(多分)塗装待ちの状態まで来たクハ76064
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今年のテーマの旧型国電、シリーズの先陣を切る新潟色だが……何というか、先行き不安になる遅さでしか作業が進んでいない。画像でお目にかけているのは先頭車両クハ76。何次車かは忘れたけれど、車両ナンバーとしては064になる。グリーンマックスのキットをベースに、偶数化改造、固定窓のゴム押さえを表現、ドア交換……などの作業が完了している。以前の70系新潟色のときは先送りにしたスノープロウ(雪かき?)も画像では分かりにくいかもしれないが、一応の解答を見つけ出している(前面にTNカプラーを付ける都合で無加工では取り付けられない)。他、今までのクハ76はヘッドライトの部品を塗装後に取り付けていたが、一体感を損なうのが問題だった。マスキングがやりにくいと思って塗装後にしていたのだが、実はライトがそこにない方がマスキングしにくいのではないか?と感じ今回は既に固定している。過去に作った80系はライトを別パーツに置き換えていないが、別段マスキングで不自由を感じなかったしね。 |
クハ68028
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こちらは戦前旧型国電のクハ68。前回残した"課題"のせいでこちらも偶数車仕様。クハ68にも何種類かあるが、028は本来のクハ68でキットをほぼそのまま使える。だから楽……のはずだったのだが、やっぱりいろいろやるべきことはある。運転室の窓を当初そのまま使う予定だったが、写真と見比べると位置や縦横比が"違う"。故に削ったり接着したりで……しかも2度も失敗して三度目に正直している。運転室上のルーバーも形が悪かったので、削ってエッチングパーツに置き換え(今後この前面を使う車両は全部同じ作業しないといけない……)。窓下には「大鉄ベンチレーター」と呼ばれる独特の丸い部品を取り付け。「大鉄」というのはおそらく「大阪鉄道局」のことではないかと。関西で更新工事を行った車両独特の部品だったらしい。なお、大阪で更新された後に各地に散らばったため、末期に旧型国電が走っていた地域ほぼ全域でこのベンチレーターを付けた車両が走っていた模様。 |
今回は関係のないPS11タイプ(左)
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さて、目の前に新潟色があるにも拘わらずその先が気になってしまうのが作業の進まない一因にもなっている。パンタグラフの「PS11問題」と台車の「DT12問題」なのだが、とりあえず「PS11問題」にはこれで決着を付けることにした。PS11の特色は2つ。パンタグラフの左右のフレームの支柱が「X」状であること。もう1つは、パンタグラフの上昇位置をキープするばねが他のパンタグラフと違って台枠の外側にあること。できれば両方再現したかったのだが、後者は未だ研究中(省略するかもしれない)。前者だけでも何とかしたいのだが、現状「X」状のタスキを持つパンタグラフはトミックスかカトーのPS14しかない(コンスタントに部品として手に入るメーカー限定)。最初はそのままPS14を使う方針でいたが、台枠部分の幅が広く、PS11代用とするにはちょっと我慢できない。何かいい解決策はないものかとネット検索していると……「カトーのPS14の上回りをPS13の台枠に押し込む」という表現を発見した。そんなことできるものなのか?と半信半疑だったが、とりあえず分解して現物合わせしていると「できそう」だったので早速実行。上枠部分の台枠に取り付ける箇所を削ることで上手くはまった。しかも分かってしまえば一基あたり10分程度しかかからない。これなら量産も可能。製作予定のPS11搭載車両はそんなに数が多くないが、加工が楽なことに越したことはない。 (2010.02.26)
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