橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2019年3月分

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平成31年3月31日

ここ2、3日の出来事

  去年、スマホじゃない方の携帯電話を機種変した。新しい機種には万歩計が付いていて、これがなかなか細かく記録されて面白い。何時何分から何分間で何歩歩いた又は走ったかとか、乗り物で移動したとかが記録される。月間で一番多く歩いた日に金メダルのマークが付き、以下3位まで銀、銅と続く。3月は初日に、普段よりかなり多く歩いて早々に金メダルのマークが(多分3日か4日頃になると、その時点での暫定メダルが付く)。4日も三百差ぐらいの僅差で銀メダル。今月はこのワン・ツーで決まりだな、と思っていたら、29日に歩き回ってそれを越えてしまった。機種変してからまだ半年程度の短い歴史だが、過去にないハイレベルな競争だった。
  30日は後輩が遊びに来て、ドミニオン他のゲームで盛り上がった。1月に同様の集まりがあったときは、私はトータルで圧勝。ドミニオンは多分5回ぐらいやって全勝。後輩が持って来た新しいゲームは1回目は2位だったが、2回目で優勝。ところが、今回はズタボロだった。ドミニオンは一度も勝てず、新ゲームもイマイチ。さらにはゲームの集まりの初期にやっていた『ニムト』を発掘したので、久しぶりにやってみたらこれがまた酷い負けっぷり。うーん、調子の波が激しすぎる(苦笑) 他はともかく、ドミニオンの敗因は概ね分析できたので、次回はこんな風にはならないぞ!
  31日は、うちの家恒例の所用。ほぼほぼ家の外には出ていない。

  というわけで、いつもの。流石に2月分のあれはやりすぎたというか、単純に疲れたので今回は通常モード。ちなみに今日の前置きは、ラストにちょっと関係します。

【ドラゴンボール】完全版23巻(既刊)
  前回のとこに書くべきだったんだけど、忘れていたので。当時引き伸ばしが酷いと言われていた『ドラゴンボール』だが、改めてみるとナメック星編終了が連載終了のいいタイミングだった。というか、鳥山明はやめる気満々でそういうシナリオにしてたんだろうなあ。
・悟空出生の秘密に続き、神様、ピッコロが地球に来た経緯も判明
・ベジータ編で、ピッコロの死により失われた地球のドラゴンボールが復活
・悟空、伝説の超サイヤ人化
・宇宙一のフリーザを倒し、悟空が宇宙一に
このチャンスを逃してずるずると続けてしまったのは良かったのか悪かったのか。現在の漫画事情を見ればドラゴンボールなんてまだまだ余裕の長さだが、ここまでのストーリーとこの後を比較して「蛇足だった」と言われるのは仕方がない。
  トランクス登場。そしてここから『ドラゴンボール』は平行世界の物語へ突入していきます(笑) ただ、これって漫画ではよくあること。例えば『ドラえもん』なんて丸々そうだからね。映画版の『ドラえもん』でドラミちゃんがパラレルワールドの解説をしてくれるシーンがあったけど、後から考えればあの話(タイトル忘れたけど魔界なんたらだったかと)以前にドラえもんの物語はそうだった。
  まあそれはさておき、トランクス登場はなかなかてんこ盛り。
・フリーザが生きていた
・フリーザの父親がいた
・トランクスが謎の新キャラとして登場
・しかもそのキャラが超サイヤ人化してめっちゃ強い
・悟空ついに帰還
・トランクス「未来から来ました」
・トランクス「父はベジータ、母はブルマです」
今頃のように気付いたのだが、フリーザが生きていて地球に来たのって、トランクス登場のインパクトを高めるためのダシに使われただけじゃないか(笑) ちょっと前まで宇宙一強くて多くの部下を従える悪の一味のボスだったのに、この扱いは酷い(笑) 『超』はトランクスにとって散々だけど、フリーザは出番ができて良かったのかな(映画? 映画は見てないので知らん)。
  トランクスの口から人造人間の存在が語られる。レッドリボン軍……って当時忘れかけていたよ。また懐かしいところから引っ張ってきたなー。今は読み返したから覚えているんだけど、人造人間8号、通称はっちゃんの“弟”たちなんだねー。今思うとここではっちゃんの出番があっても面白かったような気がする。もちろん戦力的には雲泥という表現も温過ぎるレベルの差があるけれど、人造人間ならではの秘密(弱点)を教えてくれる、とかね。
  3年後、に話が飛ぶ。ここでうだうだやらないのが『ドラゴンボール』のいいところ。悪夢の?人造人間登場。ちなみに、当時流行っていたコレクションアイテム「カードダス」の「ドラゴンボールZ」では、人造人間編で戦闘力に代わり「DP(デストロイドパワー)」が導入される。つまり、戦闘力は桁が増えすぎたので、ゼロの数を減らしたかったということだ(笑) もちろん本編では出てこない概念で、ラディッツ〜ナメック星編での「強さを数値にする」という試みをあっさりと切り捨てたのは、これまた鳥山明のセンスの良さだと思う。さて、あんなに強かったトランクスが恐れた人造人間が、大したことがない……という展開。悟空こそ心臓病に罹るタイミングがズレたものの、ベジータも超サイヤ人化して問題なし……と思われたのだが。完全版24巻に続く。

【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―】完全版15巻(既刊):☆☆☆☆
  前にも書いた通り、登場人物の過去が明らかになるシーンに燃えるクチです。というわけで、遂に語られる剣心の過去。人斬り抜刀斎というキーワードは幾度となく出てきたが、実際にどのように活動していたのか具体的な場面はほとんどなかった(剣心の夢の中で斎藤一と相対した時のみ?)。そして同時に明らかになった元妻の存在。年齢だけじゃなく結婚までしていたのか!!と当時かなりの衝撃だったね。しかもその女性を剣心が殺害したとくれば、もう二重三重のショック。我ながらこれで『るろ剣』を読むのをやめなかったメンタルの強さはなかなかのものだと思う(自画自賛)。ちょっと突っ込みを入れておくと、剣心の述懐のはずなのに、周りの人間が剣心を茶化すシーンが入っていること(笑) シーン自体は『るろ剣』っぽいが、その描写があるというのは漫画ならではと思う。
  割と真面目に突っ込みを入れたいポイント。剣心の頬に一つ目の傷を付けた男。剣心の亡くなった妻の元婚約者だが、剣心曰く「剣の腕前はさほどではなかったが、生きようとする執念はなかなかのものだった」――って剣心、知ってたんじゃないですかー! あの奥義執念の苦労は何だったのー!(笑)
  少し話を戻す。剣心を茶化した周囲の人間、それに怒った剣心が剣を抜くそぶりを見せたことに慌てふためく。「危ない危ない、あいつが人斬り抜刀斎なことを忘れていたぜ」、と漏らしているが、これはつまり、剣心は抜刀斎をやっていてもあくまで素の姿はあの剣心だったということなのだろう。抜刀斎稼業(?)はあくまで仮のものだった。じゃあ、漫画の時間で「今」の剣心がキレたら人斬りになっちゃうのはどうしてだろう……。回想シーンはこの後も続くわけだけど、その中で剣心はどんどん神経を擦り減らしていく。そのストレスが溜まりに溜まって剣心の根底に流れるものが「おろ?」から「殺す!」に変わってしまったのだろうか……可哀そうに。師匠! なんであのとき弟子をしっかり止めなかったんだ!!

  この感想文を書いていて納得行かないこと。「聖闘士」は「せいんと」で変換できる。「聖衣」もできるし何なら「冥衣」(さーぷりす)も。なのに「人斬り抜刀斎」が無理だった。何故だ……何故なんだー!

【ザ・ファブル】16巻(既刊):☆☆☆☆
【ザ・ファブル】17巻(新刊):☆☆☆☆
  派手な展開はなく、悪く言えば地味だが、じりじりとした緊張感の中物語が動いていく。遂に現れる山岡の部下、佐藤と同じポジションにいると思われる殺し屋が二人。この二人が一人ずつ帰国するという演出もなかなかに憎い。どうやらヨウコよりも強いようだが、果たしてどこまで強いのかが気になるポイント。
  山岡の部下の最初の一人、ユーカリ。真黒組の幹部、水野のアジトへ乗り込む。水野が用意した外部の殺し屋?に銃を向けられ、“つい”反射で撃ち殺してしまうが……ついで殺してしまう余裕のなさ?を見ると佐藤アキラよりも劣るのか。とはいえ、アキラも飲み屋で、ただの一般人河合に肩をポンと叩かれて反応しかけている。伝説の殺し屋なら、一般人が自分に触れようとしているその動きを察知して、「プロとして」スルーしても良さそうだったのに……。にしても相変わらずヨウコに騙されて酒に潰される河合くん。新アジトに連れてこられて殺される(た)二人組と言い、作者は何かこの手の登場人物に何か恨みでもあるのか(笑)
  前回、この漫画のラストに思いを馳せてみたのだが、今回の17巻の次巻予告を見ると次に大きな動きもあるようにも思える。今まで謎過ぎた仮称ファブルという組織の全容……とまではいかなくても、他の面子が姿を現した。普通に考えるとクライマックスに向かっているような感じもある。一方で、今終わると早すぎる気もする。確かに巻数で言えば、あと少しかかったとして20巻前後になる。頃合いと言えば頃合いなのだが、濃密だが展開の速さとしてはゆっくり目にも思えるこの漫画、20冊で完結となると短すぎる感じはある。まあ、下手に引き伸ばされて中身が薄くなるよりはいいのだが……。

【聖闘士星矢】23巻(既刊):☆☆☆★
【聖闘士星矢】24巻(既刊):☆☆☆☆
  ……訳が、分からん。

瞬がなぜハーデスなのか……ここにきてこのぶっ飛んだ展開、ハーデス編入って調子良すぎだろ車田正美!(苦笑) しかもパンドラがハーデスの姉だという。じゃあ一輝とも何らかの血の繋がりがあるのか? もう意味不明すぎ。
  最初に「瞬=ハーデス」であることを匂わせたのは、裁きの館のルネ……? この時はカノンの幻朧拳の影響かと思われたが、幻朧拳がどの時点でルネに決まったのかよく分からない。タイミング的には瞬の顔をよく見た後じゃないかとも思える。その前の“三途の川”の渡し守カロンも瞬の顔をよく見ているはずだが、気付かなかった。そこは冥闘士の中でも格が上の人間しかハーデスの顔を知らなかったってことだろう。ところで、裁きの館に関してはマルキーノが不憫。大して悪くないのに(確かに焦って大声出したのはマズいかもしれんが)ルネに処刑されてしまう。これ半分以上星矢が悪いよね(笑)
  というところで、瞬のピンチに颯爽とあの男が登場! 弟を愛する男フェニックスの一輝!……と思ったら教皇を詐称した男の弟のカノンでした。しかも黄金聖衣を纏って。よく見たら話のタイトルが『カノン!出陣』だった。ネタバレはやめろ……いや、タイトルを見落としてたから喰らってないんだけど(笑) 『出陣』という表現に相応しく、カノンはこの後大活躍する。こんなに強かったのか。せっかく星矢を始めとする青銅聖闘士の面々の場面が増えて来たと思ったのに、主役の座が再び黄金聖闘士に……この漫画のタイトル何だっけ(笑) カノンは終始星矢たちに冷たいんだけど、敵地にあって気が緩ませてはいけないという戒めだろうか。ところでカノン、どうやってこの場所来たんだろうね。そういやアテナが“死”んだときその場に居合わせたけど、シオンが星矢たちに「うろたえるな小僧どもーーー!」したときは既にいなかったはず。何故アテナの聖衣のことを知っている……この漫画、いろいろと細かいことを気にしない方が良さそうなんだけど(笑)
  そしてこの期に及んで新たな白銀聖闘士が登場。黄金聖闘士を凌ぐ実力とか、もう強さの序列がはちゃめちゃ(笑) そして24巻の最初に「冥界・地獄絵図」という明解ではない(笑)イラストが出て来る。うへー先は長いな、あと4冊で終わるんか?と心配したが、ここで一気にハーデスの元へとショートカットする。何のための地獄絵図だったんだ(笑)
  そして遂にハーデス降臨? 一輝の回想を元に考えると、それまで分離していた魂と肉体が一つにまとまったということか。そして、星矢を殺そうとしたラダマンティスを押しとどめる。「世は戦いを好まぬ」と。これが実は瞬の意志だったんじゃないかと思う一方、パンドラは「ハーデス様は心優しきお方」とも言っていたので、ハーデスの本心だったとしてもそれほど不思議じゃない。というか、「瞬=ハーデス」だったら、瞬同様にハーデスも平和を愛する性格なのかも(じゃあどうして地上を支配しようとするんだ?という話にもなるが)。
  次のシーンでは、カノンと残る青銅聖闘士の2人が合流している。一体この二人はそれまでどこにいたんだろう……あ、細かいことは気にしちゃいけないんだった(笑) 星矢や瞬もそうだが、結局エイトセンシズに目覚めたのか。そして老師はどこへ行ったのか。老師は後で出てくるとしても、エイトセンシズ云々は作者が面倒くさくなって描写するのを省略したとしか思えない……。
  先日、ラダマンティスのフィギュアの値段が高くてどうしてだろう、この後人気出る展開があったのかな……という話をしたが、ちょっとそれっぽい感じのシーンが2つ。ラダマンティスがパンドラに、「ペガサスはどうしたか」と訊かれて「コキュートスに始末しました」と答えている。実はこれ、生かしてるんじゃないかと推測。実際に始末するシーンがないからね。後のほうで「ラダマンティス! お前ペガサスをコキュートスに落としたというのは嘘だったのか!!」なんてシーンがあるかも。その後、アイアコスがカノンを一撃のもとに倒そうとしたときに待ったをかけたのも気になる。ラダマンティスを始めとする三巨頭はハーデスの秘密に何か気付いたようだが、それも関連しているのか。まあともかく、続きが楽しみだ。
  星評価について。23巻は冒頭のアケローンのカロンとの戦いのシーンがつまらなかったので減。ん? せっかくの数少ない星矢の活躍シーンなのに(笑) 特に関係のない用語の話。アケローンって言葉はエヴァ破で聴いたことがある。特に意味は追究しなかったが、ここでどういうものか知った。そしてカロン……はもちろんマリオ3だ。

  そういや「星矢」も単体だと変換できないな。「聖闘士星矢」なら出てくるんだが……不憫な主人公だ。

【宗桂〜飛翔の譜〜】1巻(新刊):☆☆☆★
  江戸時代を舞台にした将棋漫画。主役は九代目宗桂、と将棋は好きだが棋力はからきしの田沼勝助(但し剣の腕前は相当なもの)。1話で将棋がらみで揉めていた勝助を助けた縁で、将棋担当宗桂、荒事担当勝助、という感じで今後も話が進んでいく……と思われる。
  棋力の差は月とすっぽんだが、将棋が大好きという点で共通する2人。勝助は将棋の強い宗桂のことが羨ましいと思う。一方で宗桂は、勝助の自分の生まれに縛られずに生きている姿がまぶしく感じる。まあ、時代背景を考えると勝助が異端で宗桂が「正しい」んだけどね。その他、江戸時代では当然そうであることに現代目線でのあれこれが語られたりもするが、当時の人がどう思って日々を生きていたのか私には知る由もない。歴史研究家とかだと、当時の資料を読み込んで大体のことは分かっているのかもしれないけどね。そーいや学校の歴史の授業ではそーゆーことは習わなかった。興味があれば学校に頼らず、自分で調べるべきだけどね。あまり積極的には調べようとは思わないけど、もしそういうことに触れた書籍等に触れるチャンスがあったら、じっくり読んでみようと思う。
  1巻最終話にて平賀源内登場。冒頭から発電機っぽい何かで怪しげなことをやっていたので、大抵の読者は想像ついたと思うけど、私が確信を持ったのは浄瑠璃作家と福内鬼外の2つのキーワード。歴史に疎い私がなぜ平賀源内のそんなことを知っているか。「他の漫画」である(笑) 橘雪翼が変な知識を披露したら、数学と野球とカメラ以外では漫画が出所と推察して十中八九間違いない(笑) ちなみにその「他の漫画」が何かというと『パタリロ!』である。全盛期の同作はこうした豆知識満載で面白かった。もうちょい試験に出る内容を披露してくれていたら成績良くなってたと思うんだけど、試験に出ない内容だからこそ面白おかしくかけるのかもしれない。人生難しいね(って大袈裟な!)。

【あおざくら】11巻(新刊):☆☆☆☆
  評価はちょい甘。
  前半は開校祭の続き、そして後半はいよいよ岡上学生とのデート(?)。棒倒しは近藤が大活躍するのかと思ったけど、流石に一年坊にそこまでの場は与えられない。何か微妙な、しかし近藤らしいといえばらしい活躍で、無事優勝旗を勝ち取る。そのまま開校祭フィナーレの流れになるのだが……あれ? 土方の兄ちゃんの扱いはあんだけで終わりでいいのかな? また後日、別の流れでやるのかな?
  後半に入る前に、小話が挟まる。1学年と4学年の立場入れ替え……というどこかで見たような話(*1)。他の漫画だとギャグというかただのお遊びになるんだけど、防大の場合、近藤が感じた通りきちんとした“意味”があるように思えて仕方がない。4学年のように振る舞うためには、普段から4学年の指導の意味をきちんと把握していないとできない。その辺は坂木が外出点検のときに逆にいじめていたところからも伺える。加えて、2学年になれば新たに入ってくる1学年を指導する立場にもなる。その予行演習という側面もあるのではないだろうか。実際の防大にこうした“行事”があるのかないのか分からないが、この漫画でこうした話があるということは実際にあるんじゃないかと思う。そして実際にあるとすれば、なかなか考えられたイベントじゃなかろうか。
  岡上学生と食事に出かけることになった近藤。内恋を強く意識して、そして周囲から激しくプレッシャーを掛けられて……とまあ、予想通り過ぎる展開だが、岡上学生はそんな気さらさらなくて、ただただ真面目に近藤に相談事があっただけ。ですよねー。でもねー、内恋禁止(?)(*2)なのは分かってるはずで、紛らわしいことをするなよ、と。瓜田に履を納れず、ですよ。あ、近藤学生をいじめたかったとか?(笑)
  街中で事故の現場に居合わせ、救護する2人。そこに謎の人物が現れ……これでも自衛官と名乗った男は(確かに言われてもそうは見えない)、防大の指導教官に! というところで次巻へと繋がっていく。予告によると何と! 坂木の過去編が始まる!! そう来たか!!!

*1 多分色んなところにあるんだろうけど、目下思い出したのは『天体戦士サンレッド』のアントキラー&モギラ&モゲラ。
*2 禁止という表現もあったし、1巻で対番の松平先輩は「ダメではない」と言っていた気もする。さて。

【ブンゴ―BUNGO―】17巻(新刊):☆☆☆★
  ちょうどこの後読んだ『冒険王ビィト』のガロニュートのセリフを借りると「お前はどんだけ凄いんだよ!!」になる――ちょっと意味違うけど(笑) これ中学生の野球だよな? レベルが違い過ぎる……まあ漫画なんだけど(爆) 中学生の野球の漫画というと『ショー☆バン』ぐらいしか知らないけど、あれと比べるとちょっとインフレし過ぎ(もっとも『ショーバン』は軟式野球だった気もするが)。冷静に考えると、硬球打ってるだけで私からすれば異次元の世界で(軟式と比べると別物みたいに痛い)、中学生にこれやらすのって虐待にならないんですか?(笑) ついでにいうとキャッチャーもかなりしんどい。120km/hで飛んでくる軟球ですら、一般人にとってみればかなりの脅威なのに(もちろんキャッチャーミット前提での話)、それが硬球に代わると考えるともうこれはえげつない話。まあ、漫画(以下略)。
  上本牧との試合は両者無得点のまま話が進む。観客からすれば点が入らないしヒットもあんまり出ないしでつまらない試合かもしれない(笑) 漫画的には試合展開にほどよく選手の心理描写があって、引き込まれる展開。変にピンチがあったり得点シーンがあるよりも、「0−0」の試合の方がキャラクターに集中できて、私がよく言う「テンポ」が良くなるのかもね。
  この漫画の「もう一人の主人公」に近かったはずのユキオが冴えない。登場はしているのだが、心なしか存在感が薄い。いや、不調という形でクローズアップされてもね。17巻ラストでついに監督から交代を告げられる。さて、この後ユキオなしで勝利を目指すのか、それともこの“交代”は発奮を促すためのフェイクなのか。

【グラゼニ】15巻(既刊):☆☆☆★
【グラゼニ】16巻(既刊):☆☆☆★
  次の17巻で『グラゼニ』は完結し、『グラゼニ〜東京ドーム編〜』へと続く。この『東京ドーム編』の無料版を3巻まで読んでしまっているわけだが……セルフネタバレという結果に(苦笑) 夏之介はポスティングでメジャー、ではなくマイナー契約となりアメリカへ単身(?)渡るわけだが、残り1冊という状況を見るに1年間向こうで戦うことは出来なかったことは明白。こんなところでダイジェストで1年間を1冊で終わらす漫画じゃない。『東ド編』で某G……じゃなくてモップスの監督も「去年の優勝チームのセットアッパー」ってはっきり言ってたしね。となると、あと1冊でメジャー断念やっぱり日本に帰ってきます、からモップスとの契約、あ〜んどユキちゃんとの結婚、とかなり盛りだくさんということに。最後の最後で詰め込んできたなー。
  という17巻の話は置いといて(笑) ポスティングで海を渡ることになっちゃった夏之介。ダーティ桜塚の思惑通りということでここは概ね想像できる展開。ところがダーティが予想出来なかったのがメジャー契約してもらえなかったというところ。むしろこっちは読者が予想していたのではないだろうか(笑) 連載で読んでいたら間に時間があるので「これ絶対アカンパターンやで」って思ってたかもしれない。私は単行本で、しかも“3冊”(後述)だったからそんなんは考えんと一気に読んだけど(笑) ただ、こういうところは夏之介っぽい。これほどメジャーが似合わない野球漫画の主人公も珍しいんじゃないか?(笑) 悪い意味じゃなく、出来の悪い子ほど可愛い、っていうアレで、これはこれでこの漫画としては非常に好ましい展開……ってやっぱり褒めてはいないかな(笑) メジャー流のグラゼニもちょっと見てみたかった気もするが、それは夏之介には重荷というわけで、また別の機会に描いてもらうことにしよう。

  3冊の内訳。「野球繋がり」ということで、『ブンゴ』の発売日に『グラゼニ』も一緒に買ったんだよね。先日のクレジットの行数の話で「一行減る」と思って(笑) どーでもいいことだが、両者共に主人公は左利きの投手だね……。

【冒険王ビィト】9巻(既刊):☆☆☆☆
【冒険王ビィト】10巻(既刊):☆☆☆☆
  ガロニュートはなかなか見どころが多い。ビィトたちをおびき寄せて罠で一撃のもとに葬り去ろうとした。その時に使ったモンスター「破滅の恒星」は、空高く待機し、自爆的に落下してきて周囲に壊滅的ダメージを与えるというもの。『エヴァンゲリオン』の使徒(テレビ版だと第十の使徒「サハクィエル」、草は生えないよ)を連想する。形は全く違うんだけどね(形状で言ったら新劇では出てこないレリエルが近い……が、もちろん落下してきたりすることはない)。この漫画でヴァンデルたちは、モンスターを魔賓館で買っている。「破滅の恒星」は魔賓館で最も高い上に使い捨て、という設定。ガロニュート曰く、ビィトたちを倒したあとは魔札(お金)もモンスターも使い道がないんだから、全部使い切った、とのこと(ビィトを倒せれば8つ目の星が手に入り、ヴァンデルの頂点に立つことになるから)。ゲームなんかでプレイヤーは2つのタイプに分かれる。「ラストエリクサーが使えるか使えないか」。つまり、レアアイテムの消耗品を惜しんで使えないタイプか、それとも機を見て使えるのか。私は使った記憶がありません(笑) ガロニュートはきっと使える側の人間(?)なんだろう。
  もちろんだけど、ビィトたちはガロニュートの“ラストエリクサー”を凌いで生き残る。この戦いがガロニュートにとってのラストバトルになることにはおそらく変わりはないが、ビィトたちの戦いはまだまだ続くんだぜ! 計画通りに行かなかったことに怒り心頭のガロニュート、体内に備えたブロックをすべて射出し身軽になる。ビィト曰く「速さだけは並以下だったはずなのに!」。錘がなくなって本来の強さに、というのは『ドラゴンボール』っぽい(笑) 圧倒的スピードとパワーでビィトたちを圧倒。そのまま素直に勝ちに向かえばいいのに……余裕が命取りとなる。
  というところで11巻へ続く。ここらで不安になってきた。ガロニュートを始めとする7つ星は6人いるようで、ビィトは全員ではないにせよ彼らを倒さないといけない。現在既刊は13巻までで、最近続きが出てない様子(一昨年ぐらいに連載が再開したとか何とかで13巻が出たようだが、その後は……?)。ガロニュート戦がようやく次で終わるとしても、その次が2冊ちょっとで片付くとはちょっと思えないのだが。これ、むちゃくちゃキリの悪いところで終わってるんじゃないのか?? 連載が順調でないことは知っていたが、せめて小区切りぐらいは付けたところでストップしていて欲しいのだが……。という流れのついでで、対七つ星戦の順序で気になることが。まず一番手は、順番を決めるゲームでイカサマしたガロニュート。これはそれまでの展開から行っても順当。二番手はバロン。確かグリニデ戦のときにちらっと出てたような? 三番目は新登場のヒスタリオ。四番手は登場済みのノアだが、争いごとを好まないとかで棄権。次がいよいよベルトーゼ。そして最後がガロニュート前哨戦で助け船?を出してくれたロディーナ。まず、ノアが最終的にどういうポジションになるのか。敵ではあるが戦わないままという特殊な立ち位置になるのか。そして最後のロディーナ。なぜこの女性が最後なのか。宿敵ベルトーゼを倒したらこの漫画は終わりではないのか。ロディーナも何か訳ありでノアと同じく戦わないままになるのだろうか。今パット思い付く展開では、実はロディーナはベルトーゼのことが大好きで、ベルトーゼに加勢し、先に倒されてしまう……というもの。ま、私の予想は大体外れるので(笑) そんなわけで非常に気になるけど、この漫画現状から考えると未完で終わる可能性もあるんだよなあ(苦笑)
  魔賓館の館長、シャギーが使っていた扉……どこでもドアっぽいんだが、いいのか?(笑)
  「取られたら取り返しゃいい」と迫真の表情でポアラが言うシーン。この後「うちのリーダーならそう言うわ」と笑顔に変わって続けるのだが、キッスの言う“女ビィト”がよく理解できるシーンだった(笑)

  『賢者の学び舎』を買ってない。理由は……発売日、外出先からの帰りに近所の本屋に寄ったのだが、売っていなかったのだ。それが29日で、翌日は後輩と遊ぶ約束があって、31日も買いに出掛けられなかった。冒頭の前置きはそういうことです。ちょっと記憶があやふやなのだが、2巻も近所の本屋に置いてなかったんだったかなあ。以前店員さんに、置いてないのは売れないと見てのことなのか訊いてみたのだが、返答は意外なものだった。「発注はしてるけど、部数が絞られていて発売日は小さな書店には回ってこないことがある」とのこと。電子書籍を買う人が増えて発行部数減らしてるのかなあ? と、私もそっちを買うことが増えたのでそう思う。
  春休みが始まったので、ヨドバシカメラの電子書籍ポイントアップキャンペーンを期待していたけど残念ながらナシ。次あるとすれば10連休のあたりか? もし33%還元になっていたら、多分『聖闘士星矢』『グラゼニ』『ビィト』の予定を各1ヶ月分前倒しして、かつ『ファブル』の次に買う候補のいくつかを試し読みっぽく1冊ずつ買ってみるつもりだった。やや残念だが、当初の計画通りということで。
  見落としがなければ、4月も2月に引き続きオール紙書籍で本屋に漫画買いに行くのは2回。『Dr.STONE』『ドラゴンボール超』『リボーンの棋士』『正直不動産』の4冊。細かいことだが、4月回しとなった『賢者の学び舎』はヨドバシ実店舗で買うことになると思う(つまり本屋ではない)。その他既刊は、完全版2冊と『聖闘士星矢』『冒険王ビィト』を各2冊ずつ、『グラゼニ』は最終巻と、そして次シリーズの同『〜東京ドーム編〜』の4巻の予定、『ファブル』の分は、いくつかある候補の中から……ほぼ内定しているのだが、途中で気が変わるかもしれないので名前は挙げない。ちょっと毛色の違う作品になる予定――って、候補の上位のほとんどが毛色違ってるんだった(笑)

(2019-24 03-06)


平成31年3月28日

実は酒に強い橘雪翼

  私は基本的にお酒を飲まない。以前話をしたことがあるが、「アルコール依存症チェックシート」なるものをやってみると、「要注意」と出る。内訳はこうである。

「酒をやめる必要性を感じたことがある」→はい
「飲まないほうがよい生活が送れそうだと思う」→はい

お酒を飲んでもおいしく感じないし、酔って楽しいとも思わない。以前は「適量のアルコールは健康にいい」とされていたようだが、近年の研究で「微量でも健康を害する」という発表もあるようだ。美味しくないし楽しくない、おまけに体に悪いのなら飲むのをやめるべきだ、飲まない方がいい人生を送れそうだ、と考えるようになった。以降、ほとんどお酒を飲んでいない。そんな私は、チェックシートのこの2つの項目に「はい」と答えるのだが、そうすると「アルコール依存症に気を付けたほうがいい」と診断されるのだ。
  お酒を飲まなくなった私。身の回りの人間はどうやらある種の誤解をして「橘雪翼は酒に弱い、だから飲まないんだ」と思っているようだ。強いか弱いかで言えば弱い方だとは思うが、一杯二杯飲んで潰れるほど弱いわけではない。けど、説明するのも面倒だし、勧めらていちいち断るよりははるかに楽なのでそのままにしている。酒に強いことがステータスとは思わないので、酒に弱いと思われても平気である。そんなある日、私は気付いた。むしろ私は、酒に強いのでは?
  これまた聞いた話なのだが、アルコールの依存性は大麻か何かより強いという研究があるらしい。これを以て「大麻はアルコールよりも安全だ」とする説には同意しかねるが、アルコールが世間で思われているよりは危険性の高い物質かもしれないことには留意すべきだろう。さて、その依存性についての話だ。専門外なので詳しい話は出来ないが、アルコールを飲むと脳がそれを「報酬」と認識して欲するようになるらしい。軽度では問題にされないが、ある一定の限度を超えた人を「依存症」と診断して治療の対象とするのだろう。社会的にはある程度のところで線引きしているが、極端な解釈をすると、アルコールを好んで飲む人は大なり小なり「依存している」と言っていいのではないだろうか。「酔うのが楽しいんじゃなくて、お酒の味が美味しいんだ」と反論する人もいるだろう。残念ながらそれは言い訳のようにも聞こえる。本気でそう思っていても、アルコールを欲する脳が本人にも分からない無意識のレベルでそう認識させているだけかもしれないのだから。さて、ここからいよいよ本題の「橘雪翼、酒に強い説」のお披露目だ。
  最初の方に「お酒を飲んでもおいしく感じないし、酔って楽しいとも思わない」と書いた。つまり、飲んだことがある、ということでもある。生まれてこのかた口にしたことがない、というわけではない。何度かは私の脳はアルコールに“浸食”されて、その誘惑に身を晒しているはずである。なのに私はアルコールを欲しない。お酒を飲まない人生を選択している。無理に我慢しているわけでも敢えて苦行に身を投じているわけでもない。強がりでもなんでもなくて、純粋にお酒を飲みたいと思わない。依存性のある酒の“味”を知っているはずなのに、だ。これがどういうことか考えてみると、得られる結論は一つ。「酒に強い」のだ。強い、即ちアルコールの依存性に耐性があり、断酒しても何の未練も苦しみも感じない。たくさん飲める人を「酒に強い」というが、何とまあ皮肉な表現だろう。誘惑に負けてただただアルコールに溺れる弱者にすぎないのに。
  って他の人、特にお酒好きに言ったら反論されていろいろ面倒なので、この話は侃侃諤諤の中だけに留めておく。何もわざわざ諍いに身を投じることはない。これからも「橘雪翼はお酒に弱い」と思われておこう。

(2019-23 03-05)


平成31年3月20日

鉄道模型メーカー製品あれこれ

  下書き塩漬けにしていると状況が変化したりするので、何度も書き直すのも面倒だからここらで載せてしまおう。新しい話題から順に並べ直したので、後に行くと古くて「今更感」が漂っております(笑)
  グリーンマックスが台車パーツの値上げを発表した。思えば私が鉄道模型の道に入ってから今までずっと(20年以上)値上げしてなかったと思う。いくら旧態依然の製品(悪く言えば旧世代の遺物)だからって、今の今までそのままの値段で売っていたのはこのご時世にあって驚愕に値するとも言える。そこでいきなりお値段1.5倍は少々極端な気もするけど、元値は安いし、今の今まで値上げしてなかった分と思えば妥当なのかな。でも出来れば、阪急電車用の台車はグレーを以前のものに戻して(最近再生産されたのは色が濃く、同社のねずみ1号の塗料と合わない)、4両分ぐらいをワンパッケージにまとめて割安にしたものもラインナップしてくれると嬉しい。
  トミックスが「ファーストカーミュージアム」という、Nゲージの先頭車1両だけをパッケージにしたものを販売するらしい。鉄道博物館の展示のような雰囲気で、自分のデスク回りで車両を展示する……そういう趣旨のアイテムだ。トミーテックの方では、JR東日本管内で同様の鉄道コレクションを発売しているようだが、こういう需要があるのか、それとも先細りの業界にあって需要を掘り起こしているのか。鉄道模型界ではどちらかというと、「鉄道模型は走らせてナンボ」という主張の方が多い印象を受けるが、私は真逆で「飾るだけでもアリなんじゃないか」と考えている。トミックスやトミーテックの新機軸の製品は走行に関しては考えられていない構成で、故に前者には受け入れられないと思われる。というか、現在鉄道模型を楽しんでいる層ではなく、鉄道に興味があって模型にも興味はあるが、昨今の製品は高すぎる、走らせる予定もないから編成にしなくてもいい……という人を狙ったものだろう。もちろん私にも買う予定は全くなく、そういう意味では興味はないのだが、模型の裾野が広がるという意味では売れるといいな、と思わせる新製品だ。でも税抜3400円ってどうなんだろうね。模型やってない人に「高いな」って思わせちゃう価格設定のような気も……。
  GSIクレオスが、特色カラーとしてE5系新幹線用の塗料3色を発売したようだ。限定生産とのことだが、はてこの塗料、一体どこに使うことを想定しているのか。Nゲージ界では2社から完成品が発売されており、尚且つ入手難ということもないはず。その次に普及しているHOにおいても、市場在庫潤沢ではないものの大手メーカーの製品がある。現在の鉄道模型界で最も普及している2つのスケールで、E5系をわざわざ自作する必要性は薄い。となれば、この塗料を使うとすれば完成品をわざわざ塗り直すとか、あるいは他の何かをE5系カラーにしたい場合に使うわけだが、いずれにしてもニッチな需要と言わざるを得ない。どこかのメーカーがE5系のプラモを発売するのに合わせて、とかだったら面白いのだが、現状そんな話は聞いていない。なぜこんな商品が登場するのか不思議で仕方ない。でもまあ、何となく買っておいても悪くないと思ってる。塗料3本ぐらい安いもんだし、“何か”に使えるかもしれないし、使えなくても特に困らないからね。
  ポポンデッタの新製品の延期が発表された。当初は2月に南海こうや号が、3月に阪急の最新型車両の1000系、1300系が発売されるはずだった。鉄道模型は大抵そうなるし、試作品の写真がなかなか公開されないので延期自体は特に不思議ではなかった。けれど、発売直前になってようやく、それも三ヶ月もの延期が発表されるのは……内部で何かが上手く行ってないのかなと勘繰ってしまう。阪急の次に発表された新製品はJR九州の305系で、予定時期は少し間を置いた6月だった。実を言うとこの“三ヶ月飛ばし”を見た時点で何らかの事情があるのではないかと怪しく思っていたのだが、まあなんていうか、悪い予感に限って的中するね。もちろんだけど、305系も当初の予定通りの6月には間に合わないと思ってる。さらにアレなのが、延期と(多分)同日にさらに次の製品の予告があったこと。このタイミングで告知済みの予定品を増やすという神経の太さに驚く。本当に大丈夫なのか? 本当に製品を世に送り出せるのか? 最低でも一つ、南海を発売するまでは“封印”しといた方が良かったんじゃないか? もちろん発売が多少延期されようが、無事にきちんとしたものがユーザーの手に届けられるのであれば全然問題ない。けれど、今はただただ不安でしかない。
  本日最後の話題。もう結構前の話になってしまうが、鉄道コレクションの阪堺電車の新ラインナップが発表された。集めているので嬉しいんだけど、また値上げされている。第一弾は1800円だったが、第二弾で2200円に、そして今回は2500円だ。3年未満という期間での40%近い値上げは、消費税も裸足で逃げてくアップ率だ。他の鉄コレも徐々に上がってはいるけどこんなに酷くない。1両で完結するタイプの車両なので、率はアレでも金額上ではまだ我慢の範囲内。だから買う予定にはしているのだが、その辺まで見越した上で値上げされたような気もするので内心は穏やかじゃない。

  塩漬けにしている間に、「ファーストカーミュージアム」が正式発表され(当初はシリーズ名も未定だった)、クレオスの特色カラーが発売されたようだ。ポポンデッタの新製品延期も随分昔の話に思える。「ああ、そんなこともあったなあ」と。実は「最近の鉄道模型の新製品って手抜きが多いよね」って話題もあったのだが、先日先輩にほぼ全否定されてしまった。「前の製品の色替え構成変更だけに見えるかもしれないけど、実際は細かいところ作り分けてる製品多いから頑張ってる方だと思うよ。」と。はい、そうです、私が無知&興味ない車両だったからそう思えたようです。そんな私が最後に買った新製品は、昨年末に発売されたトミックスの253系成田エクスプレス。次に買う予定にしている新製品は5月予定のカトーICE4かトミックス223系2000番代あたり。本当はポポンデッタのが挟まるはずだったんだけど、先述のように綺麗に抜けてしまった。こんな状況で、何と1〜4月までの4ヶ月間に発売される新製品に興味なし。こんなのは鉄道模型始めて以来、初期の頃を除くと初めてのことのような気がする。但し、カトーの欧州型がそろそろ発売されてもおかしくないはずで、他にも欧州からいつ飛んできてもおかしくないのもあるんだけど……。

(2019-22 03-04)


平成31年3月6日

物欲せめぎ合いモード

  α6400がどーのこーの言ってる裏で、もう一つのプロジェクトが進行していた。「うろたえるな小僧ども!」のアノ人、『聖闘士星矢』のシオンのアクションフィギュアがタイムリーにも発売されることを知って欲しくなった。その昔、私が子どもの頃、『聖闘士星矢』のそういう玩具があって、いくつか買ってもらって持っていたのだが、まさか今もクオリティを高めて?シリーズが続いているとは。どうやらターゲットは大人のようで、それもそのはず、『聖闘士星矢』のファンのメイン層は若くても30代ぐらいだろう。値段帯もそれぐらいを狙った1万円前後の商品らしい。新たに発売されることになったシオンは冥衣版で、教皇時代との2体セットだと17000円ぐらい、単体だと10000円ちょい。発売は7月予定らしいのだが、どうも受注生産っぽいので発売されてから実物見て悩むという戦法は取れない様子。締め切りがいつか忘れたけど、今決断しないとダメということ。同シリーズで他のキャラクターが売られてないか調べてみたのだが、軒並み全滅。某Aとか某Yのマーケットプレイスでプレミア価格で買うしかないようだ。
  そういや某ヨから始まる家電量販店に陳列してあったよな……と見に行ったのだが(実はα6400触った後に行っている)、展示のみで販売はありませんとのこと。黄金聖闘士たちがずらっと並ぶ様子はなかなか壮観。全部揃えるのは厳しくても、ムウとかシャカは欲しいなあ……。帰ってからもネットであれこれ調べつつ、欲しいなあと指を咥えて見ているうちに発見したのが、このシリーズの特集を組んだムック。定期的に刊行されているようで、フィギュア本体の代わりにこうした書籍が1冊あれば物欲が抑えられるんじゃない? ということで早速買ってみた。但しこの作戦は非常に危険でもある。読んでいるうちに逆に全部揃えたくなる誘惑に駆られる恐れもあるからだ。結果は――非常に危険な本だった。但し別の意味で。ネタバレを喰らってしまう(笑) お願いやめて! まだハーデス出てくるところまで読んでないの!(笑) なので極力文字は読まないことにした(笑) 一通り目を通した結果どうなったのかというと、物欲は本を見る前と特に変わらず。1つでいいから欲しいなあ。というわけで、今度は悪足掻きで日本橋へ行ってみた。どこかのお店で1つでいいからぽろっと売れ残ってないかなー、なんて淡い期待を寄せつつ。もちろん結果は惨敗。というか、フィギュア売ってる店が思ったより少なかったような。全店は回れてないと思うけど。中古屋で「新品未開封」のものが倍から3倍程度の価格で売られているのを発見した他は、可動式ではないシーナリー付き?のちょっと安っぽいやつがあった。某ヨにもアイオリアが残っていて、どうやらそっちのシリーズは人気がないらしい。日本橋でも半額以下になってたり……迷ったが、安物買いのなんとかになりそうだったので手を出さずに帰って来た。
  で、実は某ヨで現物を見てちょっと思ったのだが、ネットで製品画像を見たのと比べると……ちょっと安っぽい。ネットの画像だと金キラでカッコいいのだが、実物は角度によってメッキっぽさが気になる。実際メッキなんだろうから仕方ないけど。定価だったらまだしも、プレミア価格払ってまで手に入れるものか……? そう思うと抑制側が強く作用し出した。日本橋の帰りに(後日話をするあるものを買ってから)もう一度現物を見たのだが、やっぱり銭闘力1万のあのお方2人分に値するとは思えない、という結論に落ち着いた。その余力があるなら、別のものに振り分けよう。
  で、返す刀で例のアップル製品を見に行った。物欲対象外にはなったんだけど、一度ぐらいは見ておこう、と。1階のアップル専門ブースに行ったら……ない。パッドとフォンとマックはあるけどポッドは見当たらない。これは3階のオーディオフロアか?と上ってようやく発見、したはいいが売り場は小さく、そして人気がない。1階にはわらわらいたのに。この不遇な扱いは何? 可哀想でそれだけで買っちゃいそう。実際触ってみると、その軽さに驚いた。これはイイ。やっぱり欲しい(再燃)。残念ながら赤はやっぱり直販限定っぽいが、青も充分綺麗だった。ポイントが貯まるアテがなくなってしまったが、一応頭の片隅には置いといて、10月までに貯まったら再検討してみよう。



  聖闘士聖衣神話シリーズ諦めた代わりにiPod touchが再度欲しくなったら、差し引きマイナスじゃねーか!!

(2019-21 03-03)


平成31年3月5日

α6400触って来た

  いつもの通り、某ヨから始まる家電量販店にて。大まかなところではα6300やα6500と同じ。一番気になったのはシャッターの感触で、悪くはない。α6300よりはα6500に近い気がしたけど、α6500ともまた少し違うような。α6500をベースにちょっとだけチューンした? この辺はカメラ雑誌にもあまり書かれてない部分なのでよく分からない。ボディの重量が違うので、シャッターの振動のグリップ部への届き方が違うだけかもしれない。売りであるAFは、まあ確かによく食いつくかも。実際に撮影した画像を確かめたわけじゃないのでそこは買ってみないと良く分からない。以上、想像していた通りの雰囲気で、手に取ってみて「やっぱり欲しい!」と思う可能性も頭にあったのだが、当面は静観という気持ちに変化は起きなかった。キャッシュバックキャンペーンが終わる前にもう一度検討してみるけどね。
  ついでに他社のカメラも見て来た。パナソニックのS1と間違えてG9を手に取ったのだが……ファインダーやシャッターの感触が良かった。さすが結構お値段するだけある。私はマイクロフォーサーズの画質に気になるところがあるので買わないけど、パナソニックが頑張っていることが伝わった。ちなみにS1と間違えたのは、展示台でSシリーズの大々的なアピールがしてあったから。その手前にG9があったら、興味ないメーカーのカメラだったら間違えるよね(地味に酷い言い方)。さすが値段だけのことはあるなあ、と思って台に戻してG9であることに気付き、「ま、まあ、G9も結構お値段するし(震え声)」と心の中で呟いた。ちなみにパナソニック好きな後輩がG9を買ったようだ。いい買い物をしたと思う。続いてニコンZ7。前にも触ったことがあるのだが、やはりシャッターの感触はいい。D810と似た感じで、しっかり感の中にも柔らかさというか、上質さが感じられる。シャッターを押すのが楽しい。そしてOM-D E-M1X。これもシャッターを押していて心地よかった。デカ重高三拍子揃っているが、プロ用一眼レフと比較するとお手軽レベル。マイクロフォーサーズが視野に入っていれば以下略。オリンパスはかつてOM-3Tiと4Tiを愛用していたが、実のところシャッターの感触は小型化の犠牲になったのか良いとは言えない。今、こうしていいユニットが作れるというのがどことなく嬉しい。
  以上、言いたいことが想像できると思うのだが、「ソニーに足りないのはシャッターの感触の良さ」が本日の結論。割と本気で真面目な話、将来的にEマウントを捨ててニコンに再移籍するのもアリかもしれないと思う。FマウントレンズはZの方が使いやすいだろうし、EマウントレンズもTEACH ARTがアダプターを作ってくれるらしいし、Z検討の余地は大いにある。まあソニーは言うだろうけどね、「これからは電子シャッターの時代です」って。何も急ぐことはないので、5年後、10年後に手持ちのカメラが不調もしくは陳腐化が激しくなってから、その時の情勢に応じて身の振り方を考えるさ。


――被写体と相対しているときに、ファインダーの見えやすさはともかくシャッターの感触が気になるようではまだまだ未熟。筆を選ぶ暇があるなら書をしたためよ。

(2019-20 03-02)


平成31年3月4日

梅が咲いた

  そういや一昨日は私にとってD810の3周年記念日だったのに、特に何もしてないや。1日はD810持って出歩いてたんだけど、残念ながら傑作のようなものは撮れなかった。今日は今日で撮影に使ったのはα99IIだったし。

(2019-19 03-01)


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