橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成20年12月上旬分

▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲

平成20年12月10日

  「金本位制」の見出しに一瞬、阪神がらみの記事かと勘違いしてしまう橘雪翼です。

  風邪、まだ治らず。

  今日の新聞に、国際学力テスト(正式な名称は知らない)の結果が出ていた。文科省によると「学力低下に歯止めがかかった」そうだが、いかに子どもたちの学習意欲を向上させるかに問題が残るとか。
  さて私は、こう書くと自慢っぽくなってしまうが、学力という点では小中高の頃はかなり控えめに言っても平均をかなり上回っていたはずである。地歴公民はちょっと自信がないが、代わりに理数系がそれを補ってあまりある(あくまで学力という話で、理数系が得意だったら社会ができなくても問題ないと言いたいわけではない)。では、学習意欲があったか?と言われると……………………ちょと自信がない。自発的に教科書開いて問題集解いて鉛筆(シャーペン)を紙に走らせていた、とは言い切れない面がある。小学校の頃は親にやれと言われていたから、中学時代も成績が低下すると怒られるから、高校時代に入ってようやく大学という目標ができたものの、積極的というよりはむしろ追い詰められてのことのような……。だから当時こういう調査があって「勉強、好き?」と問われれば「嫌い」と答えていたような気がする。勉強が好きに越したことはないが、好きでも嫌いでもやらなくてはならないことが世の中生きていればいくらでもある(勉強は強制されてやるものだから云々の議論は今日はしないことにする)。「勉強が嫌い? それは良くないから勉強が好きになるように努力しましょうね」というよりは「嫌いでもやらなきゃいけないことだから頑張りましょうね」の方が、人間の生理的欲求に照らし合わせると自然な気がする。日本の子どもたちの学習意欲は低いようだが、それでも成績上位をキープしているのならそれはそれで良いことのようにも思える。もちろん、一時よりは下がっているようなので挽回に向けての取り組みは大切だが。
  ところで、日本の子どもたちが勉強を楽しいと感じない理由は……全てではないにせよ、テレビや漫画、ゲームにインターネット、ケータイの存在があるだろう。学問も理解する過程、新しいことを知る過程というのは楽しいはずなのだが、単純に今挙げたような娯楽の方が即効性があるというか、刹那的にせよ刺激的な楽しみである。今回の国際調査は、小学校36、中学校48の国や地域(って書いてあったけど、地域というのはどういう区分だろう)が参加しているようだが、おそらくは日本はその中でも最先端を行く国であろう。過半数の国と地域で……先ほど挙げた娯楽は少ないと思われる。他に楽しみが少ないのなら勉強の楽しみが上位に来るはずである。逆に日本では、遊びの刺激が大きいために勉強の面白さが大したことないように感じてしまう。新聞の報道で見る限り、日本で子どもたちが学問に興味を持ってもらうようにいろいろと工夫する取り組みがなされているようだが……正直、今ある数多の娯楽には到底勝てそうにもない。学問の楽しみと言うのは、ある程度じっくり時間をかけて、己の頭を働かせてようやくじわじわ分かってくる物である。さっきも書いたように、現代の娯楽はその場ですぐさま脳を直撃するわけである。この差はちょっと埋めがたいのではないか。娯楽はここ10年20年のハードの進歩と比例するかのように革新的に変わってきた。他方、小中高における学問の習得というものは、個人個人が一つ一つのことを段階を踏んで理解していかねばならない以上そう大きく変わるものでもない。10年ぐらいでコンピューターの処理速度は大幅に上がったものの、人間が投げられるボールのスピードはせいぜい1割程度増しただけに過ぎない(でも身体能力はスポーツ科学のおかげで少しずつ上がっている。頭脳は……?)。そういう意味では娯楽の楽しさに学問の楽しさをぶつけるのは賢い作戦とは言い難い。じゃあどうすればいいのかというと、話が短絡的かもしれないが子どもが知る娯楽を減らせばいい。子どもが娯楽の味を知っているからそれに対抗しなくちゃいけないわけで、そもそもそれらに接する機会がなければ学習の順位は相対的に上がるはずだ(下がらない、と言った方が正しいか)。子どもにゲームを与えない、これが学力向上の特効薬。と私は思う。


平成20年12月9日

弱体化

  今日の目覚めは最悪だった。悪夢を見たわけではなく、喉が痛くて目が覚めた。実は昨日の晩から調子が悪かった。もっと言えば2日前から風邪っぽかった。既に今冬2度目の風邪である。昨晩の何がいけなかったのかというと、晩御飯の後に風邪薬を飲むのを忘れていた。風邪のことを忘れるぐらい調子が良かったのだが、油断したのがいけなかった。夜、喉に違和感を覚えて、まだそこで母親からもらったトローチの存在を思い出してればましだったのかもしれないが……。しかし喉が痛くて目が覚めるだなんて最悪もいいところである。時計はよく見ていないが、まだ薄暗さが残っていたからかなりの早朝である。そこでようやくトローチを取り出して、布団の中で舐めながら横になっていた。昼頃には随分マシになって、食欲にも影響がなかった。のだが、声を出す時変な感じがして、どうにもイマイチ。晩御飯の後熱を計ってみたのだが、こちらも異常がなし。喉だけが際立って調子悪い。にしても、こんな短期間で2度も風邪を引くとは……。一時期の馬鹿っぷりが懐かしい。

  私はDSi(Nintendo DSの新型機)にはなんぞに興味がないのだが、Joshinからメールが来た。何でもプレミアム会員限定で数量限定販売だとか(というほどあれは品薄なのか?)。何となく販売ページへのリンクをクリックしてみる。値段表示の下には「ログインすれば、特別価格でご提供!」とあった。買う気は全くなかったのだが、どれほど安いかには興味が沸いた。というわけでログインしてみると……18,900円。ログイン前と値段変わらんやんけー!
  なお、こういうときは慌ててログインボタンを押してログインしてはいけない。メールが偽装メールで、サイトが悪質な偽物である可能性があるからだ(カテゴリ的にはフィッシングになるのかな?)。メールの送信元やサイトのURLをきちんとチェックすべし。自分のブラウザのブックマークなり何なりしてあるところからログインするのも安全策だろう。

  で、また京都から電話が。なかなかに良い傾向である。


平成20年12月8日

  昨日の話の続き。といってもマイクロエースの鉄道模型……じゃなくてマイクロフォーサーズの話ではなく、手ブレ補正の話だ。後輩が使っているカメラは、残念な事にキヤノンのEOS 20D(どこが残念かよーく考えてみよう)。そして、大口径標準ズームレンズ(24-70ミリF2.8)を使っている。そして、不思議なことにキヤノンの大口径標準ズームレンズには手ブレ補正が付いていない。関係ないけど、キヤノンは手ブレ補正システムを「IS」と呼んでいる。「Image Stabilizer」の略だ。綴りはテキトーなので、英語のテストでこれをそのまま書いても正答を保証しない、と書こうとしたのだが、自信がなさすぎるので調べて正しい綴りに直した(つもりである)。少し前まで、大口径標準ズームと言えば28ミリスタートが普通だったのを、最初に殻を破ったのがキヤノン。24ミリスタートの大口径標準ズームを発売。私の記憶が正しければ、この後レンズメーカーのシグマが続き、去年、ニコンとソニーが相次いで同様に24-70ミリのレンズを発売した。うーん、最近記憶があやふやなのでちょっと違うかもしれないけど。さて、実は、ニコンの24-70ミリF2.8にも手ブレ補正が付いていない。余談だが、ニコンの手ブレ補正システムは「VR」という。何の略か忘れたのでニコンのサイトで調べると、「Vibration Reduction」らしい。綴りはニコンのサイトが間違えていなければ正しい物だろう。ついでに、シグマは「OS」――もちろんウィンドウズとかマックOSのことではない――「Optical Stabilizer」、パナソニックは「MEGA O.I.S.」、多分「MAGA」はギガとかテラのメガだろう。「O.I.S.」は良く分からないが、「Optical Image Stabilizer」?だろう。ペンタックスはボディに手ブレ補正機構が入っていて「SR」(Shake Reduction)。同じくボディ内組のオリンパスとソニーには特に名称がないようだ。かつてのコニカミノルタは「AS」(Anti Shake)という名前が付いていたが、コンパクト型のみで一眼レフにはどうだったかな……。
  さて、そんなわけで、現在35ミリ判フルサイズの受光素子を採用したボディを発売しているキヤノン、ニコン、ソニー、この3社が共通して発売している24-70ミリF2.8というスペックのレンズには共通して手ブレ補正機能が付いていない。ソニーのデジタル一眼レフの全てに手ブレ補正機構が入っているので、ソニーのレンズに手ブレ補正が付いていないのは当然なのだが……キヤノンとニコンは意外。キヤノンは一番最初に発売しているのでまだ良いとしても、後発組であるニコンのレンズに付いてないのは「?」。しかし、調べてみると結構意外なことが分かった。キヤノンもニコンも軒並み広角系のレンズには手ブレ補正が付いておらず、標準系であっても普及タイプを始めとするアマチュア向けのレンズにしか搭載されていない。逆に望遠系は、新しいモデルには全て搭載されている(と思われる)。800ミリF5.6みたいに、どうやっても手持ちで撮影しそうにないレンズにもきちんと入っていた(笑) で、また話が脇道に入る。キヤノンの、APS-Cサイズの受光素子を使う本体専用のレンズは……「EF-S」という名前で始まる。一方、ニコンは間に「DX」という文字が入り、「AF-S」で始まるレンズは(-Sというのは)超音波モーター搭載であることを示す。キヤノンがわざとぶつけたのかどうか知らないが、傍から見れば紛らわしいっちゅうの!(笑) ソニーは「DT」から始まるレンズがAPS-Cサイズ専用で、超音波モーターは最後にSSMが付く。書き忘れたが、キヤノンの超音波モーター搭載レンズは最後にUSMが付く。そしてニコンの手ブレ補正を示すVRは、最後に付いたりAF-Sの次に付いたりと一貫性がない。レンズメーカーでは、シグマがDC(APS-C専用)、HSM(超音波モーター搭載)で、DGは「デジタルカメラでの使用を考慮して設計した35ミリ判でも使えるレンズ」になっている(ややこしい)。タムロンがDi II(APS-C専用)、後ろに「II」が付かないDiは「デジタルカメラでの使用を考慮(以下略)」となっている(超音波モーター搭載レンズや手ブレ補正機構は作ってない)。トキナーはAPS-C専用レンズはニコンと同じ「DX」、レンズメーカー他2社と同じく「デジタルカメラでの使用を考慮(以下略)」は「D」となっているようだ。という具合に、非常に訳分からん状態になっているので、純正はともかくサードパーティのレンズを買うときや、メーカーを乗り換えるときは覚えなおしが大変である。なお、色収差に強い「異常低分散ガラス」の名前もメーカーによって呼び名が違うので、テスト問題にすると面白いかもしれない。
  ――何の話がしたいんだっけ
  そうそう、手ブレ補正の話ね。さて、現在、一眼レフの世界では2通りの手ブレ補正機構が幅を利かせている(というと何か悪い事をしているみたいだけど、そういうことは全くないからね)。一つはレンズ内に手ブレ補正ユニットを組み込んだもの、他方がボディ内に組み込んだもの。レンズ組がニコン、キヤノン、パナソニック、(とシグマ)、ボディ組がソニー、オリンパス、ペンタックス、という構図になっている。オリンパスとパナソニックは、同じフォーサーズグループなんだから仲良く統一しろよ、と思わなくもないが、某雑誌では「オリンパスのボディにパナソニックの手ブレ補正機構が入ったレンズを使ってみる」という楽しそうな事を実験していた。で、まあ、我々トーシロはこう思ってしまうのだ。「どっちの方が優れているか?」 ぶっちゃけトーキングをすると、私の場合今までαを使い続けて、ニコンやキヤノンのオートフォーカス一眼レフカメラには目もくれなかったわけだ。多少くどい表現がしてあるが、ニコンもキヤノンもマニュアルカメラなら所有している。あと、目もくれなかったというのは若干ウソが混じっているけどそこは気にしないこと! そういうわけで、今更「レンズに組み込んだ方が優れてますよ」と言われたところでそう簡単にαを切り捨てられない。本音を言うと、私はまだまだフィルムを使い続けるので、デジタルのボディ内補正の恩恵には与れないわけで……でも、手ブレ補正に頼るのは男らしくないのでそんなもの要らないとも思う。まあそんなこんなで、手ブレ補正はどっちがいいの?ってことになると、メーカーもお互いを牽制し合うわけだ。レンズ側はこう言う。レンズそれぞれに手ブレ補正機構を組み込む事で、レンズに合わせた手ブレ補正を利かせることができる。それに、ファインダー像が手ブレ補正機構により安定するので、特に望遠レンズの撮影時にメリットが大きい。そしてボディ内の意見がこれだ。わざわざレンズを買い直さなくても手ブレ補正の恩恵を受けることが出来る。それに、レンズに無駄な物(手ブレ補正ユニット)を組み込む必要がないので光学設計がやりやすい。後者の理由は、「ワシら手ブレ補正ユニット組み込む技術力がないねん」と言っているようにも聞こえそうだが……(特に敵陣営からそう野次られそう)。でもまあ、某頭文字がDの漫画のFD乗りがGT-Rにこう言ってたよね。「俺のFDにはフロント周りに余計な物が付いてない」(余計な物=四輪駆動させるための動力システムと、あとGT-R特有のアテーサなんたらシステム) というわけで、レンズ光学系に無粋な物が付いてないというのも一つの主張として通りそうで
  ――やっぱり通らないかな?
でまあ、私は正直なところこう思っていた。ボディ内側の主張は弱いなーと。特にレンズ設計云々が。それはレンズ設計者の良い訳であって、ユーザーが直接メリットを感じることができない。それに、ニコンとキヤノンのレンズが手ブレ補正のために描写性能が低い、なんて話も聞かないしね。だからといってαから乗り換えることはしないけど、弱い主張だと思っていた。
  ――が、しかしである
今回、ニコンキヤノンのレンズラインナップを見ていて感じた。ニコンやキヤノンのレンズ、半分ぐらいしか手ブレ補正が入ってないじゃないか。望遠側は充実しているけど、広角やマクロの手薄ぶりは見ていて清々しいと言うか、優越感に浸ってしまいたいぐらいだった。確かに手ブレというのは広角よりも望遠側で起きやすい。だから搭載するなら望遠側からで、広角側を後回し……にしたくなる気持ちは分かるのだが、搭載するつもりがないんじゃないかと思うぐらい広角側のレンズに手ブレ補正が入ってないのだ。事実、キヤノンの新発売の24ミリレンズは、最新モデルの高級品にも拘らず手ブレ補正が入ってない(広角ということに加えて、大口径という部分が手ブレ補正を組み込むのの邪魔になっているのかも)。広角だから手ブレを起こさない、ということはなく、広角でもぶれる時はぶれる。広角でさえぶれそうな条件下では三脚を使えばいいのだが、それは「三脚が使えない場所でも撮影の可能性を広げる」手ブレ補正機構の存在意義に疑問符を打ち込むことになってよろしくない。いやまあ、私としてはそれでも構わないのだが。とまあいうわけで、意外に「全てのレンズで手ブレ補正が働く」という主張は強いのではないかと。特にプロが多用しそうな大口径標準ズームレンズにおいて手ブレ補正が使えるα900は、ネイチャーや人物フォトを専門とするカメラマンにはかなりの魅力になってきそうだ。マクロレンズについても然り。まだまだソニーはレンズラインナップが貧弱なのだが、来年には大口径広角ズームも出るし、プロのニーズが増えてくればソニーもやる気を出してくれるだろう。
  想像以上にソニーαシステムの未来は明るいかもしれない?と思った昨日今日の橘雪翼でした。


平成20年12月7日

  後輩とメールしていてふと気付いたこと。京都の友人は、新しく(といっても中古だが)ニコン製デジタル一眼レフカメラD200を買ったとき、新しく(こちらは正真正銘新品)の手ブレ補正入り標準ズームレンズを買った。しかし、多分友人は手ブレ補正の入っていないマニュアルレンズを使う機会の方が多い。そして私は、先日(5月に)手ブレ補正機構の入ったデジタル一眼レフカメラα350を買ったわけだが、明らかに手ブレ補正機構の入ってないフィルム一眼レフカメラを使う機会の方が多い(笑)
  何でそんなことに気付いたのかと言うと、後輩が寝台特急「富士・はやぶさ」の写真を送ってきたのだがちょっとぶれていた(本人も承知の上)。で、返信に「君のレンズには手ブレ補正入ってなかったっけ?」と聞いたところからふとそういうことを思ったのである。後輩所有のレンズは、確か大口径望遠ズーム(70〜200ミリ)に手ブレ補正が入ってたっけなあ。標準系は何持ってたか忘れちゃったや。
  せっかくなのでカメラネタで攻めてみる。先日、オリンパスとパナソニックから「マイクロフォーサーズ」という規格が発表された。ことをネタにしたのかしてないのか忘れたが。フォーサーズというのは、4/3インチCCDを使うデジタル一眼レフカメラの規格で、メーカーの枠を取り払ってレンズを共用で使えるようにしようじゃないか!というコンセプトの元オリンパスが打ち出した。現在のところ、カメラ本体を作っているのはオリンパスとパナソニックだけであるが。しかも手ブレ補正機構が、オリンパスはボディ内、パナソニックがレンズ内というちぐはぐさが災いしてか、この規格は流行ってんのかどうかよく分からない。少なくとも、レンズが共用できるというメリットはほとんど活かされていないような気がする。パナソニックがライカレンズをガンガン発売してればねえ……。とまあ、そういう危機感からか、新たな規格が登場した。それが名付けてマイクロフォーサーズ。さらにCCDを小さくしたかのようなこの名前だが、実はCCDは相変わらず4/3インチのものを使っている。何がマイクロかというと、もちろんだが某鉄道模型を作っている問題メーカーではない。レンズのマウント口径を小さくし、ミラーボックスを廃してさらに本体を小型化できるようにした規格である。
  ――ここで問題です。
一眼レフの「レフ」とは何のことでしょう?
1:レフレックス(反射板、ミラー)、の略
2:レファレンス(参照)の略
3:レファレンダム(直接民主制の一形態)の略
4:レフェリー(審判)の略
5:レフト(左翼)の略

もうちょっと面白おかしい選択肢を用意したかったのだが、割と真面目な物しか発見できなかった。
  ――というわけで
正解は1番のレフレックス。正解者には心ない白々しい拍手を送らせていただきます
白兎「いらんわ!」
さて、一眼レフというカメラのおさらいをしておこう。基本的に、レンズを通った光をフィルム面に結像させて写真を撮る。まあ、多分ほぼ全てのカメラはそうなのだが……(あ、ピンホールはレンズじゃないか)、問題になるのがファインダー。これから撮ろうとしている写真がどのようなものになるのか、それをチェックしながら撮らないと意図した写真を得るのが難しくなる。もちろん世の中にはノーファインダー撮影と言う技法もあるし、念写というオカルトチックなものも存在するらしい。が、今日は一般的な技法について話を進めたい。構図を決めるためにファインダーが必要なわけであるが、カメラのできたての頃はカメラの頭にただの何の変哲もない枠をつけて「ま、大体このぐらいが写るだろう」という目分量にしていたこともある。ライカが作った最高峰M3では、レンジファインダーというシステムを採用しており、撮影用とファインダー用とで別々の光路が用意されている。二眼レフでは、対物レンズ?が2つ縦に並んでいて、上がファインダー用、下が撮影用となっている。ピント調節すると、上下のレンズが一緒にせり出したり引っ込んだりするようになっている。他、フィルム時代のコンパクトカメラもファインダー用の光学回路があり、デジタルのコンパクトカメラも黎明期にはそのようなものがあったが、不正確なのでライブビュー式に取って代わられた。で、一眼レフはどうなのかというと……撮影用のレンズから通った光を、シャッターの手前に置いたミラーで反射させてファインダーに投影させている。撮影時にはミラーが邪魔なので、シャッターが上がる直前にミラーが跳ね上がる構造になっている。さて、このミラーがある部分をミラーボックスと呼んでいる。そのまんまやね。ミラーボックスは、ミラーが上下に動くためにミラー以外何もない空間にしておかなくてはならない。一眼レフカメラの弱点というのはいくつかあるが、このミラーボックスがそのうちの1つだったりする。レンズの後端からフィルム面までが遠いために、古の頃には広角レンズの設計時に不利であった。多分今でも不利なことには変わりないが、多分進歩した設計技術により力づくでなんとかしているのだろう。また、ミラーボックスの大きさ分、小型化がしにくいという面もあるだろう。
  さて、そんなミラーボックスをフォーサーズから取っ払ってしまったのがマイクロフォーサーズである。ここで賢明なる諸君はお気づきであろう。
「それって、一眼"レフ"じゃないんじゃないの?」
そうである、ファインダーに像を投影するためのレフ板がないそれは、既に一眼レフではないのである。なお、ファインダーはどうしているのかというと、コンパクトカメラと同原理、ライブビューのような形で賄っている。次に
「コンパクトデジカメとどう違うんだ?」
という疑問が出てきそうだ。結論から言うと……レンズ交換が出来るのと、受光素子が大きいということだけではないかと……。強いて言うなら、コンパクトデジカメよりは大きくなりそうだ。大きい小さいの話は、厳格な基準があるわけでもないので適当な説明とは言えないだろうから、やっぱりここは「レンズ交換が出来る」ことが一番のポイントになるのかな? 一応ビューファインダーという、一眼レフのように"覗く"ファインダーも用意されているが、別にこれはマイクロフォーサーズシステムの必要要件でもないような気がする。それすらも廃した究極の小型機が発売されそうな気もするし(それまでに両社が撤退しなければ)。
  この規格のターゲットは、もちろんコアなマニア層
  ――ではなく
ママさんを始めとする女性陣。でかくて重いカメラを敬遠しがちな層に、「レンズ交換型のカメラだけど、小型軽量ですよ〜」とアピールして売り上げ増を狙っている。ただ、そんなわけで、このカメラ、一眼"レフ"ではないわけだ。だから一応メーカーは「一眼カメラ」という名称で売っているが……多分全部の小売店が理解しているわけではないようで。某ヨから始まる量販店はさすがカメラの専門店と自称するだけあって、広告には「一眼カメラ」とあった。が、某中小量販店の広告には、もろ「一眼レフ」のコーナーの中にマイクロフォーサーズ第一号機が……。某カメラ雑誌の対談では「この名称紛らわしいんじゃないの?」という意見が出ていたが、まさしくその通り。だって一眼って言ったら、今やコンパクトデジカメだって一眼カメラに入りそうなんだもん(先述の通り、今のコンパクトデジカメはファインダー用の光学系がなく、"眼"は撮影用レンズのみである)。陣営が何を狙っているのかは分からないが、「一眼レフと勘違いしてお買い上げ頂く」ことを期待していると言われても仕方がない名称。だからって私に妙案があるわけでもないんだけどね。APSみたいに「アドバンスド・フォト・
  ――……
やっぱ思い付きません。APS普及しなかったもんね、アルファベット3文字化はゲンが悪そうだ。
  ところで、このマイクロフォーサーズというシステムはちょっと注目している。どう注目しているのかというと、今愛用しているDiMAGE A1の代替機として。愛用しているのに買い替え検討、みたいでちょっと変だが、将来的にDiMAGE A1の代わりになるカメラはマイクロフォーサーズになるんではないかと。DiMAGE A1は概ね気に入っているのだけれど、高感度特性がイマイチなのと、それからやっぱりレンズ交換できないのが弱点だ。無論、高倍率ズームが付いていて、広角28ミリ相当望遠200ミリ相当(いずれも35ミリ判換算)あるので十分と言えば十分。マクロも広角端と望遠側のいくらかの幅で使えるのだが……100ミリ相当ぐらいの場所でマクロが使いたかったりもするわけだよ。もっと言うなら、全域でマクロ使いたい……。というわけで、マイクロフォーサーズシステムでそういうレンズが出て欲しいなー、なんて。本気撮影用じゃないので、別に光学ファインダーがなくてもいいし、ちょっと小さめの受光素子も被写界深度の点で模型を始めとする小物撮影時には有利に働く。レンズのラインナップの具合によっては、常時デジタルズームをオンにしておいて、実質的な受光素子の小型化とマクロ撮影時の倍率アップを狙う……という使い方も?
  でもまあ、まだ登場したばっかりだし、この先どうなるか分からんのでここしばらくは相変わらずDiMAGE A1を愛用し続けることになりそうだ。


平成20年12月6日

  先日、囲碁ソフトを買ったという話をしたが……。とりあえず、相手(コンピューター)をレベル7にしても勝負になるぐらいまでは来た。それにしても……相変わらず終盤が弱い。例によって布石では負けるので、終盤が普通以上に強かったら勝てないのだが。それでもレベル6相手には、布石の段階から圧倒して勝てることも多くなってきた。レベル7でも際立って強いとは思えないので、対局数をこなしていけば強くなれる……? のはいいとしても、今のところ終盤でかなり誤魔化しているような気がする(笑)
  さて、ちょっとアホなお遊びで……相手をレベル1に設定して「全滅させる」なんてことにチャレンジしている。普通に打っていれば、片方の石が全滅するなんて有り得ない。が、相手がレベル1ならば、そして相手がレベル1であることを前提に打てばそれなりにいい線まで行く。つまり、それなりの応手をされては成立しない手でも、相手の思考パターンがレベル1なので通用することが多数ある。そういう強引な手を連発して、相手に地を作らせない。という方針で行けば楽勝なはずなのだが、結構ミスする。何せこっちは「二眼作られたら終わり」なので、とにかく攻めていかないといけない。相手の石に活きがなくなったと思って別の場所に石を打っていると、気が付くと相手を殺すのに必要なこちらの石が死んでしまってるなんてことも。何だかそういうときだけレベル1のはずなのに妙に強く感じてしまう(笑) 何はともあれ、大切な石が死んでしまうとかなり元の木阿弥なので……再挑戦ということになる。今のところ、まともに成功したのは1度か2度だけ。まともじゃないパターン(あまりにもワンパターンであまりにも面白くないパターン)でならさらに2、3度成功させているが……。にしても、あんまりこういう息抜きをやりすぎていると、普通の碁が弱くなりそうなので程々にしておこう。

  先日、某模型屋であるものを発見した。ともったいぶるほどのことはなくて、タミヤ製の直径0.3ミリと0.4ミリ、それから0.5ミリのドリル刃だ。ピンバイスという工具に装着して使うのが一般的な穴を開けるためのツールだ。で、何が「発見」かというと、それまでタミヤは0.3〜0.8の5本セットしか売ってないと思っていたのだが、単品売りがあったのを初めて知ったのだ。
  ――「0.3〜0.8」だったら6本じゃないのか?
という意見が出てきそうなので、そのセットには直径0.7ミリのものが入ってないことを注記しておこう。これまで私は、ミネシマというメーカーのものを使っていた。青い台紙で、多分モデラーには割と一般的なメーカーではないかと。ミネシマ製品には、0.2ミリという極細のものからスタートして、0.1ミリ刻みで3ミリぐらい?まで出ている。ひょっとしたら2ミリを越えたら0.2ミリ刻みになったり、3ミリより太いのもあったかもしれないが、あまりそこの辺は使わないので知らない。でも、ちょっと必要があって2.7ミリというマニアックな直径のものを買ってきたことがあるので、多分3ミリぐらいまでは0.1ミリ刻みであるはず。そして先日阪急電車の模型を作った時、0.9ミリというこれまたマニアックなサイズのお世話になることになった(笑) 何に使ったかというと、ヘッドライト部分の加工に使ったのだが……確かあれは書かなかったかな? 8.8ミリというエバーグリーンだったかのプラ丸棒と2.5ミリ厚のプラシートを使って細々と。まあそれはいいとして、そろそろ本題に戻ろう。
  タミヤ製品を発見して興奮したわけではない。確かに私はタミヤというメーカーが好きだ。しかし、カッターやカッティングマットはオルファのOEM製品で、タミヤマークが付いているだけで値段が高いのでオルファのものを買って使っている(その昔、よく知らずに1、2買ったことはあるが)。というわけで、ただただタミヤから発売されているからといって「次からはタミヤブランドの物を買おう」と思ったわけではない。タミヤ製品がミネシマ製品より安いから、次からはタミヤブランドにしようと思ったのである(笑) 残念ながらタミヤは0.2ミリのドリル刃は作っていないようだが、0.2ミリのドリル刃は折れやすさが尋常じゃなく――どれぐらい折れ易いかというと、2流3流のバッターが藤川球児の150km/hに挑んでバットを湯水の如く折るようなものである。
  ――失礼
2流3流のバッターが藤川球児の炎のストレートにバットを合わせられるわけがなかったな。よし、2流3流のバッターがマーク・クルーンの160km/hに挑むようなものである、としておこう。クルーンの160km/hは"当たる"らしいからね。軟球投げてくれたら、俺でも当たりそうだ
白兎「と、梅田のバッティングセンターの150km/hが打てるから天狗になっているようだね」
訳の分からない例えは置いといて――とにかく折れやすいので、0.2ミリは今後よほどのことがない限り使わないことにした。多分、0.2ミリの穴が必要になっても、0.3ミリで代用できる。むしろ、0.2ミリの真鍮線は0.2ミリのドリルで開けた穴には通りにくいような気がするので……。まあそういうわけで、今後、0.3ミリと0.4ミリ、それから0.5ミリはタミヤ製で良さそうだ。0.6ミリ以上がないのが気にかかるが、0.6ミリぐらいになってくるとミネシマ製品もお手頃価格になってくる。さすがにあまり折らないので、買う必要があってもごくたまにのことだしね。
  ――0.6なんて折れないだろ?
と思った工作上手のあなた、橘雪翼の迂闊さをナメてはいけない(汚いので舐めないように)。0.6ミリまでは折ったことがあるのだ。いやはや、自分でもびっくりなのだが。
  安い分、タミヤ製の方が折れやすくなってたりして……と思わなくもないのだが、どっちにせよ使っているとそのうち折ってしまうので、多分あまり変わらないだろう。その発見をした翌日、安心したせいではないだろうが早速0.3ミリのドリル刃を折ってしまった。ん〜、我ながら不器用と言うか何と言うか。


平成20年12月5日

格ゲー

  久々に格闘ゲームをプレイしてきた。場所は地元のゲームセンター。新作が入っているのかどうか怪しかったのだが、置いてあった。ただ、そのゲームは画面比が16:9のはずなのだが……普通のモニター。若干縦横比が……。ま、それもジモゲークオリティーってことで。

ジモゲー:地元のゲームセンターを略してこう呼ぶ(ホントか?)

  新作格ゲーというともちろんアレである。ギルティギアシリーズで2D格ゲー界に文字通り殴り込んだアークシステムワークスの新作、「BLAZ BLUE」である。ところでこれ、ずっと「ブレイブ ブルー」だと思っていたら「BLAVE」じゃなくて「BLAZ」だった。ほら「ブ」と「ズ」って字が似てるよね? 多分印刷がかすれてて「ズ」の右下が見難かったんだって。さてところで、ブレイズブルーなのはいいとして、「ブレイズ」って何? この単語、他にも聞いたことがある。某ロールプレイングゲームでモンスターが使ってくる攻撃の名前が「ブレイズ」だし、シューティングゲームで「ブレイジングスター」という名前のものがある。というわけで予測してみた。両者に共通するイメージは青、そして炎。青白い炎のことだ!
  ――というわけで調べてみました――
残念。少し当たっているけど、ちょっと当たっていない。単純に炎、火炎という意味らしい。炎というと「フレイム」という単語があるが、それよりも強烈な炎らしい。んー、青白い炎は、赤い炎よりも温度が高いので……? でもまあ、青い赤いは関係ない様子。ところで、調べていて気になった。炎の「ブレイズ」の綴りは「BLAZE」、格ゲー「ブレイズブルー」の綴りは「BLAZ」。Eが一個足りない……? 謎が増えてしまった。
  さて「BLAZ BLUE」というゲームだが、基本的に「GUILTY GEAR」のフルリニューアル版ゲームのようだ。リニューアルしすぎて、タイトル名も主人公も設定も何もかもが変わってしまっているが、コンボゲームであること、世界観がファンタジーであること、この2点において「ギルティギアにもそろそろ飽きてきちゃったなー」という意見を汲んで、ギルティの骨格部分だけを残して作り変えたゲームといっていいだろう。ついでに言うと、主人公とそのライバルキャラクター(副主人公?)の雰囲気もギルティに似て……いるようないないような。主人公、ラグナ・ザ・ブラッドエッジ。前作……じゃなくてギルティのソル・バットガイにどことなく似ている。服の色とか。残念ながらラグナは攻撃時に炎を撒き散らかすことはしないのだが、代わりに特定攻撃時に相手の体力を"吸収"する。ブラッドエッジという名前その通りである。キャラクターの性格はソルに比べて軽い感じを受ける。ゲーム中は良く分からなかったのだが、勝利画面でのセリフ(ギルティの頃まではボイスなしだったのだが、今回は付いている)の喋り方が……ソルをイメージしていたせいか全然違う。そして副主人公、ジン・キサラギ。何故キサラギが「如月」じゃないのかは分からないが、多分漢字にするとあの人物が正しく読めないからではないかと。まあそれはさておき、ギルティのカイ=キスクに似ている。余談だがカイはKYである。何がKYかというと、綴りがKYなのである。本題。こちらも見た目にクールキャラ、着ている服の色が同じ(お前それしか言えないのか!by橘白兎@最近突っ込み担当)。残念ながらジンはカイのように雷の攻撃ではなく、相手を氷結させる攻撃を使うのだが。しかしイメージが一変したのはそこではなく、ラグナを使ってプレイしていたときの第8戦目。おそらく第8戦目は使用キャラクターによって相手が固定されていて、ラグナを使っていればきっと第8戦目にはジンが出てくる。そのときの会話でジンのキャラクターが分かったのだが、コイツ、どす黒い。どのぐらいどす黒いのかと言うと、例えるならばDEATH NOTEの夜神月みたいな感じ? 喋り方がかなり黒い。見掛けとは全然違ってびっくりした。でまあ、当然といや当然なのだが両者には因縁があるようで、ジンはラグナを「兄さん」と呼び、会話によるとジンは一度ラグナを殺しているそうな。この二人の因縁はまたそのうち分かるだろうが、ジンはジンで一度使ってみたいところだ。
  さて、ジモゲーの話になる。さすがジモゲーといったところで、何故かDボタンが効かなかった。これには困った。というのもこのゲーム、Dボタンを使った攻撃が一番キャラクター固有の動きをするのである。ラグナの場合、Dボタンでの攻撃が相手の体力を吸収するわけで……Dボタンが使えないと言うことは、タコが入ってないたこ焼きのようなものである。仕方がないのでそのままプレイしていたのだが、レベル設定が低いのかそのままラスボスまで到達。さすがにラスボスは倒せなかったのだが。せっかくゲーセンに足を運んだのでと、次は2P側に回ってプレイ。今度はDボタンが動いたので、Dボタン攻撃を堪能。すると乱入された。
  ――アンタ、そっちDボタンが効かないんだぜ?
辛くも勝利。Dボタンが使えないと分かってて一切の手加減ナシ。そりゃそうだ、こっちはまだ2ゲーム目なんだ。むざむざと初心者狩りの獲物になるつもりはない。とは言え、Dボタンが使えない相手に辛勝とは。で、また乱入された。懲りないねお兄さんも。ところが、店員の影を発見! ヤロウ! 修理してもらったな!?
  ――惨敗
まあこっちは2ゲーム目だし、仕方ないよね。いちおーこっちが初心者だと分かって手加減してくれたみたいで、2ラウンド目は取らせてもらったが。
  暫定的に今は主人公ラグナを使っているが、私は基本的に格ゲーでは主人公を使わない派なのである(そんな派あるのかどうか知らないが)。ギルティの頃はテスタメントだったし、餓狼伝説はキム(餓狼もキム息子を選択)、KOFだと韓国チーム(キム率いる3人)。ストIVではリュウを使っていたような気がするが、あまりやり込んでないので例外とする。というわけでブレイズブルーでも主人公キャラ以外を選択したいのだが……イマイチ「これは!」というキャラがいない。あまり使ったことのない投げキャラにしてみようかと思ったのだが、ストIVのアベルで懲りたのでやめておこう。タオカカという変な猫娘もいるのだが、どうもスピードキャラらしく、スピードに付いていけない危険性があるのでどうもなあ――ああそうだ、最近反応速度が付いていけないから格ゲーもそろそろ卒業かなあと思ってたんだったっけなあ。

  と、話が反応速度になったところで強引に話題転換。梅田の150km/hのバッティングセンターの話。何だかいつもいくバッセンの125km/hよりも150km/hの方がいい当たりが出るような気がするのは気のせいだろうか? いつも行くところでは、自前の900グラムの木製硬式用バットを使っているが、梅田では持って行くのが面倒なので素直に備え付けのを使っている。貼ってあるシールによると820グラムらしいのだが、その80グラムの差が快音の秘訣?……には到底思えないのだが。80グラム軽いより25km/h速い方がよっぽど打ち辛いはず……なのだが。まあ良く分からないが、楽しいのでよしとしよう。


平成20年12月4日

駄目だこいつ、早くなんとかしないと

(夜神月風に)
  DEATH NOTEって今でも知名度高いんですかね? あ、そうか、映画やってたばかりか……L=ローライトが主人公の。夜神ライトはそろそろ忘れられてそう。
  ちなみに今日このセリフを使ったのは……
「駄目だ」←またレンズ買いやがった
「こいつ」←京都の友人
「早くなんとかしないと」←早急にカメラ病の治療をしないと

  ――本題――
  というわけで友人がまたレンズを買った模様。私に何の相談もなく。まあいいけどね、友人の写真の腕前はいつの間にかこの私を追い越したし(僻) 自分より下手っぴな人にはそりゃ相談しませんよ(僻) で、今度は魚眼レンズ。しかも35ミリ判用。彼が持っているのは畏れ多くもNikon D200。受光素子のサイズはAPS-Cサイズ。つまりどうなるか。友人が買ったシグマの16ミリの魚眼レンズは、対角魚眼レンズと呼ばれるタイプ。魚眼レンズの本来の定義は「周囲が180度写る」ものだが、写真用レンズの世界では「対角線方向に180度の画角を持つ」ものを対角魚眼レンズと呼び、普通魚眼レンズと言えば対角魚眼レンズのことを指す。対角線方向だけで、水平方向と垂直方向の画角はもっと狭くなる。本当に全方位180度写るレンズもあって、そちらは全周魚眼レンズと言う。フィルム(撮影素子)上には中央に丸く結像する。魚眼レンズがただの広角レンズと違うのはどこか。私はレンズ設計については詳しくないのだが、普通に広い範囲が写るレンズを作ろうとすると周辺が湾曲するらしい。それだと困るので、非球面レンズを組み込んだりしてなるべく歪まないようにする。まあ結局のところ多少は残ってしまうのだが、"大体歪んでないように見える"レベルまで補正できれば合格。この分野に長けているのがかの有名なカール=ツァイス(Carl Zeiss というメーカーである。一方、魚眼レンズは湾曲補正をしない。むしろ湾曲を大きくして対角線の180度の画角を確保している、らしい。かつてどこぞの誰かさんが魚眼レンズで撮影された写真に対して「広角独特の湾曲を上手く利用した作品」というようなコメントを付けていたが、大いなる誤りである。通常の広角レンズは湾曲を排除する方向で設計しているため、そんなことを言っていたらレンズ設計者が泣きます。まあレンズ設計者が泣いても私には関係ないけど。
  さて、APS-Cサイズの受光素子を持つデジタルカメラで35ミリ判用のレンズを使うとどうなるか。画角が狭くなる。見かけ上レンズの焦点距離が伸びたのと同じ効果が得られる。よく「デジタル一眼レフで使うと焦点距離が伸びる」という表現を目にするが、あれは大いなる誤りである。付けるカメラを変えてもレンズの焦点距離は基本的に変わらない。カメラ自体にレンズが組み込んであれば合成焦点距離が変わるかもしれないけれどね。今のところそんなヘンなカメラ見たことがない。で、魚眼レンズの場合どうなるか? 画角が狭くなると周囲が一部写らなくなって、そして「対角線方向の180度の画角」が確保できなくなってしまう。簡潔かつシビアに言うと、「ただの湾曲補正が出来ていない広角レンズ」になってしまうのだ。でもまあ、写真を撮る上でそこまで厳密な話をすることはないだろう。以前ペンタックスというメーカーが「魚眼ズームレンズ」というヘンなレンズを作っていた。ズームの最広角側では対角線方向に180度の画角を持っているのだが、ズームで望遠側(といっても35ミリぐらいまでなので十分広角だが)にすると画角が不足して"ただの湾曲が補正できていない広角レンズ"になる。もっとも誰もそんなことは非難しようとは思わない。魚眼レンズの湾曲は独特で、工夫すれば作品に大いに活用できる。一方であまりにも広い範囲が写りすぎるので扱いに困るのも事実。「魚眼みたいでもう少し画角が狭ければなあ」というのは写真家が100人いれば100人が思うことである。
  ――もちろん真っ赤なウソだが
写真家が100人いて、その100人が全員魚眼レンズを使ったことがあり、そしてその100人が全員魚眼レンズが好きになり、なおかつその100人が全員中途半端な腕前だったら「魚眼みたいでもう少し画角が狭ければなあ」と思うかもしれない。
  ――私?
私は魚眼レンズを使ったことがあり、そして中途半端な腕前だが、残念ながら魚眼レンズの画角がもう少し狭ければ……なんてことは思ったことがない。何故ならば魚眼レンズをあまり好きになれなかったからだ。多分何故あまり好きになれなかったかは、使った魚眼レンズに原因があると思う。何を好き好んでF9.5という暗い焦点距離16ミリの魚眼レンズを使わなくてはならない! 何を隠そう、昔のミノルタというメーカーが作っていたヘンテコリンなレンズである。
  さて、先日も話したとおり友人は(私よりは)写真が上手い。何もわざわざデジタルで魚眼レンズを使わなくてもいいのにと思うのだが、フィルムカメラを持っていないのでは仕方がない。そこはさすが(私よりは)写真が上手いだけあって見事に仕上げていた。いつの日か友人がフィルムカメラを手にし、真の意味での魚眼レンズで撮影した見事な作品を見せてくれることを楽しみにしていよう。


平成20年12月3日

  ネタがないので(だからそれを言うなって)いろいろ掘り起こしてみたところ「空の軌跡」ネタでまだまだ?頑張れることが判明。というわけで久々の「英雄伝説VI 空の軌跡」トーク。
  ちょっとおさらいだが、このゲームには通常の武器防具の装備以外に、戦術オーブメントというものがある。ステータスをアップさせたり攻撃に状態異常効果を付与させたり移動時に便利だったり……そして、オーブメントにセットしたクオーツの組み合わせにより、使える魔法(オーバルアーツ)が決定する。そのクオーツ、こんなのがあったら良かったのにな、なんて妄想?したりしていた。
 『反撃』(反撃の刃、反撃の理?)
FFシリーズだと割とポピュラーなアビリティ、カウンター。相手が攻撃してきた時一定割合で自動的に反撃する。こっち側がカウンターで反撃することもあれば、敵がこの能力を持っていて反撃されることもあった。特に空の軌跡をやった時期というのは、FFTA2をやってた直後ということもあって……FFTA2ではあったカウンターが空の軌跡では存在しないのがちょっと寂しかったり。というわけで『反撃』のクオーツ。名前がちょっとストレートすぎるかな。相手に一定確率で状態異常を付与する「〜の刃」及び「〜の理」シリーズの一種に入れてみてもいいかもしれない。ただ、ちょっと面倒なことがある。これが故に空の軌跡にはカウンターがなかったのかもしれない。それは射程距離である。空の軌跡の戦闘はシミュレーションRPGの要素が入っている。相手との距離が離れていると(射程外だと)近づいてから攻撃しないといけない。ターンが回ってきても、敵が射程+移動力内にいなければそのターンは接近するだけで終わってしまう。そして、ほとんどの攻撃にはノックバックが設定されている。攻撃すると約1マス分?後退させられる。ということは、ほとんどのキャラの武器の射程は1(隣のマスにいる敵にしか攻撃できない)なので、ノックバックした時点でカウンター不成立? なので反撃のクオーツをまともに使えるクオーツにするためにはいろいろ工夫が必要そうだ。例えばカウンター成立時にはノックバックなしで反撃。あるいは、カウンター成立時は敵に近寄って攻撃(もちろん、武器射程+移動力の外から攻撃された場合はカウンターが絶対発動しないようにする)。ただ、味方にかけた範囲魔法の射程外に勝手に移動しちゃったりするので……意外と使いにくいかも?
  『諸刃』
  一連のものがいろいろと考えられるのだが……。クラフト「諸刃」が使えるようになるクオーツ。クラフトというのは、クラフトポイントを消費して使える必殺技みたいなものね。キャラクターによって固有で、そのキャラクターの戦闘能力を大きく左右する。そのクラフトを……クオーツを装着するだけで使えるようにしちゃおうという発想。もちろんそのクラフトは、どのキャラクターも保有していないクオーツだけのクラフト。さて「諸刃」は……自分もダメージを受ける代わりに絶大なる攻撃力を発揮するクラフト。あるいは範囲攻撃を仕掛けるというのも面白そう。敵全体とかね(某4の暗黒騎士の固有アビリティになってきた(笑))。クラフトという時点でCP(クラフトポイント)を消費し、さらにHPを消費して撃つぐらいだからそれなりの効果がないと「使えない」クオーツになりかねない。攻撃力1.5倍……は場合によってはバランス崩すかなあ。ま、消費CPと自身が受けるダメージとを調整すれば面白いクオーツになりそうだ(自画自賛)。
  『目覚まし』
  時刻をセットしておくと、その時間にベルを鳴らして教えてくれるというクオーツ

  ――それ、現実世界にあるやん

お後がよろしいようで。


平成20年12月2日

  小ネタ。漫画「頭文字D」の武内樹と漫画「はじめの一歩」の青木勝にはとある共通点がある。それは何でしょう?
1:主人公の運転する車に轢かれそうになったことがある

例によって○択クイズにしようと思ったんだけど、面白いのが思いつかなかったのでヤメました。

白兎「……へえ、あれ、面白いと思ってやってたのか」

  樹も青木も数多く登場するキャラクターであるが、残念ながら主役級でない。脇役度は似たり寄ったり……物語上欠かせない登場人物だ。対して主人公。一方はハチロクの運転のスペシャリストで、もう一方はインファイトのスペシャリスト。どっちも私生活では気が弱そうというか、初対面の人に本業を当てさせても当たらないパターンである。お、頭文字Dとはじめの一歩って意外と似てるな。

注:似てません

  さて本題。主人公は人を轢きかけている、について。頭文字Dの方は割と有名なシーン。峠での競争中、ゴール手前で繰り出した拓海のブラインドアタック(ライトを消して走る;夜間なので前を走る相手からすれば消えたように見える)に樹が不用意に道に飛び出して……間一髪。はじめの一歩の方はちょっとしたシーンなので読んでても覚えてない人が多そう。一歩が家の軽トラを運転。しかしそれは超安全運転、言い換えるとノロマな運転をしていた。それを見た青木が、「慣れてないのがモロ分かりだぜ、仕方ない誘導してやるか」と不用意に飛び出した。が、一歩慌てててブレーキを踏まずそのまま………………フロントガラスに青木が張り付いて何とか事なきを得た。鷹村の曰く「そういう不用意なことをやってるからパンチをもらうんだ。一歩も気をつけろよ、青木だから良かったようなもんの
  とまあいうわけで、地味な共通点、「主人公の運転する車に轢かれそうになったことがある」でした(笑)

白兎「何でそんな変なこと思いつくんだろーねー?」


平成20年12月1日

時間差攻撃

  両足太股が痛い。何故だ? 昨日は特に何もやってないぞ……昨日は、な。ということはこれは、一昨日の分か。一昨日、確かに走った。しかし一昨日の運動が中一日で来るということは……やはり俺の体は若くないなあ。ちなみに、上半身の筋肉痛は昨日、既にキている。別に「筋肉痛が翌日来るからまだまだ若いんだ」というつもりはないよ。だってその筋肉痛、一日では治らないもんね(えっへん)←えばるな

2450万画素

  ニコンがD3Xを発表した。発売は19日……って、今月!? あと18日しかないじゃないか! 18日で90万円用意しようと思ったら悪いことでもしなきゃ貯まらないじゃないか!
  ――ツッコミどころ満載ですのでご自由にどうぞ
おっと、興奮してD3Xが何かを説明し忘れるところだったぜ。D3Xというのは、デジタル一眼レフ。以前発売されたD3の画素数を大幅にアップさせたものとなっている。D3が1210万画素という、35ミリ判と同等サイズの受光素子を積んでいる割には平凡な画素数だったが、D3Xでは本領発揮。見出しの2450万画素となった。以前からニコンはソニーからCCDの供給を受けていたが……CMOSセンサーもそうなのかな? だとしたらおそらく、α900の素子とほぼ同じ物となるのだろう。ちなみにα900は2460万画素。何故かD3Xの方が10万画素少ない。まあ10万画素少なかったからって、どれだけ写真に影響が出るかというと人間の目には変化が分からないんだけどね。しかし値段がすごい。90万円前後となる見通しらしい。α900が32万8000円ぐらいだから、その3倍弱ということだ。D3発売時には"安い"と驚いた物だが……あれは1210万画素のセンサーだったからなのだろうか。2450万画素に増えて、キヤノンのEOS-1Dsシリーズと大差ない値段になってしまった。しかしこうなってくるとキヤノンも黙って入られないだろう。現在EOS-1Ds MarkIIIの画素数が2100万画素ぐらいだったと記憶している。ソニーばかりか最大のライバルニコンにも遅れを取ることになる。もちろん、写真が2100万画素と2450万画素でどれだけ違うんだ、と言われれば「そんなに大差ないかな?」というレベル。しかしスペックに拘るキヤノンがこの状況をぼんやり眺めているだけ、ということは考えられないだろ。もし傍観しているだけだったら、キヤノンの開発部が外出中か、もしくはキヤノンの経営がやばいということに他ならないだろう。というわけで予想されるEOS-1Ds MarkIVのスペックは……2600万とか2800万ではインパクトにかけるので、ここらでずばっと3000万画素オーバー? そこまで数字に拘る必要がどの程度あるのか私には分からないが、キヤノンだったらやりかねない。にしてもα900の天下は短かったなあ……
  ――そもそも取ったのかどうか知らないけど。
  D3と言えば、高感度域での画質がすごい。感度1600ぐらいにすると、大抵のデジタルカメラはノイズが画面の隅から隅まで大活躍することになるが、D3に限ってはそれがない。多分少しぐらいはノイズが乗るのだろうけど、他のデジタルカメラの感度400ぐらいと変わりなかったりする(ひょっとするともっとすごいかも?)。ISO6400でもそこそこのが撮影でき、拡張設定で感度25600という何だかよく分からない数値が設定できたりする(感度100の時と比べて、8段分感度を上げたことになる)。ところがD3Xではさすがに……感度2段分ぐらいは下がっている模様。常用で最大1600、拡張設定で6400までとあった。これは一画素あたりの面積が小さくなったため、高感度特性が弱くなったせいである。まあ、これぐらいが普通のデジタルカメラですよ。でもD3で培ったノイズ低減処理が生きていて、D3Xも高感度が多機種よりは綺麗なものになっている可能性はありそう。ソニーも頑張って欲しいなあ。α900の次か、さらにその次ぐらいのは買う羽目になるかもしれないからね。
  と、いうわけでいつもの言っておこう。まだまだフィルムで頑張るからねー。まあでも、D3Xが出たからと言ってフィルムを諦める要素は何もないな。


▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲