ワールド工芸C59 124、見た目は完成

橘雪翼初の蒸気機関車組み立て

  私にとっての初めての蒸気機関車の組み立てキット、ワールド工芸C59 124が見た目には完成したのでご覧に入れよう。見た目、はね、まあまあ合格、及第点に仕上がったんだけど。やっぱり下回りが問題だったなあ。モーターの入っているテンダー部は非常に上手く作れたのでそこそこ良く走るんだけど、メインの部分が上手く回転してくれなきゃどうしようもない。ちなみに、トミックスの旧コントローラー(品番5001だっけ、緑色の一番安いやつ)だと、急発進でまともにコントロールができない。現行、といっても一個古い型になるけど、1000-CLだといい走りをする。ロッド類さえ上手く回転すればなあ。

前方から

  良く見ればあちこち歪んでいるかもしれないが、パッと見そこそこ良くできているのではないかと。ちなみに、実車については詳しくないので割愛。説明書とか商品説明によると確か、C59では唯一門鉄デフなんだとか。門鉄デフって角の丸い長方形みたいな形してたはずだけど、この124号機のデフレクターはちょっと鋭角的で、見方によってはそれがカッコいい。
  デフっていうと鉄ちゃんは普通蒸気機関車を連想する。「デフレクター」のデフ。車の知識がなかったとある自称「鉄ちゃんやめました」な自称「鉄道モデラー」は、某頭文字がDな漫画で出てきた「デフ」という単語が上手く理解できなかったとか。車に除煙板は要らないだろ? 車のデフはデファレンシャルギアのデフです。鉄道車両にもデフ(ァレンシャルギア)付けたらコーナリング性能がアップするかも(多分鉄道は車以上にカーブが泣き所ですから)。

テンダー側

  ワールド工芸製品はテンダーにモーターが入る構造。私の作ったC59 124号機は、テンダーは良く走ります。ちなみに組み立て途中でテンダーの板をあらぬところで曲げちゃって、上手く歪みが取れなくて若干残っちゃったけど……言われなきゃ分からない……はず。ということにしておこう。
  ちなみにカプラーは未取り付け。上手く走るようになったらアーノルドを付けて各種客車を牽引して遊ぶ予定(諸事情によりうちの車両はアーノルドが基本)。どうしても上手く走らなかった場合、形態重視でナックルカプラーあたりを付けとこうかなあと。

要らぬ拘り

  そんなところに拘っている暇があったらエンジン側のロッド調整なんとかしろよ、と自分でも思わなくないが、ここに拘っていた時点ではまだ塗装工程の途中だったのでロッド調整でここまでてこずることは考えていなかった。……と話をしていてもどこで拘ったか写真では伝わらないので説明。ナンバープレート他は、いったん黒に塗った後に磨き出しをして車体に取り付ける。凸部分は金属の地を見せるわけだ。磨き出しは普通、1500〜2000番ぐらいの紙やすりで行われるものだと思う。私も1500番の紙やすりを使った。ここから先が私の拘りというやつ。最近某雑誌で知ってちょっと気に入っている「ヤスリスティック フィニッシュ」というツール。前に説明したような気はするが、これを使うとピカピカに磨き上げることができる。といわけで、紙やすりで磨き出した後にさらにヤスリスティックフィニッシュで磨き込む。磨き込む、といっても時間にしてほんの数分。紙やすりで磨くと、金属の地色は出るけどどうしてもマットな質感になってしまう。そこからヤスリスティックフィニッシュを使って仕上げると、面積が広ければ顔が映るぐらい?やったことがないから分からないけど、そう思わせるぐらいピカピカになる。で、その後、保護のためにプライマーを吹いてクリアーを吹いて完成。小さい部品なので目立たないけど、よーく見るとピカピカに光っていて自己満足に浸れる。これでしっかり走ってくれれば言うことないんだけどなあ……。

犯人はこのあたりにいるはず。いやまあ、戦犯は私自身なのですが

  ロッド周り。このスカスカ感がいい。もっともとある詳しい人によると、ちょっとスカスカすぎるらしいですが。で、ロッド周りは……見た目にはそんなにおかしくないはず。でも走らせると(以下略)。ここに写ってるどこかが何かの加減で上手く回らないんだなあ。もうちょっと頑張るつもりにはしているんだけど、ちょっと頭痛のネタになりかけているので、とりあえずウェート積み増しでお茶を濁してみるつもり。もちろんそれで上手く行く保証はない。ちなみに、エンジン側はやたらと軽いです。テンダーがモーターと巨大ウェート積んでるせいでやたら重いのと対照的に、びっくりするぐらい軽いです。軽すぎるからダメなような気がする……と組み立て下手な橘雪翼が申しております。

(2014.06.12)

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