銚子電鉄のトロッコ車両「澪つくし号」
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銚子電鉄のトロッコ車両「澪つくし号」、ワールド工芸製キットを組み立てたものである。実車は確か、国鉄(JR)の貨車ワム80000あたりを改造して作られた車両、のはず。車体は大きくくり貫かれ開放感満点に。車体はスカイブルーに波型の模様が入った。現在は運行休止中とのことで、ちょっと残念。 |
アップで
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実はこのキット、組み立て始めたのは数年前……3年前だと記憶しているのだが、手帳の記録が定かではなく2年前かもしれない。某梅田の模型屋に在庫があったので長らく狙っていたのだが、その当時まだハンダ付けの技術がなく、欲しいけど組み立てられないなあと思って指をくわえて見ているばかりだった。冷静に今振り返ると、価格もそう高いものではないので売り切れる前に確保しておくべきだったのでは……。初の半田付け作品を完成させて自信を持ち、後日満を持しての購入に至った(売れ残ってて良かったなあ)。で、その後比較的すぐに作り始めたはずなので……それだと平成19年の出来事なのに、手帳を見ると20年以降に着工した雰囲気もある。ま、どちらにせよ今年は平成22年。1両だけのこの小さな車両を完成させるのに、何故こんなに時間が必要だったのか? それは次の次の画像で説明しよう。 |
カプラー周りは小加工
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話が前後して申し訳ないのだが、先にこちらから。キットでは床板にカプラーの台座(ただのスペーサー)を付けるよう指示があったのだが、今回の組み立てにあたってテストしてみるとカプラー位置がいやに下がってしまう。既に黒で塗装してしまっていたのだが、一旦塗料を剥がし、ハンダゴテを当てカプラー台座を撤去。しかる後に、自作のカプラーポケットを介してカトーのナックルカプラーを取り付けてみた。 |
さて、完成までに時間が空いた理由の説明
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では、いよいよ完成までに2年の期間を要した理由を説明しよう。波型の模様はデカールを貼って再現するのだが、そのデカール貼りに失敗したというのが主な理由。画像の波の丸い部分が欠けているが、ここだけならまだ諦めて完成に持ち込んでいたかもしれないが、妻面のデカールで大きくしくじって、予備もなくて断念。発売から間が空いていたのでメーカー側で部品のストックも切れていた。どうしようもないので目出度くお蔵入り。 |
2セット取り寄せたら……
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ところが去年の終わり頃、ワールド工芸が澪つくし号キットを再生産。その時はピンと来なかったのだが、今年に入って気付いた。今部品請求したら送ってきてくれるんじゃないだろうか? というわけで、店を通してデカールを注文。値段も良心的だったので(いや、デカールって案外高いし、部品でカネ取るメーカーもあるんだよ)さらなる失敗に備えて2組頼んだ。すると……ワンパッケージに2枚入ってた(笑) やっぱり失敗する人が多かったんだろうな。メーカーもそこを考慮して2枚入りに改めたのだろう。そしてそんなこと知らずに2つ注文した私。ま、値段が値段なので全然構わないんだけど。 |
2年間で硬化しきったデカールを剥がすのは大変だった
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そして昨日、大糸線の旧国も組み立て終わったし、机の上もざざっと片付いたし、いざ澪つくし号完成に向けて作業再開。差しあたって、以前貼ったデカールを剥がすところから始まった。デカールは水に漬けてノリを溶かし、対象物に貼り付けるものである。貼った後も水に漬ければすぐに除去できるだろう……と思ったらこれが全然剥がれてくれない。硬化したせいか、それともデカール定着のために塗ったマークセッターの硬化力のせいか、少しずつボロボロと剥がれるのみ。ベロンと一気に行くことを期待していた私はここで悪戦苦闘する羽目になった。下地の塗装を傷めるとスカイブルーの塗装からやり直しなので、できればあまり手荒な真似はしたくない。爪楊枝の先で少しずつ少しずつ剥ぎ取って行って……ま、ともかく、予想外の苦戦を強いられたというわけである。 |
銚子電鉄デキ3との(見た目の)マッチングは最高
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ともかく宿題が一つ片付いて気分は晴れやか。同じ銚子電鉄のデキ3型機関車とツーショット撮影。これでデキ3が滑るように走行してくれたら最高なんだけど、残念ながら私の調整力不足で走行性能は良くない。おまけに澪つくし号の方も転がりがイマイチなので、デキ3が最高の状態であってもまともに牽引できるかどうかは疑問。今後余裕が出来たら調整にチャレンジしてみたいところだ。さしあたっては、鉄道コレクションの銚子電鉄の電車に牽かせて走らせることになるだろう。 (2010.05.26)
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