BRAWA SBB EW-II を買って来た

BRAWA製Nゲージ SBB EW-II

  「BRAWA」というメーカーは侃侃諤諤で初めて登場する名前で、ドイツの鉄道模型メーカーらしい。私が知る狭い範囲内では、やや古い型の模型を作っている。今日買って来たのは、スイス連邦鉄道のEW-II。スイス国内で使われる標準型車両の2世代目にあたるようだ。初代EW-IはEW-IIとそっくりで、外見上は車体長が主な違いになるのかな? それでもEW-IIは欧州型の最近の車両と比べるとやや短いようだ(それでも日本の車両よりは長い)。3代目EW-IIIはスイスエクスプレスという列車に使われていたらしく、現在は全車私鉄であるBLSに移籍、塗装もBLS塗装となったようだ。EW-IVはIC2000と並んで現在の主力。去年フライシュマンがNゲージ製品を発売したものの、事情あって私はまだ手に入れられてない。
  古い車両になるEW-IIだが、どうやら今でもまだ走っている?らしい? 動画サイトでスイス連邦鉄道の列車を見ていると、他の車両に混じって走る姿をちらほら見かける(但し動画の撮影時期は不明)。見た以上欲しくなるのが模型愛好家のサガというやつで、ちょうどBRAWAから発売されるというのでマークしていた。発売予定は2012年、そして2012年ぎりぎりになって日本の取扱店にも入荷した模様。私も争奪戦?に負けないよう年明け早々に店へ足を運んだと言うわけだ。

こんな感じの車両

  塗装は渋めの濃い緑色。これが”現行”塗装らしく、少し前まではブルーの少し明るい印象の色だったらしい。動画サイト頼みの情報なのだが、どうやらブルーのもまだ残っているらしく、そしてBRAWAからはその塗装と、さらにその前の塗装も同時発売となっている。私はブルーの方が好きだったのだが、それは最もよく行く店にて注文。いろいろ事情があってブルーしか注文してなくて、尚且つまだ荷物が届いていない。この車両は別の欧州型専門店で購入したものだ。

車高がやや低い

  左はカトーのRIC客車。屋根高さがわずかではあるがEW-IIの方が低い。冷房装置の都合か何か? EW-IIは時代から言って非冷房なのかもしれない。日本の車両は屋根の上に角型の冷房装置を載せることが多いが、欧州では屋根高さを上げてすっぽり覆ってしまうのが主流らしい。

良く分からないが、トイレの流し管……?ト

  しげしげ眺めていて気が付いたのが、車端部の謎の線。日本型でよくあるのだとブレーキや電気信号を送るためのジャンパー線なのだが、位置から言ってちょっと違う。車端部の窓が白く塗られているので……ここはトイレ? ということはこれはトイレの流し管なのだろうか。良く分からないのだが、こうしたものまで再現するとはさすがBRAWAである(って、BRAWAのことはよく知らないんだけどね)。

台車裏側

  少し転がりが悪くて、そこは残念だな……と思っていたら車両によって差が激しい。裏返して観察していると、ディティールが細かく、ブレーキシューの位置が日本の製品に比べると車輪に接近していて実感的である。ところが、接近しすぎて接触している場所があり、それが転がりの悪さに繋がっていたようだ。ピンセットで少しこじって転がりを確保したのだが、細かすぎて製品品質にばらつきがあるのはちょっとどうかな。あと、三角形の梁?みたいなのが一つ取れているところがあった。店に電話して交換してもらおうかと一瞬思ったのだが、走らせる限りは見えない場所なのでこのままでよしとすることにした。

パッケージ

  箱はこんな感じ。カタログの表紙もこんな色してたかな。敷かれている紙に車両デザインがプリントされていて、箱の外から一目で中身が分かるのは好ましい――日本製品でも形式名が書かれてるんだけど、フライシュマンやトリックスの箱は非常に分かり辛いんだよ……。外箱は日本型ではあまり見られない、箱本体のツメに蓋を引っ掛ける構造(昔のグリーンマックスのパンタグラフや台車、もしくはカトーのパンタグラフや台車の箱みたいな感じ)で、これはあまり好きではない。フライシュマンやトリックス、アーノルドのものは日本製品と同じ普通の箱だったので、このタイプはちょっと珍しい。
  欧州型Nゲージだけあって値は張るのだが、現在ハマっているだけあって大満足。行き付けの店で頼んだ分が届くのが楽しみだ。敢えて難を言うとすれば、一番似合うであろうRe4/4II型機関車を持ってないことだ。仕方ないから、手に入れるまではデザインが似ているRe6/6で代用するかな。

(2013.01.05)

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