旧型国電 大糸線 第二弾完成!

旧国大糸線の第二弾は5両

  製作期間実質3ヶ月? 実に長い時間をかけてしまったが、ようやく5両が完成した旧型国電大糸線第二弾。先頭からクモハ12001、クモハ43810、クハ55041、クハ55438、クモハ54005。前にも書いたかもしれないが、実際にこういう組み合わせで走っていたかどうかは知らない。大糸線に在籍していたという車輌を適宜組み合わせて模型で作ってみただけである。

クモハ12 001

  ちょっと小ぶりのクモハ12。他の車両が約20メートルの中これだけ約17メートルの車体長を持つ。17m級車体の旧国は過去何度か作っているが、一昨年の暮れに立てた旧型国電計画以降では初めての17m級車輌である。パンタグラフを2基搭載しているが、一方は普通の集電用のパンタグラフで、他方は霜取り用だ。大糸線は山間の路線で、寒い季節にはパンタグラフに霜が降りる。その状態で電車を走らせるとパンタグラフが破損してしまう。そのために霜の除去をしなければいけないのだが、そのためのパンタグラフを搭載したのがこのクモハ12というわけだ。後にクモハ90だったかにその任を譲ったらしいが、そのクモハ90が検査に入ったりした際にはこのクモハ12が再び霜取り用パンタグラフを搭載して朝一番に走ったらしい。模型はもちろん(?)霜取りパンタグラフを搭載した状態。
  クモハ12001は元40系モハ34。グリーンマックスのキットでは出ていない形式で、真面目に作るならクモハ40、クハ55あたりを適宜切り継ぐべきなのだろう。しかしながら面倒なので、窓配置がかなり似ているクモハ11、クハ16(それぞれ400番代)のキットを使用。両運転台化他、各種実車に似せるための加工をして組み立ててある。
  参考までに、現在も大糸線では霜取り列車が走っている。最新型のE127系100番代のうち、クハ126に霜取り用パンタグラフを搭載した編成が全体の半数用意されているらしい。Nゲージの世界では、カトーから霜取りパンタグラフ付きとそれのない編成との両方が発売されている。持っているので並べて撮影しようかとも思ったのだけれど、画像枚数が多くなるので割愛(笑)

クモハ43 810

  元関西地区の急行(現在の新快速)用のクモハ43の改造車。流電の流れを汲んだ車輌で、窓配置やノーシル・ノーヘッダーの車体に流電の血脈を見ることが出来る。身延線に入った際にパンタグラフ取り付け部を低くして810に改番された。模型はグリーンマックスのクモハ52とクモハ51の合成。微妙なところ作り方を間違えたのだが、低屋根なこともあって何とか誤魔化すことができた、かな?

クハ55 041

  こちらは至って普通の半流クハ55。以前にも何両か作っている半流40系と作り方に特に大きな違いはない。

クハ55 438

  ノーシル・ノーヘッダーのサハ57改造のクハ55。トイレ取り付け改造も行われて400番代になっている。シル及びヘッダーを削り、前面をサハ57改造風に手直しし、トイレ部の窓を狭める以外は至って普通のクハ55。

クモハ54 005

  何か脱線してるけど気にしないでくれ(汗) クモハ51を出力増強したクモハ54のうち、ノーシル・ノーヘッダーであった005番。模型ではクモハ51をベースに、やはりシル、ヘッダーを削って、さらに戸袋窓をHゴム化するなどして製作。実は今年始めの「東海道山陽緩行線」のときにも作った車両で、その後の姿となる。
続く

(2011.09.29)

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