琴電1300形塗装済みキット完成

元京急○○○系、琴電1300形

  高松琴平電鉄の1300形。元々京急の車輌で、模型ではグリーンマックスが京急のその車輌を製品化したついで?に、色とセット内容を変更して琴電として発売したのではないかと思われる。琴電というとクリームと朱色の塗装のイメージがあるのだが、私が一番最近に乗ったときには既に白っぽい色に黄色もしくは緑(線によって色が違う)の塗装に変わってしまっていた。というわけでこちらは長尾線用の色。

先頭部アップ。タッチアップが見苦しい……

  塗装済みキットなのだが、若干塗装がかすれたりしていた部分があったので、テキトーに調色してタッチアップ。この「テキトー」が作業時はちょうどいい具合に上手く行ったと思ってたのに、カメラで撮影してみたらかなりダメな仕上がり具合じゃないですか(冷汗) というわけであんまり気にしないで下さい。
  渡り板はキットの説明によると「下げた状態の方が多い」みたいなんだけど、キットの部品の仕様の都合で私は上げた状態で車体に固定。ダミーカプラーは例によって柄の部分の長さがおかしいので修正。先日の京阪用の長さにすると短すぎるので、あれよりは長めに切断。しかし塗装も終わって取り付ける最中になってから気付いたのだが、胴受けの位置がおかしい。車輌によってダミーカプラーの柄の長さが変わるだなんて変だなあとは薄々感付いていたのだが……そう思ったんならしっかり検証してから作業を進めろよな、俺! 実車写真を見る限り、胴受けというものは車体より一段だけ引っ込んだ位置にあるようだ。ところがこのキットをそのまま組むとかなり奥ゆかしい位置に固定されてしまう。そんなわけで、ダミーカプラーは「京阪のときと同じ長さに短縮し、胴受けの取り付け位置も調整する」が正解だった模様。気付くのが遅くてやり直す気になれなかったので今回はそのまま。またグリーンマックス・ザ・ストアーに行ってバルクパーツ買って来て正しく作り直そう。
  なお、これまで作った103系や201系、そして南海10000系なんかの同種のキットも全滅であることが疑われる。何で今まで気付かなかったんだよ……。

例によって色差し

  パンタ周囲の配管には「いつもどおり」色差ししてある。今回は屋根色がねずみ1号だったため、さらに明るい灰色9号を使ってみた。意地でもGMの鉄道カラーのグレー系の塗料を使おうとする姿勢は頭が固いというか柔軟性がないというか……。今回は「きっとここが黒いのだろう」という予想が付いたので、その部分に関しては黒で色を入れてある。

幌は塗装してみた

  今回も例によって幌を取り付け。今回はカトーのAssyパーツにちょうどいいものがないため、トミックス分売パーツの私鉄用幅広タイプを使った。サイズが少し合わない(広すぎる)のだが、ないよりはいいと思ったので強引に付けてある。そのままだと「いかにもプラスチック」なので塗装したいのだが、前に書いたとおり塗料の乗りが悪い素材で作られている。Nゲージモデラー共通の悩みなのだが、最近発売されたガイアノーツのマルチプライマーという下塗り剤が良いという話も聞いた。そのうち実験してみようと思っていたのだが、そのうちが「また次の機会に」になって先延ばしされ続けていたので、ここらで一念奮起使ってみた。厳密に言うと旧国大糸線用のパンタグラフを塗るときにも使ったのだが、必要なものにしか塗らなかったので「どの程度強く塗装できるか」を実験する余裕がなかった。今回は余分に塗ってみたので……塗装後にセロハンテープで”剥がしに”かかってみた。定着が悪ければ粘着力に負けて、塗った塗料が剥がれてテープ側にくっ付いてくるのだ。結果は……オールグリーン(剥がれなかった)。爪で強く擦ると流石に剥がれて来たが、通常完成した模型に爪を立てることはまずない。不慮の事故で剥がれる可能性はあるが、今までに比べたらマシだろう。「またそのうちに」京阪や南海に取り付けた幌も塗っておこう。

(2011.10.19)

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