平成18年8月10日
必殺未完成人!(みかん せいじん) 去年一時期徒然でブームだった未完成模型シリーズ今年度版(笑) 完成間近、近鉄特急3種盛り いい加減題名に「未完成」を付けるのはやめました。もう徒然の時代は終わって侃侃諤諤の時代なのですから(意味不明)。 頑張って明日ぐらいには完成させたい。明日完成したからって、明日またアップできるわけでもないのだけれど。何となく、明日で区切り。本当は今頃211系5000番台10連に本格的に取り掛かっている予定だったはずなんだけどなぁ。半分ぐらいは予想していた予定の遅延。まあよくあることです。
平成18年8月9日
学習能力ないなー。今日もマッハ模型いっちまったよ(定休日)。仕方がないので、日本橋へ行く。こういうとき、行きつけの模型屋は在庫が常にあるとは限らないので不便だ。 製作中で、あと少しで完成予定の近鉄特急車両。完成間近になってあちこちいじりだした。鉄道模型でも、車内の座席が表現されていたりする。窓が大きくてクロスシートの車両の場合、これが結構効果が高い。キットを組み立てた車両で、いやに内装がスカスカだなぁという思いをしたことがあるので、以後室内表現についてもいろいろと考えている。考えてはいるものの、なかなかいい手段がない。考えられる一番手っ取り早い方法は自作。だがしかし、これが難しい。座席と言うのは一両にたくさんついているものだ。2人掛けは1つのパーツとして作るとしても、1両あたり20とか30ぐらいはザラ。さらにそれを4両編成にしてみると、103系の戸袋窓を埋める加工とどっこいどっこいになってきそうだ。一度、紙で表現しようとしたんだけどあえなく失敗。それからは考えるだけで完全凍結。第二の手段で、どこかのパーツを使うというもの。ところが、いいパーツがあまりない。モリタ、という小さなメーカーの製品に格好のがあるのだけれど、コストパフォーマンスが……。この座席、金属製でウェイト代わりにもなって最適なのだが、いかんせん1両あたり600円は厳しいよなぁ。他にもキングスホビーというところのパーツがあるのだが、これもまたマシとは言え値段的に厳しい。そんな中で見つけたのが、カトー製品……厳密にはカトーの子会社?的なところがやっている、完成品にちょっとしたオリジナル色を出すためのパーツ。全く別用途に向けて作られたものだが、8両分セットで1000円程度は他の製品に比べて格段に安い。ということで以前買って、「はつかり客車」に使用しようとしたのだが……グリーンマックスのキットには不適合。というのも、分厚いウェイトが邪魔をして取り付け高さが不自然になってしまうのだ。今回、近鉄特急車も同様なのだが、燃える要素があった。それは、そのパーツと近鉄車両のシートピッチ(座席の前後間隔)がほぼ一致するではないか! はつかり客車の場合は、1個1個切り離して使う必要があったが、今回は座面の高さをクリアすればそのままねじ込める! ということで、キット付属のウェイトを使わないことにした。そのままだと車両の重量が軽すぎて脱線しやすくなる。だから、座席パーツの下に収まる他に何か適当なおもりを探すことにした。といってもいいものなんてそうそうない。それでマッハ模型である。あそこには、HO車両用の素材として金属板が売られている。加工できそうな厚みのものを選び、適当に切断して使おう、と。ところがだよ、頼みのマッハ定休日じゃん。 他にも足りない部品があったので日本橋に行ったのだが、正直いいものが見つかるとは思ってなかった。だがしかし、発見できたのはトミックスの旧製品で使われていたコンテナ車両用のウェイト(現在も何故か分売パーツとして残っている)。体積がキット付属のウェイトよりも小さいので重量も不足するかもしれないが、ないよりマシ。それに、座席を取り付ける分若干重量不足は解消できる(ほんとか?)。何より、そのウェイトは薄かったはずだ! 加工できるかもしれない! 買って帰ってがっくし。金属板は厚さ1mm足らずでも切断できません。せっかくここまできたのに引き下がれるか!と、珍しく橘雪翼の漢魂が燃える。何故ウェイトを切断しなければいけないかというと、床板パーツには床下機器パーツを付けるために窪んだ箇所がある。そのせいでウェイトが細長く分厚くなっているのだ。じゃあ、この窪みの部分を削っちゃえ。そうするとデメリットとして床板の剛性が低くなる。ウェイトつけるし、大丈夫でしょうと判断してゴリゴリ切除。多分問題ない。そして、床下機器のパーツをウェイトに直接接着! ウェイトパーツの横幅が若干寸足らずだけれど、こんなもん付いてくれたら強度は多少低くても構わない。そして、待望の座席シートを接着! うーん、やや高いか……? でも、これ以上はどうにもならないし、ぱっと見おかしくないのでよしとする。さぁ、これで概ね問題は全て解決した! ――でもこれ、あと10両分加工するんだよな…… と気付いてちょっとゲンナリ。今日ぐらいに完成する予定だったのだが、どうやら早くても明後日ぐらいにはなりそうだ。前面にTNカプラーを取り付ける加工もしなくちゃなんないし、結構大変だ。山は越えたとか言ってたけど、面倒な山がまだあったんだね。
平成18年8月8日
予想外に時間がかかる……明日には完成しないな。
平成18年8月7日
模型製作記、近鉄特急型車両3種12両。改造してメーカーの想定外のことをやっているため、足りない部品がある。先頭車の前面窓ガラスだ。他の先頭車関連のパーツは何故か豊富に付属しているのに……(ダミーの連結器や前面パーツそのもの<後者は3種類あるので)。で、窓ガラスパーツをどうするか、というのでかなり悩んでいた。 1:もう一箱買ってくる 2:部品が足りなかったとウソを吐く 3:部品請求カードを送る このうち、1はコストパフォーマンスが悪いので却下。2はさすがにちょっと。3、部品請求カードが付いてなかった(GMキットにはあるやつとないやつがある)。そもそもこの前の対応を見ていたら部品請求して対応してくれるのかどうか……。で、仕方がないので自作することにした(選択肢4番ね)。 前面窓ガラス部分は、プラスティックの厚みを隠すために嵌め込み式となっている。窓の部分に合わせて凸型の透明プラスティックパーツが付属しているのだ。凸型というのは、手作業で作るのはなかなか難しいものがあるので、窓ガラスに相当する部分をブロック状に削り出すことにした。削り出すと言っても、基本は平面状のものを縦横サイズを切り詰めて行くだけである。近鉄特急は、運転室と助手席の両側の窓ガラスが曲面なので、その部分は上手いことやすりで面を出してやらないといけないのだが。 使った材料は当然ガラス……じゃなくて透明プラ板。タミヤから出ている、モデラーならおなじみの素材。だが、1.7mmの透明プラ板を買ったことがある人はあんまりいないんじゃないかと思う。今回は、その窓の端の曲面を削り出す必要があったので、一番分厚いこの1.7mm厚のを使ったのだ。と思ったら、1.7の次に薄いのは0.4mmらしく、嵌め込み窓ガラスパーツ作るには薄すぎて全然向いてない。というわけで、初の1.7mmの透明プラ板。開封してびっくり! 全然透明度がない!!! と思ったら、保護フィルムが貼ってある! そして、堅い!!! プラ板というのは適度に柔らかいものなのだが……これは分厚いだけの堅さじゃなさそうだ。というのも、うっかりニッパーで切り目をいれようとしたら「バキンッ!」という音とともに大きなヒビが……。分厚いのでカッターで切り出すのも面倒、ニッパーではヒビが入る。八方塞がり。まあでも、ヒビ割れのお陰で適度に小さく割れてくれたので、そこからレザーソウ(という模型用のこぎり)を使って幅1センチの棒状のプラ板を切り出す。そしてフィルムを剥がして感激。素晴らしき透明度、平滑性。よくあるアクリルの細工物の素材を見ているようだ。透明プラ板ってアクリルだって話をどこかで聞いたような気もするが。いやほんと、これで何かアクセサリーでも出来ないかと思ってしまうぐらい綺麗な素材だ。それを割ってしまったのか……もったいない。まあ、ともかくそこから、前面窓に合わせてさらに細かく切って削ってしていく。透明度と平滑性がいいので、付属部品よりもカッコいい面構えになりそうだ……? 先ほど書いた端部は、ヤスリでなぞるようにして曲面を出し、細かい目の紙やすりでヤスって最後はコンバウンド。おう、見事に何か透明度が低い……。紙やすり作業をちょっといい加減に切り上げたからなぁ。キットに付属しているクリアーパーツは窓の厚みが均一なのだが、私が作ったパーツは工程の都合上端で厚みが薄くなっていく。というわけで、どうしてもその部分の見栄えが悪くなってしまう。まあ仕方がないか。ボディ本体とクリアーパーツの合いの良さは私の手製の方が上だしね。そうそう、キット付属のパーツを無理やり嵌め込もうとしたら、パキって音がして……本体のパーツとパーツの継ぎ目部分にヒビが入ってしまった。こんにゃろう! パーツの作成自体は、トータルで2時間ぐらい?で終了した(間で夕食を食べたので、今日はしんどくない)。意外と短い時間で終わったので良かったというか、拍子抜けだった。でも面倒なことに変わりはないから、あんまり嵌め込みパーツは作りたくないぞ(笑) おそらく明日か水曜日ぐらいには12両完成……するかもしれないししないかもしれない。
毎週取り組んでいる神戸新聞の懸賞の詰め将棋。先々週に載っていた問題、あまりに解けないものだから久々に将棋盤を出してきて実際に並べようかと考えた。そうする前に解けてしまったのだが、たまにはいいかとやっぱり将棋盤に駒を並べてみる。自慢じゃないけどやっぱり自慢で、私は六寸盤を持っている。 ――ええと 六寸盤って言葉は一般的じゃないか? 皆さん知りませんよね? ありふれた将棋盤というのは、蝶番で二つに折り畳めるヤツだ。百貨店のおもちゃ売り場に行けば、おそらく駒とセットで1000〜2000円ぐらいで買えるのではないかと思う。もうちょっと本格的なもので、足つきのがある。この足の部分を除いた盤の厚みにはいろいろあって、安いのだと……二寸ぐらい?から。で、プロの将棋で使われるのが六寸のもの。これを総じて六寸盤という。当然六寸盤にもいろいろあって、安いものから目ン玉が飛び出るような高価なものまで。いわゆるピンキリってやつだ。まあ、六寸盤は安くても数万円する。"たかだか将棋盤"に福澤さん単位の話である。最高級のはワンハンドレッドオブMr.フクザワが単位になるので覚悟しよう。車が買えちゃうよ!ってのもあるかな。家が買えそうなものはさすがにないと思うのだが……私が知らないだけであるのかもしれない。100万円で買える家とか(そっちじゃないって)。まあ、そういうわけで、六寸盤持ってるぞ、とここでは言いたい。でも、そんなに高いものでもないぞ、と。トップクラスに安いやつだ。三寸盤?ぐらいのなら既に家にあったのだが、道具から入る橘雪翼クンの悪い癖が出て(当時高校生)、親のスネを齧ったというわけである。あぐあぐ。やはり三寸盤とかと六寸盤では、音が違う。駒を打ち付けたときの音が。響きがいい。これだけでも将棋を指すのが楽しいってものだ(注:本質から離れています)。駒台とセットにすれば完璧。あと、駒もチープなものはいけない。しっかりとした手彫りのものが好ましい。値段にしてややりここも福澤さん単位でお願いしよう。ああ、駒もピンキリだよ。安いのは例によって1000円ぐらいからあるけど、高いのはこれこそ百万単位とか。盛り上げ駒って言ってね、彫ってある部分に漆を何度も塗っていって盛り上がるようにするんだよ。超が付くほど高級品。多分お値段10〜15万円ぐらいから? 一組欲しいなぁ(悪い癖)。で、私が持ってる一番いい駒は……1万円ちょうどぐらいの。盛り上げてないけど漆塗り……だと思う。書体が……良く知らないけど、楷書体?の。簡易字体じゃないやつね。"龍王"とか"龍馬"がたまらなくカッコイイ。王様が情けなく見えるほどカッコイイ。俗に言う「へぼ将棋、王より龍を可愛がり」ってやつだ。で、その駒が行方不明……。仕方がないので簡易書体のものを使う。 ――こらぁそこぉ! 簡易書体のやつだからって安物扱いするなよ! 多分これはそこそこ値の張るやつなんだから! 将棋盤について来たやつなので値段が分からないけど……ああ、さっきの六寸盤の値段、駒とセットの値段だから。駒7〜8千円、盤2万円ぐらいかな? ちなみに、駒台も持っている。何でも持ってるね、俺(笑) ついでだから言っておこう。駒台もピンキリなんだよ。あ、駒台って分かる? 分からない? この前高校野球で優勝したけど不祥事がどうたらこうたらの駒澤大学のことじゃないよ? 将棋指す人間が"こまだい"と言えば、持ち駒を置く台のこと。よく素人将棋で「持ち駒見せて」とか言うけど、プロはそんなことしない。駒台に載せるので、自分で見る。なお、持ち駒を隠すのはルール上違反ではないかと思われる。ヘボになればなるほどヘボ将棋では隠したりするけど。で、その駒台、一本足のは比較的安いけど、四本足の堂々とした構えのはこれまた福澤さんに多数ご登場願うことになる。まあ、ちょっと買うのがアホらしくなる値段だ。で、私は当然持っている(笑) さすがに……四本足のは買えなかった。いくらか忘れたけど、一本足と比較してあまりにも高かったような記憶がある。だからここは妥協。せっかくの六寸盤なんだけどね。 今頃気付きました。話がズレまくってます。ええと、解けた詰め将棋の問題を盤に並べてみる。解答したのが合っているかどうかの検証だ。 ――…… やっぱりいいねぇ、将棋の駒。人差し指と中指で挟んで、盤に打ち付ける。ピシッ!という音が心を研ぎ澄ましてくれるようだ。あくまで"ようだ"であって、私の如き三流将棋指しの場合は気分だけかと。こうやって実際に駒に触れるってのは、インターネットの将棋の対戦とかテレビゲームでやるのとは違う。"ホンモノ"ってやつがここにある。何だかカタカナで書くといやに怪しげだな。本物!なんだよ、本物! たまには一局指したいところだけど、相手はいない。そういや鉄研の後輩たちに一通り将棋が指せるかどうか聞いているのだけれど、押しなべてみな首を振る。去年、セントレア一号車君と指したが、飛車角落ちにもかかわらず余裕で勝ってしまった。今年の新入生は誰か将棋指せないかな? 関係ないけど、家には囲碁の六寸盤がある。祖父が買ったものらしい。当時はまだ六寸盤といえどお手ごろ価格だったらしい。囲碁は将棋よりも大きな盤を使うので、その六寸盤は非常に重い。今考えると、素材のせいかも。将棋の六寸盤は安物だから軽いとか……ま、多少軽い方が移動させやすくていいんだけどね。かなり軽いはずなのに、4年ぐらい前にぎっくりに近いことが起きたのは何故だ。 ――話を元に戻そう 囲碁盤。当然碁石もある。何故か二組ある。まあ、将棋の駒は3〜4組ぐらいありそうだから2組ぐらい不思議ではないか。その石も、ちゃんとした石である。ちゃんとしていない碁石というのは、プラスティックだ。ちゃんとした石は本物の石だ(何か意味不明な日本語だな)。ああ、白石はもちろん石じゃなくて、蛤の貝をくりぬいたもの(誰ですか、白石さんは生協の人だって言ってるのは)。いい碁石は肉厚があるのだが、1つの蛤の貝殻から分厚い石は2〜3個程度しか取れないから、自然と値段は上がる。白石は180あるから、蛤がたくさんいるのだよ。話がどんどん関係ない方向へ行くけど、黒石は181個。これ、常識だから覚えておくと恥じかかなくて済むかと(かなりいい加減な発言)。覚え方がきちんとある。碁盤は縦横19本づつの罫線から成る。19×19=361。黒と白の石は、この361の目に置くとちょうど過不足なくなるように設定されている。361は2で割り切れないのだが、黒が先手と決まっているから黒が1つ多い。よって黒が181、白が180というわけだ。実際石を全部使い切ることはおそらくないのだが……。 で、ちゃんとした碁石に触ったことがある若者はおそらく少ないだろう。近年きっとちゃんとした碁石の値段はかなり高いものになっているだろうからね。碁自体があまりメジャーな遊びじゃないから、そもそも碁石に触ったことがないなんてこともありえる。五目並べすらやったことがないとか……。嘆かわしいねホント。で、碁石もまた例によってピンキリだが、碁石は福澤さん単位? 高いのは当然ハンドレッドオブMr.フクザワ、だ。家にあるのはどの程度か知らない。でも、あまり分厚くないので普通? 大昔に買ったものだから、もっと値段は安かっただろう。 という話をしていたら、囲碁も打ちたくなってきた。でも親父とはいやだ。負けるから(笑) でも鉄研の後輩に囲碁の打てるなんていう殊勝なやついるかなぁ。ああ、一人思い当たるが、どうだろう。今度聞いてみるか。
平成18年8月6日
集中力 阪神金本、痛めた左膝で試合を決定付ける満塁ホームラン! 注:別にボールを蹴ったわけではありません 打席に入る前、岡田監督が何か耳打ちしていたのだが……ヒーローインタビューでは「後ろがダーウィンだからお前で何とかしてくれ」と言われたそうだが……えええええ? 違うだろ? そこはやっぱ、これだよ。 「足、まだ痛いんやろ? 無理せんでええぞ、ホームラン打って歩いて一周して来い」 で、試合後に「監督命令でホームラン打ってきました」(去年の交流戦ぐらい?だったかを参照すること)と金本がコメントするパターン……だと思ってたのに!!! まあ、でもあの一振りで打球をスタンドにぶち込むあたりは素晴らしいの一言に尽きる。あんまり気合入れて振ったように見えなかったのに、打球の上がった角度とか直後の金本の様子を見て「おお、打ちよった」ってな感じ。テレビの解説は「入るのか? これが入るのか?」というような実況をしていたのだが、金本の打った直後のそぶりを見て手ごたえ十分だったのは容易に推察できる。しかしまぁ、金本の集中力ってのはすごいね。
集中力といえば……今日、昼ご飯のあと、少し高校野球を見てから、例の近鉄特急車両の大詰めの作業を開始。確か14時になるかならないかの時間だったと思う。行き先のシールや車番のインレタ、細かい塗装の乱れの修正とライトへの色入れを計12両分……大体2時間以内に終わらせる予定だった。しかし、実際にその作業を終えられたのは予定を半時間以上オーバーする14時45分ごろ。疲れたので一息、と思って台所で水を飲むときに時計をみてびっくり。いや、実のところ、一気に仕上げたので余裕で2時間以内で作業完了しただろうと思っていたのでびっくり。その後、表面保護のクリアー塗装を行う予定だったので、この1時間近い遅延は結構予定に大きく響く。そして、ベランダに座ってクリアー塗装を開始したのだが……2両目が終わった辺りから膝がガクガクする。ベランダに昔風呂場で使っていた椅子を置いて塗装するのが私のスタイル。その風呂場の椅子はあまり高くなく、塗装するのでやや屈む姿勢になる。そのときに足を踏ん張る形になるのだが、その踏ん張りが効かないのだ。足がガクガクすると手元も安定しないし、気合で何とか塗装していたのだが、あまりにもしんどいので途中何度も休憩を入れた。そうか、シールやインレタを貼るときにあまりにも集中していたから、もう力が残っていなかったのか。時間が経つ感覚にズレが生じるぐらいだもんな。通常、人間の集中力なんて2時間が限度、とか場合によっては1時間とも言われる。私がシールやインレタを貼るのに要した時間は3時間弱。私は一般的な普通の人間なので、とうの昔に限界を超えていたのだのだろう。こういうときに無理に作業を進めると失敗すると相場が決まっている。分かっていてやめられないのがサガってやつなので、途中休憩を挟んでみたというわけだ。
模型作るときでもスポーツでも学問やるときでも将棋のときでもそうだけれど、集中力ってのは大事だ。いくら実力があったって、集中力がないとそれが発揮できない。雑念だらけというのは、例えて言うならばパソコンにいくつものタスクを同時に行わせて処理速度が大幅に落ちるようなそんな状況だ。集中力が、自分の全能力を今やるべきことに文字通りだが集中させてくれる。一流のプロってのはその点集中力が凄まじい。また例がプロ野球、阪神タイガースの話になってしまうが、甲子園球場でのあの大声援の中、打席に入る選手というのはそういうのが全く聞こえないらしい。見方を変えると、ヒーローインタビューで「皆さんの声援が力になってくれました」というのはリップサービスなんだね。考えてみれば、応援歌聞きながらでは140km/hを超える速球や途中でいきなり曲がる変化球、ストライクとボールを見極める力を期待するのは到底無理な話だろう。打者は投手を見据え、投手は捕手のミットを目掛ける、その瞬間に発揮される集中力というのはプロがプロたるゆえんでもあるだろう。他の分野ではプロ棋士なんかが思い浮かぶ。私は囲碁の方はあまりしらないが、事情としては将棋とよく似たものではないかと推察する。たった9×9の升目の中に勝機を見出すために、時には1時間を越える長考をするのがプロの棋士だ。我々が生活している中で、1時間以上もじっと1つのことに集中して考えることがどれほどあろうか。おそらく普通はない……と思う。一応実体験で、CDを聞きながら受験勉強をしていて、気が付くとCDが止まっていたということもあるが、CDをかけ始めてすぐさま周りの音が気にならないほど集中したわけではない。たまたまCDが止まる瞬間はそれだけ集中していたといことである……と思う。考えてみれば、当時の方が集中力があったかなぁという気もする。私は決して勉強した方ではないのだが、勉強時間が短めな分それを集中力で補っていた部分がある。大学に入って遊び始めるともうだめ。テスト前の勉強中でも、30分やると疲れてゲームボーイのテトリスに手を伸ばしたりしていた。教師やってる時は一時的に復活してたりもしたけど、今はそういう意味では集中しなきゃいけない場面って少なくなってしまったからなぁ。まあ辛うじて、模型を作るときだけ集中力が発揮できるかな。
平成18年8月5日
暑いなぁ。いくら暑いからって、運動後に冷水のシャワー浴びたら死ねるよ。 <DEATH NOTE> 「橘雪翼 8月5日午後2時23分 バットの素振りの後に冷たいシャワーを浴び、心臓麻痺で死亡」 </DEATH NOTE> とまあ、こんな感じ? 注:「橘雪翼」は本名じゃないので書いても死にません そもそもここはデスノートじゃないだろ。侃侃諤諤がデスノートの効力を持ってたら今頃多数死人が出てるな。阪神タイガースの主力全員とか(笑) ま、全員愛称で呼べば問題なしか。鳥谷は鳥のすけって呼んでるし、下柳は"やなぎっしも"だし、井川は"情けないエース"だし、金本は兄貴、藤川は球児もしくはきゅ〜じ。あんまり問題ないかも? ちなみに、宮崎吾朗とか書いても死なない。橘雪翼は吾朗ちゃんの顔を知らないからだ。同様に、中田英寿とかも死なない。デスノートを拾ったときのために、巨人と中日の選手の顔はよ〜く覚えておこう。「○×△□ ●月▼日の阪神戦に先発し、被安打14、失点12で負け投手になり、その晩悔しくて自殺する」とかね(こらこら)
今日は阪神が夏の暑さを吹き飛ばす11得点で打ち勝った。ようやく打線の長いトンネルを抜けたか? と次の試合に期待すると"梅雨に逆戻り"したりするので油断できない。 それはそれで置いといて……放送の最後、友人らしき人物を発見。隣の隣に派手な着ぐるみを着た人がいて、それをカメラは映したのだが、その一瞬ちらっと見えたその隣の隣の人物が友人"ぽかった"のだよ。確認のため本人にメール打ったんだけど、まだ返ってきてない。で、もし彼がいっているとしたらきっと"疹友"も一緒だろう、とヤマをはって連絡。はぐらかされた。怪しい。絶対あれは友人ピカチウ君だったんだ!
模型製作日誌。去年の11月から作り始めた近鉄特急車両……ついに最後の段階へと入りました。今日は、本体に対するエアブラシによる(クリアーを除く)最後の塗装を完了(屋根部分のダークグレー)。それから、シルバーと白の色差しも終えた。後はクリアーレッド及びクリアーオレンジを塗り、それからシールとインレタ貼ってクリアーで保護すれば車体は完成。細かいパーツと床下関係がまだ残るが、大きな山は越えた。来週の前半には完成するんじゃないかと思う。まあ、ちょっと1つ2つどうしようか迷っている部品があるんだけど、大筋のところで完成すれば"積み木"としてはクリアだし(笑) でも6両分なんだよなぁ……大変だった割りにこれで6両分しか減らないのか。まあ、11〜12月にもそれなりに苦労したからいっか。今年完成した車両、としては12両きっちりカウントするわけだし、数増やすためにやってるわけでもないのでよしとしよう。 ――積み木は減らすためにやってるわけだけど 動力ユニットの2つめの改造も完了。ただなぁ……一号機に比べて二号機はトラクションが足りないような。8両編成だと坂道で空転してしまう。一号機は上手く行ったんだけどね。もっとも一号機は、後から補強入れまくってその分重いからなぁ(金属アングルで補強入れたので、模型としてはそれなりのウェイトになる?)。まあ適宜追加でウェイト入れたり補強入れたりして頑張ろう。最終的にボディがかぶさるので、このボディの分も馬鹿にならないようだしね(過去の検証結果による)。今回分で目的としているのは、8両編成を1動力で走らせること。多分それはクリアできる。もしできないとちょっと困るんだけどね。できなかったら、補助モーターを別の車両に入れることを考えなくては。編成の都合で今回は先頭車に動力が入れられそうにない……と思っていたのだが、上手いこと後ろ半分だけ鉄コレの動力にすればなんとかなるかも……? ま、いずれにせよ、完成を間近に控えて余計な課題は増えて欲しくない。
平成18年8月4日
祝!横浜吉見、今季初勝利! 今日気付いたこと。昨日の名前の話に関して。千と千尋の神隠しでも同じことやってたぢゃん。湯婆婆が千尋に対してね。本当の名前を思い出して自我を取り戻すシーンがあったよ。すっかり忘れていた。
昨日はゲド戦記を後輩セントレア一号車君と一緒に観に行っていた。終わってから……DDRの最新作をやりに某ゲーセンへ。友人Dからの報告によると「あまりにも待ち人の列が長く、待つ気力が起きなかった」というゲーセンだ。混んでいることを覚悟していたのだが……あれ? 先客ナシだよ? ということで早速プレイ。もちろん、セントレア一号車君にもやらせたよ。彼は初プレイ。なのでお試しという意味も込めて私のおごりプレイ。当然初プレイなので、激とか鬼とかやらせるわけはなく、難易度を示す足マークが1のビギナークラスで。しかも、オプションで同時踏みとフリーズアロー(踏んだまま足を離してはいけない、という矢印が存在するのだよ)を解除してのプレイ。考えうる最強の楽勝モードだ。で、私は隣で自分の身の丈にあった難易度を選択。まあ、激(今回激って言わないのかな? HEAVYだっけな?)が基準で、激に足マークが9つ付いていると1つランクを下げてプレイする。最近ようやく調子が戻ってきて、足マーク7つなら初見でもクリアできそうだ。私の全盛期というのはそんなもん。足マーク8つだとクリアできる曲とそうでない曲が混在し、そこのあたりがボーダーライン。練習すれば大抵の足8つはいけるが、練習しても出来ない曲が出始めるのが足9つ難度。ちなみに、最高難度は足10だが、同じ足10でも足15相当のがありそうである。私は、ひとつだけクリアできる足10難度の曲がある。足9つは2つ(今やって出来るかどうかは知らないが)。やり込んでもう少し曲数を増やしたいところ……だが、そのためには友人Dの助けが不可欠だ(隣でプレイしていて、片方がゲームオーバーになっても片方が残っていれば、ゲームオーバーした側も最後までプレイできる。つまり、私がクリアできない曲を選んでも友人Dが踊り続けてくれれば途中でドボンしても一応最後までプレイできるのだよ……ってこれ、気付いたけど隣にセントレア一号車君を一番難易度下げたモードにして躍らせても出来るんだよな)。 で、さすがに初プレイとはいえ難易度を下げまくったので、セントレア一号車君もゲームオーバーにならずに踊りきれた。少し休憩を挟んで2プレイ目もなかなか順調? にしても俺は悪い先輩だよねぇ。バトルギア4に続き、DDRにもハメようとしているんだから。
どうして横浜の吉見を祝っているのかって? 吉見に勝ちが付く、ということは横浜が勝ったということでもある。今日の場合、横浜が勝ったという事は巨人が負けたことを同時に意味する。この試合が始まる前、横浜は最下位で巨人は5位。その差はわずか0.5ゲーム差。これ以上のことは語るまい。合掌。
平成18年8月3日
陰陽師とDEATH NOTEとゲド戦記と とてつもなく意味不明な並びの題名だが、それは読み進めてもらえたらやがて分かると思う。まずはゲド戦記評から。 ○ テルーの唄 これ、いいです。公式サイトで強制的に聞かされたのだけれど、この曲に関しては高評価ということにしておく。関係ないけど、これ歌ってる手嶌葵の公式サイトもフラッシュだった……多分本人が直接作ってるわけじゃないだろうけど。あと、ネットスケープナビゲーターではきちんと表示されませんでした。明日までに直しておくように(笑) で、シングルCDを買ってきた。これ1曲しか入っていなかった。値段が500円だからきっとそうだろうと分かっていたが、にしても思い切ったことをするものだ。 ○ 本編 ハウルよりマシ。でも、比較対象がアレだからねぇ。ハウル、確か27点とか評価してたっけ? 既にどうでもいいから忘れたよ。まあ、ゲドは32点ぐらいあげておこう。ハウルとの最大の違いは、退屈はしなかったということかな。ハウルと一緒なのは、物語に一貫性が見られないこと。まず、物語の冒頭部分では王様と首脳陣が会議していて、国の状況が芳しくないことについてどうするのかという話をしている。その後、王は息子であるアレンに刺されておそらく絶命するのだが、この後国がどうなったかの話は一切出てこない。途中、王様がお付の魔法使いに意見を聞いたり、嵐に遭った船乗りの「竜を見た」という報告を聞き、竜の出現に驚いたりしているが……最終的にこういった部分は今回の映画の主旨とは全く関係ない。最初に、思わせぶりに会話しているのに、である。世界に異変が起ころうとしている、そういう始まり方をしているのに、物語は途中からアレン一人の心の悩みを解く方向へ向かってしまう。挙句アレンはこういう。「国に戻って、自分がしたことの償いをしたいと思います」 えええええ? そういうレベルの話か? 多分王様が死んで国は大混乱である。政治経済といったものは相当乱れているだろう。そこへ、息子とはいえ王殺しの犯人が戻ったらまず間違いなく死刑じゃないの? 償いをするとか、そういう話じゃないんだよ。命を大切にしようよ、という結論にせっかく辿り着いたのに。と、まあこれは映画が終わってから思い返して気付いたことでもあるんだけどね。 大筋に関してはそんなところ。次に細かい部分を見ていこう。映画に関するインタビューとか案内で、「アレンは影に追われている」というような記述があった。その通りアレンは時折何かに非常に怯えた様子を見せる。 ――のだが アレンは一体何に怯えているの? 影? 影って、何? 得体の知れないもの? それならそれで、劇中そういう得体の知れないものの姿を見せて欲しい。何も出てこないのにアレンが後ろ向いて怯えている様は、精神病か麻薬中毒者のようにしか見えない。「影に追われている」ということを知らなければ、王殺しとして追っ手がかかっているだろうことから、その追っ手を恐れているようにも感じられる。映画が3/4ほど進んだところで、影が実際に視聴者に分かる形で登場する。さらにクライマックス直前で影がアラン自身であることも分かる。となると、確かに前半部分で姿を見せるのは展開上まずいかもしれないのだが、だったらアレンが怯える姿を仮に当てておけばよかったんじゃないのか。 だいたいにおいて、どうしてアレンが立派な父、国の王を刺したのかというところも分からず仕舞いである。自分はダメな人間だと言ってみたり、何をしたいのかがよく分からない。どうしてまだ少年であるアレンは悪の手下の兵隊をのしてしまうほど剣術?に長けているのだろうか。途中までの時点で、きっとアレンは魂を悪魔に売り渡したとか、その類のことで力を得、代わりに何かに怯え時折性格が豹変するんじゃないのか、ぐらいに考えていた。が、結局分からないまま。アレンの心の弱さはエヴァンゲリオンの主人公の碇シンジに似たところがあるが、どうしてそんなに弱く育ってしまったのかも語られないまま。そのくせテルーにちょっと励まされて立ち直ったと思ったらまたくよくよして、敵の魔法使いに操られ、再度テルーに叱咤されて今度は本当に立ち直る。そのシーンでも、影となったもうひとりのアレンと何か会話なり何なりするカットが挟まれば効果的だったろうに、テルーがアレンに真の名前を告げることで(ちなみにこれが後で陰陽師とDEATH NOTEの話に繋がる)、妙なカットインが入り、アレンの目つきがそれまでの不安そうで頼りないものから主人公らしいしっかりしたものに変化する。何かが語られないまま、視聴者に分かりやすい表現を入れることなくストーリーが進んでゆく。 アレンと敵の魔法使いとのアクションシーンも物足りない。先ほど書いたようにアレンは強いのだけれど、結局その不可解な強さの秘密は分からないし、敵の魔法を振り切ったような?そんなシーンでも何がどうしてそうなったのか分からない。魔法で鍛えられた剣(王の持っていた剣)を抜いたのは、まあ迷いを振り切った心の成長の成せる技としても、その剣を一振りするだけで敵の腕を切り落とすのはやりすぎだよなぁ。大賢人と呼ばれる魔法使いゲド(ハイタカ)とタメを張るぐらい?の魔法使いのはずなのに、温室育ちの王子様にこうも簡単にやられるとは。とにかくゲドが捕まったあたりから話の展開があっさりしすぎている。シーンのひとつひとつに重みが足りないというか、時間が足りないので急いでます感が漂いすぎ。 こうして、冒頭の竜が人間の世界に姿を見せたこととか、世界の均衡が崩れているとか、世界の運命に関わるような異変については何も解決しないまま物語は終わりを告げる。まあ、原作のゲド戦記自体は6巻あって、映画はそのうちの1部なんだろうけど……歯切れが悪すぎる。 ところで、この映画の原案だったか何かに「シュナの旅」という宮崎駿の書いた本の名前が挙がっている。このシュナの旅、出だしはもののけ姫との共通項があったりする。ちなみに、もののけ姫は、同名の宮崎駿の絵本とは全くの別物。なので、映画公開当時の書店の宮崎アニメフェアのところに、もののけ姫の絵本があるのはサギだろ、なんて思っていたりした。まあ、そういうわけで私としては「シュナの旅、再び」なのだが、今度はどういうあたりが原案になっているのか不明。いや、シュナを知っていたから、アレンが途中の町で奴隷が売り買いされているのを見て何かカッコいいことをやってくれるのかと期待していたのだが……んー、残念ながらそれはなかった。ただ、アレンが捕まり、ゲドが助けに来た部分で少しシュナのワンシーンを思い出させるセリフはあったが。これだけでわざわざシュナの旅の名前を出すのはどうなのかな?
さて、題名の3つを繋ぐ話をする前に、小説版DEATH NOTEの話をする。書いたのは、西尾維新という、今流行りのライトノベル作家である。この本で初めて氏の本を読んだのだが、なかなかの実力派らしい。書店でよく著作が平積みになっていたのだが、表紙がややアキバ系?のように見えて手にとってみたことはない。で、小説版DEATH NOTEのカバーで気付いたのだけれど「西尾維新」っていうペンネームにはそういう秘密が隠されていたのだね。前から読んでも後ろから読んでも一緒。"回文"ってやつだ。ついでに360度反転させても一緒。だから気付いたのだけれど。 さて、この小説の副題は「ANOTHER NOTE ロサンゼルスBB連続殺人事件」――単行本の2巻にはっきりと書かれている名前だ。Lのセリフで「南空ナオミ……どこかで聞いた名前だな。そうか、ロサンゼルスBB連続殺人事件のときに私の下で働いてくれた……」というようなものがある。そのロサンゼルスBB連続殺人事件をノベライズしたのがこの小説版である。ちなみに、デスノート自体は全く出てこない。これを読んですごいなと思ったのは、ひょっとして漫画の連載時、LにロサンゼルスBB連続殺人事件というセリフをしゃべらせたとき、既に原作者大場つぐみの中にはこの事件の概要があったのだろうかと思わせるところである。確かにあとから名前に沿ってストーリーを組んだように見えないこともない。もし漫画の連載時に「ロサンゼルスABC事件」と喋らせていたらこの小説はなかっただろうけど、そのときはそのときで別のプロットでABC事件を成立させていたかもしれない。ま、どっちでもいいか? 文章は、メロの手記ということになっている。そのメロは、事件を追う2人――南空ナオミとL――には知り得なかった事実「犯人が死神を目を先天的に持っていた」ことを読者に教えてくれる。これがこの作品をDEATH NOTEっぽいものに仕立て上げ、犯人に連続殺人の成立を促し、2人が後日キラと接触することの運命付けのようなものを感じさせてくれる。原作である漫画を読んでいると見事にミスリードされたりもして、なかなか面白かった。
さてさて、長かったがいよいよ題名の件に触れよう。実はDEATH NOTEと陰陽師という感じで前にここに書こうとしていたことがある。でもちょっと陰陽師の方がどんなだったか思い出せず、そのうちに忘れてしまった。今日、映画ゲド戦記を見て思い出して、いいきっかけだからうろ覚えのまま書こう。 陰陽師というのは夢枕獏の小説である。確か、この小説でそういう話があったのだ。陰陽師は、相手の真の名前を知ることで相手を操ることができる、だったかな。そういったシーンがどこかにあったのだ。どこかの田舎から出てきた陰陽師が、高名な安倍晴明にいたずらを仕掛けるのだが、逆に一本取られて札に自分の名前を書いて差し出す――とまあ、そんな感じだったように思う。そこに解説として、相手に真の名前を差し出すことの意味が書かれていたのだ。ゲド戦記でも同様のシーンがある。敵の魔法使いがアレンの真の名前を聞き出して自分側に引き入れる。アレンの影が真の名前をテルーに教え、テルーがアレンに真の名前を教え、それぞれお互いの力になる。DEATH NOTEでは、人の名前を書くことでその人の命を奪うことが出来る。共通することは、「自分の(本当)名前は他人に知られてはいけない」ということである。これは奇妙な符号でも何でもなく、ファンタジー的世界の1つのお約束であろう。あるいは歴史的に、そう信じられていた時代があったのかもしれない。今我々がお互いを呼び合うような名前は"仮の名前"であって、隠された真の名がある……と。あるいは、自分の名前は大切にしなさい、ということかもしれない。不審者には知られてはいけないよ、と。ある意味、ネットでは実名を出さずハンドルネームを使っている、というのに似ているかもしれない。まあ実際問題、この世にはデスノートもなければ魔法使いも陰陽師もいない。同姓同名だっているわけで名前だけで何ができるわけでもない。せいぜい他人の名前を騙るぐらいか(それでも場合によっては大変困ったことになるのだが)。今の日本であれば名前より実印を奪われる方が大変かな? ええと……全く別々の作品に同じモチーフを見つけたと、それが言いたかっただけです(笑)
映画ゲド戦記の悪のボスの魔法使いの名前は"とある理由"により伏せさせていただきました。ド忘れしたわけじゃぁないですよ? カタカナ2文字で絶対忘れません。過去に背景と同色で記述したとある生き物の名前と一緒なんですわ。 え? 「西尾維新」のどこが回文なんだって? 360度回転させるって表現がミソなのですよ。ああ、ヘボン式で書いちゃだめだよ。「shi」じゃなく「si」って書いてね。ここまでくれば分かるでしょう。はい、各自実験実験! ――3分経過 分かりましたか? そうです。 NISIOISIN 前から読んでも後ろから読んでも「NISIOISIN」。おまけにI、N、O、S、いずれもひっくり返しても同じ文字になる。だから、点対称にもなっているのだ。やるなぁ西尾維新。
平成18年8月2日
明日、ゲド戦記を観に行く予定だ。原作を読むのは放棄した。ネットで評判を見ると面白くないらしい。もし実際に面白くなかった場合、私にとってはハウルに続く"スカ"である。まあ、ジブリ映画はいつもいつも面白いわけではないが……。 で、映画そのものの話からはずれるが、ジブリの公式サイト、何であんなんなんだろうねぇ。ジブリトップページはそうじゃないけど、ゲドの紹介ページはフラッシュを使って構成されている。そして、フラッシュがないと見れない。フラッシュが嫌いなんだよ、俺ぁ。しかも音楽が鳴る。ウェブサイトで勝手に音楽を鳴らさないのは基本中の基本のはずだが(読み上げ機能などを使っている人にとって、音楽は邪魔者以外の何者でもない)。メニュー画面でカチカチ音が鳴るし(これは何と解除不能の模様)。 私がフラッシュを嫌う理由は、以前は第一に動作性の問題だった。今は使用パソコンのスペックが上がってまず問題がないが、以前は古いのをだましだまし使っていたから……OSが一番問題だったのかもしれないけど、フラッシュは固まることも多かった。マウスポインタの動きがちらついたりとか、メニューのポップアップ(?)が遅かったりで非常にいらいらする。そして、前からずっと感じていたことだが、そのサイトにアクセスするとまずオープニングムービーがダウンロードされ、その再生を経てやっとメニュー画面に辿り着く。ムービーの再生はキャンセルできるからいいとしても、そのダウンロードは回避のしようがない。時間はかかるしネットに無駄な通信をさせていることになるし、デメリットが多いことに気付いていないのだろうか? 閲覧者は、何かしらの情報を得に来ている。彼らの作ったフラッシュムービーの技術力に感心したいわけではない。そうでない人も中にはいるかもしれないが、少数派だ。ムービーを見せたいのなら、コンテンツの1つに入れて欲しい。一通り得たい情報を見終わったらそういうムービーを見てみるのも楽しいかもしれないからね。だけれど、アクセスするたびにそれを見せようとするサイト製作者の押し付けには嫌悪感を抱く。そして、それはフラッシュそのものにも言える。フラッシュで飾ったサイトというのは、あらゆる点にプレーンなHTMLのサイトに比べて重くかったるい。別のページに移動するにしてもエフェクトがかかり、もったいぶった動作をする。普通のHTMLコンテンツに比べて読み込み時間もかかるような気がする(これは単にそう感じるだけかもしれないが)。メニュー画面が常に表示されているわけでもないし、目的のコンテンツに直接ブックマークすることもできない(よくトップページにブックマークしろと書いてあるサイトがあるが、本来ブックマークはどこにやろうが閲覧者の自由であるはずだ)。最悪なのは「戻る」ボタンがどこにあるのか埋もれて分からず、ブラウザの機能で戻ろうとしてしまい、Yahoo!の検索画面にまで戻ってしまったりすることだ(フラッシュのコンテンツ内移動はページの移動にはならないため)。キーボードショートカットを多用する私にとっては、マウス動作を強制されるのは心地良いことではない。まあ、最悪なのは、ネットスケープに最新のフラッシュプレイヤーを入れていないので、アクセスすると「最新のをダウンロードしろ」と言われることか。面倒だけどインターネットエクスプローラーでアクセスし直している。見たくもないフラッシュのためにネットスケープに最新のフラッシュプレイヤーを入れるのもなんだか癪だしね。コンテンツの1つとしてすばらしいフラッシュがあり、それが見たくなって必要があれば入れるけど。 ちなみに、スクエアエニックスのFFXIIのサイトもフラッシュだった。見辛かった。SONYのαのページも一部フラッシュだ(こちらはフラッシュがなくても大して問題じゃないけど)。バトルギア4の公式サイトのフラッシュが使われていて……マシなのは最新バージョンでなくても動くことかな。他にもいろいろあったような気がするが、ともかく私はフラッシュが嫌いだ(カメラでも滅多にフラッシュ焚かないしね!)
平成18年8月2日
鉄道模型の登坂能力 私が使っているレールはトミックス製品。メーカーによると、勾配は5%までにしろという。トミックスのレールは140ミリ単位で、そして勾配を付けるための橋脚は5ミリ刻み。100ミリにつき橋脚で5ミリずつの勾配を付けていけるわけだが、数字の区切りが悪いので140ミリにつき5ミリの勾配にしている。計算すると、3.6%弱。実物では結構大きな数字。模型でも、この坂道を車両に滑らすとかなりの勢いで下って行く。とはいえ、長野新幹線の最急勾配が確か33パーミル(パーセントに直すと3.3%)だったかと記憶しているので、それに近い値だ。模型の場合は、実車よりも急勾配に強いはずなので全く問題なし! ……と思っているとそうじゃないみたいで、先日マイクロエースの200系新幹線10両フル編成が空転を起こした。まあ、空転を起こしているうちはウェイトを積み増しすれば何とか坂を上れそうな気もするのだが、面倒な話だ。かといって放置しておくと、この勾配を登れないということは車庫に入れると戻ってこれないことを意味するし……。これではトミックスが限界としている5%の勾配なんて絶対登りっこないよなぁ。 で、当のトミックスで最近はやっている事、それは編成中に動力車を2両組み込むこと。いつからだったか忘れたけれど、10両編成ぐらいからメーカーでは動力車を2両入れることを推奨し始めた。「お使いの線路条件に合わせて」だそうだが、最近の製品では一部、セット構成の関係で強制的に動力車を2両入れることになったりもする。一説によると、使用している特殊な連結器が、押される力にはやや弱いので、動力車を編成中に2つ組み込んで押される力を弱めようとしているのではないかと。で、何でも実験してみるのが私、月華の棋士、橘雪翼という生き物であります。説明書で動力車を2両入れるよう推奨されている11両編成を、動力車1両にして走らせてみた。ついでに、わざと動力車を編成中やや後ろ側に連結。さぁ、車庫から勾配を登って高架線を走らせてみよう! ――無問題 坂道でスピードが出ないのは他の車両も同じ。そして、連結器に問題があるわけでもなく、動輪が空転することもなく、カーブでもスムーズに走った。何のためのツインモーター? 意味が分からない。今度出るスーパー雷鳥、基本セットも2種類の増結セットも、全部動力が入って来るけど(増結すると必ず10両以上になるので)、これって私には不要なんですが。デフォルトでは動力車は基本だけにして、そして必要がある場合に動力ユニットを買い足す仕様にして欲しいなぁ。動力車が余分に入ると高いんですよ? それとも、一般的にユーザーは勾配を5%にして走らせているのだろうか……。 ちなみに、カトー製品は動力車を2つにしろなどと貧弱なことを言わない。例え新幹線フル編成16両でも動力車は1つ。とある人の曰く、カトー製動力ユニットの性能は異常にいい、とのことだが……。カトーの定める勾配の限界値はもっと小さな数字なのかもしれないけどね。でも一度、トミックス新幹線をワンモーターで走らせてみる価値はあるなぁ。意外と問題なく走りそうだ。ま、限界の5%じゃなくて3.6%で実験するんだけどね。 そういえばその昔、不器用なカメラメーカーがあった。開放F値2.8で設計したレンズを、「F2.8では当社の定める基準に満たない」と、十分な性能を持つにも拘らずF3.5として発売した。大阪のメーカーなのに商売へたくそ。開発者の強い拘りと高きプライドが……結果的にはカメラ業界からの撤退を促したのではないかと思う。トミックスもあれだね、一応ワンモーターでも走るけど「当社が求める娯楽の基準を満たしません」ってことでツインモーター推奨……推奨じゃなくて強制(笑) 頼むから潰れんでくれよ〜。
え? グリーンマックス? 知りません。一応8両ワンモーターで走ってたけど、元々単体で性能悪いからなぁ。
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