レギュレーター

コンプレッサーとエアブラシの間に接続するレギュレーター

  エアブラシとコンプレッサーを使い始めて(多分)5年目になる。今主力で使っているエアブラシは3つ目のもので、コンプレッサーは2代目。一昨年の夏頃に買い換えたんだっけな。初代エアブラシと初代コンプレッサーの話をし出すと長くなるのでまた今度。コンプレッサーを買い換える時に、レギュレーター付きセットを勧められた。店員さんによると、「水抜き」「圧力調節」が出来るので大変便利(というか必須の品物)なんだって。私としてはどちらもあまり必要を感じなかったのだが、店員さんの「今お使いのものより圧力が上がるのであった方が無難ですよ」と言われてついに折れた。
  使い方は、コンプレッサーとエアブラシの間に接続するだけ。上の部分がコンプレッサーに繋がっていて、ここから圧縮された空気が送られてくる。画像では左側と奥側の2本ホースが伸びているが、これがエアブラシへと繋がる。今まではブラシを1本しかつなげなかったが、レギュレーターを使うことで2代目エアブラシと3代目エアブラシとの使い分け(というほど高度なことしてないけど)が可能になった。手前にあるのがエアの圧力を調節するときに使うもの(名称は良く分からない)。ネジを緩めるとそこから空気が漏れて圧力が弱まるという至極単純明快な仕組みである。

レギュレーター内に水が溜まる

  最初の頃はあまり恩恵を感じなかったのだが、ある時気付いてみてみるとレギュレーター内に水が溜まっていた。コンプレッサーで空気を圧縮すると、空気中の水蒸気が液化する……のかな? 化学は得意だったはずだが、原理が分かるような分からないような。多分空気圧が高まると飽和水蒸気圧が下がって……というわけかな。まあここの辺りは京都の友人が電話で教えてくれるに違いない(←自分で調べろよ)。使い始めの頃はあまり気にしていなかったのだが、特にこの季節、雨っぽい天候になるとかなりレギュレーター内に水滴が目立つようになってきた。当然だが、圧縮された空気内に水分が混じると都合が悪い。塗料と一緒に水分が被塗装物に付着するようになる。塗料が水性塗料ならひょっとすると大した問題じゃないのかもしれないけれど、残念ながら使っているのは油性アクリル系かラッカー系。水と有機溶剤の折り合いは悪く、お互い弾きあうので被塗装物上に喧嘩の跡が残る。まあそんなわけで、レギュレーターを見ているとちゃんと仕事してくれていたんだなあと感心。あ、ちなみに、晴れている日でも前日雨だったりするとレギュレーターに水が溜まる。雨の日に塗装すると当然溜まる。先日雨中の塗装を決行したら、流石にレギュレーターでも処理しきれない水分量だったらしく見事に被塗装物に白いツブが("喧嘩"の跡)。

だから乾かす(画像自体は昨日のものの再掲)

  で、昨日の「ベンチレーターが100個以上だぜ」の画像に話が戻る。隣のビンとホースの伸びている謎の物体の正体は、レギュレーターを分解したもの。そのままだと水分が逃げていかないのでこうやって乾かしているのだ。使い始めて最初の1年ぐらいはやってなかったんだけど……何故か特に問題はなかった。密閉されているようで微妙に水分が蒸発して逃げて行ってくれているのかな? しかし今の季節、水が溜まった状態で次の塗装に移ると、またしても被塗装物の上に白いツブを見ることになりそうなのでこまめに乾かすことにした。なお黒っぽい丸いものは、ビン底に設置するスポンジ。このスポンジが何の役割を果たすのかまだ知らない。外して使ってみれば分かりそうなのだが、それはまた被塗装物の上に白いツブが現れることを意味するのだろう。
  で、昨日の話に戻るのだが……この画像に写っているベンチレーターとクーラーのパーツの数を数えた疑り深い方がひょっとしたらいらっしゃったかもしれない。そう、私が書いた数字とは違う答えになったはずだ。私が書いたのは「158」だったはずだが、画像には「148」しかない。正解はどちらかというと、塗装すべきパーツの合計は158だが、実際に塗装されたパーツは148だった。何故こんなことになったかは読者の皆様の想像に委ねます(苦笑)

(2009.07.30)

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