橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2020年11月分

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2020年11月30日

残り1ヶ月

  模型の制作目標の残り、Maxモデル錦川鉄道NT3000の2両の進捗状況。今のところ順調……だったのだが、うっかりミスをしてしまい残り少ない時間を無駄にしてしまった。どこ間違えたのかと言うと、ステップの高さ。作業を終えてから、「そういやこれってどうして別パーツなのかな?」と説明書を読み返していて発覚。前の2両のときにこんなことしたの覚えてない!と思って見返すと、きちんと作業していた。実のところ、前の2両も間違えていれば後半の2両もそのまま行くつもりだったのだが、これでは手が抜けない。というわけで修正することに。低いのを高くするのであれば楽勝なのだが、高いのを低くするので削り込むことに。ちなみにパーツはがっちり接着済みだったので、取り外しての付け直しは不可能だった。それでも、年内完成に向けて強気の姿勢は崩さない(という表現を一度使ってみたかった)。実のところ、本気さえ出せれば「1両あたり3週間」というペースが超余裕であり、今のところ割といい感じでやる気が出せている。多少のタイムロスで「超」とまでは言えなくても「余裕」は残っているのだ。……とは言え、1両目の「こもれび号」は今からでもクリアー吹いて研ぎ出しがやり直せるのではないかと思っていたり、明らかにしていない2両目の「きらめき号」のミスの修正もやりたい。あと、先日の70系新潟色も完成優先で見て見ぬふりをしていたポイントを……まあこれは来年でもいっか。
  というわけで、今日のところは月末のいつものやつ。

【Dr.STONE】18巻(新刊):☆☆☆
  しかし冷静に考えるとコイツら、“何のために”武器作ったのかねえ? 食糧調達のための猟銃とかならよーく分かるが、マシンガンやらスナイパーライフルはどう見ても対人戦用だよね? まあ確かに、どこか別の場所でも人類が石化から復活してて、主導権争いになる可能性があると考えたのかもしれないけど。
  最後、千空は即席防弾チョッキ(?)を作ってライフルの弾を防ごうとするけど……んんんん? 結局弾は貫通してるの? これ下手に弾の勢いを削いでたら逆に弾が体に残っててより重症化していたのでは……。っていうか弾は貫通していた方が傷が浅いの? 何かこの辺はよく分からない……。もちろん銃撃されたことなんてないし(言うまでもないが一生されたくない)、その辺の知識は全くないしあまり興味もないのでそういう文献も見ないし。
  そんなわけで、司にやられたとき以来の大怪我を負った千空。あの時は首元に残った石化部分に復活液、だったが、今回はどうするのだろうか。実は石化武器の動力がちょっとだけ残ってました……はないだろう。それやっちゃうと「ドラゴンボール」みたいに何でもアリ展開になっちゃうし、何より仲間の結束の証だった「ヒビ割れ」も消えちゃうしね。というわけで19巻は、千空の治療とクロムがいかにして敵陣に(文字通り)潜り込むのか……いいところで終わるなあ。

【バンビ〜ノ!】12巻(既刊):☆☆★
【バンビ〜ノ!】13巻(既刊):☆☆☆
  話の持って行き方が上手い。ただただアメリカで料理修行するんじゃなくて、あぶないやつに誘われてマフィアに料理を出前。イタリアマフィアを見るのは『王様の仕立て屋』以来。もちろん実物にお目にかかったことはありません(笑) 『王様の仕立て屋』は服の漫画なので服で勝負、こちらは料理漫画なので料理で勝負。なんとも分かりやすい構図で、向こうが卑怯な手で妨害してくるのも共通。勝負の始まるところで出て来た庭師が実は重要人物だった、ってのや決着が付いた――と思わせといてここから最終対決ってあたりもよくあるパターンと言えばそれまでだが、王道でも話が盛り上がれば文句なし。
  伴がコヨーテの誘いに乗る要因になった、街で人にぶつかってワインを弁償云々だが、これ読み返すと向こうもよそ見してたんじゃないかね。じゃなければそれほど混雑してないこんな広い通りで人と人がぶつかるなんて有り得ない。2本で20万円のワイン持って歩いてるなら尚更気を付けて歩かなきゃいけないし、そもそも持ち手のない紙袋に入れて抱えるかね? 伴は最初ボトルアタッカーである可能性を考えたが、中身を見せられて信じてしまう。ビンだけ本物中に入ってたワインは……ってパターンを考えないのかね? 結局“相手の言われるがまま”に相手の拠点へ付いていっておいおいおいって感じ。ま、この人らが普通の人なのかその手の輩なのかは、この後の展開を見なきゃ分かんない事なんだけど、話の展開的には前者なのかな。伴って結構気の強いところありそうなんだけど、ここは妙に気弱な気がした。

【鉄鍋のジャン!2nd】6巻(既刊):☆★
【鉄鍋のジャン!2nd】7巻(既刊;第1部完):☆★
  やられた。調べが甘かった。完結したと思ったから買ったんだけど、最後に「第1部・完」の文字が。まだ続くの? 
  全体的に、ただただ料理して審査員が美味いだの何だの言うだけの展開。『鉄鍋のジャン!』といえば料理する段階でも審査する段階でもハチャメチャなのがウリだったはず。こんなの普通じゃん。7巻最後の決着も過去に見たことのあるようなもの。そして最後の方で父親ジャンとキリコが出て来て黄蘭青をふん捕まえてあれこれしてるけど、これも初代『ジャン』なら何だかんだで料理勝負になって黄蘭青をぎゃふんと言わせて従わせていたところだろう。
  そんなわけで、インパクトに欠ける。「引き出しの中身を出し尽くした感」しかなく、初代はおろか『頂上決戦』の足元にも及ばない。こんな惨状でホントに第二部やるのかなあ? こんな続編とか変なスピンオフ描くなら、初代『ジャン』の作者のおふざけ、階一郎&睦十復活エンドの続きやって欲しかった。

【信長のシェフ】5巻(既刊):☆☆★
  ああああ、いいところで終わってしまった……続き買うしかないのか!?と思ったらまだ来月分が残ってるんだった危ない危ない。
  やはり歴史を(以下略)。それは差っ引くにしても、段々とキャラクターに親近感が湧くようになってきた。いや、ごく一部の例外を除いて歴史上の人物なんですがね。これは6巻次第ではもうちょい続きを買うことになりそうな予感……。

【亜人ちゃんは語りたい】9巻(新刊):☆☆
  何か話をシリアス方面に振って来たような気がする。もうちょいライトに楽しく面白い、そういう漫画だと思っていたのだが、今後こっち方向に行くことにしたのだろうか?

【ぐらんぶる】16巻(新刊):☆☆
  相変わらずバカっぽくていいのだが、ここ数巻パワーダウンしているような傾向を感じるのは私だけだろうか。伊織&千紗を妨害しようとする愛菜&耕平の動きは面白かったというか、漫画の仕掛けとしてはなるほどなーだったのだが。
  純粋な面白さとしてはそろそろ見限ってもいいかなーって思うんだけど、続きが気になる終わり方。卑怯だ!

【グラゼニ〜パ・リーグ編〜】10巻(新刊):☆☆
  最多勝(タイ)に輝いた夏之介。ローテーションピッチャーとしては良くても一発勝負のCSや日本シリーズの先発を任せるのは不安?というあたりで某球団を思い出した……。アベレージは良くても絶対的安定感がないというのは……。
  そういう視点でここまでのこの漫画を評価すると……うーん、「いつも6回3失点」? あんまり「7回2失点」とか「8回1失点」の快投があったかどうか記憶にない。悪くもないが光るものもあまりないというか……。

【極主夫道】2巻(既刊):☆☆
  半額?だったので買ってみた。元々出オチ感もある漫画だが、たまにちょっと読む分には面白い。というわけで続きはまあ、こういうセールの時とか、気が向いたら、でいいかな。

【すべての人類を破壊する。それらは再生できない。】6巻(新刊):☆☆★
  そういやこの漫画、序盤でノストラダムスの大予言の話が出てきたけど……いよいよその日に近付いてきた。「漫画だから」って予言が的中する展開にはならないと思うんだけど、それでもやはり主役2人にとって「人類滅亡」に比肩する出来事が起きるんだろうか。可能性としてはやはり、沢渡母か。

>勉強ぐらい自分のクラスでしろよな
ここツボった。わざわざ他のクラスにダベりに来てお勉強とは。しかも自分の座ですみたいな顔して座ってるし。

>沢渡のバレンタインチョコ
黒マナのシンボルだが……クオリティ高ぇ! どうやってこんなの作ったんだ!? まさかWotC社、こんなグッズ出してたとか!?

>“社長”は社長だったまあよくあるお話……特に漫画では。そして一応スカっとするシーンではあるのだが、どうして社長そんなの強いのかな。ってのと、相手が絡んできたとは言え手ぇ出していいのかなあ。

>≪記憶の壺≫のおそろしさ
おそろしすぎてあっという間に禁止になったらしい(私はちょうどこの時、1度目の休止期間(*2)だったため後から知った)。このカードのポテンシャルに気付いたのは流石トリーさんだが、強すぎて禁止されるストーリーを見通せなかったのではトレード成功と言えるのだろうか?(笑)

>おまけ漫画のMMRネタ
あれ? この漫画講談社だっけ?と思ったらやっぱり角川だよなあ……問題ないんだろうか、と思ったら巻末応援コメントのところにご本人のイラストが。うーん、どういう関連性なんだろう?

*1 ウルザズ・レガシーを買った直後に“辞め”ていた。ちなみに今は“完全に辞めた”状態だが、仮に次またカードを買うと「3度目の休止期間」ということになる。いや、買わないけどね。

  前回書いた「意外性のあるもの」は、『鉄鍋のジャン!2nd』でした。最初のシリーズが殿堂入りの面白さだったから読み続けていたけど、「流石にもうムリ」となって辞めたやつ。残り2冊で完結するっぽい様子だったので買うことにした……一応続くことになってるけど、果たしてどうなるかな。で、今月分の既刊、何から読もうかなあって見渡した時、3タイトル全てが料理漫画であることに気付いた(笑) さて、今月は久しぶりの「予定外」がいろいろと。増えた方では、半額(だと思う)になっていた『極主夫道』。減った方が多く、『キツネとタヌキ』は発売日に本屋に行ったら売ってなかったので一旦保留。『グラゼニ』のスピンオフ買わなかったのは想定内? 『うめともものふつうの暮らし』はヨドバシの電子版がなかったのでこちらも一旦保留。アマゾンのはあるみたいなんだけどねえ。
  いよいよ今年も終わりの12月の新刊は盛りだくさん。『るろうに剣心─明治剣客浪漫譚・北海道編─』『ドラゴンボール超』『軍靴のバルツァー』『デキる猫は今日も憂鬱』『ブルーロック』『凍牌〜ミナゴロシ篇〜』『BUNGO―ブンゴ―』『ご注文はうさぎですか?』『SPY×FAMILY』、それからあと1冊あるかもしれないのだけれど、後述の理由により名前を書かない&不確定要素。『るろ剣北海道編』は月刊にしてはややペースが遅い? 下手に急いてクオリティ下がるよりましなのでがまんがまん。『凍牌』は何だかんだでもう1冊買ってみることにする。『ごちうさ』は学年が上がっての新展開に期待。もちろん私の注文である「うさぎ」にも期待。『SPY×FAMILY』は年末近くの発売で、これは年明けが正月なので前倒しと思われ……たかに見えたが、『Dr.STONE』や『ヒロアカ』は1月4日発売予定になっていて、どうしてこれだけが違う扱いなのかよく分からない。それから小説の話になるが、ようやく最新刊に追い付いた『Re:ゼロから始める異世界生活』、まだ既刊が読めていない『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』が発売される。前者は年内に読んでる暇があるかどうか。後者は最新刊に……追い付けそうもないね(模型の完成を諦めたら不可能ではないだろうけど)。
  既刊は、まずは『バンビ〜ノ!』2冊と『信長のシェフ』。この組み合わせも12月でラストになる見通しだが、ここに来て『信長のシェフ』が少しプラス評価になり、ひょっとすると『バンビ〜ノ!』続編との組み合わせで来年も続くかも?「あとの2冊」はこれまた来月のお楽しみ、そのうちの1冊は12月に最新刊が発売予定で、既刊分で「合格」となれば新刊も買う予定にしている。
  そして12月は例によって例のあのキャンペーンがあるものとして予定を立てている。現時点で確定しているのは2つ。三度目の正直?『鋼の錬金術師』。できれば全巻セットを出して欲しいが、今回はそれがなくても買っちゃう予定。でも12月は世界規模のあのイベントがあるからね。期待してるよスクエニさん? そして急遽候補に挙がったのが“くま”――フィギュアの情報を見ていて私の目に留まった『くまクマ熊ベアー』という作品。既に公式サイトで途中まで読んで、単行本の購入を決定している。その他の候補は以下の通り。

『バンビ〜ノ!SECOND』
12月で最初のシリーズを読み終えるので、その結果次第。今のところ「めちゃくちゃイイ!」というわけではないが、安定株ではある。正直他の候補が超有力でもなので、可能性は高い。『SECOND』も完結していて、全13巻とちょうどいい長さ。

『ARMS』
超有名作品。連載時サンデーは読んでいたもののスルーしていた(『ダイの大冒険』もそうだったし、私はそういうパターンが多い)。無料版で3巻ぐらいまで読んで面白そうだったので候補入り。全22巻なのでまあまあいい長さである。

『ばらかもん』
無料版で1巻を読んでみたことがある。久しぶりに読み返すと悪くないので、もう1、2冊読んで続きを考えようかと思案中。全18巻で(以下同文)

『おれはキャプテン』
野球漫画。記憶は定かではないのだが、連載開始時は連載誌を読んでいたはず……悪くない割にあまり読んだ記憶がないので、漫画雑誌を買わなくなるのと相前後して始まった作品なのかも。全35巻なのでちと長いが、手を出せなくもない。

『コータローまかりとおる!』
超有名作品。この作品も連載時期と掲載誌を読んでいた時期が被っているはずだがほとんど読んでいない。全59巻と長すぎる上に、最初の三分の一〜半分ぐらいは絵柄が古め(無料版以降については表紙で判断)。59巻続いた漫画が駄作であるはずはないが、それでも手を出すにはいくらかの勇気と忍耐力が要求される。某ペディアを見ると、同『柔道編』は独立性が高く、59巻のを読んでなくても楽しめるそう(実際に無料版も読んで確認済み)。なので、敢えて『柔道編』を買うかも。そちらは全27巻。

  そも論で、確定している『鋼の錬金術師』が27巻ある。従って、長めの作品を2つ3つ買うことはないだろう。
・手堅く行くなら『ARMS』
・冒険するなら『コータロー』
・野球重視なら『俺はキャプテン』
・変化球勝負なら『ばらかもん』
といった感じ。ただ、即決する必要はないので、12月は各2冊程度、本決定は来年へ持ち越し……というプランで行くかな。ちなみに、『極主夫道』もリストに入っていたのだが、11月に2巻買った結果一旦保留に。

  今年も何となくダラダラしちゃったけど、残り31日頑張れたら全部チャラに出来そうな気がする!(ダメな人の思考回路)

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2020年11月22日

70系新潟色6両編成とりあえず完成!

  本日は簡易版にてお送りします。
70系新潟色6両編成とりあえず完成!

  そんなわけで、まずは5日ほど前に描いた予定表をクリア。次は残り39日で大きいのを2両完成させられるかどうか。1ヶ月後の橘雪翼にご期待下さい!

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2020年11月21日

『万能鑑定士Qの事件簿 0』

  最近、ライトノベルやそれっぽいので「万能」とか「鑑定」とかいうキーワードを多々目にするが、その両方をタイトルに冠しながら本作は一応普通の小説となります(笑) 
  で、これまた最近多いのが、ヒットした作品の「前日譚」をテーマとしたスピンオフ。『万能鑑定士Qの事件簿 0』もその系統ではあるのだけれど、主人公は同じ凛田莉子。時系列的にも『万能鑑定士Qの事件簿』の1〜2巻の少しだけ前、になっている(*1)。既に“本編”12冊を読んでいるため、「少しだけ前」であるが故にちょっと戸惑いがあった。力士シールとか店長の名前が出てくる度に、「ああそうだ、1巻より前の話なんだ」と認識を改め、まだ駆け出しの頃の凛田莉子のイメージを再構築しながら読み進めた。
  題材としては、バンクシー、金印、そしてゴッホが出て来る。時代設定が今より過去で、バンクシーの名前が日本ではまだあまり知られていなかった頃の話という。バンクシーは今ではとても有名で、こういうところを持ってくるのは流石である。そのバンクシーから始まり、ゴッホの未知の真作かもしれない絵が出て来て、最後は漢委奴国王印と盛りだくさん。そう、ちょっと盛りだくさんで焦点がぼやけてしまったかな……という感じがなくもない。バンクシーから始まった話なのに、その姿が途中でなくなってしまい、ラストシーンで「そういやバンクシーだったな」と思い出す構成だ。作者の狙いはそこにあったもしれないが、凛田莉子が熱海やグアム、そして福岡へとあちこち振り回されたのと同様、読者としてもちょっと振り回された感が。一番のトリックがゴッホの絵(仮)に使われているあたりも読み終えた後では「うーん、そこか」とやや疑問に感じる。とはいえ、本作の一番のテーマは「『万能鑑定士Qの事件簿』の1巻に繋げること」なのだろう。凛田莉子が如何にして「万能鑑定士」になったのか。あくまで本編12冊ありきの作品であって、この1冊だけで云々を語るのはファンとしては失格だろう。
  ラストシーンのステンシル画が表紙になっている(と思われる)。ただ単にバンクシーが題材だからこういう表紙にしたのだろうと思っていたら、きちんとラストの締めに持ってきた。ということでですね、このステンシル画のグッズ、作ったら売れる……と思いませんか松岡先生及び角川の皆さん? モノとサイズとあとお値段によりますが(笑)私は欲しいな。ちなみにざっと調べてみたところ、『万能鑑定士Q』のグッズは抽選プレゼントか実写映画のものしかない模様。冷静に考えると、小説作品であれ漫画作品であれグッズが出るものはあまり多くない。グッズは作っても売れなければ赤字になるだけで、売れるためには何が必要かというと人気であり、そして人気が出るためには知名度が必要。その知名度で手っ取り早いのは、ここ日本においては「アニメ」。過去に――つい最近だったと思うけど、私自身も侃侃諤諤で書いている。「○○がアニメ化されないかなあ、アニメ化されたらグッズが出るからそれが楽しみ」という内容を。そう考えると『0』表紙のグッズ化は現状では難しい。しかし一方で、本作のアニメ化の可能性は0じゃない、むしろ近日中に十分ありえるのではないかとも感じている。まず一点、既にコミカライズがされているので次のステップはアニメ化だ。そして、アニメ作品は数が多く、面白い原作の需要も高いはずだ。ただ一つ、少しだけ懸念があるとすれば……漫画版の話題をあまり聞かないことだ。ひょっとして漫画版、人気出てない? それで各所が尻込みしているのかも? まあでも、その日が来ることを心待ちにしていよう……あ、別にアニメ化されなくてもグッズ作ってくれたらいいんだよ。私が欲しいのはそっちだから。
  総括。久しぶりに読んだら面白かった。やはり続編の『万能鑑定士Qの推理劇』も買おうかな。あ、あと、本作で出てきたレイという人物は『グアムの探偵』の主人公なのかな? 先にそれを読んどけば、本作もさらに楽しめたのかもしれない。まあ、また余裕が出来たら手に取ってみよう。

*1 この時系列の繋がりは、『るろうに剣心』の『特筆版』上巻の最後に収録された「第零幕」を想起させる。

(2020-85 11-04)


2020年11月19日

そんな煮込んで大丈夫なのか?

  先日の報道を読んで、流石ニコン!と感じた。赤字転落したのに、社内には根強い一眼レフ志向があるという。すっげぇ余裕じゃん。このミラーレス転換期に於いても「我らニコンなら一眼レフ重視でまだまだ行ける」そう睨んでいるということなのだろう。これはかなり自信ありの機種が控えてると見て間違いない。秒間30コマ連写機か? 高感度画質が10倍ぐらい良くなったりするのか? 画素数がいきなり1億へ飛んだりするのかもしれない。レンズもキレッキレのとんでもない玉が複数用意されているんだろう。これは期待するしかない。いずれカメラ界は「ニコンに非ずんばカメラに非ず」になってしまいそうで怖い怖い!


  んなわけねーよな? ニコンさん………………………………大丈夫ですか? 
  前々から書いている通り、私はミラーレス一眼の時代は勝ち馬に乗りたいと願っている。別にニコンやソニーでなくとも、キヤノンやライカLマウント陣営でもいいわけだが、それでもやっぱり今持ってるレンズは活用したい。つまりどうしてもニコンやソニーを応援するわけだ。新型コロナウィルスの件があるので赤字転落は一時的に仕方のない面もあるだろう。だけれど、社内がまだまだ一眼レフに拘泥しているというのであれば不安だ。同様にペンタックスも以前、一眼レフで頑張る!という意味合いの発表をしていたと思うのだが、ペンタックスは事情が違う。辛辣な意見になるけど、ペンタックスにはもうミラーレスへ転換する体力が残っていないように見える。一眼レフに強い拘りがあるというよりは、一眼レフに賭けるしかない、それが真実なのではないかと。でも、ニコンは違う。今回は赤字だったが、抱えているユーザー数を考えると、今ミラーレスへ転換すれば主要メーカーとして存続できるはず。現にZシリーズは良い出来で、Zマウントレンズの評価も高い。だからこそ、ユーザーの目がミラーレスへ向いている今だからこそ、メーカーとしてもミラーレスへシフトするべきなんじゃないだろうか。確かに一眼レフのいいところもあるし、残しておいて欲しいというユーザーも一定数いるだろう。だけれども、一眼レフをこの先にも長く残したいのであれば、今ミラーレスで喰らい付いて一眼レフのための余力を作らなければいけないんじゃないだろうか。一眼レフに固執してしまうと、ミラーレスでも取り残され、一眼レフも売れなくなってしまい、“共倒れ”になってしまう危険性が高いのではないか。それこそ冒頭に書いたような革新が起きれば話は別だが、連写も高感度性能も画素数も、そしてレンズの性能も一眼レフで向上すると、他社はミラーレスで追従してくる。私は何も、一眼レフを辞めろとはいっていない。光学ファインダーの良さには人一倍拘っているからこそニコンのカメラを買ったのであり、ミラーレスの時代になっても光学ファインダー搭載のカメラが残っていて欲しいと思っている。それでも、今、時代の流れはミラーレスへ傾いているのだ。その事実から目を逸らしてはいけない。一眼レフのために、ミラーレスを。
  願わくば、今回の赤字転落がニコン社内における意識の転換のきっかけになってくれることを願う。「Z6 IIIがガッカリだったから安くなったZ6 IIを買ってFマウントレンズを運用しよう」なんて悲しい未来が来ませんように。

(2020-84 11-03)


2020年11月17日

赤っぽいオレンジの灯かり

  先月末に、
・現在進行中の70系新潟色6両
・Maxモデルの錦川鉄道NT3000形の残りの2両
を年内に完成させたい、と書いた。予定ではそろそろ前者が完成していて、そしてそろそろ完成していないと後者の制作時間が確保できない。11月入ってすぐにスパートをかけたつもりだったが、実は初っ端から躓いてしまった。モハの配管作業を始めてから、作ろうとしているナンバーにはある特徴があることを発見した。「配管をやり直す」か「別のナンバーの車両にする」かの選択を迫られ、後者を選んだのが結果論としては失敗だった。別ナンバーの車両にすると製造年次が変わり、車体に手を加える必要が出て来た。具体的に何番の車両にするか調べている最中に、頼りにしている資料に間違いと思しき点を発見。思っていたよりも加工の手間がかかり、この辺りで2〜3日のロス。さらに、作業を忘れていたパーツの制作などもあり、ここでも遅れが発生。さらにその後、模型制作以外での想定外(本来想定すべき事項ではあったのだが)の所用が発生し、たっぷり1週間は遅れてしまっている。一応作業は進んでいて、今週末ぐらいには完成できる、んじゃないかなあと(希望的観測)。
  仮に22日に完成とすると、年内は残り39日。この前書いた通り「きらめき号」の完成には約3週間かけており、残る2両を完成させるのにその倍かかるとすればかなり赤寄りの黄信号が点灯している。希望となるのは、前回の3週間はややのんびり作業していたことと、一度目は手探りでやっていた加工を今回はやったことのある作業として進められること、さらに研ぎ出しのためのクリアー厚吹き塗装の時間が短縮できること(1両でも2両でも乾燥させながらの重ね塗りにかかる期間はほぼ同じ)。明るくない要素としては、いくら塗装剥がしから入ったとはいえ前回は車体が組み立て済みであったこと、下回りも同様に完成していたものをそのまま使っていたこと。プラスとマイナス、どちらの要素が大きいか。に加えて、12月に入っても「想定外の遅延」は起きるだろう。トータルとしてはやっぱり「間に合わない」可能性が高くなってきた。ただ一点、これさえ何とかなれば余裕である。それは「怠けず集中して制作に励むこと」――ここ数年出来ていないことなので、これもどちらかというと現実味のない願望なのだろう。でも、ひょっとしたら締め切り効果で尻に火が付けば……なんてことがあればいいなあ。やっぱり願望に過ぎないね。

(2020-83 11-02)


2020年11月11日

『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』小説第5巻

  更新を10日以上サボってからの更新がこれかーい!
  5巻の一番のテーマは……やはりネフテロス出生の秘密か? 何かしらの血縁はあるのだろうと思っていたが、クローンだった。っていうかさ、最近の作品ってさ、気軽にクローンが登場し過ぎじゃない? まあそれ言い出したら「最近の作品ってさ、気軽に異世界転生し過ぎじゃない?」になってしまうからアレなんだけど。最近読んだ作品のクローンをざっと思い出すと、まずは『彼方のアストラ』。主要登場人物全員がクローンだったっていうアレ。『アストラ』はいい、だって世界観が現実世界の未来の姿、科学が順調に発達した世の中なんだもん。次に思い出すのが『Re:ゼロから始める異世界生活』の第四章のリューズだ。魔法の力でクローンを生み出しているという訳で、仕組みとしては『魔奴愛』と同じ。うーん、ファンタジーでクローンって言われてもねえ。あれ? でも『Final Fantasy VII』のジェノバなんたらもクローンなんだったっけ? 覚えてない。そういや大切なのがあったぞ。綾波レイ、『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロインもクローンなんだった。うん、よくある設定だ。
  そして十三番目の聖剣≪アザゼル≫。この単語もよく聞くが、これまた私のよくあるパターンで「アザゼル」なのか「アゼザル」なのか分からなくなってしまう(「エキドナ」と同じ症状)。『魔奴愛』に出て来たのでこれできっと覚えられるだろう。<アザゼル>の少女が登場し、ラーファエルの唯一の“肉親”であることが分かりうんたらかんたら。ザガン陣営に加わるんだろうな……と思ったら教会というかシャスティルを頼ることになる。ネフテロスもそういうことになったし、今回はザガン陣営の増加はなしで、シャスティル側の充実の一冊となった。にしても、ラーファエルって表向きにはそういうことになってるのね。そりゃまあそうか、裏で暗躍していたとは言え教会のお偉いさん殺してそのままってわけにもいかんしね。
  ビフロンス。これはこれで一応の決着になるのかな? なかなかにウザくムカつくやつではあるが、こういうやつも1人はいないと話が展開していかないからね。とは言えそろそろもうお腹いっぱい? 次は新しい魔王の登場に期待したい。
  そして最後、やっぱり気になるのがネフテロスの神霊魔法がシャスティルだけでなく黒花にも影響を及ぼしたってのはどういうカラクリなのか。すぐには解明されないだろうけど、既に発売されている11巻までのどこかで何か出てくるかも……?
  次回の読書感想文は、『万能鑑定士Q』0巻の予定だ。「万能」とか「鑑定士」とか付いてるけど、決して異世界転生モノじゃないぞ!!

(2020-82 11-01)


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