旧型国電70系新潟色

ようやく完成、タヴァサのコンバージョンキット使用の70系新潟色

  完成予定から遅れることたっぷり2週間以上(3週間近く、かも)。ようやく完成した、タヴァサホビーハウスのコンバージョンキットを使用した70系の新潟色4連だ。左から順にクハ75(017)、モハ70、モハ70、クハ76(001)。括弧書き内部は"一応"特定ナンバーだ。モハ70は詳細資料もないので、キットの説明書のままに。まあクハ75もクハ76も"説明書の通りに"選択パーツ他で特定ナンバー?化している、という程度だが。

クハ75017の前面

  ちょっと塗り分けラインがガタガタになってしまった。理由があるのだが、失敗した物の理由を語るのは言い訳に過ぎないので説明はしない。で、鉄道コレクションの70系の新潟色4連の片側のクハに75が入ると判明。したために、鉄道コレクションとの差別化を図るために別タイプのものを作ることにした。その結果選択肢は一つしかなくて、前面にキャンバス押さえの露出したクハ75017を作ることになった。拡大画像のヘッドライトの上、前面の上部のフチに一段出っ張ったところがあるのが分かると思うが、それがそれである(意味が分かり辛い文章だな)。クハ75017は奇数向き(*1)で、既にキットを購入していたクハ76も奇数向きの車両。両側の先頭車が奇数向きになってしまって編成としてはおかしいのだが、まあ模型だし、細かいことは気にすんな。と自分に言い聞かせている。

*1 奇数向き:早い話が先頭車がどちらの向きを向いているか。編成を組むには両側に反対方向を向いた2両の先頭車が必要だが、それはつまり奇数向きと偶数向きが1両ずつ必要ということでもある。形式によって、そのまま方向転換するだけで向きを変えられる先頭車もあるし、備えている機器の関係で方向転換だけでは繋げなくなる車両もある。多分今回作ったクハ75や76は無理(ひょっとしたら75は可能かもしれない……)。前回作ってた阪和線のクハ76形300番台は行けるんだったかな(ひょっとしたら無理かもしれない)。私の愛する103系のクハ103は、一部を除き方向転換だけで向きが変えられる(500番台が確か偶数向き限定だったような)。

クハ75の連結面側

  クハ75の貫通扉は2枚入っていた。最初見たとき何故2枚入っているのか理解できなかったが、取り付け穴の位置を見てピンと来た。一方は貫通扉が閉まったノーマルな状態、もう1枚は画像の通り、半開きの状態のパーツだ。こういうお遊びは大好きなので半開きの方を採用。編成組んじゃうと本来見えないんだけどね。でも見えないところに手間をかけるのが江戸っ子の粋ってやつで。でも私は江戸っ子じゃないけどね。
  なお、貫通扉は「編成を組むと本来見えない場所であり、特に凝る(塗り分ける)必要はない」というのが私の主義なのだが(ただ単に面倒なので、理屈をコネコネしているだけという説もある)、タヴァサの70系キットは一貫して貫通扉が別パーツになっている。ので、せっかくだからと別の色で塗っている。

2両のモハ70は若干違うタイプ

  2両あるモハ70は違うタイプを選んでいる。画像を切って張り合わせたのだが、どうしてこんなに色が違うんだろう……実物を確認すると、どうやら左の車両、赤の塗り方が足りなかったっぽいです(苦笑) まあ旧型国電の場合、色が揃ってないこともあったらしいので……ということで諦めよう。
  さて、どこが違うかと言うと……窓のグレーの縁取りのようなものが、左の車両は車両外板から一段凹んでいるが、右の車両は外板と同じ面に来ている。グレーの縁取りは窓ガラスを固定するゴムを表現した物。元々モハ70の窓ガラスは全部木製サッシだったが、後年になってドアや戸袋窓の部分がゴム押さえに変更された。車輌によって一段凹んだり外板と同じ面に来たりだったらしい。というわけで、変化を付けるためにも2種類を選択。こんなところまで作り分けているとはタヴァサのキット恐るべしである。

前作と並べてみる

  左は以前作った新潟色。グリーンマックスの70系セット6両をそのまま作ったものである。考えてみれば新潟色の70系を作るきっかけになったのはグリーンマックス(キットの製作自体、きっかけはグリーンマックスなのだが)。一口に70系と言ってもいろいろあるが、何故か新潟色の編成をセットにしたものを発売していた(最近は生産されていないようだが)。別に新潟色の編成になっているからそれをそのまま新潟色で作らなくてはいけないと言う法もないのだが、旧国らしからぬそのカラーリングに魅せられてしまった。
  さて、今回作ったのは4両編成。前回は6両編成。ラッシュ時には6両と4両を繋げて走らせていたこともあったらしい。というわけでこれでラッシュ時の10両編成が再現できそうだ……とその前に。私が色を塗ると、往々にして違う色になってしまうことがある。黄色とか赤とか、塗る日によって塗料ビンの混ぜ具合が関係するのか、色合いが異なってしまったりする。同じ日に塗ってんのに2両のモハ70が違ってしまったぐらいだから。というわけで心配していた。混ぜて繋いだら違いが目立つんじゃないかと。しかし画像を見てもらえれば分かるとおり、若干色の差はあるものの充分許容範囲内……かな? むしろさっきのモハ70の方が……(落胆) まあ実は他にも問題点はあるのだが、とりあえず一番厄介な色の面は我慢できそう。
  ところで、豪雪地帯を走る列車に欠かせないのがスノープロウ(雪かき)。左のクハ76には付いているが右の今回のクハ76にはついていない。何故かというと……今回、前面に見た目と機能性の両立したTNカプラーを採用。したのはいいのだが、スノープラウがワンタッチでは取り付けられなくなってしまった。というわけで、やや暫定的にこのままで完成として、後日何らかの工夫を施す予定。ちなみに、モハに付いている抵抗器にも防雪カバーが付いていないとおかしいのだが、そちらもパーツ買ってきて付けるのが面倒なので放置。うちの70系は雪の中を走れません。でもいいんです。模型の世界には雪は降りませんから(笑)

(2009.12.14)

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