左加工前、右加工開始
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国鉄型車両の中でも古い部類に入る通称"旧型国電"、当時は窓ガラスを木枠で支えるスタイルが一般的であった。後期に入ってゴムを使って支えるタイプになり、従来車も更新工事などで変更されたりした。グリーンマックスの旧型国電キットはどちらかというと、末期の姿に焦点を当てている。そのため前面パーツなどはゴム押さえバージョンとして作られているものが多いのだが……全車が全車更新されたわけではなく、未更新の木枠スタイルを保っていた車両もある。今回作ろうとしているのはそんな中の一両で、そうなると実車とは逆順序で更新後の姿から未更新スタイルに戻す必要が出てくる。今日はそんな作業の様子を画像を交えてご紹介。 |
左:一旦削り広げ 右:助手席側のみ2段窓の再現作業に移る
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先ほどはめ込んだプラ板が窓ガラスを支える木枠の部分になる。一回り小さく角型に削り広げるわけだが、さっき埋め込んだプラ板の9割程度?を切除していることになる。この時代になんてエコに反する作業なんだろう(笑) ちなみに左右で穴の大きさが違っているのだが、これは腕がないせいではなく実車がこんな感じなのである。そして次の作業に入ったのが右の画像。右の運転席側は一枚窓なのだが、左の助手席側は二段窓になっている(多分開閉式ではないかと)。そしてわずかに段差があり、上部の方が少し出っ張っている。それを再現するために、今度は厚さ0.14ミリのプラ板を張り重ねている。
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左:裏側から見たところ 右:左でグレーに見えた部分を削り取って完成
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先ほどの画像の状態から、裏側に二段窓の"桟"になる部分を接着。最初から「日」の字状に削ればいい話なのだが、このスケールでは小さすぎてかなり難しい。少なくとも私の腕ではやらないほうが無難と判断した(笑) 0.14ミリ厚のプラ板はとても薄く、カッターで簡単に切り落とせる。というわけで裏側からカッターで軽くなぞっていけば不要部分を切除できる。とは言え、不用意に力を入れるとせっかく接着したプラ板がはがれてしまうので、慎重に少しずつ切れ目を入れていく。角型に穴が開いたらはい完成……なのだが、やはり若干綺麗でない部分もあるので、軽くヤスリ掛けして整えて完成となる。なお、助手席側の上に丸みを帯びた窪みがある。実車の運行番号を表示する窓で、こちらも原型では木枠だったものが後にゴム押さえになって丸くなっている。キットでも更新後になっているので、何とか復元工事をしないといけないのだが……実は上からその手のパーツを張り重ねれば上手く隠れてくれる。ので、簡単にフチだけ削っておいて、後はパーツの取り付け待ちである。 (2010.01.25)
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