旧型国電京阪神線第一弾

クハ76 097(やや特定ナンバー)

  今回作った7両編成を、京都側から順に紹介。まずは70系クハ76奇数車。特に特定ナンバーではないが、京阪神線用に投入された実車に合わせてグリーンマックスのキットを加工の上組み立て。ドアの交換と戸袋窓の ゴム押さえ化、それから前面のヘッドマークステーを簡略加工している。

クモハ54 005(特定ナンバー)

  51系の出力強化型クモハ54。オリジナルのクモハ54の中では確か004と005だけがノーシル・ノーヘッダー で登場している。後年になって戸袋窓がゴム押さえになっているのだが、京阪神時代で木枠のままの状態を模型化している(どうもゴム化されたのは京阪神時代のようだが、加工が面倒なので……)。パンタグラフは”なんちゃってPS11”(*1)。

クモハ51 010(特定ナンバー)

  51系クモハ51。ベンチレーターがガーランド型のまま残った010を模型化。後年になってベンチレーターが1列になったようだが、模型は3列時代で製作。その方がカッコいいと思ったので。写真は運転台を左側にしてあるが、編成を組む時は逆を向くことになる。パンタグラフは”なんちゃってPS11”(*1)。

*1 PS13(GM旧製品)の台枠にPS14(KATO製品)の本体を、一部削った上で押し込んだPS11に少しだけ似せたパンタグラフ

クハ55 025(特定ナンバー)

  40系クハ55。ドアの交換と戸袋窓のゴム押さえ化を再現している。文字にすると半行も使わないのだが、両面で6箇所にこれをするのは結構面倒な作業である。

モハ72 018(特定ナンバー)

  73系モハ72。全金車の試作タイプで、シル・ヘッダーが残っている(画像だと分かりにくいよね、ごめんね)。この車輌だけやたら手間がかかっていて、GMキットの窓枠部分を全て削り落としてトミックスの窓ガラスパーツ(クモハ73全金車、クハ79 920用)がはめ込めるようにしてある。他、屋根のカーブが違うため、GMの101系用から持ってきたものを嵩上げの上使用。当然配管類もやり直してある。窓ガラスにトミックスのパーツを使用したため、こいつだけやたら出来がいいように見える。
  モハ63から改造された初期のモハ72は、偶数車のパンタグラフ位置が奇数車と比べて反対側にある。途中から全て奇数車に揃えられ、そしてそれ以降の新製車も全て奇数車準拠となっている。加えて、全金車化された車輌も奇数車に揃えられたっぽいのだが……018は試作だったためか偶数車の位置のままだった。写真はパンタグラフ側を手前に持って来ているが、編成を組むと次のモハ72087とパンタグラフが隣接する。現代の鉄道ではあまりお目にかかれない珍しい姿となるのだが、それも狙ってこの車輌を選んだ(ちなみにクモハ54005とクモハ51010も背中同士で繋ぐため、パンタグラフが隣接する)。

モハ72 087(一応特定ナンバー)

  同じくモハ72。こちらはオリジナルの姿に近いもの(こういうのも混ぜないと楽できないからね)。サハの側板に手すりを付けてモハにしてある(その方がドアの一部がそのまま使え、加工量が少なくなる)。模型ではこの車輌が動力車。7両編成で鉄コレ用動力1個なので若干の不安が残るが……ウチの阪急電車は8両で動力1個なのでまあ大丈夫だろう。

クハ79 110(非特定ナンバー)

  73系クハ79。一応関西にいた番号は選んである。多分110は前面窓の一部がゴム押さえになっているのだが……なってなかった時代もあるはずで……ということで特定ナンバーではないことにしてある。こちらもかなりノーマルな組み方をしてあり、せいぜいドアを交換したのと、余分なモールドを削ったのと、ヘッドライトをタヴァサ製品に替えたのと、テールライトを銀河モデル製品に替えたのと、抜き勾配を軽く削り落としたのと、台車間隔を縮めたのと、TNカプラー化したのと、床下機器を一部切り取ったぐらいである。「ノーマル」という割には加工量が多いけど、最近旧国組む時はこれぐらいが”基本工作”なのですよ……(だから時間がかかる)。あと、ベンチレーターはトミックス製品である。トミックスは73系(商品名は72系73形だったか?)を長らく生産していないのだが、先述の窓ガラスパーツとベンチレーターを結構安定して供給してくれている。動力も安定供給してくれていたらいろいろと助かるところなのだが、何故かそれだけはカタログから消えてしまっている。まあでも、ベンチレーターとガラスパーツがあるだけでも大助かり。可能な限りこれから先も安定供給して欲しいものだ。

  ということで、後編に続く。

(2011.01.22)

▲お戻りの際は、ブラウザの機能をご利用いただくようお願い申し上げますm(_ _)m▲