鉄道模型制作報告「阪急3000系 3064F」その7

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 今週の主な作業内容
(1) クーラーにスピーカーの点検蓋取り付け
(2) 調色(阪急マルーン)
(3) 塗装(阪急マルーン)
(4) 窓枠他に銀差し
(5) インレタによる社紋、ナンバー入れ

(1) クーラーのスピーカー点検蓋は、当初は塗装してから付けるつもりだった(付いている位置がよく分からないため、間違っていると分かった時に付け替えられるように)。ところが、実物写真を穴の開くほど観察していると、蓋があまりにも薄いことに気付いた。模型でもできる限り薄いプラ板を使いたくなり、別々に塗装するのは面倒と感じたので先に接着することにした。

1今回の調色が4回目?

(2) 初めて阪急マルーンを調色しようとしたのはいつのことだったか。前回の5100系原形は、カトーの完成品に近い調合にした。その塗料は今後、3000系非冷房やもうちょっと古い車両を塗る機会が出来た時のために温存することにして、今回また新しく調色することにした。塗料箱を探して見ると……やたら自家調色の阪急マルーンが出て来た(ビンは5つあるが、1つの色で調色用とエアブラシ用希釈の2本あったりするので、実際は3種類である)。失敗したやつを2008年に復活させたらしいが……2008年版で何を塗ったのだろうか? 旧作3064Fが2007年作らしいので、おそらく5128Fリニューアルと、未発表の金属2800系と思われる。

2008年版を試し塗りしてみた

 2008年版を塗ることはもうないと判断して、これをベースに色調を変えることにした。ひとまず試し塗りしてみて比較してみた。何と比較したかって? 写真右の物体は「マジモンの阪急マルーン」である(とある後輩が許可を得て工場で拾ったものを、私が貰い受けた)。
 結果、やや暗めだが、2008年版自作阪急マルーン、割とイケてるのではないか?ということに。

色々と比較

 2008年版に赤を足して塗ったものと、マジモンと、前作5145Fと、あとレイルロード社の本を並べてみた。完璧な色はなかなか難しいので、今回はこれで行くことに。

途中写真すっ飛ばしていきなりこの状態まで

(3)(4) 途中写真を撮るのを忘れて作業を進めてしまった。2008年版改2022年版阪急マルーンを塗った後、タミヤのエナメル塗料のシルバーで窓枠やドアの飾り帯などを筆塗り。時間はかかるが、なかなか楽しい工程である。

ドアの縦の飾り帯を筆塗してみた……が

 その昔、銀差しの中でもドアの縦飾りだけはどうしても上手く行かなかった。そんな中、どなたかの作例で「デカールを作って貼り付けた」という制作記を見て、以降真似することに。ところが今回、筆塗していて「今なら塗れるんじゃないか」と思って久々に挑戦することに。結果はご覧の通り……上手く行った!ように見えて、実は1両片面3ヶ所塗ってみて合格点だったはここだけ。残る2ヶ所のうち1つはギリギリアウト、最後の1つはちょっとアウト、ぐらいの出来だったので、以降デカールに切り替え(この面も、上手く行った1ヶ所を除きデカールを貼り直した)。

デカールと言っても印刷ではない

 鉄道模型でデカール自作、というとプリンターを使っての印刷を思い浮かべる。しかし私が阪急の縦飾りを表現するためのデカールは、吹き付けによるベタ塗りである。適当なサイズに切り出したパソコン用のクリアデカールに、筆塗りと同じエナメルのシルバーをエアブラシで吹き付け。貼り付け手順も通常とは異なり、一本一本細切りにしてから水に漬けるのではなく、塊のままドボンし、完全に剥がれるまで放置。乾燥してから細切りにし、マークセッターを使って貼り付けて行く。この方が手間がかからず、デカールの切り出しもシャープに行える。但し、台紙から剥がれたデカールは極めて繊細なので取り扱いが難しくなる。

(5) 銀色関係が終わったら、インレタの貼り付け。手元にはGM純正品とGDI製品(*1)がある。今回見比べてみると……GM製品の方が文字が大きい? どちらがスケール順守なのか分からないが、前作5100FではGM製品を使ったので、今回もGM製品で行くことにした。

*1 GDIはかなり前にインレタの生産をやめたそうなので、もう手に入らない貴重品である。

 来週はクリアー吹き付け、その他の部品への各種グレー塗装……そしていよいよ最終組み立て工程を経て完成の予定である! 完成するといいな!(願望)

(2022.03.13)

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