橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2021年9月分

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2021年9月30日

黒標記時代は参考写真が少ないのも問題

 模型の制作状況……あまり進みが良くない。10月中の完成も無理で、11月でギリギリかなあ? 前に書いた通り大糸線の第三弾なのだが、最初に躓いたのは「何両作るか」。当初6両の予定だったが2両増やそうかと悩み始めて、とりあえず確定のクモユニを作り始めた。両数確定するまでのんびり行こう、と作業していたのだが、その間あまり真剣に検討しなかったので、ただただだらだらするだけで一ヶ月経っていた。クモユニがほぼ終わったところでようやく真面目に考え始めて、結局2両増やすことにして、そこから車種選定やら何やら悩みながら作業して……という感じであまり進んでないんですよ。
 というわけでいつものやつ。

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、
どう愛でればいい?】7巻(新刊):☆☆☆
 原作を読んだので、当然先の展開を知っているわけである。にも拘わらず、だ。涙腺が仕事を放棄しやがった(苦笑) いや、涙が出てくるわけだから、放棄ではなく仕事のしすぎなのか??? 今回問題となったシーンは、ネフィが神霊魔法を唱え始めるところ。ネフィの心情を綴るシーンの最後に、口元アップで出だしの一文節、ページを捲ると満月を背負ったネフィの祈りを込めて詠う姿……板垣ハコさん完全に読者を泣かせにかかってる(※個人の感想です)。こんなの見て胸を打たれないわけがない――っていうか「撃たれた」って感じかな(情緒の欠片もない表現)。ちなみに単行本(電子版)では見開きの右側で件のページ、左ですぐ次の話が始まるのだが、連載時はここで一旦途切れるせいで尚のこと印象的だった。そう、連載版で涙が溢れ、単行本で再度読んでまたもや涙量の制御が不能に陥ったのである。っていうかここ、原作読んだときは何ともなかった場面のはずなんだけどな。今読み返したら原作もアウト。何だコイツら、寄ってたかって俺の弱い涙腺いじめしやがって!
 まあでも、先月の『Dr.STONE』22巻よりはマシ。ありゃーやばかった。

【やはりオタクで間違いない。】(既刊):☆☆☆
 『だからオタクはやめられない。』の続き。紙書籍なら気にしないのだが、電子書籍購入者としては「2巻」にしておいて欲しかった。何故ならシリーズ別の表示にしたときにバラバラになって検索性が落ちるから……と書こうとしたのだが(っていうか今既に書いているやん)、なんとDolyでは『だからオタクはやめられない。』シリーズとしてまとまっている! 有能かッ! しかも『だから〜』を最後まで読むと「続き」として『やはり〜』が表示される。コイツ有能かッッッ!
 とまあ本編とは関係ない話は置いといて。『やはり〜』ではお金ネタが多いような気がした。巻頭で続編が出た経緯が書かれているのだが、ソシャゲにハマって課金が重めになっていたようで、ガチャ代を出すために描いたとか……そりゃそういう話も増えてくるわね。実は私、この「ガチャ」というものにお金を払う心理がよく分からない。ただ単に私が守銭奴でケチ臭いだけなのかもしれないけれど、いくらなんでも目的のために支払う金額が大きすぎるような気がする。しかも大金を払ったとしても100%確実に手に入るとも限らず(俗に言う爆死)、確率に関する黒めの噂も聞く。同じお金を使うなら、グッズとかイベント系に費やした方がQOL(オタク的な意味での)が上がるんじゃないかなあ? まあ、ガチャでしか得られないプライスレスな何かがあるのかもしれないけど。まあともかく、私はそちら方面に興味がなくて良かったと心から安堵している。

【MFゴースト】12巻(新刊):☆☆★
 抜きつ抜かれつで面白い展開なのだが、やはり迫力に欠ける。MFGの放送を意識した“カメラアングル”なのかもしれないけれど、もうちょい下からアオるとかパース付けるとか……『頭文字D』のときはどうだったかなあ? また読み返しておくか。

【異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術】15巻(新刊):☆☆
 ユナさんのお友達がいっぱい出てくる!!

という面白くない冗談はさておき。前半は前からの続きで、そしてルマキーナ編の完結となるわけだが……締まらない終わり方。後半でエルフ国王の話とダークエルフの話が並行して出てくるのだが、多分これ何らかの関連性があるんだろうな。

【軍靴のバルツァー】14巻(新刊):☆☆☆
 『バルツァー』は刊行速度が速い方じゃないので、ちょっと流れが掴み切れていなかった……ということで1巻から読み返してみた。この人、結構大変というか波乱万丈というか休む暇がないというか……バーゼルラントで先生やってたのって一瞬じゃない?(笑) 実戦演習させてる、という解釈もできなくはないが、その結果大変なことになってしまった(笑)
 実は14巻表紙にもなっているバルツァーの後輩君、ディートバルトのことをよく覚えてなくて「んーーー?」って感じで読んでいた。13巻で出てきたばっかりの人物だったんだね……記憶力皆無かよ。85話の頭は、そのディートバルトの夢の中でバルツァーが「早く会えることを楽しみにしてるぜ」。そして締めがが本物バルツァーの「会えるのが楽しみだぜ」。正夢ってやつか!
 「大尉どの」のこともちょっと忘れていて……いや、ちょっとだけだよ!? バルツァーに借りがあるのって誰だっけ……みたいな。いやー、たまには読み返すのも大切だなあ。初登場時はただの嫌なやつポジションかと思ったけど、前回登場時に加えて今回も縁の下で役に立ってくれそう。
 ドンパチやるだけが戦争じゃないぜ!と言わんばかりの展開。地味とも言えるし玄人好みのじっくりとした構成とも言える。バルツァーが総司令部で死にそうな顔をしているが、多分お金で困ってるんだろうなと思ったらお金のことで悩んでいた。ここでどうやって工面するか……の行は前の巻に引き続き戦争が不毛だなあと感じさせる部分。
 14巻最終話では、少年漫画でありがちな“四天王”っぽいキャラたちが登場するが、なんだかちょっと安っぽく感じる。どうしてそうなるのか考えてみたのだが……「こうこうこういう感じでスゴいんだぜ!」と各キャラの解説が入るからではないかと。この手のキャラで安っぽくない(少なくとも登場時は)のがいたかどうか考えて唯一出てきたのが、『ドラゴンボール』のギニュー特戦隊。5人出てきたが、それぞれの特徴は特に語られず、奇特な行動パターン、フリーザからの信頼、そしてベジータの焦り……言葉で説明するのではなく、登場人物の行動に語らせたのが良かったのではないかと。加えて、戦うまでは読者に詳細を知らせず、「何か知らんけど脅威的な存在」と思わせたのが迫力が出た秘訣かな。
 というのはさておき。なんだかこの4人の登場に「引き伸ばし」を感じるのは私の気のせいだろうか。ディートバルトだけで良かったのに……と言われないように頑張って欲しい。

【怪獣8号】2巻(既刊):☆☆☆
 予想の当たってた部分もあり外してた部分もあり。外した部分については、合理的というか自然な理由付けがなされており、さすが副隊長、勘がスルドイ優秀!と思わせる箇所でもある。しかしなるほどそうなのか、怪獣の力を取り込んだからスーツ適性が異様に低くなっちゃったのかな。
 怪獣化したところを目撃したキャラクターがまた一人増える……この調子で一人ずつ増えて行って、最終的に全員が知るところとなるのかな?(笑) でもカフカが変身するところを見たわけじゃないから、これはバレていないのかも……。どこかで「カフカ=怪獣8号」ってことが周知のことになるんだとは思うけど、それが3巻とか4巻では早すぎるような気もするので、どのように誤魔化していくかがこの先面白くなるか否かのキーとなる? もちろん作者がどのようなシナリオを描いているかにもよるし、打ち切り路線に入ったら「計画前倒し」になることだろう。現状では連載は好調そうなので、作者本来のプランで行ってもらえそう。怪獣化を隠しながらカフカがどう立ち回るのか、バレるのはどういう経緯になるのか。保科副隊長が暴くのか、ヒロイン?の亜白隊長が見破るのか……楽しみにしておこう。

【Helck】9巻(既刊):☆☆★
 神獣オロロンの「ピ」「ピ」って何だろう……と思ってよーく見たら、きちんとピウィが付いて来てた。これってひょっとすると、ピウィがキーパーソンになるって展開もありうる?

【青の島とねこ一匹】5巻(新刊):☆☆
 結婚式をドタキャンしたという草太の元婚約者が出てくる……いや、厳密には4巻ラストに登場した女性がそれだった模様。どういう神経で会いに来れるんだろう。不思議だ……と思ったが、結局のところ「ヘタレだから」というところに落ち着くのかもしれない(誰が、とは敢えて書かない)。
 作者あとがきによるとBBQ回があったらしいが、それは4巻のことでは……?

【LOST】1巻(既刊):☆☆★
 芳文社の電子書籍半額セールをやっていたので買ってみた。
 感想書くのが難しいタイプの作品だが、私が最近読んだ中では『ACCA13区監察課』が近いような気がする。話の展開もそうだが、世界観も似通ったものがある。じっくりとした雰囲気の中で話がゆっくりと進んで行く、オトナの漫画だ。最近“分かりやすい”ものばっかり読んでいるので、こういうのは久しぶりで懐かしい感じがする(笑)

【放課後のプレアデスPrism Palette】2巻(既刊;完結):☆★
 全体として1巻を読んだ時点で予想できる範疇。想像を超えていたのがすっきりしない結末。画集『Crystal Clear』がより楽しめるようになるかな、という期待もあったんだけど、あんまり変わらないかな。残念!

【ブルーピリオド】7巻(既刊):☆☆★
 楽しい楽しい大学生活……が始まるのかと思っていたら、のっけからガツンと来るねえ。指導が厳しいにしてもそんな言い方しなくてもいいんじゃない? 相手は大学1年生だよ? 一方で世田介くんの「俺より下手な教授の言葉にショック受ける必要なんかないのに」、このメンタルは芸術家向きだと思う。大成する人間に必要な考え方? というか、矢虎のメンタルが弱すぎなのか。不良って打たれ強い印象あるけど、弱いから不良になるのかもしれない。その辺不良経験ない私にはよく分からない。

【転生したら剣でした】10巻(新刊):☆☆

【天王寺さんはボドゲがしたい】4巻(既刊;完結):☆☆
 ユリアタイプでした(いきなりカバー裏のオマケのキャラクター診断ネタ)。べべべべ、別にちゃうし! ついかっこいい台詞なんて言いたくならないし! って最後にそれ選ばなきゃユリアタイプに行かないし!!!
 というわけで半額セールになっていたボドゲ漫画の第4巻! 読んでみてびっくり! 何とこれで完結です! つまり来年「半額セールで5巻が出てる買っちゃえーまたボドゲ欲しくなったー!」の悪循環はもう起こらないのです!(何の悪循環だ) っていうか最終巻? 最初の話で他校との交流会があって新キャラ出て来て、ライバルになって全国大会で優勝目指してって展開になると思ってたのに! 「半額だったら買おうかな」程度の思い入れしかない漫画なので別にいーんだけど、でもこれで完結ってのも何かなあ(どっちなんだよ)。「ガイスター」はそういうゲームがあるってのは知っていたけど、細かいルールは知らなかった(勝利条件の3つ目が特に初耳)。うん、これ、買ってみてもいいかな? 遊んでみて、面白かったら「『天ボ』で見たやつ!」ってダイマしてもいいかもしんない。
 ちなみに、「全力で楽しみたい!」の部分は合ってる。でもゆきタイプの「負けず嫌い」も該当するし、ちなつの「ゲームに浸りたい」、すずの「頭をフル回転」も当てはまる。唯一「協力クリア」のつばさタイプだけは外れだが、概ねどこに行き着いても「当たってる」になりそう。

 竹書房に続き、今度は芳文社と新潮社が電子書籍半額セールをやっていた。ひょっとしてこいつら毎年同じようなことやってる?(口が悪い) なら来年も期待……それまでに向けてリストアップしとかなきゃ。今年も慌てて探したからなあ。さて、今月の新刊を以て「保留者名簿」行きとなる漫画が3つある。『異世界魔王』、『青ねこ』、『転剣』。『青ねこ』は4巻あとがきによると結構ギリギリの売れ行きのようだが、6巻からは貢献できません(てへ)。私が次に気が向いたときにどうなってますかねー?
 10月の新刊は、『マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合』、『Q.E.D.iff―証明終了―』、『空のグリフターズ 〜一兆円の詐欺師たち〜』、『ブルーロック』、『あおざくら 防衛大学校物語』の5冊を予定。『マヌF』はウェブ更新が止まっていたので、突然の新刊に驚いた。完結したわけじゃないようなのでめちゃくちゃ嬉しい! ウェブ更新も再開?されたようで何より……なのだが、単行本との進行度合いの兼ね合いはどうなるのかな? 『あおざくら』は前に書くのを忘れていたが、20巻発売時に本屋で複数の在庫を確認したため、21巻からは予約せずに買っている(次のは22巻)。
 既刊は、『Helck』、『ブルーピリオド』、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』、『ト或ル夫婦ノ日乗』、『LOST』、そして『はじめの一歩』2冊を予定。『怪獣8号』は『勇者アバン』と入れ替えで今回はお休み。『ト或ル』は8月の竹書房の半額セールで買ったもので、これまたストーリアダッシュで読んだものの以下略。『はじめの一歩』は展開のダルさにブチ切れて106巻で買うのを辞めたのだが、去年ぐらいに電子版で買おうとしたらその時点では存在せず再度ブチ切れ。今年の7月ぐらいに電子版の販売が開始されたので、満を持して?の購入という流れである。
 全数チェックで拾ったもの。またまた『鉄鍋のジャン!』の新スピンオフが始まっているらしい(10月に出るのは2巻なため、例によって買うとすれば12月)。今度は伍行壊が主人公で、これまでの「並行世界」的なのとは違い一応本編とリンクしていそうでもある。ということで第1話を試し読みしてみたのだが……うーん、微妙。微妙ではあるものの、一応1巻だけは買ってみようかと思う。微妙ではあるが(そんなに微妙微妙って繰り返すな!)。こんなにいろいろとスピンオフをやるなら、無印最終巻のオマケ漫画の続き――階一郎&睦十がサイボーグ化?して墓から蘇るやつ、あれをやってくんねーかなー。

(2021-72 09-06)


2021年9月29日

最近のカメラ関連の新製品

 最近下書き放置機関が仕事しているせいでリアルタイム性がかなり薄れているが、ここしばらくで発表されたカメラ関連の新製品について。
 まずは、OMデジタルソリューションズが開発発表した
「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」
「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」
の2本。前者はF1.4の標準レンズ、後者はよくある普及価格帯の望遠ズームの画角ながら、F4一定と少し明るいレンズ。私がマイクロフォーサーズを愛用していれば、どちらも「欲しい」を通り越して予約入れて発売後即座に買いそうなぐらい魅力的なレンズである。「マイクロフォーサーズを愛用していれば」であって、残念ながら実際には愛用していない。画質面でちょっと気になるところがあり、現在はメモ用途的な使い方に止まる。実際問題、「気になるところ」はモニター上でドットバイドットにしたときに見えてくるものであって、A3ノビ程度のプリントでは目立たないのではないかとも思っている。やったことがないので分からなくて、プリント代が勿体ないのでやる気にもなれなかったのだが、今回プリンターを買ったので一度プリントしてみるつもりである。そこで問題がなければ……次の問題が手持ちの「GX7 MarkII」。コレもあまり気に入っていない。プリントの結果が良かったからと言って、「20mmF1.4」を買って持ち歩きに使うかどうかはかなり疑問だ。先日言っていた「1段ステップ」の実験台にはいいかもしれないが、それってわざわざレンズ買ってまでやることなのか。新生OMで魅力的な機種が出たら考えますかね。その場合でも、「40-150mmF4」で撮るようなシーンは「D810」か「α99II」か「α7 III」かの出番のような気がする。値段が安ければあるいはなのだが、このレンズが安いわけがないと思っている。というか、「20mmF1.4」もいいお値段しそう。10万は下らないでしょ。
 シグマはL及びEマウント用の
「24mm F2 DG DN | Contemporary」
「90mm F2.8 DG DN | Contemporary」
の2本のレンズを発表(ところでシグマって、レンズ名にも「SIGMA」が付くのが正式なのだろうか?)。前者は全く興味なし。後者はマクロっぽい焦点距離と開放F値の組み合わせだが、小型軽量を特徴とする通常の中望遠レンズ。他に何か特徴があれば考えないこともないのだが、小型軽量ってだけの「90mmF2.8」は特に欲しいとは思わない。私なら、多少重くてもタムロンの「70-180mmF2.8」を持って行きたい。
 キヤノンはついにEOS R3を発表。キヤノンのカメラはあまり興味がないのだが、このカメラの視線入力は気になる。フィルムカメラの時代に既にあった技術だが、人によって合う合わないが激しかったらしい。それでデジタルになってからは搭載されていなかったのだが(搭載された機種はなかったよね?)、今回満を持して?の採用となったようだ。当然、至らなかった部分を克服してきたと見て間違いないだろう。R3自体は高価なのであまり買う気がしないが、この技術が将来R5、R6後継機に降りてきた場合、「R」が有力候補になるかもしれない。ただ、ド近ちゃんで眼鏡が手放せない私の場合(コンタクトは怖くて入れられない)、やっぱり視線入力は使い物になりませんでした、ってことになりそう。それに、一眼レフ時代よりも測距点が高密度になったミラーレスの場合、「もう一つ左に合わせたいんだよ俺は!」という具合に微妙に痒いところに手が届かないぐらいの精度にしかならないような気もする。ま、この辺は実機を見てみないことには何とも言えない。早く新型コロナが落ち着いて欲しいね。

 総括としては今回も最近のいつもの通りの静観という形になる(笑) ま、今は余程の新製品出ない限り「様子見」モードなので仕方がない(言い訳)。
 先日報告した通り、最近写真関連で買ったものはキヤノンのA3ノビ対応プリンター「iP8730」と、その少し前にα77やα99II用のACアダプターも購入した。前回の画像で侃侃諤諤、「POP UP PARADE 緋村剣心」の撮影から実戦投入している。そんなわけで新たにできた目標は、ACアダプターの元を“撮る”までα77を壊さないこと。もう修理は出来ないだろうし、今更α77IIを買う気にもなれない。α77が壊れたらAPS-CのEマウント機かZ 50を買うことになろうから、ACアダプター活用の場がなくなってしまう(α99IIを室内で使うことはほぼないため、α99IIに使えると言っても実際使うことがあまりない……ま、たまにはあるんだけどね)。ACアダプターと並行して買わなきゃ、と言っていた追加のバッテリーは、もう少し様子見する予定。正式にソニーがAマウント関連の生産中止を発表してからでも遅くないのかな、と。ただ、昨今の世の中を見るに、油断していると諸々の理由で“値上がり”しそうだから、発表を見たその瞬間注文を入れるぐらいの心構えが必要。今3個持っていて一見して十分に見えるけど、α77に付属していたやつもそう遠からず寿命が来るような気がする。α350は使用頻度が少なく、それに付属してたのが寿命来たってことはα77購入後にかなり使ったということ。α77付属のバッテリーも交互に使ってきたわけだから、余命は「α350の現役稼働時間」程度と考えるべきで、それはあっという間にやってくる。
 ちなみに――しばしば誤解されるのだが、私の趣味は「カメラ」というより「写真」である。カメラも好きは好きだが、道具として好きなのであって、カッコいいカメラを飾って眺めてニヤニヤするという趣味はない。眺めてニヤニヤしているのは自称傑作写真である。なので新しく買ったプリンター、自宅で手軽に自称傑作写真がA3ノビでプリントできるので大変満足している。目下の問題は、自称傑作写真が言うほど枚数ないことかな。既に大半を写真屋でプリントしてもらっているから、追加でとなるとホントに枚数が少ない。この辺が“たった3万円”のプリンター買うのに躊躇した理由かな。

(2021-71 09-05)


2021年9月25日

人力キャリブレーション

 A3ノビ対応プリンターを購入した。キヤノンの「iP8730」で、“下から二番目”のA3ノビ対応としては安い機種となる。
 モニターのキャリブレーションはどうなったのかというと、どうもしていない。キャリブレータ―は買っていない。モニターもそのまま。私は気付いたのだ。プリンター買って、一枚プリントして、プリントに合わせてモニターを自力で調節すればいいんじゃないか、と。キャリブレーター使ってキャリブレーションするのに比べたらはるかにアバウトな調整しかできないだろうけど、それぐらいでいいんだよ私の目には。どうせ分かるはずもないから、キャリブレーターなんていう高度な機械は勿体ない。
 というわけで、早速プリントしてみた。おお、キレイ。自前でA3ノビのプリントができることに感動。その後、モニターと見比べてみた。おお、結構違う。モニターが無調整だから、負けると分かっててノーガードで殴り合うようなもん(謎の表現)。実を言うとプリントが出てきた時点で「全体的にちょっと“濃いめ”かな……」と思ってたけど。そんなわけで、サブモニターの調整を開始。しばらくしていい感じになって来たなあと思ったが、次の瞬間絶望的なことに気付いた。サブモニター、上部と下部で明るさが違う。いや、ひょっとしたらコントラストか彩度か色温度か、そのうちの複数なのか全部なのかかもしれないが、とにかく上部と下部で明らかに違って見える。こんなんどう調整したってプリントに合わせられへんやん。値段のお高い写真用高級モニターが「画面全体で均質」を謳っていた理由がよく分かった。
 というわけで、心の中で泣きながらメインモニターのムラをチェックすることに。意外なことに、ないわけではないがサブに比べてよっぽどマシだった。厳密なことを言い出すとキリがないので差し当たって合格とする。写真の編集は今後メインモニターですることにしよう。ちなみに今までサブでやっていた理由はと言うと、明るいモニターは長時間見つめていると目が痛くなるので、メインはちょっと暗めに調整してあるのだ。メインとサブで明るさが違うのもどうかと思うが、ともかくそういう設定がしてあったのだ。ちなみにメインの解像度は「1600×1200」でサブは「1920×1080」という、ちょっとした“逆転現象”が起きているが、これもまた橘雪翼クオリティというやつである。
 というわけで(本日3回目)、メインモニターを調整してみた。これまた意外なことに、今までの設定がそんなに悪いものではなかった。ということはあれか、サブモニターが“明るすぎた”ってことか。今まで「画像で侃侃諤諤」用の画像はサブモニターで確認していたのだが、これってひょっとすると……? メインモニターはコントラストの調整ができないのがちょっとした弱点だけど、まあまあこんなものかな、というレベルにはなってきた。追求するならモニターを買い替えるしかないから、とりあえずこの辺りで様子見である。これでも気になるなら仕方がないので、いつになるか分からないけどたっかいたっかいモニター買いますよ。ちなみに、ウィンドウズフォトビューワーとRAW現像ソフトでも見え方が異なることも判明した。各種画像の調整は現像ソフト上で行うんだけど、撮った写真はまずフォトビューワーで見る。そこで気になるようだったらRAWファイルを編集して現像、という流れだから、「まず」のソフトウェアも考えなきゃいけないかもしれない。ついでに言うと、パラメーターを変えていくつか現像して、それを見比べるのもフォトビューワーなんだよ……これはきちんとしたビューワーを探さないといけないということだ。
 そんなわけで(ちょっと接続詞を変えてみた)、プリントするまでは楽しかったが、その後が疲れる一日となった。誰だよ、「どうせ違いは分からない」って言ってた奴ぁ!――そうだよ、俺だよ! 写真用のきちんとしたモニターは高いけど、「違いが分かる」のであれば案外コスパは悪くないのかもしれない。普通のモニターをかっちり合わせるのは骨が折れるというか、不可能に近いんだろうな。
 意外と分かることは分かったけど、依然としてプリンターの違いやレンズの善し悪しは分からない自信あります!

(2021-70 09-04)


2021年9月23日

パソコンが“何もしてないのに壊れた”話

 先日、いつものようにパソコンの電源を入れるとウィンドウズが起動しなかった。今までも稀に起動しないことがあったが、大抵は電源を入れ直せば勝手に直った。ところが今回はダメだった。黒い画面にカーソルが点滅した状態で止まってしまう。4〜5回繰り返したが結果は同じだったので、「パソコンが壊れた」という結論を下した。
 もうかなり前になるが、前回パソコンが壊れた原因は電源ユニットだった。電源を入れてもすぐに落ちてしまい、どうしようもなかった。しかし今回は電源ではない。電源が入った状態で、ウィンドウズが起動しないのだ。ネット検索をかけつつ冷静に分析すると、まずマザーボードメーカーのロゴは表示されるので、多分マザーボードは生きている。メモリーか、ウィンドウズの入ったSSDの故障か。ここで思い出したのが、“バックアップ”のSSDである。私はウィンドウズを「8.1」から「10」にアップグレードするとき、新しく買ってきたSSDにクローンを作り、それを「10」にアップグレードした。今まで使っていた旧SSDは「8.1」のまま残し、「10」が気に入らなかった場合はSSDの交換だけで元に戻せるようにしたのだ。結局普通に「10」を使い始め、旧SSDはそれっきり引き出しの中で眠っていた。今回、それが役に立つことになった。
 旧SSDを繋ぎ、再度電源を投入する。起動しない。「10」の入った現SSDも繋ぎっぱなしなので、そちらからウィンドウズを起動しようとしたようである。電源を入れ直し、F12だったかを押しっぱなしにして起動ディスクの選択に入る。旧SSDを選ぶと……懐かしの「Windows8.1」が立ち上がった。メモリーの故障ではなかったようで一安心。ここから現SSDの状態を確認しようと考えていたのだが……自動でエラーを検知し、修復が始まった。手間いらずで簡単! ここが一番時間掛ったのだが、しばらくの間タブレットで遊びながら待つ。完了後、電源を落として旧SSDを外す。お疲れ様! 現SSDからの起動を試みるが、また途中で止まる。但し、今度はウィンドウズのロゴが出てきたので一歩前進である。電源を入れ直せばセーフモードか何かが発動するだろう……と思ったらまたもや自動的にエラーの修復過程に入った。今度は自動的に再起動がかかり、ようやく見慣れた「Windows10」の画面を拝むことが出来た。ところがまだエラーが残っていたらしく、3度目のエラー修復が始まる。今度こそ修復完了したようで、以降は元通り前のように使えている。
 いろいろあって1時間ぐらいかかったが、今回ので言えることは「最近のウィンドウズ優秀!」である。勝手にエラー検出して勝手に直してくれるんだから楽ちんそのもの。「95」とかの時代であれば再インストールするしかなかったように思う。それともう一つが、バックアップの重要性である。データーの保護という意味のバックアップもあるが、何かあったときにこうして繋ぎ替えるだけで起動できるように、「8.1」じゃなくて「10」のバックアップも作っておこうと思う。「8.1」のSSDにそれをしてもいいのだが、容量が少なめなのと、あと記念に置いておきたい? というわけで、この期に及んでもう一台SATA接続のSSDを買うことにした。M.2規格のSSDを変換コネクタで使い、新マシンを組むときが来たらそれをメインディスクとして使う(もちろんフォーマットして「Windows11」をインストールする)、という案もあったんだけど、新マシンを組むときはもっと大容量のSSDを使おうかな、と。あと2〜3年粘る予定なので、その頃により大容量のが安くなっていて欲しいなという願望があったり。って言ってたら、今のが潰れて予定より早く新マシンを組むことになったりするんだよね〜。
 結局、今回の故障の原因はよく分からない。部品の故障ならば経年劣化で納得できるのだが、こうして直ったということはソフト面での不調である。その直前に何か変わったことをした記憶はない。いつものように使っていつもように電源を落としたはず。何かソフトをインストールしたわけでもないし、変なものを繋いだわけでもない。俗に言う「何もしてないのに壊れた」というやつである。ま、パソコンもたまには不調に陥ることがあるってことだ。

(2021-69 09-03)


2021年9月14日

「POP UP PARADE 緋村剣心」買いました

 『るろ剣』の主人公、緋村剣心のフィギュアが2種類発表されたのが今年の4月だったか5月だったか。両方とも予約したのだが、まずは「POP UP PARADE」が先月末に発売された。

「POP UP PARADE 緋村剣心」買いました

(2021-68 09-02)


2021年9月9日

ラノベ感想文3発

 最近ちょっと、いや、かなりの更新回数をライトノベルの感想文で稼いでしまっているので、今回は3つまとめてお送り。

【くま クマ 熊 ベアー】12巻
――表紙の人が誰か分かりませんでした!




――表紙の人が誰か分かりませんでした!!!(*1)

*1 大切なことなので二度言いました。

 学園の制服を着ることになったユナ。国王に認識されないという事件が起きるが……これは国王は悪くないと思います読者でも誰か分からないと思います!(小学生並みのなんとやら) 作品中、着ぐるみじゃないユナをユナと認識できたのはフィナだけ。そりゃまあ、ずーーーっとあの格好をしてたから、違う服着たら分からないのも無理ないよね。ちなみにだが、表紙については「もちろん」ユナだと分かっていた……消去法で! もしもこれが、表紙でないただの1枚のイラストとして見ていたら割と本気で分からなかったかも。あるいは発売直後の紙書籍を、本屋の平積みの中から探すというシチュエーションだった場合、見つけるのに時間がかかっていたかもしれない。それぐらい「ユナ=くま」であり普通の服を着たユナは反則なのである。
 というわけで、12巻前半は学園祭の2日目と3日目のお話。11巻で出て来たルトゥムとは、3日目に学園祭の出し物の騎士と学生の模擬戦として対峙することになる。なるほど、だから「ユナに学園の制服を着せた」んだね。学園祭編はさっさと終わって、後半は海水浴編……と思ったら何故か砂漠の街へ行くことに。既に最新17巻までは買っているので各巻の表紙は知っているわけだが、14巻が水着姿のユナ&フィナ。間で丸々1冊空くのは何故だろうと読み進めていたらそういうことだった。この作品、時々話があっち行ったりこっち行ったりするのはちょっと不思議。今回については、シェリーに水着作りを依頼しても完成するまでに時間が掛かるだろう、という作者なりのリアリティーの追求なのかもしれない。その一方で、砂漠の街編がこの後たった1冊で片付くと考えると、なんともまあ展開の早いことで(尤も、14巻の前半ぐらいまで砂漠という可能性も無きにしも非ずだが)。ちなみに、この12巻で初の「着ぐるみ着てないユナ」が表紙となるが、その14巻も水着、続く15巻もワンピース姿……表紙のバリエーションにもネタが尽きて困り始めたか?(笑) 16巻は再び着ぐるみに戻るが、フィナとの組み合わせは前にもあったような気がする。でもって、最新17巻は実に不穏な空気が漂っているので、気になりつつも目下1ヶ月に2冊程度のペースを守って読み進めている。

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁に
したんだが、どう愛でればいい?】13巻
 正直に言おう。一部の登場人物をしっかりと記憶していない……。前に『くま クマ 熊 ベアー』で言ったことがコチラでも起きている。どの辺が怪しいかというと、ディクシアとかリゼットとかアリステラとかデカラビア……名前に見覚えはあるし、キャラクターによってはどういう出番だったかも記憶にあるのだが、誰と誰にどういう相関関係があって……とかは結構あやふやである。あと、聖騎士同士は卿呼び(ファミリーネーム)だったりするから、ここでも一時停止が入ったりする。誰か一覧表作ってくれないかな?(自分では作ろうとしない)
 ま、そういうところは大雑把にしか読んでないというか、戦闘描写もたまに面倒になって若干斜め読みになるが(それでも『マヌF』の後半みたいに読み飛ばしたりはしていない)、大体のところは分かっているはずである(というか、そういうことするからキャラクターが分からんくなるんじゃないか?)。聖剣の持ち主が変わったりするが、それより面倒そうなのが魔王の刻印の方。っていうかネフィが魔王になっちゃうのがびっくり唖然。この後どうすんだよ……。

【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む】
 シャーロットへの恋心を自覚するアレン。ここから行動が、というか展開が超早く、街の元ゴロツキの面々も驚きを隠せない。アレンがいつシャーロットにアタックするかで賭けていたらしいが、一番早いベットでも3年後とかとのことで、これは多分読者の感覚とも合致してるだろう。まさかこの小説作品が、始まってたったの2冊目のそれも序盤で、主人公がヒロインに告白する展開になると思うか? 普通思わないよなあ? 作者してやったりだろうなあ。
 ここでしばし冷静になってツッコミ。その元ゴロツキの面々がずっこけるシーンが出てくるが……昭和のコントっぽい気がするのは私だけだろうか? そういうのをここに持ってくるというのは……作者のふか田さめたろう氏、昭和生まれなのか、それとももっと若いけど「敢えて」古い雰囲気を持ち込んだのか。昭和生まれの私にとっては面白い場面なんだけどね。最近の若い子(本作のターゲット……のハズだけど、実際ライトノベルって30〜40代に売れてるんだとか)が読んで“理解できる”のかどうかは甚だ疑問。
 展開早いついでに、シャーロットの妹が出てくる。これまたかなり意外な登場の仕方というか話の流れなのだが、私はこの辺りで「小説って3冊出てるけど、3冊で完結してしまうんじゃないだろうか」と勘繰ってしまった。表紙見る限りそれっぽくはないが……。で、シャーロットの妹編の“オチ”に重要なのが、アレンとシャーロットが正式にお付き合いしている、ということなのだが、まさかこれのために告白させたんじゃなかろうな……。
 フェンリルの子ども、ルゥがいまいち可愛くない。シャーロットにはべったりなのだがアレンには冷たいというか生意気というか……。少なくとも漫画版では、「よし、じゃあウチに来るか」みたいなシーンでアレンにも友好的だったと思うのだが……。そして訳の分からない展開でアレンたちのところに居つくことになった地獄カピバラ。人間に化けれるというのはいいとして、メスだったってのは……。喋り方が完全に男性的なのだが、これはどういう意図があったんだろう。単純に後付け設定っってのが正解なのかな……。

 という感じで、8月下旬〜9月上旬に読んだ3冊の感想をお送り。普段小説読む速度はそんなに早くないんだけど、スイッチが入るとあっという間。自分としては、『魔奴愛』を買ってきた日とその翌日で読み切ったのが驚き。『くまベア』とか『イケナイ教』はね、中身がまさしくライトだからあっちゅう間なんだけど。ちなみに私が小説を読むときの進度のパターンはこうである。まず、序盤がひたすら時間がかかる。数ページ読んでは本を閉じ、早くて翌日回し。遅いと1週間放置とかもある。中盤に入るとだんだんまとめて十数ページ進むようになり、後半に入ると大抵一気に読み切る。つまり序盤が難所。『くまベアー』は別として、『Re:ゼロ』や『魔奴愛』の序盤は「前フリ」。その巻がどういう話になるか、方向性もまだ明らかにされていない段階なので、何となく興が乗らないのである。その観点で行くと、『くまベア』は巻の区切りと話の区切りが一致せず、また章の序盤中盤終盤で良くも悪くもテンションがあまり変わらないというのもある。そして今回『魔奴愛』を2日で読み切ったのも、前の12巻とで前後編に近い形だったというのがあるかもしれない。序盤は既に12巻で突破していたので、後は中終盤を仕上げるだけだったわけだ。
 ま、そんな感じで9月の残りは……例によって『くまベア』を2冊読み進める予定。『イケナイ教』の現状最新3巻は来月に温存。私の誕生日に『Re:ゼロ』のEx5巻が発売されるが、読むのは実質10月に入ってからになりそう。

(2021-67 09-01)


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