橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2019年10月分

▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲

2019年10月31日

アニメ月間にさようなら

  Huluを解約する都合で、『アストラ』の2回目を急いで観てたので手抜きです。そして2回目観てて思い違いをしていた部分があったので前の訂正を。最後メールを送るところで、マクパ上空から……と書いたけど、これ完全に幻。何をどう勘違いしたんだろう。謎。漫画版にはおまけの設定資料ページがあって、よく見ると最後の星からアストラまで19日と明記されていた。さらにそこから8日間も停泊(オリジナルの逮捕待ち)していたので、やっぱりどこかで補給が必要。そこまで来てたらアストラからの補給船があったのかもしれないけど。あともう1点訂正。あらためて漫画を読んでると、クローン発覚時のザックの発言、「カナタに聞いたんだが、サバイバルの心得その2は『起き上がれば立てる』らしいぜ」は実際にカナタが言ったもののような気がしてきた。わざわざ「その2」とナンバリングしているあたりがそれを思わせる。だからと言ってあのシーンから受けた私の印象は大きくは変わらないのだけど。
  てなわけで、いつもの。中旬頃までに下書きした分は分厚いけど、最後に慌てて書いたものが薄っぺらになります。

【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】電子版15巻(既刊):☆☆☆☆(☆☆☆☆)
【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】電子版16巻(既刊):☆☆☆☆(☆☆☆☆)
    ダイがマザードラゴンに連れて行かれそうになるが、マザードラゴンが感知した竜の騎士の死亡はバランの方で……という流れに突っ込み。マザーよ、お前が竜の騎士を産んだんじゃないのか。どうして産んだ覚えのないダイを連れて帰ろうとしたんだ。年齢もおかしいだろ。竜の闘気でしか判断しないのか?(笑) まあでも確かに、本来竜の騎士は1人しかいないわけだから、ダイを見て「なんか変だな……でも竜の騎士だし」って思っちゃうのも無理はないのかな。
  ダイが戻って来たのはいいけれど、からの流れ。まあ、あれだけこっぴどくやられてどうすりゃいいんですか、だよね。ダイが弱いというより周りの人間が前向きというか恐れを知らないというかメンタル強すぎという考え方もできるかも。
  ここに来てポップの「アバンの証」が光らないとかいう「まだそれやる?」展開。メルルが体張って、それをきっかけにポップが覚醒して光が出るんだけど……闘う勇気と好きな人に好きって言う勇気はまた別モンだと思うんですが(笑)
  前々からどっかに書こうとしてたんだけど、今回にしてみる。何が「正義」で何が「悪」かってすっげえあやふやで曖昧なもんだと思うんだね。一応人間たちは正義、ダイは正義、竜の騎士は正義、ハドラーやバーンは悪、ってことになってる。けど、バーンの背景を見ると絶対的に悪とは言えないんじゃないか。この辺の善悪感は昭和のそれ、少年漫画のそれ(実は『ビィト』の方でも感じてた)。とは言え、そんなん言ってたら楽しめないから、千空が言ってた「疲労感なんざ無視が合理的」を見習って私も「善悪感なんざ無視が合理的」で読んでいきます(笑)
  あれ? 今回突っ込みまくりで終わったな……相変わらず面白かったんだよ!(力説)

【ご注文はうさぎですか?】2巻(既刊):☆☆☆★(☆☆☆)
  虫は平気なのにうさぎに足をぺろぺろされて固まるシャロちゃんかわいい小さいうさぎ手渡されて狼狽えながら「きゅうきゅう」って話し掛けるシャロちゃんかわいいあんこに追い掛けられたり頭に載せたりするシャロちゃんかわいいうさぎもふもふするココアちゃんかわいい


結論:うさぎかわいい

  ギャグセンスが橘雪翼的に波長が合うので結構アリなのかもしれない。うさぎ成分がかなりプラスしている面も強いのだが。
  で、今更ながらなのだが、シャロとリゼの名前は逆じゃない? シャロは紅茶の店で働き、リゼはコーヒーの店。しかしながら元になった名前は珈琲の「キリマンジェロ」、紅茶の「テデザリゼ」。千夜の元が「宇治抹茶」であることを考えると、ここだけ逆なのは解せん。後で何かあるんだろうか? 尤も、テデザリゼも場所によっては「緑茶」って書いてあるし、良く分からないんだけどね。

【異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術】3巻(既刊):☆☆☆★(☆☆☆)
  あんまそういうことは侃侃諤諤には書かない方針だったのだが、表紙のキャラ(ギルドの会長の女の子)の服の布面積が少なすぎる(苦笑) これで思い出したのが『イース8』の、副主人公的ポジションのダーナ。ゲームしてるときはあんまり気にしてなかったんだけど、ある日タイトル画面の音楽が気に入ってタイトル画面のまま放置していたら、肌露出面積が大きいことに気付いてちょっと焦った。両者共に物語の舞台は暑い地域ってことなのかな。だったらディアブロは暑すぎだと思うんだけど。
  相変わらず絵が下手(笑) だけど、絵が上手くても構図その他諸々で読み辛い漫画家がいることを思えば、下手でも漫画として読みやすいので許容範囲内。
  ディアブロに仕掛けてくるキャラクターが、時折「突進技」を「キャンセル」して「次の技」に繋げてきたりするが、アクションRPG……? MMORPGはやったことがないから分からないのだが、格闘ゲームっぽいシステムが採用されてる作品もあるのかな。その辺のネタは「分かる」のだが、後半で出てくる「実は角が取れます、なんてのが許されるのは女魔王だけだ」というディアブロのセリフ、これも定番ネタなのかな? 「女魔王」というワードがタイトルに含まれる作品を過去に見たことがあるようななので、そういう物語ではお約束なのか。世間は広い、まだまだ知らないことがたくさんある。
  前の巻で出て来た女たらし?のエミールなんとかさん。思ったよりも腹が据わってるというか有言実行(しようとする)のでちょっと評価を上方修正。

【グラゼニ〜パ・リーグ編〜】3巻(既刊):☆☆☆★(☆☆☆)
【グラゼニ〜パ・リーグ編〜】4巻(既刊):☆☆☆★(☆☆☆)
  4巻の表紙、夏之介が肩に担いでる子どもは誰だろう?と思ってたら、老山の娘だった。消去法で行くとそうなるわけだけど、あまりにも純真な子どもの笑顔だったので無意識に違うと考えてしまった(笑)
  33歳(夏之介)とチームの35歳投手が比較される。2年の差がプロ野球選手として致命的な埋められない溝として。この辺りは現実のプロ野球を見ていてもそうなのかもしれない。自分が今年40歳になったことや、某チームでは40前後の選手がバリバリの戦力になってる(笑)ので、ついつい「35ならまだ余裕やろー」と思ってしまうのだが、実際問題そこまで現役を続ける、続けられる選手はほんの一握り。となると、2年の差はたった2年だけれど大きな壁になる……のかなあ? アスリートじゃない私にはやっぱりピンとこない2人の差なのでした。
  1年目はほとんど働けなかった夏之介。ところがダーティ桜塚はこう言う。「働かずに1億5千万稼いだんだよ、グラゼニ的には大勝利。3年契約は3年使って自分の価値を球団に示せばいい」――現実世界でFA選手と代理人のこんなやりとりをしていて、それをファンが聞いたら絶対ブチ切れるだろうな(笑) 実際そんな感じの選手もいるわけだから始末におえない。

【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―】完全版22巻(既刊;最終巻):☆☆☆★(☆☆☆)
  途中半年の“お休み”を挟んで(←しつこい人だな)完全版の『るろ剣』もついに完結。
  人誅編の評価が低い理由って、縁との戦いの最後のせいだったりするのかな。天翔龍閃以上の奥義がない以上、剣心も作者も天翔龍閃に頼らざるを得ないわけだけど、一度は敗れた天翔龍閃が最後で“勝つ”理由をどう見せるかにかかってくる。剣心の内面の問題で前より強く放たれる天翔龍閃だが、その間のページ数がちょっと多いような気がする。天翔龍閃が強くなった理由を考察する薫のモノローグが入るんだけど、2人が最終奥義を放つ最中に第三者の視点が入ると不純物のようにも感じられる。とは言え、これは巴をめぐる戦いでもあり、薫も決して部外者でもない。どういう形だったら良かったのかとかはよく分からない。まあ、そんなわけで完結巻だけど、評価は新基準でも「普通中の普通」ということに。
  完結に向けての数話はちょっと寂しさも含んだ展開。物語の序盤から、そして中盤終盤と集った仲間が、今度は散っていく。まずははじめちゃんこと斎藤一(本人は仲間とは思ってないけど)。剣心は、飛天御剣流が撃てる間に決着を付けようとするが、斎藤は無断で拒否。その心境を今風に書くと「違う、そうじゃない」ぐらいか。警察署にて、斎藤の「冷えてきたな」に、よく分かってない張が「ああせやな、もう秋やさかい」と応じる。斎藤は一言「阿呆が」。表面上は張に対してだが、やはり斎藤の心情としては剣心に対してだろうなあ。落人村から戻ってきたけど、出した結論は斎藤の思うところではなかった。数少ない分かり合えそうな相手が、結局自分とは違う道を選んだことに対する寂しさ、なのか。この後「拙者の前から永遠に姿を消した」は『北海道編』と矛盾することになるが、そこはまあ、続編ものではよくあることなので!(笑) 本編時点ではこう書くのが一番カッコいいし。
  恵、蒼紫と操が帰っていくのは自然な流れ。蒼紫との茶の湯のシーンは……なんていうか、会話のキャッチボールになってない(笑) 普段操とどんな風にやり取りしてるんだろう。そしてまさかの左之助亡命。やっぱり故郷でやったアレはまずかったのか、と当時苦笑していた記憶が。物語の最後で、みんなが散り散りになるとこまで計算していたのだろうが、和月もなかなか漫画描くのがうめーじゃねーか。結局残った?のは、剣心の次に神谷道場にやってきた弥彦のみ。というわけで話は数年後に。剣心と薫のもとに子どもが生まれ、弥彦は成長し、赤べこの妙さんは成長していないことを窺わせ(笑)……ってこれ、妙さんの趣味じゃなくて絶対作者の趣味だなあ(最後の最後まで俺はしつこいよ)。そして弥彦、“元服”。剣心にその力でなく、内面の成長を認められ逆刃刀を継承される。で、突っ込み。薫が「十五年ともにした刀を譲って寂しい?」と問うが……一回折れてるんだけどそこはいいのかな。同じ刀匠による同じ逆刃刀、それも兄弟と言ってもいい真打なんだからいいのかな。……ま、こういうこと突っ込むのは野暮ですな。おーい聞いてるか20年前の俺ー、そういうとこ突っ込むのは野暮だぞー。
  特別編『弥彦の逆刃刀』。高校時代の友人が、「コミック未収録の話が載ってるから完全版22巻は先買っとけ」と例の一件(笑)の時に教えてくれた、その話である。確かに読んだ記憶が全くない。『るろ剣』らしい短編で、最後のオチ?も「その後」を窺わせて上々。さらに巻末の巻末に出ている特別編、『春に桜』、こちらは読んだような記憶も……あるのだが、落ち着いた感じの恵やスーツ姿の蒼紫、晴れ着っぽい操はイマイチ覚えてない。モンゴルの左之助は見たような気がするのだが。しかしこの時代にモンゴルから手紙出して日本に届くのかね?(嗚呼、また野暮なことを……)
  というわけで、『剣心』を読み返してみての総括。私の一番好きな漫画というところに変化はないけど、意外と好きな話、好きじゃない話がすぱっと分かれていた。後半の好きなところは、涙もろくなってボロボロ泣きながら読むようになって時の流れを感じてしまう。それだけ時間をおいて、また新しい『剣心』のストーリーを読めるのもある種の時代の流れだし、和月が他のヒット作を描けなかったというある種の才能の限界にも感謝しつつ(笑)、作者のあとがきへのコメントをば。『剣心』はずっと、うちの本棚の一等地に並べられてます。願わくば、続編『北海道編』もここに連ねられますように。

【Q.E.D.iff―証明終了―】14巻(新刊):☆☆☆★(☆☆★)
【C.M.B. 森羅博物館の事件目録】42巻(新刊):☆☆☆★(☆☆★)
  今回は全体的に普通に面白かった(私のその日の気分によるところが大きいような)。
  燈馬君のノートパソコンのトリック、確かに慣れている相手には効かない。普通、USBメモリーや各種メモリーカードを差し込んで、パソコンに認識されているかどうか確認する時にまず容量を見るハズ。32GBを差したなら30GB弱のドライブを探す。なければ「あ、差さってない」と確認する――つまり、第一段階として燈馬君が差している安全用のメモリーと犯人の差したメモリーの容量が一致していないとこの手が使えない。次に、メモリーにどれだけのデーターが入っているか。データーを盗み取ろうというのだから普通は空のメモリーを持ってきそうだが、100%そうとも限らない。燈馬君がもし、安全用メモリーを空にしていて、たまたま犯人が1割ほど入っているメモリーを差したら……これもまた気付かれる。もちろん、他人のパソコンのデーターを盗もうというときにそんな落ち着いたことが出来るのは手慣れた人間か、肝が据わっているか。燈馬君本人が言っている通り――ということは、作者もこのトリックはちょっと苦しいと思ったのか。ところで、ノートパソコンは使ってないから分からないんだけど、そんなに何か所にも分かれてUSB端子って付いてる? ノーパソだとUSB1か所とか普通にありそうだし、2つあっても並べてそうな。デスクトップだったら表にも裏にも複数あったりするけどね。ま、この辺はノーパソに興味がない私にはよくわからない。

【凍牌 ミナゴロシ篇】5巻(新刊):☆☆★(☆★)
  「らしい展開」は「晒し間違いはアガリ放棄で続行」ルールを悪用するところだが……そもそも晒し間違いに関してそういうルールがあるのかどうか、私は寡聞にしてよく知らない。さらに言うと、その後運営が取り決めを改定するところなのだが、大会の途中で変更ってのはねぇ。やってる側も裏の人間だし、最初から考えてルール決めとけよって感じ。
  その他のところは、特に「おっ?」と思わせるような場面もなく、マンネリというか単調というか。

【山田くんと7人の魔女】6巻(既刊):☆☆☆★(☆☆★)
  あっかんべーするデフォルメノアがちょっと可愛い。
  すったもんだの結果平和に解決? そして流れで滝川ノアが山田を好きになるという……これ、いつの間にか7人の中から誰を選ぶかって漫画にならないだろうな?(笑)

【ライジングサンR】3巻(新刊)☆☆☆★(☆☆★)
  無印『ライジングサン』初期の頃のような新鮮さはないが、内容は詰まっていて読み応えあり。

  今月はつまらないぐらいに予定通り。まあ、Huluでアニメ観てたからね。来月はどうなることやら。
  11月の新刊は、『Dr.STONE』『あおざくら 防衛大学校物語』『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』『BUNGO―ブンゴ―』『女騎士、経理になる。』『ぐらんぶる』『落第忍者乱太郎』の7冊を予定。『あおざくら』は前回に続き予約済み。果たして前回同様近所の本屋に入荷があるだろうか。『ブンゴ』はこれまで3ヶ月おきのペースだったのに、ここ2冊は2ヵ月おき……一体何があったんだろう。『猫猫』だが、あれから考え直して一本に絞るかも。話が先に進んでる小学館の方になるかな。そして久々の『女騎士、経理になる。』、連載が止まってるのかとも思ったのだが、とりあえず続きが出て何より。『ぐらんぶる』は今回から電化を検討。最後に最後の『落第忍者乱太郎』。ご存知の方も多いかと思われるが、長年の連載が遂に終了。本65巻を以て完結となるらしい。尼子騒兵衛先生、お疲れ様でした! というわけで今回はちゃんと読んでみる予定なのでここに載せておきます……とは言え、先に母親が読むと思うから感想文は12月送りになるかな、と。
  既刊は、遂に完全版がなくなってしまった……感慨深いものがある。年末までは買い溜めしてあるものを消化していくのが基本線だが、『グラゼニ 〜パ・リーグ編〜』は残り1冊なので、10月に発売された最新刊を買って2冊にする。あとは『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』を2冊、『山田くんと7人の魔女』『転生したら剣でした』『ご注文はうさぎですか?』を各1冊ずつ。他に気になるものが出来て追加する可能性があるのはいつも通り。

  番外編、観たアニメの感想を簡単に。
【彼方のアストラ】
  Huluに登録した「ザ・本命」。漫画も良かったがアニメも良かった。最終話のユンファの歌、『アストラ号の冒険』があまり聞こえないのが残念。これのためだけに円盤買うのもなあ。なのでCD単体発売を希望。円盤買ってもいいような気もするんだけど、そうすると上下揃えたくなって3万円コース。アニメは漫画と比べて高いや。模型との比較だとそこまででもないんだけど。

【映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ】
  映画館行こうと思ってたんだけど、PVの大口開けてるジャッキーがどうにも馴染めなくてスルー。今回はついでなので観てみた。やっぱりどうにも馴染めないし、序盤のジャッキーの言動がアレすぎて観るのがしんどかったんだけど、中盤に入る頃から慣れて来て、ジャッキーもらしくなってきてほっとした。お兄ちゃんたちの区別がまだよく付かないんだけど、惚れっぽいのはロイ? 前作『ジャッキーとケイティ』に引き続き今回も一目惚れで顔が真っ赤に。周りの子たちが「お前またかよ、前の子はどうしたんだ」と、この辺のやり取りが面白かった。終盤はそのお兄ちゃんたちとスーがいい仕事。売り切れの「おひさまのスイーツ」争奪戦も何だか可愛い。エンディングが妙に突き刺さったのでCDを買う予定にしている。

【ご注文はうさぎですか?】
  アニメ版では看板の向きが違うことを確認。プラムのペーパーキットのエラーではありませんでした(強調)。え? 「アニメ観る宣言ではない」とは言ったけど、観ないとも言ってないからね。アニメ本編は普通(但し諸々あって5話ぐらいまでしか観れてない)。私がアニメ観て普通ってことは高評価ってことです。

【Re:ゼロから始める異世界生活】
  全部最初から最後までじっくり観ようとするとかなりかったるいので、かなり飛ばしまくって観ました。まあ概ね原作通り……じゃなかった、三章で死ぬ回数が一回少ないんだっけか。どこが少ないのかちょっと思い出せないのだが、初回? そして、しょうがないのだが、ハッピーエンドのところで終わったのでレムはあれっきりで白紙の親書が謎のまま。アニメオンリー組の人は2期に期待してくださいってこった。

【宇宙よりも遠い場所】
  友人に勧められて観てみた。ちなみにその友人とは、私に『天体戦士サンレッド』を教えてくれた友人である。『宇宙よりも〜』も良い作品だった。「宇宙よりも遠い場所」とは南極。南極は、写真趣味的には一度行ってみたいけど、冷静によく考えたら手持ちのカメラが動きそうにない(笑) もちろん寒いのは苦手だし、アニメによると途中の船の揺れがやばいそうなので、私にはかなり無理であることが良く分かった。D5ないしはD6を買わずに済みそうで非常に丸く収まった(というか、D一桁シリーズですら動くのか不明。そういう人向けの極地対応特注モデル“ウエムラスペシャル”が別にありそう)。基本的に真面目なストーリーなのだが、最後のオチの破壊力が凄まじく、思わず声を出して「えぇ〜〜〜!?」と叫んでしまった(笑)

【放課後さいころ倶楽部】
  後輩が教えてくれた作品で、現在放映中の模様。かなりアカン作品。何がアカンって、真面目に観てたら年末頃には家がボードゲームだらけになってそうなところ(笑) とりあえず第一話の『マラケシュ』が気になって仕方ありません(笑) なお、原作漫画単行本の電子版が3巻まで無料になってたので読んでみました。名前とさわりだけ知ってるゲームは結構あるけれど、実際にルールを説明されて遊んでるところを見ると魅力度大幅アップ。『インカの黄金』や『ハゲタカのえじき』も面白そうだなあ……。『ごいた』は将棋の駒っぽいのになぜ「“ご”いた」なのか。ルールを知ったとき、真っ先にコントラクトブリッジを思い浮かべたが、残念ながら私、コントラクトブリッジをしたことはない。高校時代の友人(さっきのとはまた別の人物)が面白いよって教えてくれたのだが。ちなみに『ごいた』は、他のカードで代用できそう。『Magic:the Gathering』でもいいし『ドミニオン』でもいいし。そう、『○○○○ポーカー』もその手が使える(○には私のというか世間で超嫌われてる昆虫の名前が入る)。後輩に言ったら「身も蓋もないですね!」と的確かつ鋭い突っ込みが入った(笑)

(2019-81 10-09)


2019年10月30日

5:『Re:ゼロ』15巻も読み終わった

  あれからちょっと加速して15巻も片付けました……なので、14巻、Exと合わせて3冊分の感想文をさらっと。
  先に小説20巻まで買ったことは先日書いた通りだが、表紙がネタバレ……とまでは行かなくても、先々の展開を気にさせるものになっている。16巻は何より驚愕、ペテコンこと魔女教大罪司教『怠惰』担当ペテルギウス・ロマネコンティ!にしか見えないキャラが! まさか復活するのか!? と驚いているのだが、それよりも早く14巻、エミリアの過去に再登場。但し、あの狂信者といった趣はなく、名前も「ジュース」と呼ばれていた。新登場の脅威を前に魔女因子を取り込み、権能『見えざる手』を得て少しペテルギウスっぽい言葉遣いになる。さらには『虚飾の魔女』パンドラに何かされて狂ってしまうところあたりでエミリア過去編終了。ジュースを発酵ならぬ発狂させてロマネコンティにしたのか? 随分と乱暴なワインの醸造方法だな! そして一方では聖域の過去、リューズの過去という形で様々な人物の背景が明かされる。またまた別の脅威である魔人(新しいカテゴリーだ)ヘクトールが登場し、初代のメイザースはこいつに倒されるわけだが、ヘクトールの口調が今のメイザース卿と同じ理由は? 15巻でパックが指摘したような単純なものなのだろうか。その辺の経緯は一部まだよく分からないので、今後新展開があるのかも。ってか、ロズワール・A・メイザースが初代ってことは、二代目はBで以下今本編に出て来てるLは十二代目??(指折り数えながら) しかも15巻で明らかになるのが、エキドナの(表向きの)目的を達成してるっぽい。なんとまあ優秀な弟子なのでしょう。そして読み終わってから表紙見返して気付いたんだけど、この好青年がロマネコンティなの!? ますます16巻でどうなるのかむっちゃ気になるわー。
  この小説、勝手に推理小説になぞらえてみると、スバルが何度も死んでループするあたりは「問題編」、ループから脱出する最終回が「解決編」……にならないだろうか。あまり賛同が得られるかどうか自信がないが、本サイト内ではそーゆーことにさせていただく。13巻あたりから「解決編」に入っているわけだが、さらに14巻あたりからますますその色を強めていく。私は本作の「問題編」より「解決編」が気に入っているので、段々と読むスピードがアップしたのかも。まあそれはともかく、15巻はかなりいいテンポで話が進んでいく。エルザを“新戦力”ガーフィールに任せ、ロズワールはラムとパックに任せ、大兎はエミリアとベアトリスに力を借りて……まあ何という他人頼りの攻略法(笑) というか、ベアトリスと契約して力を得たスバルなんて『死に戻り』以外何もないスバルじゃないじゃないか!……と思ってたらきっちり最後にオチが付いた。ベアトリスは高コスト精霊。スバルはマナ供給源としては力不足。400年間貯めたマナは大兎戦で使い果たしました……ということでやっぱり無力なままのバルスくん。ロズワールがスバルに協力的になってくれるのは大きなプラス……なのだが、ロズワールも一筋縄では行かない。まあここで突然素直ないい子ちゃんになられても当惑するばかりなのだが。そんなロズワールはロズワールじゃないからね!(笑) エミリアの“想像妊娠”はこの手の話によくありがちな勘違いなのだが、会話の流れで作者にしてやられたというかスバルと一緒に驚き焦りまくりましたよ。ところで、想像妊娠って単語が使われてるけど、これって現実現代社会における医学用語の想像妊娠と違うような。まあいいけど。
  16巻を冒頭だけちょっと読んだんだけど、話がいきなり1年後に飛んでて驚いた。レムはその間そのままなの……?
  Exはクルシュ陣営の過去のお話。王族の一人、第四王子のフーリエ・ルグニカが登場するが……本編で既に語られている通り、謎の病気により王族は全員死亡。そういうことを踏まえて読むと……まあちょっと悲しいというか複雑な気分というか。人はいつか死ぬものだけれど、死んでからが『Re:ゼロ』の本編の物語だーからねーぇ。
  さて、本編、Ex、短編集まだまだ残ってるけど、年末までにどこまで追い付けるか。特に年末までにここまで行かなきゃならん!という理由はないけどね。

(2019-80 10-08)


2019年10月29日

「阪神ファン辞めました」

  今年は阪神タイガースの話題に一切触れなかった。半分は期待していなかったからであり、半分は願掛けのつもりだった(←思いっきり期待してんじゃねーか)。ちなみに一度だけ球場に観に行って、その日の更新のタイトルに反映している(本文は連休のセールで買った電子版漫画の感想)。最終的には勝ち越し1で3位にはなったが、チームの状態を見ると何の感慨も湧いてこない。クライマックスシリーズは、DeNAには勝てたが巨人には辛うじて1勝したのみ。終始圧倒されていた印象しかない。この分だと来年もまた弱いままなんだろうな、と思うと希望の欠片も持てない。ここ数年ずっと言われ続けていることで、得点力が低い。先発に頼れるエースがいない。今年は守備にエラーも多かった。特定の球団に弱いのも問題。3連戦3連敗を4回喰らうってどういうこと? 同じだけやり返したんならまだしも、もちろんそんなこともない。本拠地球場甲子園での勝率も良くない。「粗削りだけど将来に期待が持てる若手」なんてのも出てこず(例えばヤクルトの村上みたいな)、来年もまた同じパターンでやられるんだろうな、と思うとプロ野球は見ていて楽しくない。阪神なんか大嫌いだ。
  各選手の今年の印象を――あんまりしっかり中継他見てたわけじゃないけど。まずは野手。上本。出番が少なく、故に謎のパンチ力と称される本塁打もたったの1本に終わった。打率2割未満は寂しい限り。木浪。オープン戦での大当たりはプロ初打席が失策扱いでケチが付き、しばらくノーヒット。後半盛り返したので来年に期待しよう。鳥谷。何故彼が1軍に居続けたのかが今年の最大の謎。監督には過去の実績ではなく今の実力を見極めて欲しい。北條。彼もまた出番が少なく、たまに大当たりするが平均するとイマイチ。阪神の若手は何故経験値を来年に持ち越せないのだろうか。大山。開幕から4番に座るもシーズン終盤に入って剥奪される。印象ほどは悪くない得点圏打率なのだが、印象が悪いのは否めないのが苦しいところ。近本。思ったよりやってくれた印象。ホームラン9本が意外だが、9本目を打った時点ではあと1本打って2桁に乗ると思っていたので残念。足の速さは看板に偽りなし。阪神の悪いパターン(1年目がキャリアハイ)に陥らないようにして欲しい。糸井。またしてもシーズン終盤にて離脱。その時点で規定打席をクリアしていたため、そのまま3割キープでセ・リーグ打率第3位。あまりにも規定打席ギリギリなので、規定打席到達を待って登録抹消したんじゃないかとさえ思いたくなる。本塁打5本打点42は糸井としては「おかしな」成績で、ずっと痛いのを我慢していたのかも。その状態で3割打てるのも“おかしい”話で、来年は怪我を治して大爆発して欲しい。福留。チーム最年長で、打率はあまり良くないがここぞで打ってくれた印象もある。要はこれを越えられない他の選手が悪い。高山。先ほど書いた阪神の悪いパターンを象徴する選手。今年は何とか復活路線……? 来年こそは、って思うんだけど、その思いは裏切られ続けて来たからなあ。マルテ。期待外れだが、実は後半結構盛り返していて、規定打席には届かないものの打率はチーム2位(1打数1安打1本塁打で出塁率1.00長打率4.00OPS5.00の長坂除く)。当然来年も残ると思うので期待したい。糸原。四死球が多く(死球が多いのも考え物だが)、打率の割に出塁率が高いのはらしさを発揮したと言える。打点もまあまあ。あとはやっぱもうちょい打率が欲しいかな。長坂。何故1打数1安打1本塁打で2打席目が存在しなかったのか不明。ソラーテ。球団8000号を放つもその後、「モチベーションが上がらない」と1軍昇格を拒否してそのまま退団の運びに。事情が分からないので何とも言えないが、球団首脳陣がもうちょっと選手側に寄り添って対話をすべきだったんじゃないかと感じる。梅野。シーズン序盤の絶好調(但し骨折)から徐々に落ちていって「阪神ではよくある成績」へ。捕殺の新記録をマークするなど、捕手としてはしっかりと仕事をこなしたと思う。陽川。去年の良かった一時期を見る影もなく。20打席に1発の割合で合計3本のホームランを打っているので、当たれば飛ぶんだろうけど倍にしても物足りない打率が問題。中谷。この人も当たれば飛ぶ天性のアーチストカッコハテナマーク。打率が陽川よりはマシだが、それでも物足りない……せめてあと2割増し。植田。一時期打率が良かったが、なかなか打席を与えられず、最終的には平凡な成績に。左打席で本塁打を放ち、振り切ることの大切さを阪神ナインに植えつけ……られれば良かったのだが。原口。癌からの復活で阪神ファンに感動を呼んだ男。来年頑張ってください。ナバーロ。試合に出ていた印象がないんだけど、実は15試合に出場。印象がないということは以下略。次投手陣。能見。去年から中継ぎに転向し、中継ぎの層が厚くなったと思ったら……今年は一転不調。からの持ち直しで何とかの成績に? 私と同い年なので、引退されるとチョー寂しい。西。FAでわざわざ地獄甲子園にやってきて、奮闘するも援護に乏しく、そんな中で10勝はよくやってくれたんじゃないでしょうか。岩貞。インフルエンザだっけ? 一軍昇格が遅れて、成績も期待されるほどではなく。岩田。シーズン序盤は結構やってくれた印象もあるのだが、気付いたらいなくなってた。藤川。これまたシーズン序盤はちょっと怪しかったけど、途中から完全復活。全盛期のストレートがないのに全盛期以上に安定した投球を披露し、ドリス抹消後には“定位置”のクローザーへ。通算250セーブが迫って来たので来年達成して欲しい。高橋(遥)。悪くない投球内容だったと思うのだが、なかなか勝てず。打線改め打てま線の被害者。監督に泣かされて恐怖症になったのか、それ以降ボロボロの印象。頑張れ遥人、俺はお前を応援しているぞ。守屋。序盤はダメ中継ぎだったような気がするのだが、中盤以降そこそこやってたような気がする。この経験を活かして来年は勝ちパターンに入ってくれるといいのでは。中継ぎ投手は期待できるんだけどなあ、中継ぎは。秋山。相変わらずなかなか一皮剥けないままといった感じ。青柳。安定感があるのかないのかよく分からないが、阪神の先発の中では優秀なほう。ジョンソン。大当たりだった。投げさせ過ぎてちょっとお疲れなのか、それとも故障がちなタイプなのか。巨人戦で打たれるのが珠に瑕。残って欲しいんだけど、メジャー行っちゃうのかな。メッセンジャー。長い間お疲れ様です。望月。阪神は欠けたるところばかりです。岩崎。今年すんげーよくてびっくり。精神的なタフさとかも要求されるんだろうけど、成績だけ見れば抑えでも全然おかしくない。ジョンソンと同じく、巨人に打たれたのが痛い(のは実は印象の話で、防御率を見るとそこまで酷くもない)。島本。こちらも同じくすんげーよくてびっくり。登板数最多。阪神は中継ぎだけは困らないんだけどなあ。ガルシア。最初の3登板が悪すぎたのもあるが、中盤に捕まるのはザ・典型的な阪神の先発ピッチャーと言った感じ。今年阪神に来たばっかなのに染まるの早くない? シーズン終盤の中継ぎ登板で適性アリと見られているが……? ドリス。相変わらずいい日と悪い日で……って感じもするが、データーを見ると相手によって得手不得手があるのかも? 巨人には強そうなんだけどなあ。
  まあ何といっても打つ方だよね。阪神が目立って弱いのは長打力、ホームランを打つ力。セ・リーグ他球団のホームランの数を眺めていると、ホームランの少なさが得点の少なさにほぼ直結している印象。それを象徴するのが実は中日で、チーム打率はセ・リーグナンバーワンの0.263だが、得点は5位の563しかない。チーム打率0.251の阪神(セ4位)と比べてたったの25点しか多くない。チーム打率最下位0.244のヤクルトが656点も取っているのに。ホームラン数を見ると、中日90、阪神94、ヤクルト167という具合になって、本塁打の得点力が打率を吹き飛ばすかのようである。チーム打率や本塁打がヤクルトとあまり変わらないDeNA(打率0.246に163本)の得点がヤクルトより60少ない596なので、もちろん他の要素の影響も無視はできない。中日も阪神も、本拠地は本塁打が出にくい球場なので、それを求めるのが酷というのもそうではある。だけれどもやはり、最初から諦めるのは違うと思うんだ。余談だが、阪神のチーム盗塁数はリーグナンバーワンの100。ヤクルト62の約1.5倍。しかし得点にいかほど結びついたかは、そういうデーターがないのでよく分からない。そう考えると、新人王はやっぱヤクルト村上なのかなあ。
  来年はもっと楽しく野球観戦がしたいよ。

(2019-79 10-07)


2019年10月24日

結局まとまらないのでまとまらないまま

  というわけで、8月に読んだ『彼方のアストラ』の感想文・真をば。
  5巻で完結という、今の基準で言えば短いストーリーになる。しかしながら、構成がよく練られていて、最初から最後まできっちりと組み立てた上で描かれたことが窺える。前半は9人の登場人物の掘り下げ、そして後半は、メンバーに1人加わったのを境に物語が急展開する。序盤から存在した謎に新たに判明する事実が加わるという意外性も良かった。笑いあり、涙あり、時には怒り、時には落ち込み、それでも立ち上がって前を向く……たった5冊の中に少年漫画の王道の魅力がたっぷり詰まった傑作だった。
  ではでは、細かい突っ込みとかその他もろもろ。最初の感想文で、「2063年は無理がある、2163年じゃないの?」と書いた。これがある意味当たっていてびっくり。かなり違う意味だけど(笑) 現実世界ではワームホールや超光速航行はあと40年や50年では無理っぽいけど、100年ずらしの“トリック”のためにこの設定となったのだろう。この100年の影響をモロに受けたのが、途中から加わるポリーナ・リヴィンスカヤ。漫画中ではギャグっぽくしていたけど、年齢云々よりも重大なのが家族や知人のこと。12年だったら特に大きな問題はなかっただろうけど、112年生きられる人はいない。ポリーナはアストラへ“帰還”しても誰も知る人がいないのだ。既にアーク6号の仲間を失っているとはいえ、いや、だからこそこの差はデカい。多分物語構成上のこともあって途中参加のポリーナにあまりフォーカスできなかったんだろうけど、何気に重い話である。カナタたちと合流できたのはせめてもの幸運かな?
  序盤で、ウルガーが謎の球体(ワームホール)のことを「どこでもドア」と表現する。「どこでもドア」とはもちろん、『ドラえもん』に頻出する秘密道具である。カナタたちの世代でも『ドラえもん』は皆が見ている人気作品と考えられる。ところが、カナタたちは「地球」を知らない。『ドラえもん』には「地球」という単語が頻繁に使われていたはず……これは漫画中に答えが出ていて、電子書籍版では改竄済みなのだろう(紙版は流通していない)。アニメ版……があるとすれば全て作り直し? あるいは、この時代なら合成音声で声優さんの声を作り、「地球」の部分を全部「アストラ」にすることも可能かもしれない。気になるのはエンディング曲。確か「僕たち地球人」って言ってた気がする。ここ、「僕たちアストラ人」にするのは無理がないか……?と思ったが、意外に綺麗に収まりそう。以上、2163年にも『ドラえもん』は親しまれているようだ(ここまで書いて、『アストラ』の世界の統一言語が英語であることを思い出した……英語版のアニメでは歌詞はどうなっているのかな?)。
  表紙がちょっとネタバレ。1〜4巻までは9人の登場人物が2人ずつ出てくる。カナタ&アリエス、ザック&キトリー、ルカ&フニ、ユンファ&ウルガー、この4組は全員顔が見えている。ところが、5巻のシャルスだけは向こうを見ていて表情が分からない。注意深く単行本を読んでいれば、この違和感に気付いて「あ、コイツか」ってなってそう。私は後から気付きました。
  アリエス・スプリング。以前に名前が「エアリス」(『FFVII』)を連想すると書いたが、実はもう一人浮かぶキャラクターがいる。『英雄伝説 空の軌跡』の主人公、エステル・ブライトだ。エステルの姓、「ブライト」(輝く)がキャラの性格を示していると勝手に私は解釈しているのだが、アリエスもまた「春」のような印象を受ける。……ばねの方ではない、ハズだ(笑) ぴょんぴょん飛び跳ねてるのはどっちかというとカナタのほうだからね(笑)
  アストラ号の正式名称はアーク12号。移住先である“アストラ”を捜索するために作られた宇宙船のラストナンバー? とすれば、アーク1号から11号までの11機が、地球から他の惑星へ調査に出向いたと考えられる。たった11機で5000光年以上も離れたアストラを発見したのは、まさにシャルスの表現通り奇跡。無人探査機で候補が絞られていたとは言え、アーク号が備蓄できる食糧や水は9人乗りで20日間。ポリーナの調査団が5人だったことを加味しても、無補給では1ヶ月ちょっとの航行しかできない。アストラ号が「そこに水と食料がある」と分かって航行していたのに対し、アーク号は未知の惑星を調査していたのだ。候補が空振りに終わった時のことを考えると、帰りの分が必要となるので15日間程度で行ける場所までしか探査できない。当たりを引かなかった場合、“リセット”してまた地球からやり直しなわけである――と最初は思ったんだけど、ワームホールを忘れてた。探査した先でワームホールの出入り口を設置すれば帰りは一瞬だし、探索の続きもできる。ちょっとしたセーブポイントだ。安全を考えるなら(ワームホールが上手く設置できなかった場合)やはり15日程度の探索になるかもしれないけど、ワームホールの設置さえできればショートカットはし放題だからね。ザックが持っていた惑星リストは、全部がそうでないにせよこの時の調査結果も入ってたんだろうなあ。
  ちょっとお馬鹿さんな発言も多いカナタだが、後半のキレ味が凄まじく爪を隠していたとしか思えない。まずは刺客の正体を突き止めたところ。その場面の記憶はアリエス頼りだったが、最後の最後に球体に呑み込まれた人物が“犯人”と推理したのは優秀。さらに、大詰めの部分でシャルスの口から真実が語られた際には、
カナタ「ワームホールをなかったことにした?」
シャルス「そうだ」
カナタ「おかしい」
シャルス「そうだ」
と鋭く指摘する。実はここ、何がおかしいのか続きを読まないと分からなかった。アニメ版ではこのやりとりが省略されていて残念だった。
  カナタが“買い戻した”というアストラ号ことアーク12号(部分的に6号)だが……これ、カナタたちがアストラに帰還してからは誰のものになったんだろう? 政府? 100年間以上も地球の近くでほったらかしにされてたのに? なんか、カナタが「欲しい」って言ったらそのままくれそうな感じ。実際問題、タダではないにせよ格安だったんだろう(7年で自分の船が持てた理由の一つになる)。アニメ版では「歴史的に価値のあるもの」として博物館に保存されかかってたが(二重の意味で価値ありそう)、漫画版だとヴィクシアに4号が保存されてるから12号に固執することはなさそう。
  作者が思い切ったな、と思うポイントは何より「地球」。1巻で「生命反応のない氷の惑星」と表現される死の星になっていた。カナタたちはともかく、読者にすれば今自分たちが住んでる大切な星だよ(笑) ポリーナが「貴方たちが目指しているのは地球じゃないの?」と驚く行は完全に読者目線のそれ。しかし読み帰してみると、カナタたちは一度も地球という単語を使っていない。「アストラ」という語句も、アーク12号に付けた名前としてしか使っていない。母星、目的地を示す固有名詞「アストラ」を使わないセリフ回しには作者の苦労があったと思われる。ちなみに、「地球ではなくアストラ」のヒントになるセリフが、アストラ号と名付けたその時の会話にある。プレートに書かれた言葉「ペル アスペラ アド アストラ」の意味をザックに訊いたカナタが、「古い言葉だと星っつー意味があんのか」と漏らしていたのがそれ。カナタたちが「星」以外の意味で「アストラ」という言葉を使ってないと出てこないセリフだ。ちょっと気になったセリフではあったんだけど、そこまで深く考えなかったな……。
  カナタの右腕。カナタがワームホールを通じて宇宙へ飛ばされかける時にワームホールが解除されたため、右腕だけが千切れて宇宙空間へ放り出されてしまった。その場のみんなもそうだし、アストラに帰り着いてからの記者会見の場でも重い雰囲気になる。至極当然かとも思うのだが……ちょっとだけ疑問を挟んでおこう。『アストラ』の世界では科学技術がかなり発展している。封印されたとはいえワームホールが作り出されているし、超光速航行も可能。車が空を飛んでいたし……。現実世界で今、iPS細胞を使った再生医療が研究されている。網膜やら臓器の再生がうんたらかんたらとかの話を聞く。そこからさらなる発展を遂げていれば、手足ぐらいなら再生させられてもおかしくなさそう。ま、この辺りはデリケートな話かもしれないので、再生ではなく義手を付けるぐらいが現代日本の少年漫画としては適切かもしれない。
  好きなシーン2つ。自分たちがクローンであることが発覚しショックを受ける一行。気丈に皆を奮い立たせるカナタに、ザックが合いの手を入れる。「カナタに聞いたんだが、サバイバルの心得によると『起き上がれば立てる』らしいぜ」。物語序盤から出て来たカナタの謎語録シリーズだが、もちろんこの心得はザックの創作だろう。けど、ザックがこんなことを言うということは「カナタイズム」が浸透したということ。カナタがリーダーになった何よりの証に思える。もう1つは、アストラに帰還し、さあ降り立つぞというときにこの旅で印象に残った出来事を挙げていくところ。アリエスは「カナタの腕に助けられたこと」、ウルガーも同じくカナタを挙げ、フニシアも続く。最後にシャルスが「僕も……その腕に助けられた時だ」と感慨深げに言う。先の3人は物理的なものだが、シャルスのは精神的なものを含んでいる。シャルスだけは他の3人とちょっと違うわけだが、それはつまり、カナタの腕が腕力頼りではなく、色々なものを抱き締めて来たということだ。
  アニメ版。ラスト付近で「ああ、なるほど」と思った。漫画版ではアストラにたどり着いた後、宇宙空間上で何日か停泊している。最後の星からアストラまで何日か多分はっきりと書いてなかったと思うけど(その直前は23日)、停泊している間の水と食料は?という疑問があった。アニメ版ではキャンプ地の惑星マクパ付近からメールを送信しており、そういう描写はないけど私は勝手にマクパで補給したものだと思うことにした。マクパには5日分ほどの食糧と水があるはずだからね……賞味期限は知らないけど。メールの送信先についても漫画版では簡単に済まされていたけど、アニメ版ではもみ消し等の可能性を危惧して送信相手を選定する。漫画版では唐突に出てくる警察の人が、アニメ版ではその役割も担う。カナタたちのことを最も心配していたであろうエマ・スプリングのところへ、真っ先に無事の報せが届くのも好演出だ。
  逆にアニメで「あ、そこをそうしますか」ってなったのがクローン関連。まず最初に、キトリーが血液検査の結果を見て、ABOタイプの他の部分までフニシアと全く同じであることに疑問を抱く。そこにポリーナの「二人は姉妹じゃないの?」というセリフが入るのだが、やはりここは最初からポリーナの発言でDNA検査に入る流れにして欲しかった。後半に入って、ポリーナが全ての謎に関わってくる……というのをアニメスタッフが回避したかったのだろうけど、私は逆に、原作における後半でのキーパーソンっぷりが好きだった。さらに、アニメ版ではキトリーとフニシアだけでクローンと断定してしまった。原作では、たまたま紛れ込んでいた荷物に「親」のDNAを含むものが残っていて、そこからクローンである可能性を強く疑う。荷物を間違えて持ってくるというのはご都合主義ではあるが、一組だけ、クローン同士のキトリーフニペアだけで「親のクローン」を決めつける早計さには敵わない。ここは原作が勝るポイントになってしまった。どうもアニメ版は、世界の秘密に対しクローンの方を軽く扱ったような気がする。カナタたち一行が抹殺されかかった重要なところなので、もっとしっかり描写して欲しかった。そこが数少ない残念だ。
  漫画版だと良く分からなかったアリエスの「何です?」。キトリーやユンファに「カナタのことが好きなんでしょう?」と詰められた時の反応である。これがイマイチどっちか良く分からなかった。アリエス恋心を自覚していなかったのか、好きなのを誤魔化していたのか。アニメ版を見るに後者っぽくて、私としてはすっきりした。アニメスタッフが原作者に確認取ったかどうかは知らないけど(笑)
  シャルスの笑い声がどのように再現されているのか気になって、某動画サイトで探してみた(最終回放映前)。ところがアリエスの笑い声しか出て来なくて「なんで?」と思ったら、原作では4コマネタだったからアニメでは該当シーンがなかったようだ。アニメ版では、最終回最終シーンにてようやくシャルスが笑う、あの独特の笑い方で。原作では「シャルスもそうだがアリエスも笑い声に特徴あり」というところから、アリエスとシャルスに何らかの繋がりがあるのかも……と気付けなくもないがかなり難易度高いか。とりあえず、最後まで読み終えた今だから言えること。王家の血は笑い方が変。ちなみに関係ないけど私もツボに入ったときの笑い方は変だという自覚があります。
  他、超細かいところ(漫画版)。1巻でザックがアーク号を「古い船」と表現。100年以上も前のものだからねー。「その犯人はこの班員(メンバー)の中にいる!」は金○一を意識したセリフ? シャルスがその犯人であると特定したのも、金○一のトリック(レッドラムのアレ)と一緒だしね。ちなみにワームホールに呑み込まれた最後のメンバーはシャルスだったけど、それってカナタより速く走ってたってこと? 足の超速いカナタの前を走るって相当だぞ。シャルスの「ごめんね見つめちゃって、知り合いに似てたもんで」。ナンパテクだとルカに思われるが、ホントに知り合いに似てたからだった。再びザック。「オレとキトリーは本当にただの幼なじみ」と言ったがこれはおかしい。ザックはキトリーと結婚の約束をしていた(と思っていた)じゃないか! キトリーの「生意気言わないで!! 妹でもないのに!!」。確かに妹じゃない。妹じゃなくクローンでした(笑) 3巻の楽園の惑星。単為生殖で自分のクローンを作って増える云々は、彼らがクローンであることを暗喩していたのか、それともルカの秘密の前振りだったのか。一番ツボだったギャグは、“目のいいアリエス”。「いくつ?」と聞かれて「え……2つですけど」 視力じゃなくて目の数を答えるお茶目さん。最後に超見落としてたところ。シャルスの“身の上話”の最中に「1963年世界統一政府」とあった! ここで何か気付かないといけないところ。言い訳すると、電子書籍は解像度の都合で小さい文字が読み辛いから……。

  何度も何度も読み返したが、これで完結というのも勿体ない感じがする。アストラに帰ってからの高校生活とか、間の7年間の出来事とか、新たな冒険の旅に出る3人とか、新婚のザック&キトリー、カナタ&アリエスとか、ショートストーリーでいいのでもっともっと読みたい気がする。巻末の4コマのさらなる追加もアリじゃないか? 帰還後にそれぞれのメンバーが出版したという本の中身のダイジェストなんかも含めたファンブック『彼方のアストラ the after』とかどうですか、篠原先生!

(2019-79 10-07)


2019年10月23日

あかん、なんかいろいろネタが溜まってもうてる……

1:『彼方のアストラ』の感想文・真が未だまとまらない
2:某球団の今季について
3:『Re:ゼロ』14巻読み終わった
4:『Re:ゼロ』Ex読み終わった(今日)

  といういろいろをすっぽかして今日発表されたタムロンの新レンズのお話です(逃避)。
  Eマウント用のレンズは4本予告されていたが、そのうちの単焦点3本の発売日と値段が、望遠ズームレンズは開発発表がされた。単焦点は……私の想像とは異なり、どうやらシルエットは3本ともほぼ同一らしい(ほぼじゃなく完全にかも?)。焦点距離は35mm、24mm、20mmで、開放F値はいずれも2.8、最大撮影倍率も3本同じの「1:2」となっている。何より特徴的なのは最後に書いた最大撮影倍率。俗に言うハーフマクロだ。ただのF2.8の35mmや24mmや20mmになら用はないが、ハーフマクロとなれば話は別。私が持っているマクロレンズで最も焦点距離が短いのは20mmだが、ズイコーの20mmF2は特殊なので数に入れるべきではない……ということで、持ってない広角のハーフマクロレンズは大いにありだ。最近買ったニコンの魚眼ズームは最大撮影倍率が妙に高く、そのお陰もあって撮影が楽しい。スペックでの比較になるが、他の広角レンズはそこが弱く、例えば某GMの24mmF1.4とかはそのせいで購入を躊躇してしまう(単純に値段が高いのもあるけど)。まあ、そんなわけでF2.8と暗いながらも寄れるレンズ、これは魅力的だ。
  しかもだ。お値段定価でたったの4万6千円税別と来たもんだ。実売価格ならその1割引きぐらいで買えそう? 某GMの約4分の1。3本揃えても超余裕でお釣りが来る。いやもちろん3本揃えようなんて思いませんが。ちょっとした軽い気持ちで1本買えてしまうのは逆に怖いが、それでも1本行っとこうかな?と警戒心もお財布の紐も緩くなってしまう――では。買うとすればどれになるかが問題だ。そもそも論で、何でこの組み合わせ? 広角3本と言えば「35mm、28mm、24mm」じゃないのか?何故28mmを外して20mmなのか。これは私の勝手な推測だが、タムロンのEマウント用標準ズームの広角端は28mmである。だから28mmを外したのではないかと。タムロンのEマウント用標準ズームと組み合わせることを考えて、28mmよりも広い24mmと20mmを用意した? 35mmは被るが、35mmは準広角のド定番で外すわけにはいかなかったのだろう。ということを踏まえて、私もご多聞に漏れずタムロンのEマウント用標準ズームを使っているので、“広角側を伸ばす”24mmか20mmが有力候補になる。35mmは他にもたくさん選択肢あるしね(そもそも単焦点35mmを買うのか?って話にもなる)。さらに踏み込むと、標準ズームは将来買い足す可能性が残っている。24mmスタートの何かを、ね。となれば、20mmが一番手堅い。現状では28mmから20mmまで一気に飛んでしまうことになるが、大した問題ではない。フィルム時代の最後期、私は旅行に40mm、21mm、85mmの3本の単焦点を持って行くスタイルを取っていたが、特に不自由に感じたことはない。その40mmから21mmへの“ジャンプ”を思えば、28mmから20mmなんて十分詰まっている。24mmちょっきしじゃないと絶対に撮れない!なんて写真はそうそうないさ。あるかもしれないけど、私みたいな雑な感性と穴だらけの技術の持ち主には未来永劫訪れないよ。
  20mmを選ぶにあたって、2つのデメリット。1つはレンズの仕様というか特性の話にもなってくるけど、ワーキングディスタンス。最短撮影距離は1.1メートル、レンズの全長が64mmらしいので、「1:2」のマクロ撮影時のワーキングディスタンスはたったの46mmしかない。Nゲージの2軸貨車1両分の長さもない(どうしてそういう分かりにくいものを例に挙げるかなこの人は)。保護フィルターを付けるとさらに短くなる。あ、それで思い出した。保護フィルターは新たに買う必要がない。というのも、私は同じタムロンのEマウント広角ズームを買う気満々で、ある日ネットの買い物のついでに特価の67mm径保護フィルターを買ったのだ。ところが件の広角ズームの購入は見合わせたため……てなわけで余っていて、そして今回もフィルター径が同じなのでそれが活用できるということだ。話を戻して。ワーキングディスタンスが短いので、多分接写するとなると被写体は花あたりになるかと思われるが、自分やカメラの影にならないようにする必要がある――構図に制限が出る。その辺はない知恵と拙い技術を絞って何とかしますかね。もう一つはレンズそのものではなくて、発売日。35mmと24mmは年内だが、20mmだけ来年になるらしい。そんなに急いで使うアテがあるのか、ではなく、来年になると某ヨから始まる家電量販店のポイントアップキャンペーンが終わってしまうという、値段的な話である(笑) 今ドットコムの販売ページを見たら、予約は可能……予約したのがキャンペーン期限内であれば適用されるのかどうかは不透明。本気で買うなら、一度確認した方が良さそう。
  最後に、来年春発売が予告された望遠ズームについて。スペックは予想通り、望遠側を180mmに抑えて小型軽量、そしてフィルター径を揃える方向で来た。広角側は70mm……私は確か、標準ズームの望遠端と揃えて75mmで来るんじゃないか、という予想を書いたはずだが、そこは外してしまった。それはさておき、重量がたったの815gとのこと。望遠が20mm短いとは言え、F2.8の望遠ズームが1kg切るのは凄いの一言。参考までに、70-200mmF2.8のレンズは概ね1.5kg弱程度の重量があるのが普通。同じ重量の荷物を持つとすると、タムロンなら同社の広角ズーム17-28mmF2.8と、先ほど挙げた新製品の単焦点レンズのどれか1本がプラスできる計算になる。これは再度広角ズームの購入も検討せねばなるまい。Eマウントに移行した暁には、“大三元”をタムロンで揃え、プラスワンして旅行に持って行く……なんて写真ライフを送っているかもしれない。あ、その場合、やっぱりフィルターを追加で買う必要が出てくるね(笑)

(2019-78 10-06)


2019年10月10日

ぞーぜーせーかつとーかめ

  すんげーうっかりしてたけど、クレジットカードやデビットカードで払うことがポイント還元を受ける十分条件じゃない。何か色々調べてるうちにこんがらがって混同しちゃってた(てへぺろ)。我ながらアンポンタンだなあ。つまりまあ要は、ヨドバシカメラでカメラやレンズ買うときはポイント還元制度の恩恵は受けられないってこと。




  ってことで先週、ヨドバシのクレジットカード申し込んじゃった(白目)。購入予定の新刊漫画(電子書籍)が発売される18日に間に合うはず。良く分かってないんだけど、電子書籍もキャンペーン対象のハズ。その場合合計25%ポイント還元となり、連休や夏休みの30%還元に近くなってくる。そう考えると、今年は年末の電子書籍のキャンペーンをやらなさそうな気がしてきた。その代わり「ちょっとしたお得」が3ヶ月間に渡って続く、と考えることにしよう。
  で、いつも言っている「ヨドバシのポイントはなるべく紙書籍(還元率が低い商品)で使いたい」の件だが、クレジットカードを持ってしまうと書籍もほぼ10%還元になるらしい。キャンペーン中のプラス4%や書籍のプラス6%は「翌々月下旬」と但し書きがあり、即時じゃないのがちょっと面倒だが、これはきっとクレジットカードの引き落としの際にでも還元されるということなのだろう。中長期的に見てお得と考えて我慢することにする。で、大切なのは、これにより「ポイント還元率の低い商品」がなくなることである。強いてあげるならアップル製品の5%やマイクロソフト製品の1%だが、両者滅多に買わないし、マイクロソフトの製品はしょっちゅう10%還元キャンペーンやってる印象。今度出るSurface Pro 7 他の新製品も今のところ10%還元って出てるし。そもそもの紙書籍にしたって、例の完全版の漫画は買い終えたので今後はあまりヨドバシで買う機会がない。そういうことも踏まえて、今後は通常還元率のものを買うときであっても適宜ポイントで支払っていくことにした。その分ポイントの“評価額”を下げて考える必要はあるが、クレジット分で付与されるポイントとほぼ相殺と考えて良さそう。クレジット作ったメリットがないようにも聞こえるが、実際のところは書籍で10%還元されるので多少なりともプラスである。加えて、今までポイントが貯まり過ぎると使い道で頭を悩ませていたが、それがなくなるのは大きな改善点。ポイントを貯め込むことがないのはキャッシュフローの点でも悪くないはず。生意気にキャッシュフローとか言ってますが、今までそんなこと気にしたことないですハイ。
  以上、まとめると「またレンズでも買おうかな」である。






白兎「……待ちたまえ、どこをどうまとめたらそうなる?」
雪翼「物欲は常時絶好調ってことで」

真面目な話をすると、欲しいけど今回は自重……ってことになるかな? って言ってて買っちゃうからなあ。

(2019-77 10-05)


2019年10月7日

ぞーぜーせーかつぜんや

  増税前に色々と買い物をしたのだが……一番ネタになるものはやはりコチラ。私の「欲しい物リスト」の中で、模型やカメラ、パソコン関連とは違い絶対に値下がりしないもの。これこそが増税前に買うものだ――まあ金額が金額なだけにちょっとした差でしかないんだけど。
増税前のお買い物

  「『彼方のアストラ』の感想文・真」を書いてる途中なのだが、『Re:ゼロ』を1冊読み終えたので先にそっちを。っていうか、ほぼ1ヶ月かかったのか……巻の序盤を少し忘れてる……。単行本は概ね3ヶ月ごとに1冊出ているようで、このペースだと追い付くのは大変。本編だけ考えたとしても3ヶ月で2冊しか差が埋まらないので、あと1年ぐらいかかる。漫画はポンポン読むくせに小説は遅いねえ。
  ガーフィールと打ち解けたということは……屋敷の脅威を排除するのに彼の力を頼るのかな? その前の大兎をどう処理するのかも見ものだけど、聖域さえ解放できれば「三十六計逃げるに如かず」で解決?ロズワールとの約束もあるから今回は一発勝負になるはず。死に戻りしてまたこの流れやるのもうっとおしいので、スバルが持ちかけた賭けは読者目線で言えば読むのに気持ちが楽だ。
  最初からページをペラペラめくってみると……「菜月くんと7人の魔女」の話が何か思ったよりよく分かんない話で、そしてやっぱりサテラはエミリアと深い関係がありそうな。次にロズワールが想像以上に無茶苦茶なやつってことが判明……ま、薄々そうじゃないかとも思ってたけど、ここまでとは。そしてパックが消滅!? でもってオットーが頑張って、スバルも頑張って……なんか“あの人”の権能が発現してるんだけど、これはどういうことかなあ。菜月くんは某山田くんばりに魔女の権能をコピーする能力でもあるのかな? そしてガーフィールから認められて、エミリアが再び試練に挑戦する……。話は進んでるけど、ページ数の割にはって思う箇所も。14巻はもうちょいサクサク進んで欲しいが……丸一冊エミリアの試練の話になりそな予感。せいぜいサクサク読み進めて15巻へ突入するより他ないかな。

  ところで、12巻や『彼方のアストラ』に出て来た「記憶を移植して若返る」話の続き。私の中での結論は「やっぱり無理なんじゃないか」ということに。人を構成するのは記憶だけじゃなく、思考回路感情回路その他諸々に加えて、五感や肉体も紐付けられての「自分」じゃないかと思う。究極的に記憶と共に思考や感情回路までを移植できたとしても、新しくなった肉体に根付くのは新しい“魂”じゃなかろうか。他人から見れば、ある人物と完全に記憶、思考、感情が一致した人物が登場すれば“若返り”に成功したようには見えるだろう。記憶を受け継いだ肉体もまた「若返りに成功した」という認識を持つかもしれないが、記憶移植で若返ろうとした本人は死してこの世からいなくなっている気がする。ま、もちろん、「記憶の移植」が現実世界では有り得なさそうな話である以上、どこまで行っても机上の空論でしかない。それに、そこを気にしちゃフィクションは楽しめない(笑) ま、あくまで創作物をきっかけとした私の思索の結論ということで。

(2019-76 10-04)


2019年10月3日

Huluに登録してみた

  先日、後輩他を招いて自宅で恒例の模型運転会を開いたときのこと。晩御飯に宅配ピザを頼んだのだが、動画配信サービス「Hulu」の1ヶ月無料体験コードが付いて来た。遊びに来ていた後輩の一人に『彼方のアストラ』を“布教”しているところで、かくいう私もアニメ版はまだなので一度見てみたいと思っていたのだ。これは渡りに船、と会員登録してみた。
  登録したのはいいのだが、再生ができない(苦笑) 対策している最中に思い出したのが、パソコンでテレビ番組を見ようとしたときのこと。著作権がどーたらこーたらで、ナントカ規格のモニターじゃないと再生できないようになってるらしい。今私がパソコンで使っているディスプレイのうち、メインは古くてナントカ規格ができる以前のもの。サブディスプレイは条件を満たしているものの、マルチディスプレイ環境も不可だった。結局テレビを受信する機器は役に立たないまま放棄。そもそも論で、私の住んでいる地域は難視聴区域とかで、フルセグが受信できないんだよねえ。という一連のことを思い出した。Huluも同じく、HDCP規格のモニターじゃないと再生できないし、マルチディスプレイもNG。こりゃだめだ――というわけで役に立つのがタブレットパソコン。Surface Pro 4 を買った当時は、ここまでマルチに活躍するとは思わなかった。スマホやアンドロイドタブレットでも再生は出来るんだけど、ちょっと画面が小さい。
  そういうわけで、2日かけて『アストラ』を見終わった。話を知っているはずなのに、所々涙ぐんでしまう涙腺弱い族の私。ユンファの歌がちょっと気になるので、CD欲しいなと思ったら、どうやら“円盤”買わなきゃ手に入らないっぽい? アニメ本編もなかなか良かったので、買ってしまおうかな……。
  無料なのは1ヶ月間……というわけで他のもいくつか見る予定。先日漫画を買ってみた『ご注文はうさぎですか?』に『Re:ゼロから始める異世界生活』。『ごちうさ』は2話で刺さりまくり。パンを作るときに使ってたうさぎキッチンタイマー、これ、グッズ化されてたりしませんか!? ……しませんよねえ。残念。『Re:ゼロ』の方はちらっと見たけど……残念ながらこちらは、私がアニメ見ない理由の方に突き刺さりまくり。もうちょい流し見はしてみる予定だけど、かなり飛ばし飛ばしになりそう。
  先月は『進撃の巨人』のお陰で漫画を物色して散在する余裕がなかったが、今月はこれのお陰で無駄な出費を抑えられそう……ぞーぜーせーかつの強い味方です(笑)

(2019-75 10-03)


2019年10月2日

ぞーぜーせーかつ2かめ








白兎「えっと……もしかして毎日やるつもり?」
雪翼「いや、飽きるまで……多分今日まで」

  一昨日、洗濯ばさみが一つ壊れた。小はストックが余り過ぎているのだが、大は必要数ギリギリ。最近は小より大の方がお気に入りなのに、大のストックがないという不手際。そのうち買おう買おうと思っていたのに、増税前に買うのを完璧に忘れていた。仕方がないので今日、他のついでに購入。「他」が何かというと、小さな水筒。水筒というか、ドリンクボトル? 500mlの小さなもので、何に使うのかというと水出し紅茶。少し前に次姉にティーバッグを買ってきてもらったのだが、「水出しも美味しいと思うよ」と一緒に500mlの水のペットボトルも渡された。一度試したところ……美味い。実は私、紅茶は香りのわりに味が足りないと感じることがほとんどで、必ずといっていいほど砂糖を入れて甘くして飲んでいる。例外が(ペットボトルだが)「午後の紅茶」の無糖バージョン。特定健診でアレしたときに糖分制限のためにダメ元的に買ってみたのが、意外にもイケた。自分で作った水出し紅茶は、この「午後の紅茶」の無糖に近いものがあり、加糖せずに美味しく飲める。何て言うか本来の紅茶の味を楽しむことが出来る。そういうわけだが、500mlのペットボトルは外出先ならともかく家で水出し紅茶するのにはコストパフォーマンスの悪さが目立つ。かといって家にある麦茶用のポットはデカすぎる。だから小さいのが欲しかったのだ。一昨日(増税前日)近所のスーパーで探したのだが、夏の時期が終わっていたせいか売ってなかった(まだ暑いけどね)。その足で100円ショップまで行けば良かったのだが、荷物もあったので諦め、今日ということになったのである。
  本日は以上の事情により税抜き価格100円の商品を2点購入。増税分は4円。金額は少ないが、2日目にして早くも、しかもちょっと気を付けていれば増税前に買えたもの、ということで気分的には負けた感じ。ちなみに店内は平日昼間ということもありガラガラ……だったのだがレジでは並んだ。ノリが良ければ
「増税前に買っとけよ(笑)」
「お前もな(笑)」
なんて会話が交わされてもおかしくなさそうな。ちなみに1人はかごいっぱいの買い物をしていた……増税前に買っとけよ〜(笑)

(2019-74 10-02)


2019年10月1日

ぞーぜーせーかつ1にちめ

  ヨドバシのセールはプラス4%ポイント還元。悪くないが、ヨドバシのクレジットカード限定というのが面倒。年内までと長めだけど、そのためにクレジットカード作るのもなあ。まあそれが狙いなんだろうけど。
  キャッシュレス決済時の還元一覧表が新聞に出ていたので見ていると、デビットカードも対象であることを思い出す。カメラ買う時はデビットカードで支払おう……ずっと前から大体デビットなのだが。ネット通販は元からクレジットカードだし、この辺は特に変更の必要はなさそう。
  本日の昼食は近くのお好み焼き屋でテイクアウト。値上がりは当然なし。以上、本日は増税の影響なし。

(2019-73 10-01)


▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲