アルモデル 坊ちゃん列車タイプ完成

坊ちゃん列車タイプが完成した

  客車の正式な製品名は「とても簡単な【SP】坊っちゃん客車」なのだが、SL(実車はディーゼル)も含めて作ったのでページタイトルは「坊ちゃん列車タイプ」にしてみた。「タイプ」というのは、鉄道模型界では「実車とはちょっと違うけど、まあ雰囲気は似てるでしょ」ぐらいの意味合いになる。厳密に言えば模型は全部「タイプ」にならざるを得ないのだが、やれる範囲で頑張ったものには「タイプ」が付かず、やろうと思えば出来るけど手間を省きましたというものに「タイプ」が付く傾向がある。それはさておき。
  客車は先述の通りアルモデルのキットをほぼ説明書どおり組み立て。機関車は(これまた以前に書いたが)カトーのポケットラインシリーズよりチビロコを小加工。ポケットラインのチビロコには動力が入っておらず、セットされている客車のうちの1両がその役を担う(客車に入った動力は「ユーレイ(幽霊)動力」と呼ばれる。本来自走するはずのないものが走るから……でも何で「幽霊」なんだ?)。というわけで、アルモデルの坊ちゃん客車キットは動力を入れる前提で設計されている。無動力車として組むには別売りの部品が必要なぐらいだ。私もそれに従い、客車2両と動力ユニット、トレーラー化パーツを購入して2両制作した。

まずは機関車から

  以前もお見せしたとおり、製品状態から少々いじった上で塗り替えてある。ベースのグリーンは、GM青緑1号に黒を加えた上で、青味を少し減らすためと黒を混ぜ過ぎたという理由でGM黄緑6号で調整。前頭部はそうして作った色にさらに黒を加えたもので塗り分けている(完全な黒ではない)。後ろに輝くドーム状のものはガイアノーツのスターブライトブラス。赤いラインは適当にそこにあったものを使った。その他の装飾部分はタミヤのエナメル系塗料、ゴールドリーフ。煙突周りやボイラー脇の箱部分へは、デカールに塗装したものを細く切って貼り付けてある。
  欧州型をやるようになって初めて気付いたのだが、バッファーが付いているのに連結器が自連型というのはおかしい……はず。まあ、チビロコ相手にそんな考証するユーザーは無粋以外の何者でもないのだろうけど(笑)

動力入り客車

  動力の入った客車。動力はアルモデルから発売されているもので、メーカーサイトの説明を見る限り「坊ちゃん客車」よりも前に発売していたものらしい(ユーレイ貨車制作用?)。動力が収まり切らずデッキ部が出っ張ってしまっているが、客車があまりにも小型であるため仕方ないと言えるだろう。実車は屋根に何か付いているのだが、キットに部品が入ってないし実物の形状もイマイチ分からないのでばっさり省略。その屋根の色は詳細不明だったために、車体色そのままでお茶を濁している。どうせチビロコも屋根は同じ色で塗ってあるんだし、統一感という意味ではそのままでいいだろう。

動力なしの客車

  こちらが無動力の客車。デッキに余分なものがなくて(でもネジは突き出ている)すっきりと仕上げられた。下回りは以前お見せしたとおり、台車枠を分解可能な構造にしている。
  車体窓下の飾りは機関車と同じ赤色。キットでは溝状にエッチングが入れてあり、説明書には「スミ入れすると良いでしょう」と書かれていたが、私は塗装で表現。もう一本溝が彫ってあったのだが実車には見当たらず、窓下の出っ張りの表現の代わり?と判断してそちらには何もしていない。窓周りとドアはMr.カラーのウッドブランを塗ってみたが、もうちょっと重厚感のある色でも良かったかなあ。

3両繋げてもかなり短い

  さてこの「坊ちゃん客車」、車体長がかなり短い。どれぐらい短いかと言うと、カトーのポケットラインの客車(画像一番上で、車体長はBトレインショーティーとほぼ同じだ)よりもまだ短い。仮にBトレで坊ちゃん列車を作るとしたら、ショーティーじゃなくて伸ばしてしまったりするのだろうか? そして3両繋げてやっと、国鉄・JR形の車両1両分に相当(画像一番下、最近発売されたトミックスキハ40の日高線色。パーツはまだ付けていない)。動力が収まり切らないと述べたが、この車体長では仕方ないと思うより他ない(?)。その動力の走行性能もなかなか。小型のレイアウトを作ってコトコト走らせるのが似合いそうだ。

(2012.09.12)

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