ビスタEXが完成しました!
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レールクラフト阿波座オリジナルコンバージョンキット、近鉄30000系ビスタEXが完成した。ベースにはトミックスの完成品近鉄30000系ビスタカーを使い、先頭車は加工、中間車は車体を置き換える形になる。先頭車の屋根の加工内容や部品の調整で、実車が3形態ある中から一つを選んで製作できる。一番楽な1番編成、少し加工内容が多くなる2〜4番編成、一番面倒な5番〜15番編成(但し、15番編成だったか、最末期の編成は少々細部が異なるようだが……)。私は1番編成と2〜4番編成を選んでそれぞれ1編成を製作。 |
2編成作ったのは、これがやりたかったから
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レールクラフト阿波座のサイトのキット紹介ページの実車写真には、やたらとビスタEX同士を繋いだ8両編成のものが使われていた。これは2セット買って欲しいという気持ちの現われだろうな……と分かっていたが、実車写真を見るとやりたくなるのがモデラーのサガというやつ(笑) 商売上手なレールクラフト阿波座の策略に敢えてはまり、2セット買ってきたというわけである。 |
"ビスタカー"さよなら運転を再現?
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ビスタカーからビスタEXに改造されるにあたって、未改造状態のビスタカーとビスタEXの特別運転が行われたらしい。後にも先にも30000系ビスタカーと30000系ビスタEXを繋いでの運転は一度きりだったらしい。実車はそうでも、模型ならいつでも思う存分に繋げて走らせられる……と言いたいところなのだが、ビスタカーの方(左)の先頭車を連結できるように加工してないので、まだ今はできません(笑) 画像は繋いであるように見えるように、密着させて線路の上に乗せているだけです。 |
1番編成と2〜4番編成
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先ほど書いた3形態の違いほとんどが、屋根上に集中している。左側が1番編成、右側が2〜4番編成。1番編成ではパンタグラフが撤去されたのみだが、2〜4番編成ではガイシと画像の奥側のランボードが撤去された。5〜15番編成ではさらに、車両後部のランボードが撤去され、手前側のランボードも長さが違ったりしている。なお、もちろんだが実車で改造メニューが多いということは、模型で作るときも加工内容が多いということになる(笑) |
改造前と比べてみる:先頭車
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先頭車両側で形態が異なるが、難波方先頭車のみでご容赦を。一番前と車端部の窓が埋められているので、それを再現するのが大きな仕事。加工後に、そこに窓があったことを感じさせなければ合格。ちょっと気合を入れたため、過去の窓埋め工作の中でも上位に入る綺麗な仕上がりが得られた。
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改造前と比べてみる:中間車
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中間車も2両で少し違うのだけれど、見た目はほとんど同じ。実車では両側の先頭車が動力車で、中間はトレーラー車である。しかし模型では中間車のうちの1両が動力車となっている。改造前と後で特に2階部分が大きく異なるため、キットでも中間車ボディはイチから製作する構成となっている。車高が少し高くなっているため、車両をケースに収納する時、ウレタンを少し削り広げてやらないといけなかったりする。同時にシートの高さも高くなっているため……キットの説明書には別のメーカーのシートを加工して取り付けましょう、とあったのだが私はやっていない。面倒なので(爆) |
外せないポイント
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先頭車で一箇所、説明書には書いてあったけどサボった部分がある(そこをサボるだけでかなり楽になるので)。中間車で先ほど書いた、シートの加工をしていない。そんな私だが、説明書では"楽な"方法が指示されていたものの、妥協ができなくて力を入れた部分がある。それがこの方向幕だ。EX化に伴い設置場所が少しずれているのだが、説明書では完全に埋めてしまい、上からシールを貼りましょう、とあった。それが一番無難だと思う。でも、実車では方向幕は一段窪んでいるものだ。模型で説明書の指示通りやると、方向幕の部分が一段出っ張ってしまう。付属シールの厚みは無視できない。という些細な点に拘ってしまう器の小さな男、橘雪翼、無駄な労力と無駄な時間とをかけて加工しました。元の方向幕を左右に削り広げ(上下も若干)、そして号車表示と方向幕部分の間に仕切りを入れる。塗装完了後、シールを貼る土台となる部品を自作して裏側からはめ込む。号車表示のシールもあったのだが、編成パターンがいろいろあって「○号車」と固定するのが嫌だったので、号車部分は黒で塗っただけにしてある。言葉にすると楽勝の内容だが、縦約0.8ミリ、横約4.5ミリという極小サイズをヤスリで削り広げるのは非常に神経を使った。でも、やっておいて良かったと、今完成した車両を見ながら一人ニヤニヤしているところだ。 (2009.05.31)
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