「天空」製作四方山話?

新兵器? 塗装用ホルダー

  昨日完成した「天空」だが、室内も室内色で塗装した。使った色はクレオスの土草色とかいう色で、厳密には実車「天空」の室内色とは違うかもしれないが、どうせ目立たないので雰囲気でいいのである。目立たないのにどうして塗ったのかと言うと、塗らないと悪目立ちするからである。側面を金属部品で置き換えているため、金属の地肌そのままでは角度によっては金属光沢の自己主張が激しくなるのだ。だから室内を「何かしらの色」で塗ったというわけ。ただ、普段塗装するときは室内にホルダーを差し込んで持ち手にするので室内が塗れない。そんなわけで、室内も塗装しやすいようなホルダーを製作。屋根の天板部に直径1.5ミリの穴を開け、直径1.4ミリのネジ穴を開けた一辺5ミリの角棒にビスで留めるのである。画像はその様子である。

室内側から見たところ

  ワッシャー代わりに適当な大きさのプラ板にも直径1.5ミリの穴を開けて使っている。この工夫は私が思いついたのではなく、クラフト何とかというHOゲージの製作記事をまとめた本に書いてあったものの応用である。Nゲージキットの場合、天板がない場合も多いので使える範囲が狭い……? いや、天板がなくても屋根板のクーラーで隠れる位置に穴を開ければ良さそう。旧国はクーラーが載らない車輌のほうが多いが、代わりにベンチレーター穴があるのでそこを使えばいいかもしれない。このホルダーは室内を塗るとき以外でも威力を発揮する。先日の「塗装中にホルダーから抜け落ちて地面に激突」のような事故が防げるからだ。

私の工夫、しかしやや不発

  キットの説明書では、床板位置を決めるストッパーに2ミリだったかの角棒を使うよう指示があったのだが、2ミリ角棒では太すぎるので私は1ミリ厚のプラ板から切り出して使用。その際、車体奥側の方を斜めに削っておいた。これは何のためかというと、室内を塗るときに塗料の回りをよくするため……だったのだが、この程度の削り方では効果が薄かった。やらないよりはマシだったが。ともかく、削った斜めの面には塗料が回らず白いまま残ってしまって悪目立ち。幸いにして天板に角穴が開いていたので、そこから覗くようにして白く残った部分が塗装できたが。

工夫箇所と手抜き箇所と(5月16日、画像を差し替えました)

  昨日あまり説明しなかった部分。まずヘッドライト、画像(1)の部分だ。鉄道コレクション製品状態では一体成型なのだが、ライトレンズにクリアーパーツを入れた方がカッコいいのは鉄道模型界のある種常識。というわけで部品メーカーのパーツに交換したいところ。キットではボナファイデプロダクトの「薄型」のものが指定されていたのだが、手持ちがなく買いに行くのも面倒だったので、手持ちで余っているタヴァサのパーツを使用。但し分厚くてこの車輌には似合わないので、穴を大きく開けて埋め込むようにして使っている。
  次、(2)の部分……2258形の先頭部に入る金帯なのだが、キット付属のデカールはカスレ気味だったので別のものを使用している。別のものに当初、自分で金色に塗ったデカールを細く切り出して使おうとしたのだが、要求される細さに塗幕が付いて来れず大失敗。MDプリンターで金色をベタ印刷しようかと思ったのだが、ふと思い出して3月に作った阪急100周年記念ミュージアム号のデカールの余りを細く切って使用。
  (3)はヘッドマーク。キット付属のエッチング板にデカールを貼って使う想定なのだが……デカールとエッチング板のサイズが微妙に合わない?ような気がしたので、0.14ミリ厚のプラ板にデカールを貼ってから切り出している。実はヘッドマーク上部に穴が開いているのだが、細かすぎて自分で空けられないのでプラ板に車体色(緑)を塗って誤魔化している(デカールは該当箇所に印刷がなく透明である)。話はそれるが、緑は説明書の指定どおりのGMカラーの混色で作っている。
  (4)はヘッドマーク掛けと思しき彫刻。22000系時代はあったのかもしれないが「天空」にはない。観察不足で、気付いたのは塗装完了後。後戻りするのが面倒だったのでそのままにしてある。
  ダミーカプラー(5)。多分22000系にも電連が付いていたはずなのだが、鉄コレは伝連ナシのプレーンな密着連結器。鉄コレ用部品として電連付きのものがないから仕方ないようである。というわけで適当な部品を探したいところなのだが、2258形運転台側は基本的に他車と連結しないせいか実車はカバーが付けられている。というわけでカバーが付いた状態を再現したダミーカプラーが欲しいのだが、現在Nゲージでそんなのあったかなあ? 部品が見つかるか、諦めてTNカプラーで代用するか検討中なので暫定的にそのままになっている。
  で、最後に説明するコレが最大の”手抜き”。上の画像の左端に写る赤帯が立ち上がる箇所なのだが、実はこの位置をズラしてある。実車では扉の途中から赤帯が斜めになっている。しかし、斜めの部分が扉にかかってしまうと段差の処理が難しくなるので、敢えて実車とは違えて扉が終わってから赤帯を斜めに上げた。”挑戦”してもよかったのだが、製作期間が長くなって集中力も下がってきたので無難な策に逃げたというわけだ。

参考:差し替え前の画像

5月16日に差し替える前の画像

(2011.05.15)

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