2021年11月30日
ヤクルトスワローズ日本一おめでとう! ちょっとだけ「途中で応援やめなきゃ良かった」と思ってます(笑) もちろんシリーズに関してはヤクルトを応援してたんだけどね。先月、阪神が優勝した場合に使う予定だった「もう遅い!」ネタを披露したけど、翌日になってまだCS突破からの日本一の可能性が残っていることに気付いた。気が逸ったかと後悔……しかけたんだけど、一瞬で潰えて助かった(笑) というわけでいつものやつ。最近深く考えず「普通」である「☆☆★」評価を付けることが増えてきたような……と反省してここしばらくのを見返してみたんだけど、それほどでもなく、割と的確なものになっていた。でも今月は、心持ち甘めになっちゃったかもしれない。
【SPY×FAMILY】8巻(新刊):☆☆☆ バトルシーンの多い豪華客船編。ヨルの正体がロイドにバレてはいけないので……ヨル本人よりも作者が話の持って行き方で四苦八苦している気がするのは気のせいだろうか(笑) ここでアーニャはヨルの正体を知っているが、ヨル本人はアーニャに知られていることを知らない……というこれまたややこしい状況が話作りの邪魔をしているようにも思える。一番簡単なのはヨルだけで話を進めることだが、それはそれで同じ船乗ってる意味が薄れるので私が突っ込みまくることになるだろう(だったら言うな(笑))。
【Dr.STONE】23巻(新刊):☆☆☆ 2度目の石化から復活して、宇宙ロケット制作に向けてハイペースで進む。そしてWHYマンからの強烈?なメッセージ。しかしこの人も長生きというか気が長いというか。月面から地球上の出来事のチェックを欠かしてないっぽいし。千空の血縁――血の繋がった父親説を私は推したいが、だとすると相当無理がある。一先ず、3700年間どうやって生きていたのか。 カセキが石化から復活すると体の調子がいいと言い、氷月は“死”から復活した。メデューサは不老不死を実現する福音あるいは悪魔の囁きとなるのか。ところで、ここで気になるのが石化の条件。死んでも石化させれば石化解除と共に生き返るというのなら、ミイラを石化させるとどうなるのか。復活させても創作物によくある皮肉な結果にしかならなさそうだが……そもそもミイラが石化するのか。死後いつまででもというわけではなく、死後○○になるまで、という石化のための条件がありそう。その辺の“設定”を作者がどの程度どんな風に考えているのか、後々でいいので知りたいところ。 蛍石。宇宙服の基礎素材、になっているとは知らなかった。望遠レンズの材料になるとしか……無論本作でもそちら向けの用途の話が出てきますがね。 新キャラのSAI。最初囲碁が強いのかと思ったよ(笑) 数学者……というよりはプログラマーにして龍水の兄。彼を見て、千空はついにコンピューターの製作に取り掛かる。スマホ(携帯電話)があんな感じだったから、コンピューターと言っても現代にあるスマートなやつではないんだろうけど、どんな仕上がりになるのだろうか。
【ザ・ファブル The second contact】1巻(新刊):☆☆☆ 漫画の中でもコロナか(禍)よ。途中でプロットの変更があったらしいが。 まずは1巻、序盤は前シリーズからの繋ぎでのんびりした話が多いが、後半に入ると早くも火種の予感。今作も楽しめそうである。
【くま クマ 熊 ベアー】7巻(新刊):☆☆☆ 前から書いているが、ルリーナとギルが出てくる話が好き。デボラネとランズは現状これが最後の登場になる……? どうでもいいがランズの頬の彫り物?が「ツ」に見える。 そして海の街ミリーラへ。小説では随分前に読んだとこなので懐かしい(という印象があるだけでまだ今年の話)。ブリッツ一行初登場のコマは……不穏な雰囲気を醸し出しているが、ここは普通に描写しても良かったんじゃないかな。その後のアトラの話に出てきた「自分たちの仕事は小悪党とつるむことではなく」以下云々はあまり記憶にないのだが、漫画版オリジナルかな? カッコいいセリフだなー。 少し戻って、手を「POM」と叩くシーン。原作でも確か、「普通ならパンっと言う音がするところ、くまさんパペットだから『ポフッ』としか鳴らない」みたいに書かれていたが……ここ、こうして絵で見ると……パペットのくまさんの顔が潰れる形になるんだよな。何だかちょっと可哀想な気がしてきた。ぬいぐるみじゃなくてパペットだからいいんだろうけど。 あとがきでその身をくまゆるくまきゅうに差し出すせるげい氏。しかし「ヘンなものは食べちゃダメ」というユナの教育に従う二匹……そもそもくまゆるとくまきゅうって何か食べるシーンあったっけ? それはともかく、この二匹のグッズ化は確かに有り得そう。というかスタンプ欲しいからこの路線で作ってくれ。そしてゆくゆくは、お店の前やテーブルの上に置いてあるクマの置物(ん? 馬から落馬してる?)のグッズ化も……?
【ここは俺に任せて先に行けと言ってから 10年がたったら伝説になっていた。】7巻(新刊):☆☆☆ 原作者あとがきによると、新登場する古代種竜のケーテがお気に入りということらしい。おそらく作画担当もそれを汲んで?読者に好印象を持たれるような描写になっている?? はい、私も気に入りそうです!(笑) 7巻ラストで王都に“襲来”するケーテだが、これは多分ラックが「俺が気付けば何でもいい」って言ったから「じゃあ直接会いに行こう」ってなったのだろう。これはケーテ悪くない……と早速贔屓が始まった(笑) 過去編は割とあっさり終わってしまった。原作にはない話をグダグダ続けるのもよろしくない、という判断かもしれないので妥当なところなのかな。前の巻で「弓は?」と突っ込まれていたアルテミスの矢は、矢単体で発動できるものだった――なるほどそう来たか。そしてルビが「にせんまんレピー」なところもポイント。1レピーが円換算でどの程度か分からないけど、「1レピー=1円」なら2千万円。結構な額だが、強大無比にして最悪の脅威であるイビルドラゴンを倒し命が助かるならむしろ安いぐらいかな?
【怪獣8号】3巻(既刊):☆☆☆ 最近のアクションシーンの多い漫画で、「何をやっているのかよく分からない」ということが増えていた。歳を取って脳の認知能力が落ちたのか、それとも新しいものに対応できていないだけか……いずれもちょっと認めたくない現実だったので、『怪獣8号』を普通にストレスなく読み進められることに安堵する。俺はまだまだいける!(年寄り臭いセリフ) 保科副隊長と対峙する怪獣化したカフカ。命からがら逃走に成功するカフカだが、純粋な戦闘能力で言えば“8号”の方が上になるのかな? 保科の方も保科で、最初は様子見だったそうだから、手加減一切なしの本気モードだったらどうなのか分からないけど。さて、この戦闘中に違和感を抱き、戦闘後にも疑問が頭に浮かぶ保科。これが怪獣8号の正体を見破るきっかけになるのか。でも考えてみると、保科じゃなくて亜白ミナが気付くのが王道の展開だよなあ。 上官呼び捨て罪で腕立て伏せ50回を課されるカフカ。厳しいなあと一瞬思うが、冷静に考えるとこの人たちなら50回なんて罰のうちにも入らないのかな。自衛隊関係だったら何かにつけて100回単位でやってる気がする。 カフカの隊員としての戦闘能力が低いこともあり、怪獣化していない場面では他のキャラクターがメインとなって動く。そして『ヒロアカ』と同じくキャラクター数が多めというあたりで……さっきの老化現象の話に戻るが、キャラの顔と名前が覚えきれない危険性が(笑) 今のところ付いていけているが(そりゃそうだまだ3巻だもの)、今後どうなるかは見ものでる。出来れば読者の若々しさに依存するのではなく、自然と覚えられるような構成にしてくれるとありがたい(“少年”漫画にどんな注文付けてるんだよ!)。
【はじめの一歩】109巻(既刊):☆☆★ 【はじめの一歩】110巻(既刊):☆☆☆ 普通におもろいやん! どうして試合のところだけあんなにグダグダなのだろうか。 109巻――一歩敗れる。再起を誓う一歩だが、会長や鷹村の受け止め方は違う。一歩に決定的に足りないもの。どう表現するのが的確なのか分からないが、闘争心? 何が何でも勝つ、という勝負への執念? なるほど御尤もな指摘である。一歩はボクサーとしては謙虚で礼儀正しくお上品すぎるのだ。将棋の世界ならばこれでいいかもしれないけれど、ボクシングもとどのつまりは殴り合い。牙を剥き出しにして相手を喰ってやるという気迫が必要なのだ――というのは確かなんだろうけど、こと本作に於いては事情が異なって来る。君ら何年やってるの? 一歩は何試合戦ったの? デビューしたての新人の頃に叩き込むべき心構えをこのタイミングで言うの? いくらなんでもちょっと遅くない? 鷹村はスポーツ感覚で日本チャンピオンになれたんだから十分じゃないか、というが、鴨川ジムはそれを放置して日本チャンピオンにまで育てたんだから、これも一歩の個性、武器と捉えて、そのままどこまで行けるか突き進むべきなんじゃあないかな? 漫画としても何年続いて何巻出てる物語なのか首を傾げたくなる。せめて巻数一桁、連載2〜3年目までにやるべきテーマじゃなかろうか。作者の中で何か方針転換があったのかもしれないが、ブレ、のようなものを感じる。長期連載はこういう危険性も孕んでる、という好例になりそう。 110巻。鷹村の統一戦、の前座?の沢村と千堂の試合。この二人を控室を一緒にした八木さんのせいで試合前に喧嘩を始めてしまう。この辺のノリは『はじめの一歩』らしい面白い場面である。リングに上がった沢村を見て、対戦相手が「なぜアイツは試合前なのに血を流している?」と戸惑っているのがかなりウケる。試合もサクサク進んでいいテンポ。多分111巻から鷹村の試合が始まるんだろうけど、グダグダしてないことを願う。
【TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには】12巻(新刊):☆☆☆ マルコフに勝つのは展開上当然として、その後心臓止めたり生き返らせたり?のところは、最早生命を司るというか弄ぶ死神か何かのようにも見えてきた(笑) その後なんやかんやあってツヨシは照を伴って埼玉に向かう。照が電話で親と話すシーンがあり……ブチ切れ中のツヨシは「親との話なんか適当に返事しとけ!」
いやー、さすがにそれはないんじゃないの? ドン引きだわーと思ってたら、その後きちんと謝るシーンがあり、お互いの身の上話になる。ここらへんでちょっと思い浮かんだツヨシの幸せなライフプラン。格闘家としてデビューしてお金稼いで、絵は趣味で好きなように描けばいいのでは? 何も大学(芸術大学)行かなくても絵は描けるよ。ま、ここらへんツヨシがどうして絵を描きたいのか、芸大に確固たる目的があるのか、そういったあたりが語られてないので何とも言えないが。誰かに師事して学びたい、というのであれば、「アノ最強格闘家、趣味は絵を描くこと!」みたいな感じでアピールしとけば、そういうツテもできるんじゃないかなあって思ったり。 ちなみに埼玉に向かうのに2人が乗った新幹線が、先日引退したE4系だった。
【葬送のフリーレン】6巻(新刊):☆☆☆ 二次試験でダンジョンを攻略する受験生たち。安全のために手渡されたのが脱出用ゴーレム入りのフラスコ。
――脱出用の……「ゴーレム」?
いや、普通はこういうとき羽か何かが生えて来て壁や地面を通り抜けて一瞬にして外に出られるもんでしょ普通は(強調)。と思ったが、この作品が普通じゃないことを思い出した(笑) ムキムキマッチョなゴーレムさんが出て来て、対象者を担いでダッシュで引き返し、安全にダンジョン外へと連れ出してくれる。見た目はちょっと……いや、かなりシュール。『ダイの大冒険』でこれやったら読者から「世界観が壊れる!」って炎上間違いなしだろうな(笑) 試験で壊れてしまったフェルンの杖を直しにリヒターの店へやってきたフリーレン。砕けた杖をリヒターは「ゴミ」呼ばわりするが、結局は直してくれる。そして「手入れの行き届いたいい杖」と評価を改め、ゴミと表現したことを謝る――『ツヨシ』といい『フリーレン』といい、サンデー系列では謝るのが流行りなのか?(笑)
【Helck】11巻(既刊):☆☆★ クレスが正気を取り戻すところは「おおっ!」とテンションも上がるのだが、全体的にちょっと間延び感も。次がラストなので、いい感じで締められていることを願う。
【ブルーピリオド】9巻(既刊):☆☆★ 文化祭編は結局どういう話だったのかよく分からなかった。八虎が何かを掴んで成長の糧にする……のかなあって期待していたものだから。ただの定番ネタだったのかな。 ベラスケス、という名前は寡聞にして初めて聞いたのだが、その解釈云々についてが9巻で一番読み応えがあった。ま、私は絵を描くことはないし美術鑑賞なんて言う高貴な趣味もないので、「ふんふん、なるほど、面白いな!」以上で終わってしまうのだが。 後半は世田介くんにスポットライトが当たる。9巻はなかなか盛りだくさんだな。八虎と世田介が“ぶつかって”今度こそ八虎の絵の道に何か標があることを期待しよう。
【極主夫道】3巻(既刊):☆☆ この漫画、話の途中までは面白いんだけどオチが唐突というか、物足りないというか。「起承転結」の「結」でかなり損をしている気がする。
【ト或ル夫婦ノ日乗】2巻(既刊):☆☆★ ようやく分かったが、私この漫画ウェブでは最初と最後のほうしか見ていなかったようだ。1巻は「こんな漫画だっけなー?」と思って読んでたんだけど、2巻ではそれに慣れたのか、ほのぼのギャグ路線が純粋に楽しめた。こうなると次の3巻で終わっちゃうのがちょっと勿体ない気がしてくる。
またしてもヨドバシでは『うめともものふつうの暮らし』の電子版の配信が遅れるようである。Amaz〇nなら紙版と同日なのに! 何か腹が立ったので、来月配信が始まってもすぐには買わず、末まで待つ予定。ちなみにこの漫画、値段が少しずつ上がっている。紙版と電子版同価格で、1巻726円、2巻825円、3巻902円……5巻あたりで千円突破しそうだな! 普段漫画買うとき値段気にしないのだが、少年漫画2冊分となるとちょっと考えを改めようかな、という気になってくる。 2021年もいよいよ最後の月だ。12月発売の購入予定新刊は……『怪獣8号』、『タヌキとキツネ』、『いびってこない義母と義姉』、『ブルーロック』、『ご注文はうさぎですか?』の5冊。但し、『怪獣8号』はまだ間に1冊残っている。恒例のキャンペーンを待ってまとめて購入する予定。最新5巻は読むのを1月に回すかもしれない。『タヌキとキツネ』は久しぶり。最近は絵本とか塗り絵とかばかりだったので、もうレギュラーの単行本は出さないのかと思っていたが続刊するようで何より。この他『るろうに剣心』の複製原稿BOXも出るが、さすがに別枠ということで。 既刊は、購入済分が『Helck』、『ブルーピリオド』、『ト或ル夫婦ノ日乗』、そして『はじめの一歩』2冊。さらに年末、恒例の30%還元キャンペーンがあるものとして、8月に買えなかった『凍牌』のラスト2冊、9月か10月に出た『怪獣8号』の4巻、そして『うめともものふつうの暮らし』が確定している。他にも新規で、今回は失敗を恐れず幅広くリストアップしている。タイトルを伏せた状態で簡単に紹介しておくと……
・「剣がしゃべる」ので『転生したら剣でした』みたいな漫画かもしれない。 ・「私よりかなり年上の女性が主人公」なので『葬送のフリーレン』みたいな漫画かもしれない。 ・「魔法使いと女の子」の物語なので『ハウルと動く城』みたいな漫画かもしれない。 ・「某料理漫画のスピンオフ」だが特に期待していない。 ・「卵から恐竜を孵す」ので『大長編ドラえもん のび太の恐竜』みたいな漫画かもしれない。 ・某エルフ嫁の作者が度々ツイートしている「吸血鬼」の漫画なので『吸血鬼すぐ死ぬ』かもしれない。 ・「農業校」が舞台なので『もやしもん』みたいな漫画かもしれない。 ・「召喚されて異世界転生する」ので『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』みたいな漫画かもしれない。 ・「インパクトのあるフィギュア」で知ったので『くま クマ 熊 ベアー』みたいな漫画かもしれない。
この9作品全てが「採用!」となると、来年初頭の既刊枠が大変なことになる。 期待していないやつを除けばいずれもそこそこ巻数が出ているため、4月までの間に分散して割り振り、という技も使えない(*1)。 12月分までの既刊タイトルはほぼ消化したものの、まだ『はじめの一歩』という大物が残っている。最“悪”の場合、1月から4月の間は既刊が毎月10冊ずつ、と嬉しい悲鳴を響かせることに……ま、これまでの例から順当に考えて、生き残るのは半分ぐらいだと思ってますがねー。
*1 そこは適宜調整しようよ。出てるからって毎月全部読まなきゃいけないってことはないんだからさ。 (2021-88 11-06)
2021年11月28日
詰将棋安眠法 随分前に、神戸新聞の懸賞詰将棋を毎週解いていた。解けても応募しないことがほとんどだったのだが、気が向いて応募した時に記念品が貰えたのはいい思い出である(正解者多数の時は抽選で5人が当選する)。隣に懸賞詰碁もあったが、こちらは手も足も出ず。正解者数が多くなく、解けたら高確率で記念品が貰えそうではあったが、まず正解できないのでお話にならなかった。 最近は、日本将棋連盟公式サイトの「まいにち詰将棋」を解くようにしている。必ずしも詰将棋が棋力アップに繋がるとは限らないのだが、何もしないよりは勘が鈍らないだろうと思う。この「まいにち詰将棋」は三手詰から十一手詰程度の問題が出題されるようで、七手詰ぐらいまでなら概ね一分から数分程度で解けることがほとんど。手強いのは九手、十一手あたり。簡単に解ける日もあればなかなか解けないこともある。こうした「すぐには解けない」問題を安眠に役立てている。 寝付きは悪い方ではないのだが、それでも眠れない夜はある。そういうときに、昼間解けなかった詰将棋があると頭の中に盤面を思い浮かべる。目を瞑って頭を使っていると、眠りに落ちて気が付くと朝になっているという寸法だ。もちろんだが、解けることもある。部屋で椅子に座って画面を見ながら考えるのと違い、布団の中では気が散る要素がないからだろうか。どうしてこんな簡単な手が見えなかったんだろう、と不思議に思えるぐらいのことも少なくない。この場合であっても、気持ちがすっきりして程なくして眠りに就ける。注意点は、朝起きた時に解答を忘れないようにすることぐらいだろうか(笑)
動画サイトの棋戦中継の解説だったか、どこかの記事だったかは忘れたが、とある若手棋士が藤井聡太現四冠に「強くなるために詰め将棋を解いた方がいいのだろうか」と質問したことがあるらしい。その棋士は詰め将棋を解いたことがないという。さすがに「全くない」ことはないんだろうけど、プロ棋士が相手にするような十五手とか二十一手詰の難解なものに手を出したことがないのだろう。藤井四冠と言えば詰め将棋の名手としても知られるが、そこでの答えは「詰め将棋を解いても棋力アップには繋がりませんよ」だったらしい。その棋士が詰め将棋を解かないことを知っていて配慮したのか、それとも本当にそう考えているのか。私は、後者の可能性もあると感じている。というのも、多くの詰め将棋は「カッコいい手」を発見するのがテーマである。実戦ではあまり見られない、大駒や金銀をタダで捨てして相手の玉を詰ませる手。「実戦ではなかなか見られない」というのがミソで、そもそも詰め将棋の問題は初期配置からして普通の将棋では見られない妙な配置をしていることも多い(実践的な配置の詰め将棋も決して少なくないが)。実戦的でない配置から実戦ではあまりお目にかからない手を探す、それが本将棋の役に立つのか? そういう意味で藤井四冠は返答したのかもしれない。 私が詰め将棋を解いていてたまに陥る“落とし穴”。詰め将棋を解く、というのは正解手順の発見もあるが、正解手順が正解であることを確認するためにも正解以外の変化手順も調べておかなくてはいけない。玉方が違う応手をした場合でも、きちんと詰ませなくてはいけないからだ。正解手順は、詰め将棋らしい“カッコいい手順”で、詰め将棋のルールに従って駒も余らずきっちりと詰め上がる。一方で変化手順は泥臭く――と言えば悪く聞こえるが、実戦的で堅実な手で詰むことが多い。実戦であればまず最初に考える、相手の駒を取りながら力押しで詰ませにかかる手。こういう手順は、詰み上がりで駒台に1枚2枚の持ち駒が残ったりもする。私は頭が詰め将棋モードになると、こうした実戦的な手が見えなくなったりする。目の前の金を取れば簡単に詰むのに、実戦では真っ先に考える手なのに、「詰め将棋っぽくないから」という理由で無意識に選択肢から外してしまうのだ。だから、「玉が逃げてくれたら詰め将棋っぽい手順で詰むのに、取られたときは詰まなさそうだ」(でも実は取られたときは実戦的な手で容易く詰む)と迷走してしまいがち。悩みに悩みぬいてようやく気付くと、「なーんだ」と苦笑するばかり。せいぜい級位クラスのアマチュアの私とプロ棋士とではレベルが違い過ぎて同列には語れないが、こうした辺りが詰め将棋が必ずしも棋力アップに繋がるとは言えないところではないだろうか。 そんな点を踏まえてか、5月ぐらいに羽生九段が実戦“詰め将棋”の本を出した。盤面が実戦的であるばかりでなく、相手方の玉を詰ませたときに駒が余ったり、相手方の持ち駒が少ない問題もあった(なので、厳密には「詰め将棋」の本ではない)。特に新鮮に感じたのは、実戦では当たり前の「相手の持ち駒を確認する」こと。ない袖を振らせながら「これどうやっても詰まないじゃん」と首を捻ったのは大いに反省である。言い訳すると、ここ最近ずっと詰め将棋しか解いてなかったから……。少し残念だったのが、全体的にちょっと簡単すぎたこと。表紙には「3・5・7手」とあるので私の確認不足なだけなのだが。あと、駒が余る「かもしれない」と言いつつも駒余りの問題もそう多くなかったような気がする。というあたりを踏まえてもう1冊、5〜11手ぐらいの、ワンステップ難易度を上げた本を出してくれると嬉しいなあ、と思っている。あと、「実は詰みません」という問題を混ぜ込んでくれるとさらに実戦的になるのではないかと。実は詰碁の本にそういうのがあった。黒先だがどうやっても白石が取れない、という“詰碁ではない”問題が詰碁の中に混じっているのだ。実戦では、詰みがあるかどうかは自分で判断しなければいけない。その詰碁の本には、石を取れるか取れないかの判断力も養おう、という意図があった。将棋でも、詰まないと判断すれば王手以外の寄せ手を考えたり、もしくは守りの手を指した方がいいこともある。そんな判断が出来ることも強くなるためには必要で、その練習ができる本があってもいい。とは言え、一ヵ所詰んだらそれで終わりの将棋と、少し取られたぐらいではまだ分からない囲碁とでは事情が違ってくるのかも。ま、羽生先生の次回作に期待だ。 (2021-87 11-05)
2021年11月18日
模型制作進捗状況〜旧型国電大糸線〜 予定を超えて長引いているので、途中報告的なものを。
模型制作進捗状況〜旧型国電大糸線〜 (2021-86 11-04)
2021年11月16日
プリンターが壊れた話 プリンターが壊れた。と言っても先日買ったばかりの「PIXUS iP8730」ではない。もっと前から持っている「iP4500」の方である。先日、書類をプリントしようとして電源を入れて、暖機運転の間にパソコン側でプリントの設定をしていた。設定も終わったので「印刷開始」ボタンを押そうとしたら、「プリンターが接続されていません」のエラーメッセージ。あれ?と思って本体を見ると電源が切れているので、おかしいなと思いつつ電源ボタンを押したが無反応だった。という、こんな感じでお亡くなりになった。一応コンセントを差し直したりボタンの長押しをしてみたりといくつか試してみたが、反応なし。念のためダメ元で修理対応も調べてみたが、対応期間はかなり前に終わってしまっていた。どうやらこの機種、2007年発売のようで、そりゃメーカーも修理できませんわ。私が買ったのもメモによるとその年の12月。14年に2ヶ月足りない(*1)ぐらいの期間使えたので、非常にコストパフォーマンスのいい機械だった
と結論付けるのは少々早計。私のプリンター使用頻度があまり高くないことを考慮すると、「非常に」は評価が高すぎるかな。世間では「メーカーはプリンター本体を安く売って高いインクで儲けている」という批判もあるが、私はインクが高いと思ったことがない。その理由は多分、そんなに頻繁にあるいは大量に印刷しないからだと思う。以前、買ったインクタンクが使用期限を過ぎていたということも経験しており、色によってはインク1本を1年で使い切らない程度しかプリントしていなかったようである。そんなわけで、決してコスパが悪かったわけではないが、信じられないぐらい良かったわけでもない。もちろん元は取れたと思っているし、ちょっと必要になったときに手軽に印刷出来る、という環境を14年弱に渡って提供してくれたと考えると十分満足だ。心残りなのは、未使用のインクタンクが残っていること。私がフットワークの軽い人間であれば某オークションや某フリマアプリにでも出品するのだろうけど、梱包と発送が面倒なので勿体ないけどそのまま「ポイ」かなあ(捨てるのではなく、近所の家電屋の回収に持って行くが)。 不幸中の幸いというか、新しく買った「iP8730」がいきなりの大活躍となっている。A3ノビ用に買ったプリンターを他の用途で使って消耗させるのは少々気が進まないところではあるが、だからといってもう一台買うのもおかしな話である。それより面倒なのが、前にも書いた通り「iP8730」は別棟に置いてあること。印刷しようと思ったらわざわざ移動しなければいけないということであり、特に雨の日なんかは面倒。さらに、メインPCから印刷したいときは……印刷できないわけですな。一応プリンターを“こっち”に持ってくることも考えたんだけど、やっぱり置き場所が捻出できない。できるようだったら最初からダイレクトに置き替えている。印刷したいものはSurface Pro 6で作成するか、データーを移動させる必要が出てくる。さっき「たまにしか印刷しない」とは書いたものの、年末年始は印刷するものが多いんだよな……どうしてよりによってこの時期に壊れるんだ。 余談。修理対応をキヤノン公式サイトで調べたところ……「修理できないので新しい機種をご検討ください」みたいな感じで提示された「機種」が、軒並み「iP8730」より値段が高くて苦笑するより他なかった。ちなみに、いつ買ったのか調べたときのメモによると、「iP4500」は2万円弱だったようだ(某ヨから始まる家電量販店なので、さらに10%のポイントが付……いたハズ)。1万円以上高いじゃねーか! ひょっとして、今はプリンターは値上がりしててこんなものなのか?と恐る恐る調べてみた(*2)。するとどうやら、今はスキャナーやコピー機能が付いた複合機が主流らしい(*3)。「iP8730」みたいなプリント専門機は絶滅危惧種? キヤノンのプリント専門のA4対応機種は1つだけのようだが……これがなんと、5千円で買えてしまう。もう1台買っちまおうかな?(*4)
*1 11月に入ってからは使えていないので、10月の使用が最後。だから「1ヶ月」ではなく「2ヶ月」なのである(細かい話)。 *2 「iP8730」を買ったときはA3ノビ対応機種しか見てなかったので、一般的なA4プリンターの値段は覚えていなかった。 *3 キヤノンのお話。他社は面倒なので調べていない。 *4 と言うだけで実際は買わない。 (2021-85 11-03)
2021年11月7日
「α7 IV」他、カメラの新製品の話 最近発表された興味のあるカメラ関連新製品について、いつもの感じで。
【SONY α7 IV】 トップバッターはコチラ……なんだけど、これってまだ国内発表されてないみたいなんだよね。ソニーってどこの国の企業だっけ? スタンダードモデル故か飛躍的な進化はなく、堅実なアップデートといった感じ。同「III」との比較で私が気になるのは、画素数アップ、やや大型化したボディと微増した重量。画素数アップは、2400万画素がちょうどいいと考える私としては残念だが、時代の流れとしては仕方のないところなのだろう。画素数据え置きで高感度性能のさらなるアップや読み出し時間の短縮、そういう方向に行って欲しいところなのだが。サイズアップに関しても、今までのシリーズが小さすぎたという意見も聞くので、多数のユーザーの意見を取り入れたというところなのだろう。ちなみに私は手が小さめなので、「III」が特に持ちにくいと感じたことはない。フィルム時代にはOM-3Tiを愛用していたので、小さいカメラに慣れているのだ。重量は8グラム増? 持ち比べても分からないレベルなのだが、こうしてちょっとずつ増やされて気が付けば「α7 L」(50)ぐらいで1キログラム超え、なんてことになっても困る。たまにでいいのでどこかで軽量化もして欲しい……あ、ここ、突っ込みどころなんで。 ファインダーのドット数も増えた。こちらは流石に従来の236万ドットで行くと単純に売れなさそうではあるが、バッテリーライフは確実に縮むのでメリットばかりでもない。私が236万ドットばかり使っていたから知らないだけで、369万ドットは全く違う世界が開けてくるのかな? 意外な変更点で嬉しいのが、露出補正ダイヤルがカスタマイズ可能になったこと。露出補正を使わない私にとってあのダイヤルは完全な死にパーツ、むしろ勝手に動くと困るので邪魔なぐらいだった(光学じゃなくEVFだから撮るとき気付くし、気付かなくてもマニュアル露出で撮ってるから「何か変だな」と思いつつシャッターか絞り弄るので実はあまり問題なさそう)。そんなわけで、他の機能が割り当てられるようになるのはかなり嬉しい。割り振り可能な機能が何かまだ判明していないが、ISO感度変更として使えたら最高だろうか。シャッター絞りの次に変更する項目のような気がする……尤もISO感度も意図せず変更されるとかなり困るので、前以上に気を付けないといけなくなるが(笑) 国内発表がまだなので詳しいことは情報サイトの記載に頼っているのだが、連写機能に「III」にはない制限があるらしい。何でもCFexpressカードを使わないと連写が2秒ぐらいで止まるとか。バッファメモリーが少ないのをカードの書き込み速度で補っているということだろうか。CFexpress対応のスロットは片方だけのようなので、デュアルスロットでバックアップ記録するなら連写でガンガン撮るのは諦めろ、ってことだよね? 変なところで退化してるので不便そう、と思ったけど、私は「III」で秒間10コマ連写を活用したことがないことに気付いた。「III」って何枚ぐらい連写できるんだっけ?(爆) 元からそのつもりではあったが、急いで「III」から買い替えあるいは買い増しすることはない。LA-EA5対応の件はあるが、今はα99IIがあるし、撮影に出かけるときはD810を使うことが多い。Eマウント機で多種多様なレンズを使う必要性が薄い状況に現在も変化がない。いつまでD810とα99IIで粘るかは分からないけれど、私のことだから「α7 V」が出るまで移行してない可能性もありそうだ。
【SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II】 数年前から100-400mmのG Masterレンズが欲しいと言っているが、ソニー自身がその“対抗馬”を発表した。既存の70-200mm F2.8のリニューアルで、私の目を惹くのは1kgちょっとという軽量化された重量。このクラスのレンズの“相場”が1.5kgぐらいだったから、キヤノンが軽いのを出した時も驚いたし今回も驚いた。最近、軽いレンズが増えているのは好ましい。シグマが50mmF1.4で作った「高・大・重・高」の流れ(*1)のうち、「重」にメスが入った感じ。出来れば値段ももうちょい何とかなりませんかね(笑) ま、そこはタムロンが10万前後で出してるシリーズで我慢しておきますか。さて、以前から100-400mm狙いで考えていたわけだけど、これは手持ちのミノルタ「AF APO TELE ZOOM 70-200mm F2.8 G (D) SSM」が理由だった。「70-200mm F2.8はもうあるから、次は400mmまでのズームが欲しい」というわけである。もちろん、ソニーはマウントアダプターとテレコンの併用ができないので、ミノルタの70-200mm F2.8は70-200mm F2.8としてしか使えない。GM 70-200mm F2.8ならテレコンで98-280mm F4相当、140-400mm F5.6相当という使い方が出来る。GM 70-200mm F2.8を買った方が便利なのは分かっていたが、買っちゃうと確実にミノルタのレンズの出番が減る……というか多分使わなくなる。そうならないように「Eマウントの70-200mm F2.8は買わない」つもりだった。ところが、「II」でここまで軽くなるのであれば気持ちも変わる。持ち歩きに連れて行きやすくなれば撮れるモノも増える。大切なのはレンズじゃなくて写真である。ミノルタ愛も100-400mm狙いも吹っ飛んで、新型70-200mm F2.8の検討に入った。もちろん、100-400mmにテレコンを付けてさらなる超望遠の世界を、というプランは消滅する(両方買えばいいんだけど、両方は金銭面でも防湿庫のスペース面でもキツい)。しかし、その時はニコンの「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6G ED VR」を使えばいいのではないかと。マウントが別なので併用時はボディ2台を持ち出すことになり、荷物の重さがエグいことになる。しかし、70-200mm F2.8と400mmよりも先の望遠が同時に必要になる撮影というのもなかなかないのではないかと。両方必要な時は、両方にカメラ本体が付いてた方がレンズ交換しなくていいから便利かもしれないし。今の私だとエグい重量も体力でカバーでき……うーん、5年後に急激に体力落ちてる可能性もあるからそこは断言できないか。ま、とりあえず、その辺も含めて「II」購入を考えてる、ってことで。
*1 高性能だが、とにかく大きく重く値段が高い
【SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary】 シグマのAPS-C用大口径標準ズーム。特に重さが魅力的で、将来APS-C機を買うときの有力候補になる。最初はズーム域でタムロン17-70に軍配が上がるなと思ってのいたが、私がAPS-C機を買うときは普段の持ち歩きが主な目的となる。ならば重さを重視した方がいいのでは、ということで今はシグマ優勢。ただ、同じ理由でF2.8に拘ることもないので、F4でズーム域が広いレンズの方が向いてるのかなあとも思う。どこかのメーカーが出してくれませんかね? あっ、既にツアイスブランドのがソニーから出てましたね!
【Nikon Z 9】 「ふ〜ん、すごいね、さすがフラグシップ」という感想。すごいのはすごいけど、全体的に予想の範疇? 自分の撮影スタイルからかけ離れすぎで理解が追っついてないだけかもしれないが(笑) シャッターとかファインダーとか「おおっ」と思わせるものはあったけどね。あと、スペックの割にはお求めやすいお値段というのも注目されている? だからと言って私が買うことはないんだけど、最近調子が良くなかったニコンが巻き返せそう、という意味で一安心なカメラに仕上がってそうだ。
【OM Digital Solutions M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO】 先月、欲しいけどマイクロフォーサーズは……と言っていたレンズである。正式発表があり、お値段はやっぱり10万円超えの模様。ですよねー。なんだけど、税込み定価が少し超えるぐらいで実売価格は思ったより安い! 調べてみると25mm F1.2は定価でも20万円を超えないので、“F1.4ならこんなもの”なのかな。最近いろいろありすぎて、レンズの相場が分からなくなってきている……。で、サンプル写真を見るとなかなか好みのボケ方をしていた。マイクロフォーサーズであることを考慮しなければ勢いで予約入れてたかもしれないが、マイクロフォーサーズであることを考慮して努めて心の平静を保とうとしている。順当なのは、とりあえず買って手持ちのGX7 MarkIIで使ってみて、気に入ったらボディ買い足す……という段階を踏むこと。ただ、現時点で出ているOM-Dシリーズは今一つ決定打に欠けしなあ。難しいところだ。
今回も現在の基本方針である「D810が壊れるまでは大きく動かない」がブレるようなことはなさそう。「気軽に持ち歩ける小型軽量機」を何とかしたいところだけれど、レンズは良くても本体がなあ。結局のところ操作性と小型軽量は両立しないってことで、どこかで妥協しなきゃいけないんだろう。ま、もうしばらくはふらふら気軽に出歩けないし、今はなくてもいいや。 (2021-84 11-02)
2021年11月3日
現在制作中の旧国大糸線の進捗状況 久しぶりに制作中のNゲージ鉄道模型の話。例によってGMキットから旧型国電大糸線を作っているのだが、今年の前半とうってかわって何年か前のチンタラペースでしか進んでいない。理由はいくつかあるが、とどのつまりは集中力の問題である。それとは別の要因もあり、完成予定時期は来年の3月から4月頃。そう、GMの新しいパーツを使いたいから、完成はその発売後となるのだ。 新パーツは床下機器。前々からキット付属のパーツには不満があり、どこかのメーカーからいいのが出ないかと期待していたのだが、まさかここでGMから出るとは。ちなみに以前、リトルジャパンモデルズからかなり気合の入った出来のいいのが発売されたのだが(同社のクモハ41、クハ55用だが、分売もあった)、単価が高くて断念した。あの値段で採用できるのはせいぜい10〜20両規模まで。私は(計画では)その何倍かの数の旧型国電を作りたいので、床下機器だけにそんな大金は支払えないのである。で、今度のGMの新パーツは4両分で税抜1200円と、まずは採用に無理のないお値段設定。GMもやればできる子なのである。値段だけじゃなく、公開されたCADか何かの図面を見る限り内容も十分。床下機器だけ新金型にアップデートされたところで肝心の車体があれでは……と思わなくもないのだが、とりあえず一番不満のある部分が解消されるので前向きに考えよう。今さら車体キットを最新設計で作り直されても複雑な気分だし……でも出来のいいキットを組んだ方が作ってる間も完成してからも楽しいのは楽しいはずだが……それだと今まで作ったやつが霞んじゃうのと、ラインナップが揃うまでに何年待たなきゃいけないんだろうってのと、あとはニッチな形式が網羅されないだろうから……気分としては複雑なのである。随分前に発表された完成品シリーズの旧国大糸線が無かったことにされているので、車体の新規製品が出る“心配”はしていないのだが。 とりあえず床下機器以外を完成させて、パーツが発売され次第取り付けて完成、の予定にしている。その「床下機器以外」が完成するのがいつになるか……年内には何とかしたいんだけど、どうなるかなあ。ちなみに現状、クモユニがほぼ塗装待ち状態、クモハクハが6両中3両箱になっているものの、塗装まではまだもう少しかかる。そして半フリーランスとなる青いクモハユニに全く手が付いていない。うん、年内完成もかなりギリギリになりそうだ。去年余裕ぶっこいていたのが懐かしいぜ。 気が早い年始からの予定は……可能であれば久しぶりに阪急電車作りたいな、と思っている。あと、これまたパーツ次第なんだけど、プラムの201系(0.0125)もそろそろ作るかもしれない。それが終わったらまたまた旧型国電、である。 (2021-83 11-01)
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