旧型国電70系進捗状況

これから別パーツを取り付けていく

  製作中の旧型国電70系。以前説明を忘れていたような気がするのだが、70系にも種類があって、後年製造された300番台の模型を製作中。80系にも300番台があって内容は似ている。当時の電車はそれまで木造部分が多かったが、300番台ではオール金属に。それに伴い窓の上下の補強がなくなり、フラットな側面となった。窓のサッシも木製から金属製(アルミ?)になったため、車両の側面にシルバーの光沢がアクセントを添えることになった。
  さて、グリーンマックスのプラスティックのキットだとサッシ部分も一緒に成型されていて、塗装が終わった後にサッシ部分に筆で銀色を塗っていく……という工程になっていただろう。事実80系300番台はそうだ。ところがタヴァサホビーハウス製の70系300番台はそこのところ一工夫?されている。サッシ部分を洋白製の別パーツにし、貼り付けるだけでアルミサッシが表現できる。のみならず、ドア部分のガラスを押さえるゴムまで別パーツ化されているので、車体とは別にグレーを塗ってはめ込めばすっきり綺麗に表現できる。もっとも、1枚1枚別パーツを切り出して貼り付けていく作業はそれなりに面倒だが。筆塗りで車体に表現されたモールドにグレーを塗るのとどっちが手間かというと、いい勝負になりそうだ。

貼り付け作業後と前を見比べる

  写真ちょっと暗いかな……? あと、アップにすると車体面のザラザラが目立つねえ。ともかく、上の車体が実際にアルミサッシのパーツとドア窓の押さえゴム部分を取り付けたところ。サッシは銀色で目立つ。しかしゴムの方はかなり薄く作られていてあまり目立たない。が、実車でもそう主張しまくっている部分でもないし、これぐらい控えめの方がちょうどいいのかもしれない。
  なお、先日作ったキングスホビーのスニ41、あれの窓サッシ類も別パーツ化されていた。金属キットにおける一種のトレンドかもしれない。ワールド工芸はエッチングによる浮き出し表現だったけど……。

連結面

  一番最初の写真の左のパーツ、一部が違う色をしている。それはこちら、連結面の扉(貫通扉)の部品である。私の主義としては「実車の貫通扉は、編成を組んだら幌で覆われて見えない。模型では見えてしまうが、本来見えてはいけない部分なので拘る必要はない」ので色を塗り分けたり形状に拘ったりすることはあまりない。のだが、このキットではわざわざ別パーツ化されて塗り分けしやすいように出来ている。そこまでされたのならまあ、説明書の指定どおりに作らないこともないかな。というわけで別の色で塗ってみた。なお、塗料にはグリーンマックスの「伊豆急ペープブルー」が指定されており、「持ってねえよ!」と嘆きつつも買いに行って来た。どうもこのペープブルーというやつは貫通扉の色として使えるものらしく、別のところでも見たような気がする。だったら持ってても悪くないかな。あんまり貫通扉を別の色で塗ることは多くないはずなんだけど。
  で、写真の左は取り付けてみたところ。右はまだ。側面のガラス押さえのゴムやアルミサッシも"当然"別パーツである。左の状態から、さらにグリーンマックス製の「旧型国電用幌」を取り付けるようになっている。(分かり辛いけど)扉の上下の穴は、その幌パーツを取り付けるための穴である。
  ま、ともかく、たった4両分だけど窓周りの部品を取り付けたらそれだけで疲れた(苦笑) 各パーツ共に薄くて取り扱いに気を使ったしね。それに、一部塗り忘れている部品が発覚したので……どっと疲れが押し寄せたよ(苦笑)

(2009.10.25)

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