橘雪翼が新しいゲージに手を出したようです

トミックスのきかんしゃパーシー

  トミックスが発売しているトーマスのNゲージシリーズより、きかんしゃパーシー。子ども向けと侮るなかれ、何故かトーマスシリーズでは(多分)唯一フライホイールまで搭載した優秀な動力ユニットを持つ機関車である。っていうか、家で試走させててフライホイールが付いていることに気付きびっくりした。ちなみに画像の状態はカプラーを交換している。

顔は4種類

  トーマスシリーズはいくつか発売されているのだが、このパーシーにのみ別表情の顔パーツが付属していて、上の写真のようにいろんなパーシーを楽しむことが出来る。で、どうやら右上の怒った顔、右の眉毛の印刷が落ちてるね……。最初からそうだったのか、何かの拍子に擦れて落ちてしまったのか今となっては分からない。

で、本命はこちら

  このきかんしゃパーシーの動力ユニットに着目したメーカーがある。この動力ユニット使えるぞ、と。上回りの一部を利用しつつキャブの部分を別パーツに置き換えれば、フリーランス(自由形)の機関車に化かせるぞ、と。そんなわけで画像はアルモデルのコンバージョンキット。スケールは1/87と本家HOゲージ、しかし車輪幅は9ミリ。以前に何度かOナローゲージというものを話題にしているが、それのHO版のHOナローゲージである。メーカーによってはHOeとか表記したりもする。

完成はこちら

  で、次の画像はいきなり完成図となる。煙突を縦に伸ばし、前面の顔だった部分に蒸気機関車らしいパーツが付き、そしてキャブを丸ごと置き換える。下回りはほぼそのままだ。自由形なので色は何色もでもいいのだが、試しにフタロシニアンブルー(Mr.カラー)というのを塗ってみた。のだが、ちょっと鮮やか過ぎたかなあ? 面倒なので一色塗りで済ませたのが災いしてメリハリ感にも乏しい。どこかに何かワンポイントツーポイント入れても良かったのだが、面倒なので今のところそのままである。ヘッドライトは、付属パーツがちょっとヘボいので銀河モデルのパーツ(Nゲージ用)を取り付けてある。ここだけ未塗装のシルバーでワンポイントになっているのだが、ヘッドライトだけがというのもなあ……。

Nゲージとのサイズ比較

  Nゲージとの比較画像を載せてみる。左はカトーの9600型蒸気機関車……買ってきたままでまだパーツの取り付けをしていないのが恥ずかしいところである。なお、最近キット組むのが忙しくて買ってきた完成品のユーザー取り付け部品を一切付けてない。ちょっと違うが紺屋の白袴みたいなものである。パーシー自体が一応Nゲージなので、いくら後付パーツを付けたからと言っていきなりデカくなるわけでもない。が、一応煙突が高くなり、キャブ高さもアップしているのでNよりは少し(ほんの少し)だけ大きく見え……ないこともないかな。本家HOゲージと比べるとNゲージに見えそうなサイズではある。それは私の持っているOナローゲージの車両にも言えることで、本家Oゲージの車両と比べるとHOゲージの車両にしか見えない。

他にも作ってみた

  で、機関車1両だけではなく他にも作ってある。今日まとめての完成だ。手前の凸形の機関車は同じくアルモデル。面倒なのでさっきの蒸気機関車同様フタロシニアンブルー一色塗り。なおこのフタロシニアンブルー、発色が恐ろしく悪い色なので下に同系色を塗っている。その同系色の青は、5年ほど前――確かエアブラシを使い出した年だと思う――に調色して失敗した塗料だ。何かに使えるかもしれないと取っておいたらちゃんと役に立ってくれた。なお、その調色失敗の青もそれはそれでいい味を出していた。というか、フタロシニアンだと鮮やか過ぎるので、むしろ失敗した彩度抑え目の青の方がしっくり来ていたかも……。
  後ろはOナローのときにもあった"なべとろ"で、こちらは乗工社というメーカーの製品(某模型店の店員さんによると、今はもう乗工社はないらしい)。某模型店で手付かずの中古品が定価の半額で売られていたので買ってみた。多分国内のHOeでは珍しいプラスティック製品だ(海外製品だとプラ完成品は珍しくない)。組み立てて分かったのだが、プラ製故に軽すぎて脱線しやすい……。"なべ"の部分に重しを載せないと安定走行しないかも。ただ、それだと重心が高くなるので……台枠の下にウェイトを仕込むべきか。車輪までプラ(車軸は金属)なので、いい金属車輪があればそれに交換した方が良さそうだ。

こちらはOナローとの比較

  さっきはNとの比較だったが、今度はOナローとの比較。なべとろ同士だ。ナロー同士の比較なので、スケールの違いが如実に分かる図となった。今回のなべ部分には、FABREとか言う新ブランドの塗料を使ってみた。なべの部分に何色を塗ろうか悩んでいたところ、ある日模型屋でこのメーカーの塗料にとび色2号(国鉄の貨物で多く使われていた)があるのを見て「これにしよう!」と決めた。このメーカー、グリーンマックスの鉄道カラーのラインナップにほどほどにケンカを売りつつ、GMカラーにない色を発売しているようなので今後が楽しみだ。

  というわけで、N、HO、On30に続く4つめの規格、HOeに手を出した橘雪翼でした。なお今回のHOeはあと2両を企画中。どういう色に塗るかで悩んでいるところなのでもう少し先になるかも。というか、いっそのこと機関車も塗り直すか……。

(2010.08.14)

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