橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成18年5月中旬分

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平成18年5月20日

  あー、素で昨日更新するの忘れたよ……珍しく原稿作ってて、だからこそ書いた気分になって入力するのを忘れてた。ということでコピー&ペーストで原稿を(実質今日がサボり)。

  JR東日本の新幹線は面白い。どこが面白いのかと言うと、行き先が別々の列車を、途中駅まで併結して走らせているところだ。最初は、国鉄時代から東北、上越新幹線で走っていた200系車両を一部改造したものに、通称山形新幹線のつばさ用400系を繋げて途中仙台までだったかを走らせていたのだ。在来線だったらよくある2編成の列車を繋げての運行、これを新幹線でやったものだから鉄道ファンのみならず注目の的になった。新幹線と言えば、先っちょが尖った(丸いのもあるけど)スタイル。どうやって連結するのかというと、その先っちょの尖った部分のカバーが、ぱかっと分かれて連結器が出てくるわけである。鉄道ファンなら、知識としてそこに非常用の連結器があるのは知っていただろうが、それを常用のものとして使うなど誰も想像しなかった。しかもそのシステムがさすがはハイテク新幹線。自動的にぱかっとカバーが外れるのである。在来線だと、作業員がホース繋いだりなんなりしないといけないのだけれど、新幹線にそんなローテクは似合わない――というよりは、そんな面倒なことを一日に10回も20回もやってたらスムーズに列車が運行できないと考えたのだろう。
  さて、困った。何が困ったかと言うと、鉄道ファンのうち模型が好きな人間が困ったのである。これ、模型でやってみたい。面白い対象があれば、模型でも楽しみたいのが模型派鉄ちゃんのサガというものである。だが、模型って小さいのでそんなギミックを自分で作るには相当な苦労が予想される。ところが、そんな心配は要らなかった。新幹線を精力的に製品化しているトミックスが、当然のようにそのギミックを搭載して400系新幹線、及び併結用の200系新幹線を製品として出してきた。実物はカバーが左右に分かれるのだけれど、さすがにそこまではできなかったようで、普通にカバーを外側に外す程度に留まった。それでも、新幹線同士繋いでの連結に当時夢中になったものだ。但し、弱点があって、カバーを装着するところのツメがやや連結部で目立ってしまったことか。
  あれからン年。ひょっとしてもう10年ぐらいは経っているかな? 今度は秋田新幹線こまちが登場し、専用のE3系が登場。同時期に東北新幹線も新型が投入された。それがE2系。今度はE2系とE3系の併結シーンが見られるようになった。そのうちに、全車2階建て新幹線MAXの2代目E4系が登場し、何とこちらはラッシュ時にE4系同士を連結して走ると言うシーンまで見せてくれる(これはひょっとしたら、徒然(侃侃諤諤?)でも書いたかもしれない)。E4系だけ製品化が遅れたが、トミックスは新幹線同士の連結という楽しみをファンに提供し続けてくれた。
  ――時は流れて
E4系を遅ればせながら製品化発表したトミックスに続き……今度はカトーも製品化を発表。これが他の車両なら、カトーのトミックスへの対抗心だろうということで終わっていたのだが、ファンの最大の関心は別にあった。そう、連結システムである。E4系をやるなら、当然E4系同士の編成が組めなくてはお話にならない。どれぐらいお話にならないかというと、もし何らかの連結器の格納システムが搭載されないまま製品が出ると、それは売れない、と。余程他に何か魅力があれば別だが、私にはそのデメリットを上回る魅力はちょっと想像できない。あったとしても、何もわざわざE4系でやらなくてもいいではないか、と。そのE4系の製品詳細に、驚くべき文言が記載されていた。
  ――「実際に前面カバーが開閉する先頭部連結機構装備」
トミックスの連結器のカバーは、"外す"形でお茶を濁している。実車は"開閉"するのである。この違いは如何ともし難い一方で、まあ連結してしまえば大差がないということもあり素直に連結できることを喜んでいた。が、やはりどこか心に引っ掛かるものがあったのも事実。だから、カトーのこの広告の文字には心惹かれるものがあった。
  そして、E4系に先んじてE2系が同様の機構を搭載して発売が近づいてきた。静岡ホビーショーで試作品が公開されたらしく、某サイトでその展示の様子の写真が掲載されていた。おお、これが開閉する"本当の"カバーか! さすがカトー、やるときはやるねぇ。期待を裏切らない出来栄えである。やや操作がややこしそうなのがデメリットと言えばデメリットだが……ン? 何か引っ掛かるものがある。連結器をよ〜〜〜〜く見る。カトーが作っている実車の連結器を模した連結器には、とある欠点がある。カトーの連結器は実際の電車の連結器と形は似ているが、実物とは連結させる部分が違うのだ。比較的新しい車両の連結器の真下には、連結器を繋げた時に同時に電気系統の連結もしてしまえるユニットが組み込まれているものがある。その名も"電気連結器"――そのままなネーミングですね、はい。その電気連結器を模した部分を引っ掛けて連結するのがカトーの実物タイプの連結器。なので、形状がやや苦しい部分がある。この点、トミックスのTNカプラーと言うやつは、実車が連結する部分と同じ箇所に連結機能を持たせているので、電気連結器の形状にも無理がない。さらに、電気連結器がない車両でも別段問題はない。カトーの場合、本来ない電気連結器がどの車両にもついてしまうんですねぇ。でもまあ、車両と車両を物理的に接続する方の連結器の陰に隠れることもあり、まあ許容範囲であった。
  ――のだが
何故かJR東日本の新幹線の連結器、電気連結器が上にある。はい、もうお分かりだと思いますが、形状面でやや無理のあるカトーの連結器、その問題部分が上に来ちゃうんですね。どうせだったら上にはもっとリアルな形状のダミー電気連結器を表現して、今までどおり実際の連結機能を持つ部分を下に持ってくりゃマシだったかもしれない……。
  というわけで、カトーのE2系新幹線"はやて"、魅力にマイナス20%。もともと、現時点でカトーはE2系と併結させる車両が出ていないので(今後出ることにはなっている)様子見だったのでこれは痛い。ただ、カトーの今度のE2系新幹線は、初期のものとは窓のサイズが違う1000番台をプロトタイプとしている。はっきり言って東の車両の0番台と1000番台の違いなんてどうでもいいのだけれど、去年実際に乗ってその魅力に憑かれてしまっているので1000番台は欲しかったのだ。だって帰って速攻模型屋で「トミックスのはやては、オール1000番台じゃないんですよね、残念」などと文句垂れてたぐらいですから。ということで、1000番台という時点で魅力は相当高かった。無理に後ろにこまちとか引っ付けなくても、まあいいか。よかったねカトーさん、これ0番台+1000番台の編成だったら俺、見向きもしてなかったよ


平成18年5月18日

鉄道模型観を変えてみる

  徒然時代から、鉄道模型は細かいところを作り分けても走らせてしまえば見えない、というのが持論だった。だから私が自分で車両を作る時、分からない部分は全部省略したり想像で作ってきた。第一、細かいところに気を回したって、所詮は1/150という小さい世界。どうしても実物をそのままスケールダウンとは行かない。Nゲージで言えば、日本のJRの車両をスケール通りの縮尺どおりに作れば本来線路の幅は7ミリ程度になるのに、海外の9ミリ幅の線路の規格に合わせてしまっている。HOゲージでも同様のことが起きていて、それが故に日本の車両のHOゲージはHOと名乗るべきでない、という主張の人もいる。一方で、新幹線や私鉄のうち標準軌を採用しているものをNゲージやHOゲージの線路幅基準に縮尺すると、今度は正しい縮尺になる……あれ、おかしいかもしれない。ちょっと嘘ついたかもしれないのでこれは信じないでちょうだい。
  で、某鉄道模型の雑誌で水野良太郎という人がコラムを連載している。しょっちゅう見かける主張が「日本ではレイアウト作成より車両工作ばかりだ」「模型にも架線(分からない人向け注:電車が走行するための電線……といえばいいのかな)を張るべきである」というような主張をしていて、私はそれらに対してそれぞれ「日本とヨーロッパでの価値観の違い」「メンテナンス面で不利」というのを根拠に反論したりもした。で、今日はそんなことをわざわざ書きたいわけではない。
  どうしてこんなことが起きるのか。実際7ミリとすべきものを9ミリでお茶を濁したり、本来電車の上1メートルぐらいに張ってあるあるはずの線がないのか(今回レイアウトの話はあんまり関係ありません)。鉄道模型がクルマの模型や帆船模型と大きく違うところ、それは見るだけでなく走らせて楽しむことができると言う点だ。そういう意味で鉄道模型はかなり特異な存在である。何せ、走行性能の確保という名目で、本来ならば追求される模型としての精密さが一部蹴られているのだ。例えば水野氏の主張の、あるべき架線という存在。実際レイアウトを製作して設置している人もいるが、少数派だ。メンテナンスや設置の手間、そしてコストの面を考慮しなければ確かにリアルで魅力的な存在であることに異議は唱えない。あればいいのが分かっていても、そうやってスポイルされる。それは、メンテナンスという走行性能の保持の名目の元に(ま、他にも理由があるんだけど)。ゲージの方でも、HOでは、主流の16ミリに対して実物どおりの縮尺を目指して12ミリ間隔の線路上を走らせるものも存在する。Nゲージでは9ミリの線路を使って、そちらを基準にリアルになる縮尺を求めた1/120サイズのTT9というゲージが一部メーカーによって提唱されている(今のところHO並に値段が高い)。また、Nゲージの場合、動力の入った車両というのは押並べて床下部分のディティールが、動力の入ってない車両に比べてお粗末である。理由はモーターが入っており、モーターの覆いの部分には何も表現できないからだ。今の日本の技術力があれば、Nゲージでも床下にぶら下がっている機器類の表現を損なうことなくモーターを搭載するぐらいのことはできそうなのだが、おそらくコスト面とモーターのパワーの関係で実現していない。それらは全て、走らせる、という目的があってのことである。
  あまり注目されないことであるが、私が昔とても気になっていたのは車両と車両の間である。実物に比して急なカーブを曲がる必要がある模型では、車両と車両の連結面間隔が長くなるのはある程度仕方のないことである。だけど、私が気にしているのはそこではない。大抵の列車の車両には、隣の車両に移動できるよう通路が付けられている。その通路は伸縮できる幌で覆われているわけだが、模型の場合これの表現がやや子供騙しである。実物では蛇腹状になっていて、常に車内側が覆われるようになっている。ところが、模型の場合は幌の表現がしてあっても、密着しているわけでもなくわずかな隙間がある。柔らかいゴム状になっているわけでもなく、カーブでは大きく開き、連結面の本来車内側で外から見えない部分が大きく露出する。また、車両と車両の間は他にも、何かよく分からないけど電気の引き通し線や空気管のパイプが走っている。模型では、大抵の場合これらは省略されている。理由は2つある。1つは、急カーブを通過しないといけないので、それらを表現すると余程上手いことやらないとカーブ走行時に干渉するという問題。それから、鉄道模型というのは普段は1両1両ばらばらにケースに収められていて、走行させるときに初めて連結させるもの。それに、走らせたあとは収納されるはず、ということにもなっている。今私が挙げた2点の部分は、車両と車両の間をぴったり繋ぐも大変細かいものなので、付けたり外したりというのが大変面倒になってくる。即ち、多分できなくはないけど、連結面を精密に表現すればするほど走らせるために出してきてつなげるとき、片付ける時に1両1両外す時に多大な手間がかかってしまう。もちろん単純にコスト面の問題でそこまでできないっていうのもあるのだろうけど……。
  そこで逆転の発想。走らせようとするから無理が出るんだよ。走行性能を無視して、飾るだけの鉄道模型があってもいいんじゃないの? 「走る」という命題は鉄道模型にだけ課されたもの。でも、他の模型同様「飾ってじっくり見る」という楽しみ方だってあるわけだ。もちろんそれについても追求されているわけだけど、走行のために犠牲になっている部分も大きい。だから、いっそのこと他のジャンルの模型同様、飾るだけのものを企画してみたらいかがだろう。飾るだけなので、走らせるときほど広いスペースが必要ない。ならばカバーをしておけばいい範囲内でおさまり、埃がたまったりしにくいのでメンテナンスの必要も大幅に減る。。ということは、架線やら何やらがあっても邪魔にならない。まず1つ、リアルな模型の追求する際のデメリットが消えた。次に、縮尺と線路の間隔の関係。走らせるわけではないので、既存のシステムに合わせる必要がない。あらためて7ミリの線路や車輪、台車枠のパーツを起こせばいいが、走行性能は問わないので既存システムのものよりローコスト(にできるはず)。第二のデメリットも解消。モーターも搭載する意味がないので、床下機器類の表現もバッチリ。3つ目クリア。そして、連結面部分であるが、一度飾りに出せばそうそう入れ替えることもないだろう。気分が変わったら入れ替える、という場合であっても、一度出したら一週間ぐらいは置いておくだろう。そうすれば走らせるために出す、出したら収納する、のペースよりは出し入れがはるかに回数が少ない。また、走らせないのでカーブ通過時の干渉を考えなくていい。人によっては多少カーブした展示台を作るかもしれないが、それはそれで柔らかい素材でパイプ類や幌を作っておけばいい。"ただ曲がる"のと"走行時に干渉しないように作る"のとであれば、前者の方がはるかに簡単に設計できるはずだ。以上、リアルさを追求しても、走らせることを前提としなければ私がここで挙げたデメリットがほとんど消える。
  でも、やっぱり走らせてナンボの鉄道模型――という歴史が出来上がってしまっている。だから、飾るだけの鉄道模型も今さら流行らないだろう(実際問題、飾るだけの人も多そうだが……走らせることができるという事実は重要なポイントだろう)。だからこうすればいい。普通の今までの鉄道模型として製品を作る。そして別に、展示専用交換用パーツを製造・販売してみてはどうだろう。問題が多いのは主に下回り。だから、まずは狭い線路幅にあわせた台車、車輪のパーツ、それから連結面の幌、引き通し線類のパイプを表現したパーツ、動力車用に床下を丸々表現したパーツも1つ必要だ。後は各メーカー、専用線路とそれに合わせた架線のパーツを出せばいい(架線を貼る架線柱パーツ自体は出ている)。大手メーカーはちょっとやりそうにないので、どこか中小メーカーが出してくれたらなぁ……。繰り返すが、走行性能は考えなくていいので、商品開発にはそんなに手間もコストもかからないと思われる。誰かやってくれない? こう言うと、「先ずは隗より始めよ(現代的解釈の方の意味で)」と言われそうだが(笑)


平成18年5月17日

広島東洋カープやりすぎ

  プロ野球の広島の監督、ブラウン氏が先日、審判の判定に不服を持ち、一塁ベースを引っこ抜いて投げ捨てて退場になったことは記憶に新しい。曰く「他に投げるものがなかったから」だそうで、試合を投げなかったのは監督として実に冷静で優秀だ。まあ、面白かったのでこれはいいだろう。
  昨日の西武戦の前に、首脳陣選手がとあるTシャツ姿で登場したらしい。どんなTシャツかと言うと、前には「危険」背面には「ウチの監督はベースを投げるぞ」(共に英語で)と書かれたもの。監督自身のTシャツは「オレはベースを投げるぞ」、リブジー打撃コーチは前に「監督代行(漢字で)」後ろに「またやっちゃったよ」だそうだ。いや、いくらなんでもやりすぎだろ。
  ――やりすぎで面白過ぎます。
ひょっとして面白いと思ってやってんのか?
  ――狙いがどんぴしゃハマりすぎ。
大阪人なめとるやろ。
  ――広島球団身売りの際は是非吉本に。
オレの堪忍袋の緒を切りたいのか!
  ――笑いの堪忍袋の緒が切れそうです。
  というか、あれからまだ1週間ぐらいしか経ってないよね? Tシャツの手配の手際が良すぎる。前から準備してたんじゃないのか? 広島球場行ったら売店で売ってるんだろうなぁ。買いに行こうかな。

  注:マウスのドラッグで一部文字を反転させてください。

  Q.E.D.の最新刊が発売されたので感想文でも。
  ――あ、漫画の方のQ.E.D.ね。
前2巻あたりでつまらなくなってきたので、作者もそろそろネタ枯渇か?と思って心配していたのだが、どうやらここに来て盛り返した模様。というか、前の2冊で、ちょっとストーリーが重すぎた?ような。ストーリーが重いというか、トリックがスカッと爽快じゃなかったのだ。変にややこしいというか、入り組んでいたというか、ミステリーものなのでややこしかったり入り組んでいるのは当然なのだが、そのベクトルがちょーっとQ.E.D.っぽくなかったのだよ。ま、あくまで私の感想なのだが。わざと読者をミスリードさせて、最後に「え? あれ?」と読み返させるあたりも"らしくて"良い。
  "Q.E.D.がらみ"で。小説Q.E.D.の方のからみ。えらく強引な話の切り替え方だ(笑) 同じ作者の作品で、「試験に出る〜」シリーズの主人公の名前。作中「ぴぃくん」と呼ばれていて本名が決して明らかにされない。ところが、あとがき読むと読者の中には見事本名を言い当てた人もいるらしい。そうか、推理可能なのか。じゃ、俺も――と思って考えてみたものの、なんとなくは分かるんだけど「それは人の名前じゃないだろう」というものしか思いつかない。「ぴぃくん」と聞いて、最後の「くん」は一般的な〜君、のくんだろうから、「ぴぃ」が焦点になる。この「ぴぃ」を何と捉えるか。私は鳥の鳴き声だと思った。ひよこはぴぃぴぃ鳴くだろう?(ピヨピヨの方が一般的だろうが) ということで案その1。「日与 古賀那九」――ひよこがなく――んー、ちょっと強引過ぎるか。私のハンドルネームなみにちょっと日本人の人名としては考えられない。ということで案その2。「鳥野 ???」――ちょっとダイレクトすぎます。???の部分でいいのが思いつかない。鳥じゃなく雛にしてみたのだが、大きな変化は当然ナシ。ということで思考停止。昨日、姉にその文庫本を貸した折に、あらためて「ぴぃくんの本名は何だろう?」と再熱。一から考え直しでぴぃぴぃ言ってたらヒラめいた。「ぴぃ=ピー」じゃないのか? ピーというのは、アルファベットの「P」じゃないのか? ということで推測すると、今度はなかなか良いのが出来上がった。「大野 津義」――おおのつぎ→O(オー)の次はP。あるいは「九野 馬重」――くのまえ→九をきゅうと読めば"Qの前"になる。しかしなぁ、"まえ"という名前もちょっと無理がある。女の子だったら「真江」とかにできるんだが男だからなぁ……と、ここまで考えてはたと気付いた。Oの次かQの前かと考えるからいけないんだ。PはOの次でQの前なんだ! 「大野次 久前」――おおのつぎ きゅうぜん―Oの次Qの前、でどうだ!
  ――しっくり来んなァ
本を読み返せばまだどこかにヒントが転がっているかもしれないから、これはもう一度読めということだな。
  あ、"ぴぃくん"に個人的メッセージを――「万人がアクセスできるWeb上にボクの正解が載せられているのはね、ちょっとマズイよ」とおっしゃるのであれば削除致します(笑)――でもこの名前だったら隠すほど恥ずかしくもないから、そういう意味では不正解だろうなぁ。
  で、戻って今度は漫画Q.E.D.の方の同じ作者の作品。C.M.B.という漫画。Q.E.D.最新刊の最後の広告によると、「燈馬君のイトコが大活躍するぞ!!」という文字列が。ええと、この漫画の主人公、Q.E.D.の作者のイトコっていう設定あったっけ? それとも2巻ではイトコが活躍するのか?(まだそっちは買ってない) とりあえず、明日買ってこよう。


平成18年5月16日

牛乳

  2、3日前の新聞の記事で見たのだが、牛乳の国内消費量が減っているらしい。牧場も乳牛の数を減らすとかで、なかなか深刻な模様。消費量が減った理由としては、いろいろなものが挙げられていた。ペットボトルが普及したことで水分の摂取法が生活の中で変わったり、太るからという理由で敬遠されたり。でも、牛乳って栄養があるから体にいいんだぞ。今の健康ブームだったら却って飲まれてもいいはずなのに……みんな"怪しげ"な栄養剤に頼ったりするんだろうか。私は毎日欠かさず、というわけではないが牛乳を飲むようにしている。むしろ牛乳は嫌いなんだけどね。小学校の頃どれだけ我慢して牛乳飲んだことか……今思い出すだけでもうんざりする。それだけ嫌いなものを何故日常的に飲むようにしているかというと、栄養があるから、である。飲むと太るから、という理由で敬遠する向きがあるが、私の場合そのデメリットはむしろメリットである。ドンと来いってなもんだ。まあ、太るほど飲むというのは毎日1リットル、最低でも500ミリリットルは飲んでいるんだろうな……私は一日250ミリリットルを週4回ペース。倍にしたら少しは増量できるだろうか。一時期プロテインを飲んでいたが、あれはかつては牛乳と混ぜて(溶かして、ではなく混ぜて。溶けないらしい)飲むものだったらしいが、なるほど私もそうすればもう少し今ごろ体重が増えていたかもしれない。
  ――関係ないけど
去年の目標、体脂肪率10%、体重65kgは、去年達成できなかったので今年も続行中。なのだが、やはり体重は増えない。現在58kg前後で安定している。最近一時期に比較して運動量が減ってしまったので、体脂肪率は15%を越えるか越えないぐらいまで増えてしまった。前は風呂上りの後に計ると(低めに出る)6%とか下手すりゃ5%台の数字が出て面白かったのだが、今は低く出る条件下でも9%台がやっと。で、話を戻そう。
  私が飲んでいるのは、乳脂肪の度合いを示す数字が4.4のやつ(単位が何だったか忘れた。素直にパーセントか?)。一応脂肪分が多い製品だが、何せ体重は気にしなくていい。いやむしろ、高カロリーなものは歓迎すべき体質なのだ。栄養価の高さも、偏食で知られる私にとっては魅力的。そう、栄養があると思って飲んでるんだよ。マズくても栄養があるから飲んでいるんだよ。ある意味栄養剤だと思って飲んでいるんだよ。栄養+高カロリー、なんて素晴らしい飲み物なんだ。これで味があんなんじゃなければなぁ……一日500ミリ〜1リットルは飲めそうなんだが。それはそれでお金がかかってしゃあないんだけど。でも月に5000円ほどで体重が増えるなら、プロテインよりよっぽどコストパフォーマンスは良い(繰り返すがプロテイン飲むのはもうやめちゃった)。今そう考えると、真剣に検討の価値が出てきたように思う。月5000円というのは500ミリリットルの紙パックを買った場合の計算で、もし本気で毎日500ミリリットル飲む気なら1リットルのパックを買ってくればいい。そうなれば、多少は値段も安いだろうからもう少し安くなるかもしれない。5000円/月か……それはいいとして、やっぱりあの味のを500ミリリットルはなぁ……プロテインの方がまだマシ。あ、でも、プロテインを1日3回飲むことを考えると牛乳の方がマシかなぁ……。

  FFXIIのオハナシ。三度目の正直で戒律王ゾディアーク撃破。最初の二回は何だったんだ?というぐらいの楽勝劇。まああんまり楽勝じゃなかったかも。でも先発メンバー3人だけで勝てたということは楽勝の部類だろう。リザーブメンバー要らないってことはまだまだ余力が残ってたっちゅうことだからね。
  しかしながら実際のところ、召喚獣倒して使えるようにはしているが、その召喚獣を使ってないなぁ(笑) イマイチ強いのかどうか分からないし……。結局ストーリー進めるために必要な箇所で一度召喚したっきり。あともう1つ、"必殺技"みたいな感じの技もあるんだけど、こちらも使わない。確かにダメージは大きいんだけど、消費MPが多すぎて話にならない。それを使うぐらいなら、MPを回復魔法や補助魔法に充てて地道に戦った方が勝てる可能性が高い、と思われる。ひょっとして必殺技の使いどころ間違えているとか?

  先日、鉄道模型のマイクロエースが初代「ゆふいんの森」キハ71系の製品化発表をして、今回もまたツボにはまるものを出してきたなぁ
  ――と思っていたら
何とトミックスも同じものをぶつけてきた。マイクロが登場時3両編成、更新後4両編成といういつものラインナップを用意しているのだが、トミックスはそれに対抗するためかこちらも同じ登場時と更新後の2本立て。製品化を予定していてマイクロに発表を先を越されたんだろうか? 例えばこんな構図が予想できる。
  ――以下、私の勝手な想像――
ここはトミックス開発会議室。隠し球のキハ71系ゆふいんの森。さて、登場時の3両編成を作るか更新後の4両編成を作るかでモメていた。そこへマイクロが両方作る、と発表。大変だ! このままでは我が社の製品が売れないではないか! 早いところ決めてユーザーの目をこちらに向けなければ! でも? どっちを作るべきだ! ええい、マイクロに対抗するなら両方出してしまえ!
  ――以上、私の勝手な想像――
当然だが……私の中では「マイクロ製品<<<トミックス製品」という構図が成立しているので、私はトミックスへ流れます。値段が2割半ほど高いけど、ハイグレード仕様っぽいので仕方ないや。動力もフライホイールが入っていて性能高そうだし。にしても、マイクロ社内は大打撃だろうなぁ(笑) あ、でも、値段面ではマイクロにも分があるか……。


平成18年5月15日

  世のオトーさんが悲哀を込めて一句詠むサラリーマン川柳のベスト10が発表されていた。詳しくは第一生命のウェブサイトを見てもらうとして……上位99位までの作品を見ていると、世の流行が分かる。クールビズに個人情報、刺客とかチルドレンとか、それにダイエットはいつの世も変わらずネタになる。ところで、ハードゲイって未だに人気あるの? いや、私はあまりテレビ見ないから芸人の流行り廃りは良くわかんないんだけど、最近あまり聞かないなぁって。もっとも投稿があったのは2月らしいので、その頃はまだまあそれなりにだったかもしれない。ちなみにテレビを見ない私はハードゲイという芸人をずっと知らなかった。初めてその存在を知ったのは赤星のコスプレである(笑) ああ……今年も阪神優勝するといいなぁ。
  これ、うまい、と思った二句をご紹介。まず一句目。
「子はゲーム 家ではパパが 無視キング」
子どもの間で流行っている(らしい)「ムシキング」というゲーム。システムはよく分からないが、ゲームセンターに置いてあるのを見るとカード系のようである? まあ、虫と無視をかけるなんざ使い古されたギャグなんだが、子どもに全然相手されなくて、との嘆きを無視キングと繋げたのは新鮮に感じる。ベスト10に入っていいような気もするのだが、やはり強いのは実生活を反映して妻の句か。もう1つは
「一点で 二転三転 志望校」
自分が受験を経験しているだけに余計に共感を覚える。まあ私はどちらかというと志望校ありきでやってたので一喜一憂はしてなかった方だが……と書くと嫌味ですか?(焦) 実際問題、1点では志望校をころころ変えることはしないはずだが、それぐらいナーバスになっているという雰囲気が出ていて面白い。もちろん「いってん」「にてんさんてん」という語呂あってのこの句の巧さなのだが。なお、お受験関連はこの一句のみ。おそらく5年前であればもっと多かったのだろうが、それも時代を反映しているということか。

  鉄道模型のマイクロエースのウェブサイトを見ていたら、お知らせの部分の何もないところにGIFアニメのNEWというマークがくるくるしていた。マイクロエースめ、何か手違いをしたな、と思って眺めていたのだが、ふと気付いてインターネットエクスプローラーでアクセスしてみた。すると、ネットスケープナビゲーターだと何も表示されてなかった部分に文字が出てきた。ミスはミスだけど、情報を載せ忘れたわけではなさそうだ……多分IEでしか自分のところのサイトをチェックしてないな。NNでもチェックしろ。あとFireFoxとOperaあたりでも!(自分はNNとIEでしかやってないくせに)。

  昨日嘆いていたFFXII不注意により全滅事件。今日も頑張ったのだが……また全滅。ゾディアーク強し。ゾディアークって神話では何なのかな。FFでは、タクティクスに出てきたけど。12人いるメンバーのうち、最大でも5人しか覚えることができない召喚獣として登場。ちなみにプレイの仕方が悪いと1人も覚えることができない。敵方が使うのだが、それを喰らうことで初めて使えることができる。しかも、喰らうときに召喚士というジョブに変更しておかなくてはならず、召喚士というのは往々にして体力が低い。故になるべく多くのメンバーに覚えさせるために全員召喚士にして突撃!とやると、敵の召喚したゾディアークで全滅、なんて憂き目にも遭うわけだ。大体にして、全員召喚士でバトルに勝てるのかどうかからして難易度が低くない。当然だけどそのバトルに勝って帰らないと意味がないわけで(FFタクティクスはどのバトルも逃走不可能)。タクティクスには「勧誘」という技があって、成功すると敵を味方に引き込むことができる。別のバトルで、こちらの召喚士をわざと敵に勧誘されて、その敵になっちゃった召喚士がゾディアークを召喚すれば……5人より多くのメンバーが覚えられるんじゃないか?という説も浮上したのだが、実行してないので結果どうなるかは知らない。問題が多数あって、まず、敵が上手いことゾディアークを覚えた召喚士を「勧誘」してくれるかどうか。さらに勧誘された状態でバトルを終えると、そのメンバーは二度と帰ってこないので勧誘し返さないといけない。次に、勧誘されてなおかつゾディアークを召喚するかどうかという問題。さらに、そこまで上手く行っても覚えられるかどうかはまた別問題。原理的にはゾディアーク召喚まで上手く行けば覚えられそうなんだけどね。
  ――え? やってないのかって?
だって俺、ゾディアーク覚えるとこまでやってないもん。ゾディアークを覚えるには、魔の十三階段……じゃなかった、ディープダンジョンというストーリーには直接関係のないところの最深部、地下(?)10階まで潜らないといけない。各階には貴重なアイテムが隠されているのだが、それを逐一掘り出すのが面倒で3階ぐらいで放棄した。よってゾディアークをこの目で見るのは今回が初めて。にしても強ぇなぁ。体力を9割がた減らすところまでは行ったんだが……そこからの攻撃が熾烈。大体全ての攻撃を無効化するなんて卑怯じゃない? まあその間は粘ればいいんだけど、その間にガンガン強い攻撃がきやがる。酷いのが「ダージャ」という攻撃で、闇属性の全体攻撃。一応それだけだったら防具で「吸収」して回復のチャンスなんだけど、一定確率でこちらを即死させる効果を持っている。運が悪いと……全員即死。一撃でこちらを全滅させるなんて卑怯すぎだよ。リザーブメンバーと交代して体勢を立て直した……と思ったらまた「ダージャ」。運良く一人残ったと思っても、また体勢を整えているうちに攻撃が来る。で、反撃開始と思ったらまた完全防御とかでこちらの攻撃が通用しない。完全防御が切れた、さぁ今度こそ!と思ったらまた「ダージャ」。体勢を立て直しているうちに……また完全防御。そのうち回復がおっつかなくなって全滅。30分ぐらい戦っていたんだけど、後半15分は丸々回復しかやってなかったような。さすがタクティクス最強の召喚獣、FFXIIでも俺の前に立ちふさがるとは。まあ、タクティクスでは立ふさがられるとこまで行ってないんんだけど。


平成18年5月14日

  そんなわけで(どこからの続きやねん)、昨日は鉄研の行事に参加していたわけだが……その内容は新入生歓迎イベント。本当は野外でのバーベキュー大会の予定が雨のために中止。部室でお食事会となった。
  今年の新人は……今のところ4人? 去年は入ったのか入ってないのか良く分からない状況なので、今年4人というのは多いとも少ないともいえない。ここ数年、ちょっとやばい数字が並んでいたことを考えると4という数字は少し安心のいく程度ではあるが。参考までに、私のときは最初6人、初年度に1人辞めてしまって結局5人だった。私の1つ上と次の学年はそれぞれ3人づつだった。その次の学年は、最初こそ大入りの10人突破?だったのが、いろいろ人間関係でトラブルがあったりややこしくて、残ったのは数人という結果に。その次の学年は悲惨で、元から少なかったのに加えて、何だか足が遠い部員もいて最終的に残ったのが1人だった。それ以後、あまりどさっと入ったことがなく、去年も久々に多かったと思ったら、結局精力的に参加しているのはごくわずか。いよいよ鉄研が廃部になる日もそう遠くないことかな、と悲観していた。ので、とりあえず4人というのは期待できる数字なのである。もっとも、"現時点で"なので、ひょっとしたら減っちゃうかもしれないし、嬉しいことに増えるかもしれない。
  なお、去年の新入生歓迎イベントは忘れられない出来事があった。何かというと……覚えている人はすごいかも。一応画像で徒然でもやったのだが(あ、そういや最近画像で侃侃諤諤やってないね)……そう、PHS大破事件である。こうも見事に携帯端末を破壊してしまって機種変する人間も珍しいだろう!というぐらいの壊れっぷり。某新入生が酔っ払って調子に乗って某OBが切れてバットで威嚇。その時の犠牲者が私の愛用のPHSだった……忘れてないだろうな!>当事者2人
  ――……一人は忘れてそうな気がする
昨日も件の2人は異常にハイテンションだった。そう、異常に。彼らにとってはそのテンションの高さが常なんだろうけどね。似たもの同士なんだから仲良くするように!

  先ほど、FFXIIをやっていて、不注意によりパーティが全滅……1時間少しぐらいセーブしてなかったのでかなりの脱力感を味わう羽目に。流石は最後の召喚獣、侮り難し。っていうかセーブポイントからこんなに遠いのって、やっぱ狙ってやってる? もっとも、昔のFFといえば、セーブポイントからボスまでの道のりが長くて普通だったのだが。代表的なのはFFIIとFFIIIのラストボス。最後のセーブ可能地点から1時間ぐらいはへっちゃらでかかるという……。それに比べてFFVとかFFVIIとかFFVIIIとかは楽勝。ラストバトルのほんの手前にセーブ地点があるもんねぇ。まあFFVIIはプレイによって最終セーブ地点が変わるのだが……異色だ。それはともかく、セーブしてから1時間ほど、レベル上げついでにうろうろしてた分がパー。これもまあRPGの1つの醍醐味なのかもしれないが……誰だ、「ゲームはいくらでもやり直しできる。近頃の若者は人生もそういう感覚で捉えているのではないか」って言ってる無知で愚かな評論者は。リセットしてやり直しできる、じゃなくてリセットしたらやり直ししなきゃいけないの! ミスってゲームオーバーになってもやり直ししなきゃいけないの! それは即ち「やり直しできる」ってことなのだが。ゲーム中の時間は流れてないが、現実世界の時間は流れているから、そこまでは"やり直した"ことにはならない。ゲームをやり直しできる世界、っていうならば、問題集の間違えた問題をやり直すのだって一緒じゃないか。


平成18年5月13日

阪大生のギャグセンス最悪

  今日、阪大の鉄研の後輩たちのところへ遊びに行っていた。鉄研の部室にあった「阪大ウォーカー」という機関誌を何気なくぱらぱらめくっていたら、こんな記事があった。なお、醜悪な単語のため一部伏字、及び原文では仮名であったものを漢字とさせていただく。
  ――ゴ○○○の動きぶり
うわ……最悪。よりによって史上最低最悪な生き物の名前でこんなシケシケギャグを。何よりそんなものの特集を組むなよ……確かに下宿の台所に頻繁に出没してそうだけどさ。

  何よりこんな話をネタにしなきゃいけないほど困っている侃侃諤諤の著者が哀れなり。


平成18年5月12日

  言い忘れていたが、昨日勝ったので観戦記録は2勝1敗。1試合目も勝てる展開だったのになぁ……。
  で、岡田はどうして井川に投げさせるんだろう? 普通ならもう2軍転落だよ。他に先発候補いるだろ。4回以降にばかすか打たれて5点も6点も取られるやつを先発で使うなよ。福原上げたんだから福原に先発させたらいいじゃないか。そりゃ福原は去年大きく負け越したけど、井川よりマシ。防御率は井川よりはるかにいい。福原の欠点は点を取ると取られるクセがあること。何だかかなり致命的のような気もするが、井川みたいに5回6失点とかよりはまだ勝ち目があるような気がするのだが。
  今日はセ・リーグ全敗。しかし中日っていいやつだよなぁ。勝てない楽天に勝ち星献上するってあたりが。単に今年もアレなだけかもしれないが。


平成18年5月11日

10周年

  鉄道模型界の問題児的メーカー、マイクロエースが10周年を迎えるらしい。マイクロに悩まされ続けてもう10年も経つのか
  ――嘘
最初のいくらかは、カトー、トミックスに次ぐ第三の量産完成品メーカーの誕生を素直に喜び歓迎していたはずなのだが……。最初の2〜3年ぐらいは、期待していた。造形が甘かったり造形が甘かったり造形が甘かったりしたけど、値段も安かったし応援のために買った製品もあった。が、甘かった。品質が安定してきたかな、と思い始めた頃から値段が高くなり始める。品質の安定と比例して値段が、と書けば聞こえはいいが、実際は「値段の上昇分=品質の上昇分×3」ぐらいのスピードで高騰。まだそれだけでもギリギリ許せる。しかしながら、あのラインナップは許せない。ひと月にカトーとトミックスの新製品を足して倍したぐらいの数の新製品を出す。同じ形式で「登場時」「晩年型」を一緒に出す、2両で完結するやつをわざわざ4両セットにする(3両とか4両でも同じことを)。まだまだ、これだけなら許せなくもない。一番許せないのは欲しいものをガンガン出す
  ――って普通は歓迎されるよね
カトーやトミックスがやってくれたら間違いなく「嬉しい悲鳴」なんだが、マイクロがやるぶんには「溜め息と共に吐き出される嘆き」だな。それでもカトー、トミックスが出さないものを出すという意味では大いなる福音なのだが(大いなる福音と言うと某RPGの悲劇のヒロインの(以下略))。
  ということで、マイクロがついに10周年を迎える。このペースで製品化を続けてもらうと財布が困るのでいっそ潰れてくれと願って既に3年にはなるが、10周年記念品とやらを出す元気があるということはしばらくはその願いも天には届きそうもない。で、またタチの悪いことに、欲しいんだよ。「EF65-123、123重連セット」――待てやこるぁ!何で同じ車両の重連やねん!って思って説明読んだら納得。旧色と新色。ゆうゆうサロン岡山というJR西日本のジョイフルトレインを牽引する専用機関車がEF65-123号機である。これは欲しい。というか、客車がないんだけどね。
  ――はっ!?
まさか後日、客車も俺に買わせる気か。まあ、ゆうゆうサロン岡山だったら喜んで買ってやろう。どうせ旧色と新色両方出すんだろ。はいはい、買いますよ、買やぁいいんでしょ! でもね、あのね、おまけに付いて来るタキなんたらの特別色は要らないからね、そんなもんつけないでちょーだいっ!
  で、マイクロの新製品は毎月のように発表されるのだが、ここのところスルーできる月と私の心を捉えて話さない月とが交互にやってくる。今月は当たり月。いやある意味はずれ月だが。JR九州のリゾート特急、ゆふいんの森が出る。ゆふいんの森は、私の記憶が正しければ現在3代目が走っているのだが、初代と2代目が製品化される。2代目はほぼ同型の別の車両が出ていたからそのうち出てくるだろうとは思っていたが、初代も出るとは……。いや、嬉しいんだよ? JR九州の車両は好きだし、ゆふいんの森は乗ったことがあって、むっちゃというほどではないけど思い入れがあるし。でもね、いっぺんにドカーンって発売するのはどうかと思うんだよ。再生産が基本的にないから発売時に買わなきゃ、買い逃した時が痛いから……。しかも年末発売のくせして、予約が今月締めだったりするからなぁ……はぁ、頭が痛い。


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