京阪7200系

旧作9000系を塗り直して作った7200系

  旧ロットのグリーンマックス9000系塗装済みキットを組み立てたものがあったのだが、最新ロットのものを完成させたのをきっかけに、分解、塗装を剥がして7200系として再生させることにした。その作業が完了したのがこちら。インレタには旧ロット、新ロット共に7200系も収録されており、メーカーもある程度は工作派が自分で塗り替えることを想定しているようだ。

9000系との比較

  9000系と比較をしてみる。間に水色の帯が入るのが9000系の特徴で、7200系は伝統的な京阪カラーといえよう。ところで、塗り直しにはメーカー純正品(?)を使っているのに、塗装済みキットとここまで色が違ってしまう。ライトグリーンはいいとしても、ダークグリーンが違いすぎる……。というか、塗装済みキットはダークグリーンと呼んでいいのかどうか怪しい色味だ。
  旧ロットに付属していたインレタは白文字で、新ロットで銀色に改良されている。もちろん新ロットのあまりのナンバーを利用。ワイパーは、旧ロットではエッチング製のパーツが付属していたのだが、新ロットでは窓ガラスに印刷済みとなった。エッチング製の方がリアルかもしれないが……取り扱いに気を遣うのと、部品をなくしていたのと、今年の10月に作った新ロットの面々と仕様を統一するために新ロットの分売品を買って来て使用した。それに伴い、パーツ取り付け用の穴を埋めてある。他の部品は基本的に旧ロットの部品を再利用してある。

7200系塗装のポイント?

  7200系は単純なツートンカラーであるが、塗り分けのポイントとなるのが側面から前面にかけてのライン。それまでの形式より前面窓ガラスの下端が下がったために、塗り分けラインも前面部は下げることになったようだ。他の鉄道なら直線的に下げるかもしれないところを、京阪は優雅なカーブを描かせた。モデラー泣かせである(笑) いや、現場も普通よりは苦労していただろうけど……。そんなわけで2両で合計4箇所、マスキングを頑張ってみた。左の車両のこちら側が一番よく出来て、自己採点は90点。次に手前の車両のこちら側が65点ぐらい。左の車両の反対側も同じぐらいで、手前の車両の反対側は55点ぐらいかな。

継ぎ目消し

  一旦塗装を落として自分で塗ったわけだが、そのまま塗るのでは芸がない。プラスティック成型の都合上どうしても生じてしまう(GM製品の場合やや目立つ)金型と金型の継ぎ目、パーティングラインと呼ばれる段差をヤスリで削り落とした。左は塗装済みキットの9000系、車端部に縦のラインが見えるだろうか。右の車両が今回の7200系で、ヤスリ掛けのお陰で無様なものが消えている。

久々のツートンカラー

  さて、久々に車体を2色に塗り分けた。マスキング自体は東武のときもやったけど、車体となると約半年振り? 鈍ってないか心配だったけど、さてさて結果はいかがなものでしょう。まあ、鈍るほど上等な腕前は元々持ち合わせてなかったかな。
  実は、この画像には重大な事実が隠されている。

あるはずのないもの

  窓からチラリと覗く椅子の背もたれ……ここで一つ確認しておこう。「7200系はロングシート車」――である。9000系はクロスシート車としてデビューしたのだが(現在はロングシート化されたらしい)、京阪の緑色の電車は基本的にロングシートである。だから7200系にこんな背もたれが見えるのはおかしい。じゃあ何故あるのかというと、さっきも書いたように塗り直して7200系化する際に部品は前のものをそのまま使っている。よって、室内部品も9000系のまま……
  ――あ、いや
GMストアに部品買いに行ったんだけどね、9000系新塗装もしくは6000系用のロングシート車用の室内パーツを。そしたら変な販売形態で、なんか腹が立ったので買わずに帰ってきた。背もたれの部分だけでも切り落として目立たなくしようかとも考えたのだが、面倒くさい(笑) まあいいじゃないか細かいことは、ってことで、クロスシートのままで7200系として完成したのです。

(2011.12.26)

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