富士急行1000系、1200系

富士急行の1000系と1200系

  どうにも実車の情報が良く分からんのだが、両方広義の1000系になるのかな……? 京王電鉄から譲渡を受けた元京王5000系であることは共通していて、そのうちクロスシートに改造された車両がファンの通称で1200系と呼ばれている……?(実車は1200番代に区分されている)
  まあともかく、手前の銀色のクーラーを載せたほうが1200系で、後のグレーのクーラーがぽつぽつと載ってるほうが1000系。繰り返しになるけれど、以前一度作ったことがあって(あれはまだ「徒然」の時代だった……)、今回は再挑戦ということになる。前のときは1000系1001編成がプロトタイプだったが、今回はとある理由で1000系が1002編成、1200系は1206編成である。そんなにもったいぶるような理由ではなく、さっき説明する時に書いたとおりクーラーの違いを出すためである。1000系1200系共に1編成ずつ分散クーラー車で、その他は全部銀色の集中クーラー車。銀色クーラー車にシングルアームパンタグラフを載せたくて、そうすると2編成しかない1000系は自ずと1002番ということに決まった。ちなみに1001番は今リバイバルカラーとやらになっているらしく、後で気が向けばそちらも作りたい。だから余計にこの塗装の車輌には1002番を選ぶ必要があったというわけだ。

1000系前面

  違いはロングシートか、クロスシート化されたかだけなので、前面に関しては両者に特に違いはない。というわけで前面アップは1000系だけで。以前からこの型のキットを組む時(一畑2100系も同じキットから作る)、渡り板が分厚くてカッコ悪いとか何とか言って付けてなかったが、今回「分厚いのなら削ればいいじゃない」ということに気付いて、薄く削って取り付けた。一畑2100系にもそのうち同様の加工をして取り付けておこう。他……ヘッドライトは銀河モデルのシールドビームを使用。若干大きいような気がするのだが、キットのパーツよりは断然カッコイイと思う。前回のときはサボったスノープローも今回は取り付けてみた。京王時代も一畑他の私鉄譲渡版にも付いていない富士急行だけのアイテムである。

1200系連結面

  以前加工途中のものを見せたことがあるが、1200系の連結面。クロスシート化に伴い窓が埋められ、貫通扉が狭められている(というか、元の京王5000系の貫通扉がいやに広かった……その時代の通勤車は広いのが多かったのだが)。他だ単に埋めればいいのだが、埋めた後のパンタグラフの配管の様子他が良く分からなくて作業を開始できなかった……という辺りの事情は以前に2回は説明しているのでこれ以上は書かない。今は鉄コレがあるので私の真似をする人はあまりいないと思うが、万が一同じところで悩んでいる人がここに辿り着いた時のために書いておくと……「窓が埋まっただけ」。窓を埋めると同時に配管やステップも一緒に削り取ってしまうことになるが、同じ場所に同じように復元させれば完了である。まあ、私も実車を見たわけではなく鉄道コレクションの同系を手に入れて参考にしただけだが……。

当然?だが、2編成連結できる仕様になっている

  実車は2編成連結しての4両運転があるようなので、模型でもそれができるよう前面にはTNカプラーを使用。動力には鉄道コレクション用のものをパンタグラフ搭載車に搭載。一畑のときもそうである。そしてその一畑の時に研究して開発?した、動力台車を片側殺してTNカプラーを装着する手法を今回も採用。いつもそうなのだが、特に寸法をメモしていないので毎回採寸するのはやや二度手間な気も……。2枚上の画像にしか写ってないのだが、TNカプラーの電連部にはオレンジ色を差してある。理由は知らないけど実車がそうなので模型でも塗ってみたわけである。どうしてオレンジなんだろうなあ……。
  あ、そうそう。台車はFS510。動力車はユニットに付属しているのでそのまま取り付け。トレーラー車にはクロスポイントのものを使用。実車は営団地下鉄か何かの廃車で発生したものを使ったとかなんとか。クロスポイントブランドで営団が発売された際に、近似形状の台車がグリーンマックス製品にはなかったためにクロスポイントブランドで新規製作されたんだったかな? よって、富士急行や一畑を作るための製品じゃないので常時在庫があるわけではなさそう。キットにはDT24だったかの台車が指定されているのだが、まるで形が違う(このキットが発売された時点ではFS510の製品がなかったし、グリーンマックスブランドのキットがクロスポイントブランドに言及するわけにもいかないだろうし、そもそも当時はクロスポイントブランド自体がまだなかった頃かも) 。以前は実車に詳しくなかったこともあって、前回作った富士急行もそうだし一畑もそのままDT24を使っていた(一畑はその後、追加で製作した2扉車のときにはFS510が製品化されていたので、そちらを採用すると共に最初に作った編成も動力の換装と合わせて正しい台車に履き替えている)。今思うと、もうちょっと……マシな台車があるんじゃないかと思ったり。でもまあ、これはグリーンマックス製品の何を使っても全然違うかなあ。

(2011.07.15)

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