鉄道模型制作報告「70系300番台」その7

ちょっと仮組

 今週の主な作業内容
(1) 側板作成の続き

(1-1) 妻面や前面の加工に移っていたが、側板が完成していたわけではない。というわけで、先週の最後の方から側板の作業に戻っている。まずは窓周辺に厚み調整のプラ板を貼る(先週完了していなかった分)。幕板部や腰板部の厚みも足りないので、どれだけ足りていないのか仮組をしてチェックした。要は屋根や床板に101系のパーツを使うので、101系の側板に合わせた厚みにすればいいのだが、現物を組み合わせた方が確実になるだろう。結果的に大ファインプレーだった。

幕板と腰板で厚みが違う

(1-2) 幕板部と腰板部で厚みが違う、ということが判明。実際にパーツを組み合わせていなければ腰板は幕板に合わせていた可能性が高い。というか、サハ75の時は「t0.3×3」だったので今回も同じでいいと思っていた。幕板はそれで良かったのだが、腰板部は「t0.3×2+t0.13」が正解だった。
 自分用メモだが、運転室ドア窓の脇のスペーサーはt0.25、ドア窓はそのまま(t0.3×2)だとやや深くハマり過ぎるので、t0.1ぐらいを足した方がいいかもしれない。

再度仮組

(1-3) 念のため、もう一度仮組して各部品がきちんとハマるかどうか確認した。床板もばっちり。

101系より高さがある

(1-4) 先々週ぐらいに薄々気付いていたのだが、仮組で再確認したのが101系キットとの寸法差。旧国の方が大きく(GMキットによくあること……実物はそんなに差はないはず)、妻板を0.5mm嵩上げする必要があった。

靴摺り

(1-5) t0.1プラ板で靴摺りを再現。ホンモノはもっと薄いのだが、加工精度の限界で妥協した。GMキットもこれぐらい分厚いしね(模型を見慣れていると、実物写真を見て「あれっ?」となる)。

ありがちなミス

 以下、今週のミス。うっかり接着剤が指に付いているのに気付かず側板を掴んでしまった。こういうのがあるから焦ったり集中力が落ちてるときに作業すべきではないのだが、それを言い訳にひたすらだらだらしかねない。テンションを保つためにこの毎週の「制作報告」をしているわけだが、それでも難しいときは難しい。

突然101系の組み立てを!?

 GMキットの101系と旧国で車体のサイズが違うことが判明したので、床板の固定位置を割り出す必要が出来た。そんなわけで余りパーツで101系の車体を1つラフに組み立てる。しかしこの工程、次に述べる通り意味がなかった。

屋根高さはほぼ同じ、ということは101系の方が裾位置が高いことになる

 前に組み立てたクハ76と並べてみたところ、屋根高さはほぼ同じで、裾位置の差が車体サイズの差となって表れているようだ。つまり、今回作っている300番台の床板の固定位置は……と考えた時に気が付いた。これ、床板の高さだけを比べればいいんじゃないの? 101系の車体はいらなかったんじゃない? 改めて旧国(クハ76)と101系の床板パーツだけで比較を行い、結果床面高さはほぼ同じ――固定位置はクハ76と同じで大丈夫、という結論に至った。
 なお、台車の取り付けは必須。床板そのものだけを比べて、実はボルスタの厚みが違いました、なんてことがあったら目も当てられない(事実キットによっては違うような気がする)。さらに、線路の上に載せているのにも意味がある。車輪のフランジがロットによって微妙に違う、なんていう事故を防ぐためだ(それを言い出すと踏面の高さも気にしなきゃいけないか?)。

 10月も残り半分を切った。当初の想定ではそろそろ箱にし始めるところなのだが……まだその前の作業が残っていて、来週いっぱいはかかりそう。先は長いががんばろー(集中力が切れかけている)。

(2022.10.16)