鉄道模型制作報告「旧型国電 宇野・赤穂線」その11

窓ガラスの断面部に色差し

 昨日完成した「旧型国電 宇野・赤穂線」だが、「制作報告その10」から「完成」に至るまでの間の小ネタをお送りする。内容は汎用的なものが多いので、「完成後の制作報告」はこれが最初で最後になると思う。
 まず最初は、前面にはめ込む窓ガラスの断面への色差し。これをやっておかないと光が反射して目立つ。一般的にこういうのは黒で塗ることが多いようだが、私は「車体色」で塗ることにしている。なお、Hゴム窓はHゴムの色がグレー(ねずみ色1号)で目立たないので省略。ちなみに、「大糸線黒標記」のときは車体色が明るめなのでやらなくていいや、とサボったら、角度によっては若干目立つのでやっぱやらなきゃだめかなと思っている。

ライトレンズにクリアーを塗る

 ヘッドライト(クモユニ81のみ)やテールライトにはタヴァサや銀河モデルのパーツを使っているが、これらのメーカーのライトレンズは表面がざらざらしている。なのでクリアーを塗って透明感を向上させている。写真は比較のため、半分はそのまま、半分は塗った状態で撮影している。ちなみに、クモハ51やクモハユニ64に使ったカトーのAssyパーツはこの作業は不要である。

運行番号表示窓は裏から白く塗った塩ビ板をはめ込む

 クモユニ81の運行番号表示窓には、裏から白く塗った塩ビ板をはめ込んでいる。戦前型の半流車もキットのモールドそのままの車両には同じ方法で表現。エッチングパーツを使った車両は普通に白く塗っただけになるので、ちょっと差が出来てしまうのであるが……。
 下に写っている黄色っぽいやつは、ずっと前に塗ったもので経年劣化で変色している。塩ビ板は製造ロットによってちょっとした材質が違うのか、黄変するやつとあまり変わらないやつとがある。今はめ込んでるものが5年後10年後にどうなるかは分からず、ちょっとした博打でもある。普通に車体の窓に貼ると目立たないんだけど、こうして裏から白く塗るとものすごく目立つ。

最近のGM台車

 グリーンマックスの台車はここ数年、車軸がプラスチックに変わった。材質変更構造変更は特に問題ないのだが、色がちょっと気になる。グレーなので見る角度によってはイメージを損なう。ということで、先頭車の一番前に来る車輪だけ旧ロットのものと交換した。

エッチングベンダー

 クレオスの「Mr.エッチングパーツベンダー」というツール。名前の通りエッチングパーツを折り曲げるための工具で、溝に合わせてエッチングパーツを置き、上から付属の「ポンチ」を押し当てるとエッチングパーツの曲げができるというシロモノ。買ってみたはいいものの使いづらく、あまり活躍していなかったのだが……「大糸線黒標記」の時に思い付いたのが、「ポンチ」ではなくデザインナイフの刃を押し当てて曲げる方法。ポンチに比べてパーツの狙ったところに押し当てやすく、ズレることがなくなった。もちろん、デザインナイフの刃は使い古して切れ味が悪くなったものを使う。
 今回はワイパーの付け根の部分を曲げる時に活用した。しかししばしばやってしまうのが、曲げる方向を勘違い……今回もやってしまいました。

ぽろっ

 ここからは失敗集(先ほどのも失敗したものが写ってるけど)。作業中タイフォンカバーが外れてしまった。瞬間接着剤は接着面積が小さいとこういうことが起きがち。ふと思ったのだが、こうした小パーツは塗装後にゴム系接着剤で付けた方が確実なんじゃないか……?

塗装が剥げた(テールライト)

塗装が剥げた(パンタ引き紐、大鉄ベンチレーター)

塗装が剥げた(ワイパー)

 塗装後、あれこれパーツを付けていると結構な頻度で塗装が剥げる。傾向としては金属部分が弱いかな。というわけで「塗装が剥げました」3連発。もちろん完成までに修正を施した。

 以上、昨日完成した「旧型国電 宇野・赤穂線」の最終工程のお話でした!

(2022.06.19)