ワールド工芸「函館市電 箱館ハイカラ號」完成

箱館ハイカラ號が完成した

  ワールド工芸の「函館市電 箱館ハイカラ號」(二代目製品)の組み立てキットを完成させた。何かポールの部品がちゃんと最後まで押し込めてないね……また後で直しておこう。組み立ては阪堺161形よりも先に始めたのだが、塗り分けがややこしいのと調色及び色の選定が面倒で、途中から阪堺161形を優先してしまった。その阪堺は先日記したように部品取り付け忘れというアホなミスで……結局完成は同じ日(昨日)ということになった。
  その色に関してだが、赤色は昔調色した赤をベースにそれっぽく調整。やや暗い色になってしまったかもしれない。画像は例によって半絞り分ぐらい明るい。車体上半分はNゲージ界ではポピュラーな小田急アイボリー(今は色名変わってるかも)。手すりは金色(タミヤエナメルのゴールドリーフ)、床下及び屋根、屋上機器類はねずみ1号という取り合わせだ。窓枠とカウキャッチャーの網部分はクレオスのウッドブラウンを使用しているが、もう少し明るめのものでも良かったかも知れない。前面方向幕は自作品(実は「箱館ハイカラ號」の文字やナンバーも自作:後述)。

あまり見せたくないサイドビュー

  組み立てるときにもう少し部品を調整すべきだったのかもしれないが、ステップ(乗降口)の部分が斜めになってしまった……ここを水平にしようとすると、今度は屋根が歪むので……難しい。「難しい」ということにしておいて欲しい(苦笑) ところで、この画像は「説明書の通りに」部品を組み付けたもの。説明書の画像もそうなっているのだが、車輪の見える面積が大きく、何だか腰高でカッコ悪い。公式サイトの画像の「旧製品」とやらはきちんとしていて、改悪かとも思われたのだが……(次の画像に続く)

部品の組み方一つで見栄えが変わる

  説明書に従うと、動力部の上に台車枠を被せ、そして車体本体にネジ止めすることになる。この動力と台車枠の順番を逆にしたらどうだろう?と思ってやってみたのが右。台車枠がいい具合に車輪に被って全体的に締まりが出た。組み立て上何の問題もないし、走行性能にも影響がない。台車枠の見える面積は広くなるのだが、その広くなった部分にもエッチングによる彫刻があるので間延びしない。その彫刻を見て確信したのだが、そこが隠れてしまう組み方を指示している説明書のミスだと思う。
  話が戻るが、公式サイトの「旧製品」は乗降口の水平がきちんと出ている。さすがメーカー組み立て品。どこぞのど素人が作った模型とは違う。もっとも、赤く塗られるべき部分がクリーム色?で塗り潰されていたりする。手間を惜しんだのか観察不足なのか良く分からないが、やはり実物写真を見るのは大切だと思った。

ヘッドライトには、再びガイアノーツのUVクリアジェルを充填してみた。が……?

  さっき「後述」と言ったあたりもお話しておこう。最初は苦笑いして「仕方ないなあ」で済ませるつもりだったのだが、作ってるうちにだんだん腹が立ってきたのでぼやいてみる。このキット、ナンバーと「箱館ハイカラ號」のレタリングが同梱されていなかった。説明書に、「金色のインレタは後日作るから400円分の切手送ってねー」という内容のことが書かれていた。で、480円と封筒代を使って手に入ったものは、小さな小さな「白色」のインレタ。本来キットに含めるべきものを400円で別売りしておきながら、予告と違うインレタ……ワールド工芸だから話題にならないけど、トミックスやカトーだったら今頃大騒動である 。
  最初は「仕方ないなあ」で白色インレタ貼って完成させるつもりだったのだが……作ってるうちに「ワールド工芸を越えてやろう」という気概が沸き、自作に至ったというわけである。但し、乗降口が斜めってる時点でワールド工芸越えは失敗していると思います(苦笑)
  他……ヘッドライトはお椀状に窪んでいたので、そこに先日阪堺161形で初使用したガイアノーツのUVクリアジェルを充填してみた。阪堺のヘッドライトのときよりは存在感が出たとは思うのだが、やっぱりあんまりはっきりと分かるわけでもない……自己満足? テールライトレンズは付属していなかったので自作。ちなみにワールドのキットは大体このあたりが省略されている。本当は何か流用できる部品はないかとストックを探したのだが、結局マッハ模型で買ってきたファイバー線をライターの火で炙って成型?したものを小さく切ってはめ込んだ。

「箱館ハイカラ號」の素材

  「箱館ハイカラ號」のデカールを作るにあたって役に立ったのが自分で撮った写真。普段だとネットで画像を探すことが多いのだが、解像度(画像サイズ)の点でやはり自分の手元にあるものの方が使いやすい。もう10年ぐらい前?の写真になるが、2Lサイズにプリントしたものをデジカメで撮影して、パソコン上で白黒データーにして、サイズを調整してプリント。白黒データーにするのが面倒だった。ちなみに、真正面から水平に撮ったわけではないので若干歪んでいることになるのだが、サイズがサイズだけに気になることはない。
  ハイカラ號の文字は金色だが、見ての通りナンバーは銀色。アルプス電気の熱転写式プリンターは、普通のシルバー以外にも「フラッシュシルバー」という金属光沢感が強い銀色もプリントできる。実車写真を見ると、ナンバーはステンレス板の切り抜き文字のように見えたので、ナンバーはフラッシュシルバーでプリントしてみたのだが……とある理由で上手く行かず。私の模型には普通のシルバーでプリントしたものを貼りつけた。ナンバーは、画像処理ではなく筆まめ上で似たフォントで「39」と打ち出しただけ。フォントはいいとしても、文字間隔は広げたほうが良かったかな。

(2013.06.08)

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