ビスタEX製作に関しての諸々

2組作るに際して

  先日の画像で侃侃諤諤にて、2組作ることを明かしたビスタEXコンバージョンキット。2組作るとなると、どっちが先に組んだものか区別が付くようにしておきたい。いや、別に必須というわけではないが、一応そうしたいのが橘流。これが普通のプラスティック製のキットならば、裏側にマジックペンでキュッキュッキュと適当に書き込めばいいのだが、金属キットの場合……この後、車体を洗浄する際にマジックだとインキが消えてしまいそうな予感がする。過去に実験したことがないから分からないのだけれど、金属キットの車体を漬けるとある液体はインクを溶かしそう。というわけで代わりに考えたのが、ハンダで目印を入れておく、というもの。マジックのように細かい字を書くには向いてないが、自分でどちらがどうなのか分かれば良し。というわけで、最初に作った方には「一」「二」(漢数字のつもりじゃないけど)、後から作った方は「|」「||」という具合にラインを入れてみた。でもこれ、後から思えば、最初作った方を「一」「|」、後の方を「二」「||」にした方が直感的に分かりやすかったかな。

分解時に閉口したもの

  さて、先頭車は完成品を改造する。その際に再塗装するため、外せるパーツは全部外しておく。左の赤い線で囲ったグレーの物体(列車無線アンテナ)ももちろん外す。のだが、裏返してみてびっくりした。右の赤の囲みがそうなのだが、ハンダゴテか何かでパーツの裏を焼き潰してある。よって、簡単にははずれない。焼き潰してあるところをカッターで切り取ればいいのだが、奥まったところなので結構手間だった。最近の製品だとこういうのは少ないのだが、このビスタカーは古い設計の製品のままの再生産のせいかこういうところも旧態依然である。

ちょっとした工夫

  電車の屋根上にはいろいろなものが載っている。パンタグラフだったり冷房装置だったり……。そういうものは定期的に点検してやらないといけないわけだが、屋根に上る作業員のためにとあるものが設置されている。大抵の車両で屋根は丸くそのままでは歩きにくい。そこで水平な面を出してやるためにランボード(歩み板)という物体が取り付けられている。ビスタカーからビスタEXに改造された時に、あちらこちらのランボードの位置や長さが変わったりしていて、ちょっとしたポイントの一つになっている。で、先頭車屋根の端部にも追加されているのでもちろん模型でも取り付ける。説明書では「配管の上に接着しましょう」となっているのだが、そのまま接着すると下に余分な物があるので浮いてしまう。だから私は、ランボードを取り付ける部分の配管を削ってみた。画像左の上側がそれで、下は比較用の製品そのまま。但し反対側の先頭車の屋根である。余談だが、実車では画像に写ってない側に配管が追加されているようなのだが、面倒なのでサボった。変なところ拘るくせに別の部分は手を抜くんだよなあ。話戻って、右側がランボードを取り付けてみたところ。細かいところで、完成してしまえば、さらに走らせているとまず目立たない箇所だが、分かる人だけがニヤリとできるポイントである。さらには、取り付けるランボードは汎用品を使うのだが、そのままでは外側に傾いてしまう。屋根のもう少し中央寄りに取り付けることを想定された部品なのだろう、汎用品故に仕方がない。というわけで、裏側を削って水平が出るようにした。とてつもなく細かいポイントだが、上手く出来たので私は時折眺めながらニヤニヤしている。

(2009.05.24)

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