橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2020年8月分

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2020年8月31日

40日待った

  先日失敗した錦川鉄道NT3000形のデカールは、ホビーサーチというサイトで注文した――この書き方だと注文したのが「失敗した分」なのか「失敗したので買い直した分」なのかが良く分からないが、後者の意味である。尤も、失敗した1枚目も同じサイトで買っているので前者も間違いではない。。私が使う他の通販サイトでは取り扱いがなく、今のところ唯一の選択肢。やり直しのためにもう1枚買うとき、「以前にも買ってますよ」的なメッセージが表示された。買い間違えを防ぐための新設設計で、分かってて同じものを買うのであれば「あ、前回のと一緒だな」と安心できるし、うっかりであればここで多重購入を回避できる。いいシステムだと思うんだけど、私が良く使う某ヨと某Jでは採用されていない。なお、今回は理由が理由なので「うっせーよ失敗したんだよやり直すからもう一回買うんだよ!」と八つ当たりしたくなる気持ちが1%ぐらいあった(笑) 前回も今回も店に在庫のない取り寄せ品扱いで、出荷までに最大30日みたいな表記がある。ところが40日目の今日、ようやく入荷の連絡があった。他にもいくつか注文し、そのうちの何個かはデカールと同じく取り寄せ品だったのでどれがボトルネックだったのかは分からない。某ヨと某Jだったら注文履歴に細かく「取り寄せ中」「入荷済み」等の表記があるのだが、このサイトは一律で注文時に取り寄せ品だったものは発送直前まで「取り寄せ中」のまま……もしかして今日一緒に全部入って来たってことはないよな? 前回、「こもれび」と「きらめき」のデカールを注文したときは3週間ぐらいだったので、ついでに注文した他の品物が“犯人”と思われるのだが、1週間早かったとしても作業場が暑すぎてやる気が起きなかったような気はするので、今回はちょうど良かったということにしておこう。
  ちなみに、「一緒に注文した他の品」に『まちカドまぞく』のアクリルキーホルダーも含まれている。これも取り寄せ品だったが、そもそもの発売日が良く分からなくて、ひょっとしたら発売が遅れていたのかもしれない? でもそれだったら、在庫ステータスのところは「取り寄せ」じゃなくて「予約商品」になるよなあ……?
  というわけで、到着を楽しみにしつつ今日はいつものやつを。

【まちカドまぞく】5巻(既刊):☆☆☆☆
  8月も『まちカドまぞく』が先陣を切りました(笑) 現状の最新刊なので、トップに本作が来るのはこれも最後。
  5巻も前半は日常的な流れでスタートして、後半怒涛の展開に。きっちりキリのいいところで終わるのも本作の伝統。リリスの依り代がパワーアップしてまさかの実質実体化。新キャラも登場する上、白澤&リコも住み着いてアパートがどんどん賑やかに。プラムさん、次の1/150建物シリーズの製品化はシャミ子アパートでどうですか?(笑)

>(シャミ子の認識する「スマホ」)うっすい電話
昔ZERO3っていう分厚いのがあってだな……あっ、あれはスマホじゃなくてスマートフォンだったか!

>桃「戦う女子あるある」
>ミカン「私壊したことないわ」
あっさり裏切られる桃と容赦のないミカンさん(笑) 仲がいい証拠ですね!(?)

>スマホ欲しいシャミ子
私も桃と一緒で、この子普通のスマホ買って月額7000円(?)が払えるのかすっげえ心配なんだけど……。悪いこと言わんから格安SIMにしとき。設定は多分桃が全部やってくれる!

>この「おまもりGPS」って何ですか?
桃の「そこは引っかからなくていい」は久しぶりのような気がする!!

>無駄なリソース
冷静に読むと「貴重なリソースを無駄に」が正しい表現のよな気がする。

>できないことを教えるのではなくできることを見つけてあげよう
店長聖人すぎひん? と思ったけど過去のリコがやばすぎて鍛えられただけなのか……?

>動く冷蔵庫
リコの説明によると蠱毒みたいなものか……。多分この作者のことだからそれをモチーフにしているハズ。

>会は知らなくとも誕生日は
確かに、これは反論のしようがない。珍しく桃の完全敗北である。

>なんでみんな私がダンベル買うと思ってるの
普段の行いの賜物ではないでしょうか(笑)

>シャミ子はんより先にプレゼント貰うてしもた
あれお前さっき「いつかちゃんと返す」って言ってなかったっけ? プレゼントなんてした覚えはなくってよ!

>めそー(ごせんぞの泣くしぐさ)
ごせんぞの出身地、「メソ」ポタミアにかけているのだろうか?

>心の壁フォームで外気を遮断
こんなところでシャミ子新フォームのが生きてくるとは……相変わらず話の組み立てたが上手過ぎる!

>半裸のお姉さん
確かにこのフォーム半裸なんだけど、某リゼロの賢者(仮)の半裸と比べるとだいぶマシに見える不思議。

>2回線契約
ウガルル、しょうがないとは言え携帯ショップで言われるがままに契約してはいかんぞ! なんかあとでとんでもない支払額になってる予感が……したんだけど、とりあえず5巻時点ではそういうオチは出て来ないね……。

>シャミ子フリーズ
リコが店長をそんな風に思ってたなんて……読者もフリーズしたわ。ここがリコの夢の中で良かった。現実世界でやってたらあたり一面大惨事になるところだった。

>リコさんがおリコうさんに
ええええええ、この作者どこまで考えて設定してるんだ??? 天才に思えて来た……。

>スレンダーなバク
リコもブレない性格してるけど、このバクも空気というか状況が読めないお人だな(人じゃない)。

>ジキエル
どことなく手段を選ばないダーティーなやつだと思ってた(でもどこぞのねえ僕と契約して魔法少女になってよよりはマシ?)けど、去り際に紅に「体に気を付けろ」と言ったのは好感度アップ……だったのにその後良子勧誘というか誘惑したのでやっぱりコイツはアカン。

  とりあえず最新刊に追い付いたので、以前ネットで見つけた作者インタビュー記事が読めるようになった(ネタバレの危険性を感じてこの日まで取っておいた)。するととんでもないことが書いてあって唖然とした。今まで伏線伏線伏々線だと思ってたのが、所謂成り行き任せの悪く言えば行き当たりばったりだったらしい。序盤は後で使えそうなものをバラまいておき、あとで使えるものを適宜拾っていく方式だそうな。マジかよ……それはそれで天才の所業もとい成せる業じゃないか?

【ブルーロック】8巻(既刊):☆☆★
【ブルーロック】9巻(既刊):☆☆★
  ま、概ね想定範囲内というか既定路線の展開。馬狼のワンマンプレーをどう制御するのかというあたりで……なのだが、やはりこれ、きっちり3人が噛み合ってないにも拘わらず勝つってのが主人公と凪のポテンシャル高すぎに思えるんだけど(笑) 前に1人全くいないシチュエーションとはまた違った形、言わば「2(+1)対3」みたいな感じ? あれだけ俺様だった馬狼が少々大人しくなるあたりは、残念にも思うが、これから先もチームのメンバーとしてやっていくのだから当然の姿勢か。
  玲王、千切、國神から千切を選んで4対4開始。表紙の女性っぽい人はなんなんだろうと思ってたら、男なのに髪に気を遣うというキャラクターだった。千切とキャラ被りしているのだが、千切以上に見た目が女性。言動は普通にこの漫画っぽい特徴ある男性キャラだけどね。このゲームで最強の存在となる糸師凛をどう攻略していくか……で、我らが主人公潔が存在感を見せるのだが、チームメイトに凛の分析を伝えるシーンでちょっと鼻に付くようなところもあってちょっと「うーむ」。しかしこれ、勝つとして、こっから選ぶとなればやっぱり凛なんだよねえ。蜂楽と一緒のチームになる未来図が描けない。

【バンビ〜ノ!】5巻(既刊):☆☆★
  ここから一気に逆襲!……とはならず、相変わらず四苦八苦の伴。厨房に回されかけたところを中途半端に終わらせないあたりは主人公らしいところを見せてくれるが、何ともすっきりしない展開が続く。私視点から言えば今回はちょっと“お休み”かなあ? というか、キャンペーンで一気に最後まで(10冊……この8月から2冊ずつ読むと綺麗に年内に終わる)買う予定だったそのタイミングで若干とはいえ“落ちる”のはテンションが下がる。

【ドラゴンボール超】13巻(新刊):☆☆
  前回ちょっとホメたらまたこれだよ……。なにがダメなんだろうなあ。戦闘シーンに迫力がない? コマ割り? 展開がごちゃごちゃしすぎている??? 多局面同時進行がやっぱり良くないのかもしれない。

【山田くんと7人の魔女】25巻(既刊):☆☆
【山田くんと7人の魔女】26巻(既刊):☆☆
  正直に言うと、ここまで来たからにはもう後に引けない、って感じで読んでます(笑) 全28巻ということが分かってなければ、連載期間中に単行本で追っていたら、途中でリタイアしてただろうなあ。
  ここに来て詫摩くん二重人格ですか、はあ。最終盤でいろいろとほり込んできたなあ。そして無事記憶が戻るんだけど……消えた記憶に関しての説明があまりにも粗削りというかあっさりとしているというか。黒詫摩の行動が原因で、魔女の能力ではなく儀式で記憶を消したわけだけど、この時の詫摩の行動原理がよく分からない。本人談では山田に勝っているはずで(事実漫画の時間軸上でも山田を寄せ付けなかった)、それなら何故黒詫摩は魔女の存在をバラして回ったのか。負けて腹いせならわかるけど、勝ってそうする理由がない。さらに謎なのだが、一度は消した記憶を戻したということは、他の生徒も黒詫摩がバラした魔女のことを思い出したということで、その辺の不都合がなかったのか一切描写も言及もないのが不満。やややっつけでストーリーを組み立てたんじゃないかと思ってしまう。
  まあ、ともかくあと2冊で片が付く。

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】1巻(既刊):☆☆☆☆
【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】2巻(既刊):☆☆☆☆
【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】3巻(既刊):☆☆☆☆
【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】4巻(既刊):☆☆☆☆★
  「魔王」ときて「奴隷」ときて「エルフ」となれば、某魔王プレイのおにーさんの漫画が思いつくが、もちろん全然関係ないし何ならジャンルが別物。だけど途中まである点については似てたかな。
  主人公は“魔王”ザガン。但し物語開始時点では一介の魔術師であり、2巻後半、空いた魔王の席に収まり晴れてタイトル通りの魔王となる。ヒロイン、ネフェリア(ネフィ)は白髪のエルフ。残念なことに銀髪のハーフエルフではない(謎) 崩御した魔王に納品される予定だった奴隷で、遺品のオークションの最後に登場。ザガンは彼女に一目惚れし、全財産と引き換えにハンマープライス。魔術の生贄にされると聞いていたネフィは生きることを諦めていたが、ザガンは彼女にベタ惚れ。元より「生贄を必要とするような魔術なんぞ急の役に立たない」ということでそっち方面にも興味なし(まあ、主人公だしね)。ネフィには安心して暮らして欲しいのだが、コミュニケーションが上手く取れない。ザガンには友と呼べるような存在がほとんどなく、普段は一人でひたすら魔術の研究をしていたからだ。そんなわけで口から出てくる言葉が「魔王っぽい」ものばかりで、心中では「あ〜どうして俺は素直に自分の気持ちが言えないんだ〜!!!」……というあたりが某作品の主人公に似てませんか?(笑)
  幸いこちらは、早い段階でネフィに気持ちが伝わり、ザガンも普通に話ができるようになる。恋の力って偉大ダネ☆ 数少ないというか唯一?の友人バルバロス(但しザガンは友人であることを否定)、魔術師と敵対する教会の聖騎士長シャスティルを交え、まずは世界観が良く分かる展開。そしてザガンとネフィの関係が一歩前進。そこから1話でちらっと登場していた魔術師ウォルフォレ(ごつい容貌は見せかけで、実体は竜(族)の可愛い子ども)、魔術師狩りの異名を持つ聖騎士長ラーファエル、等が加わり話が新局面へ。
  漫画の「面白さ」にはいくつかパターンがあると思うが、この漫画の場合は「登場人物」の魅力が一番。もっと正確に言うならば、「登場人物同士の相関関係」だ。先日から絶賛している『まちカドまぞく』や、ずっと安定している『あおざくら』と同じ理由だ。去年読んだ『彼方のアストラ』はストーリー(シナリオ)だったので、私が気に入る漫画の全部が全部同じパターンではないけどね。本作は主役の2人、ザガンとネフィのちょっとじれったい感じを、バルバロスやシャスティルが賑やかに引き立てている。キャラクターの役割がはっきりとしていて、原作者の組み立ての上手さを感じるし、シリアス、ギャグを描き分ける作画のテクニックも光る。グッズが欲しいので是非アニメ化して欲しい(アニメ化されないとあまりグッズは出ないと思うので)。
  さて、1巻から順に怒涛の突っ込みというかコメントラッシュしていくぞ!

>魔王の俺が〜
タイトルに突っ込むのは初? ザガンはスタート時点では魔王ではない。奴隷エルフを嫁にした、とあるが、買い取っただけで嫁にはしてないよな……。という感じで読んでいたら、ザガンは無事魔王になり、そのあとのごたごたの後の二人のイベントがあって、タイトルと同じ文言がザガンのモノローグとして背景に浮かぶ。この時点でようやくタイトルがタイトルとして成立する構成、と見れば納得。とは言え、ネフィはイマイチ事の次第をよく分かってなさそうだし、これで「嫁」宣言するのもザガン気が早いのでは?(笑) でもまああれか、二次元界隈でかつて「○○ちゃんは俺の嫁!」なんて言い回しが流行ったし(そういや最近聞かない……懐かしいなあ)、それを思えばザガンがネフィを嫁と呼ぶ方がよっぽど真っ当か。

>街へ買い物
さて疑問。この後馬車に乗ろうとしてお金がない(ネフィの落札に全財産を投入した)ことが判明したわけだが、お金がないのにどうやって街で買い物しようとしてたのだろう。結果論でこの後謝礼&護衛料が貰えて……となるわけだけど。

>ならず者より腕っ節の強いザガン
これはあれか、最近は魔法魔術に長けていても筋力で戦うのが流行りなのか? 某桃色魔法少女といい、魔法が強いのに物理系のパラメーターも高いって、ゲームだったらただのバランスブレイカーだよ(笑)

>鍛冶屋での顛末
これ見て思い出したのは映画『バンパイアハンターD』の一幕。人助けをした主人公だが、当人はそのことをいちいち覚えておらず、助けられた方はしっかり覚えて恩に報いる。主人公の立ち位置が、一般民衆から恐れ嫌われている、っていうのも共通してるね。

>(あとがき)作品の略称
原作者ツイッターとかで『魔奴愛』って書いてあるのは知ってたけど、「まどめ」と読むのは1巻末尾で初めて知った。「まどあい」って読んでたよ……。なお、作画担当も同じく「まどあい」って読んでたそうなので、私だけがオカシイわけではないことは断っておく。

>(ザガン、自分の膝を叩き)ここに座るがいい
と言ってからすごく恥ずかしいことに気付くザガン。いや普通、狙ってないならその発想にはならんだろ(笑) まあでも、ザガンなら天然だからそういう風になるのか。私と一緒で寝起きはちょっと弱いのかな?

>ここで意地張ってなんになるんだよおおおお
上記に続くシーン。ここで撤回すると余計恥ずかしいと思ったのか、ごり押しするのだが内心でこのように大変悶えるザガン。ところがどっこい、「いい雰囲気」になりましたよ(笑)

>“聖騎士に絡まれるネフィ”
完全に絡んでるのはネフィで、絡まれてるのは聖騎士。街の連中は何を見てるのやら、思い込み第一印象ってコワイ(笑) そらシャスティルも泣くわ。でも泣いてるシャスティルもなんか可愛くてこれはこれで。アニメ化の後にねんどろいどが出たら(気が早い)、是非交換顔パーツで泣き顔をお願いします! あれでもこの作品のねんどろが出るとしても、ザガンネフィの2人だけになるかな……? 私的にはバルバロス以外は全員揃えようと思うけど。

>バル「情けをかけるつもりか」
>ザガ「余裕というんだよ」
『るろうに剣心』のはじめちゃんとまことちゃんのシーンを思い出した(そのシーンでは「情け」ではなく「油断」だった)。『るろ剣』では発言主が敵方だから憎々しく思えたけど、本作では主人公の発言となっているせいで手でも口でも相手の上を行く会心のシーン。

>好きの一言が言えずに落ち込むザガン
でもそこがザガンらしくていいんです。多分ネフィもそんなザガンが好きになったんです。

>魔王の俺が(中略)どう愛でればいい?
ごく初期のザガンの発言だったら、「どう愛でれば」は文字通りの意味だったんだろうけど、この場面では「関係の進め方」という意味合いを含んでそうな気がする。でもって、「どう」も何も今までのやり方で、不器用でもいいから少しずつ進んでいくのがザガンらしくていいんだろうなあ。

>抱きしめたい!
「だーれだ」に失敗して赤面するネフィを愛おしく思うザガン。そこは抱きしめるのが「正しい愛で方」ではないでしょうかいや恋愛偏差値-100(※)ぐらいの私にはよく分かりませんがね!

>本音と建前を間違えた
最近(ここ10年ぐらい?)よくあるギャグだが、ここまで豪快なのは珍しいかも。直後に間違えた本人が自省するってのもあまりない気がするし(周囲の人間が「逆だよ!」って突っ込むパターンが多い?)、実はこのコマがなければ反対になってるのをうっかり見逃してそうで、(間違えていたところは)それぐらい勢いと迫力のあるコマだった。

>(おまけページ)首輪にリボンを通すネフィ
このデフォルメ顔好き。そういや青山ブルーマウンテン(『ごちうさ』)可愛いって言ったシーンもこれ系のデフォルメ顔だったな。一種のテンプレートなんだろうけど、テンプレになるということは支持率も高いということだろうか。

>(お持ち帰りしていい?)あ、この場合逆か、置いてってくんない?
1巻から登場している翼人のマニュエラの発言で、こういうセリフ回し大好き。ちなみにキャラデザインは某ヒーロー漫画で敵陣へスパイしていたあの人を思わせ、キャラクターのポジションは某お家シュールギャグ漫画の雑貨屋の人を思わせる。さて、フォルの見た目に相応しい可愛いコーディネートだが……マニュエラの自画自賛も納得の出来。このデザインが原作者の趣味なのか、キャラクターデザインの人の趣味なのか分からないけど、ひとまずグッジョブと言っておこう。ねんどろいど化の際は是非この姿で(っていうか他の選択肢ないけど)。

>第十八章 聖騎士の事情はドロドロしているので関わりたくないのだが(1)
この章は私好みのシーンてんこ盛り。いかにもな厳つさの聖騎士長ラーファエル登場に始まり、聖剣の云々があってシャスティルが一度は剥奪された聖剣を再び手にする。そのあとのザガンとの顔合わせを含めて“敵方”ながらなかなか渋いキャラクターだと感じた。その酒場のシーン、ザガンの「席が空いている、座ったどうだ?」からの「流れで言っちまったがこんな男と話すことなんかないぞ」がこの漫画らしい気の抜け方。ザガンがバルバロスにお使いを頼んで、「あいつ勘定払わず行きやがった」も同上。どうあっても緊張感が維持されないこの作風は何なのだ(笑) ハイライトは「復讐とは何か」をフォルに説くザガン。この時のフォルのドン引き顔は、公式サイト十八章のアイコンにもなっていて印象的。てんこ盛りの本章の引きに相応しい締めだった。あ、あと見逃せないのが聖剣の設定。自分の意志で所持者を決定するとか……某作品の相手が超強くないと抜けない聖剣とか、聖剣は我儘で面倒なことが多いなあ。ちなみに本作での聖剣は唯一無二の存在ではなく、全部で十二本あるらしい。今のところ出て来てるのは2人だけだけど、聖騎士長もその数だけいると思われる。また、説明が遅くなったが、魔王(魔術師の王)も複数で、聖剣よりひとつ多い十三人ということになっている。

>ドラマCDアフレコレポ漫画
主に高校生の頃、メディアミックスのドラマCDを何枚か買って、その結果もう二度と買わないと誓ったのだが……本作のに関しては聴いてみたい気がする。ただ、原作10巻の特装版の付録らしいので(既刊は11巻)、今から買えるかどうかというところ……だったんだけど、無事手に入りました。まだ聞いてないけど、また落ち着いたときにじっくり聞いてみよう。

  という感じで一気に4冊分。いつもの1冊ずつではないのには理由がある。この作品、今でもウェブで全話公開されている。全部読んだ上で単行本を買っているので、今更チマチマ1冊ずつもないだろうというわけ。少し前の『マヌケなFPSプレイヤ〜』と条件は同じだが、その時に疑問を感じたので今回はこういう形にしてみた。ついでに言っておくと、「全部読んだ」というのは4巻より先の話も知っているわけだが、極力1〜4巻分を読んだ時点で心に浮かんだことを書いている(特にラーファエルのところとかね)。

【山田くんと7人の魔女】27巻(既刊):☆☆
【山田くんと7人の魔女】28巻(既刊;最終巻):☆☆
  最後は「え? ちょっと待ってなにそれ」という展開。白石さんが「はじまりの魔女」なのはまあいいとして、何故山田が能力コピーの力を手に入れたのかは良く分からないまま。この漫画、私がちゃんと追えてない可能性が大で、前に「7人の魔女が2組いるのが訳分からん」って書いたけど、女子7人男子7人でいいの? それに加えて能力コピーと奪取がいる? この前言ってた読み直しは途中で終わっちゃってるんだけど、いよいよホントに読み直さないと分からない。書いてて思ったんだけど、能力コピーと奪取の2人はゲームっぽい設定。なんかそれっぽいボードゲームが作れそう。
  話を戻して、白石さんが「はじまりの魔女」だとすれば1巻最初の入れ替わりの云々あたりからの本人の反応と矛盾しない? 「白石魔女化→黒詫摩接触→山田と乱闘→黒詫摩が魔女の存在を喧伝→記憶消去」というのが短期間であれば、記憶消去のあおりを喰らってということは考えられるけど……。
  そんなわけで、最後の山場は私好みではなかった。「黒託摩」からの「儀式」と「白石さんさようなら」の間に挟まった「山田竜進学問題」がノイズだったかなあ。エピローグも「10年後」というのが飛ばしすぎな気もする。一緒に大学へ通う山田と白石さんの姿で良かったんじゃないかとも。「山田くん……宮村君と結婚するの?」は面白かったけどね! 28巻をトータルとすると、竜頭蛇尾……とまでは言わないまでも、序盤の凝った構成の割には後半がちょっと疲れたかな。

【バンビ〜ノ!】6巻:☆☆★
【バンビ〜ノ!】7巻:☆☆☆
  いよいよ『バンビ〜ノ!』も2冊ずつ読んで行きます。年内に最終15巻を読み切るプランだ(続編に進むかどうかはまたその時に考える。ちょうど“30%還元”のある月だ。
  野上会長の過去(社員の人から聞いた苦労話ではなく、他のレストランでのエピソード)、これはクレーマーというやつでは(笑) 実際にいたら多分そういう扱いになってるよね……一方で伴は伴でストーカーまがい(こちらは漫画中でも指摘されている)。割と漫画で登場人物がやりそうな行動であるが、漫画なので良しとしておこう。ちなみに、主人公のフルネームが伴省吾であることに今更ながら気付いた。何となく下の名前が伴だと……。
  7巻中盤から、いよいよ伴省吾厨房へ復帰戦? 『鉄鍋のジャン!』にもあった新メニュー試食会。料理漫画で見るこれは、実際にもやってるお店があるんだろうか? 伴の試作を渋々?試食する妹尾だが、彼の悲しい過去が明かされる……というか、見栄張りまくりなのに伴の提案にあからさまに食いちゃったらバレバレなんだけど。そういうところがダメなんじゃないかと思ったり……あっ、恋愛偏差値-100(※)の私が言っても説得力ないですね! しかしそんな情けないキャラだと思っていた妹尾にもちょっとした見せ場が来る。伴の態度にキレ気味な皆川(妹尾の想い人)だが、妹尾は伴の肩を持つ。見栄っ張りで料理への情熱にはやや欠けるところもあるが、毎日新メニューに苦しむ伴の横にいてその真剣度にあてられたか。が、しかし、次のシーンでは皆川に敵視されてがっくりくる妹尾……うん、まあ、その、なんだ、頑張れ。
  新メニューの評価は……? 結局伴の皿は採用されない。しかし厨房への復帰が許される。これはきっとあれだな、採用はしなかったけどオーナーの舌は満足したっていうやつだな。にしても、復帰してきた羽山のポジションがかなり高いところにある。『ジャン!』で言うところの蟇目のイメージ(やられ役)だったのに、店に戻って来てからは完全に実力者のそれ。伴の接客練習の時もキレキレだったし、新メニューも圧巻。この後も伴の良き目標、兄貴分となってくれそうである。

【信長のシェフ】2巻:☆☆★
  『魔奴愛』のところで漫画の気に入るパターンをいくつか書いたけど、この作品の場合は「ストーリー」。登場人物への感情移入度はあまり高くないんだけど、話の運び方がじっくりしていて、きっちり読ませるタイプだ。今のところ爆発力は感じないのだが、先を読みたいと思わせるには十分。しかしながらここで障害となるのは既刊の多さ。27巻はちと手を出しにくい。奇しくも渡辺名人(*1)が『ちはやふる』を買ったときも同じ既刊27巻だったらしく(*2)、ハードルが高いと悩まれたようだ。名人はその後大人買いしたようだけど、私はちまちま買い足します。完結27冊じゃなくて続刊中っていうのも、尾張……じゃなくて終わりが見えなくてしんどいんだよなあ。

*1 2020年8月31日時点
*2 『将棋の渡辺くん』3巻5頁

【I'ts My Life】11巻(既刊):☆☆
  11巻というとちょうどいい長さのはずなのだが、なぜか後半が妙に長く感じた。序盤から伏線は張られていて、一見能天気な展開の裏で……というのは好みである。しかしながら全体的に“画面”がごちゃごちゃしすぎで読み辛かったかなあ? そこが残念。

【ブルーロック】10巻(新刊)☆☆★
  負けるとは思わんかったわ! なるほどなあ、勝ったら凛引き抜きで蜂楽の出番なくなるから、逆に敵チームに吸収される方向で来たか。この後、負けて先に進むという葛藤を抱えながら次のステージに行くようだけど、それはそれでまた新しい一面、『ブルーロック』のこのルールならではの物語になりそう。

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】5巻(新刊):☆☆☆☆
  表紙は聖剣を手に、本編でもなかなかお目にかかれない凛々しい姿のシャスティル。そして4巻からの続きはどこかで見たようなオチ(笑) 酒場で初対面のときもラーファエルは友好のつもりだったんだねえ。どこからどう見ても獲物を見つけたと言わんばかりの邪悪な笑みだったけど。
  というわけで、今回も?平和な形で決着。故マルコシアスの作ったキメラがラーファエルの左腕を吹き飛ばしたり、そのラーファエルが正義に歪むクラヴェルを始末したりするが……まあ平和ってことで。最初はザガン一人だけが住んでいた城にも、ネフィに続き、フォル、そしてラーファエルが増えてなかなか賑やかになって来た。ザガンとネフィの2人の進展を考えると賑やかなのも考え物だろうけど、この2人の場合2人きりのほうがむしろ進まん気もする(笑) ラーファエルも年長らしいところを見せていたので、いい感じの“ファミリー”になりそうだ。形としては教会に戻るシャルティスも、これからも聖騎士、ポンコツ両面で活躍が楽しみだ。そして新章へ。
  新章へ、と書いたが実は微妙に紛らわしい。漫画の1話ごとの数え方が「第○章」という形になっているからだ。“新章”に入ったのは「第二十五章」で、サブタイトルは「嫁に手をあげられたら相手が美少女でも怒る(1)」(「(1)」は丸付き数字、機種依存文字なのでここでは「(1)」と表記)。5巻はとりあえず「(1)」だけなのでここからどう展開するのかは分からないが、「相手が美少女でも怒る」ということはこの後ザガンがブチ切れてビフロンスの元へ殴り込む……のかな???

>好きにしろと言ったが夜更かしは禁止にするか
5巻最もカッコいいザガンのシーン? “娘”のピンチだったが、あくまでクールに余裕たっぷり。

>聖剣〈メタトロン〉
時は来た!(違)……ごめんなさい言いたかっただけです。

>〈天鱗〉とでも名付けるか
あらっ、ザガンもそういうお年頃なのね。

>なんだろう……悪くない気分だ
ザガン、父性に目覚める(笑) にしてもフォルも実に見た目通りの子どもっぽさだ。≪亡霊≫の姿は子どもらしい精一杯の背伸びだったのか?

>しかし……弱いな
>本当に五百人近くの魔術師を殺したのか?
いやいや、他の魔術師は〈天鱗〉とかいう聖剣殺しな魔術は持ってなかったから(推定だけど)。

>(オロバスの名前が出て来てからシャルティス登場のあたりの流れ)
ザガンに殴られてなおフォルに突進するラーファエルの動きが何だか不自然……。そしてラーファエルの剣とフォルの魔術を一度に止めたシャルティスの動きがよく分からない。その後ラーファエルが膝をついた時も何があったの? とどめに、シャルティスが「ラーファエル=オロバスを名乗ったローブの男」と気付いた思考の流れも不明。この辺は小説第2巻を読んだ方がいいのだろうか。

>聖騎士長最速の剣
『ワンパンマン』のアトミック侍のアトミック斬っぽい。ザガン曰く「初対面でこれをやられていたら俺も死んでいたんじゃ?」だそうなので、これは是非ザガンのセンスでいい必殺技名を付けてあげるといいんじゃないかと。

>〈天燐〉
〈天鱗〉と〈天燐〉……さっき「とでも名付けるか」とか言ってたけど、ぜーーーったいこの魔術作った時にうきうきしながら一晩かけて名前考えたに違いないだろー!

>(ザガン)魔術師と聖騎士がか?
>(シャスティル)魔術師と聖騎士でもだ
あー、このシーン普通の漫画だったらこの2人がくっつくパターンなんだけど、残念ながら本作のヒロインはネフィ。ネフィが見たらちょっと妬いちゃう感じの決めシーンでした。見られてなくてよかったねザガン!

>(ラーファエルの本心)
確かに……確かに放った言葉に嘘偽りはないが……ないけどなんとまあ本人の厳つさで紛らわしいことこの上ない。日本語って難しいね!

>クラヴェルを始末するラーファエル
あらら……そんなことに聖剣使っていいんですかね。

>ラーファエル「そういえば言ってなかったか」
シャスティルがラーファエル死んでないって知ったのその十数秒前の出来事じゃん。そういえばも何もそれぐらいの間の会話は把握しておきましょう(笑)

>(シャスティルの「出て行くのは私だけ?」に対して)「そうなる」
そんな、まるで厄介払いできて清々するかのように3人が声を揃えて言ったらシャスティル泣いて当然だよ(笑)

>シャスティルのしっぽ
ついに作画担当の板垣ハコにまでしっぽ呼ばわりされるようになったシャスティルのサイドテール。いや、テールだからしっぽで正しいのか……うーん? 原作では右へ左へ行ったり来たり(というほどコロコロでもないようだが)らしい。考えてみればサイドテールって現実でも漫画、アニメ等の2次元でもあまり見ないような……私が知らないだけ? そんなこともあって、キャラクターデザイン的には新鮮に映る。とか言ってて実は読んでる漫画にたくさんいたりして。次から気にして読んでみよう。さて話を戻して、サイドテールの左右問題は、原作者やキャラデザ担当に「好きにして」「自由でいいよ」と言われたらしいが、私がそんなん言われたら絶対こんな風にする。シャスティルが右向いたらしっぽは左、左向いたら右へ移動する……そう、2D格闘ゲーム風だ(笑) 多分昔の格ゲーは、キャラクターのグラフィックに使う容量を減らすために左右完全対称……左右片方だけのアクセサリー類は反対向くと逆側に付くようになっていた。そういうわけで、しっぽは目立つ位置を基本としてみればいかがでしょうか? とは言え、漫画はそれでいいんだけど、順当にアニメ化されて人気が出たときに困る問題がある。ねんどろいど化で(お前しつこいぞ)髪型をどっちにすればいいか分からなくなる! 右にしたら左派のファンが、左にしたら右派のファンがブチ切れること間違いなし。きのこたけのこ戦争に次ぐ新たなる火種の誕生だ。それを防ぐために右しっぽと左しっぽ両方パーツを入れるのが丸い選択肢なんだろうけど、表情パーツと違って髪型パーツが2種類ってあまりないような? 実現したとしても値段アップは間違いなし? 私がメーカーの人間なら悪ノリで、「シャスティル 右しっぽVer.」と同「左しっぽVer.」を発売してどっちがよく売れるか観察して楽しみたい。そしてその後、売れ残りの責任を取ってクビになる私(笑) クビになって暇になったら、売れ残った方のシャスティル持って傷心旅行に出掛けるか(謎) 結局、「今のところ右で落ち着いている」そうだけど、私が描くとすれば20〜30コマに1回ぐらい左にして「左シャスティルを探せ!」(実は描き間違えただけ)をやりそう。
  さて……この作品、電子版を買ってるけど、超気に入っているので紙版を買えば良かったかなとも思っている(実は『まちカドまぞく』にも同じことが言える)。今更買い直せない……なんてこともなく、まだたった5冊だから今ならまだ被害は少ない。それに加えて今回は、グッズが当たるキャンペーンをやっていて、そのためには対象作品を2冊買わないといけないらしい……紙版と電子版で別々扱いらしいので、本作5巻の紙版と電子版で応募するという手も……?

【リボーンの棋士】7巻(新刊;最終巻):☆☆★
  失意のまま将棋を諦める……というストーリーになるかと、前巻での次巻予告ではそんな雰囲気を漂わせていた。事実そういう流れになりそうな場面もあったが、最終的には安住は立ち上がる。物語はやや尻切れトンボな終わり方をするが、安住がプロになれたのか、なれないままだったがそれでも将棋のことは好きで、指し続ける人生を歩んだのか、その辺りは「読者のご想像にお任せする」といったあたりか。土屋もまたプロへの厚い壁に阻まれるが、前のように腐ることはない。作品を通してキャッチコピーをつけるなら「将棋が好きなんだ」ぐらいになるだろうか。余韻を残しつつ、前を向く主人公たちの姿で終わるいい作品だったと思う。

【ハーラーダービー】1巻(新刊):☆☆
  『ショー☆バン』や『グラゼニ』と同じ森高夕次を原作とする野球漫画。本作はプロ野球が舞台で、防御率はいいものの勝ち星が付いてこないエースピッチャーが主役となる。チームの正捕手とは学生時代からの付き合いで、勝ち星に恵まれないのは「いい投球をしすぎて試合が膠着状態に陥るから」という共通認識を持ち、ある日「わざと点を取られて試合を動かす」試みを行うことにする。とまあ、森高夕次らしい斬新なストーリーなのだが、漫画としては首を傾げる。だって、「ただ単に点を取られちゃだめなんだ、試合を壊さないように点を取られる」とか言って、1巻ではなんだかんだ言って1点も取られない。試合序盤で「続く」なので、例えば「あーだこーだいってるうちに結局今日も8回1失点で勝ち負け付かず」なんてストーリーになるのか、上手いこと試合を動かすことに成功するのか、話の方向性が見えてこない。大きな期待があったわけではないが、低めのハードルさえ越えてこない……というかハードルの前で終わってしまったのはいただけないな。

  見れば分かる通り、作品によってまるでテンションが違います……いつものことですが(笑) 最後の『ハーラーダービー』は新しいパターンの「漏れ」。漫画自体は連載開始ぐらいのタイミングで情報が入ってきていて、新刊チェックの時にも目には入っていたんだけど、買おうかどうか少し悩み、いつもの通り「とりあえず1巻は」と思いつつ侃侃額額には書くのを忘れていた(笑) 今月の構成は、「30%ポイント還元」があった月としてはイレギュラーな形に。いつもならキャンペーンで買ったものは月末分とは分けて書いていたが、今回はそれをすると『山田くん』と『バンビ〜ノ!』で逆転現象が起きてしまう。故に「竹書房半額セール」のみを別更新とした。『魔奴愛』の1〜4巻はキャンペーン側に持って行っても良かったのだが、「竹書房」という括りを採用したのでこっちになった。お陰で膨大なテキスト量に……普段の侃侃諤諤更新の何倍になるんだろう。
  9月の購入予定新刊は『Dr.STONE』『僕のヒーローアカデミア』『SPY×FAMILY』『MF GHOST』『将棋の渡辺くん』『BUNGO-ブンゴ-』『転生したら剣でした』の7冊。『MF GHOST』は定例で義兄に「限定版(特装版が正式名称かも)欲しい?」って聞いたら、「何が付いてくるん?」と逆に質問された。あれっ、そういや今回のおまけは何だっけ、って調べたら今回は限定版がなかった(笑) 『将棋の渡辺くん』は前回からやや早めの新刊……と思ったけど、4巻末の発売予定時期とのズレはないので計画通りなのだろう。まさか渡辺くんが名人になってるとは予想だにしなかっただろうけど(名人の話題は流石に次の6巻になるかな?)。『転生したら剣でした』はスピンオフが出るようだが……スピンオフ買うほど気に入っているか?と言われると微妙なところ。何より試し読みしてみた結果あまりピンと来ないのが致命的。作画担当も違う人だしね……それでも1巻だけは買ってみるか……? うーん、迷う。
  既刊は陣容がガラッと変わる。まず『バンビ〜ノ!』が2冊、『黒猫の駅長さん』と『天王寺さんはボドゲがしたい』が各1冊。そして結局買うことにした『信長のシェフ』は、既刊27巻を鑑みると2冊ずつぐらいが良さそうなんだけど、現時点では様子見することにしたので12月まで各月1冊。前に言っていた『鋼の錬金術師』は、電子版の全巻セットがなかったために今回は見送り。12月はどちらにせよ買おうかと考えている。

  30%還元キャンペーンで買うのは漫画だけではない……とは言え、普通の書籍をパソコンのモニターで見るのは解像度の点で結構辛いものがあったりする。なので積極的には買わないのだが、今回はちょっと≪マジック:ザ・ギャザリング≫の本を買ってみた。かつて「もう二度と≪マジック≫のカードは買わない」と誓いを立てた私だが、どうやら書籍は対象外ということになっているようだ。前にも一度、『マナバーン』という雑誌を買っているし、何より『すべての人類を破壊する、それらは再生できない。』もダメになってしまう(笑) “諸悪の根源”であるカード自体を買わなきゃセーフだ。今回チョイスしたのは、全カードが収録されているガイドブック的なやつ。カード買ってた頃も揃えてたシリーズで、今でも新しいセットと連動して発刊されているようだ。電子版はここ数年のものがラインナップされていたが、最も新しい「基本セット2021」をチョイス。そもそも基本セットって発売されなくなったんじゃなかったの……と思っていたのだけれど、その辺の事情も記されていた。さて、目を通した結果再びカードが欲しくなったらどうしよう?という懸念はあったが、全くそんな気持ちは湧き起こらなかった。ある意味ではいいことなのだが、ここまで何も感じないというのは残念な気もした。やはり「基本セット」のカードはベーシックすぎて今更で面白くないのだろうか。拡張セットのどれかを見てみればあるいは……いや、危険だからやめておこう(笑) ≪マジック≫は面白いんだけどお金かかるしデッキ構築も大変で、何より一緒に遊ぶ相手がいないのが致命的。デュエルスペースあるカードショップに行ったらいいじゃないって言われそうだけど、私はフットワーク激重だし知らない人と対戦するのも気後れするしで、とてもじゃないけどそんな気にはなれない。そんなわけで、「もう二度と≪マジック≫のカードは買わない」という気持ちを引き締めたのである。カード買い始めたらあっという間にレンズが買えそうなぐらいのお金が飛んで行くしねー。

(2020-63 08-10)


2020年8月30日

24分3046歩の軌跡

  最近失敗が多いような気がするが、せっかくだから侃侃諤諤のネタにでもしよう。
  バッティングセンターの帰り、バスを乗り間違えた。普段はJRの駅を経由するバスに乗るのだが、その停留所にはもう一系統、JRを経由せずに阪神線へ向かうバスも停まる。普段ならきちんと確認するのだが、その日は集中力を欠いていた。というのも、バッセンを出て歩いている途中、老婦人が前を横切りそうだったので道を譲る……というほどでもないのだがちょっとだけ遠回りをして歩いたのだが、ご丁寧にも「ありがとう」と言ってくれたので私も会釈で返した。が、その会釈が角度的に見え辛かったのか私が通り過ぎてからもう一度言われたので、今度は私も丁寧に「いえいえ」と言葉で返したのだが、向こうからさらに一言。「ごめんねマスクもしてないのに」。言われて初めて向こうがマスクをしてないことに気付いた。屋外で人通りも少ない道、お互いの距離もそんなに近くない。暑いしマスクするのも大変なのだろう。もう一度、手を胸のあたりで振って「お気になさらずに」と返事した。で、その後バス停に向かって歩いていて気付いた。私はマスクはもちろんメガネの上から被せるサングラスをしていた。ほぼ……いや、全く表情が見えない。完全に不審者スタイルである(笑) しかも背中に長い物体(バット2本が入ったバットケース)を持っていた。ひょっとしてめっちゃ警戒されてたんだろうか……とか、そんなことを考えていたらバスの行き先を見るのを忘れたのである。
  乗ってからもちょっとした荷物の整理と、ネットで頼んだモスバーガーの注文がしっかり通っているかチェックしていたので、乗り間違えていることに気付くのが遅れた。気付いてからも鷹揚に構え、「ここで慌てて降りるのは下策。なるべくJRの駅に近いところまで行ってから歩こう」と考えたのが大失敗になる。スマホで道を確認するためにマップを表示させたら、その瞬間バスは右へ曲がった……えっ、駅から離れていくやん。バスの停留所間なんてたかが知れている、次降りればまだまだ大きな問題じゃない……と平静を装ったのだが、全然停まる気配がない。どうしてこういうときに限ってバス停間が長いの!? 結局、降り場所は見覚えのあるところ。自転車でバッセンに行ってた頃に通った道で、戻るよりもそのまま家に帰った方が近そうな地点。昼食さえ注文していなければそのまま帰っていたのだが、仕方がないので私は自分の足を過信して徒歩で戻るのであった。
  携帯電話の歩数計によると、24分かけて3046歩で駅前のお店まで歩いた模様。1分間に約127歩、途中信号待ちが何か所か挟まったもののスムーズに歩けたと思う。とは言え、バッセンから直接歩いたほうが二重三重の意味で早かった(*1)。涼しい季節だったらもうちょいブーストかけて全速歩行してたんだろうけど、暑いからどうしてもね。途中、何度か道を間違えてないかも確認しながらだったし(ほぼ道のりに一直線なんだけど、ここで間違えると立ち直れないから)。まあ、最近あまり歩いてなかったし、そういう意味ではいい運動になった。果たしてバッセンで400スイング以上した後でさらにいい運動をする意味がどの程度あったかどうかは知らないが。
  おまけ。翌日、脛のあたりが猛烈な筋肉痛になった(苦笑)

*1 バス停に行くのがそもそも“遠回り”で、今回の場合バス待ちとバスに乗っている時間が完全に無駄、そして歩く時間だけ比較しても直接の方が短かった。

(2020-62 08-09)


2020年8月27日

片付けられない橘雪翼には大して深くない事情がある

  この前過去ファイルを漁っていていいものを発見した。錦川鉄道NT3000形ひだまり号と島原鉄道キハ2500形の制作途中報告を画像で侃侃諤諤にしていた。ぜーんぜん記憶になかったね。その後両者別々の失敗をやらかしてお蔵入りするわけで、それがいつのことかは忘れたと島原キハ2500完成報告のときに書いた。今回それがはっきりして、2011年2月、今から9年半前のこと。1両目のせせらぎ号は2010年の終盤なので、割とすぐに取りかかったようである。島原は9年5ヶ月を経て完成したが、NT3000形はまたミスして再度中断中。デカールが届き次第再開したいんだけど、まだ届かなくてちょっとやきもきしてる。取り寄せに時間がかかるとは聞いてたけど、もう1ヶ月以上経ってるなあ。
  以前、新聞か何かで見た「片付けの極意」によると、「5年使わなかったものは使う機会はないと考えて捨てましょう」らしいのだが(5年だったが3年だったかは忘れた)、私の場合それが当てはまらない。何年経とうが関係無く日の目を見るときは見る。今回の島原キハ2500、錦川NT3000みたいに10年近くたって“復活”したり、高校の頃に買って貰ったワールド工芸のキワ90は、はんだ付けができるようになるまで10年以上を要し、長らく積みキ状態だった(このワード久しぶりだな)。他にも、買ったはいいもののあんまり使い勝手がよくなくて封印していたパーツが、15年ぐらいして採用された例もある(さらにその後再封印されるのだが、一時的とはいえ役に立ったことに変わりはない)。だから私は、使ってないものでもいつか使えそうだと判断したら捨てずに取っておく。片付けの極意が実行できないから部屋が片付かない、当然ですね!
  片付けて捨ててすっきりさせていたら、きっと後悔することも多かっただろう。一方で、なかなか片付けられなくて悩んでいるのも現実。どっちがいいのかはちょっと判断できない。そして今日も明日も明後日も、橘雪翼は「いつか使うかも」と思って物を大切に溜め込んで整理ができないのであった。

(2020-61 08-08)


2020年8月24日

はい、今日も感想文です

  続けて『Re:ゼロ』23巻……最新刊を読み終えました! 残すは短編集2冊だけです!
  珍しく?展開予想が的外れではなかったような気がする。まずはポンコツスバル。当たり前と言えば当たり前だが、こっちに来てからの経験がリセットされているため、フィジカルはともかくメンタルは“レベル1”に逆戻り。記憶がない故に仕方のないことではあるが、自分がなぜ面々に信頼されているのか、自分に何ができるのか、自分は何を為すべきなのかが全く掴めない。死に戻りを経た結果、逆にメンバーのことが信用できなくなり単独行動を開始。「死に戻り」を周囲が知らなかったことから、記憶があったころの自分が「死に戻り」のことを話さなかったのには何か理由があるに違いない、とその秘密を明かそうとしなかったのだけは洞察力高いというか、慎重というか、あるいは例の描写をするのが面倒で省いただけかもしれない(笑) 外したのはユリウスの孤立。まあ考えてみれば、記憶をなくす前のスバルがあれほど信を置いていた人物だ。今更スバル云々で疎外するような一行じゃないよね。そしてシャウラの敵対……これも外したように見えて気になるポイントが。最後に出てきたサソリの魔獣、これ何なの? 「シャウラ」はさそり座に関係する単語らしいし、シャウラのキャラクターデザイン、髪の結び方はサソリの尻尾に似ているという描写があったはず。21巻で塔から二度スバルの命を奪い、そして地下でスバルを助けた攻撃も「針」によるもの。確かラストシーンでシャウラの姿はなかったはずで、そうなるとこのサソリの魔獣は物凄く怪しい。但し、サソリの魔獣は完全にではないにせよ撃退には成功していたわけで、シャウラの別の姿であるとすればちょっと弱すぎるか?
  さて立ち戻って。23巻では全く先に進む様子が見られなかった。記憶喪失が逆にレイド攻略に役立つのかも、という私の期待というか予想は完璧に外れたと言える。右往左往するスバルの描写しか記憶がないぞ。全くの予想外の中でのポイントがを挙げて行こう。最初と2回目にスバルを殺したのは誰? 3回目のときにスバルの意識を奪って行動した存在と同一? スバルを操れるのであればなぜわざわざスバルを殺そうとしたのかが疑問で、別々である可能性がある? そもそも論で、スバルが記憶を失ったのは敵からの攻撃であると考えてもいいだろう。そして最後に塔の中に溢れた魔獣。あとは忘れてはいけない剣聖レイド問題。これ、全部解決してもまだ2層にしか行けないわけで、1層まで辿り着かないことには6章が終わることはないだろう。23巻はいい感じで終わり、24巻からいよいよ逆襲ターンの開始になりそうだが、それでも1冊2冊では終わらなさそうな雰囲気である。
  調子に乗って展開予想。やはり黒幕はシャウラしかいないと思われる。とは言え、消去法で考えてなのであまり自信はない。初めてこの場所に来たメンバーに塔で何かしらの細工ができるとは考え辛く、黒幕が新キャラでしたというのも冷める展開である。なので消去法でシャウラ。しなしながら、記憶を奪ったないしは喪失させた理由も手段も不明で想像すら付かない。だってお師様お師様ってあんなに懐いていたのに。実は違うってバレてる? 分かってるならあの態度が続くのはおかしいし、1回目と2回目の殺し方も微妙……事故死で済まそうとしたのかもしれないけど。さらに、スバルの意識を乗っ取って?チビ2号ことメィリィを殺しているが、これも手段目的共に不明。ダイレクトにやろうとすれば簡単にできる上に、スバルの意識を乗っ取る手間をかけた理由は? スバルに精神的ダメージを与えて、その様子を観察したい、というのならまだ理解できるが、ならば最初の2回はどうしていきなり突き落とした? 「記憶喪失」の打ち明けが何らかのトリガーになっている可能性はあるけれど、もしもシャウラが黒幕なら本人が申告の有無に関係なく記憶喪失のことを知っているはずなんだから。あと、ちょっと思っているのが、実は書庫「タイゲタ」にはスバルの本があったり……? スバルは死んだ瞬間にリセットポイントへ戻るわけだけど、賢者の塔には適用されませんよ……とか。でもそれだと、エミリアたんもレムりんもラムっちも、その他大勢も本がないとおかしくなるから、それはないのかな。別の考え方で、シャウラは22巻の表紙になっている。だから黒幕である可能性は低い……? でも黒幕であっても、あれやこれやの展開の末に「誤解でした」で心強い仲間になる可能性も? スバルにはレムに殺された過去があることを忘れてはいけない。この作品、ある意味では何でもありだからそのパターンがないとは言い切れまい。そしてもう一つ大切なのは、この難局をクリアする方法。それはもうあれしか考えられない。最強のカード切るんですよ。そうです、剣聖です。ラインハルトじゃないほうの剣聖です。ラインハルトとは連絡取れません。もちろんテレシアでもないです。彼女は残念ながら故人です。いたとしても剣聖の加護は失ってるはず。最強のカードとは……初代、レイド・アストレア! 彼もまた過去の人物なはずですが、現実に塔にいるんだからいるものは利用させていただきましょう。シャウラが敵に回った場合、勝てそうなのはレイドぐらいしかいないんだから、これまた消去法でシャウラより強い人物に頼るしかないです。簡単には首を縦に振ってくれそうにないですが、そこは我らが主人公、腐っても主人公、記憶を失っても主人公、ナツキ・スバルが口八丁手八丁であれこれ手段を講じて上手いこと丸め込んで味方させるんです。以上、いつもの当たらない展開予想! 答え合わせはどうやら来月に!

  というところからさらに追加。昨日、『魔奴愛』の感想文を掲載してからこれを書いて寝たんだけど、その後いろいろと思い付いたので書き足す。ここより前に書いたものを直すのは面倒だから、追加という形にさせて下さい!
  まず3周目のシャウラについて。スバルってあれ、塔の外に出たんだよね? だからキリングマッスィィィーンになったのか??? そして完璧に忘れてたんだけど、メィリィの死体を誰が隠したか問題があった。これはやっぱりあれか、スバルを操って殺したのと同様に、スバルを操ってメィリィの死体を隠した……? でもそんな時間的余裕がどこにあったかと問われると自信ない。そして、消去法でシャウラが怪しいとは書いたが、他にも候補があった。まず、スバル記憶喪失で真っ先に挙げるべきだったんだけど、暴食の大罪司教が入り込んでいたという可能性。途中でスバルの頭の中で喋っていた存在が、それっぽい口調だったところもあるしね。ただ、プレアデス監視塔まで来た方法やスバルの操りあたりが難しそうなので、やっぱりないかな。次にエキドナ。襟ドナじゃない方のエキドナ……確か4章の最後で人知れず棺から復活した、ような描写があったはず。塔には襟ドナもいて、その波長に呼び寄せられた……とかでどうだろう。大罪司教とは違い、はるかに大きな力を持った魔女だから何やらかしても不思議じゃない。スバルが聖域で会ったエキドナと復活したエキドナはまたちょっと違う存在っぽかったから、スバルに対してあまり友好的でなくても一応の説明はつく。そしてエキドナが黒幕だった場合、もう一つの問題も片付く。魔女の存在を盾にレイドを味方に付けるのだ。そう簡単にはいかないだろうけど、そこはスバルだからということで。そして考えるべきだった最有力の可能性、賢者フリューゲルだ。実はどこにも行ってなくて塔に潜んでいた、何かに失敗して封印されたみたいになってなっていた、本体はいないが思念が残っていた、等々で考えられないかな。スバルに“取り憑いた”のも波長が近くてやりやすかったから。スバルの意識がないうちに「スバル参上」と書き殴ったのは操っていたのがフリューゲルだから。が、しかし動機が分からない。1回目と2回目の殺し方にも何かしらの思惑が欲しいところだが、依然不明すぎる。
  どの仮説でも辻褄は合わないが、トータルで考えるとフリューゲルの登場が面白くなりそうではある。そういうわけで、1ヶ月後(いつも大抵下旬に発売されている)を楽しみしよう。

(2020-60 08-07)


2020年8月23日

ここしばらく侃侃諤諤に感想文しか載せていない気がする

  7月はちょっと本気出して更新してみたけど、8月はまたいつものペース。そしてその内容が……小説の感想文、小説の感想文、漫画の感想文、小説の感想文……という更新になっている。そういうわけでたまには別の話題を、と思っていたのに『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』の原作1巻を読み終えてしまったのでまたしても。
  作品の概要及びあらすじは、月末の漫画の感想文に譲る(もうすでに書いちゃってるので重複&もう一回書くのが面倒くさい)。こっちを読んでよくわかるのが、漫画はかなり原作を忠実に描かれている。以前、『折れた竜骨』のコミカライズをちらっと読んだとき、「何もそこまで原作そのままに漫画にしなくてもいいのに……」と思ったのだが、本作も原作を先に読んでいれば漫画版でそう感じた可能性がある。ただ、私のいつものパターンで、一番最初に見たものを一番気に入るので、今回は原作より先に読んだ漫画がより面白く感じる。但しいつもと違うのは、いつもだと一番最初に見たもの以外は許容しないことがほとんどなのだが、本作は「まあ小説もアリかな」という程度には受け入れられる。この後に書く理由もあり、このまま続きも読むんじゃないかな。
  原作を読んで真っ先に気になったのがルビの存在。少年漫画のように全ての漢字にあるわけではないのだが、なんだか対象年齢が低めな印象を受けてしまう。少年漫画読んでるときは一切気にしないくせにね(笑)(*1) ちなみに漫画版には基本的にルビは振られていない。どぼちてなのほびーじゃぱんさん?(原作も漫画版も両方ホビージャパン……多少部署は違うのかもしれないが) で、その影響があるのかもしれないけれど、文章表現が全体的に平易というかシンプル過ぎるというか、やや年少者向けな印象を受けてしまった。良い見方をすれば「読みやすい」なのだが、悪い言い方をすればいい年をした大人が読むものではない。実際のところ、私の年代を対象とした小説ではないだろうけどね(笑)
  そんなわけで、普段であれば原作小説は1冊だけにして漫画版を軸にするところだが、簡単にはそうならない理由がある。私が「原作派」である理由の一つが「話が最も先に進んでいる」から。アニメが特にいい例だと思うが、原作漫画が連載でどんどん話が続いているのに、アニメは一期だけで続きの二期以降は始まる気配もない、というパターンがあるようだ。漫画ならば続きもどんどん読めるのに、アニメしか見ない場合はそこでストップ、下手をすれば永久に続きはない。そういうわけだが、今回は原作が小説で漫画はメディアミックス。そして現在原作が11巻、漫画版は数日後に最新5巻が発売予定。数字だけ並べると漫画版も悪くないペースに見えるが、そんなことは全くない。原作小説1巻の話を、漫画は3巻途中までかけて進めている。小説2巻は未読で漫画版5巻も未発売だが、おそらく小説2巻と漫画5巻が大体一緒のところで終わると思われる。概ね小説1冊が漫画2.5冊に相当し、小説11巻は漫画27〜28冊分にもなる。さらに言えば 漫画の発刊ペースもそう早くないと思われ、年2冊程度ではないかと。小説の今のところへ追い付くだけでも10年はかかる計算で、それはちょっとしんどい。待たされるのは某夢枕なバクさんのキマイラな小説だけで十分です(笑) というわけで原作&漫画ダブル追っ掛けを検討中。
  あ、ちなみに。「あとがき」にはルビが振られていない。漫画版のおまけ小説にもない(電子版は)。ど・お・し・て・な・の???

*1 どうやら少年漫画のルビはスルーしてるらしく、『ヒカルの碁』をしっかり読んでいたはずなのに「中押し勝ち」を長いこと「なかおしがち」と読んでいた、ことはお話しした通り。ちなみに正しくは「ちゅうおしがち」。意味としては「相手の投了による勝利」。将棋にはない用語である……って言ってて実は将棋でも過去に使われてたりしたらどうしよう? 「将棋は“中押し勝ち”が圧倒的多数だから、わざわざそういう表現を使わなくなった」とかね。

(2020-59 08-06)


2020年8月19日

そして最新刊突入へ

  昨晩、たまには早く寝ようと準備していたのに、読みかけの小説を開いたら変なスイッチが入っちゃった。っていうかそうだよね、一番あかんパターンだよね。結局ベッドに入ったのはいつもの時間。いつもより遅くならなかっただけ随分マシだということにしておこう。
  そんなわけで『Re:ゼロから始める異世界生活』の22巻を読み終えた。せっかく賢者のいる塔まで来れたのに、肝心のご本人が不在? 代わりにいたのは賢者が功績を押し付けた?謎の女性シャウラ。本当の賢者は、三章で名前の出た「何をしたのかよく分かってない賢者」フリューゲルだった。ははーん、ここでそう繋がってくるのね。シャウラはスバルを「お師様」と慕うが、その根拠が「匂い」とかいうちょっと何言ってるのか分かんないもの。顔ぐらい覚えとけや!と突っ込みを入れたいところだが、本人曰く400年前のことなので顔ぐらい忘れてもしょうがない。っていうか、400年生きてるってどういうこと!? しかも見た目は若いままだし……まさか亡霊の類とかいうオチじゃないだろうな。あるいは新たなる魔女。塔の上層部へ行くための「試験」を受けるが、まず1つ目は転生者でなければ解けないという仕様。スバルは確信する。賢者もまた転生者なのだと。さらに上の層に行くために次の試験に挑むが、ここで出てきたのが初代剣聖、レイド・アストレア。ふふーん、竜剣レイドのレイドって初代の名前だったのか……ひょっとして剣にレイドの魂か何かが封印されている? だったら相応の相手じゃないかぎり抜けないっていう聖剣の仕様も頷ける。ユリウスが挑んでぼっこぼこにされるが、レイドは本気の欠片も出してない。次にエミリアが、交渉の末勝利条件を変更した上で挑み、見事“撃破”。しかし、先に行けるのは勝利したエミリアだけであると主張するレイド。あれこれゴネてみるが、結果変わらず、一行は倒れたユリウスと襟ドナを担いですごすごと撤退するのであった。目を覚ましたユリウスはみんなに黙ってこっそり再度挑むも勝てるはずもなく。夜、倒れて寝ていたはずの襟ドナが不在であることに気付いたスバルはその姿を探す。隠し扉?を抜けた先で発見するが、そこでうんたらかんたらやってたらユリウスに見つかり、アナスタシアが今は襟ドナであることを知られてうんたらかんたら。自分の不甲斐なさに落ち込んでいたユリウスだが、主君の変化に気付けないでいたことが追い討ちになった。スバルとユリウスの間に、すぐには埋めがたい溝が出来てしまい、ここまで団結?していた一行がどうなるのか……というところで衝撃の展開が用意されていた。「これってまさかの異世界転生ってやつー!?」――おいおい、山田くんだけじゃなくてスバルきゅんも記憶喪失かよ。
  スバルの記憶がリセットされたことで起こり得ること。
(1)また序盤のポンコツバルを見せつけられる
(2)ユリウスのことを覚えている人がいなくなる
(3)シャウラと敵対関係になる可能性が
読者……って勝手に言うのもあれなので正しく書くと、私にとって「またかよ……」なのは(1)。(2)はユリウスの心境を思うとこの展開の中でこれはキツそう。今まであまりそういう側面を見せてこなかったユリウスだが、殻に籠ってやけっぱちになりそう。「心の壁フォーム!!」(『まちカドまぞく』ネタ) 物語展開上目が離せないのは(3)だ。スバルが記憶を失ったことで、シャウラが「スバル≠お師様」であることに気付いてしまうのではないだろうか。ただ、一行は既に塔の中に入っちゃってるので、すぐさま排除の流れにはならない? これから先シャウラの協力が得られなくなるだけ? この時点でこんなのを持ってくるということは、スバルの記憶喪失がレイド攻略に繋がるものであるはず……だがそのビジョンは全く見えてこない。記憶を失った根拠も何かしら納得のいく説明が欲しいところだし、すぐさま23巻に取り掛かることにしようか。
  さて。現時点でこの物語の中に、名前だけの人物を含めて転生者が4人いる(いた)。まずは我らが主人公ナツキ・スバル。隻腕の騎士アルデバラン。カララギ国創設のホーシン。そして賢者フリューゲル。アルはスバルを「兄弟」と呼んだ。最初に気になったのは「特別快速」だったかの、日本に住んでいないと馴染みがない単語を使ったこと。そして口癖のように言う「星が悪かったんだよ」。ホーシンは日本の生まれであることを伺わせる文化を異世界に遺した。そしてフリューゲルは、シャウラがスバルをそう認識するほど「匂いが同じ」。さらに天体の知識を塔の名前や試験の答えに使った。転生者にしか解けない問題で、それも天体の知識が一定以上ある人限定。スバル以外の3人中、2人がスバルと同じ日本生まれで、そして別の組み合わせの2人がスバルと同じく天体に何かしらの興味、関心があると思われる。アルの言動で既にその可能性は考えていたのだが、シャウラの誤解を見て再びその疑いを強めた。4人の転生者は実は全員「スバル」なのでは? フリューゲルとスバルが同一人物なら、シャウラの誤解も無理もない、というか自然なこと。アルが顔を見せないのもスバルと同じ顔だから。この線で考えていくと、設定としてはこんな感じになる。転生時にコピーが生まれ、4人(あるいはそれより多く)が別々の時代の別々の場所に転生して来た。他の3人が本名を名乗らなかった理由は不明だが、ひょっとしたら「菜月昴」も本当の名前ではないのかもしれない。転生前の描写がなく、聖域での試練における両親との邂逅は本人の記憶から生み出したものだからその可能性が残っている。あるいは、他の3人は後から「スバル」が来るのを知っていて、彼こそが本体で自分たちがコピーに過ぎないと知っていたので別の名前を使ったのかもしれない。フリューゲルはスバルが白鯨の討伐に使うために樹を植えた。スバルが塔に来るのを知っていたから、試験はスバル(つまり自分自身)が知っている天体知識で答えられるものにした。功績を自分の弟子であるシャウラのものであるとしたのは、自分のことを事細かく後世に残してしまうと、スバルがそれを知ってしまいマズいと考えたから。この辺までは良かったのだが、説明できないこともある。ホーシンは何故関西弁を使ったのか。自分とスバルが同一人物であることを気付かれないように口調を変えた? だったらそもそも論で和風文化を持ち込むなよ!になる。名前にも疑問が残る。アルデバランは牡牛座の一等星だからいいけど、フリューゲルはドイツ語の「翼」、ホーシンは検索すると大阪の企業から持ってきたと思われる(関西弁だからね)。スバルに名前でそうと気付かれないように……だとすれば、なぜアルだけはアルデバランと名乗ってしまったのか。本名で呼ばないでくれ、というシーンもあったのでただのうっかりミスなのか???
  とまあ、いつもの私の当たらない予想です(笑) 22巻みたいにいろいろと新たなる事実が分かっていくのは面白いけど、如何せん先が長そうで辛い。最新刊に追い付いたら、あとは3ヶ月に一冊程度のお楽しみだから何とか頑張れるかな? 話は変わるが、ちょうどこのタイミングで略称『魔奴愛』の原作を買ってみたし、先月買った『万能鑑定士Qの事件簿』0巻も手付かずで残っていて、今月『キマイラ』文庫版の最新刊も出るようなので、読む小説には当分困らない。というか相変わらず発刊ペースに押され気味だ。模型に比べると消化率は高いんだけどね(笑) そういや最近「積みキ」って単語使わなくなった……。模型も作らなきゃ、なんだけど歩みが遅すぎる。完全に自縄自縛、あるいは自作の足枷が優秀過ぎて前になかなか進めない。0.0125シリーズみたいに楽に楽しめばいいのにね。それを許すにはいい加減すぎる某メーカーの製品が悪いということにしておこうか。

(2020-58 08-05)


2020年8月15日

近所の本屋のラノベ事情

  ある日、『Re:ゼロから始まる異世界生活』もだいぶ最新刊に追い付いて来たので、まだ買ってない分を全部揃えておこう……と思って近所の本屋に行ったのだけれど、最新刊が見つからなかった。別件で近くに用事があった日にもう一度立ち寄ったのだが、やはり本編22巻短編集5巻で止まっている。最新刊を入荷しないのには何の理由が……?と疑問に思いつつ、その日は『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』の原作1巻を買ってみようと思っていたので、周辺の棚を探索。すると離れた場所に初代剣聖さんのお姿が(本編23巻)……何で別々に新刊置いてるんや!? そして逆サイドには強欲の魔女、エキドナが微笑んでいた(短編集6巻)。だからなんでバラバラにしてんのや!!! 結局『魔奴愛』は見つからなかったのだが(そも論でHJ文庫がほとんど置いてなかった)、『Re:ゼロ』の既刊が揃ったので良しとしておこう。『魔奴愛』はネット通販で買いますかね〜。

(2020-57 08-04)


2020年8月12日

ひょっとしてヨドバシってもうちょっと頻繁にチェックした方がいいのか

  前回の『Re:ゼロ』21巻の感想文が1週間ズレ込んだ理由をお話ししよう。8月3日、ヨドバシカメラが竹書房の電子書籍半額セールをやっていることに気付いた。期間は3日間で、その日が最終日。例の30%ポイント還元キャンペーンが早めに始まってたりしないかなーなんて思ってアクセスしたわけなんだけど、それがなければ完全に気付かなかっただろう。で、慌てて面白そうな漫画をピックアップして購入。いつものパターンで「まずは1巻」としたので、続きを買うかどうかの判断のためにすぐに読んで……というわけで忙しかったのだ。4日以降は暇だったはずなんだけどね(笑)
  そんなわけで、今日は計画外の読漫画感想文、竹書房半額セール編だ。

【パンツァーガイスト 機甲幽霊】1巻(既刊):☆☆
    設定や世界観はどこか『ノーガンズライフ』を思わせる。『ノーガンズライフ』は『Dr.STONE』の後でやってたアニメと、試し読みでちょこっとしか見たことないんだけどね(試し読みの結果、作風が合わなくて単行本は買わなかった)。
  作風自体は『ノーガンズライフ』より好みなんだけど、なんかこう、1巻読んでみた感じでは山場というか見せ場がないというか。序盤から展開がじっくりしすぎな感じがするかなあ。

【じゅうしまつ】1巻(既刊):☆★
  野球漫画、ではなく麻雀漫画(『おそ松さん』ネタ)。死刑囚が十三階段で麻雀やって、勝てば無罪放免負ければ刑確定、という“昭和92年”が世界の物語。
  麻雀というより死刑囚の心理描写に重きを置いている、というのは作品設定からすれば当たり前なんだろうけど、じゃあどうして麻雀を選んだのか?という疑問もわいてくる。よくある賭博系麻雀漫画みたいな一発逆転とかトリックの派手さに欠けるような気もするし、主人公側のキャラクターの弱さも気になる。麻雀の手牌が13枚、階段の段数が十三、というあたりをかけてみたんだろうとは思うんだけど、もう一つ足りなかったかな。

【黒猫の駅長さん】1巻(既刊):☆☆
  JR野山線西大川駅に住んでいる猫の駅長さんは、化け猫。駅は無人で利用客がほぼ0人だったが、引っ越ししてきた高校生、佐々木美琴が通学に使うようになったので1人に。という感じで、黒猫の駅長さんと美琴の2人?の物語が展開する。
  話はゆったりと落ち着いた感じで、四コマ漫画ではあるがギャグ要素はあまりない。後半に入り、美琴の身の上が語られて重い雰囲気に。表紙が暗い感じなのは内容を反映させてのことなのか。でも2巻と3巻の表紙は普通な感じもするので、ここから内容が一転するのかな? 半額としては合格点なので3巻(おそらくそれで完結)まで買ってみた。残りはまた来月再来月に。

【天王寺さんはボドゲがしたい】1巻(既刊):☆☆
  以前『放課後さいころ倶楽部』を「買ってはいけない漫画」と表現したことがあったが(あれ? 侃侃諤諤には結局載せてないかな?)、それの類型。もちろん「買ってはいけない」理由は、「気が付くと家にボードゲームが大量増殖している危険性が高い」からである。『放課後すごろく倶楽部』は試し読みだけで≪マラケシュ≫の箱が増えたんだよな……この手の漫画はやはり危険だ。
  第一話は≪カタン≫。良かった知ってるやつだ。絶対に買わないぞ。何故買わないのか? 嫌いだからだ。「3」と「11」が出ればいいときに「2」と「12」ばっか出て、次のゲームで「2」と「12」に街を作ったら今度は「3」と「11」ばっかり出やがった。後輩たち馬鹿ウケしてて、俺もずっと笑ってた。そもそも2、3、11、12が出過ぎだったような気がするんだが……きっとこのゲーム、俺のこと嫌いなんだよ!
  『放課後さいころ倶楽部』と比べると、ややゲームの紹介(ルール詳細)があっさりしているような気がするのだが、『放課後さいころ倶楽部』も単行本を買ったわけではないので今は確認できない。1巻だけでは何とも言えない部分も多く、半額なのでとりあえず3巻まで買ってみることにした。そのうちまた手元にゲームが増えてそう。そんなに遊ぶ機会多くないのに……。

【鉄道少女ふたり旅】(既刊):☆★
  タイトルに寸分違わず、女子高生二人が鉄道に乗ってゆったり旅を楽しむ漫画。多分ただの偶然だと思うけど、こちらも九州が舞台……って書くの忘れてたけど、『黒猫の駅長さん』も九州のようです。
  『黒猫の駅長さん』が思ったより人物描写に力を入れていたのに対し、こちらは想定通り鉄道に重きを置いている。そのせいかどうか分からないけど、キャラクターにあまり魅力を感じず、1冊完結なのでそもそも続きはないのだが、あったとしてもここで“打ち切って”いただろう。

【ぼのぼの】44巻(既刊):☆★
  かつては「橘雪翼の大好きな漫画不動のナンバーワン」だったが、今では単行本を買わなくなってしまった。「ナンバーワン」の座からも陥落。今回半額なので久々に買ってみたが……
  最後に買ったのが37巻らしく、約7年前のことらしい。7年の経過はあるものの、良くも悪くも漫画の雰囲気は変わっていない。大きく期待していたわけではないが、予想通りでがっかり。多くは語らない、さらば『ぼのぼの』!

【数学女子】5巻(既刊;最終巻):☆★
  以前買ってたけど、最終巻を目の前にしてやめた漫画。橘雪翼はこのパターンが結構ある(つい最近のだと『マコさんは死んでも自立しない』)。
  話の流れをよく覚えていないが、いよいよ最終学年、そして卒業、ということで進路の話とか出てくる。主人公が急遽大学院を受けることになってうんたらかんたら。あと恋?の行方であーだこーだ。普通の大学生は4年生になると卒論でてんやわんやなのだけれど、数学科にはそんなもん存在しないらしいです(自分のいたゼミはやや特殊だったらしく、あんまり世間一般の数学科のことはわからん……“卒論”は確かに書いてない)。シンプルにこの漫画読んで思うところをまとめると、私は数学が分からなくて逃げるように大学を出たので、この人たちは数学をしっかり学んで理解して楽しそうで何より。羨ましいと思う部分がなくはないが、じゃあ大学時代に戻ってやり直したいか?と言われるとノー。今の状態からもう一度1回生始めたらだいぶマシになるような気もするが、やっぱりダメなものはダメなままのような気もする。簡単に言うと自信がないので、時を戻すことが出来たとしてもリスキーなのでやりたくない。やれると思うのなら今からでも勉強し直してるだろうしね……。

【刑務官が明かす刑務所の絶対言ってはいけない話】(既刊):―――――
  言ってはいけない話をしてしまってしかもそれを漫画にされてしまっていいのだろうか?という突っ込みはさておき。入ったことがある、という人は少ないであろう刑務所のあれこれのお話。以前、「死刑はこうして執行される」とか何とか言う本を読んだことがあり、その延長上?で買ってみた。なるほどね、という感じの刑務所ならではの工夫、そういうこともあるよね、そうなるよね、みたいな納得の出来事等々。最後は「死刑囚」の話も出て来て、そちらは先述の本と被る内容も多かったが、新しい話も出て来てなかなか興味深かった。

【パンツァーガイスト 機甲幽霊】2巻(既刊):☆☆
  半額が理由で2巻も買ってみた(3巻も出ているが、半額なのはここまでだった)。当初9月分に回す予定だったが、2巻で化けた場合30%還元で3巻を買えるので、早々に読んでしまうことに。しかし残念ながら2巻を読んでもあまり印象は変わらず。設定的に暗い雰囲気が続くのは当然で想定内だが、やはりどこかでスカッとする展開が欲しいと思うのは私だけ……? 

  以上。芳文社の77円セールの時といい、あまり芳しい成果とは言えないかな。平均点では今回の方がマシだが、最高得点はあっちの方が良かった。買う前に作品詳細をチェックしていて、竹書房公式サイトの「ストーリアダッシュ」に行きついた。よーく見ると以前『泉さんは未亡人ですし…』というのを読んだことがある。その『泉さん』も候補には入れていたのだが、熟考(余裕はあまりなかったので2、3時間ぐらい)の末に脱落。セールが終わってから他の作品を見ていると……『うめともものふつうの暮らし』は買っておいても良かったかと後悔。表紙とあらすじだけで弾いたんだよなあ。公開されてる話を1話でいいから見とくべきだった。ところがよーく見ると、1巻の発売はまだ先の11月予定。半額になっていたのは「連載版」という1話ごとの切り売りになっていたバージョン(これに限らず、他の漫画でもたまにそーゆー形態で売られているものがある)。ばら売りバージョンは面倒くさいので、結果オーライではあるけど見送って問題なかった。11月に1巻を買うかどうかは未定だけど、一応覚えておこう。
  例の30%ポイント還元キャンペーンも始まっている。また買い込んだわけだけど、今回は大人しめ。決して芳文社と竹書房のセールで懲りた、というわけではない(笑) 今のところ『鋼の錬金術師』の全巻セット(割引価格)は出てきてないんだけど、前回限りだったのかなあ? 30%還元の最終日まで粘るつもりだけど、最終的になかった場合にどうするかはあまり決めていない。お願いしますよスクエニさん!

(2020-56 08-03)


2020年8月9日

Re:ゼロ21巻

  諸々あって読み終えてから一週間ぐらい経ってしまった。それまでに一度書き始めたのだが、ながら作業していたら支離滅裂になったので書き直しした。
  第六章突入。賢者の知恵を借りるため、剣聖ラインハルトすら辿り着けなかったプレアデス監視塔へ向かう一行。メンバーは、我らが主人公スバルとヒロインエミリア、そしてラム、暴食の新たなる被害者となったユリウス、エキドナを名乗る人工精霊(アナスタシアの体を一時的にコントロール)、眠れるレム。そしてこれにメィリィが加わった。他のメンバーは今回はお休み……なのだが、巻末にプリステラに取り残されたガーフィールとオットー(オットーはおまけ程度だが)のお話も。
  メィリィ加入が驚きだった。というか存在を忘れていた。4章終わりのところでメィリィが地下牢に囚われてるって描写あったっけ? 割とすんなりメィリィが従ったのもあれだし、メィリィが退屈しないようにスバルがぬいぐるみ作ってたってのも……この主人公妙にハイスペックだな。ぬいぐるみ作りのスキルは俺も欲しいぞ!
  そして問題の砂漠に突入。ここらでそろそろ本作恒例の死に戻りが来るのかと思ったら、砂漠の謎を解いて次の段階へ。塔に接近できたと思ったところで謎の光に貫かれ、ここで2度スバルは命を落とす。別ルートを模索したものの、地面が崩れて地下へと落下するスバル、ラム、アナスタシア(襟ドナ)、そして地竜のパトラッシュ。3人と1頭は前?へと進むが、分かれた道の右を選ぶも(確か右だったよね?)アウト。2度目で左を行くが、凶悪な魔獣に遭遇し絶体絶命に。この先どうなるのか予想しながら読んだりもするのだが、ここは再び死に戻りし、右の道の“謎”を解く話になるのかとも思っていた。ところがここで救いの手が入り、無事クリア。遂にプレアデス監視塔へ! なのだが、やはり気になるのは右の道の謎の扉。最初の2つはすんなり開いたくせに最後でダメだったのはただの罠なのか。何らかの法則性とか謎かけがありそうな雰囲気だったのに、あっさりそれを捨て去ったのは何だったのか。今まで死に戻りの後には、スバルの工夫や頑張るシーンがあって切り抜けて来た印象が強いのだが、21巻のはただの偶然というか、成り行き任せの感がある。そろそろネタ切れなのか……。
  絶体絶命の窮地から救ってくれたのは22巻表紙にもなっている謎の女性シャウラ。スバルをお師様と呼ぶのも謎。賢者なのかどうかも謎。これ、22巻が発売されて手元にあってすぐに続き読めるからいいようなもんの、21巻発売直後だったら「は?」って感じだっただろうなあ。まあともかく、この後も波乱というか、無理難題がてんこ盛りの予感だ。

(2020-55 08-02)


2020年8月3日

Re:ゼロのEx4巻

  並行して読んでるExの4巻を読み終えた。Exということでサイドストーリー、今回は王国騎士3人が中心となる話。そして帝国側のキャラクターも数多く出て来て、なにより気になるのが、皇帝ヴィンセント・ヴォラキア。終盤で振るった剣の名前、陽剣って言わなかった? ねえ今そう言ったよね? プリシラの剣も陽剣じゃなかった? 特性が似てるし……というか一緒なので、陽剣は複数あるとかいう線も考えたけど、プリシラの言葉を独り言のように呟くシーンもあったから、これは2人の間に何かしらの関係性があるのだろう。王選にも強く影響しそうだし、凄いところぶっこんできたなあ。
  前にも書いた通り、読んでるとラインハルト、ユリウス、フェリスのトリオがいいなあって思って来る。その時に書いたけど、今のテンションは「この3人のねんどろいどが欲しい」。そして、最初は3人が中心と思っていたが、それでもとりわけユリウスにスポットライトが当たっている。本編であんなことになっちゃったし、作者には何か思うところがあるのかもしれない。まあ、ラインハルトは最強過ぎるので話の主軸に持ってきにくいし、フェリスはすでにやってる。残っていたのがユリウスってだけかもしれない。そして帝国サイドは皇帝もそうだが、セシルスもこの後本編でも大きな出番ありそう。そしてセシルスが出て来るということは、一緒にチシャもということに? 読み返さないと細かいことは分からないが、チシャについて「王国の3人に会っているが、この姿ではない」とか何とか書いてあったので、これも後で何かに使うのだろう(後日談みたいなところで顔を合わせたけど、この“伏線”を使うような描写はなかった)。
  にしても、本編では魔女教大罪司教がまだまだ残っていて、全滅させないことには完結しないだろう。加えて帝国とのあれこれもやるのだとすれば……先が長そうで頭が痛くなってくる。今23冊? 50やそこらじゃ終わんないでしょ。最後まで読む自信なくなってきた。

(2020-54 08-01)


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