アニメ化された関係で……
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米澤穂信の人気作品、『氷菓』シリーズの最新作が『ふたりの距離の概算』だ。先日アニメが始まったとかで、こういうのをタイアップというのだろうか、文庫版もこんな感じでアニメ絵の表紙である(正確には但し書きが必要だが、後述)。読んだことのない人が見たら、「ああ、最近流行のライトノベルか……」と思うだろうが、部分否定はしておくべきだろう。ごく一般的な小説に比べたら多少軽めではあると思うので、「ライトノベル」の部分は間違ってはいないのだが、「最近流行の」というのはちょっと違う。タイトルからして純文学寄りだし、文庫のシリーズとしても普通の「角川文庫」である。少なくとも最初の3冊に関してはこんな表紙じゃなかったし……(これまた但し書きの必要あり、後述)。 |
裏はこんな感じ
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文庫を裏返すと、その2人がいる。女の子は伊原麻耶花。背は小さくいが、見た目に反してキツめの性格(特に奉太郎に対して)という設定なのだが――私は小説を読んでいて、どうしても背が高く大人っぽい人物像を描いてしまっていた。奉太郎に対して辛辣な意見ばかり言っているせいだろう。所々に小柄である記述が挟まっているので「ああ言われてみればそうだった」と人物像を訂正しようとしたのだが、なかなか上手く行かない。アニメ化されて公式サイトの人物紹介を見て、ようやく固定できそうである――残りの3人が若干イメージと違うのだが。最後に何か背中に背負っているのが福部里志。奉太郎の親友?だ。
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これが真の表紙
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正解はこちら。これが本当の『ふたりの距離の概算』の表紙である。裏側にアニメ版キャラクターが印刷されたリバーシブルのカバーなのだ。本屋にはこちら側を表にして並べられており、こちら側を表にすればきちんと裏側には先ほど書いた、バーコードや定価等が印刷されている。シリーズ通して表紙のイメージはこういった感じで、だから決して「最近流行のライトノベル」ではない……と思う。なお、アニメ化に際して既刊4冊には、別添えのアニメ版カバーが被せられていたようである。6冊目以降は……どうなるんですかねえ。どうでもいいですけどね。 (2012.08.06)
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