南海2300系進捗状況

妻面配管

  前回の「天空」に引き続き製作している南海2300系。「天空」同様、レールクラフト阿波座のショップオリジナルキットである。2300系も「天空」同様17メートル級車体の2両編成だ。「天空」は南海電鉄が限定発売した鉄道コレクションを改造して作るキットだったが、2300系は車体キットとなる。素材は基本部分が全て金属となり、私はハンダ付けにより製作した。
  「した」と過去形になっているが、車輌が完成したわけではなく……まあ、基本的な工作は全部終わったかな。これから塗装して、デカール貼って、下回りの調整して、最終組み付けを行って完成となる。半分ぐらいは終わってるかな? ともかく、ハンダ付けを含む工程が終わっているので過去形で表現したのだ。
  で、キットでは配管のサポートが全くない。配管なしで組み立てるのも一つの手だったのだが、今回はRC阿波座の店長さんから資料写真を送ってもらったので作ってみた。というわけで、写真はなぜか妻面。配管も最近になってようやく慣れてきたのか、あまり時間をかけずにここまで作業できた。

パンタグラフ周り

  こちらは屋根周りの配管。屋根上部品は仮に付けてみたもので、実際には塗装後に接着する(色を違える予定のため)。
  キットにカトー製パンタグラフが付属していて、屋根部にもそれに適した穴が開いている。が、実はやや形状が異なり、一方でグリーンマックス製におそらくズバリそのもののパンタグラフがある。しかしながら、GMのシングルアームパンタグラフはやや上昇姿勢が悪いので、そういう意味ではカトー製を選択するのが無難かもしれない。ちょっとここのところは悩みどころなのだが、キットに付属している、取り付けが簡単、という理由でそのままにすることにした。

前面加工部分

  キットにはカトーカプラーが付属しているのだが、私はどうしてもTNカプラーにしたかったので……こんな手間が必要になってしまった。加工前を撮影し損ねてしまったのだが、囲みをした部分をヤスリで削り取ってTNカプラーを装着するスペースを稼いでいる。真ん中の丸い凹みもそう。本当はさらに左右に削り広げたかったのだが、あまりにも手間がかかるのでTNカプラー側で対処することにした。

TNカプラーの加工

  TNカプラーのベース部分を切り欠く。明るく残した部分がそうで、この程度であれば機能上ほとんど問題がない、多分。TNカプラーはベース部とカプラーポケット部を4つの爪で固定しているのだが、そのうち2箇所がこの加工により失われる。多少上下で分離しやすくなっているはずだが、実際加工してみたところそこまで緩くもなってないので……きっと大丈夫だろう。SPタイプのTNカプラーならばこの形に切り落としても全く問題ないはずなのだが、グレー、電連付きタイプでSP版が発売されていたかどうかチェックしていない。

先頭部は……

  車体本体と前面部品でややズレが大きく感じるこのキット。仕方がないのでわずかに開く隙間を埋めるため、屋根部に真鍮板を一枚貼り付けてみた。ここで使った真鍮板は、このキットのランナー部――つまり廃棄するものを再利用している。エコだね(と、自己満足している)。この措置にはもう一つ理由があって……

謎の凹部

  屋根のこの位置に謎の欠き取りがあって、「何でここ穴があるんだよ!」と思い実車写真(さっき書いた、RC阿波座店長が送ってきてくれた写真である)をチェックしてみると、実車に凹みがある。で、キットでは前面パーツに屋根の”穴”を裏から塞ぐ突起がある。のだが、さっき書いたように前面パーツと車体のカーブがイマイチ綺麗に合ってないため、この”穴”も綺麗には塞がらないのである。だったら自分で裏から板を充ててやれ、というわけである。もちろん前面パーツ側の突起は適宜削って干渉しないようにしてある。

  こんな感じで製作は比較的順調。実はもう塗装待ち状態にまで入っている。下回りで調整しないといけないことが残っているのだが、早ければ一週間後ぐらいに完成していてもおかしくない……かな?

(2011.06.02)

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