橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成23年8月下旬分

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平成23年8月31日

  初っ端にいきなりチェック漏れがあって、次に中旬発売のも1冊見逃していた。今月発売のレギュラー陣3冊中2冊を見落としていたってどういうことよ? もはや事前チェックの意義と有効性を疑うしかない(自虐) 当初の予定では今月少なかったので、面白そうな漫画を書店で探してみた。その結果、前々からちょっと面白そうだと思っていたタイトルを買ってみることに。という具合で8月の漫画感想文の始まり始まりぃ〜。

【範馬刃牙】30巻(新刊):☆☆☆
  意外に礼儀正しくテーブルマナーを身に付けている範馬勇次郎。そんな父の姿に驚く刃牙。という流れから……なんだが、ひょっとして作者、当初の方向性を見失っている? まあ『グラップラー刃牙』時代を含めると10年以上も続いている漫画だし、作者が宗旨替えしてもおかしくない。現状刃牙が勇次郎に勝てるとも思えない部分もあるので、これはひょっとするとひょっとして……。世間が何と言うか分からないが、それはそれでアリかもしれない。

【バクマン。】14巻(新刊):☆☆☆☆
  期待の新人の才能の秘密は、ネットで集めた名も顔も知らぬ協力者達だった――というお話。最初はやる気のある初々しい若手を装っていたが、実力の秘密を知られて真の顔を出す。高慢で挑発的で傍若無人な振る舞い。しかし、絵に描いたように坂を転げ落ちることの早いこと早いこと。あ、そうか、漫画だから絵に描いてあるんだね(笑) ネットで協力者を募って漫画を描く、というアイディアは実際に思いついてやろうとする人がいてもおかしくなさそう。『バクマン。』14巻のこの流れは、「やってもきっと失敗するよ」というジャンプ編集部と漫画家原作者の忠告なのかもしれない。
  さてさて、その七峰某は実は踏み台で、中井復活の序章だったりするんじゃないかと思ってみたり。夢破れて実家に帰り、喰っちゃ寝の生活をしてより一層肥満度合いを増して再登場した中井。外見もそうだが中身もいやーなキャラクターになってしまった。その中井も流石に七峰某のやり方は「違う」と思う。漫画家として最後の矜持は残していたようだ。というわけで次巻、七峰某の完全沈没は当確として中井の扱いがどうなるのかが気になる。

【乙嫁語り】1巻(既刊):☆☆☆★
  とりあえず最初に書いておきますが、アミルさんは悪い人です。
  19世紀のアジア、遊牧民族のお話。タイトルどおり、ある部族のある家に「嫁」さん(アミル)がやってきてどーのこーのなのだが、まあ何ということもない彼らの日常生活を描いた漫画。あとがきによると作者がこの時代のこういうのが大好きらしくて、そのお陰か描き込みが良くてその世界に引き込まれる。「嫁」はあんまり関係ないような気もするけどね。ただ、その嫁がらみでキナ臭いところもある。この雰囲気の漫画でそういう流れは私はあんまり好きじゃない。だから作者がこの先、どういう話を作っていくのか方針が気になる……。

【乙嫁語り】2巻(既刊):☆☆☆☆
  というわけで続けて買った第2巻。久しぶりにやっちゃいました。ええと、出先で買って帰りの電車(地下鉄)の中で読んでたら知らない駅名標を見ることに……。
  何が面白いのかと言うと表現が難しいんだけど、あまり知らない民族の知らない暮らしぶり(まあ漫画だからフィクションがかなり混じってそうだけど)を見るのが面白いのかな? 話の中心となる一家のところにはイギリスから来た学者がいるのだが、彼が彼らの文化を研究するという形で読者にも分かりやすい説明が入る。
  1巻のキナ臭いところの話がちょっとあって、それでもまあ平和なのかな? その事件がきっかけでアミルが夫(ちなみに嫁のアミルが20歳で夫はまだ12歳だ……この時代の遊牧民族は15、6歳で結婚してるのが当然だったらしい)のことを意識するようになったり……というところで話が進むのかと思ったら、イギリスの学者のスミスが別の部族のところへ行くことになった。あとがきによると「3巻はスミス視点で話が進みまーす」とのこと。えええええ。結局、タイトルの「嫁」は全然テーマじゃないじゃないか。
  あ、そうそう、なんでアミルさんが悪い人なのか書き忘れてた。1巻の最初の話で兎狩りしてたんですよ! 兎狩り! 馬に乗ってですね、弓を番えてですね、射る対象が う・さ・ぎ なんですよ! もちろん狩った兎は料理して食べるんですよ! ね? 悪い人でしょう?(笑)

【乙嫁語り】3巻(既刊):☆☆☆★
  そんなわけで今のところ最新となる第3巻。スミスさんが酷い目に遭います。案内人とうまく合流できないスミスさん。ちょっと目を離した隙に馬と荷物を盗られるスミスさん(これはちょっとスミスさんが無防備)。そんな折に一人のお嬢さんに見初められます。そのおじょーさんは諸々の事情で母一人娘一人で暮らしている。この時代の遊牧民族としてはかなり異常な状態だったらしい。母親から娘をもらって下さいと言われて困惑するスミスさん。そんなこんなしているうちに町で不審人物として捕らわれてしまうスミスさん。あ、ところで、盗られた荷物他は無事戻ってきます。すわ処刑のピンチか!?と思われたところで案内人やアルルク(アミルの旦那君)が助けに来てくれる。でもって先ほどのおじょーさんの話になって、何だかんだで嫁にもらう決心が付いたスミスさん。でもその直後にどんでん返し。現代先進国の基準で言えば時代錯誤も甚だしい理由(習慣?)で引き裂かれてしまう2人。でも時代錯誤って言われてもこの時代のこの民族じゃそれが常識なんだよね。案内人もアルルクもふつーに「それじゃーしょーがないよね」とあっさり言う。しかしながら、時代はともかくイギリス生まれのイギリス育ちのスミスさんには堪えた。一度は結納の品代わりとして渡した時計(この時代ではとても貴重な品だった?)をこっそり投げ捨ててしまうスミスさん。うん、その気持ちとても良く分かるよスミスさん。でもドンマイ! 君は嫁探しに来たわけじゃないんだろう? さあ明日から再び研究のために邁進するんだ!
  さて、4巻はどーなるんでしょうねえ?

【遮那王義経 源平の合戦】16巻(新刊):☆☆☆★
  義仲討たれる。平家復活。さあ次の巻は鵯越か?
  何度も言ってますが、読者の多くが「義経が身代わり」という設定を忘れ去っていてもおかしくない展開。多分物語の最後のときまでこの設定は話題にならないんだろうなあ。次の巻でいよいよ義経の伝説的快進撃が始まる。はずなのだが、あとがきによると「今までの義経ものになかったような」話になるらしい。楽しみです。

〜番外編〜
久々の番外編は、侃侃諤諤で何か言ってたアノ漫画です!

【隔週刊イガワくん】
  某スポーツ情報サイトで連載中の2コマギャグ漫画。ブラウザで読むという特性を生かして2コマ目は伏せられており、クリックするとオチの部分が読めるようになる。2コマ目で落とすというあたり他にあまりない読み味の漫画だ。
  113話(8月22日掲載)、武士風の装いで「右殺しの上原」「左殺しのヒサノリ」と来て……オチは「飼い殺しのイガワ」。その2コマ目にはイガワくんに同情するヒデキの姿があるのだが、小さく「夏男のヒデキ」という解説も。松井の「○○殺し」という二つ名を思いつかなかったのだろう。ところでこれ、イガワくん以外の3人は元某球団の人のような気がする。……何かの陰謀か? まあ単純に、元某球団の人の方が数が多いんだろうけど。

  以上、レギュラー3冊に新タイトル3冊。なかなか密度の濃い6冊だったように思う。いずれも続刊が楽しみだ。
  冒頭で書いたように漏れが激しいチェックだが、9月は予定では2冊『はじめの一歩』と『天体戦士サンレッド』。数が少ないだけに何か見落としている気がしてならない(笑) 下旬までに見落としが発覚しなければ、過去に途中でやめた漫画の続きを買おうかな、とか検討中。途中でやめた漫画は数あれど……そのうちどれにするかは秘密。橘雪翼を知っている人なら「意外!」と思うあれにしようかな、とか……。でもあれ、まだ売ってるのかな。最近、漫画が絶版になるのは早いからねえ。


平成23年8月30日

  観に行ってから随分時間が経っちゃったけど、今日は映画『コクリコ坂から』の感想文を書く。説明するまでもないがスタジオジブリの最新作で、監督は宮崎駿じゃなくて吾郎ちゃん(<だから親しくもない年上の人間をちゃん付けで呼ぶなつうの)。吾郎ちゃんの前作『ゲド戦記』が散々な出来だったせいで、以来私はジブリの作品を観なくなってしまった。なのに不安視しつつ何となく観にいってしまったわけである。
  いつもやってる漫画の感想文みたいな感じで評価すると……
  ☆☆☆☆
ぐらいかな?
  ☆☆☆☆★
ぐらいでいいかも。この映画、一口に表現するとなると難しいのだが、面白いわけではない。まずストーリーはベタ。どの程度原作に沿った展開なのかは原作を読んでいないので分からないが、古い原作に引っ張られているのか新しいところはない。演出も何か突出したものがあるわけでもない。今流行りの3D版があるわけでもないしね。ごく普通のアニメーション。『ナウシカ』のようなカタルシスもないし、『ラピュタ』のような冒険活劇でもない。『魔女の宅急便』みたいに魔法が使える少女が出てくるわけでもないし、『千と千尋』のように神様のいる世界に迷い込んだりもしない。トトロやポニョのようにキャラクター商品が売れそうな要素もほぼないと言っていい。ファンタジーの要素が全くない作品で、それもそのはず、モチーフは1963年の横浜、かつてあった日本の光景を忠実に描くことに心血が注がれたような印象を受ける。映画の最後に「この物語はフィクションです」と表示されるのだが、この話が「実際にあったものです」と言われても違和感がないぐらいであった。ありがちな物語が淡々と綴られていくわけだが、その丁寧な描き込み、落ち着いた語り口調が心に沁み入るものを感じさせてくれる。「面白い」わけじゃないけど、私はこの映画がとても好きだ。
  以前、『ハウル』と『ゲド』を観た際に書いたと思うのだが、映画は基本的に娯楽であって、そこに無理やりメッセージ性とかテーマを持たせる必要はない。それが無理なく組み込まれているのであれば問題はないのだが、『ハウル』と『ゲド』に関してはそのせいでくどかったり、話が難解になっていたような気がするのだ。今回の『コクリコ坂』にはそういうものがなかった。それも素直に「良い」と思わせる理由になったのかもしれない。少女と少年の恋愛の物語で、最後の方をくどくどと続けずあっさりエンディングに繋げたのも良かった。あんまりこっ恥ずかしいのは好きじゃない。
  2点気になるところ。1つはネタバレ。まず1つめ。映画の最初の方で、主人公の少女は「メル」と呼ばれている。えらくハイカラな名前だなあと思っていたのだが、後半、「海(うみ)」と呼ばれるシーンが増えてくる。最初このギャップが理解できずにいた。結局分かったのは帰ってネットで調べてから。それも公式サイトじゃなくて漫画版に関する記述のページにて。「海」のフランス語が「ラ・メール」で、その「メール」を縮めて「メル」というのが松崎海の愛称だった。映画でそういった説明は一切ない。ちょっと不親切じゃないかな。2点目。風間俊が海のことを避けるようになる。そのタイミングが今思い返してみてもよく分からない(2回目観れば分かるかもしれないが)。俊は海に海の父親の写真を見せてもらい、それで2人が兄妹だと思い込む。だとしたらその翌日の朝から俊は海によそよそしくするべきなのに、何故かカルチェラタンの掃除の際、遠い先輩の古い答案?を見たことが引き金になっている(ように思えた)。海が「わー、この○○って人すごい、100点だって」という感じの発言した瞬間に俊の表情が変わるのだが、その答案の主の名前がよく聞き取れず、俊に関係のある人物なのだろう……と思っていた。が、後から思い返してみると、試験の答案は関係ないんじゃないかと思うんだ。おそらく『コクリコ坂から』は2度目を観ることがあるだろうから、その2度目の際には注意して観てみよう。
  あともう一つ書きたいことがあるのだが、テーマが外れてしまうのでまた後日。映画館で涙したのは初めてのことかもしれない。


平成23年8月29日

  カメラの案内の葉書が来た。α77の文字が目に飛び込んで来て、てっきり以前中古OM-3TiやVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM を買ったあの店かと思ったら、某ヨから始まる家電量販店からだった。曰く以前ソニーのデジタル一眼レフカメラをお買い上げのお客様に、だそうだが買ってねーよ……

  ――ごめん、買った記憶あった

α350を買っていたね。というわけで私も対象となったようだが、

  ――バーカバーカ、誰が買うかバーカ

先日の話の通りα77を買う気は一切ないのだが、それに加えて2点気に食わないことがこの葉書にあった。まずは「デジタル一眼レフカメラ」という表現。せっかくメーカーが私のような偏屈野郎に迎合して「デジタル一眼カメラ」という表現をしているのに、販売店が台無しにしてどうする。α77は「デジタル一眼カメラ」であって「デジタル一眼レフカメラ」ではないわ、この虚けが! 次、「『GPS』『3軸チルト可動式液晶』『60p フルHD 動画』などこだわりを満載した1台」という売り文句が入っていたのだが、満載されているこだわりに「光学式ファインダー」が入ってない。このあたり某ヨさんはどう説明付けてくれるんですかねえ? この俺にカメラを売りつけようなんざ10年早いわ!

  これだけで終わると、いかにもネタに困窮してます感が強いので本日は二題目行きます(笑)
  昨日プロ野球で珍事が起きた。阪神の代走に代走事件ではない(充分珍事かもしれないが)。勝ったのに順位が落ちてしまったという例のあの事件である。昨日の試合が始まる前の時点で、セ・リーグは3チームが勝率5割で並んでいた。セ・リーグの順位規定では、どうやら勝率が並んだときは「勝利数」「去年の順位」などで順位が決まるらしい。昨日試合開始前の時点でそのチームは、48勝48敗いくつかの引き分けだった。残りの勝率5割の2チームはいずれも47勝47敗いくつかの引き分け。よってそのチームが2位ということになっていた。あ、なお、引き分け試合は勝率計算の時は無視する規定らしい(多分パも同じ)。そして昨日の試合でそのチームは勝利を収めた(チッ)。同時に勝率5割で並んでいた他の2チームも勝利した。結果どうなったか。既に新聞で報道されている通りだが、そのチームは「49勝48敗」に、他2チームは「48勝47敗」に。いわゆる貯金1である点は3チーム共通だが、そのチームだけ勝率で一厘差で他2チームより下になってしまった。その結果「4位転落」、試合に勝ったのに順位が下がってしまったというわけである。
  何故こんなことが起こるのかというと、同じ1勝でもその重みが違うと表現すればいいだろうか。よく言う「開幕戦の重み」とか「エースが先発する試合の重み」と言った精神論ではない。その1勝が勝率に影響を及ぼす重み、どちらかというと数学的理論的な意味での重みである。同じ1勝でも、総試合数が多いと全体に占めるその1勝の割合は小さくなる。試合数が少なければ逆に大きくなる。そのチームは同じ勝率5割ながら勝ち数が多かった。それはつまり、そのとき並んでいた2チームよりも(引き分けを除いた)試合数が多かったということでもある。そのため、次の1勝の勝率への影響が小さかったのだ。他の2チームに比べて勝率の上昇幅が小さかったのだ。結果、勝ったのに順位が落ちるということが起きた。これは別にチームが悪いのではない。日程の兼ね合いとか、引き分け試合の扱い方とか、そういう理由による(順位規定も若干は影響しているが、あまり本質的ではない)。理論的にはありえる話だとは思っていたが、まさか本当に起きるとは思ってなかった。現実は小説より奇なり。


平成23年8月28日

  先日の「ソニーの新型一眼カメラに対するがっかり感」の翌日に書こうとしていた話があるのだが、何故かすっかり忘れて別のネタを投入した模様。
  少し前から「次に買うMP3プレーヤーは、iPodじゃなくてウォークマンにしよう」と宣言?している。ウォークマンというのはもちろんソニー製品で、カメラは脱ソニーするつもりなのにウォークマンは脱アップルしてソニーにしようとしているこの不思議。始めは去年の10月に発売されたモデルを狙っていたのだが、色があまり好みじゃないので悩んでいた。そうするうちに安かった某通販の販売価格が実店舗価格と同じになってしまい、お得感が薄れてしまってまたまた悩み込んでしまった。そうして出てきた結論は、モデルチェンジを待つというもの。コンパクトデジタルカメラは一時期、各社8ヶ月ぐらいでモデルチェンジしていた印象がある。ウォークマンもきっと8ヶ月ぐらいでモデルチェンジするだろうと思っていた。しかしながらどうやらウォークマンは、ライバルのiPodと同じ1年サイクルのよう。そんなこんなでサブ機不在のまま随分経ってしまった。そろそろ新製品の噂ぐらい聞こえてきてもいいのに、と思っていたら一応海外で今年のモデルが発表されたらしい。今日公式ページをチェックしてみると、4つあるシリーズのうちの一番安いタイプに新製品の案内が出ていた。一番安いタイプとは、イヤホン一体型の最も小さい機種。私は家でスピーカーに繋いで使うつもりなので、イヤホン一体型はいくらお手軽価格とは言え手を出すつもりはない。小型軽量化のせいか容量も小さめだしね。というわけで残りの3シリーズの新機種の国内発表を心待ちにしている。結局あれから8ギガバイトモデルを買うのか16ギガバイトモデルにするのか全然考えてないんだけど、やっぱり16ギガかなあ? あとは某Jから始まる家電量販店の通販店舗の値段設定が、実店舗よりワンランク安くなるかどうかが焦点だ(笑)


平成23年8月27日

  鉄道模型のメーカー、グリーンマックスの直営店の「グリーンマックス・ザ・ストアー」のスタッフブログがある。GM製品が売れるように、と日夜せっせと更新が続いている。その中のGMキットの組み立て記事にちょっとびっくりすることが書いてあった。GMキットの多くでは、窓ガラスの表現として車体の裏から塩ビ板を貼る想定となっている。透明で薄いぺらぺらの塩ビ板だ。そのブログの組み立て記事でも、塗装やレタリングが終わって最後の工程で窓に塩ビ板を貼っている。どこで私がびっくりしたのかというと、その塩ビ板を貼るのに使う接着剤だ。
「流し込み接着剤を流して接着します」
ここで塩ビ板を使ったことがない人のために解説。簡単に言うと、塩ビ板はプラスチック用接着剤ではくっつかないハズ。そして普通、「流し込み接着剤」というとプラスチック用接着剤で粘度の低いタイプを差すことが多い。タミヤの緑キャップとかクレオスの製品、それからガイアノーツも最近発売していたかもしれない。フィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーが最近売り始めた強力タイプは、普通のプラ用ではくっ付けられないABSの接着ができる。だがいずれにせよ、塩ビ板はプラ用接着剤ではくっ付かない

  ――と、グリーンマックスのカタログにも書いてある。

自社のカタログぐらいしっかり読めよ……。そんなわけで、その記事の作品は窓ガラスの接着がしっかり出来てないはず。現物を手元で見せてもらったわけではないので何とも言えないが。以前大阪のとある模型屋でハンダ付けについて質問していて、本来くっ付かないはずなのにくっ付いたと言ったら「それ、多分こびり付いてるだけやで」と言われた。その表現が今回にもぴったり当てはまりそう。ブログの作例は「車体にこびり付いているだけ」の状態としか思えない。ただ、ひょっとすると塩ビ板を接着できる流し込み接着剤があるのかもしれない。だとしたらそうと書いて欲しいのだが、特に変わった接着剤の説明はなかったと思う。
  さらに続きを読んで再び驚きが待っていた。今度はパンタグラフを、同じく
「流し込み接着剤を使って固定」
していたのだ。パンタグラフは、軟質プラスチックと金属の組み合わせで作られている(プラオンリーのもある)。車体に固定する台座部分は軟質プラスチックで、プラスチックと名は付くものの先ほどの塩ビ板同様普通のプラスチック用接着剤では接着できない。原因は軟質プラが溶剤に対して極めて強いから、らしい。というわけで、やはりこれも「流し込み接着剤で固定」と言われると疑いの眼差しを向けてしまう。
  なお、私は両者共にゴム系接着剤で固定している。窓ガラスの塩ビ板は両面テープを使う人もいるらしい。パンタグラフは、大きさがぴったりの穴をどんぴしゃの位置に空けておけば押し込むだけで実用上問題ない強度で固定される。だが、自分で穴を開けると微妙にズレたりしてしまい、誤魔化すために穴を少し大きく広げたりするので最終的にゴム系接着剤のお世話になったりする。
  塩ビ板やパンタグラフを流し込み接着剤で固定しようとするのは、私から見れば初心者の発想である。我ながら上から目線で偉そうだけど、そう思うんだから仕方ない。今回は特に、相手がグリーンマックスのスタッフなんだから。その人特有の作り方で自分の模型を作る分には構わないんだけど、公式ページで異端な方法をさも当然かのように書いちゃまずいだろう。というか、誰か同じ会社の人間がチェック入れて当人に突っ込めよ! 既に3作完成して4作目に入ろうとしているのだが、直ってないところを見るとどうやら互いの記事はチェックしない、もしくは何も意見を言わないのが暗黙の了解らしい。ちなみに、ブログにはコメント欄があったりするが、このブログのコメント欄は締め切られていて一般閲覧者が何か言うことはできない。んー、何だかもどかしい。


平成23年8月26日

メールマガジン

とあるメールマガジンの3行目。
「このメールは等幅フォントに設定の上ご覧ください。」


  ――嫌だね。お断りする。


また、別のところは
「このメールはHTML形式対応メールソフトでご覧ください。」


  ――対応しているよ。


HTMLメールの表示設定をオフにしてるけどね。

上記2つとはまた別のメールマガジンで、
「本メールは等幅フォントで快適にご覧いただけます」
この書き方はオッケー。さらに別のメールマガジンはHTML形式なのだが、このメールの中身はいつも興味深いのでHTML表示設定をオンにして見ている。もちろん見終わったら忘れずにオフに戻す。
  というわけで本日の結論。しょーもないメールしか送って来ないところはユーザーにメーラーの設定をあれこれ指図すんな!

白兎 「だったら配信停止手続きすればいいのに……」


平成23年8月25日

ぬか喜び

  というわけでソニーの新型カメラの詳細をチェックしたのだが、ぬか喜びに終わってしまった。新型カメラの名称はα77とα65、共にファインダーが光学式でないタイプのカメラであった。私が”本気撮り”に使いたいカメラは光学式ファインダーを備えたカメラ。だから此度の新機種はお呼びでないのだ。ソニーはいつになったら私が使ってみたいカメラを作ってくれるんだろう。一生ないことなのかな。
  α77とα65についてもう少しだけ説明をしておこう。去年ぐらいに発売されたエントリー機で、α55とα33という2つのカメラがある。αシリーズのカメラながら、光学式ファインダーを備えないという変な構成のカメラだった。その代わり秒間10コマという、一眼レフカメラであれば高級機、最高級機でなければ成しえない連写性能を備えているのは魅力だ。そのα55やα33の上位機種と考えてよさそうなのが、今回新発売となるα77やα65。撮影素子にどうやら新型のものが使われており、画素数が2430万とかなり多い。α77は連写性能が秒間12コマとさらに速い。光学式ファインダーに代わるものには、有機ELファインダーが搭載されていて……このあたりはよく分からない。実機を触ってみないことには評価できない。でも、光学式ファインダーより見易いということはないだろうなあ。
  「一眼レフ」カメラの「レフ」が何のために入っているかというと、光学式のファインダーのためである。光学式ファインダーが入っていない以上、α55やα77は「一眼レフ」と呼ぶには相応しくない。α55やα77には、一眼レフカメラのレフの位置に良く似たミラーが入っているらしいのだが、そのミラーは光学式ファインダーを搭載するためのものではない。そこのところソニーはわきまえていて、α55やα77の商品説明には「一眼レフ」とは書いていない。「一眼カメラ」という表現になっている。もちろん正統派の一眼レフカメラであるα900の説明は「一眼レフカメラ」だ。ソニーはきちんと2つの用語の使い分けをしている。この先果たしてソニーが「デジタル一眼レフカメラ」を作る気があるのか、それとも「デジタル一眼カメラ」専業になるのか……。私の気持ちは9割方ニコンに行ってしまっているのだが、気持ちだけで実際の行動は何も起こしていない。だからまだソニーにはチャンスがある。是非とも私が欲しくなるようなカメラを作って欲しい。残り1割の気持ちがそう言っている。

  昨日書いたことへの補足。α77の価格で20万円と表示されていたものはレンズ付きだった。そのレンズは新型で、APS-Cサイズ専用のF2.8大口径ズーム。単体発売もされるようだが、スペックの割りには大人しい価格設定のような気がする。α77のカメラ本体価格は15万円ほどで、価格帯で言えばα700クラス。もちろん中身も、私が光学式ファインダーでないことに不満を感じるだけで、その他のスペックはα700クラスだ。やはりソニーはこちらのタイプをメインに据えるつもりなのかな。


平成23年8月24日

  ネタに困っているので去年の今頃何をやっていたのだろうかと思い、久々に過去ログを読んでいた。当然だが去年の今頃は原発事故も起きておらず、従って電力問題も起きておらず、冷房使い放題(いや、電気代の問題はあるけど)、PS3で遊び放題だったようだ(PS3の消費電力は大きいらしい)。
  ――というようなことは過去ログ読む前から分かっている!
ええと、去年の最近に何があったかというと……蚊が、ね。耳元に止まったから叩いてみたら聴覚がおかしくなったっていうアレ。
  ――完治してませんよ
まだちょっと耳鳴りが残る感じ。下手すりゃ一生このままかもしれないと諦めている。但し、過去に同じことを思って治った症状もないではないので、2年3年5年と経てば綺麗さっぱり忘れている可能性がないではない。
  他の話題では、バッティングセンターで7号弾を放ったらしい。え? 今年? 1本しか打ってないと思う。打球そのものは悪くないのが行くんだけどねえ。プレートの方向にも打つことはあるんだけどねえ。多分その絶対数が減っちゃって、だからあまり当たらないんだろうなあ。今月の上旬に風邪引いて以降、練習をサボりがちなのが悪いのかもしれない。同じ日に、ソニーの悪口を書いている。何故α700の後継機を出さないままなんだ!とか、他にも少々。まさかさらに1年経って何の進展もないとは思わなかったよ!

  ――ありゃ?

久々にソニーのサイトを見てみたら何か見慣れないカッコ悪いカメラがある。何だこりゃ、また変なエントリー機を作りおって。

  ――ソニーストアで20万ちょい?

瓢箪から駒、とはこの事だな。今から詳細をチェックして明日のネタにする(爆)

  ちなみに冒頭で消去線引いてあるところに何か書いてあるけど、ネタがないわけじゃないんだよな……。最近そのネタを文章としてまとめる気力が足りないというか……。


平成23年8月23日

  は〜んし〜んよ〜わ〜い〜。





応援する気失くすわホンマ。


平成23年8月22日

  旅行会社の広告。「今話題の九州新幹線『さくら』で行く○泊(○+1)日の旅!」みたいな感じの。

白兎 「この『○+1』って何?」
雪翼 「いや、普通『x泊y日』とあったら「y=x+1」だろ?」
白兎 「そんな数学的考察が必要な話題なのかい?」
雪翼 「いいや、そんなことはないよ」
白兎 「だったらこんな分かりにくい表現するなアホ!」

で、新幹線「さくら」に使われているN700系7000番代及び同8000番代には一つ特徴があって。九州内の「つばめ」用800系もそうだったような気がするし、ひかりレールスター用700系7000番代の指定席もそうだったような気がするのだが、ともかく普通の新幹線は2人掛けと3人掛けのシートが配列されている。在来線は2人掛けが2つ、だ。在来線特急のグリーン車は2人掛けと1人掛けにして左右の幅に余裕ができるようにしてあり(無論前後幅も広めに取ってある)、新幹線の場合は2人掛け2つで普通車より広くなっている(無論前後も〜)。
「あれ? 新幹線の方が席が狭いの?」
そんなことはありません。新幹線のほうが線路幅が広く、その関係で車体幅も広いため横一列あたりの座席数が多いのだ……と書いてみたものの、実際の寸法は知らない。何ミリか、あるいは1センチほど狭かったりして? あと、新幹線でも2階建て車輌の1階だったかは2人掛け2つなんだったけな? 東日本のは逆に自由席が3人掛け2つだったような気も? あと、国鉄時代にあった修学旅行用車輌というのは、在来線車輌にも拘わらず2人掛けと3人掛けの幅の狭い仕様だったらしい。
  ……今日はサクっと話終わらせるつもりだったのに、いつもの悪い癖で長くなってしまったなあ……。そんなわけで、その旅行会社の広告にも「さくら」用車輌のシートの横幅が広めであることがアピールされていた。曰く「2列×2列のゆったりシート!」とか何とか。

  ――ちょっと待て

「2列×2列」はマズいだろ。「×」はいかんだろ。掛け算してどうする? 「2列×2列=4列^2」になっちまう(「列^2」は「列」の二乗を意味する)。幸いにして「2×2」も「2+2」も値は一緒だから数字はあってるけど単位が変なことになってしまう。掛け算したいのなら「2×2列」、「2列と2列」だったら「2列+2列」にすべきだろ。この広告作った人間は小学校で算数を習わなかったのか? 計算だけが算数じゃないんだぞ!
  とやっぱり、話学術的?なところに落ち着くのでした。というかそもそも、一般の人は普通の新幹線のシートが2人掛けと3人掛けになっていることを知っているのだろうか……?


平成23年8月21日

  何でこんなに涼しいんだろう。昨日今日と雨降ったけど、たった2日間で? 今年は去年に比べて暑くなるのが遅かったように感じてるんだけど、その分大地に蓄積された熱量が少なくて、その関係で雨が降ったらすぐに冷えちゃったんだろうか。普段夜寝るとき、冷房を27度に設定するのだが28度ぐらいまでしか下がらない。朝起きたら28.5度ぐらいだったりする。それが今朝はきっちり27度まで冷えてたね。というか屋内より屋外の方が涼しい……まだ夏終わってないのに。ここで
「てめーこの電力の足りてない時に冷房27度か!」
とお叱りを受ける前に説明しておこう。冷房を27度にするのは就寝時の寝室のみである。電力需要のピーク時じゃない。普段の冷房は28度どころか29度とか30度。誰にも後ろ指を指される謂れはない! とまあ実は、去年も一昨年も冷房はそれぐらいでしか入れてないんだけどね。だから一見してしっかり”節電”してるように見せかけて、実は去年からみて消費電力は大して変わってない。電気の使いすぎは良くないと思ってずっと自粛してるので、さらに節電してねと言われても知るかそんなもん(一応待機電力なんかをカットする努力はしてるけど)。でも実は、夏よりマズイのが冬。暖房って結構電力喰うらしいんだ……。オール電化最大の弱点?暖房もばっちり電力なのです(汗) 屋根の上に載せている太陽光発電パネルも、当然だけど夏季より冬季の方が仕事量が減ってしまう(ようけ発電してたらようけつこてええんか?という話だが)。とりあえず今年の冬は暖房16度で厚着するしかないのかな……。ちなみに普段の冬場は暖房18度です。
  明日以降も天気は曇りがち雨がちなので、しばらく涼しいのかな〜と思うんだけど、予想最高気温によるとまた30度前後に戻るらしい。まあ、まだ8月末だからね。むしろ今日の気温が異常だったんだ。


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