橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2019年9月分

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2019年9月30日

5週間

  先月の後半、Amaz○nにて中古のCDを注文した。日本向けに出品している海外の業者で、お届けに1週間から3週間程度かかるという。とあるレーベルのCDなのだが、こうした形でかなり安く売りに出ていることが多く、違う業者からは以前にも何度か購入している。ところが、今回は予定の到着日になっても品物が届かない。少し余裕をみてほぼ1ヶ月待ってみたが、やはり届かない。業者に問い合わせてみたが、誠意ある対応とは言い難かった。「今回はしゃーない、安かったし諦めよう」と見切りを付け、改めて別の業者の出品物を注文。するとである。今日、最初に注文した業者からの商品が届いた(苦笑) 後から注文した方も既に発送されており、キャンセルは不可。しゃーない、安かったし諦めよう。安く買おうとしていろいろ高くついてしまった。

  というわけでいつもの月末の――しばらく前から感じていたことがあり、星評価を少し変えてみることにした。現在の星評価は「☆☆☆★」が「普通」であり合格ラインになっている。それより下の評価は「★」から「☆☆☆」まで6段階。ところが「より上」の評価は「☆☆☆☆」から「☆☆☆☆☆」までたったの3段階。面白くない方は細かいクセに面白い方がざっくりしすぎていないか? というわけで、上を拡げて下を圧縮することに。
 旧☆☆☆☆★以上→変化なし
 旧☆☆☆☆→新評価では☆☆☆★と☆☆☆☆に細分化
 旧☆☆☆★→新評価では☆☆★と☆☆☆に細分化
 旧☆☆☆→新評価では☆☆に
 旧☆☆★以下→新評価では☆★、☆、★に
といった具合。そもそも論として10段階評価は細かすぎるような気もするのだが、5段階にするとちょっと「1か0か」すぎるのでそこは維持。マイナス評価が4段階になるけど、ひょっとしたら「☆★」「★」を「☆」に一本化して段階を減らすかもしれない。
  今回から新評価に変更するといきなりすぎるので、今年いっぱいは旧評価方式に新方式をカッコつきで併記する形に。来年から新方式に全面移行しようと思います。

【リボーンの棋士】4巻(8月新刊):☆☆☆★(☆☆★)
  中学生棋士、川井くんの背景が明らかになる。特に経済的理由により恵まれてるとは言えない家庭環境の中、プロを目指すのか否か。現実世界でも、中学生のうちにプロ入りした棋士であっても、将来を考えて高校までは進学するのが普通になった、と聞く。そもそも論で、プロ棋士であってもC級2組では食っていけるほどの対局料は入らないらしい。この辺プロボクサーも似たような感じなのだろうけど、冷静に考えるとプロの野球選手だって、育成選手や独立リーグまで含めると似たり寄ったり。範囲を広げるなら漫画家だってそうだし、腕一本で生きて行くのは大変なのだ。サラリーマンがなんと優れた社会のシステムなのだろうと思えてくる。
  そういうことを考えさせるこの漫画、ひょっとしたらこれは『グラゼニ』と系統が似ているのかもしれない。『グラゼニ』は野球の面白さ、熱い試合展開、選手としての成長――という、よくある野球漫画のテーマとは打って変わって「野球で食べて行くことの難しさ」が前面に押し出されている。『リボーンの棋士』もまた同じく、将棋そのものの面白さももちろんあるけど、人生と将棋の関わり合い、そこにスポットライトを当てようとしているのか。

【Dr.STONE】12巻(新刊):☆☆☆☆(☆☆☆☆)
  いた、確かにいた。石神村(その時点では名前は判明していなかったが)村民リスト(第3巻)に名前がないやつが。隠してたんじゃなくて、名前が“ない”人物だったのか。その理由と実際の名前が判明する。なんという、3巻時点で12巻の内容まで考えられていたのか。
  謎その1。この島が正しく石神百夜たちが拠点にしていた島(宝島)だとして、何故そこに石化させる“武器”が存在するのか。地球の裏側から光線が広がったんじゃなかったのか。ホワイマンかその関係者が持って来たのか? だったとしたら、百夜たちもしくはその子孫を石化させずにそのままにした理由は?
  謎その2。そもそも「ホワイマン=島の首領」? 同一人物の可能性もあれば、また別にいる可能性もある。そして、3700年前に石化光線を放った犯人がいるとして、その人物との関連性は? 当たり前だが、石化でもしない限り3700年生き永らえることは不可能で、その人物がそのまま生きているとは考えにくい。この物語の終着点がどうなるかにも関わってきそうな重要ポイント。
  謎その3。「名前のなかった」男の名前は「ソユーズ」。当然だが宝島のキーになる言葉でもあり、“一般人”に付けられる名前ではない。ソユーズは宝島にとってもかなりの重要人物なのでは。
  謎その4。リスク分散のために、宝島に住んでいたうちの一部だけが日本を目指して旅に出た。これはいいのだが、では百物語はどうしたのだろう? 全滅するかもしれない日本組だけに伝承するのはハイリスク。そう、宝島にも巫女かそれに相当する人物がいるはず。の割にはそこんところ全スルーで展開してるのがちょっと気になる。あと、何故日本目指す組に百夜の遺したガラスのレコードを持たせたのか。全滅するかもしれないのに……というのはまああまり気にしちゃダメか。
  謎その5。この漫画の中ではコハクはカワイイ方には入らないのか? 杠が司陣営にスパイで潜り込む関係で、あと、杠は大樹とくっつくから、コハクがサブというか第二というか、主人公とペアになるヒロイン(=可愛いポジション)だと思っていたのだが。ああ、でもそういえば千空は仮にとは言えルリと結婚してたなあ……即離婚してたけど。ルリ本人が言う通り史上初のバツイチ巫女……バツイチって言葉も伝わってるんだ(笑) 離婚届はもちろんのこと婚姻届も出してなさそうだけど(笑) というわけだが、千空がバツイチとすると、私が知る限り少年漫画のバツイチ主人公は緋村剣心以来でかなりレア(笑) ともかく喜べクロム。某真似してはいけない漫画に書いてあった表現を使うと、ルリと化合物になるのは君だ。
  ナスカの地上絵は思わず膝を叩くぐらいのナルホド。いや、実際そういう説があるのかな?
  石化からの復活組は3700年ぶり2度目の石化(笑) 千空は思ったに違いない。「しまったぁ、司連れてきとけば良かったあ!」って。復活液を現地調達しないといけないけど、司再石化、復活液かける、氷月にやられた部分が治る、で最強司くん復活。あ、一瞬で敵殲滅しちゃって漫画が終わっちゃう(笑)
  シアノアクリレートは身近なところでは瞬間接着剤の主成分。こいつに何度してやられたことか……。

【ザ・ファブル】19巻(新刊):☆☆☆★(☆☆☆)
  分かりやすく言って、この展開は全く読めなかった。アザミがボスからの指令を受けていた――なるほど、帰国が遅れたのにはちゃんと意味があったわけね。でもこの組織の手際の良さを考えると、密令を受けつつもきっちりタイムラグなしで日本に戻ってきそうなのだが。まあそこは流行りの“伏線”という演出と思っておこうか。
  山岡を捕えるのにハンモックは失敗だった、というアキラのセリフ、最初アザミを非難しているのかと思ったけど、自省の意味だったんだね。その後のアザミのセリフも言い訳と思ってたんだけど、アキラのフォローだった。読み間違いはよくない(苦笑)
  プロとして巻き込んでしまった一般人を守る必要がある――この漫画読んでるから普通に見れるけど、仮にもしも現実世界で殺し屋さんにそんなこと言われたら混乱しそう(笑) プロとして、という言葉に弱い組織の人たちは……これはボスの信条なのだろうか。真黒組海老原といい、裏社会に生きてるはずなのに生き方が真っ当すぎる(いやまあ、悪事に手は染めてるんですが)。そんなわけでアザミもオクトパスに“潜入”することになるんだが……26歳ってどこから出てきたんだろう。アキラの友だちということで同い年にした? 社長でなくても驚くわ!(笑) というか、海老原もあれで38歳……今の私よりも年下なんだよなあ。絶対見た目で行くと年齢の上下逆だよ!
  ミサキが佐藤アキラの肩にもたれかかって寝ているシーンがちょっとしたお気に入り。山岡との全面対決も気になるが、この2人のこの後もどうなることやら。

【MF GHOST】6巻(新刊):☆☆☆★(☆☆★)
  前にも書いたけど、やっぱり物語序盤での15台のレースは無理がある。キャラクターの掘り下げが甘いから、どのキャラがどの車乗っててというのが把握し辛く、火花散らしてもなーんも熱くない。かと言って、初登場のキャラのエピソードばっかりあっても面白くないから、この辺はどうすればいいのか解決策の提示は難しいところ。とにかく、現状ではあまりいいレースシーンとは言えない。あと、解説者と実況(レース「MFG」は動画中継されているという設定)の会話中の背景も相変わらず良くない。クルマもキャラも画面に出てこないただの風景画がこんなに連続するのははっきり言って手抜き。せめて車描いて欲しい。

【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】13巻(既刊):☆☆☆☆★(☆☆☆☆★)
【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】14巻(既刊):☆☆☆☆★(☆☆☆☆★)
  あー、もう一つ覚えてるシーンがあったな。「今のはメラゾーマではない、メラだ」が。でもまあ、これはネット掲示板とかに散々アップされてるやつだからノーカン。覚えてるかどーかという意味では覚えてたけど。このシーンだけ切り取ると、ヨボヨボのお爺ちゃん魔王が魔法の威力が弱いのを言い訳して「いっ、今のはメラゾーマなんかじゃなくてメラなんだからねっ、よ、弱いのは当たり前なんだから勘違いしないでよっ」(何故かツンデレ風)と言ってるように見えなくもないが、実際は真逆である。超絶威力の火炎魔法だから「これが大魔王のメラゾーマかーっ!」って驚いてるところに、「ふぅ、やれやれ、何を言っておるのじゃ? 誰がいつメラゾーマを唱えたのじゃ? 今のはただのメラなのじゃが? はぁ、最近の若いもんはレベルが低いのぉ」ということなのである。
  13巻ラストでいよいよアバン先生復活かと思ったら違った。そして14巻ではまさかのハドラーの加勢。前回「最後はポーンが最強(女王相当)に?」と書いたが、その前にルークのキャスリングを忘れていた。でもこれって両者共に動き過ぎじゃ……と思ったらバーン様からもばっちりご指摘が入る(笑) 念のため再確認したら、チェックがかかってるときのキャスリングも実はできない。まあバーンに歯向かった時点でハドラーはルール違反なんですけどね(笑) さらに突っ込むと、キャスリングは両者のマスの入れ替えじゃないんだけど、その辺はどうなんでしょう(笑)
  完結が22巻って知ってるから、この段階での最終決戦は早いなあと感じていたのだが、ここで一旦敗走する。しかし、ダイは生死不明。クロコダインとヒュンケルは行方不明。ついでにゴメちゃんもいない……?(14巻最後でバーンが捕らえたと言っているのがゴメちゃんか??) 戦力ボロボロのこの状態からどうやって立て直すのか。15巻へ続く。

【It's MY LIFE】1巻(既刊):☆☆☆★(☆☆★)
  タイトルからその内容を想像するのは難しい、と思われる。何せ内容からタイトルを想像するのも難しいからだ。というか、この内容からこのタイトルを創造したのはなかなかのセンスと思われる。ジャンルはファンタジー。しかしながらギャグ方向にかなりベクトルを向けている。あと、最近ありがちな転生モノでもない。そんなん言い出したら続きは買ってないけど『ソマリと森の神様』だっけ?あれも転生とは関係ないファンタジーだから、最近の色に染まりきってない作品は少なからずある、ということなのだろう。本作品は、聖騎士団を引退した元隊長のアストラが、マイホームで隠居するところから始まる。予算の都合で古く辺境の地にあるこじんまりとした家だが、マイホームはマイホーム……とウキウキでテンションが上がっていたところに、ダメっ子魔女娘ノアが窓を突き破って飛び込んでくる。地図をさかさに見てしまい、邪神の塔があると信じて疑わずにやってきたノアの純真な眼差しに負け、邪神であることの誤解を解くのもままならないまま奇妙な共同生活が始まる。
  第一話のタイトルが『Per Aspera Ad Astra』。そう、『彼方のアストラ』の最初の方で出てきた、アストラ号の名前の由来となる言葉。ちなみに私は、過去に聞いたことがあるのかもしれないが、はっきり意識したのは『彼方のアストラ』以降。まさかこんな短期間にまた再会できようとは。ちなみに『アド アストラ ペル アスペラ』という漫画作品があるのも偶然発見している(前後が逆になっている)し、映画(洋画)で『アド アストラ』というのもあるようだ。結構使われる言葉なのかね。
  竜人とかいう亜人種?(『亜人語』に出てくるのよりももっと獣寄りだが、亜人でいいのだろうか。見た目リザードマンあたりに近そう)がノアの目を狙って何度も襲い掛かってくるが、アストラに軽く返り討ちにされる。流石元聖騎士団の隊長に若くして就いていただけのことはある。
  早々に邪神の誤解が解ける、というか(罪のない)嘘がバレる。こういう誤解され系は実はあんま好きじゃないので、この展開は良し。代わりに元部下たちに別の誤解をされることになるが(笑) にしても、本名が「アストラ=L=ドゥームズデイ」って大層だな。「ドゥームズデイ」って私の『Magic:the Gathering』で培った役に立たない知識を動員すると、「審判の日」だったっけ?(カードの効果は覚えていない……少なくとも≪ネクロポーテンツ≫よりは弱い)
  ラストはノアの姉エリーゼが出てくる。ということでいつも当たらないこの続き(2巻)予想。その1、エリーゼがノアを連れて帰ってしまったので、アストラが後を追いかけて行って連れ戻す展開。その2、あれこれあってノアは残り、その後もエリーゼが何度も何度もやってきてノアを連れ帰ろうとする展開。その3、どうしても帰らないと譲らないノアを心配してエリーゼが説得もしくは監視のために居着く展開。どうだ、いつも当たらないから3つ予想してみたぞ!

【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―】完全版21巻(既刊):☆☆☆★(☆☆★)
  左之助編の後半。前半部で左之助は不動沢から喧嘩を請け負う形になる。親父と対立する形になるのにどーするんだよ、と連載当時は心配していた。それを解決する一発がいろいろと意味を持っていて上手い。まず、漫画中で語られるように、左之助は最初の時は父親が相手だから本気でやっていなかった。次に不動沢の前に親父を立たせないことで、諸々話をややこしくさせなかった。最後に不動沢への建前という、私が一番気にしていた部分。左之助と親父の物理的な距離ができてことで、央太が話に絡む余地も生まれた。ラストは手抜かりなくコミカルに議員サンの晩酌の相手を務めるところも含めていい収束である。
  というわけで、いよいよ最終決戦の地へ。操のちょっとした見せ場があり、そして仲間たちの見せ場もある。が、この四神(星)はJC版で作者自らが認めている通り、取って付けた感満載。いてもいなくても大差ないわけだが、確かにここでいきなり縁と最終対決しても、じゃあ左之助たちがここに来た意味は?ってなるので、前座としては必要だったのかなあ。ちなみに前に弥彦が戦って勝つのはいくらなんでもやりすぎ、という話をしたが、乙和に続いてここの戦いも相手が負けるべくして負けたような気がしたので、まあまあオーケー。というかNGなのは十本刀のときだけか?
  そしていよいよ縁と対峙する。「貴様のことだ、女を渡したらそのままハイサヨウナラと言いかねん」というセリフは流石剣心のことをよく理解していらっしゃる(笑) そして理解するのと分かり合えるのとはまた違う話――ということで、最終対決スタート。最終22巻へ続く。

【山田くんと7人の魔女】5巻(既刊)☆☆☆(☆☆)
  予知された未来の変え方がちょっとつまんなかった。白石さんの力を使って該当者の体を入れ替えるだけっていうのがね。もうちょい予知能力そのものに踏み込んで欲しかった。まあ、新キャラというか新しい仲間が増えて、そいつが天ぷら揚げるのが上手いという謎設定は面白いからいっか。
  そしてもう1人の魔女が出現。えーっと、これで何人目だっけ? このペースで行けば10巻以内に全員登場しそう……この漫画って28巻まで出てるから……魔女が全員揃ってからがメインになるのかな? まあ確かに、「魔女を7人見つけました、めでたしめでたし」じゃあ盛り上がりに欠けるよね(笑)

【あおざくら 防衛大学校物語】13巻(新刊):☆☆☆☆★(☆☆☆☆★)
  もうちょい笑える方向にベクトル振ってくるのかと思ったら、きちんと『あおざくら』らしい話でまとめてきた。期待外れなところもあるけど、キャラ同様ブレない話運びなのは良いところ。そして読者にダンスの知識を披露する面々……なんでこの人たちこんなに詳しいの。ちなみに大学の先輩で社交ダンスやってた人がいたんだけど、今こうしてみるとなかなか楽しそうなので、もうちょい話聞いて一度ぐらい経験してみるべきだったかなあ。少し後悔。
  クリスマスダンスパーティーに女性を誘うということがどういう意味を持つのか分かってなかった近藤。原田の話は原田自身のこともあるだろうけど、物語の展開的には近藤に自覚を促すためであったのではないかと思われる。ええそうですよ、私もイマイチピンと来てませんでしたよ! 私も近藤と同類ですよ! そういうわけで、新たなる称号「十五股小付」を得た近藤。正確には「十六」のような気もするが……いずれにせよ、数だけで言えばラブコメでも類を見ない多面張と思われる(笑) ラブコメあんま読まんから分からんけどね(『らんま』とか『うる星』とかそのんぐらい)。そしてラストでは、まるで何も分かっていない近藤に武井が詰め寄り、岡上から「松井さんにフォローを入れなさい」指令。戸惑う近藤に、周囲の先輩からの号令が飛ぶ。そこまでされたのに……結局男を見せること叶わず、勇気を出したのは松井さんのほうっていうね。まあ近藤らしいっちゃあらしいか。
  一番笑えたのはこのあとのプレゼント交換会。近藤学生が引き当てたのは「大久保先輩が一日何でも言うこと聞く券」というヤバすぎな代物。作者もよくこんなん思い付くなあ……大久保の変態行動の数々は作者の本性じゃないかと疑ってみたり(笑)
  中期が終わり、さあ部屋会に向かうぞ!の頁をめくると、いきなり場面転換。えっとこれ、落丁とかじゃない……よな? 正直、「部屋会に向かうぞ!」のところで「13巻・完」、次のページは14巻予告って言われても違和感がないというかその方がしっくりくる。14巻予告はちゃんと別にあるので、間違いなく温泉のシーンが13巻のラストページなのだろう(その左におまけはあるけど)。
  さて、最後に。TVドラマ化及び舞台化が決定したらしいが、実写化ねえ……(否定的) コンテンツ不足で、比較的リアルな本作品(魔法も剣も巨人も出てこない……って巨人のは実写化してたっけ)に白羽の矢が立つのは分からなくもないのだが……漫画の実写化は成功率が低い現状を見るに喜べねえ。ま、アニメ化でも特に喜ばないんだけど。で、その関係で某アプリのスタンプになった。早速買ってみたのだが……ま、無難なのしか使い道がないのはこれに限ったことじゃないか。前半は比較的使えそうで、後半に入ると愛読者同士じゃないと使う機会がほとんどないネタ要素が強めになってくる。ま、売り上げに貢献したってことにしとくかな。

【進撃の巨人】29巻(既刊):―――――
  一部伏字にしたいところ我慢してそのままにします(そりゃ某巨○とは関係ないしとばっちりもいいとこだよ)。何故突然29巻かというと皆さんご存知の通り、28巻まで無料で読めるキャンペーンやってたから。29巻は有料だけど、一応仮にも28巻まで無料で読ませてもらった上に29巻が108円だったら、そりゃ買うよね。というか、キャンペーンの名前が「最終回まで一緒に読もう」だったから、29巻で完結すると思って手を出してしまった……まだ続くんかい! 正直なところ、期限があったので28巻までをしっかりと読めたかどうか疑わしい。一部固有名詞(人の名前)がごっちゃになったりしてきちんと理解していない部分もある……ということで正当な評価が下せないと判断して、例の星評価は「なし」ということにしてある。以下、感想は1巻からの分をまとめた感じに。
  ネットの評判とかでうっすらとは知っていたのだが、主人公のエレンが巨人化するのが想像以上に早くてびっくり。人類対巨人の構図だと思っていたので、そもそものエレンが巨人化するというのが意味不明だった。結局のところは人と人の争いという展開になったりと、所々で『新世紀エヴァンゲリオン』を連想させたりもする。よく「絵が下手」とは言われるが、漫画としてはよく描けている方ではないかと。アクションシーンが多いが、読みやすさという点では某とか某とかよりはるかに優れていて、ストーリーに集中できる(まあ私は時間の都合でかなり流し読みしましたが)。突然過去の回想シーンとかに入ったりして話が飛ぶのが難点だったけど、そこはしっかり自分のペースで落ち着いて読んでいれば違ったかもしれない。
  リヴァイというキャラが人気らしいことは知っていたが、読んでみるとなるほどなかなかその理由が分かった気がする。私の大好きなあの漫画のキャラクターで言えば坂木龍也だな。両者背も低いし。で、こちらは頻繁に人が死ぬが、29巻でそのリヴァイが遂に倒れる。これはなかなかに思い切った展開。ファンがかなり離れそうでもあるが、大丈夫なんだろうか、と他人事ながら心配したり。

【もののがたり】10巻(新刊):☆☆☆(☆☆)
  一番怪しかったやつがやっぱり黒幕というなんの捻りもない展開……まあ、この漫画は基本直球勝負か。
  そして身も蓋もないことを言うが、私はどうやらこの漫画の日常シーンが好きで、バトルは嫌いらしい。嫌いは流石に言い過ぎかもしれないけど、まあ要するにそういうことだ。バトル漫画にそれ言うかって話だけどね。

【グラゼニ 〜東京ドーム編〜】15巻(既刊;完結):☆☆☆★(☆☆★)
  電子書籍だからよく分かんないけど、多分カバーを外した本体の表紙になると思う。パープルシャドウズのユニフォームを着た夏之介と則川が描かれている。これ、知らなかったら「そうかー、夏之介は北海道かー」って思うよね。結局、散々既出の『パ・リーグ編』の表紙の通りゴールデンカップスとなるわけだが……古巣を蹴る道もやはり「グラゼニ」なのか。
  『東京ドーム編』が始まった時に夏之介と一緒に移籍した富士野泰山。地味にこのキャラ結構好きだったりするのだが、年々成績を下げて首が寒い状況に……というそんなときに、結婚話が勃発。他になかったんかい、というベタな馴れ初めで、最終的に凡田夫妻の後押しもあって無事結婚。チームからは自由契約となるが、夏之介の古巣のスパイダーズが夏之介獲得失敗で余らしたお金で獲得するという数奇な運命に? 『パ編』では出番があまりないだろう……と見せかけてこの漫画、突然違うところへ話が行くので、懐かしいスパイダーズの面々と共にまた登場して欲しいところ。

【グラゼニ 〜パ・リーグ編〜】2巻(既刊):☆☆☆★(☆☆★)
  というわけで、「慣れられていない相手」を求めてパ・リーグへ転身した夏之介。ところがどっこい、セパの打者の違いに戸惑って(?)思うような結果が残せない。正直、贔屓チームに来たFA3年4億5千万円がこんなだったらかなり落胆する。というか、いくらFAしたからって先発・凡田夏之介に3年4億5千万円はどうなんだろうね。確かに前のシーズンの最後の方はナイスピッチングだったけど、最終登板もあるし……。
  さて、ボールが「垂れる」という表現が出てくる。うーん、野球中継とかで解説者がこんな言葉使ってたかなあ? どっちかというと「お辞儀する」の方が聞くような気もするが、最近あんまりしっかり見たり聞いたりしてないのでよく分からない。打者の近くで「垂れる」ボールは却って打ちにくいということだが、それってとどのつまりはムービングファストボールでは……。

【ご注文はうさぎですか?】1巻(既刊):☆☆☆★(☆☆★)
  あれから5年と半年強、ついに橘雪翼の“書架”に『ごちうさ』がやって来ることになった。「あれ」とは何かと言うと、翌月発売予定の漫画を全数チェックしていた時に、兎好きの私がタイトルだけを見て大いに“ぴょんぴょん”してどんな漫画か調べたところ、「思ってたのと違う……」としょんぼりした件である。あれから歳月が経ち、人気が確立し、鉄研の後輩たちも何人かハマって、プラムから「ラビットハウス」のペーパーキットが発売されたのを読んでない私が買い(笑)……そしてこの度、後輩たちとあれこれ話してるときに通販のページを見てると「おや? 電子版半額になってるやん」というわけで買ってみることになったのである。
  内容としては、うん、まあ、よくある(?)4コマ漫画。うさぎはあまり出てこない……と思ったのだが、一応ちらほらは出てくる? チノの頭の上のも一応うさぎらしいし、甘兎庵にいる「あんこ」は普通にうさぎだし、何か街中にうさぎが出てきたこともあるし、キャラクターがうさぎのぬいぐるみ持ってるのもポイント高い。グッズ化されてないかあとでチェック入れなきゃ。56ページの一番最初のココアの回想の「うさぎinカップ」なんかもう“どストライク”……作者はうさぎ好きなのかな? ならば同志だ。評価は星5つを進呈しよう(嘘)。 
  読む前から分かっていたが、要は可愛い女の子がきゃぴきゃぴしているのを見て楽しもうって漫画。『けいおん!』と同系統であり、『けいおん!』よりもキラキラした感じがする。メインキャラは、後輩の解説によると5人となるようだが、一部ちょっと混ざって分かりにくかったり。とりあえず和服が千夜というのは覚えた(そーゆーレベルかよ)。ちなみに以前ネットでちらっと見たのによると、千夜は5人の中で一番以下検閲削除。『けいおん!』で言うムギポジション(オブラートに包んだ表現のつもり)。私の中では、名前が唯一漢字だし(本名は全員漢字だが)、その名前が某親子から一字ずつ取ってきた感じだし(*1)、働いてる茶店の制服が和服だから覚えやすい。個人的事情混ざりまくりだが、世間一般レベルで話をすると、黒髪ロングのこの子が人気ない理由がよく分からない(あ、はっきり言っちまったよこの人、検閲削除にオブラートは何だったんだ)。もっと読み進めば分かるのか? ちなみにココアも橘雪翼的にポイントが高かった。数学と物理が得意とか女の子では珍しめの設定は極めて非常にナイス(漫画じゃまあまあ割とあるか?)。しかも歴史と英語と国語が壊滅的……歴史と英語はいいけど、国語できんかったら数学と物理もやばいぞ。もっとも学校の国語は数学や物理で必要される国語とまたちょっと系統が違うかも。まあともかく、私の学生時代の成績とシンクロしている主人公は突き刺さる(流石に10点20点台はなかったが)。シーンによってはチノと微妙に見分けが付かなかったりで困るが、何故作者がココアをそういう設定にしたかについては興味津々。ひょっとして作者も理系なのか? だったら評価は(ってそーゆーのはもういいって)。
  5人の名前を確認していて気付いた。
・ココア:本名「保登心愛(ほとここあ)」→ホットココア
・チノ:本名「香風智乃(かふうちの)」→カプチーノ
・リゼ:本名「天々座理世(???りぜ)」→?????
・千夜:本名「宇治松千夜(うじまつちや)」→宇治抹茶
・シャロ:本名「桐間紗路(きりましゃろ)」→キリマンジャロ
ってことかー!




「ってことかー!」って1人分かってへんやんかー!

……ネットの力に頼ったところ、「テデザリゼ」というお茶があるらしい。へー知らんかった、勉強になるなあ。
  原作と比較していて「エラー」発見。何のエラーって、プラムのペーパーキット「ラビットハウス」のエラーです。看板のうさぎの向きが逆。一瞬私が裏表間違えて付けたのかと思ったけど、部品構成上裏表を間違える余地がない(笑) ひょっとするとひょっとしてで、アニメは逆だったりするのか……? アニメ見る機会があったら、そこんところ見落とさないようにチェックしておこう(「アニメ見る宣言」ではないことに留意されたし)。
  半額になっていたのは5巻まで。9月に8巻が出たらしい。なんでそんな中途半端な? 5巻まではとりあえず買ってあるので、10月以降順次読んでいきます。

*1 『Dr.STONE』の石神親子、千空と百夜ね。

【賢者の学び舎 防衛医科大学校物語】4巻(新刊):☆☆☆(☆☆)
  前半は男鹿さんの話。久保出とトラブルになる。の最後の方で、「気持ち悪いからもう触らないで」と言ったようだが、該当のシーン、その直前は男鹿の方から仕掛けてるんだよな……流石にこの物言いは筋が通らないというか。トラブルの最中の様子を隠し撮りしたのが誰かとか、その場に明らかに人がいそうな描写もなかったし、その辺全スルーというのも話の作りとしてかなり気持ち悪い(大体防衛医科大は普段学内でスマホ弄れるのか?)。2人の険悪な様子に関して、何らかの区切りを付けることもなく、巻の後半で次の話題へと進むのもすっきりしない。
  後半、解剖実習スタート。と前後して学年が2に上がり、後輩ができる。解剖と下対番の話が入り乱れる。ちょっとまとまりに欠けないだろうか。実際の学生生活は確かに両者が並行する。さっきの2人の喧嘩モードだって「リアル」なら確かにどうにもならないまま時間が過ぎていく方がむしろよくあることかもしれない。けど、これは漫画なんだからそこんところは上手くまとめろよ、と言いたくなる。

  今月から、買い溜めてある電子書籍を少しずつ読んでいく、というのをやっているわけだが……こっそり全部読んじゃって、感想文だけ各月に割り振っても侃侃諤諤の読者の皆さんには分からないよね。そんな愚かなことをやっちゃうと、翌月以降読むものが減って悲しい思いをすることになるわけだけど(笑) 突然他の新しいのをごっそり買い始めたから「あ、コイツ、我慢できずに読んじゃったから、またまた追加で買ったんだな」と疑って下さい(笑) ちなみにその場合、感想文書く量が増えて結局自分の身に降りかかる(笑) あと、先を知っちゃうと感想文が書きにくくなる(場合もある)。そんなわけで残り3ヶ月――最後の12月は我慢しなくていいので2ヵ月かな、頑張って忍耐しよう。今月我慢できたのは『進撃の巨人』のおかげもあるかもしれないので、次の10月が勝負だ。そして月のほぼ終わりのタイミングで『ごちうさ』参入。思ったよりはうさぎが出てきたので、実は評価に若干影響していたり。
  感想文書くために電子書籍を読み返していて気になったこと。小学館の漫画はチャプタ分けがされてないらしく、「チャプタ送り」をすると最終ページまで飛んでしまう。「戻る」はもちろん最初のページだ。メインPCで見ているときは、シークバーを使った方が早いので問題ないのだが、タブレットは何故かシークバーの両端が画面外へはみ出ていて使いにくい。Y○utubeとかiT○nesとかのシークバーは、スライダーがないところをクリックorタップすればそこへスライダーが移動してくれるが、Dolyのシークバーはスライダーをドラッグしないと操作できない仕様。3つの要因が重なって「読み返しづらい」ことこの上ない。小学館以外では、『ごちうさ』もチャプタ送りが使えなかった。メインPCで読め、ということだな。
  10月は久しぶりに少なめの4冊。しかも全部後半にならないと発売されない。『Q.E.D. iff ―証明終了―』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』『凍牌 ミナゴロシ篇』『ライジングサンR』。『ライジングサンR』の電子版は遅れて発売だから来月……と思ったら、ギリギリ最後の31日に発売されるようだ。既刊は全て購入済み。『るろうに剣心』完全版最終22巻、『ダイの大冒険』と『グラゼニ パ編』を各2冊、『山田くんと7人の魔女』と『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』、そして緊急参戦の『ご注文はうさぎですか?』を各1冊。『It's MY LIFE』は、悪くないけど当面保留。10月になったら消費税が上がるから、それに合わせてヨドバシが何らかのキャンペーンをやるんじゃないかと期待している。もし電子書籍のポイント還元がアップしたら、例によってまた……でも今回は多少自重気味モードでいくつか買ってみる予定にしている。

(2019-72 09-10)


2019年9月25日

QED

  何がQEDなのかというと、画像でご覧ください。

QED


  さんけいのスタジオジブリシリーズの「カルチェラタン」が完成したわけだが、息つく暇もなく「ムーミン屋敷」の発売が迫っている。私は『ムーミン』も好きなのだ。ところがちょっと躊躇している原因がお値段で、定価だと1万円を超える。いやまあ、Nゲージ鉄道模型をしょっちゅう買ってる身としては珍しくない額の出費だし、カメラやらレンズと比べると実にお安い趣味とも言える。でもペーパーキットに1万円はなあ……と思いながら「カルチェラタン」を再確認すると、1万円は超えないが1万円に近い値段であったらしい。はいそうです、カルチェラタンは一切躊躇なしでスパッと予約したので値段なんて完っ璧に忘れてました。ちなみに「ラビットハウス」は5千円弱。いずれも定価の話で、もちろんもっと安く買っている。ボリュームで言うと「カルチェラタン」は「ラビットハウス」の倍以上あった気がするので(※個人の感想です)、高いことが即悪いことではないし、版権料とかいう大人の事情もあるだろうからうんたらかんたらともかく迷っている。ちらっと見た限りでは、「ラビットハウス」や「カルチェラタン」のキャラクターシートが「ただの印刷物」であるのに対して、「ムーミン屋敷」はきちんとレーザーカットされているのがポイント高い。どうせ最終的に買うんだろうから、だったら増税前に(増税前に発売される見通し)買った方がいいんじゃない?とも思うんだけど、ここで迷うのが橘雪翼の橘雪翼たる所以でもある。作るのは勢いでいいけど、買い物は勢いでするべきじゃないよね?

(2019-71 09-09)


2019年9月25日

今年のバースデーバッティングセンターの結果

  毎年誕生日かその翌日ぐらいにバッティングセンターに行っている。以前は2年か3年で連続ホームランプレートに当てて、自称“バースデーアーチ”と称していたのだが(馬から落馬)、ここ2年はさっぱり。ということで今年こそはと気合を入れて打ちに行った本日の結果はというと






久しぶりにバット折っちまった

  折ったのは、15年ぐらい前に買って以来ずっと使ってたトレーニングバット。重量1200グラム平均のちょっとした重量級で、こいつには随分鍛えてもらった。バットを折るのはこれで3本目だが、今回が一番付き合いの長いバットなので一番ショックだ。ちなみに打ったのは130km/hのボールで(もちろん軟式)、内角に来たのを捌こうとしてばっちりミスった。あんまり「折れた」という感触はなかったのだが、音がヘンだったので念のため確認したら盛大に割れ目が入っていたというわけだ。残りのボールは打席に備え付けの標準的な重量のバットで打ち、文字通り軽やかなボールの飛びにトレーニング効果を実感したものの、心中は重々しかった。仕方がないからまた新しいのを探して来よう。

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2019年9月23日

俺みたいなやつがいる

  近所のスーパーは、ほぼ毎週月曜日に一割引きセールをやっている。金券類や酒類、書籍など一部除外商品はあるが、私の買うものは大体安くなるのでほぼ毎週買いに行っている。さて、その日は店内放送で一割引きセールの案内が流れるのだが、しばらく前からそのセリフが変化している。以前は「全品一割引きセール」という表現が使われていた。もちろん“但し書き”の「一部商品は除外」の旨も続けて流れてはいたが、私は心の中で「除外品があったら全品ちゃうやろー」と突っ込んでいた。ところが現在は、「一部対象外商品を除き一割引きです」と「全品」という言葉を言わなくなった。客からの指摘かお店の関係者のどちらかかは分からないが、私と同じ“思想”の人がいたんじゃないかと推測している。そんなわけで今の私は、店内放送を聞くたび同志の存在を喜び、心の中でニヤリとしている。

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2019年9月21日

久々のねんどろいど

  デフォルメフィギュアの「ねんどろいど」シリーズに久々に手を出すことになった。『DEATH NOTE』のLの新バージョンが来年4月から5月頃に発売予定となっている。同じく主人公の夜神月もLより一足早く発売される予定。旧バージョンの月はあまり似てない感じがしていたのだが、新バージョンは「これなら買ってもいいかな?」と思っているので、気が向いたら今回は月Lセットで並べるかも。Lは旧バージョンから気に入っていたが、今回の新バージョンを見ると「そうそう! Lってこんな感じ!」。より私の好きなLっぽくなった。ちなみに、両者共に旧バージョンの方がデフォルメが強くコミカルで、新バージョンではリアル(漫画寄り)になっている。
  旧バージョンのLは長らくウサビッチやトラッキー(figma)と一緒に並べて飾られていたのだが、ある日何かしていたときにうっかり落としてしまい(去年の地震ではない、それよりもっと前)首が折れてしまったために現在は仕舞ったまま。そのうち直そう……と思って早数年。これは多分あれだ、新バージョンに取って代わられるパターンだ。今回は何かあったときのために複数買いしておこうかな?
  フィギュアつながりで――『FINAL FANTASY VII』のリメイク版の発売が予告されているが、私はきっと買わない。それより気になるのがリメイク版の「発売記念くじ」。これが「一番くじ」みたいになるのかどうか販売形態がよく分からないのだが、商品構成を見るとそれっぽい感じがする。 このくじのG賞がクリティカルヒット。何とリメイク前のオリジナルの『FF VII』のポリゴンをそのままフィギュア化してしまった!(笑) 今までありそうでなかった、という表現がまさにぴったり。これは欲しい。「これを欲しがるのははただのおっさん」と言われようが何だろうが欲しい。おっさんでいいよ、事実おっさんだし。G賞というのもポイントが高い。一番の末等だから出やすいはず。以前それでも外しまくったことはあるけど気にしない。こういう時に限ってA賞ブチ当てたりするような……それはそれでクラウドだから悪くはないんだけど。ネットオークションとかだとG賞が人気で、逆にA賞が安く手に入ったりして? そもそものくじ引き自体が争奪戦になって、買えるかどうか怪しいんだけど。
  フィギュアつながりで――『彼方のアストラ』のアリエス=スプリングのフィギュアが出るらしい。すげー『アストラ』人気あるのか? フィギュアが出ることよりも、フィギュアが出るぐらい人気あるのが嬉しい。尤も、アニメが始まる前からフィギュア作り始めてそうだけど……。このシリーズはねんどろいどぷちあたりで9人並べたいところなので、アリエスフィギュアを買うことはおそらくないんだけど、一応今後の展開に注目だ。なお、売れ残って叩き売りとかになったら、悲しいけど1体買っておこうかなとは思う。それより、アストラ号(アーク12号)のプラモあたりなんかもスケールによっちゃあ欲しい(単行本に出てたような大きいのは飾るのに苦労するからいらん(苦笑))。ちなみに、感想文(真)で書くつもりだったけど、この流れだからここに書く。「アリエス」と聞いて一瞬「エアリス」(『FF VII』)の顔が浮かんだ(笑) アリエスがセリア(seria)を逆さにしたものだから、エアリスの「earth」の「読み方違い」と似通ったネーミングでもある。そもそもの「アストラ」は我々にとっての「earth」なんだから、そこでも共通点が……はい、こじつけですね、この話はこれにて終了!(笑)

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2019年9月17日

またしても見たことのないアニメのグッズを買った男、橘雪翼

  私は往々にして触れたことのないアニメやゲームのグッズ類を買うことがある。一番多いのは音楽CDかな。というわけで、今回とある作品のペーパーキットを買って組んでみたので久々の画像で侃侃諤諤にて。

注文はうさぎです

  画像で〜は3ヶ月ぶり。この3ヶ月間何やってたかちょっとよく覚えてない。いや〜、一応細々とNゲージのキット組んでたはずなんですがね……。

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2019年9月13日

最後のフラグシップ一眼レフ?

  10日ほど前の話になるが、ニコンがフラグシップ一眼レフ「D6」の開発発表を行った。名前だけで何も分からない状態(笑) もちろん買わないというか買える値段じゃないことが予想される。まあ何だかんだで最近毎年カメラに少なくない金額を投資してるから、今年の分をこれで打ち止めにして、来年以降も一切買わない!って姿勢で臨めば再来年ぐらいに何とかなってるかも? とは言え、私がそこまで我慢できるはずがあるまい(何故か偉そう)。 というわけで、「めちゃめちゃ頑張ったら買えるけどそこまでして買いたいものではない」が正しいか。欲しい理由を挙げるなら、おそらくこれが最後のフラグシップ一眼「レフ」になるということ。F5のあとのF6のように、D6の後にミラーレスが主流になってからD7が出る……可能性はゼロではないにせよ、それはどちらかというとDfのポジションになるだろうから、やっぱり一眼レフの最終進化形としてはD6を買うのが満足度が高いだろう。でもね、いくら欲しいとは言っても買ったところでどこへ持って行って何を撮るかの問題が残る。立花駅をもっといろんな種類の魅力のある列車が通過してくれるんだったら、200-500mm F5.6と組み合わせてガンガン写真撮る、ってのもアリなんだけど。207系221系223系225系321系に貨物とスーパーはくととはまかぜと割とラインナップは豊富だけどね。これに最近らくラクはりまが加わって、これこそ暗所に強いカメラで撮るべきだ(立花駅通過時刻が、日没が一番遅い日(夏至のあたりからしばらくの間)の日没ギリギリで、D810だとノイズ乗りまくりの感度に上げる必要があった)。あるいはうちの家の庭にもっといろんな種類の鳥さんが飛んで来るとかね。
  もう1つ、新レンズ「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」も同時発表されている。こちらも名前だけだが、レンズは名前だけで分かることがたくさんある。まず、一番重要なのが焦点距離と開放F値。「120-300mm F2.8」というスペックのレンズはシグマの製品があるが、ようやくここに来てカメラメーカーからの“純正品”が登場(シグマも一応カメラ作ってるけどね、一応)。シグマのは“買える値段”だったが、ニコンのは100万越えそうでごく普通に買えない(泣笑) 買える値段だったら逆に心配。そんな手抜きレンズなのか、あるいはそんな利益を削って売って大丈夫なのか、と。にしても名前が長い。「E」は電子絞り、「FL」は蛍石、「ED」は異常低分散ガラス(ニコンが何て呼んでたかは忘れた)、「VR」はヴァーチャルリアリティ手ブレ補正、「SR」はシェイクリダクションだから手振れ補正


「SR」は……




「SR」は……??????????

「水中光ファイバーケーブルアダプター」という製品の型番に「SR」って入ってるけど違うだろうなあ。きっと新しい機構、一体何なのかちょっと楽しみ。
  世間では一眼レフからミラーレスへ時代が変わると言われているが、ニコンはD6投入で東京オリンピックは一眼レフのまま行く模様。おまけにここに来てFマウントのプロ向け大口径望遠ズームレンズまで出して来た。「次」のミラーレス初代フラグシップ機がいつ登場するのか分からないが、そんな中でこのレンズを買うのは勇気が必要。もっとも、ニコンのマウントアダプターが優秀で、Fマウントレンズも細かいこと気にせずZマウント機で使えるという自信の表れかもしれない。私も将来的にはZマウント機買うことになるのかなあ?

(2019-66 09-04)


2019年9月11日

習慣に殺される

  JR尼崎駅北側の交差点。信号は歩車分離式。自動車用の信号が東西方向、南北方向の順に青になった後に歩行者用信号が青になり、東西方向、南北方向両方の横断歩道が渡れるようになる。今日信号待ちをしていて、東西方向の青の後に歩行者用信号が青になった。「おや?」と思いつつも横断歩道を北に向かって歩く。いつもその後さらに東西方向の横断歩道を早足で渡るのだが、今日は強烈な違和感に足が止まった。「何で車がこんなに出て来てるんだ?」――自動車が2台、停止線を越えて左折待ちしている。そこでようやく気付いた。東西方向の信号は赤のまま。歩車分離式だったはずだが、その表示の上から「調整中」の張り紙がしてある。どうやら一時的に歩車分離式でなくなっていたようだ。なるほど道理で信号が青になる順序がおかしいわけだ。普段、交通ルール順守で斜め横断はしないのだが、やっていたら車に轢かれて死んでいたかもしれない。やはり「情けは人のためならず」だ――って違うな。っていうか、もうちょいはっきり分かるように「調整中で歩車分離式じゃないですよ」って書いて欲しかった! うっかり普段の習慣に殺されるところだったよ!

(2019-65 09-03)


2019年9月5日

久々にリゼロ本編

  というわけで12巻ようやく読み終わった。以前のペースから明らかに落ちている(笑) 唐突だが、橘雪翼は横文字に弱い。例えば「エキドナ」を間違えて「エドキナ」と記憶しちゃったりする。未だに「エドキナ」なのか「エキドナ」なのかよく分からなくなることが多い。よく分からなくても問題ない単語だから余計に覚えられない。でもスバルくんがいい覚え方を教えてくれた。「ドナ茶」である。「エドキナ」だったら「キナ茶」になるはず。終わりの2文字は「ドナ」、故に「エキドナ」と覚えればいい。素晴らしい(何が?)
  何だかお先真っ暗ちょっとこれ詰んだんじゃないの?という展開。いろいろ情報集めに奔走してたりするけど、ここでようやくいくつか分かったことが。メイザース卿は何かしらスバルがやり直していることを知っていた。これは概ね予想が付いていたのだが、どの程度知っているのか? 何故知っているのか? という疑問があった。情報の出どころである「叡智の書」はまだ何かありそうだが、とりあえずロズワールの知っているのは「何か良く分からんがスバルはやり直せる」という程度。その力が本人の死をトリガーとしていることはどうやら想像も付かなかったらしく、スバルくんをぼこぼこにしていたぶるシーンにスバルくんマジ切れ(笑) 次に……いや、あんま分かってないか。ベア子のことも分かったけど、私としてはあまり謎と思ってなかったので(こら) さて、1冊読むのに時間かけ過ぎたので忘れそうになっているが、ちょっとレイっぽい話が出てくる。ここで言う「レイ」というのは『新世紀エヴァンゲリオン』の「綾波レイ」である。クローンっぽく大量に“生産”されたけど魂はそのうちの1つにしか宿らなかったっていうあのレイ。12巻ではリューズという女の子が水晶っぽいものの中に閉じ込められた状態でてくる。マナが満ちる度に複製体が生まれ、現在その数20ほど(だっけかな)。その中の1体が成功例でうんたらかんたら。で、その後の話でまた別の漫画を連想させる展開に(笑) 強欲の魔女が永遠に生きるために、記憶を移し替えるために用意した器なんだと。最近読んだ漫画にありましたねーそういうの。って「ネタバレしないって先月封印してただろ!」って突っ込まれそうだけど、アニメでもその辺通過したっぽいので大丈夫ですよね(事情があってアニメは見れてない)。『彼方のアストラ』の終盤に入ってまず最初に判明する謎。それを読み解くキーワードが「クローン」と「記憶移植」を使った「若返り」。「クローン」の使い方が違うけど、こういうのフィクションではよくあるネタなのかな。記憶移植もやはり多くの人が考えるようで、ちょっと方向性は違うけど私の考察する「この世界の成り立ち」のテーマの一つに近い。私が何を考えているかというと、私と全く同じ記憶、思考や感情の回路を持つ生物(特にクローンでなくてもいいし、人間でなくてもいい)を作れたとしたら、果たしてそれは私なのだろうか、と。死に際して記憶を移植できれば不老不死かそれに近いことが実現できるのか、と。できるよーな気もするしできないよーな気もする。できるような気がするのは、私を構成するのは私の記憶であり思考回路である。まずもって不可能だけど、それを完璧にコピーすることが出来ればそれは私である。一方でできない気がするのは、もしも私が生きているうちに私のコピーを作ったらどうなるのだろうか、と。私の精神が2つに分裂する? 私の目の前に私“そっくり”な生物が誕生するだけで、それは私でないような気がする。多分、コピーとして生まれた次の瞬間から、私とは別の記憶、思考回路が生まれて、それはもはや私ではなくなるからだろう。翻って、死に際してコピーを作ったとしても、その死の瞬間というのはオリジナルの私にしかないもので、コピーにそれは受け継がれない。即ちコピーを作ったとしてもそれは「よく似たもの」であり、「そのもの」ではない。今私が持っているこの意識というのは別の物には移し替えられないのだろうか。ま、段々と話が逸れてしまってるのでこの辺でヤメにするが、冷静に考えると「若い肉体に自分の記憶を継がせて永遠の時を生き永らえよう」プロジェクトは、『彼方のアストラ』でも『リゼロ』のようなフィクションの世界でも上手く行かなかった。いわんや現実世界をや、である。
  エキドナとの契約。向こうが提供するものについてスバルはそれ欲し、エキドナと約定を交わそうとする。おいおいおいおいおいおいおいおいおい、こちら側(スバル側)が何をすればいいのか聞かずに契約しちゃうのか、それマズいんじゃないの?と思ったらミネルヴァが出てきてちゃんと横槍入れてくれた。だよねー。ですよねー。この契約はヤバいですよねー。スバルきゅんったらうっかりさんにゃんだから(何故かフェリックス口調) というわけで憤怒の魔女が登場したのをきっかけに、次々と登場する魔女たち。エキドナは自分の思いを、輝かんばかりの笑みをたたえた表情で滔々と語りだす。ここ、すっげぇ文字密度。丸々4ページに渡って文字がびっちり。多分作者がそうなるように頑張ったんだと思うんだけど、4ページ目の一番最後の行の一番最後のところ、文字が印刷される左下隅に鍵かっこの閉じる方が来る。多分ある程度は読点で調整したとは思うけど。しかしこんだけよく一方的にしゃべれるなあ。これはあれだ、好きなことを語らせたときのオタクさんだ(笑) そして語り終わった後のエキドナの顔が怖いものに変化している(笑) 『Dr.STONE』の悪人顔みたいな感じ(笑) まあ要するに、エキドナも魔女だった、ということだ。「なにをいまさら、最初からそう言ってるじゃないか」と言いそうだな、と思ってたのに言わなかったエキドナ。そこで、ラストで、遂に嫉妬の魔女サテラが姿を現す。これですべての魔女が集い、スバルがそこにいる。

「菜月くんと7人の魔女」

次巻が楽しみだ。







* 『山田くんと7人の魔女』

(2019-64 09-02)


2019年9月3日

6000番代多すぎ

  先日、ソニーが新製品、α6600とα6100の2機種を発表した。いずれもAPS-CフォーマットのEマウント機で、α6600はα6500の、α6100はα6000の後継機……でいいのかな? これに加えて今年の初めに発売されたα6400があり、α5000系の動きは全くなく、α7000は未だ登場せずで、ソニーはどんだけα6000の金型を使い回すのか(笑) ……実際には細かく変わってるんだろうけど。同じ6000番代ということで、極論を言えばいずれもα6000のバリエーション。いやまあ、用途や予算によって細かく選べるのはいいんだけど、ここだけがたくさんあってもなあ? しかも3機種とも今年発表発売だし、ソニーの考えることはよく分からん。画素数が私の好きな2400万画素クラス据え置きというところだけは高く評価したい。
  もしも買うとすればもちろんα6600。ボディ内手振れ補正が入ったことも大きいが、バッテリーがα7シリーズ用の中でも新しいZタイプに変更されたのも大きい。α7 IIIと共用できるのは何かと便利。まあ、予備が1個だけだと両ボディに入れてるのが両方同時に残量減った時に困るけど、両方同時に使うことはまずないから大丈夫? ただ、やっぱり要らないよなあと思うポイントも多い。レンジファインダースタイルは構えた時の安定感が一眼レフスタイルに比べて劣る。次に、デュアルスロットでないこと。そんなに壊れやすいカードを使っているわけではないが、それでもやはりいつかは壊れるもの。そういう時のためのバックアップがある安心感がいつしか日常になってしまっている。さらに、重量増でα7 IIIに迫ってしまったこと。前にも書いたが、使う場面があまり想定できないこと。値段が高くてそれ買うなら24mm F1.4 GMが欲しい等々。うん、(今は)いらんな。
  同時にAPS-Cフォーマットのレンズ2本も発売された。1本はF2.8の標準ズーム。Aマウントのを彷彿とさせる16-55mmのGレンズ。もう1本は70-350mmという5倍ズーム。望遠側の開放F値は6.3とここだけが残念。いいボディがあったら16-55mmが魅力だけど、ないわけだからレンズだけ買うのは考えられない。望遠も同様。
  以上、総じて「ソニー先生の次回作にご期待ください」という感じで、物欲に悩む必要がなくて良かったということにしておこう。

(2019-63 09-01)


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