旧国片町線計画、進行中

金属キットから製作の2両

  まずはタヴァサホビーハウスのコンバージョンキット組み立ての2両から。いずれも73系で、奥がクモハ73全金車で手前がクハ79 920番台。あまり細かいことは気にせずキットのまま作ったため(某社のキットと違っていじくるところが少ないため(笑))日数的には早くに塗装直前状態まで持ち込めている。

クモハ73屋根上配管

  クモハ73のキットはグリーンマックスの101系キットのの屋根を使う設計。当然配管が違うので全部作り直し。キットの説明書では「一部を削り取って……」というような説明も書かれていて、手間を省くなら101系の配管を残しつつそれらしくまとめることになるのだろう。車両にもよるのだが、私が選んだナンバーのクモハ73は配管が前面に露出していないタイプ。途中で車体内部へ引き込まれているので、模型でも真鍮線を同様に処理している。

問題の4扉改造車

  今回手間がかかっているのは、2扉車でありながら4扉化改造を受けた42系の車両2種。クハ79とクモハ31である。クハ79は形式こそ73系のものであるが、元は42系制御車クハ58で改造直後はクハ85を名乗っていたが、80系誕生にあたって「85は番号がかぶる」ということで無理やり73系に押し込められてしまった。
  さて、このタイプのクハ79やクモハ31は増設された扉のサイズによって2種類ある。幅1000ミリの扉を増設した車と1100ミリの扉を増設した車。前者のほうが窓の配置の変更が多く、模型で作るにしても手間がかかる。当初は2両とも1100ミリで作る予定だったが……2両とも作るのが楽なのを選ぶのは芸がない、というわけで1両は1000ミリタイプにすることにした。なお、現在のところクハ79を1000ミリにするかクモハ31を1000ミリにするかは決まっていない(多分クハ79にすると思うけど……)。
  画像は、とりあえず加工する箇所の窓を切り落とした段階。奥の部品が未加工状態で、手前のエッチングパーツを使って窓配置を変更する。

できましたー

  3分クッキング的な途中経過割愛になるが、こちらが窓配置の変更と増設するドアを入れる準備の終わった状態。奥が未加工状態で手前が加工後である。とっても手間暇かかりました。1枚加工する間に、多分金属キットを箱にするのと同じぐらい時間かかったんじゃないかと……。

上の画像じゃ分かりにくいと思ったので、アップで

  窓の配置変更部をアップでご覧に入れる。画像の両端に写っている窓は手を入れていないのだが……ドアから右の3枚、少ーしずつ寸法が違うのが分かってもらえるだろうか?
  実車の寸法は資料として持っているのだが、グリーンマックスのキットは実車寸法と比べるときっちり1/150になっていない。というわけで、こうしたドアの増設やら何やらするときは模型の寸法に合わせたアレンジも必要になってくる。無計画に作業を始めると取り返しが付かなくなっちゃったり……

お次は1100ミリタイプ

  面倒な1000ミリタイプが終わったら、次は1100ミリタイプへと作業を進める。3枚の側板が並んでいるが、中央がこれから加工するもの。先ほど同様、加工する部分の窓をまずはくり貫いてある。増設するドアの場所は1000ミリタイプよりも車端寄りになるのだが、寸法が変更されている窓が中央寄りなために潰された箇所も中央寄りである。

できましたー

  3分クッキング的(以下略)。1000ミリタイプの場合、窓を新たに片側6枚処理しないといけないところ1100ミリタイプでは2枚で済む。増設ドアの両側は埋める以外の加工をする必要がなく、中央部も1枚潰して寸法の違う窓を1枚入れるだけ。よって作業時間も圧倒的に短く済んだ。
  これで箱組みに移れるかというとそうではなく、次に前面の加工が待っている。果てしなく長い道のりだが、歩みを進めなくてはゴールは近づいてこない……はぁ(溜息) 何でこんな道を選んだんだろうなあ。なお、画像がないがあと1両、モハ72を作っている。比較的素直に作ったせいもあり、金属の2両が終わった後早々に塗装工程直前まで持ち込んである。後は4扉化改造車を何とかやっつければゴールが見えるのだ。

(2010.07.20)

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