっき書いた選択肢の回答の蓄積も影響してくるため、全部制覇するには最低でもあと2回、最初からやり直さないといけないようだ。まあ、「easy」にすれば何とかなるかなー。


平成24年4月28日

  『キャサリン』、阿鼻叫喚モノの難易度に心が折れてついに難易度を「イージー」に下げてしまいました……。
  さすが「イージー」なだけあって、あのナイトメアが嘘のようにサクサク進んで、このままエンディング……と思ったらラストステージがのっけから難しくて今日はとりあえず中段。

中P+中K(ストIII3rd)(*)

はい、変換間違えました。格闘ゲームの中段攻撃じゃなくて中断です。にしても、これノーマルでもめっちゃ難しいし、一体スタッフは何を思ってこの難易度にしたのか……。これのハードクリアする人は相当なゲーム好きだな。

* 当初「→中P」って書いてたんだけど、全キャラそれで中段攻撃が出せるわけではないので変更しました。ストIVの豪鬼だと手刀を繰り出す中段攻撃なんだけどねー。ダメージ小さいから滅多に使わんけど。ちなみに『ギルティギア』シリーズだと、全キャラ共通操作で「S+HS」か「D」(作品による)が中段攻撃になってます。


平成24年4月26日

キャサりん

  さしあたって2日に一度ぐらいのペースで更新できたらなーって思ってます。ま、それはともかく。
  『キャサリン』ってゲームを攻略中。ジャンルはパズルアクションになるのかな。立方体の石をずらして階段状に並べて上に登って行くゲーム。時間と共に下のほうから崩れて行き、上手く登れないと最後奈落の底へと落ちていく。この夢見の悪さが『IQ』(*1)を思わせたんだけど、ゲームを先に進めていくと悪夢度が『IQ』の比じゃなかった(笑) 『プリンス・オブ・ペルシャ』を思わせるトラップがあったり、下に足場がない状態で下に下りようとするとブロックにしがみつくあたりも『プリンス・オブ・ペルシャ』を思わせる(*2)。しかし操るキャラクターが32歳のパンツ一丁(*3)のおっさ……じゃなかった、好青年なのは何とかならんのか(*4)。
  ゲーム始める前に後輩から話を聞いたり、あとどこかでちょろっと見た限りでは難易度が相当高いということだったんだけど、確かにこれは結構難しい。何とか先に進めているけど、どこかで難易度を落として攻略するかも。なお、ジャンルこそパズル系なんだけど、しっかりしたストーリーもあってそちらも面白い。ま、そのうち長々と語ることだろうからまたそのうちに。

*1 「インテリジェント・キューブ」だっけな? 初期のプレイステーションのゲーム。迫りくるブロックを消していくゲーム。上手く消せないと足場が崩れて、最後には奈落の底へと落ちて行く。『IQ』という略称は伊達じゃあなく頭を結構使う。
*2 最近の新作は知らないが、旧作はパズル要素もある2Dアクションゲーム。ぬめっとした独特の動きがその時代では新しかった。ジャンプして向こう側まで1キャラ分距離が足りなかった場合でも、しがみついてよじ登ることが出来た。姉曰く「何かセコくない?」
*3 パズルの舞台は主人公ヴィンセントは悪夢の中。よって、ヴィンセントが寝ている姿でパズルに挑むことになるのだ。ってゆーかパンツ一丁で寝るんじゃねえ! ちなみに枕を抱えている。
*4 32歳ってオッサンじゃないよね? まだまだ若いよね?




*5 32歳と言うと、橘雪翼の現在の年齢である。


平成24年4月24日

  家具を組み立ててたんだけど、力を入れてねじ回ししてたら右手中指第二関節にマメが出来た……痛い。

  買って来たまま長らくほったらかしにしていたグリーンマックスのNゲージ”完成品”の阪急電車の整備、ようやく終わりが見えてきた。今回手を加えたのは8両編成4本(以前作った100年ミュージアム号含む)2両編成3本……溜めすぎたっちゅうことやな。「買ってきたのにほったらかしていたのか」という突っ込みはナンセンス。ひと手間入れる必要がある、という時点で”完成品”でありながら「完成品」ではないのだ(*1)。ある種キットと同等の扱い。キット買って来るペースより仕上げが早いやつなんてそうそういないだろ? 自然と”積み木”は溜まる傾向にあり、買って来た順に処理するとも限らず、結果数年間放置なんてザラにある話。今回の阪急”完成品”以上に積んだままになってる製品だってあるんだ。
  ああ、念のため言っておかなきゃなるまいな。「ほったらかしに」していたのは表現上の話であって、実際は時折棚から取り出して箱を開けて眺めて今後の方針を検討していたりしていたわけだよ。で、面倒だな、って思ったらそのままそっと蓋を閉じて何事もなかったかのように棚に戻す。次は数ヵ月後まで”その機会”は訪れない。その数ヵ月が蓄積されて何年も経つこともあれば、運良く半年ぐらいで何か作業が始まることもある。ごくごく稀に「数=0.5」だったりすることもあるしね(既に日本語の用法としては怪しい等式だが)。ま、そういうのも鉄道(に限らず)模型の楽しみの一つだったりする。完ッ全な余談。阪急8000系については買って間もなく作業を始めたんだけど……ちょっとした問題発生で中断。その後放置され続けたというわけだ。部品を別の箱に入れていて、普段のケースならその箱を探すのに3日がかりの大プロジェクトに発展していたところ。ところが今回は素直に棚から取り出してくることが出来てラッキーだったね。ま、そんなわけだから、「数年間放置していた」と言っても無駄に死蔵していたというわけではない。放置していた期間もその模型で楽しんでいたということなのだよ。それに、あるうちに買っておかないと後で入手に困る事だってある。ほらさ、阪急8000系4両増結セットとかね!(爆)(*2)

*1 ”完成品”と「完成品」:メーカーは完成品と謳って販売しているが、ユーザー……少なくとも私にとっては完成品ではない。という、完成品という言葉の解釈の違いを表現するため、前者を”完成品”、後者を「完成品」と表現している。
*2 内輪ネタです。ごめんなさい、こんなところでネタにして>某後輩君


平成24年4月22日

  今日も鉄道模型ネタ。グリーンマックスから完成品で旧型国電クモユニ81及び同型のクモニ83 100番代が発売されることになった。同社は最近、製造して板キットを順次新規設計で完成品化するのが一つの流れになっている様子(今まで全然なかったものも完成品として発売しているが)。世間ではGM高い高いといわれているのだが、今回もご多聞に漏れずキットから比べると”大幅値上げ”になってしまった。キットが20年来お値段据え置きというのも分を悪くする原因だ。Nゲージの完成品を広く流通させている会社としては、今GMが最も価格帯が高いところにある。しかしながら私はGMというメーカーが好きなので、ある程度は値段に目を瞑って購入している。けれど、突っ込むべきところにはきっちり突っ込み入れさせてもらう。
  今回発売されるのは、湘南色と大糸線色のクモユニ81、横須賀色のクモニ83 100番代。大糸線色は以前、キットから組み立てたことがある。クモニ83 100番代はクモユニ81から改造された車両。郵便室がなくなっただけで外見は色と標記が全く一緒。現代ならばクモニ81になっていたのだろうけど、旧国の時代はクモニとクモユニが同じ番号を使うことを許されていなかったのであろう。ともかく、形は全く一緒なのでクモニ83 100番代も一種のカラーバリエーション。3種類は同じ金型の色違いということになる。さて、気になるお値段が……

 ● 湘南色 動力付き 8500円 動力ナシ 5800円
 ● 大糸線 動力付き 7300円 動力ナシ 4700円
 ● 横須賀 動力付き 8500円 動力ナシ 5800円

大糸線のみ値段が少し安い。これは何故か。メーカーに訊いたわけじゃないのだが、考えられるのは唯一つ。大糸線は青一色だが、湘南色と横須賀色は共にツートンカラーである。なるほど、納得

  ――できるかグリーンマックスのアホ!

完成品で色が違うからと言ってここまで露骨に値段が違う商品を見るのは初めてかもしれない。人の手でちまちま色を塗っているのなら値段が変わっても当然なのだが、大手メーカーの完成品は機械に作業させているはず。工程自体は一つ増えてコストもアップするだろうけど、一色増えるだけで販売価格に2割前後も影響が出るのかあ? GMの他の製品を見ていると結構カラフルな車両も多く、2色塗り3色塗りは当たり前。色数が増えるごとにクモユニみたいに値段がアップするなら、それらの製品は超絶価格になってないとおかしい。がもちろん、そんな風にはなっていない。阪急7000系を見れば良く分かるのだが、車体上部にアイボリーが入った現行塗装バージョンと、阪急マルーン一色のちょっと以前のバージョンとで値段は一緒。良い方に解釈すれば大糸線色だけがサービス価格なんだろうけど、悪い方に解釈すれば阪急7000系旧塗装はぼったくられているということになる。
  もう一点気になるのが、動力付きは両車で1200円の差、動力ナシは1100円の差。たった100円だが価格差に差がある。これもまた謎。動力車の方がベースとなる値段が高いので影響が大きく出る? 車体塗装の手間は動力付きだろうがナシだろうが一緒のはずなのだが。ボディは同じで、下回りに動力ユニットを使うかトレーラー仕様を使うかだけの話。数学的に書けば、
2色塗りのボディの値段+動力付き下回りの値段=8500円
2色塗りのボディの値段+動力なし下回りの値段=5800円
1色塗りのボディの値段+動力付き下回りの値段=7300円
1色塗りのボディの値段+動力なし下回りの値段=4700円
という4つの式が成り立っていて欲しいのだが、これが矛盾するわけだ。言ってしまうと「商売をするってのはそんな簡単な話じゃないんだよ」ということになるのだが、何だか納得が行かない。
  ところでこれ、「旧型国電第一弾」らしいんだけどこの調子で第二弾第三弾って続くのかねえ。クモユニだけ出されてもどうしようもない(こともないかもしれないけど)ので”続き”はあってしかるべきなのだが、お手軽な価格のキットを組み立てて遊んでいる身としては複雑な気分。私がキットを組み立てる理由は大きく分けて2つの理由がある。
1:組み立てる工程を楽しみたい
2:完成品にない車両が欲しい
の2つである。多くの加工派模型鉄(*)は後者の理由が圧倒的だと思われるが、私の場合前者の理由だけでキットを買って来て組むことも少なからずある。そしてどちらか単独の理由というのも少なくて、例えば1と2が半々のこともあれば、1が8割ぐらい、2が2割ぐらいという動機付けで作ることもある。旧国の場合ちょっと珍しくて、1よりも2の方が比重が高めだったりする。というわけだから、完成品で、それもGMから発売されると悩みが大きい。完成品でも某MA社だったりすると完全に無視できるんだけどね。大糸線に関してはさらに悩みが深く、私はオリジナルで調色した色を使って塗っているため、仮に完成品が出たとしても……んー、完成品は完成品、キット組み立てたものはキット組み立てたものとして別個に扱う可能性もあるかなあ。完成品として発売されるとしても、ラインナップの拡充まで相当時間を要するだろうし、私が欲しいと思う車両が全て揃うとも限らない。まあ、完成品を改造して作るという手もあるが……。幸いGM製品は、一度生産してそれっきりというのは少ない。様子見しているうちに売り切れてしまい、その後旧国第二弾第三弾と続くうちにやっぱり買っておけば良かったと思ったとしても、きっとそのうち再生産されて市場に出回ることだろう。特に旧国シリーズの展開が続けばクモユニが絶版になるということはまずないだろう。焦って結論を出す必要はない。さしあたっては手持ちのキットを地道に組み立てるとしますか。にしても、完成品発売後もキットは併売するのかねえ。しないのであれば、一応クモユニ81のキットもいくつか押さえておくべきかもしれない。

* 「鉄」とはこの場合鉄道趣味人のこと。「模型鉄」で鉄道模型を楽しむ鉄道ファン。頭の「加工派」は加工を好むタイプのことで、対義語?にコレクション派がある。但し、完全な対立ではなく「コレクションしつつ加工も楽しむ」という人もいる……はず。


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